JP2008213521A - Steering system - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、ステアリング装置に関する。 The present invention relates to a steering device.
ステアリング装置は、ステアリングホイールが連結されるステアリングシャフトと、このステアリングシャフトを回動自在に支持する筒状のステアリングコラムとを有している。ステアリングホイールの位置を調節するために、ステアリングコラムは、ステアリングシャフトの軸方向に互いに相対移動できるようにして互いに嵌合されたアウターチューブおよびインナーチューブと、これら両チューブの間に介在する筒状のリテーナと、両チューブの相対移動を規制するロック機構とを有している(例えば、特許文献1参照。)。 The steering device includes a steering shaft to which a steering wheel is coupled, and a cylindrical steering column that rotatably supports the steering shaft. In order to adjust the position of the steering wheel, the steering column has an outer tube and an inner tube fitted to each other so as to be able to move relative to each other in the axial direction of the steering shaft, and a cylindrical shape interposed between the two tubes. It has a retainer and a lock mechanism that restricts relative movement of both tubes (for example, see Patent Document 1).
特許文献1では、アウターチューブおよびインナーチューブを互いに抜け止めするための突起が、リテーナに一体に形成され、アウターチューブのスリットの端部に当接するようにされている。
しかしながら、突起をリテーナに一体に形成しているので、組立や形成のための規制を受け易く、リテーナの形状が複雑化する。その結果、製造コストが高くなっていた。 However, since the protrusion is formed integrally with the retainer, it is easily subject to restrictions for assembly and formation, and the shape of the retainer is complicated. As a result, the manufacturing cost was high.
また、この突起を廃止すると、例えば車両へ取り付け前のステアリング装置単品の状態でロック機構が解除された場合に、両チューブが互いに離脱する虞がある。ひいては、一方のチューブが落下し、破損する虞がある。 Moreover, if this protrusion is abolished, for example, when the lock mechanism is released in the state of a single steering device before being attached to the vehicle, there is a possibility that both tubes may be separated from each other. As a result, one tube may fall and be damaged.
また、ステアリングコラムの両チューブを互いにテープにより固定することが考えられるが、手間がかかるので、製造コストが高くなる。 In addition, it is conceivable to fix both tubes of the steering column with a tape, but this takes time and increases the manufacturing cost.
そこで、本発明の目的は、ステアリング装置単品の状態での両チューブの離脱を防止できる安価なステアリング装置を提供することである。 Therefore, an object of the present invention is to provide an inexpensive steering device that can prevent the detachment of both tubes in the state of a single steering device.
本発明のステアリング装置(1)は、軸方向(S)に相対摺動可能に嵌合され、ステアリングシャフト(4)を回転可能に支持するインナーチューブ(29)およびアウターチューブ(28)と、インナーチューブの外周(29a)に嵌合状態で固定された筒状のリテーナ(30)と、アウターチューブに固定状態で取り付けられ、両チューブの軸方向の相対摺動に伴ってリテーナの軸方向の所定部(30a)に当接することにより、両チューブの最大伸長長さ(L)を規制する規制部材(41,41A,41B,41C)とを備えたことを特徴とする。 The steering device (1) according to the present invention includes an inner tube (29) and an outer tube (28) that are fitted so as to be relatively slidable in the axial direction (S) and rotatably support the steering shaft (4), and an inner tube (28). A cylindrical retainer (30) fixed in a fitted state to the outer periphery (29a) of the tube, and a fixed state attached to the outer tube in a fixed state in the axial direction of the retainer along with relative sliding in the axial direction of both tubes. It is characterized by comprising a regulating member (41, 41A, 41B, 41C) that regulates the maximum extension length (L) of both tubes by abutting on the portion (30a).
本発明によれば、例えば、ステアリング装置が車体に取り付けられていない状態において、両チューブが互いに離脱しそうになったとしても、規制部材がリテーナの軸方向の所定部に当接するので、両チューブが互いに離脱することが防止される。しかも、両チューブの離脱の防止が規制部材により達成されるので、離脱の防止のために従来用いられた固定用のテープを廃止できる。また、リテーナは通例必要な部品であり、規制部材はアウターチューブに固定した小部品により実現することも可能なので、製造コストの上昇を抑制できる。また、規制部材が、アウターチューブに取り付けられるようにしたので、一体に形成する場合に比べて、組立や形成のための規制を受け難く、構造が簡素化される。従って、製造コストを低減することも可能となる。 According to the present invention, for example, in a state where the steering device is not attached to the vehicle body, even if both the tubes are likely to be separated from each other, the restricting member comes into contact with the predetermined portion in the axial direction of the retainer. The separation from each other is prevented. In addition, since the prevention of the detachment of both the tubes is achieved by the regulating member, the fixing tape conventionally used for preventing the detachment can be eliminated. Further, the retainer is usually a necessary part, and the restricting member can be realized by a small part fixed to the outer tube, so that an increase in manufacturing cost can be suppressed. In addition, since the restricting member is attached to the outer tube, it is less likely to be restricted for assembly and formation as compared with a case where the restricting member is integrally formed, and the structure is simplified. Accordingly, the manufacturing cost can be reduced.
また、本発明において、上記リテーナに軸方向に延びる切り欠き溝(30d)が形成され、上記規制部材が当接する上記リテーナの軸方向の所定部は、上記切り欠き溝の端部である場合がある。この場合、規制部材が切り欠き溝の端部に当接することにより、上述の最大伸長長さが規制されるので、両チューブの離脱が防止される。しかも、規制部材が、切り欠き溝内に配置されるので、ステアリング装置の大型化を防止できる。 Further, in the present invention, a notch groove (30d) extending in the axial direction is formed in the retainer, and the predetermined portion in the axial direction of the retainer with which the restricting member abuts may be an end portion of the notch groove. is there. In this case, since the above-mentioned maximum extension length is regulated by the regulating member coming into contact with the end portion of the notch groove, the detachment of both the tubes is prevented. In addition, since the restricting member is disposed in the notch groove, the steering device can be prevented from being enlarged.
また、本発明において、上記規制部材の端部(41d)と、インナーチューブの外周との間に所定の隙間(G)が設けられている場合がある。この場合、規制部材がアウターチューブに固定された状態で、両チューブの相対移動が許容される。換言すれば、ステアリング装置を車両に取り付けた後で、規制部材を取り外さずに済むので、取外しの手間を省くことができ、製造コストを低減できる。 In the present invention, a predetermined gap (G) may be provided between the end (41d) of the restricting member and the outer periphery of the inner tube. In this case, the relative movement of both tubes is allowed in a state where the regulating member is fixed to the outer tube. In other words, since it is not necessary to remove the regulating member after the steering device is attached to the vehicle, it is possible to save the trouble of removing and to reduce the manufacturing cost.
なお、上記括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素の参照符号を示すものであるが、これらの参照符号により特許請求の範囲を限定する趣旨ではない。 In addition, although the alphanumeric characters in the parentheses indicate reference signs of corresponding components in the embodiments described later, the scope of the claims is not limited by these reference signs.
以下では、本発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。本実施形態では、ステアリング装置が、パワーステアリング装置である場合に則して説明するが、これに限らず、例えば、マニュアル操舵のステアリング装置であってもよい。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the accompanying drawings. In the present embodiment, the steering apparatus is described as a power steering apparatus. However, the present invention is not limited thereto, and may be a manual steering apparatus, for example.
図1は、本発明の第1の実施形態のステアリング装置の概略構成を示す模式図である。ステアリング装置1は、操向輪2を操舵するために操舵部材としてのステアリングホイール3に加えられる操舵トルクを伝達するステアリングシャフト4と、ステアリングシャフト4からの操舵トルクにより操向輪2を操舵するための例えばラックアンドピニオン機構からなる操舵機構5と、ステアリングシャフト4および操舵機構5の間に設けられてこの間において回転を伝達するための軸継手としての中間軸ユニット6とを有している。
FIG. 1 is a schematic diagram illustrating a schematic configuration of a steering apparatus according to a first embodiment of the present invention. The steering device 1 transmits a steering torque applied to a steering wheel 3 as a steering member to steer the steered
ステアリングシャフト4は、ステアリングコラム7の内部を挿通して、ステアリングコラム7により回転自在に支持されている。ステアリングコラム7は上部支持部8Aおよび下部支持部8Bを介して車体9に支持されている。ステアリングシャフト4の一方の端部にステアリングホイール3が連結されていて、回転自在に支持されている。ステアリングシャフト4の他方の端部に中間軸ユニット6が連結されている。
The
中間軸ユニット6は、中間軸としての動力伝達軸10と、中間軸ユニット6の両端部に設けられた自在継手11,12とを有している。操舵機構5は、ピニオン軸13と、転舵軸としてのラックバー14と、ピニオン軸13およびラックバー14を支持するラックハウジング15とを有している。
The
ステアリング装置1は、操舵トルクに応じて操舵補助力を得られるようになっている。すなわち、ステアリング装置1は、操舵トルクを検出するトルクセンサ16と、制御部としてのECU(Electronic Control Unit :電子制御ユニット)17と、操舵補助用の電動モータ18と、歯車装置としての減速機19とを有している。本実施形態では、電動モータ18および減速機19は、ステアリングコラム7に関連して設けられている。
The steering device 1 can obtain a steering assist force according to the steering torque. That is, the steering device 1 includes a
ステアリングコラム7は、コラムチューブ20と、ハウジング21とを有している。ハウジング21が、トルクセンサ16を収容して支持し、電動モータ18を支持し、また、減速機19の一部を構成している。
The
ステアリングシャフト4は、軸方向下部として、入力軸22と、出力軸23と、トーションバー24とを有し、軸方向上部としての連結軸25を有している。入力軸22および出力軸23は、トーションバー24を介して同一の軸線上で互いに連結されている。入力軸22は連結軸25を介してステアリングホイール3に連なり、出力軸23は中間軸ユニット6に連なっている。入力軸22に操舵トルクが入力されたときに、トーションバー24が弾性ねじり変形し、これにより、入力軸22および出力軸23が相対回転する。
The
トルクセンサ16は、トーションバー24を介する入力軸22および出力軸23間の相対回転変位量に基づいてトルクを検出し、トルク検出結果をECU17に出力する。ECU17は、上述のトルク検出結果や図示しない車速センサから与えられる車速検出結果等に基づいて、電動モータ18を制御する。
The
ステアリングホイール3が操作されると、操舵トルクがトルクセンサ16により検出され、トルク検出結果および車速検出結果等に応じて電動モータ18が操舵補助力を発生させる。操舵補助力は、減速機19を介して操舵機構5に伝達される。これとともに、ステアリングホイール3の動きも、操舵機構5に伝わる。その結果、操向輪2が操舵されるとともに、操舵が補助される。
When the steering wheel 3 is operated, the steering torque is detected by the
本実施形態では、ステアリングホイール3が上側となるように、ステアリングシャフト4の中心軸線が、水平方向に平行な車両の前後方向Xに対して斜めにされて、ステアリングコラム7が車体9に支持されている。また、運転者の体格や運転姿勢に応じてステアリングホイール3の位置を上下方向Zおよび前後方向Xに調節できるようにされている。
In the present embodiment, the center axis of the
ステアリング装置1は、車両の前後方向Xに対するステアリングシャフト4の中心軸線の傾斜角度を異ならせるようにステアリングコラム7を揺動させることにより、ステアリングホイール3の高さ位置を調節するチルト調節機能を有している。具体的には、揺動の中心としてのチルト中心軸34の中心軸線の周りにステアリングコラム7を揺動させる。また、ステアリング装置1は、ステアリングシャフト4の軸方向S(ステアリングコラム7の長手方向に平行である。)にステアリングホイール3の位置を調節することにより、ステアリングホイール3の前後位置を調節するテレスコピック調節機能を有している。
The steering device 1 has a tilt adjustment function for adjusting the height position of the steering wheel 3 by swinging the
図2は、図1のステアリング装置の模式図であり、ステアリングホイール3の位置を調節するときの状態において、主にステアリングシャフト4およびこれに関連する部分を示している。図1および図2を参照して、チルト調節機能およびテレスコピック調節機能は、上部支持部8Aと、下部支持部8Bと、以下のように伸縮可能なステアリングシャフト4およびステアリングコラム7とにより実現されている。また、上部支持部8Aは、調節されたステアリングホイール3の位置を保持するロック状態と、このロック状態を解除した解除状態とに切り換え可能とされている。
FIG. 2 is a schematic diagram of the steering apparatus of FIG. 1, and mainly shows the
ステアリングシャフト4の連結軸25は、筒状をなす外軸としてのアッパーシャフト26と、内軸としてのロアーシャフト27とを有している。軸方向Sに関して、アッパーシャフト26は相対的に軸方向上方に配置され、ロアーシャフト27は相対的に軸方向下方に配置されている。アッパーシャフト26の一端に、ステアリングホイール3が連結されている。アッパーシャフト26の他端とロアーシャフト27の一端とは、互いに嵌合されており、軸方向Sに沿って互いに相対移動自在に且つ一体回転するように、スプライン構造等の継手構造により互いに連結されている。ロアーシャフト27の他端は入力軸22に連結されている。
The connecting
ステアリングコラム7のコラムチューブ20は、アウターチューブとしてのアッパーチューブ28と、インナーチューブとしてのロアーチューブ29と、アッパーチューブ28およびロアーチューブ29の嵌合部同士の間に介在するリテーナ30とを有している。
The
アッパーチューブ28は、金属製で相対的に大径の筒状をなし、内部にアッパーシャフト26の一部を収容している。軸方向Sに関してのアッパーチューブ28の上部は、軸受31を保持し、この軸受31を介して、アッパーシャフト26を回転自在に支持している。これにより、軸方向Sに関する両部材26,28の相対移動が規制されている。
The
ロアーチューブ29は、金属製で相対的に小径の筒状をなし、内部にロアーシャフト27の一部または全部を収容している。ロアーチューブ29の下部には、ハウジング21が連結されている。このハウジング21は、軸受32を保持し、この軸受32を介して、ステアリングシャフト4の入力軸22と、この入力軸22に一体的に連結されたロアーシャフト27とを回転自在に支持している。これにより、軸方向Sに関するこれらの部材21,22,27,29の相対移動が規制されている。
The
リテーナ30は、摺動特性が優れた合成樹脂部材により筒状に形成されている。リテーナ30の外周および内周は、それぞれ部分円筒面からなり、凸部を有していない。軸方向Sに関して、リテーナ30は、テレスコピック調節するときに取りうるアッパーチューブ28の最大移動量に見合う長さで形成されていて、リテーナ30の一部が、常にアッパーチューブ28とロアーチューブ29との嵌合部同士の間に介在している。
The
アッパーチューブ28、ロアーチューブ29およびリテーナ30は、互いに同心に配置されるとともに、それぞれがステアリングシャフト4と同心に配置されている。また、軸方向Sに関して、アッパーチューブ28は相対的に軸方向上方に配置され、ロアーチューブ29は相対的に軸方向下方に配置されている。軸方向Sに関してのロアーチューブ29の上側の端部の外周29aに、リテーナ30の内周が嵌合されて接着剤により固定されている。リテーナ30の外周に、軸方向Sに関してのアッパーチューブ28の下側の端部の内周28bが、相対移動自在に嵌合されている。
The
アッパーチューブ28およびロアーチューブ29は、リテーナ30を介して、テレスコピック調節のために軸方向Sに相対摺動可能とされている。解除状態でアッパーチューブ28とロアーチューブ29との嵌合部同士が、リテーナ30を介して相対摺動を許容される。ロック状態ではアッパーチューブ28とロアーチューブ29との嵌合部同士が所定の保持力で保持されることにより、アッパーチューブ28とロアーチューブ29との嵌合部同士の相対摺動が規制されている。
The
軸方向Sに関してのロアーチューブ29の下側の端部は、ハウジング21および下部支持部8Bを介して車体9に支持されている。軸方向Sに関してのロアーチューブ29の上側の端部は、アッパーチューブ28を介して支持されている。アッパーチューブ28は、上部支持部8Aにより車体9に支持されている。
The lower end portion of the
下部支持部8Bは、車体9に固定状態で支持された下部固定ブラケット33と、下部固定ブラケット33に支持されたチルト中心軸34と、チルト中心軸34を介して下部固定ブラケット33に支持された下部コラムブラケット35とを有している。下部コラムブラケット35は、ステアリングコラム7の下部としてのハウジング21に固定されている。これにより、ハウジング21は、下部コラムブラケット35、チルト中心軸34および下部固定ブラケット33を介して、車体9に支持されている。
The
チルト中心軸34は、下部固定ブラケット33および下部コラムブラケット35を連結している。下部コラムブラケット35および下部固定ブラケット33が、チルト中心軸34の中心軸線の周りに互いに相対回動自在とされている。これにより、ステアリングコラム7の下部は、チルト中心軸34の中心軸線の回りに揺動自在に支持されている。
The
上部支持部8Aは、車体9に連結部材36を介して固定状態で支持された上部固定ブラケット37と、上部固定ブラケット37に支持された支軸38と、支軸38を介して上部固定ブラケット37に支持されたチルトブラケット39と、ロック状態および解除状態を切換可能にロックするためのロック機構40とを有している。チルトブラケット39は、軸方向Sに関するアッパーチューブ28の下側の端部に固定されている。これにより、アッパーチューブ28は、チルトブラケット39、支軸38、上部固定ブラケット37、および連結部材36を介して、車体9に支持されている。
The
連結部材36は、上部固定ブラケット37を所定の保持力で車体9に保持している。これにより、上部固定ブラケット37は、通常時に車体9に相対移動を規制された状態で支持され、また、所定の保持力を上回る衝撃力が作用した車両の衝突時には、車体9との相対移動を許容される。なお、上部固定ブラケット37は、常時車体9に固定されていてもよい。本明細書において、上部支持部8Aおよび下部支持部8Bについての固定とは、少なくとも通常時に固定されているという趣旨である。
The connecting
図3および図4は、車体9に組み付ける前のステアリングシャフト4およびステアリングコラム7の模式図であり、図3に通常の状態を図示し、図4に、両チューブ28,29が離脱しそうになった異常な状態を図示している。
3 and 4 are schematic views of the
図3を参照して、ステアリング装置1を車体9に組み付けるときには、その前に、両チューブ28,29の全長が予め定める所定の長さになるように、両チューブ28,29の軸方向Sに関する相対位置を調節する(例えば、図3には、両チューブ28,29の全長が最も短い状態が図示されている。)。この状態で、ロック機構40をロック状態にすることにより、アッパーチューブ28およびロアーチューブ29の相対移動を規制する。このロック状態で、上部支持部8Aおよび下部支持部8Bを車体9に組み付けるようにしている。その後、ステアリングホイール3がステアリングシャフト4に取り付けられる。
Referring to FIG. 3, before assembling steering device 1 on
図4を参照して、両チューブ28,29は、車体9から取り外された状態において、互いの離脱を規制されていない。例えばステアリング装置1を車体9に固定される前にロック状態が不用意に解除された場合に、ロアーチューブ29が下側にあると、ロアーチューブ29の自重により、アッパーチューブ28内を下方に向けて摺動することがある。
Referring to FIG. 4, both
本実施形態では、アッパーチューブ28に単一の規制部材41が固定され、ロアーチューブ29がアッパーチューブ28内を下方に向けて摺動したときに、規制部材41がリテーナ30の所定部30aに当接するようにされている。これにより、両チューブ28,29の全長の最大伸長長さLが規制されて、ロアーチューブ29がアッパーチューブ28から離脱することが防止されている。
In the present embodiment, when the single restricting
図5は、ステアリングコラム7および規制部材41の分解斜視図である。図6は、上部支持部8Aのロック状態の断面図であり、図7のS6−S6断面を示す。図7は、上部支持部8Aのロック状態の断面図であり、図6のS7−S7断面を示す。図8は、上部支持部8Aの解除状態の断面図であり、図9のS8−S8断面を示す。図9は、上部支持部8Aの解除状態の断面図であり、図8のS9−S9断面を示す。図10は、規制部材41およびステアリングコラム7の断面図であり、最大伸長長さLが規制された状態を示す。
FIG. 5 is an exploded perspective view of the
図5,図10を参照して、規制部材41は、雄ねじ部材としてのボルトからなり、硬質部材、例えば金属、樹脂部材等により形成されている。規制部材41は、大径部としての頭部41aと、小径部としての軸部41bとを有している。軸部41bの外周に雄ねじが形成されている。規制部材41は、アッパーチューブ28およびリテーナ30とは別体に形成され、これら各部28,30とは別部品とされている。
Referring to FIGS. 5 and 10, the restricting
アッパーチューブ28は、ロック機構40のためのスリット28cと、規制部材41を取り付けるための貫通孔28dとを有している。アッパーチューブ28を軸方向Sに沿って見たときに、スリット28cと、貫通孔28dとは、アッパーチューブ28の径方向に関して互いに反対側に配置されている。また、軸方向Sに関して、貫通孔28dは、スリット28cに比べて、中心位置同士で比較して、アッパーチューブ28の開口端28e寄りに配置されている。
The
スリット28cは、軸方向Sに長い長孔からなる。軸方向Sの両側に閉じた端部を有し、アッパーチューブ28の径方向に内周28bおよび外周28aが形成されている。
The
貫通孔28dは、アッパーチューブ28の径方向に内周28bおよび外周28aを貫通している。貫通孔28dは、円形のねじ孔である。貫通孔28dの内周は雌ねじを有している。この雌ねじに、規制部材41の雄ねじがねじ嵌合されている。また、アッパーチューブ28の外周28aにおける貫通孔28dの周縁部は、規制部材41の頭部41aを締め付け状態で受ける座として機能する。
The through
規制部材41の軸部41bが、アッパーチューブ28の貫通孔28dを挿通し、この貫通孔28dにねじ嵌合され、アッパーチューブ28の内周28bから突出し、且つ規制部材41の頭部41aがアッパーチューブ28の外周28aに当接している。この状態で、規制部材41がアッパーチューブ28に締め付け状態で固定されている。この状態で、規制部材41の端部41dとしての軸部41bの先端と、ロアーチューブ29の外周29aとの間に所定量の隙間Gが開けられている。
The
リテーナ30は、当該リテーナ30の内周および外周を貫通する第1の切り欠き溝30cおよび第2の切り欠き溝30dを有している。これら第1および第2の切り欠き溝30c,30dは、リテーナ30の径方向について互いに反対側に配置されている。
The
第1の切り欠き溝30cは、ロック機構40のために設けられ、軸方向Sに直線状に延び、軸方向Sに関するリテーナ30の両端部に開放されている。
The
第2の切り欠き溝30dは、軸方向Sに所定長さで直線状に延びている。第2の切り欠き溝30dの一端としての下側の端部は、軸方向Sに関するリテーナ30の下側の端面に開放されている。第2の切り欠き溝30dの他端としての上側の端部は、軸方向Sに関するリテーナ30の上側の端部に切り込み端として閉じられて形成されている。第2の切り欠き溝30dの上側の端部としての切り込み端が、規制部材41が当接するリテーナ30の軸方向の所定部30aである。なお、第2の切り欠き溝30dに関しては、軸方向Sの両端が閉じられてもよく、軸方向Sの少なくとも上側の端部が閉じられていればよい。
The
第2の切り欠き溝30dは、リテーナ30の周方向に関して所定の幅寸法で形成され、この幅寸法は、規制部材41の端部41dの最大幅寸法(リテーナ30の周方向に関する寸法に相当する。)と等しいか、この最大幅寸法よりも若干大きくされている。これにより、第2の切り欠き溝30dと規制部材41とが互いに当接することにより、ステアリングシャフト4の中心軸線の周りの両チューブ28,29の相対回動が規制される。従って、組立時に不用意に両チューブ28,29を相対回動させることがなく、両チューブ28,29の回転角度位置を元に戻す手間を削減でき、製造コストの低減に寄与する。
The
図4および図10を参照して、規制部材41は、アッパーチューブ28に固定状態で取り付けられていて、両チューブ28,29の軸方向Sの相対摺動に伴ってリテーナ30の軸方向の所定部30aに当接することにより、両チューブ28,29の最大伸長長さLを規制する。最大伸長長さLは、テレスコピック調節されたときに取り得る両チューブ28,29の全長の値と等しいか、この値よりも大きな値に設定されている。これにより、規制部材41がアッパーチューブ28に取り付けられた状態であっても、テレスコピック調節を阻害することはないので、規制部材41を取り外す手間を省くこともできる。
Referring to FIGS. 4 and 10, the restricting
図6および図7を参照して、上部固定ブラケット37は、断面略逆U字形形状をなす。上部固定ブラケット37は、相対向する一対の側板37a,37bと、一対の側板37a,37bの端部同士をつなぐ板状の接続部37cと、車体9に固定するための一対の取付部37dとを有する。
6 and 7, the
上部固定ブラケット37の一対の側板37a,37bは、支軸38の軸方向Cに関して互いに離間し、互いに平行に配置されている。一対の側板37a,37bと接続部37cとが、軸方向Sに垂直な断面において下方に開く溝形をなしている。各側板37a,37bには、縦長孔からなる挿通孔37eが形成されている。挿通孔37eは、支軸38の軸方向Cに直交する方向であり且つステアリングシャフト4の軸方向S(図6の紙面垂直方向に相当する。)と直角に交差する縦方向Tまたはこの縦方向Tに小さな角度で交差する方向に延びている。また、挿通孔37eは、チルト中心軸34の中心軸線の周りに一定の半径で支軸38を移動させたときの軌跡に沿って湾曲状に延びていてもよいし、この軌跡の接線方向に直線状に延びていてもよい。
The pair of
チルトブラケット39は、相対向する一対の側板39a,39bと、一対の側板39a,39bの一方の端部としての下端部同士をつなぐ板状の接続部39cとを有し、これらの各部39a,39b,39cにより断面略U字形形状をなしている。一対の側板39a,39bは、軸方向Cに関して所定距離を隔てて互いに平行に配置されている。一対の側板39a,39bの他方の端部としての上端部が、アッパーチューブ28の外周28aに例えば溶接により固定されている。
The
また、チルトブラケット39の各側板39a,39bには挿通孔39eがそれぞれ形成されている。挿通孔39eは、ステアリングシャフト4の軸方向Sに平行に長く延びる長孔からなる。
Further,
支軸38の端部であって軸方向Cに関する一方の端部は、相対的に大径の太径部としての頭部38aを有している。また、支軸38は、頭部38aから軸方向Cに延びる相対的に小径の細径部としての軸部38bを有している。支軸38の端部であって軸方向Cに関する他方の端部は、軸部38bの端部に形成された雄ねじを有している。この雄ねじに雌ねじ部材38dがねじ嵌合され固定されている。また、軸方向Cに関する軸部38bの中間部には、後述する継手としてのスプライン38eが形成されている。
One end of the
支軸38の頭部38aと雌ねじ部材38dとの間に、上部固定ブラケット37およびチルトブラケット39が入れ子状に配置されている。上部固定ブラケット37の一対の側板37a,37b間に、チルトブラケット39が配置されている。チルトブラケット39の各側板39a,39bの外側面39aa,39baが、上部固定ブラケット37の対応する各側板37a,37bの内側面37ab,37bbにそれぞれ対向している。支軸38は、チルトブラケット39の各側板39a,39bの挿通孔39eと、上部固定ブラケット37の各側板37a,37bの挿通孔37eとを、相対回動自在に挿通している。支軸38は、上部固定ブラケット37およびチルトブラケット39を互いに連結している。
An
ロック機構40は、支軸38に関連して配置されている。ロック機構40は、締め付け軸としての上述の支軸38と、支軸38の中心軸線の周りに回動される操作レバー42と、操作レバー42の回動に伴って上部固定ブラケット37およびチルトブラケット39の側板37a,37b,39a,39b同士を押圧することによりロック状態を達成するためのカム機構43と、カム機構43により駆動され側板37a,37bを押圧する一対の挟持部44と、支軸38に設けられてロアーチューブ28を当該ロアーチューブ28の径方向に押圧するための押圧部材45と、支軸38に設けられて軸方向Cに関してのカム機構43による押圧力を受けつつ支軸38を上部固定ブラケット37に支持するスラスト軸受46とを有している。カム機構43は、第1のカム部材としてのカム47と、第2のカム部材としてのカムフォロワ48とを有している。
The
支軸38の頭部38aと雌ねじ部材38dとの間に、雌ねじ部材38d側から、操作レバー42と、カム47と、カムフォロワ48と、上部固定ブラケット37の一方の側板37aと、チルトブラケット39の一方の側板39aと、押圧部材45と、チルトブラケット39の他方の側板39bと、上部固定ブラケット37の他方の側板37bと、スラスト軸受46とが、この記載の順に軸方向Cに並んでいる。
Between the
操作レバー42は、支軸38と一体回動できるように支軸38の端部に固定されていて、雌ねじ部材38dにより軸方向Cに関して支軸38に対して位置決めされている。操作レバー42の一方の向きの回動操作に応じて、ロック状態が達成され、また、他方の向きの回動操作に応じて、ロック状態が解除される。
The
カム47は、操作レバー42と一体的に回動するように操作レバー42に固定されて、支軸38上に配置されている。カム47は、円板形状をなし、カムフォロワ48に対向する起伏状のカム面47aを有している。カム面47aは、カムフォロワ48に向けて突出する複数の凸部と、隣接する凸部の間に配置される複数の凹部とを有する。
The
カムフォロワ48は、支軸38上に配置され、支軸38の軸方向Cに関して支軸38に対して相対移動可能に且つ支軸38の中心軸線の周りに回動自在に支軸38に嵌合している。カムフォロワ48は、円板形状をなし、カム47に対向する起伏状のカム面48aと、カム面48aとは反対側に設けられ側板37bに当接する挟持部44としての当接面と、側板37aに対する相対回動を規制する規制部48bとを有している。
The
カム面48aは、支軸38の軸方向Cにカム47に向けて突出する複数の凸部と、隣接する凸部の間に配置される複数の凹部とを有している。カム面47a,48a同士は、互いに摺接し、互いに係合する。なお、カム面47aの凸部および凹部と、カム面48aの凸部および凹部とは、互いに同数とされ、少なくとも一つがあればよい。
The
規制部48bは、挟持部44としての当接面から突出する突起からなる。この突起は、軸方向Cから見て矩形をなし、上部固定ブラケット37の側板37aの挿通孔37eに嵌合することにより、両部材37,48の相対回動を規制し、チルトブラケット39の側板39aの挿通孔39eに嵌合することにより、縦方向Tに関しての両部材39,48の相対移動を規制している。
The restricting
カム47およびカムフォロワ48は、互いに接しつつ、操作レバー42の回動操作に応じて、支軸38の中心軸線の周りに相対回転される。この相対回転に応じて、軸方向Cに関するカム47およびカムフォロワ48の全体の軸方向寸法L1が調節され、これにより一対の挟持部44間の距離が調節される。その結果、側板37a,37b,39a,39b間の押圧力を調節するようにしてある。
The
スラスト軸受46は、支軸38の頭部38aと上部固定ブラケット37の側板37bとの間に介在している。スラスト軸受46は、頭部38aに接する第1の環状部材46aと、この第1の環状部材46aに対向し相対回動可能な第2の環状部材46bと、第1および第2の環状部材46a,46bの間に移動自在に介在する介在部材としての複数の転動体46cとを有している。第2の環状部材46bは、転動体46cを軸方向Cに受ける受け面と、上部固定ブラケット37の側板37bに対向して当接する挟持部44としての当接面と、側板37bに対する相対回動を規制する規制部46dとを有している。この規制部46dは、当接面から突出する突起からなり、カムフォロワ48の規制部48bと同様に構成され、挿通孔37e,39eに嵌合することにより、両部材37,46bの相対回動を規制し、縦方向Tに関しての両部材39,46bの相対移動を規制している。
The
一対の挟持部44は、カムフォロア48の当接面と、スラスト軸受46の第2の環状部材46bの当接面とにより構成されている。これらの一対の挟持部44が、上部固定ブラケット37の対応する側板37a,37bの外側面37aa,37baに対向して配置されて、少なくともロック状態で外側面37aa,37baにともに当接し、互いに協働して上部固定ブラケット37およびチルトブラケット39を挟持する。
The pair of sandwiching
また、支軸38の近傍に、アッパーチューブ28とロアーチューブ29との嵌合部が配置されている。また、支軸38の中心軸線とステアリングコラム7の中心軸線との最小距離は、カムフォロワ48、スラスト軸受46、およびチルトブラケット39を介して、一定値に規制されている。アッパーチューブ28の嵌合部としての軸方向下端部に形成されたスリット28cは、支軸38に向けて開口するとともに、リテーナ30の第1の切り欠き溝30cに連通している。スリット28cおよび第1の切り欠き溝30cを通じて、ロアーチューブ29の外周29aの一部分が露出し、この露出した一部分を押圧部材45により押圧するようになっている。
A fitting portion between the
押圧部材45は、支軸38に嵌合された筒状部45aと、この筒状部45aから支軸38の径方向の外方へ突出した突出部45bと、筒状部45aの内周に形成されて支軸38のスプライン38eに係合する継手としてのスプライン45fとを有している。筒状部45aと突出部45bとスプライン45fとは、単一部材により一体に形成されている。スプライン38e,45fは、継手の連結対象としての支軸38と押圧部材45との間に介在して、これら両部材38,45を軸方向Cに互いに相対移動自在に且つ一体回動できるように互いに連結している。これにより、軸方向Cに関して、支軸38とステアリングコラム7とが相対移動しても、押圧部材45とステアリングコラム7とが相対移動しないようにされている。
The pressing
突出部45bは、相手面としてのロアーチューブ29の外周29aに当接するカム面45cを有している。カム面45cは、鞍状の湾曲面により形成されている。カム面45cは、支軸38の中心軸線38cを含みステアリングシャフト4の軸方向Sに対して垂直な断面(図6参照)において、凹湾曲形状をなしている。この凹湾曲形状は、外周29aに沿う形状、例えば外周29aと同じ曲率半径の円弧形状とされ、外周29aに線接触するようにされている。カム面45cは、支軸38の中心軸線38cに垂直な断面(図7参照)において、凸湾曲形状をなしている。カム面45cの端部であって支軸38の周方向に関する一方の端部から他方の端部に向かうにしたがって、カム面45cと支軸38の中心軸線38cとの距離Mは徐々に大きくされている。
The
カム面45cは、上述の距離Mが相対的に短い第1の部分45dと、上述の距離Mが相対的に長い第2の部分45eとを有している。第1の部分45dにおける距離Mは、ロアーチューブ29の外周29aと支軸38の中心軸線38cとの最小距離よりも短くされている。第2の部分45eにおける距離Mは、ロアーチューブ29の外周29aと支軸38の中心軸線38cとの最小距離よりも長くされている。ロック状態で、第2の部分45eが、ロアーチューブ29の外周29aに当接し押圧するようにされている。解除状態で、第1の部分45dが、外周29aに隙間を介して対向する(図8,図9参照)。
The
図1、図6、図7を参照して、ロック状態では、上部固定ブラケット37の一対の側板37a,37bが、ロック機構40による押圧を受けて、チルトブラケット39を相対移動不能に挟持している。これによりチルトロックおよびテレスコロックが達成される。また、押圧部材45によりロアーチューブ29がアッパーチューブ28に押圧されている。これにより、テレスコロックがより一層確実に達成され、アッパーチューブ28およびロアーチューブ29のがたつきの発生が防止されている。
With reference to FIGS. 1, 6 and 7, in the locked state, the pair of
このロック状態を達成しようとするときには、操作レバー42を一方の向きM1に回す。これにより、カム47が、支軸38の中心軸線38cの回りに一方の向きにカムフォロワ48に対して相対回動する。これとともに、軸方向Cに沿ってカム面47aの凸部とカム面48aの凸部とが互いに対向し互いに当接して係合する。カム47およびカムフォロワ48の全体の軸方向寸法L1が相対的に長く調節され、その一方で、カムフォロワ48の挟持部44およびスラスト軸受46の挟持部44の間の間隔が相対的に短く調節される。その結果、上部固定ブラケット37の各側板37a,37bがチルトブラケット39の対応する側板39a,39bを押圧し、これによりロック状態が達成される。
When trying to achieve this locked state, the
また、操作レバー42を一方の向きM1に回すのに伴い、支軸38および押圧部材45が一方の向きに回動する。押圧部材45がアッパーチューブ28のスリット28cおよびリテーナ30の第1の切り欠き溝30cを通してロアーチューブ29の外周29aを押圧し、さらに、押圧部材45とは反対側にあるロアーチューブ29の外周29aがアッパーチューブ28の内周28bに押圧される。これにより、アッパーチューブ28とロアーチューブ29とは互いに軸方向Sおよび径方向の相対移動を規制され、両チューブ28,29間のがたつきの発生が防止される。
Further, as the
図2、図8、図9を参照して、ロック状態を解除しようとするときには、操作レバー42を他方の向きM2に回す。これにより、カム47が、支軸38の中心軸線38c回りに他方の向きM2にカムフォロワ48に対して相対回動する。これとともに、軸方向Cに沿ってカム面47aの凸部とカム面48aの凹部とが互いに対向し互いに当接して係合するようになる。カム47およびカムフォロワ48の全体の軸方向寸法L1が相対的に短く調節され、その一方で、カムフォロワ48の挟持部44およびスラスト軸受46の挟持部44の間の間隔が相対的に長く調節される。これに伴い、支軸38の軸方向Cに関して外側に配置された側板としての上部固定ブラケット37の一対の側板37a,37bの間隔が、例えば、側板37a,37bの弾性復元力により、相対的に長くなり、チルトブラケット39の側板39a,39bの外側面39aa,39baの距離と等しいかこの距離よりも長くなる。その結果、上部固定ブラケット37およびチルトブラケット39の側板37a,37b,39a,39b同士の押圧が解除され、ロック状態が解除される。
Referring to FIGS. 2, 8, and 9, when the locked state is to be released, the
また、操作レバー42を他方の向きM2に回すのに伴い、支軸38および押圧部材45が他方の向きM2に回動する。押圧部材45によるロアーチューブ29への押圧が解除される。
Further, as the operating
解除状態では、ステアリングコラム7、支軸38およびチルトブラケット39が、上部固定ブラケット37の側板37a,37bにある縦長の挿通孔37eに沿って相対移動自在とされる。また、アッパーチューブ28およびチルトブラケット39が、ロアーチューブ29に対してステアリングシャフト4の軸方向Sに移動自在とされる。
In the released state, the
図4、図5を参照して、本実施形態のステアリング装置1は、(1) 軸方向Sに相対摺動可能に嵌合され、ステアリングシャフト4を回転可能に支持するアウターチューブとしてのアッパーチューブ28およびインナーチューブとしてのロアーチューブ29と、(2) ロアーチューブ29の外周29aに嵌合状態で固定された筒状のリテーナ30と、(3) アッパーチューブ28に固定状態で取り付けられ、両チューブ28,29の軸方向Sの相対摺動に伴ってリテーナ30の軸方向Sの所定部30aに当接することにより、両チューブ28,29の最大伸長長さLを規制する規制部材41とを備えるようにしている。
4 and 5, the steering apparatus 1 of the present embodiment is (1) an upper tube as an outer tube that is fitted so as to be relatively slidable in the axial direction S and rotatably supports the
本実施形態によれば、例えば、ステアリング装置1が車体9に取り付けられていない状態において、両チューブ28,29が互いに離脱しそうになったとしても、規制部材41がリテーナ30の軸方向の所定部30aに当接するので、両チューブ28,29が互いに離脱することが防止される。しかも、両チューブ28,29の離脱の防止が規制部材41により達成されるので、離脱の防止のための他の部材や構造を簡素化したり、廃止したりできる。例えば、従来用いられた固定用のテープを廃止できる結果、テープの固定や、その取外しのための手間を軽減できる。また、リテーナ30は通例必要な部品であり、また、規制部材41は、アッパーチューブ28に固定した小部品として実現することも可能なので、製造コストの上昇を抑制できる。また、規制部材41が、アッパーチューブ28に取り付けられるようにしたので、一体に形成する場合に比べて、規制部材41やステアリングコラム7が組立や形成のための規制を受け難く、規制部材41およびアッパーチューブ28の形状や構造が簡素化される。従って、製造コストを低減できる。
According to the present embodiment, for example, in a state where the steering device 1 is not attached to the
また、本実施形態において、リテーナ30に軸方向Sに延びる切り欠き溝としての第2の切り欠き溝30dが形成され、規制部材41が当接するリテーナ30の軸方向の所定部30aは、第2の切り欠き溝30dの端部である。この場合、規制部材41が第2の切り欠き溝30dの端部に当接することにより、上述の最大伸長長さLが規制されるので、両チューブ28,29の離脱が防止される。しかも、規制部材41が、第2の切り欠き溝30d内に配置されるので、ステアリング装置1の大型化を防止できる。
In the present embodiment, the
図10を参照して、規制部材41の端部41dと、ロアーチューブ29の外周29aとの間に所定の隙間Gが設けられている。この場合、規制部材41がアッパーチューブ28に固定された状態で、両チューブ28,29の相対移動を許容することが可能となる。換言すれば、ステアリング装置1を車両に取り付けた後で、規制部材41を取り外さずに済むので、取外しの手間を省くことができ、製造コストを低減できる。
Referring to FIG. 10, a predetermined gap G is provided between the
また、本実施形態について、以下のような変形例を考えることができる。以下の説明では、上述の実施形態と異なる点を中心に説明し、同様の構成については同じ符号を付して説明を省略する。例えば、図11は、本発明の第2の実施形態の規制部材41Aおよびステアリングコラム7の断面図であり、最大伸長長さLを規制した状態を図示している。第2の実施形態では、規制部材41Aは、第1の実施形態の上述の規制部材41に代えて用いられ、円柱形状のピンからなり、硬質部材、例えば金属、樹脂部材等により形成され、アッパーチューブ28の貫通孔28dに圧入状態で固定されている。貫通孔28dの内周面は、円筒面により形成されていて、貫通孔28dの内径は、非拘束状態の規制部材41Aの外径よりも小さく形成されている。また、規制部材41Aの端部41dと、ロアーチューブ29の外周29aとの間に所定量の隙間Gが開けられている。
Moreover, the following modifications can be considered about this embodiment. In the following description, differences from the above-described embodiment will be mainly described, and the same components are denoted by the same reference numerals and description thereof is omitted. For example, FIG. 11 is a cross-sectional view of the regulating
図12は、本発明の第3の実施形態の規制部材41Bの斜視図である。図13は、図12の規制部材41Bおよびステアリングコラム7の断面図であり、組立途中の状態を示す。図14は、図12の規制部材41Bおよびステアリングコラム7の断面図であり、図13の状態よりも組立が進行した状態を示す。図15は、図12の規制部材41Bおよびステアリングコラム7の断面図であり、最大伸長長さLを規制した状態を図示している。
FIG. 12 is a perspective view of a regulating
第3の実施形態では、規制部材41Bが、第1の実施形態の上述の規制部材41に代えて用いられ、アッパーチューブ28の貫通孔28dは、第2の実施形態と同様に形成されている。規制部材41Bは、樹脂製のピンからなり、アッパーチューブ28の貫通孔28dに引っ掛かり状態で固定されている。
In the third embodiment, a regulating
規制部材41Bは、大径部としての頭部41aと、小径部としての軸部41bとを有している。頭部41aがアッパーチューブ28の外周28aに当接した状態で、軸部41bが貫通孔28dを挿通し、規制部材41Bの端部41dとしての軸部41bの先端と、ロアーチューブ29の外周29aとの間に所定量の隙間Gが開けられている。
The regulating
軸部41bの中間部は、貫通孔28d内に配置され、軸部41bの中間部の外径は、貫通孔28dの内径と同じか、この内径よりも小径に形成されている。軸部41bの端部は、鉤状をなして拡径された係合部41eを有している。この係合部41eの最大外径は、軸部41bの中間部よりも大径に且つ貫通孔28dの内径よりも大径とされている。係合部41eは、軸部41bが延びる方向に対して傾斜した円錐状の傾斜面41fを有している。傾斜面41fは、軸部41bの先端に向かうにしたがって先細り形状とされ、軸部41bの先端で貫通孔28dの内径よりも小径とされている。軸部41bには、スリット41gが形成されている。スリット41gは、軸部41bが延びる方向に沿って所定長さで形成され、軸部41bを複数、例えば4つの柱状部分に分割している。
The intermediate portion of the
規制部材41Bが貫通孔28dに挿入されるときには、傾斜面41fが貫通孔28dの周縁部に案内されつつ、スリット41gの幅が調節される。これに伴い、軸部41bが弾性曲げ変形して、係合部41eが縮径し、貫通孔28dに軸部41bが容易に通される。係合部41eが貫通孔28dを通過すると、弾性復元力により自律的に拡径し、貫通孔28dの周縁部に係合する。これにより規制部材41Bは抜け止めされる。
When the regulating
図16は、本発明の第4の実施形態の規制部材41Cの斜視図である。図17は、図16の規制部材41Cおよびステアリングコラム7の断面図であり、組立途中の状態を示す。図18は、図16の規制部材41Cおよびステアリングコラム7の断面図であり、図17の状態よりも組立が進行した状態を示す。図19は、図16の規制部材41Cおよびステアリングコラム7の断面図であり、最大伸長長さLを規制した状態を図示している。
FIG. 16 is a perspective view of a regulating
第4の実施形態では、規制部材41Cが、第1の実施形態の上述の規制部材41に代えて用いられ、アッパーチューブ28の貫通孔28dは、第2の実施形態と同様に形成されている。規制部材41Cは、以下の点で規制部材41Bと異なり、他の点では規制部材41Bと同様に構成されている。すなわち、規制部材41Cでは、規制部材41Bのスリット41gが廃止されている。規制部材41Cの軸部41bの中間部が頭部41a寄りになるほどに小径となるテーパ状に形成されている。
In the fourth embodiment, a regulating
規制部材41Cが貫通孔28dに挿入されるときには、傾斜面41fが貫通孔28dの周縁部に案内されつつ、係合部41eが弾性圧縮変形して縮径し、貫通孔28dに軸部41bが通される。係合部41eが貫通孔28dを通過すると、弾性復元力により自律的に拡径し、貫通孔28dの周縁部に係合し、規制部材41Cは抜け止めされる。
When the regulating
また、第1の実施形態において、アッパーチューブ28およびロアーチューブ29の最大伸長長さLが、テレスコピック調節により調節可能な両チューブ28,29の全長よりも短い値に規制される場合も考えられる。この場合には、ステアリング装置1を使用する前に、規制部材41は取り外される。このように規制部材41は、車体9への組み付け後に取り外されてもよい。また、第2の切り欠き溝30dが、規制部材41の周方向寸法よりも大きく形成される場合も考えられる。要は、ステアリング装置1が少なくとも単品状態のときに、少なくともひとつの規制部材41がアッパーチューブ28に固定できるようにされていればよい。これらの変形例は、規制部材41A,41B,41Cについても同様に考えられる。その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
In the first embodiment, the maximum extension length L of the
1…ステアリング装置、4…ステアリングシャフト、28…アッパーチューブ(アウターチューブ)、29…ロアーチューブ(インナーチューブ)、29a…(ロアーチューブの)外周(インナーチューブの外周)、30…リテーナ、30a…所定部、30d…第2の切り欠き溝(切り欠き溝)、41,41A,41B,41C…規制部材、41d…(規制部材の)端部、G…隙間、L…最大伸長長さ、S…(ステアリングシャフトの)軸方向 DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Steering device, 4 ... Steering shaft, 28 ... Upper tube (outer tube), 29 ... Lower tube (inner tube), 29a ... (lower tube) outer periphery (outer tube outer periphery), 30 ... Retainer, 30a ... Predetermined Part, 30d ... second notch groove (notch groove), 41, 41A, 41B, 41C ... regulating member, 41d ... (end of regulating member), G ... gap, L ... maximum extension length, S ... Axial direction (of steering shaft)
Claims (3)
インナーチューブの外周に嵌合状態で固定された筒状のリテーナと、
アウターチューブに固定状態で取り付けられ、両チューブの軸方向の相対摺動に伴ってリテーナの軸方向の所定部に当接することにより、両チューブの最大伸長長さを規制する規制部材とを備えたことを特徴とするステアリング装置。 An inner tube and an outer tube that are fitted so as to be slidable relative to each other in the axial direction and rotatably support the steering shaft;
A cylindrical retainer fixed in a fitted state on the outer periphery of the inner tube;
And a regulating member that is fixedly attached to the outer tube and that abuts against a predetermined portion in the axial direction of the retainer along with the relative sliding in the axial direction of the both tubes, thereby regulating the maximum extension length of both the tubes. A steering device characterized by that.
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