JP2008216588A - 成形レンズ - Google Patents

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Abstract

【課題】マーキング部を簡便に形成することができる成形レンズを提供すること。
【解決手段】本発明にかかるガラスレンズ4は、第1光学機能部1aと、凸形状を有する第2光学機能部1bとが共通の光軸を有し、互いに対向して設けられた光学機能部1と、光学機能部1の外周に設けられたフランジ部2と、第2光学機能部1bの有効径より外側に光軸からフランジ部2に向く半径方向に形成されたマーキング部3とを有し、光軸に平行かつマーキング部3を含む半径軸に対して垂直な平面による、光学機能部1の第2光学機能部1bとフランジ部2における少なくともマーキング部3を含む断面形状について、任意の第1平面による断面形状が当該第1平面より光軸から遠い任意の第2平面による断面形状を内包する関係にあることを特徴とするものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば光ディスクの光ピックアップ装置等に使用される成形レンズに関し、例えばマーキング部を有する成形レンズに関する。
近年、CDやDVD等の光学記録媒体に種々の情報を記録し、再生する光ディスク装置が広く普及している。この光ディスク装置は、光学記録媒体に記録された情報を読み取る光ピックアップ装置を備えている。そして、光ピックアップ装置は、光源からの光を光学記録媒体に集光させるためのピックアップレンズを備えている。
ピックアップレンズは、通常凸レンズにより構成される。このピックアップレンズは、ガラス素材を成形することにより製造することができる。ガラス製のピックアップレンズは、成形金型を用いた射出成形やトランスファ成形等により製造される。例えば、射出成形では、成形金型内のキャビティにガラス素材を供給し、ガラス素材を加熱して軟化する。そして、このガラス素材を冷却することにより、ピックアップレンズを製造する。
他方、ピックアップレンズは、製品単価を下げるために大量生産が行われる。そのため、複数のキャビティを有する成形金型を用いて同時に複数のピックアップレンズが製造される。例えば、8個のキャビティを有する成形金型が用いられ、同時に8個のピックアップレンズが製造される。この場合、それぞれのキャビティにおいて同一の品質を有するピックアップレンズが製造されることが望ましいが、現実的には品質にばらつきが発生する場合がある。また、成形金型毎にも製造品質にばらつきが発生する場合がある。このため、レンズにマーキングを施す技術が例えば特許文献1に開示されている。
ここで、マーキングが施されたガラスレンズの製造方法を図13、図14を用いて説明する。図13は、マーキングが施されたガラスレンズ4の製造方法を示す側面図である。図14は、ガラスレンズ4のマーキング部3の拡大側面図である。ここでは、一例としてフランジ部2上面に一体成形されたマーキング部3を有するガラスレンズ4について説明する。
まず、成形金型10内のキャビティにガラス素材を供給する。そして、ガラス素材及び成形金型10を加熱し、ガラス素材を軟化させる。また、ここで用いられる成形金型10は、成形品、つまりガラスレンズ4の形状に即した形状となっている。ここでは、図13に示されたように、成形金型10の上型10aのマーキング部3に対応する部分に凹部が形成されている。そして、成形金型10の上型10a及び下型10bによって加圧して、このガラス素材を冷却する。これにより、フランジ部2上面に一部突出した形状のマーキング部3を有するガラスレンズ4が形成される。
特開2002−122711号公報
しかし、上記のようなマーキング部3を形成する場合、製造過程においてガラスレンズ4のマーキング部3と成形金型10の上型10aの凹部とが接触してしまい、マーキング部3が欠けてしまうという問題が生じる。プレス成形される際、ガラス素材は加熱され、軟化した状態になっている。このとき、成形金型10も加熱される。また、ガラス素材の方が成形金型10より熱膨張率が大きくなっている。つまり、冷却時の収縮率がガラス素材の方が成形金型10より大きくなっている。このため、冷却時に成形金型10と比較してガラス素材が相対的に中心方向に収縮する。そして、図14に示すように、ガラスレンズ4のマーキング部3と成形金型10の上型10aの凹部とが接触して、マーキング部3が欠けてしまう。上記の問題は、ガラスレンズ4のみならず、プラスチック製の成形レンズであっても、成形金型の熱膨張率より大きい熱膨張率のレンズ材料を使用する場合には生じうる問題である。また、ガラスレンズ4の他のマーキング部3を形成する方法として、マーカーペンでマーキングを書いたり、成膜マスク形状を変えたり、追加工したりなど、後加工する方法もあるが、トレース(表示)ミスがあったり、洗浄が必要であったりして、手間がかかる。さらに、マーカーペン等では、情報が消えてしまう可能性もある。
本発明は、上記の問題を鑑みるためになされたものであり、マーキング部を簡便に形成することができる成形レンズを提供することを目的とする。
本発明にかかる成形レンズは、第1光学機能部と、凸形状を有する第2光学機能部とが共通の光軸を有し、互いに対向して設けられたレンズ部と、前記レンズ部の外周に設けられたフランジ部と、前記第2光学機能部の有効径より外側に前記光軸から前記フランジ部に向く半径方向に形成されたマーキング部とを有し、前記光軸に平行かつ前記マーキング部を含む半径軸に対して垂直な平面による、前記レンズ部の前記第2光学機能部と前記フランジ部における少なくとも前記マーキング部を含む断面形状について、任意の第1平面による断面形状が当該第1平面より光軸から遠い任意の第2平面による断面形状を内包する関係にあることを特徴とするものである。これにより、製造時の冷却の際にマーキング部が金型に接して欠けることを防止することができる。
また、本発明にかかる他の成形レンズは、第1光学機能部と、凸形状を有する第2光学機能部とが共通の光軸を有し、互いに対向して設けられたレンズ部と、前記レンズ部の外周に設けられたフランジ部と、前記第2光学機能部の有効径より外側に前記光軸から前記フランジ部に向く半径方向に形成されたマーキング部とを有し、前記マーキング部を含む半径軸に対して垂直な方向を幅方向とし、前記マーキング部の前記幅方向の最大の幅を最大幅として、前記光軸に平行かつ当該半径軸に対して垂直な平面であって、前記マーキング部を含み、当該マーキング部を中心とする前記最大幅の断面形状について、任意の第1平面による断面形状が、前記第1平面より光軸から遠い任意の第2平面による断面形状を内包する関係にあることを特徴とするものである。これにより、製造時の冷却の際にマーキング部が金型に接して欠けることを防止することができる。
また、上記の成形レンズであって、前記マーキング部は凸形状であってもよい。さらには、上記の成形レンズであって、前記マーキング部は凹形状であってもよい。そして、上記の成形レンズであって、前記半径軸に対して垂直な平面による前記マーキング部の断面形状は略N角形(N≧3)であってもよい。また、上記の成形レンズであって、前記半径軸に対して垂直な平面による前記マーキング部の断面形状は略半円であってもよい。
そして、上記の成形レンズであって、前記マーキング部は前記フランジ部に設けられていてもよい。
また、上記の成形レンズは、ガラス材料から形成されてもよい。
他方、本発明にかかる他の成形レンズは、第1光学機能部と、凸形状を有する第2光学機能部とが共通の光軸を有し、互いに対向して設けられたレンズ部と、前記第2光学機能部の有効径より外側に前記光軸から前記レンズ部外周端に向く半径方向に形成されたマーキング部とを有し、前記光軸に平行かつ前記マーキング部を含む半径軸に対して垂直な平面による、前記レンズ部の前記第2光学機能部における少なくとも前記マーキング部を含む断面形状について、任意の第1平面による断面形状が当該第1平面より光軸から遠い任意の第2平面による断面形状を内包する関係にあることを特徴とするものである。これにより、製造時の冷却の際にマーキング部が金型に接して欠けることを防止することができる。
本発明にかかる他の成形レンズは、第1光学機能部と、凸形状を有する第2光学機能部とが共通の光軸を有し、互いに対向して設けられたレンズ部と、前記レンズ部の外周に設けられたフランジ部と、前記第1光学機能部の有効径より外側に前記光軸から前記フランジ部に向く半径方向に形成されたマーキング部とを有し、前記光軸に平行かつ前記マーキング部を含む半径軸に対して垂直な平面による、前記レンズ部と前記フランジ部における少なくとも前記マーキング部を含む断面形状について、任意の第1平面による断面形状が当該第1平面より光軸から遠い任意の第2平面による断面形状を内包する関係にあることを特徴とするものである。これにより、製造時の冷却の際にマーキング部が金型に接して欠けることを防止することができる。
本発明によれば、マーキング部を簡便に形成することができる成形レンズを提供することができる。
実施の形態1.
まず、図1、図2を用いて本実施の形態にかかる成形レンズについて説明する。ここでは、成形レンズの一例としてガラスレンズ4について説明するが、ガラスレンズに限らず、例えばプラスチック製の成形レンズであってもよい。図1(a)は、ガラスレンズ4の上面図である。図1(b)は、ガラスレンズ4の側面図である。なお、図1(b)において、一部拡大した図では、マーキング部3の断面図を表す。図2は、ガラスレンズ4のマーキング部3の拡大斜視図である。ここでは、ガラスレンズ4の一例として非球面レンズを説明する。非球面レンズは、ピックアップレンズとして用いることができる。ピックアップレンズは、光ディスク装置の光ピックアップ装置に用いられる。
ガラスレンズ4は、光学機能部1、フランジ部2、マーキング部3を備える。光学機能部1は、光学的に機能する部分であり、ガラスレンズ4が広義のレンズであるのに対して狭義のレンズである。光学機能部1は、共通の光軸を持ち、互いに対向して設けられた第1光学機能部1a及び第2光学機能部1bを備える。第1光学機能部1aは、レーザービーム入射側の入射面を有する光学機能部である。第2光学機能部1bは、レーザービーム出射側の出射面を有する光学機能部である。第1光学機能部1a及び第2光学機能部1bは、凸形状となっている。つまり、光学機能部1は、第1光学機能部1a及び第2光学機能部1bが凸形状となったレンズ部である。これにより、第1光学機能部1aから入射した光が、第2光学機能部1bから出射して収束する。図1(b)においては、光学機能部1の下面が入射面、すなわち第1光学機能部1aであり、上面が出射面、すなわち第2光学機能部1bである。ここで、光学機能部1は、第2光学機能部1bよりも第1光学機能部1aの方が突出した形状となっている。また、ガラスレンズ4を光ピックアップ装置等に搭載された状態で、光学機能部1の実際に光が透過する領域の径を有効径という。すなわち、ガラスレンズ4が光ピックアップ装置のホルダに取り付けられた際、ホルダに設けられた開口部により光を透過する上面視で円状の領域を有する。この円状の領域の径が有効径となる。ここでは、図1に示された一点鎖線が有効径となる。
フランジ部2は、ガラスレンズ4の光学機能部1の外周に位置し、帯状に全周に亘って形成されており、このフランジ部2により、ガラスレンズ4は、ホルダに取り付けられる。マーキング部3は、第2光学機能部1bの有効径より外側表面及びフランジ部2上であって、光学機能部1中心、すなわち光軸からフランジ外周端方向(半径方向)に延設して設けられている。すなわち、第2光学機能部1bの有効径より外側表面の一部を始部としてフランジ部2に向けてマーキング部3が設けられている。つまり、第2光学機能部1bの凸形状の斜面の途中から平面状のフランジ部2に亘ってマーキング部3が形成されている。なお、上記のように、光学機能部1の有効径の外側にマーキング部3を付与しているため、光学性能に支障をきたす恐れがない。ただし、レンズの精度、取り付け精度を考慮すれば、マーキング部3は有効径近傍ではなく有効径より少し外側、例えば0.03mm以上外側に設けるほうがよい。あるいは、要求される光学性能が緩い場合には、有効径内にマーキング部3が形成されてもよい。
ここでは、ガラスレンズ4の光軸方向をX軸、マーキング部3が延設された半径方向をY軸とする。この場合、ガラスレンズ4の光軸は、Y軸に垂直な直線であり、光学機能部1の中心を通る。また、マーキング部3の高さは、外側にいくほど徐々に始部より低くなっている。つまり、図1(b)に示されるように、側面から見ると、マーキング部3の上面は傾斜している。さらに、マーキング部3は、X軸に垂直な断面の上面視で、光学機能部1の半径方向(Y軸)と交差する方向において、内周側の長さが外周側の長さ以上である部分を有する。ここでは、X軸に垂直なマーキング部3の断面図において、マーキング部3の幅が外側にいくほど徐々に狭くなっている。そして、図1(a)に示されるように、上面から見ると、マーキング部3の形状は略三角形である。すなわち、本実施の形態では、マーキング部3は、三角錐の隣接する2面が第2光学機能部1b及びフランジ部2に接したような形状になっている。なお、ガラスレンズ4(フランジ部2を含む)は、例えば、直径が3〜6mm、光学機能部1の直径は、例えば2〜5mmである。本実施の形態にかかるガラスレンズ4は上記のように構成されている。
このようなガラスレンズ4は、光軸に平行かつマーキング部3を含むY軸に対して垂直な平面による、光学機能部1とフランジ部2における少なくともマーキング部3を含む断面形状について、任意の第1平面による断面形状が当該第1平面よりY軸方向から見て光軸から遠い任意の第2平面による断面形状を内包する関係にある。
ここで、図3を用いてガラスレンズ4の断面の形状を詳細に説明する。図3は、図1のガラスレンズ4の断面図である。図3(a)は図1のA−A断面、図3(b)は図1のB−B断面、図3(c)は図1のC−C断面である。図3においては、第1光学機能部1aの図示を省略している。また、A−A断面、B−B断面、及びC−C断面は、X軸に平行な面であって、マーキング部3を含むY軸に垂直な面であり、互いに平行になっている。ここで、光軸(ガラスレンズ4の中心)側からA−A断面、B−B断面、C−C断面とすると、図3の断面の形状が、A−A断面、B−B断面、C−C断面の順に小さくなっている。そして、これらの断面の形状は、Y軸方向からみて、より光軸側の断面の形状に内包されるように、すなわちA−A断面がB−B断面を内包し、B−B断面がC−C断面を内包するように小さくなっている。具体的には、B−B断面とA−A断面とをY軸方向に平行移動させて重ねると、B−B断面はA−A断面によって隠れ、C−C断面は、B−B断面によって隠れ、A−A断面によっても隠れる。このように、内包されるとは、比較される断面を当該断面と垂直に平行移動させたときに、一方の断面の形状に他方の断面の形状が隠れることをいう。さらに、内包されるとは、任意の断面より外側の断面のほうが小さくなっていてもよいし、同一になっていてもよい。
上記のような断面形状の比較は、上記のように光学機能部1とフランジ部2における少なくともマーキング部3を含む断面形状で比較してもよいが、少なくともマーキング部3を有する領域のみで比較してもよい。さらには、例えばフランジ部2上面より上側(光の出射側)の領域のみで比較してもよい。具体的には、マーキング部3を含む半径軸(Y軸)に対して垂直な方向を幅方向とし、マーキング部3の幅方向の最大の幅を最大幅として、光軸(X軸)に平行かつY軸に対して垂直な平面であって、マーキング部3を含み、当該マーキング部3を中心とする最大幅の断面形状について比較してもよい。図1及び図3では、マーキング部3の最大幅をWとして表している。そして、少なくとも図3の斜線部の領域において、これらの断面の形状は、Y軸方向から見て、より光軸側の断面の形状に内包されるように、すなわちA−A断面がB−B断面を内包し、B−B断面がC−C断面を内包するように小さくなっている。つまり、マーキング部3を含み、当該マーキング部3を中心とするW幅の断面形状について、任意の第1平面による断面形状が、第1平面よりY軸方向から見て光軸から遠い任意の第2平面による断面形状を内包する関係にあればよい。これは、後述する実施の形態についても、同様である。ガラスレンズ4が上記の形状であることにより、製造時の冷却の際にマーキング部3が金型に接して欠けることを抑制することができる。
マーキング部3が形成されていることにより、例えば成形金型やキャビティ、さらには射出成形装置等の識別をすることが可能となる。また、マーキング部3を2箇所に設け、それらの相対的な位置を異ならせることによって製造治具等の異なるレンズを識別することも可能である。例えば、マーキング部によりキャビティを識別する場合には、キャビティ毎に異なる相対的な位置にマーキング部が設けられる。例えば、第1のキャビティの場合には、ガラスレンズ4の中心とそれぞれのマーキング部の位置を結んだ線がなす角度が180度になるような位置にマーキング部を配置する。また、第2のキャビティの場合には、同様に120度になるような円周方向に異なった位置にマーキング部を配置する。これにより、第1のキャビティと第2のキャビティとが識別できる。
また、マーキング部3の形状は、三角錐状でなくても、多角錐状、円錐状、半円状であってもよい。この場合、Y軸に対して垂直な平面によるマーキング部3の凸部の断面は、略N角形(Nは3以上の整数)、あるいは略半円となる。また、マーキング部3をガラスレンズ4上から見ると、その形状は、例えば略三角形、略台形、略半円形、略半楕円形である。そして、マーキング部3の高さは、外側に向けて徐々に始部より低くなり、X軸に垂直にマーキング部3を切断したときに、マーキング部3の幅が外側に向けて徐々に狭くなっていればよい。また、本実施の形態では、マーキング部3の形状は三角錐状であるため、高さ及び幅が一定の割合で減じているがこれに限られない。例えば、マーキング部3の高さ及び幅が段階的になっていてもよい。もちろん、マーキング部を2個以上用いて識別してもよいし、識別すべき単位でマーキング部を異なる形状して識別してもよい。
また、本実施の形態では、光学機能部1の第2光学機能部1b側にマーキング部3を設けたが、光学機能部1の第1光学機能部1a側に設けてもよい。しかし、光学機能部1の有効径に対する余裕が光学機能部1の第2光学機能部1b側より第1光学機能部1a側のほうが少ないため、光学機能部1の第2光学機能部1b側に設けるのが好ましい。また、光学機能部1の第2光学機能部1b側にマーキング部3を設けることにより、ガラスレンズ4をホルダに装着した状態でもマーキング部3を目視しやすい。
図1及び図2においては、マーキング部3をフランジ外周端まで延設されていないが、フランジ外周端まで延設されていてもよい。この場合、マーキング部3が第2光学機能部1b上面よりも高くならない範囲で、フランジ部2上面からマーキング部3と第2光学機能部1bとの交点、すなわちマーキング部3の始部までの高さが外側に向けて高くなっていてもよい。
また、マーキング部3を三角錐状の凸形状としたが凹形状(溝状)としてもよい。ここで、図4及び図5を用いて溝状のマーキング部3を有するガラスレンズ4について説明する。図4(a)は、ガラスレンズ4の上面図である。図4(b)は、図4(a)のA−A断面図である。図5は、ガラスレンズ4のマーキング部3の拡大斜視図である。
この場合、マーキング部3は、第2光学機能部1bの有効径より外側表面及び/又はフランジ部2上であって、光学機能部1の光軸からフランジ部2に向く半径方向に、フランジ部2外周端に達するまで延設した溝として設けられている。図4及び図5では、マーキング部3をフランジ部2のみに設け、光学機能部1中心からフランジ部2に向く半径方向に、フランジ部2外周端に達するまで延設した溝として設けられている。また、マーキング部3は、X軸に垂直な断面の上面視で、光学機能部1の半径方向と交差する方向において、内周側の長さが外周側の長さ以下である部分を有する。この場合、マーキング部3は、外側に向けて深さが徐々に深くなり、幅が同幅または広くなっている。ここでは、フランジ部2のみにマーキング部3を設けたが、図1、図2に示す凸状のマーキング部3と同様、第2光学機能部1bの有効径より外側表面の一部を始部としてフランジ部2の外周縁までマーキング部3が設けられてもよい。なお、マーキング部3を溝として形成する場合は、冷却時に溝が欠けることを防止するため、図1、図2に示す凸状のマーキング部3と異なり、マーキング部3の端部はフランジ部2の外周端に達していることが必要である。
このように溝が形成されたガラスレンズ4の場合でも、光軸に平行かつマーキング部3を含むY軸に対して垂直な平面であって、光学機能部1とフランジ部2における少なくともマーキング部3を含む断面形状について、任意の第1平面による断面形状が当該第1平面よりY軸方向から見て光軸から遠い任意の第2平面による断面形状を内包する関係にある。
更に、例えば、ガラスレンズ4がフランジ部2を有しない場合など、第2光学機能部1bのみにマーキング部3を設けることも可能である。この場合、マーキング部3は、第2光学機能部1bの有効径より外側の表面であって、光学機能部1中心から光学機能部1外周端に向く半径方向に延設して設けられる。そして、光軸に平行かつマーキング部3を含むY軸に対して垂直な平面による、光学機能部1の第2光学機能部1bにおける少なくともマーキング部3を含む断面形状について、任意の第1平面による断面形状が当該第1平面よりY軸方向から見て光軸から遠い任意の第2平面による断面形状を内包する関係にある。なお、フランジ部2を有さない場合であって凹部(溝)を形成する場合は、第2光学機能部1bの端部に達するように形成する。
このように、マーキング部3を形成してもよいが、第2光学機能部1bからフランジ部2に亘ってマーキング部3を設けたほうがマーキング部3を大きくすることができ、見易くなるので好ましい。このようなマーキング部3は、目視することができ、容易に判別することが可能である。
なお、本実施の形態では、フランジ部2から第2光学機能部1bの上面が突出したような形状となっているがこれに限られない。例えば、フランジ部2の上面が、光学機能部の上面よりも高くなるように形成されてもよい。また、第1光学機能部1a及び第2光学機能部1bが共に凸形状になっていなくてもよく、少なくともマーキング部3が形成される側が凸形状になっていればよい。本実施の形態では、第2光学機能部1b側にマーキング部3を形成したので、少なくとも第2光学機能部1bが凸形状になっていればよい。この場合、第1光学機能部1aを傾斜がかなり緩やかな凹曲面(凹形状)としてもよい。また、第1光学機能部1aが凹形状、第2光学機能部1bが凸形状の場合、光軸に平行かつマーキング部3を含むY軸に対して垂直な平面による、第2光学機能部1bとフランジ部2における少なくともマーキング部3を含む断面形状について、任意の第1平面による断面形状が当該第1平面よりY軸方向から見て光軸から遠い任意の第2平面による断面形状を内包する関係にあればよい。
次に、本実施の形態にかかるガラスレンズ4の製造方法について図6、図7を用いて説明する。ここでは、成形金型10を用いた成形によってガラスレンズ4を製造する。図6は、ガラスレンズ4の製造方法を示す断面図である。図7は、ガラスレンズ4のマーキング部3部の拡大断面図である。
まず、成形金型10を作成する。成形金型10は、成形品、つまり上記のガラスレンズ4の形状に即した形状にする。成形金型10は、光学機能部形成部12、フランジ形成部13、光学機能部形成部12の一部を始部にして外側に向けて設けられたマーキング形成部14を有する。光学機能部形成部12は、成形金型10の上型10a及び下型10bに設けられ、光学機能部1の凸形状に対応して、凹形状となっている。ここでは、上型10aが第2光学機能部1bに対応し、下型10bが第1光学機能部1aに対応する。フランジ形成部13は、光学機能部形成部12の外周に位置し、帯状に全周に亘って設けられている。マーキング形成部14は、成形金型10の上型10aの光学機能部形成部12からフランジ形成部13に亘って設けられ、マーキング部3の形状に対応して、V字型となっている。なお、マーキング形成部14は、くさび状のダイヤモンドバイト等を回転させて削ることにより形成される。
次に、図6(a)に示されるように、成形金型10の下型10bにガラス素材11を供給する。そして、ガラス素材11を加熱して軟化する。加熱される際、ガラス素材11及び成形金型10は熱膨張する。成形金型10の熱膨張率は、5.7×10−6/℃〜6.5×10−6/℃である。また、ガラス素材11の熱膨張率は、8.0×10−6/℃〜20×10−6/℃である。つまり、成形金型10よりガラス素材11の方が、熱膨張率が大きいため、成形金型10よりガラス素材11の方が加熱時に膨張する。その後、成形金型10の上型10aと下型10bとによってガラス素材11を加圧する。これによって、図6(b)に示されるように、上型10aと下型10bとの間にガラス素材11が充填され、ガラス素材11が成形金型10に即した形状に成形される。
次に、成形金型10とガラス素材11とを密着させた状態、つまり図6(b)に示された状態で、ガラス素材11を冷却する。上述のように、加熱した際に、成形金型10とガラス素材11とが熱膨張している。このため、冷却すると、成形金型10とガラス素材11とが中心方向に収縮する。なお、成形金型10よりガラス素材11の方が熱膨張率が大きいため、冷却時の収縮率はガラス素材11の方が大きくなる。つまり、成形金型10とガラス素材11とを比較すると、ガラス素材11が相対的に中心方向、つまり図7に示される矢印方向に収縮する。このように、ガラス素材11が相対的に収縮しても、ガラスレンズ4の断面形状が外側に向けて小さくなっているので、マーキング部3が成形金型10に接触することがない。つまり、マーキング部3が欠けてしまうことを抑制することができる。これは、マーキング部3の断面形状について、任意の第1平面による断面形状が当該第1平面より光軸から遠い任意の第2平面による断面形状を内包する関係にあるためである。以上のように、ガラスレンズ4が製造される。なお、正確にはガラスレンズ4の収縮方向は部位によって異なるが、上述したようなガラスレンズ4においては、収縮方向を光軸に垂直な方向と擬制することができ、従って光学機能部1の中心側の任意の断面形状がその外側の断面形状を内包するような形状とすることで、マーキング部3が欠けてしまうことを抑制することができる。
本実施の形態のように、成形金型10に予めマーキング部3に対応するマーキング形成部14を設けることにより、マーキング部3を一体成形することができる。このように、追加工程を設けることなく、マーキング部3を成形することができるため、簡便かつ正確にマーキング部3を施すことができる。また、生産性を向上することができ、コストも抑えることができる。
実施の形態2.
本実施の形態にかかる成形レンズについて図8、図9を用いて説明する。ここでは、成形レンズの一例としてガラスレンズ4について説明する。図8(a)は、ガラスレンズ4の上面図である。図8(b)は、ガラスレンズ4の側面図である。なお、図8(b)において、一部拡大した図では、マーキング部3の断面図を表す。図9は、ガラスレンズ4のマーキング部3の拡大斜視図である。
ガラスレンズ4は、光学機能部1、フランジ部2、マーキング部3を備える。光学機能部1は、第1光学機能部1a及び第2光学機能部1bを有する。なお、光学機能部1、フランジ部2については、実施の形態1と同様なので説明を省略する。マーキング部3は、第2光学機能部1bの有効径より外側表面及びフランジ部2上であって、光学機能部1中心、すなわち光軸からフランジ部2外周端方向(半径方向)に延設して設けられている。すなわち、第2光学機能部1bの有効径より外側表面の一部を始部としてフランジ部2に向けてマーキング部3が設けられている。つまり、第2光学機能部1bの凸形状の斜面の途中から平面状のフランジ部2に亘ってマーキング部3が形成されている。なお、上記のように、第2光学機能部1bの有効径の外側にマーキング部3を付与しているため、光学性能に支障をきたす恐れがない。また、実施の形態1と同様、マーキング部3は有効径より少し外側に設けるほうがよいが、要求される光学性能が緩い場合には有効径内にマーキング部3が形成されてもよい。
ここでは、ガラスレンズ4の光軸方向をX軸、マーキング部3が延設された半径方向をY軸とする。ガラスレンズ4の光軸は、Y軸に垂直な直線であり、光学機能部1の中心を通る。ここでは、マーキング部3の高さは、始部と同じ高さとなっている。つまり、マーキング部3の高さは一定であり、図8(b)に示されるように側面から見ると、マーキング部3の上面はフランジ部2の上面と平行になっている。また、マーキング部3は、X軸に垂直な断面の上面視で、光学機能部1の半径方向(Y軸)と交差する方向において、内周側の長さが外周側の長さ以上である部分を有する。ここでは、X軸に垂直なマーキング部3の断面図において、マーキング部3の幅が一定となっている。そして、図8(a)に示されるように、上面から見ると、マーキング部3の形状は略矩形である。すなわち、本実施の形態では、マーキング部3は、半円柱の底面及び1側面が光学機能部1及びフランジ部2に接したような形状になっている。なお、例えば、ガラスレンズ4(フランジ部2を含む)は、直径が3〜6mm、光学機能部1の直径は例えば2〜5mmである。本実施の形態にかかるガラスレンズ4は上記のように構成されている。
上記のガラスレンズ4は、実施の形態1と同様、光軸に平行かつマーキング部3を含むY軸に対して垂直な平面であって、光学機能部1とフランジ部2における少なくともマーキング部3を含む断面形状について、任意の第1平面による断面形状が当該第1平面よりY軸方向から見て光軸から遠い任意の第2平面による断面形状を内包する関係にある。このため、本実施の形態においても、実施の形態1と同様の効果を奏することができる。また、本実施の形態では、マーキング部3の形状を半円柱としたが、直方体等の角型としてもよい。つまり、マーキング部3の凸部の断面は、略N角形(Nは3以上の整数)、あるいは半円となる。そして、マーキング部3の高さが、始部と同じ高さであり、X軸に垂直にマーキング部3を切断したときに、マーキング部3の幅が一定であればよい。もちろん、実施の形態1と同様、マーキング部3を複数設けたり、マーキング部3を凹形状(溝状)としたり、マーキング部3を光学機能部1上のみに設けたりしてもよい。また、実施の形態1と本実施の形態を組み合わせて、例えば略三角形と略矩形の形状を組み合わせたマーキング部3とすることもできる。このように、様々な形状のマーキング部を組み合わせることにより、マーキング部3のもつ情報を増やすことができる。
次に、本実施の形態にかかるガラスレンズ4の製造方法について図10、図11を用いて説明する。図10は、ガラスレンズ4の製造方法を示す断面図である。図11は、ガラスレンズ4のマーキング部3の拡大断面図である。本実施の形態では、用いられる成形金型10以外、実施の形態1と同様なので詳細な説明を省略する。
まず、成形金型10を作成する。成形金型10は、成形品、つまり上記のガラスレンズ4の形状に即した形状にする。成形金型10は、光学機能部形成部12、フランジ形成部13、光学機能部形成部12の一部を始部にして外側に向けて設けられたマーキング形成部14とを有する。光学機能部形成部12及びフランジ形成部13は、実施の形態1と同様である。マーキング形成部14は、光学機能部形成部12からフランジ形成部13に亘って設けられ、マーキング部3の形状に対応して、半円筒状となっている。なお、マーキング形成部14は、くさび状のダイヤモンドバイト等を回転させて削ることにより形成される。
そして、図10(a)に示されたように、成形金型10の下型10bにガラス素材11を供給する。そして、図10(b)に示されたように、ガラス素材11をプレス成形する。この際、成形金型10及びガラス素材11を加熱した後に冷却する。このため、実施の形態1と同様、成形金型10とガラス素材11とを比較すると、ガラス素材11が相対的に中心方向、つまり図11に示される矢印方向に収縮する。このように、ガラス素材11が相対的に収縮しても、マーキング部3が成形金型10に接触することがない。つまり、マーキング部3が欠けてしまうことを抑制することができる。これは、マーキング部3の断面形状について、任意の第1平面による断面形状が当該第1平面よりY軸方向から見て光軸から遠い任意の第2平面による断面形状を内包する関係にあるためである。以上のように、ガラスレンズ4が製造される。
本実施の形態にかかるガラスレンズ4の製造方法によっても、実施の形態1と同様の効果を奏することができる。また、本実施の形態においては、マーキング部3の断面を半円柱とし、その上面を曲面とすることにより、成形金型10にマーキング形成部14を形成しやすいという利点がある。
実施の形態3.
本実施の形態にかかるガラスレンズについて図12を用いて説明する。図12(a)は、ガラスレンズ4の上面図である。図12(b)は、ガラスレンズ4の側面図である。
ガラスレンズ4は、光学機能部1、フランジ部2、マーキング部3を備える。光学機能部1は、第1光学機能部1a及び第2光学機能部1bを有する。なお、光学機能部1については、実施の形態1と同様なので説明を省略する。フランジ部2は、ガラスレンズ4の光学機能部1の外周に位置し、帯状に全周に亘って形成されている。ここでは、図12(b)においてフランジ部2の上面側、すなわちフランジ部2の第2光学機能部1b側の端部にテーパー形状を有する。つまり、フランジ部2の上面側になるにつれて、フランジ部2の外周の直径が小さくなり、図12(b)に示されるように、フランジ部2の端部が傾斜している。このフランジ部2のテーパー形状の部分をテーパー部2aとする。
マーキング部3は、フランジ部2のテーパー部2a上に形成され、凸状体である。ここで、マーキング部3がテーパー部2aに接している面をマーキング部3の凸部の底面とすると、凸部の底面と平行な面における凸部の断面積が、凸部の底面積以下である。図12において左側のマーキング部3は、直方体がテーパー部2aから突出するような形状を有する凸状体とする。また、図12において右側のマーキング部3は、光学機能部1中心からフランジ外周端方向に延設して設けられる。具体的には、右側のマーキング部3は、半円柱がテーパー部2aから突出するような形状を有する凸状体とする。なお、例えば、ガラスレンズ4(フランジ部2を含む)は、直径が3〜6mm、光学機能部1の直径は例えば2〜5mmである。本実施の形態にかかるガラスレンズ4は上記のように構成されている。
上記のガラスレンズ4は、実施の形態1、2と同様、光軸に平行かつマーキング部3を含むY軸に対して垂直な平面であって、光学機能部1とフランジ部2における少なくともマーキング部3を含む断面形状について、任意の第1平面による断面形状が当該第1平面よりY軸方向から見て光軸から遠い任意の第2平面による断面形状を内包する関係にある。このため、本実施の形態においても、実施の形態1及び実施の形態2と同様の効果を奏することができる。もちろん、マーキング部3の形状は直方体、半円柱に限らず、実施の形態1または実施の形態2と同様、多角形など様々な形状にすることができる。また、本実施の形態にかかるガラスレンズ4も実施の形態1及び実施の形態2と同様、ガラスレンズ4の形状に即した成形金型を用いることにより、マーキング部3の欠けを抑制することができる。
実施の形態1にかかるガラスレンズの上面図及び側面図を示す図である。 実施の形態1にかかるガラスレンズのマーキング部の拡大斜視図である。 図2におけるガラスレンズの断面図である。 実施の形態1にかかる他のガラスレンズの上面図及び側面図を示す図である。 実施の形態1にかかる他のガラスレンズのマーキング部の拡大斜視図である。 実施の形態1にかかるガラスレンズの製造方法を示す断面図である。 実施の形態1にかかるガラスレンズのマーキング部の拡大断面図である。 実施の形態2にかかるガラスレンズの上面図及び側面図を示す図である。 実施の形態2にかかるガラスレンズのマーキング部の拡大斜視図である。 実施の形態2にかかるガラスレンズの製造方法を示す断面図である。 実施の形態2にかかるガラスレンズのマーキング部の拡大断面図である。 実施の形態3にかかるガラスレンズの上面図及び側面図を示す図である。 従来のガラスレンズの製造方法を示す側面図である。 従来のガラスレンズのマーキング部の拡大側面図である。
符号の説明
1 光学機能部、1a 第1光学機能部、1b 第2光学機能部、
2 フランジ部、2a テーパー部、3 マーキング部、4 ガラスレンズ、
10 成形金型、10a 上型、10b 下型、11 ガラス素材、
12 光学機能部形成部、13 フランジ形成部、14 マーキング形成部

Claims (10)

  1. 第1光学機能部と、凸形状を有する第2光学機能部とが共通の光軸を有し、互いに対向して設けられたレンズ部と、
    前記レンズ部の外周に設けられたフランジ部と、
    前記第2光学機能部の有効径より外側に前記光軸から前記フランジ部に向く半径方向に形成されたマーキング部とを有し、
    前記光軸に平行かつ前記マーキング部を含む半径軸に対して垂直な平面による、前記レンズ部の前記第2光学機能部と前記フランジ部における少なくとも前記マーキング部を含む断面形状について、任意の第1平面による断面形状が当該第1平面より光軸から遠い任意の第2平面による断面形状を内包する関係にあることを特徴とする成形レンズ。
  2. 第1光学機能部と、凸形状を有する第2光学機能部とが共通の光軸を有し、互いに対向して設けられたレンズ部と、
    前記レンズ部の外周に設けられたフランジ部と、
    前記第2光学機能部の有効径より外側に前記光軸から前記フランジ部に向く半径方向に形成されたマーキング部とを有し、
    前記マーキング部を含む半径軸に対して垂直な方向を幅方向とし、前記マーキング部の前記幅方向の最大の幅を最大幅として、前記光軸に平行かつ当該半径軸に対して垂直な平面であって、前記マーキング部を含み、当該マーキング部を中心とする前記最大幅の断面形状について、任意の第1平面による断面形状が、前記第1平面より光軸から遠い任意の第2平面による断面形状を内包する関係にあることを特徴とする成形レンズ。
  3. 前記マーキング部は凸形状であることを特徴とする請求項1又は2に記載の成形レンズ。
  4. 前記マーキング部は凹形状であることを特徴とする請求項1又は2に記載の成形レンズ。
  5. 前記半径軸に対して垂直な平面による前記マーキング部の断面形状は略N角形(N≧3)であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の成形レンズ。
  6. 前記半径軸に対して垂直な平面による前記マーキング部の断面形状は略半円であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の成形レンズ。
  7. 前記マーキング部は前記フランジ部に設けられていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の成形レンズ。
  8. ガラス材料から形成される請求項1乃至7のいずれかに記載の成形レンズ。
  9. 第1光学機能部と、凸形状を有する第2光学機能部とが共通の光軸を有し、互いに対向して設けられたレンズ部と、
    前記第2光学機能部の有効径より外側に前記光軸から前記レンズ部外周端に向く半径方向に形成されたマーキング部とを有し、
    前記光軸に平行かつ前記マーキング部を含む半径軸に対して垂直な平面による、前記レンズ部の前記第2光学機能部における少なくとも前記マーキング部を含む断面形状について、光軸に近い任意の平面による断面形状が光軸から遠い任意の平面による断面形状を内包する関係にあることを特徴とする成形レンズ。
  10. 第1光学機能部と、凸形状を有する第2光学機能部とが共通の光軸を有し、互いに対向して設けられたレンズ部と、
    前記レンズ部の外周に設けられたフランジ部と、
    前記第2光学機能部の有効径より外側に前記光軸から前記フランジ部に向く半径方向に形成されたマーキング部とを有し、
    前記光軸に平行かつ前記マーキング部を含む半径軸に対して垂直な平面による、前記レンズ部と前記フランジ部における少なくとも前記マーキング部を含む断面形状について、光軸に近い任意の平面による断面形状が光軸から遠い任意の平面による断面形状を内包する関係にあることを特徴とする成形レンズ。
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