JP2008214746A - 管台溶接部の焼鈍方法及び焼鈍用ヒータ装置 - Google Patents

管台溶接部の焼鈍方法及び焼鈍用ヒータ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】大型機器(例えば蒸発器)に管台を溶接した溶接部分を、均一な温度で確実に焼鈍して熱応力歪を無くす。
【解決手段】原子力プラントの蒸発器の胴11には、ドレイン孔50が形成されており、このドレイン孔50の外壁側には、管台60が溶接されて溶接部70が形成されている。溶接部70及びその周辺領域を焼鈍して熱応力歪を無くすために、外壁側から外側ヒータ80により加熱すると共に、ドレイン孔50内に棒状の焼鈍用ヒータ装置100を挿入し、焼鈍用ヒータ装置100により内部側からも加熱する。焼鈍用ヒータ装置100は、加熱部であるヒータ部101と、先端の閉塞部材102とで構成される。閉塞部材102は、空気対流により加熱した熱が放散するのを防止して、加熱効率を向上する。
【選択図】図1

Description

本発明は、管台溶接部の焼鈍方法及び焼鈍用ヒータ装置に関し、構造体に形成された流通孔に管台を溶接してなる溶接部分の焼鈍を、均一な温度で確実に行うことができるように工夫したものである。
なお、構造体としては、例えば原子力プラントの蒸気発生器などの大型の構造体を想定している。
加圧水型原子力発電プラントでは、原子炉において加熱された一次冷却水を蒸気発生器へ供給する。蒸気発生器においては、一次冷却水の熱により二次冷却水を加熱して二次蒸気を生成する。この二次蒸気を蒸気タービンに供給して蒸気タービンを回転して発電機を駆動するようにしている。
ここで概念図である図6を参照して、加圧水型原子力発電プラントで用いられている蒸気発生器10の構造を説明する。
図6に示すように蒸気発生器10の竪型の胴11の下部には、管板12が一体的に接続されている。この胴11の上部には、主蒸気管13や給水管14が接続されている。
管板12は肉厚が厚い板状部材であり、胴11の下部を塞ぐ状態で配置されており、この管板12には多数の孔が形成されている。
管板12の下側は鏡板15により囲まれ、この鏡板15内は隔壁16により、高温側水室17と低温側水室18とに区画されている。
そして、逆U字型の伝熱管19が胴11の内部に多数本配置されている(図では伝熱管19を簡略的に1本のみ示している)。各伝熱管19の両端は管板12に形成された多数の孔に挿入されて、それぞれ、高圧側水室17と低圧側水室18に接続されている。
原子炉にて加熱された一次冷却水W1は、高温側水室17に供給されてから、伝熱管19内を流通し、低温側水室18を通って、原子炉に戻る。
一方、二次冷却水W2は給水管14を介して胴11内に供給され、伝熱管19を介して一次冷却水W1から熱を受けて加熱される。このため、蒸気Sが発生し、この蒸気Sは主蒸気管13を通って蒸気タービンに送られる。
このような蒸気発生器10には、ドレイン孔(流通孔)50が形成されている。このドレイン孔50は、図7及び図8に示すように、胴11の部分に形成されている。このドレイン孔50の一方の開口部分51は、蒸気発生器10の外壁に臨んでおり、他方の開口部分52は、蒸気発生器10の内部空間に臨んでいる。
ドレイン孔50の一方の開口部分51、つまり、外壁側の開口部分51には、管台60が溶接されている。この溶接により溶接部分70が形成される。
そして、蒸気発生器10の外側から、図示しないドレイン管が管台60に挿入されて、ドレイン管とドレイン孔50とが連結される。
蒸気発生器10の運転中においては、二次冷却水W2の一部が、ドレイン孔50及びドレイン管(図示省略)を介して外部に取り出されるようになっている。
特公平3−72135
上述したような蒸気発生器10を製造する段階では、ドレイン孔50に管台60を溶接して溶接部分70が形成されると、この溶接部分70、及び、この溶接部分70の周辺領域部分に、溶接熱により熱応力歪(残留応力歪)が発生してしまう。
このため、ドレイン孔50に管台60を溶接して溶接部分70が形成された後に、溶接部分70、及び、この溶接部分70の周辺領域部分を、焼鈍して熱応力歪を無くす処理をしている。
具体的には、蒸気発生器10の外壁のうち、管台60の周囲に、外側ヒータ80を配置し、この外側ヒータ80に通電をして加熱し、溶接部分70及びその周辺領域部分を焼鈍していた。加熱温度は、例えば600°Cとしている。
確実な焼鈍を行うためには、溶接部分70及びその周辺領域部分を、均一な温度にして加熱する必要がある。例えば、溶接部分70及びその周辺領域部分を、600℃〜550℃の温度範囲内において、均一な温度にするように加熱することが望まれている。
しかし、ドレイン孔50が形成されている胴11は、厚肉な部材であり熱容量が大きい。このため、外側ヒータ80により外壁側から加熱しても、溶接部分70及びその周辺領域部分のうち、ドレイン孔50の奥側の部分(つまりドレイン孔50の中で、開口部分51から開口部分52側に向かった部分:図8では左側の部分)では、加熱温度が、目標とする均一加熱温度以下(例えば550℃以下)になってしまうという危惧があった。
また、加熱に起因してドレイン孔50内の空気が対流することにより、高温の空気がドレイン孔50の奥に(開口部分52側)に流入して熱が拡散してしまう。このため、溶接部分70及びその周辺領域部分のうち、ドレイン孔50の奥側の部分では、加熱温度が、目標とする均一加熱温度以下(例えば550℃以下)になってしまうという危惧があった。
加熱温度が、目標とする均一加熱温度以下(例えば550℃以下)になってしまうというような事態が発生すると、焼鈍が確実に行われず、熱応力歪が残存する可能性があった。
本発明は、上記従来技術に鑑み、蒸気発生器のような大型の構造体に形成した流通孔に、管台を溶接してなる溶接部分を、確実に焼鈍することができるようにした、管台溶接部の焼鈍方法及び焼鈍用ヒータ装置を提供することを目的とする。
上記目的を解決する本発明の管台溶接部の焼鈍方法の構成は、
構造体に形成された流通孔のうち、前記構造体の外壁に臨む開口部分に、管台を溶接してなる溶接部分に対して焼鈍を施す、管台溶接部の焼鈍方法において、
前記構造体の外壁のうち前記管台の周囲を、外側ヒータにより加熱すると共に、
棒状のヒータ部と、このヒータ部の先端に取り付けられ且つ前記流通孔内に挿入されたときにこの流通孔を閉塞するとともに、前記ヒータ部が、前記連通孔の内周面および前記管台の内周面と接触しないようにガイドする閉塞部材とからなる焼鈍用ヒータ装置を、前記閉塞部材が奥側となる状態で前記流通孔内に挿入し、この焼鈍用ヒータ装置により加熱することを特徴とする。
また上記目的を解決する本発明の管台溶接部の焼鈍方法の構成は、
構造体に形成された流通孔のうち、前記構造体の外壁に臨む開口部分に、管台を溶接してなる溶接部分に対して焼鈍を施す、管台溶接部の焼鈍方法において、
前記構造体の外壁のうち前記管台の周囲を、外側ヒータにより加熱すると共に、
棒状のヒータ部と、このヒータ部の先端に取り付けられ且つ前記流通孔内に挿入されたときにこの流通孔を閉塞する閉塞部材とからなる焼鈍用ヒータ装置を、前記閉塞部材が奥側となる状態で前記流通孔内に挿入し、この焼鈍用ヒータ装置により加熱することを特徴とする。
また上記目的を解決する本発明の管台溶接部の焼鈍方法の構成は、
構造体に形成された流通孔のうち、前記構造体の外壁に臨む開口部分に、管台を溶接してなる溶接部分に対して焼鈍を施す、管台溶接部の焼鈍方法において、
前記構造体の外壁のうち前記管台の周囲を、外側ヒータにより加熱すると共に、
棒状のヒータ部と、このヒータ部の先端に取り付けられ且つ前記流通孔内に挿入されたときにこの流通孔を閉塞する閉塞部材と、前記ヒータ部及び前記閉塞部材を貫通する貫通空気孔とからなる焼鈍用ヒータ装置を、前記閉塞部材が奥側となる状態で前記流通孔内に挿入し、この焼鈍用ヒータ装置により加熱し、
更に、前記構造体の外側から前記貫通用空気孔に空気を供給することを特徴とする。
また上記目的を解決する本発明の管台溶接部の焼鈍方法の構成は、
構造体に形成された流通孔のうち、前記構造体の外壁に臨む開口部分に、管台を溶接してなる溶接部分に対して焼鈍を施す、管台溶接部の焼鈍方法において、
前記構造体の外壁のうち前記管台の周囲を、外側ヒータにより加熱すると共に、
発熱量が個別に制御できる複数のヒータを直線状に並べて連結した棒状のヒータ部と、このヒータ部の先端に取り付けられ且つ前記流通孔内に挿入されたときにこの流通孔を閉塞する閉塞部材とからなる焼鈍用ヒータ装置を、前記閉塞部材が奥側となる状態で前記流通孔内に挿入し、この焼鈍用ヒータ装置により加熱することを特徴とする。
また上記目的を解決する本発明の管台溶接部の焼鈍方法の構成は、
構造体に形成された流通孔のうち、前記構造体の外壁に臨む開口部分に、管台を溶接してなる溶接部分に対して焼鈍を施す、管台溶接部の焼鈍方法において、
前記構造体の外壁のうち前記管台の周囲を、外側ヒータにより加熱すると共に、
発熱量が個別に制御できる複数のヒータを直線状に並べて連結した棒状のヒータ部と、このヒータ部の先端に取り付けられ且つ前記流通孔内に挿入されたときにこの流通孔を閉塞する閉塞部材と、前記ヒータ部に備えられた温度センサとからなる焼鈍用ヒータ装置を、前記閉塞部材が奥側となる状態で前記流通孔内に挿入し、前記温度センサにより検出温度に応じて複数の前記ヒータの発熱量を制御しつつ、この焼鈍用ヒータ装置により加熱することを特徴とする。
本発明に係る管台溶接部の焼鈍方法のさらに別の態様は、
構造体に形成された流通孔のうち、前記構造体の外壁に臨む開口部分に、管台を溶接してなる溶接部分に対して焼鈍を施す、管台溶接部の焼鈍方法において、
前記外壁のうち、前記管台の周囲、およびその周方向外側を前記外壁の周方向に沿って略一様に加熱した後、前記管台の周囲を更に加熱するようにした。
上記管台溶接部の焼鈍方法において、前記外壁を加熱する際に、前記構造体の内部も加熱するとさらに好適である。
また本発明の焼鈍用ヒータ装置の構成は、
構造体に形成された流通孔のうち、前記構造体の外壁に臨む開口部分に、管台を溶接してなる溶接部分に対して焼鈍を施すため、前記構造体の外側から前記流通孔に挿入される焼鈍用ヒータ装置であって、
棒状のヒータ部と、このヒータ部の先端に取り付けられ且つ前記流通孔内に挿入されたときにこの流通孔を閉塞する閉塞部材とからなることを特徴とする。
また本発明の焼鈍用ヒータ装置の構成は、
構造体に形成された流通孔のうち、前記構造体の外壁に臨む開口部分に、管台を溶接してなる溶接部分に対して焼鈍を施すため、前記構造体の外側から前記流通孔に挿入される焼鈍用ヒータ装置であって、
棒状のヒータ部と、このヒータ部の先端に取り付けられ且つ前記流通孔内に挿入されたときにこの流通孔を閉塞する閉塞部材と、前記ヒータ部及び前記閉塞部材を貫通する貫通空気孔とからなることを特徴とする。
また本発明の焼鈍用ヒータ装置の構成は、
構造体に形成された流通孔のうち、前記構造体の外壁に臨む開口部分に、管台を溶接してなる溶接部分に対して焼鈍を施すため、前記構造体の外側から前記流通孔に挿入される焼鈍用ヒータ装置であって、
発熱量が個別に制御できる複数のヒータを直線状に並べて連結した棒状のヒータ部と、このヒータ部の先端に取り付けられ且つ前記流通孔内に挿入されたときにこの流通孔を閉塞する閉塞部材とからなることを特徴とする。
また本発明の焼鈍用ヒータ装置の構成は、
構造体に形成された流通孔のうち、前記構造体の外壁に臨む開口部分に、管台を溶接してなる溶接部分に対して焼鈍を施すため、前記構造体の外側から前記流通孔に挿入される焼鈍用ヒータ装置であって、
発熱量が個別に制御できる複数のヒータを直線状に並べて連結した棒状のヒータ部と、このヒータ部の先端に取り付けられ且つ前記流通孔内に挿入されたときにこの流通孔を閉塞する閉塞部材と、前記ヒータ部に備えられた温度センサとからなることを特徴とする。
本発明に係る焼鈍用ヒータ装置のさらに別の態様は、
構造体に形成された流通孔のうち、前記構造体の外壁に臨む開口部分に、管台を溶接してなる溶接部分に対して焼鈍を施す焼鈍用ヒータ装置であって、
前記外壁のうち、前記管台の周囲に配置される外側ヒータと、この外側ヒータの周方向外側を取り囲むように、前記外壁の周方向に沿って配置される補助ヒータとを備えている。
上記焼鈍用ヒータ装置において、前記外側ヒータが上下左右に分割された四分割構造を有し、前記補助ヒータが上下に分割された二分割構造を有しているとともに、これら外側ヒータおよび補助ヒータが、前記構造体の内部に配置されて、前記管台近傍の温度を検出する温度センサを備えているとさらに好適である。
上記焼鈍用ヒータ装置において、流体を加熱する加熱手段と、前記流体を圧送する圧送手段と、前記流体を前記構造体の内部を循環するように接続された配管とを備えた高温流体循環装置を具備しているとさらに好適である。
本発明に係る原子力プラント用蒸気発生器の焼鈍方法は、原子力プラント用蒸気発生器の管台溶接部および管台の孔内から同時に加熱することを特徴とする。
本発明に係る原子力プラント用蒸気発生器の焼鈍方法の他の態様は、原子力プラント用蒸気発生器の管台孔内の奥部に孔閉塞部材を設置した状態で、管台溶接部および管台の孔内から同時に加熱することを特徴とする。
本発明に係る原子力プラント用蒸気発生器の焼鈍方法の別の態様は、原子力プラント用蒸気発生器の胴に形成された流通孔のうち、前記胴の外壁に臨む開口部分に、管台を溶接してなる溶接部分に対して焼鈍を施す、原子力プラント用蒸気発生器の焼鈍方法において、前記外壁のうち、前記管台の周囲、およびその周方向外側を前記外壁の周方向に沿って略一様に加熱した後、前記管台の周囲を更に加熱するようにしたことを特徴とする。
本発明によれば、外側ヒータにより、構造体の外壁のうち管台の周囲から外側加熱すると共に、流通孔内に挿入した焼鈍用ヒータ装置により内部加熱するため、溶接部分を均一温度に保持しつつ加熱・焼鈍することができ、残留応力歪を確実に無くすことができる。
以下に本発明を実施するための最良の形態を、実施例に基づき詳細に説明する。
なお、各実施例は、蒸気発生器10の胴11に形成したドレイン孔50に管台60を溶接してなる溶接部分70及びその周辺領域部分を焼鈍する例である。
本発明の実施例1を、図1を参照して説明する。この実施例1では、外側ヒータ80のみならず、焼鈍用ヒータ装置100を使用して、溶接部分70及びその周辺領域部分を加熱して焼鈍をする。
焼鈍用ヒータ装置100は、全体が棒状をなしており、使用時には蒸気発生器10の外側から管台60及びドレイン孔(流通孔)50内に挿入されるものである。
この焼鈍用ヒータ装置100は、発熱部である棒状のヒータ部101の先端に、非発熱部である閉塞部材102を取り付けた構成となっている。
ヒータ部101としては、例えばシースヒータを採用する。シースヒータは、金属シースの中に発熱体(ニクロム線等)を保持し、前記金属シース内に無機絶縁体(酸化マグネシウム)の粉末を凝固に充填したものである。なお、シースヒータに限らず、他の種類の棒状のヒータを採用することもできる。
閉塞部材102は、ヒータ部101の先端に取り付けられており、その外径は、ドレイン孔50の内径に対して若干小さくなっている。このため、閉塞部材102がドレイン孔50内に挿入されると、閉塞部材102の外周部分が、ドレイン孔50の内周面に接触するようになっている。したがって、閉塞部材102がドレイン孔50内に挿入されると、閉塞部材102により、閉塞部材102よりも外壁側(開口部51側)の空間と、閉塞部材102よりも奥側(開口部52側)の空間とが、仕切られる。
また、この閉塞部材102は、ヒータ部101をドレイン孔50および管台60内に挿入する際のガイド(案内部材)としての役目を有しており、これにより、ヒータ部101と、ドレイン孔50の内周面および管台60内周面との接触が防止されるとともに、ドレイン孔50および管台60の過熱が防止される。
溶接部分70及びその周辺領域部分を焼鈍する場合には、蒸気発生器10の外壁のうち、管台60の周囲に外側ヒータ80を配置する。
また、焼鈍用ヒータ装置100を、蒸気発生器10の外側から管台60及びドレイン孔50内に挿入する。このとき、図1に示すように、焼鈍用ヒータ装置100の先端部分である閉塞部材102が、ドレイン孔50の奥側に位置する状態にして、焼鈍用ヒータ装置100を挿入・配置する。
そして、外側ヒータ80に通電をして外壁側から加熱すると共に、ヒータ部101に通電をして管台60及びドレイン孔50の内部側から加熱する。
このように、外壁側及び内部側から同時に加熱をするため、溶接部分70及びその周辺領域部分の加熱温度は、略均一な温度(例えば600℃〜550℃の温度範囲内の温度)になる。この結果、溶接部分70及びその周辺領域部分を確実に均一温度で加熱することができる。
また、焼鈍用ヒータ装置100の先端部分である閉塞部材102がドレイン孔50内に挿入されて、閉塞部材102よりも外壁側(開口部51側)の空間と、閉塞部材102よりも奥側(開口部52側)の空間とが仕切られるため、ヒータ部101の周囲の高温空気が閉塞部材102により仕切られて、この閉塞部材102よりも奥側に侵入することは無いため、空気対流による熱拡散を防止でき、確実且つ効果的に加熱ができる。
さらに、閉塞部材102は、ヒータ部101をドレイン孔50および管台60内に挿入する際のガイド(案内部材)としての役目を有しているので、ヒータ部101と、ドレイン孔50の内周面および管台60内周面との接触を防止することができるとともに、ドレイン孔50および管台60の過熱を防止することができる。
このようにして、外側ヒータ80による外壁側加熱と、焼鈍用ヒータ装置100による内部加熱を同時に行うため、溶接部分70及びその周辺領域部分を均一温度で加熱でき、この部分の残留熱応力歪を確実に無くすことができる。この結果、管台60の溶接(接続)信頼性を向上することができる。
本発明の実施例2を、図2を参照して説明する。この実施例2では、外側ヒータ80のみならず、焼鈍用ヒータ装置100Aを使用して、溶接部分70及びその周辺領域部分を加熱して焼鈍をする。
焼鈍用ヒータ装置100Aは、全体が棒状をなしており、使用時には蒸気発生器10の外側から管台60及びドレイン孔50内に挿入されるものである。
この焼鈍用ヒータ装置100Aは、棒状のヒータ部101の先端に、非発熱部である閉塞部材102を取り付けている。更に、ヒータ部101及び閉塞部材102に渡り、焼鈍用ヒータ装置100Aの長手方向に貫通する貫通空気孔103が形成されている。
ヒータ部101としては、例えばシースヒータを採用する。なお、シースヒータに限らず、他の種類の棒状のヒータを採用することもできる。
閉塞部材102は、ヒータ部101の先端に取り付けられており、その外径は、ドレイン孔50の内径に対して若干小さくなっている。このため、閉塞部材102がドレイン孔50内に挿入されると、閉塞部材102の外周部分が、ドレイン孔50の内周面に接触するようになっている。
溶接部分70及びその周辺領域部分を焼鈍する場合には、蒸気発生器10の外壁のうち、管台60の周囲に外側ヒータ80を配置する。
また、焼鈍用ヒータ装置100Aを、蒸気発生器10の外側から管台60及びドレイン孔50内に挿入する。このとき、図2に示すように、焼鈍用ヒータ装置100Aの先端部分である閉塞部材102が、ドレイン孔50の奥側に位置する状態にして、焼鈍用ヒータ装置Aを挿入・配置する。
そして、外側ヒータ80に通電をして外壁側から加熱すると共に、ヒータ部101に通電をして管台60及びドレイン孔50の内部側から加熱する。
このように、外壁側及び内部側から同時に加熱をするため、溶接部分70及びその周辺領域部分の加熱温度は、略均一な温度(例えば600℃〜550℃の温度範囲内の温度)になる。この結果、溶接部分70及びその周辺領域部分を確実に均一温度で加熱することができる。
また、焼鈍用ヒータ装置100Aの先端部分である閉塞部材102がドレイン孔50内に挿入されて、閉塞部材102よりも外壁側(開口部51側)の空間と、閉塞部材102よりも奥側(開口部52側)の空間とが仕切られるため、ヒータ部101の周囲の高温空気が閉塞部材102により仕切られて、この閉塞部材102よりも奥側に侵入することは無いため、空気対流による熱拡散を防止でき、確実且つ効果的に加熱ができる。
このようにして、外側ヒータ80による外壁側加熱と、焼鈍用ヒータ装置100Aによる内部加熱を同時に行うため、溶接部分70及びその周辺領域部分を均一温度で加熱でき、この部分の残留熱応力歪を確実に無くすことができる。この結果、管台60の溶接(接続)信頼性を向上することができる。
更に、焼鈍用ヒータ装置100A及び外側ヒータ80により加熱をしている際には、外壁側からブロアー等により、貫通空気孔103に向けて外部の空気(常温となっている空気)を供給する。そうすると、供給された空気は、貫通空気孔103を流通し、ドレイン孔50を通過して、開口部分52から排出される。
このため、胴11内に配置された伝熱管19には、常温の空気が当たるため、この伝熱管19が冷却される。この結果、焼鈍用の熱により伝熱管19が異常に加熱されることを防止できる。
伝熱管19は、例えばインコネルにより形成されているため、加熱されると脆化するおそれがあるが、このように常温の空気により冷却をしていれば、脆化するおそれを回避することができる。
本発明の実施例3を、図3を参照して説明する。この実施例3では、外側ヒータ80のみならず、焼鈍用ヒータ装置100Bを使用して、溶接部分70及びその周辺領域部分を加熱して焼鈍をする。
焼鈍用ヒータ装置100Bは、全体が棒状をなしており、使用時には蒸気発生器10の外側から管台60及びドレイン孔50内に挿入されるものである。
この焼鈍用ヒータ装置100Bは、棒状のヒータ部101の先端に、非発熱部である閉塞部材102を取り付けている。
ヒータ部101は、3個のヒータ101a,101b,101cを直線状に並べて連結した構成となっている。各ヒータ101a,101b,101cには、蒸気発生器10の外側に配置した制御部(図示省略)から、それぞれ個別に電流値が制御された電流が供給され、各ヒータ101a,101b,101c毎に、発生熱量を制御することができるようになっている。
各ヒータ101a,101b,101cとしては、例えばシースヒータを採用する。なお、シースヒータに限らず、他の種類の棒状のヒータを採用することもできる。
閉塞部材102は、ヒータ部101の先端に取り付けられており、その外径は、ドレイン孔50の内径に対して若干小さくなっている。このため、閉塞部材102がドレイン孔50内に挿入されると、閉塞部材102の外周部分が、ドレイン孔50の内周面に接触するようになっている。
溶接部分70及びその周辺領域部分を焼鈍する場合には、蒸気発生器10の外壁のうち、管台60の周囲に外側ヒータ80を配置する。
また、焼鈍用ヒータ装置100Bを、蒸気発生器10の外側から管台60及びドレイン孔50内に挿入する。このとき、図3に示すように、焼鈍用ヒータ装置100Bの先端部分である閉塞部材102が、ドレイン孔50の奥側に位置する状態にして、焼鈍用ヒータ装置Bを挿入・配置する。
そして、外側ヒータ80に通電をして外壁側から加熱すると共に、ヒータ部101の各ヒータ101a,101b,101cに通電をして管台60及びドレイン孔50の内部側から加熱する。
このとき、管台60や溶接部分70の大きさや配置状態に応じて、ヒータ101a,101b,101cによる発熱量を個別に制御して、溶接部分70及びその周辺領域部分の加熱温度が、略均一な温度(例えば600℃〜550℃の温度範囲内の温度)になるようにする。
このように、外壁側及び内部側から同時に加熱をするため、溶接部分70及びその周辺領域部分の加熱温度は、略均一な温度(例えば600℃〜550℃の温度範囲内の温度)になる。この結果、溶接部分70及びその周辺領域部分を確実に均一温度で加熱することができる。しかも、ヒータ101a,101b,101cによる発熱量を個別に制御することにより、より正確に均一な温度にして焼鈍をすることができる。
また、焼鈍用ヒータ装置100Bの先端部分である閉塞部材102がドレイン孔50内に挿入されて、閉塞部材102よりも外壁側(開口部51側)の空間と、閉塞部材102よりも奥側(開口部52側)の空間とが仕切られるため、ヒータ部101の周囲の高温空気が閉塞部材102により仕切られて、この閉塞部材102よりも奥側に侵入することは無いため、空気対流による熱拡散を防止でき、確実且つ効果的に加熱ができる。
このようにして、外側ヒータ80による外壁側加熱と、焼鈍用ヒータ装置100Bによる内部加熱を同時に行い、しかも、各ヒータ101a,101b,101cによる発熱量を個別に制御するため、溶接部分70及びその周辺領域部分を均一温度で加熱でき、この部分の残留熱応力歪を確実に無くすことができる。この結果、管台60の溶接(接続)信頼性を向上することができる。
本発明の実施例4を、図4を参照して説明する。この実施例4では、外側ヒータ80のみならず、焼鈍用ヒータ装置100Cを使用して、溶接部分70及びその周辺領域部分を加熱して焼鈍をする。
焼鈍用ヒータ装置100Cは、全体が棒状をなしており、使用時には蒸気発生器10の外側から管台60及びドレイン孔50内に挿入されるものである。
この焼鈍用ヒータ装置100Cは、棒状のヒータ部101の先端に、非発熱部である閉塞部材102を取り付けている。
ヒータ部101は、3個のヒータ101a,101b,101cを直線状に並べて連結した構成となっている。各ヒータ101a,101b,101cには、蒸気発生器10の外側に配置した制御部(図示省略)から、それぞれ個別に電流値が制御された電流が供給され、各ヒータ101a,101b,101c毎に、発生熱量を制御することができるようになっている。
各ヒータ101a,101b,101cとしては、例えばシースヒータを採用する。なお、シースヒータに限らず、他の種類の棒状のヒータを採用することもできる。
更に実施例4では、各ヒータ101a,101b,101cの外周面にそれぞれ熱電対104a,104b,104cが備えられ、閉塞部材102の外周面にも熱電対104dが備えられている。熱電対104a,104b,104c,104dは、各配置位置において、ドレイン孔50の内周面の温度または管台60の内周面の温度を検出する。検出された検出温度信号は、蒸気発生器10の外側に配置した制御部(図示省略)に送られる。
蒸気発生器10の外側に配置した制御部(図示省略)は、検出温度信号を基にドレイン孔50の内周面の温度または管台60の内周面の温度を判定し、判定した温度が設定温度(例えば600℃)となるように、各ヒータ101a,101b,101cに供給する電流の電流値を個別に制御して、各ヒータ101a,101b,101cの発生熱量を個別に制御するようになっている。
閉塞部材102は、ヒータ部101の先端に取り付けられており、その外径は、ドレイン孔50の内径に対して若干小さくなっている。このため、閉塞部材102がドレイン孔50内に挿入されると、閉塞部材102の外周部分が、ドレイン孔50の内周面に接触するようになっている。
溶接部分70及びその周辺領域部分を焼鈍する場合には、蒸気発生器10の外壁のうち、管台60の周囲に外側ヒータ80を配置する。
また、焼鈍用ヒータ装置100Cを、蒸気発生器10の外側から管台60及びドレイン孔50内に挿入する。このとき、図4に示すように、焼鈍用ヒータ装置100Cの先端部分である閉塞部材102が、ドレイン孔50の奥側に位置する状態にして、焼鈍用ヒータ装置100Cを挿入・配置する。
そして、外側ヒータ80に通電をして外壁側から加熱すると共に、ヒータ部101の各ヒータ101a,101b,101cに通電をして管台60及びドレイン孔50の内部側から加熱する。
このとき、熱電対104a,104b,104c,104dにより検出した温度に応じて、ヒータ101a,101b,101cによる発熱量を個別に制御して、ドレイン孔50の内周面の温度及び管台60の内周面の温度が、目標とする焼鈍温度(例えば600℃)になるように温度制御をする。
このように、外壁側及び内部側から同時に加熱をし、しかも、ドレイン孔50の内周面の温度及び管台60の内周面の温度が、目標とする焼鈍温度(例えば600℃)になるように温度制御するため、溶接部分70及びその周辺領域部分の加熱温度は、略均一な温度(例えば600℃〜550℃の温度範囲内の温度)になる。この結果、溶接部分70及びその周辺領域部分を確実に均一温度で加熱することができる。しかも、加熱部分の温度を監視しつつヒータ101a,101b,101cによる発熱量を個別に制御することにより、より正確に均一な温度にして焼鈍をすることができる。
また、焼鈍用ヒータ装置100Cの先端部分である閉塞部材102がドレイン孔50内に挿入されて、閉塞部材102よりも外壁側(開口部51側)の空間と、閉塞部材102よりも奥側(開口部52側)の空間とが仕切られるため、ヒータ部101の周囲の高温空気が閉塞部材102により仕切られて、この閉塞部材102よりも奥側に侵入することは無いため、空気対流による熱拡散を防止でき、確実且つ効果的に加熱ができる。
このようにして、外側ヒータ80による外壁側加熱と、焼鈍用ヒータ装置100Cによる内部加熱を同時に行い、しかも、加熱部分の温度を熱電対104a,104b,104c,104dにより監視しつつ、各ヒータ101a,101b,101cによる発熱量を個別に制御するため、溶接部分70及びその周辺領域部分を均一温度で加熱でき、この部分の残留熱応力歪を確実に無くすことができる。この結果、管台60の溶接(接続)信頼性を向上することができる。
本発明の実施例5を、図5を参照して説明する。この実施例5では、外側ヒータ80のみならず、焼鈍用ヒータ装置100Dを使用して、溶接部分70及びその周辺領域部分を加熱して焼鈍をする。
焼鈍用ヒータ装置100Dは、全体が棒状をなしており、使用時には蒸気発生器10の外側から管台60及びドレイン孔50内に挿入されるものである。
この焼鈍用ヒータ装置100Dは、棒状のヒータ部101の先端に、非発熱部である閉塞部材102を取り付けている。
ヒータ部101は、3個のヒータ101a,101b,101cを直線状に並べて連結した構成となっている。各ヒータ101a,101b,101cには、蒸気発生器10の外側に配置した制御部(図示省略)から、それぞれ個別に電流値が制御された電流が供給され、各ヒータ101a,101b,101c毎に、発生熱量を制御することができるようになっている。
各ヒータ101a,101b,101cとしては、例えばシースヒータを採用する。なお、シースヒータに限らず、他の種類の棒状のヒータを採用することもできる。
更に実施例5では、ヒータ101aの外周面に光ファイバ温度計105が備えられている。光ファイバ温度計105は、ドレイン孔50の内周面の温度を検出する。検出された検出温度信号は、蒸気発生器10の外側に配置した制御部(図示省略)に送られる。
蒸気発生器10の外側に配置した制御部(図示省略)は、検出温度信号を基にドレイン孔50の内周面の温度を判定し、判定した温度が設定温度(例えば600℃)となるように、各ヒータ101a,101b,101cに供給する電流の電流値を個別に制御して、各ヒータ101a,101b,101cの発生熱量を個別に制御するようになっている。
閉塞部材102は、ヒータ部101の先端に取り付けられており、その外径は、ドレイン孔50の内径に対して若干小さくなっている。このため、閉塞部材102がドレイン孔50内に挿入されると、閉塞部材102の外周部分が、ドレイン孔50の内周面に接触するようになっている。
溶接部分70及びその周辺領域部分を焼鈍する場合には、蒸気発生器10の外壁のうち、管台60の周囲に外側ヒータ80を配置する。
また、焼鈍用ヒータ装置100Dを、蒸気発生器10の外側から管台60及びドレイン孔50内に挿入する。このとき、図5に示すように、焼鈍用ヒータ装置100Dの先端部分である閉塞部材102が、ドレイン孔50の奥側に位置する状態にして、焼鈍用ヒータ装置Dを挿入・配置する。
そして、外側ヒータ80に通電をして外壁側から加熱すると共に、ヒータ部101の各ヒータ101a,101b,101cに通電をして管台60及びドレイン孔50の内部側から加熱する。
このとき、光ファイバ温度計105により検出した温度に応じて、ヒータ101a,101b,101cによる発熱量を個別に制御して、ドレイン孔50の内周面の温度が、目標とする焼鈍温度(例えば600℃)になるように温度制御をする。
このように、外壁側及び内部側から同時に加熱をし、しかも、ドレイン孔50の内周面の温度が、目標とする焼鈍温度(例えば600℃)になるように温度制御するため、溶接部分70及びその周辺領域部分の加熱温度は、略均一な温度(例えば600℃〜550℃の温度範囲内の温度)になる。この結果、溶接部分70及びその周辺領域部分を確実に均一温度で加熱することができる。しかも、加熱部分の温度を監視しつつヒータ101a,101b,101cによる発熱量を個別に制御することにより、より正確に均一な温度にして焼鈍をすることができる。
また、焼鈍用ヒータ装置100Dの先端部分である閉塞部材102がドレイン孔50内に挿入されて、閉塞部材102よりも外壁側(開口部51側)の空間と、閉塞部材102よりも奥側(開口部52側)の空間とが仕切られるため、ヒータ部101の周囲の高温空気が閉塞部材102により仕切られて、この閉塞部材102よりも奥側に侵入することは無いため、空気対流による熱拡散を防止でき、確実且つ効果的に加熱ができる。
このようにして、外側ヒータ80による外壁側加熱と、焼鈍用ヒータ装置100Dによる内部加熱を同時に行い、しかも、加熱部分の温度を光ファイバ温度計105により監視しつつ各ヒータ101a,101b,101cによる発熱量を個別に制御するため、溶接部分70及びその周辺領域部分を均一温度で加熱でき、この部分の残留熱応力歪を確実に無くすことができる。この結果、管台60の溶接(接続)信頼性を向上することができる。
本発明の実施例6を、図9および図10を参照して説明する。この実施例6では、外側ヒータ80のみならず、焼鈍用ヒータ装置100Eを使用して、溶接部分70(図1から図5および図8参照)及びその周辺領域部分を加熱して焼鈍をする。
焼鈍用ヒータ装置100Eは、全体が帯状をなしており、図9に示すように、使用時には胴11の外表面(外周面)に、胴11の周方向に沿って巻き付けられるものである。
この焼鈍用ヒータ装置100Eは、1個のヒータ(図示省略)からなるヒータ部(図示省略)と、このヒータ部の外周側(半径方向外側)に配置されてヒータ部を被覆する断熱部(図示省略)とを備えている。
ヒータとしては、例えばリボンヒータを採用する。リボンヒータは、ガラス繊維で織り上げられた帯状の布の中に、発熱体(ニクロム線等)を均一に配置したものである。なお、リボンヒータに限らず、他の種類のヒータを採用することもできる。
また、断熱部としては、例えばグラスウールを採用する。グラスウールは、ガラスを綿状に繊維化し、その隙間に空気を封じ込めたものであり、その全容量の約98%を占める大量の空気によって優れた断熱性能を発揮するものである。なお、グラスウールに限らず、ヒータの外周側を覆うことができて、同様の断熱性能を有するものであればいかなるものであってもよい。
溶接部分70及びその周辺領域部分を焼鈍する場合には、胴11の外表面のうち、管台60の周囲に外側ヒータ80を配置する。
また、焼鈍用ヒータ装置100Eを、外側ヒータ80を取り囲むように、胴11の周方向に沿って配置する。
そして、外側ヒータ80およびヒータに通電をして、これら外側ヒータ80およびヒータの近傍に位置する胴11を周方向全体にわたって加熱する。
こうすることにより、溶接部分70及びその周辺領域部分が、胴11の板厚方向にわたって全体的に加熱されることとなる。
つぎに、図示しない温度センサにより検出された胴11の外表面側の温度T1が、設定温度(例えば350℃)に達したら、ヒータへの通電を切るとともに、外側ヒータ80への通電を増加させて外側ヒータ80の出力を増大させて、溶接部分70及びその周辺領域部分を局所的(集中的)に加熱する。
こうすることにより、図10に示すように、溶接部分70及びその周辺領域部分の加熱温度は、胴11の板厚方向にわたって略均一な温度(例えば645℃〜595℃の温度範囲内の温度)になる。
なお、図10中の符号T1、T2、T3はそれぞれ、溶接部分70及びその周辺領域部分の外表面側における温度、外表面と内表面(内周面)との中間点における温度、内表面側における温度である。
本実施例に係る焼鈍用ヒータ装置によれば、溶接部分70及びその周辺領域部分を均一温度で加熱でき、この部分の残留熱応力歪を確実に無くすことができる。この結果、管台60の溶接(接続)信頼性を向上することができる。
本発明の実施例7を、図11および図12を参照して説明する。この実施例7では、外側ヒータ80の代わりに外側ヒータ110が設けられており、焼鈍用ヒータ装置100Eの代わりに焼鈍用ヒータ装置120が設けられているという点で上述した実施例6のものと異なる。その他の構成要素については上述した実施例6のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
図11に示すように、外側ヒータ110は、4個のヒータ110a,110b,110c,110dを上下左右に並べて連結した構成となっている。各ヒータ110a,110b,110c,110dには、蒸気発生器10の外側に配置した制御部(図示省略)から、それぞれ個別に電流値が制御された電流が供給され、各ヒータ110a,110b,110c,110d毎に、発生熱量を制御することができるようになっている。
焼鈍用ヒータ装置120は、2個のヒータ120a,120bを上下に並べて連結した構成となっている。各ヒータ120a,120bは、全体が帯状をなしており、使用時には胴11の外表面(外周面)に、胴11の周方向に沿って巻き付けられるものである(図9参照)。また、各ヒータ120a,120bには、蒸気発生器10の外側に配置した制御部(図示省略)から、それぞれ個別に電流値が制御された電流が供給され、各ヒータ各ヒータ110a,110b,110c,110dには、蒸気発生器10の外側に配置した制御部(図示省略)から、それぞれ個別に電流値が制御された電流が供給され、各ヒータ120a,120b毎に、発生熱量を制御することができるようになっている。さらに、各ヒータ120a,120bの外周側(半径方向外側)には、各ヒータ120a,120bを被覆する断熱部(図示省略)が設けられている。
ヒータ120a,120bとしては、例えばリボンヒータを採用する。リボンヒータは、ガラス繊維で織り上げられた帯状の布の中に、発熱体(ニクロム線等)を均一に配置したものである。なお、リボンヒータに限らず、他の種類のヒータを採用することもできる。
また、断熱部としては、例えばグラスウールを採用する。グラスウールは、ガラスを綿状に繊維化し、その隙間に空気を封じ込めたものであり、その全容量の約98%を占める大量の空気によって優れた断熱性能を発揮するものである。なお、グラスウールに限らず、ヒータの外周側を覆うことができて、同様の断熱性能を有するものであればいかなるものであってもよい。
更に実施例7では、図12に示すように、低圧側水室18内で、胴11と管板12との接続部近傍には、光ファイバ温度計105が備えられている。光ファイバ温度計105は、胴11の内表面(内周面)の温度を検出する。検出された検出温度信号は、蒸気発生器10の外側に配置した制御部(図示省略)に送られる。
蒸気発生器10の外側に配置した制御部(図示省略)は、胴11の外表面に設けられた図示しない温度センサが検出した検出温度信号、および光ファイバ温度計105が検出した検出温度信号を基に胴11の外表面および内表面の温度を判定し、判定した温度が設定温度(例えば645℃〜595℃)となるように、各ヒータ110a,110b,110c,110d,120a,120bに供給する電流の電流値を個別に制御して、各ヒータ110a,110b,110c,110d,120a,120bの発生熱量を個別に制御するようになっている。
溶接部分70及びその周辺領域部分を焼鈍する場合には、胴11の外表面のうち、管台60の周囲に外側ヒータ110を配置する。
また、焼鈍用ヒータ装置120を、外側ヒータ110を取り囲むように、胴11の周方向に沿って配置する。
そして、各ヒータ110a,110b,110c,110d,120a,120bに通電をして、これらヒータ110a,110b,110c,110d,120a,120bの近傍に位置する胴11を周方向全体にわたって加熱する。
こうすることにより、溶接部分70及びその周辺領域部分が、胴11の板厚方向にわたって全体的に加熱されることとなる。
つぎに、図示しない温度センサにより検出された胴11の外表面側の温度T1が、所定の温度(例えば350℃)に達したら、外側ヒータ110a,110bへの通電を増加させて外側ヒータ110a,110bの出力を増大させて、溶接部分70及びその周辺領域部分を局所的(集中的)に加熱する。
こうすることにより、図10に示すように、溶接部分70及びその周辺領域部分の加熱温度は、胴11の板厚方向にわたって略均一な温度(例えば645℃〜595℃の温度範囲内の温度)になる。
本実施例に係る焼鈍用ヒータ装置によれば、各ヒータ110a,110b,110c,110d,120a,120bの出力が、制御部(図示省略)によってより細かく調整されることとなるので、溶接部分70及びその周辺領域部分をより短時間でより均一に加熱でき、この部分の残留熱応力歪を確実に無くすことができる。この結果、管台60の溶接(接続)信頼性を向上することができる。
本発明の実施例8を、図13を参照して説明する。この実施例8では、上述した外部ヒータ80,110、焼鈍用ヒータ装置100,100A,100B,100C,100D,100E,120の他に、更に第1の高温空気循環装置(高温流体循環装置)130が設けられているという点で上述した実施例のものと異なる。その他の構成要素については上述した実施例のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
図13に示すように、第1の高温空気循環装置130は、配管131と、送風機(圧送手段)132と、空気加熱器(加熱手段:ヒータ)133とを備えている。
配管131の一端部は、一次冷却水W1(図6参照)を高圧側水室17に導く入口側配管134に接続されており、配管131の他端部は、低圧側水室18から流出する一次冷却水W1を原子炉に導く出口側配管135に接続されている。
送風機132は、配管131の途中に接続されて、系内において空気(流体)を循環させるものである。
空気加熱器133は、送風機132よりも下流側に位置する配管131(より好ましくは、送風機132よりも下流側で、かつ、入口側配管134との接合部近傍に位置する配管131)に接続されて、送風機132から圧送されてきた空気を所定の温度(例えば350℃)まで加熱するものである。
本実施例に係る焼鈍用ヒータ装置によれば、例えば、外部ヒータ80,110が作動している間中、第1の高温空気循環装置130も作動させられることとなる。第1の高温空気循環装置130が作動すると、高温(例えば350℃)の空気が、入口側配管134を通って高圧側水室17内に流入し、その後、伝熱管19内に流入していくこととなる。このとき、高温の空気は、管板12、胴11と管板12との接合部、および胴11と管板12との接合部近傍を加熱することとなる。
管板12、胴11と管板12との接合部、および胴11と管板12との接合部近傍が加熱されることにより、溶接部分70及びその周辺領域部分の内表面側における熱が、胴11および管板12を介して拡散していく熱逃げを抑制することができて、溶接部分70及びその周辺領域部分をより短時間でより均一に加熱でき、この部分の残留熱応力歪を確実に無くすことができる。この結果、管台60の溶接(接続)信頼性を向上することができる。
本発明の実施例9を、図14を参照して説明する。この実施例9では、上述した外部ヒータ80,110、焼鈍用ヒータ装置100,100A,100B,100C,100D,100E,120の他に、更に第2の高温空気循環装置(高温流体循環装置)140が設けられているという点で上述した実施例のものと異なる。その他の構成要素については上述した実施例のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
図14に示すように、第2の高温空気循環装置140は、配管141と、送風機(圧送手段)142と、空気加熱器(加熱手段:ヒータ)143とを備えている。
配管141の一端部は、管台60に接続されており、配管141の他端部は、主蒸気管13に接続されている。
送風機142は、配管141の途中に接続されて、系内において空気(流体)を循環させるものである。
空気加熱器143は、送風機142よりも下流側に位置する配管141(より好ましくは、送風機142よりも下流側で、かつ、管台60との接合部近傍に位置する配管141)に接続されて、送風機142から圧送されてきた空気を所定の温度(例えば350℃)まで加熱するものである。
本実施例に係る焼鈍用ヒータ装置によれば、例えば、外部ヒータ80,110が作動している間中、第2の高温空気循環装置140も作動させられることとなる。第2の高温空気循環装置140が作動すると、高温(例えば350℃)の空気が、管台60およびドレイン孔50を通って蒸気発生器10の内部空間内に流入していくこととなる。このとき、高温の空気は、管台60、およびドレイン孔50の近傍に位置する胴11を加熱することとなる。
管台60、およびドレイン孔50の近傍に位置する胴11が加熱されることにより、溶接部分70及びその周辺領域部分の内表面側における熱が、胴11および管板12を介して拡散していく熱逃げを抑制することができて、溶接部分70及びその周辺領域部分をより短時間でより均一に加熱でき、この部分の残留熱応力歪を確実に無くすことができる。この結果、管台60の溶接(接続)信頼性を向上することができる。
なお、本発明は上述した実施例に限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲で、適宜必要に応じて変形実施、変更実施、組合せ実施することができる。
例えば、実施例8と実施例9とを組み合わせて用い、溶接部分70及びその周辺領域部分の内表面側における熱逃げをさらに防止することができる。実施例8と実施例9とを組み合わせる場合、送風機、空気加熱器、および配管の共通化をできるだけ図り、部品点数を減らして、製造コストの低減化を図るようにするとさらに好適である。
また、実施例9では、第2の高温空気循環装置140を用いて管台60を加熱するようにしていたが、第2の高温空気循環装置140の代わりに、外部ヒータ80,110を用いて管台60を加熱することもできる。
さらに、溶接部分70及びその周辺領域部分の加熱が終了した後、第1の高温空気循環装置130の空気加熱器133および/または第2の高温空気循環装置140の空気加熱器143を停止させて、配管131,141内の空気を系内で循環させることにより、溶接部分70及びその周辺領域部分を速やかに冷却することができる。
本発明は、蒸気発生器に形成したドレイン孔に管台を溶接してなる溶接部分及びその周辺領域部分を焼鈍する場合に限らず、各種の大型の構造体に形成された流通孔に管台を溶接してなる溶接部分及びその周辺領域部分を焼鈍する場合にも適用することができる。
また、本発明は、加圧水型に限らず沸騰水型、およびその他の型式の原子力プラント用蒸気発生器の焼鈍方法に適用できる。
さらに、隣接する複数の管台を同時に本発明に係る焼鈍方法を用いて加熱することにより、より効率的に焼鈍が行い得る。
本発明の実施例1を示す構成図である。 本発明の実施例2を示す構成図である。 本発明の実施例3を示す構成図である。 本発明の実施例4を示す構成図である。 本発明の実施例5を示す構成図である。 蒸気発生器を示す概略図である。 蒸気発生器に形成したドレイン孔を示す構成図である。 蒸気発生器に形成したドレイン孔を示す構成図である。 本発明の実施例6を示す要部横断面図である。 本発明の実施例6に係る焼鈍用ヒータ装置を用いて実施した試験結果を示すグラフである。 本発明の実施例7を示す要部正面図である。 本発明の実施例7に係る焼鈍用ヒータ装置の要部構成図である。 本発明の実施例8を示す概略図である。 本発明の実施例9を示す概略図である。
符号の説明
10 蒸気発生器
11 胴
12 管板
50 ドレイン孔
51,52 開口部分
60 管台
70 溶接部分
80 外側ヒータ
100,100A,100B,100C,100D 焼鈍用ヒータ装置
100E 焼鈍用ヒータ装置(補助ヒータ)
101 ヒータ部
101a,101b,101c ヒータ
102 閉塞部材
103 貫通空気孔
104a,104b,104c,104d 熱電対
105 光ファイバ温度計
110 外側ヒータ
120 焼鈍用ヒータ装置(補助ヒータ)
130 第1の高温空気循環装置(高温流体循環装置)
131 配管
132 送風機(圧送手段)
133 空気加熱器(加熱手段)
140 第2の高温空気循環装置(高温流体循環装置)
141 配管
142 送風機(圧送手段)
143 空気加熱器(加熱手段)

Claims (17)

  1. 構造体に形成された流通孔のうち、前記構造体の外壁に臨む開口部分に、管台を溶接してなる溶接部分に対して焼鈍を施す、管台溶接部の焼鈍方法において、
    前記構造体の外壁のうち前記管台の周囲を、外側ヒータにより加熱すると共に、
    棒状のヒータ部と、このヒータ部の先端に取り付けられ且つ前記流通孔内に挿入されたときにこの流通孔を閉塞するとともに、前記ヒータ部が、前記連通孔の内周面および前記管台の内周面と接触しないようにガイドする閉塞部材とからなる焼鈍用ヒータ装置を、前記閉塞部材が奥側となる状態で前記流通孔内に挿入し、この焼鈍用ヒータ装置により加熱することを特徴とする管台溶接部の焼鈍方法。
  2. 構造体に形成された流通孔のうち、前記構造体の外壁に臨む開口部分に、管台を溶接してなる溶接部分に対して焼鈍を施す、管台溶接部の焼鈍方法において、
    前記構造体の外壁のうち前記管台の周囲を、外側ヒータにより加熱すると共に、
    棒状のヒータ部と、このヒータ部の先端に取り付けられ且つ前記流通孔内に挿入されたときにこの流通孔を閉塞する閉塞部材とからなる焼鈍用ヒータ装置を、前記閉塞部材が奥側となる状態で前記流通孔内に挿入し、この焼鈍用ヒータ装置により加熱することを特徴とする管台溶接部の焼鈍方法。
  3. 構造体に形成された流通孔のうち、前記構造体の外壁に臨む開口部分に、管台を溶接してなる溶接部分に対して焼鈍を施す、管台溶接部の焼鈍方法において、
    前記構造体の外壁のうち前記管台の周囲を、外側ヒータにより加熱すると共に、
    棒状のヒータ部と、このヒータ部の先端に取り付けられ且つ前記流通孔内に挿入されたときにこの流通孔を閉塞する閉塞部材と、前記ヒータ部及び前記閉塞部材を貫通する貫通空気孔とからなる焼鈍用ヒータ装置を、前記閉塞部材が奥側となる状態で前記流通孔内に挿入し、この焼鈍用ヒータ装置により加熱し、
    更に、前記構造体の外側から前記貫通用空気孔に空気を供給することを特徴とする管台溶接部の焼鈍方法。
  4. 構造体に形成された流通孔のうち、前記構造体の外壁に臨む開口部分に、管台を溶接してなる溶接部分に対して焼鈍を施す、管台溶接部の焼鈍方法において、
    前記構造体の外壁のうち前記管台の周囲を、外側ヒータにより加熱すると共に、
    発熱量が個別に制御できる複数のヒータを直線状に並べて連結した棒状のヒータ部と、このヒータ部の先端に取り付けられ且つ前記流通孔内に挿入されたときにこの流通孔を閉塞する閉塞部材とからなる焼鈍用ヒータ装置を、前記閉塞部材が奥側となる状態で前記流通孔内に挿入し、この焼鈍用ヒータ装置により加熱することを特徴とする管台溶接部の焼鈍方法。
  5. 構造体に形成された流通孔のうち、前記構造体の外壁に臨む開口部分に、管台を溶接してなる溶接部分に対して焼鈍を施す、管台溶接部の焼鈍方法において、
    前記構造体の外壁のうち前記管台の周囲を、外側ヒータにより加熱すると共に、
    発熱量が個別に制御できる複数のヒータを直線状に並べて連結した棒状のヒータ部と、このヒータ部の先端に取り付けられ且つ前記流通孔内に挿入されたときにこの流通孔を閉塞する閉塞部材と、前記ヒータ部に備えられた温度センサとからなる焼鈍用ヒータ装置を、前記閉塞部材が奥側となる状態で前記流通孔内に挿入し、前記温度センサにより検出温度に応じて複数の前記ヒータの発熱量を制御しつつ、この焼鈍用ヒータ装置により加熱することを特徴とする管台溶接部の焼鈍方法。
  6. 構造体に形成された流通孔のうち、前記構造体の外壁に臨む開口部分に、管台を溶接してなる溶接部分に対して焼鈍を施す、管台溶接部の焼鈍方法において、
    前記外壁のうち、前記管台の周囲、およびその周方向外側を前記外壁の周方向に沿って略一様に加熱した後、前記管台の周囲を更に加熱するようにしたことを特徴とする管台溶接部の焼鈍方法。
  7. 前記外壁を加熱する際に、前記構造体の内部も加熱するようにしたことを特徴とする請求項6に記載の管台溶接部の焼鈍方法。
  8. 構造体に形成された流通孔のうち、前記構造体の外壁に臨む開口部分に、管台を溶接してなる溶接部分に対して焼鈍を施すため、前記構造体の外側から前記流通孔に挿入される焼鈍用ヒータ装置であって、
    棒状のヒータ部と、このヒータ部の先端に取り付けられ且つ前記流通孔内に挿入されたときにこの流通孔を閉塞する閉塞部材とからなることを特徴とする焼鈍用ヒータ装置。
  9. 構造体に形成された流通孔のうち、前記構造体の外壁に臨む開口部分に、管台を溶接してなる溶接部分に対して焼鈍を施すため、前記構造体の外側から前記流通孔に挿入される焼鈍用ヒータ装置であって、
    棒状のヒータ部と、このヒータ部の先端に取り付けられ且つ前記流通孔内に挿入されたときにこの流通孔を閉塞する閉塞部材と、前記ヒータ部及び前記閉塞部材を貫通する貫通空気孔とからなることを特徴とする焼鈍用ヒータ装置。
  10. 構造体に形成された流通孔のうち、前記構造体の外壁に臨む開口部分に、管台を溶接してなる溶接部分に対して焼鈍を施すため、前記構造体の外側から前記流通孔に挿入される焼鈍用ヒータ装置であって、
    発熱量が個別に制御できる複数のヒータを直線状に並べて連結した棒状のヒータ部と、このヒータ部の先端に取り付けられ且つ前記流通孔内に挿入されたときにこの流通孔を閉塞する閉塞部材とからなることを特徴とする焼鈍用ヒータ装置。
  11. 構造体に形成された流通孔のうち、前記構造体の外壁に臨む開口部分に、管台を溶接してなる溶接部分に対して焼鈍を施すため、前記構造体の外側から前記流通孔に挿入される焼鈍用ヒータ装置であって、
    発熱量が個別に制御できる複数のヒータを直線状に並べて連結した棒状のヒータ部と、このヒータ部の先端に取り付けられ且つ前記流通孔内に挿入されたときにこの流通孔を閉塞する閉塞部材と、前記ヒータ部に備えられた温度センサとからなることを特徴とする焼鈍用ヒータ装置。
  12. 構造体に形成された流通孔のうち、前記構造体の外壁に臨む開口部分に、管台を溶接してなる溶接部分に対して焼鈍を施す焼鈍用ヒータ装置であって、
    前記外壁のうち、前記管台の周囲に配置される外側ヒータと、この外側ヒータの周方向外側を取り囲むように、前記外壁の周方向に沿って配置される補助ヒータとを備えていることを特徴とする焼鈍用ヒータ装置。
  13. 前記外側ヒータが上下左右に分割された四分割構造を有し、前記補助ヒータが上下に分割された二分割構造を有しているとともに、これら外側ヒータおよび補助ヒータが、前記構造体の内部に配置されて、前記管台近傍の温度を検出する温度センサを備えていることを特徴とする請求項12に記載の焼鈍用ヒータ装置。
  14. 流体を加熱する加熱手段と、前記流体を圧送する圧送手段と、前記流体を前記構造体の内部を循環するように接続された配管とを備えた高温流体循環装置を具備していることを特徴とする請求項12または13に記載の焼鈍用ヒータ装置。
  15. 原子力プラント用蒸気発生器の管台溶接部および管台の孔内から同時に加熱することを特徴とする原子力プラント用蒸気発生器の焼鈍方法。
  16. 原子力プラント用蒸気発生器の管台孔内の奥部に孔閉塞部材を設置した状態で、管台溶接部および管台の孔内から同時に加熱することを特徴とする原子力プラント用蒸気発生器の焼鈍方法。
  17. 原子力プラント用蒸気発生器の胴に形成された流通孔のうち、前記胴の外壁に臨む開口部分に、管台を溶接してなる溶接部分に対して焼鈍を施す、原子力プラント用蒸気発生器の焼鈍方法において、
    前記外壁のうち、前記管台の周囲、およびその周方向外側を前記外壁の周方向に沿って略一様に加熱した後、前記管台の周囲を更に加熱するようにしたことを特徴とする原子力プラント用蒸気発生器の焼鈍方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104451102A (zh) * 2014-12-01 2015-03-25 江苏武进不锈股份有限公司 弯管应力去除设备
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