JP2008211687A - アダプティブアレイ制御装置及びアダプティブアレイ処理制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】マルチキャリア方式が導入された無線通信システムにおいてアダプティブアレイ制御が用いられる場合において、アダプティブアレイ制御に関する回路規模の増大を抑制するとともに、アダプティブアレイ制御に関する処理を簡素化できるアダプティブアレイ制御装置及びアダプティブアレイ処理制御方法を提供する。
【解決手段】無線基地局100は、無線通信端末に対して割り当てられたサブキャリアを用いる無線信号に適用される重み係数である個別重み係数と、個別重み係数のシンボル期間を単位とする繰り返し適用回数とを記憶する重み係数レジスタ110を備える。無線基地局100は、重み係数レジスタ110に記憶された個別重み係数と、繰り返し適用回数とに基づいて、アダプティブアレイ制御を実行する。
【選択図】図2

Description

本発明は、複数のサブキャリアを介して無線通信が実行される無線通信システムにおいて用いられるアダプティブアレイ制御装置及びアダプティブアレイ処理制御方法に関する。
IEEE802.16eにおいて規定されるモバイルWiMAXなどの無線通信システムでは、無線信号の送受信に用いられるアンテナの指向性を制御するアダプティブアレイ制御が用いられている(例えば、特許文献1)。具体的には、当該無線通信システムでは、複数のアンテナによって受信された無線信号の重み係数が演算され、演算された重み係数に基づいて、通信先(例えば、無線通信端末)と送受信される無線信号に対する重み付けが実行される。
また、モバイルWiMAXなどの無線通信システムでは、複数のサブキャリアを用いて無線通信を実行するマルチキャリア方式が導入されている。
モバイルWiMAXなど、マルチキャリア方式が導入された無線通信システムにおいてアダプティブアレイ制御が用いられる場合、サブキャリアとシンボル期間との組合せ、つまり、シンボル毎にアンテナ本数分の重み係数の演算、及び当該重み係数を用いた重み付けが実行される。
特開2000−106539号公報(第7−8頁、第2図)
しかしながら、上述した従来のアダプティブアレイ制御方法には、次のような問題があった。すなわち、シンボル毎にアンテナ本数分の重み係数の演算、及び当該重み係数を用いた重み付けが実行されるため、アダプティブアレイ制御に関する回路規模が増大するとともに、アダプティブアレイ制御に関する処理が複雑になる問題があった。
そこで、本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、マルチキャリア方式が導入された無線通信システムにおいてアダプティブアレイ制御が用いられる場合において、アダプティブアレイ制御に関する回路規模の増大を抑制するとともに、アダプティブアレイ制御に関する処理を簡素化できるアダプティブアレイ制御装置及びアダプティブアレイ処理制御方法を提供することを目的とする。
上述した問題を解決するため、本発明は、次のような特徴を有している。まず、本発明の第1の特徴は、複数のサブキャリア(サブキャリアSC1〜SC6)を介して無線通信が実行される無線通信システム(無線通信システム10)において用いられ、アンテナ部(アンテナ101a〜101d)が受信した無線信号(無線信号S)の重み係数を演算し、演算した前記重み係数に基づいてアダプティブアレイ制御を実行するアレイ制御部(乗算器105及びコントローラ130)を備えるアダプティブアレイ制御装置(乗算器105、重み係数レジスタ110、加算器120a及びコントローラ130)であって、通信先(無線通信端末200a〜200e)に対する前記サブキャリアの割り当てに基づいて、当該割り当てられた前記サブキャリアを用いる無線信号に適用される個別重み係数(例えば、a1)と、前記個別重み係数が適用される場合における所定期間(シンボル期間)を単位とした繰り返し適用回数(例えば、8回)とを記憶する重み係数レジスタ(重み係数レジスタ110)を備え、前記アレイ制御部は、前記重み係数レジスタに記憶された前記個別重み係数と前記回数とに基づいて、前記アダプティブアレイ制御を実行することを要旨とする。
このようなアダプティブアレイ制御装置によれば、重み係数レジスタには、通信先に対して割り当てられたサブキャリアを用いる無線信号に適用される個別重み係数と、個別重み係数の繰り返し適用回数とが記憶される。
このため、シンボル毎に重み係数が記憶される場合と比較して、シンボル毎にアンテナ本数分の重み係数の演算、及び当該重み係数を用いた重み付けを実行する必要がない。
すなわち、このようなアダプティブアレイ制御装置によれば、重み係数レジスタに記憶されている繰り返し適用回数によって定まる期間に渡って、同様の重み付けを実行すればよいため、アダプティブアレイ制御に関する処理を簡素化できる。また、このようなアダプティブアレイ制御装置によれば、シンボル毎に重み係数が記憶される場合と比較して、重み係数レジスタの規模、つまり、アダプティブアレイ制御に関する回路規模の増大を抑制することができる。
本発明の第2の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、前記アンテナ部は、複数のアンテナ(アンテナ101a〜101d)によって構成され、前記重み係数レジスタは、前記サブキャリア毎に前記回数を記憶する回数記憶領部(繰り返し回数記憶部111)と、前記アンテナ毎に前記個別重み係数を前記サブキャリアと対応付けて記憶する個別重み係数記憶領部(例えば、重み係数記憶部112a)とを有することを要旨とする。
本発明の第3の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、前記アンテナ部は、複数のアンテナ(アンテナ101a〜101d)によって構成され、前記重み係数レジスタは、前記アンテナ毎に、前記個別重み係数と前記回数との組合せを記憶することを要旨とする。
本発明の第4の特徴は、本発明の第1乃至第3の特徴に係り、前記無線通信システムでは、時分割復信方式が用いられ、前記サブキャリア毎の前記通信先への割当状態を取得する割当状態取得部(コントローラ130)と、前記無線信号の送受信タイミングに応じて、前記重み係数レジスタに記憶される内容を、前記割当状態取得部によって取得された前記割当状態に基づいて書き換える書換部(コントローラ130)とをさらに備えることを要旨とする。
本発明の第5の特徴は、複数のサブキャリアを介して無線通信が実行される無線通信システムにおいて用いられ、アンテナ部が受信した無線信号の重み係数を演算し、演算した前記重み係数に基づいてアダプティブアレイ制御を実行するアレイ制御部を備えるアダプティブアレイ制御処理制御方法であって、通信先の無線通信装置に対して、前記サブキャリアを割り当てるステップと、前記サブキャリアの割り当てに基づいて、当該割り当てられた前記サブキャリアを用いる無線信号に適用される個別重み係数と、前記個別重み係数が適用される場合における所定期間を単位とした繰り返し適用回数とを記憶するステップと、記憶された前記個別重み係数と前記回数とに基づいて、前記アダプティブアレイ制御を実行するステップとを備えることを要旨とする。
本発明の特徴によれば、マルチキャリア方式が導入された無線通信システムにおいてアダプティブアレイ制御が用いられる場合において、アダプティブアレイ制御に関する回路規模の増大を抑制するとともに、アダプティブアレイ制御に関する処理を簡素化できるアダプティブアレイ制御装置及びアダプティブアレイ処理制御方法を提供することができる。
次に、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には、同一または類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。
したがって、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
(無線通信システムの全体概略構成)
図1は、本実施形態に係る無線通信システム10の全体概略構成図である。図1に示すように、無線通信システム10は、無線基地局100と、無線通信端末200a〜200eによって構成される。なお、無線通信システム10に含まれる無線基地局及び無線通信端末の数は、図1に示した数に限定されるものではない。
無線通信システム10では、無線基地局100と無線通信端末200a(〜200e)との間において、複数のサブキャリアを介して無線通信が実行されるマルチキャリア方式が導入されている。具体的には、無線通信システム10では、IEEE802.16eにおいて規定されるモバイルWiMAXに従った無線通信が実行される。すなわち、無線通信システム10では、直交周波数分割多重方式(OFDM)、及び時分割復信方式(TDD)が用いられる。
また、無線通信システム10では、無線信号Sの送受信に用いられるアンテナ101a〜101d(アンテナ部)の指向性を制御するアダプティブアレイ制御が用いられている。
(無線基地局の機能ブロック構成)
図2は、無線基地局100の機能ブロック図である。図2に示すように、無線基地局100は、4つの無線信号処理系を備える。具体的には、無線基地局100は、アンテナ101a、RF部102a、A/D変換部103a及びフーリエ変換部104aによって構成される無線信号処理系を備える。図2に示すように、無線基地局100は、同様な構成を有する無線信号処理系を他に3つ備える。本実施形態では、4つの無線信号処理系(またはアンテナ101a〜101d)を、「#1」〜「#4」として適宜標記する。
以下、#1の無線信号処理系、すなわち、アンテナ101a、RF部102a、A/D変換部103a及びフーリエ変換部104aの機能について説明する。また、以下、本発明との関連がある部分について主に説明する。したがって、無線基地局100は、無線基地局100としての機能を実現する上で必須な、図示しない或いは説明を省略したブロック(電源部など)を備える場合があることに留意されたい。
アンテナ101aは、無線信号Sを送受信する。アンテナ101aは、RF部102aに接続される。
RF部102aは、LNA、パワーアンプ及びアップ・ダウンコンバータなどによって構成され、無線信号Sとベースバンド信号との変換などを実行する。RF部102aは、A/D変換部103aと接続される。
A/D変換部103aは、受信信号のA/D変換を実行するとともに、送信信号のD/A変換を実行する。A/D変換部103aは、フーリエ変換部104aと接続される。
フーリエ変換部104aは、直交周波数分割多重方式(OFDM)に従って、送信信号の逆フーリエ変換(IFFT)を実行するとともに、受信信号のフーリエ変換(FFT)を実行する。
また、無線基地局100は、乗算器105、同期検出部106、重み係数レジスタ110、加算器120a〜120c及びコントローラ130を備える。
乗算器105は、アンテナ101a〜101d(アンテナ部)が受信した無線信号Sの重み係数を求めるため、コントローラ130の制御に従って複素乗算などの演算を実行する。演算された重み係数は、重み係数レジスタ110に記憶される。また、乗算器105は、コントローラ130の制御に従い、重み係数レジスタ110に記憶されている重み係数を用いて、各無線信号処理系を介して送受信される無線信号Sに対する重み付けを実行する。
同期検出部106は、受信信号の同期が確立していることを検出する。同期検出部106によって受信信号の同期が確立していることが検出された場合、乗算器105などは、所定の処理を実行する。
重み係数レジスタ110は、乗算器105によって演算された重み係数を記憶する。具体的には、重み係数レジスタ110は、無線通信端末200a〜200e(通信先)に対して割り当てられたサブキャリアSC1〜SC6を用いる無線信号Sに適用される重み係数(個別重み係数)と、シンボル期間(所定期間)を単位とする当該重み係数の繰り返し適用回数(重み係数によって重み付けする回数)とを記憶する。
図5は、重み係数レジスタ110の内部構成図である。図5に示すように、重み係数レジスタ110は、繰り返し回数記憶部111と、重み係数記憶部112a〜112dとを有する。
繰り返し回数記憶部111は、サブキャリア毎、つまり、サブキャリアSC1〜SC6毎に重み係数の繰り返し適用回数を記憶する。図中の「8」や「6」は、当該サブキャリアにおける重み係数の繰り返し適用回数(「8」や「6」)を示す。
重み係数記憶部112aは、アンテナ毎、具体的には、アンテナ101a(無線信号処理系#1)に適用される重み係数(個別重み係数)をサブキャリアと対応付けて記憶する。本実施形態において、重み係数記憶部112aは、個別重み係数記憶領部を構成する。なお、図中の「a1」や「b1」は、説明の便宜上付された標記である。例えば、「a1」の場合、「a」は、当該重み係数が無線通信端末200a向けであること、「1」は、アンテナ101a(無線信号処理系#1)であることを示す。なお、重み係数レジスタ110に記憶された重み係数と繰り返し適用回数とを用いた無線信号Sに対する重み付けの方法については、後述する。
重み係数記憶部112bは、アンテナ101b(無線信号処理系#2)に適用される重み係数(個別重み係数)をサブキャリアと対応付けて記憶する。
同様に、重み係数記憶部112c,112dは、アンテナ101c,101d(無線信号処理系#3,4)にそれぞれ対応する。
加算器120a〜120cは、乗算器105を介して出力された各無線信号処理系からデータ系列を合成する。
コントローラ130は、乗算器105を制御し、重み係数を演算させたり、乗算器105によって演算された重み係数を、重み係数レジスタ110に記憶させたりする。また、コントローラ130は、乗算器105を制御し、各無線信号処理系を介して送受信される無線信号Sに対する重み付けを乗算器105に実行させる。
本実施形態では、乗算器105とコントローラ130とによって、アンテナ101a〜101dが受信した無線信号Sの重み係数を演算し、演算した重み係数に基づいてアダプティブアレイ制御を実行するアレイ制御部が構成される。具体的には、乗算器105及びコントローラ130は、重み係数記憶部112aに記憶された重み係数と、繰り返し回数記憶部111に記憶された繰り返し適用回数とに基づいて、アダプティブアレイ制御を実行する。
なお、本実施形態では、乗算器105、重み係数レジスタ110、加算器120a及びコントローラ130によって、アダプティブアレイ制御装置が構成される。
また、コントローラ130は、無線通信端末200a〜200eからの通信要求に応じて、無線通信端末200a〜200eに必要なシンボル(サブキャリアSC1〜SC6とシンボル期間の組合せ)を割り当てる。
さらに、コントローラ130は、サブキャリアSC1〜SC6毎の無線通信端末への割当状態を取得する。本実施形態において、コントローラ130は、割当状態取得部を構成する。コントローラ130は、無線信号Sの送受信タイミングに応じて、重み係数レジスタ110に記憶される内容を、取得した当該割当状態に基づいて書き換える。
(無線基地局の動作)
次に、無線基地局100の動作について説明する。具体的には、無線基地局100による無線信号Sに対する重み付けの動作について説明する。図3は、無線基地局100による無線信号Sに対する重み付けの動作を示すフロー図である。
図3に示すように、ステップS10において、無線基地局100は、無線通信端末200a〜200eから通信要求を取得する。
ステップS20において、無線基地局100は、無線通信端末200a〜200eからの通信要求に応じて、無線通信端末200a〜200eに必要なシンボルを割り当てる。
ここで、図4は、無線通信端末200a〜200eへのシンボルの割当状態を示す。図4では、説明を容易にするため、48シンボル(6サブキャリア×8シンボル期間)を例として説明する。また、図4では、無線通信端末200aが割り当てられるシンボルを単に「a」と標記する。同様に、無線通信端末200b〜200eが割り当てられるシンボルを「b」〜「e」と標記する。
図4に示すように、サブキャリアSC1には、すべてのシンボル期間(1〜8)において、無線通信端末200aが割り当てられる。つまり、無線通信端末200aには、8シンボルが割り当てられる。
同様に、サブキャリアSC2には、すべてのシンボル期間において、無線通信端末200bが割り当てられる。また、サブキャリアSC3には、6つのシンボル期間(1〜6)において、無線通信端末200cが割り当てられ、2つのシンボル期間(7,8)において、無線通信端末200bが割り当てられる。さらに、サブキャリアSC4には、6つのシンボル期間(1〜6)において、無線通信端末200cが割り当てられ、2つのシンボル期間(7,8)において、無線通信端末200eが割り当てられる。
つまり、無線通信端末200bには、10シンボルが割り当てられる。また、無線通信端末200cには、12シンボルが割り当てられる。以下、同様に、サブキャリアSC5,SC6に無線通信端末200d,200eが割り当てられる。
このような無線通信端末200a〜200eへのシンボルの割当結果、重み係数レジスタ110には、図5に示すような情報が記憶される。上述したように、図5において、繰り返し回数記憶部111に含まれる「8」や「6」の数字は、当該サブキャリアにおける重み係数の繰り返し適用回数を示す。また、重み係数記憶部112a,112bなどに記憶される「a1」や「b1」の文字は、重み係数が適用される無線通信端末(a〜e)と、無線信号処理系(1〜4)を示す。
図3に示すように、ステップS30において、無線基地局100は、無線通信端末200a〜200eから無線信号Sを受信する。
ステップS40において、無線基地局100は、アンテナ101a〜101dを介して送受信される無線信号Sの重み係数を演算する。
また、無線基地局100は、重み係数レジスタ110に記憶されている内容に基づいて、各アンテナ(アンテナ101a〜101d)を介して送受信される無線信号Sに対する重み付けを実行する。具体的には、無線基地局100は、図5に示すように、繰り返し回数記憶部111に記憶されている重み係数の繰り返し適用回数と、重み係数記憶部112a〜112dに記憶されている重み係数とに基づいて、各アンテナ毎(アンテナ101a〜101d)を介して送受信される無線信号Sに対する重み付けを実行する。
例えば、アンテナ101aの場合、無線基地局100は、繰り返し回数記憶部111に記憶されている重み係数の繰り返し適用回数と、重み係数記憶部112aに記憶されている重み係数とを参照する。無線基地局100は、当該情報を参照することによって、サブキャリアSC1において、無線通信端末200a向けの重み係数(a1)が8回繰り返されることを取得する。
すなわち、無線基地局100は、シンボル期間毎に重み付けのために必要な演算を実行せず、重み係数の繰り返し適用回数によって定まる期間、具体的には、8シンボル期間に渡って同一の重み係数(a1)を用いた重み付けを継続する。
図3に示すように、ステップS50において、無線基地局100は、重み付けが実行された無線信号Sを、アンテナ101a〜101dを介して無線通信端末200a〜200eに送信する。
(作用・効果)
無線基地局100によれば、重み係数レジスタ110には、無線通信端末200a〜200eに対して割り当てられたサブキャリアSC1〜SC6を用いる無線信号Sに適用される重み係数(個別重み係数)と、当該重み係数の繰り返し適用回数とが記憶される。
このため、シンボル毎に重み係数が記憶される場合と比較して、シンボル毎にアンテナ本数分の重み係数の演算、及び当該重み係数を用いた重み付けを実行する必要がない。
すなわち、無線基地局100によれば、重み係数レジスタ110に記憶されている繰り返し適用回数によって定まる期間に渡って、同様の重み付けを実行すればよいため、アダプティブアレイ制御に関する処理を簡素化できる。また、無線基地局100によれば、シンボル毎に重み係数が記憶される場合と比較して、重み係数レジスタ110の規模、つまり、アダプティブアレイ制御に関する回路規模の増大を抑制することができる。
本実施形態では、重み係数レジスタは、繰り返し適用回数を記憶する繰り返し回数記憶部111と、アンテナ毎に重み係数(個別重み係数)をサブキャリアSC1〜SC6と対応付けて記憶する重み係数記憶部112a〜112dとを有する。すなわち、重み係数(個別重み係数)と繰り返し適用回数との組合せをアンテナ毎に記憶する場合(後述する図6に係る記載を参照)と比較して、繰り返し適用回数の情報は、すべてのアンテナで共用される。このため、繰り返し適用回数を記憶するために必要な記憶容量が抑制され、アダプティブアレイ制御に関する回路規模の増大をさらに抑制することができる。
本実施形態では、無線信号Sの送受信タイミングに応じて、重み係数レジスタ110に記憶される内容が、サブキャリアSC1〜SC6毎の無線通信端末への割当状態に基づいて書き換えられる。このため、重み係数レジスタ110が送信系と受信系とで共用され、アダプティブアレイ制御に関する回路規模の増大をさらに抑制することができる。
(その他の実施形態)
上述したように、本発明の一実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態が明らかとなろう。
例えば、上述した重み係数レジスタ110は、以下のような構成に変更することができる。図6は、重み係数レジスタ110に代えて無線基地局100に設けることができる重み係数レジスタ110Vの内部構成図である。
図6に示すように、重み係数レジスタ110Vは、アンテナ#1用記憶部113a〜アンテナ#4用記憶部113dを有する。
アンテナ#1用記憶部113aは、アンテナ101a用の重み係数(個別重み係数)と繰り返し適用回数との組合せを記憶する。同様に、アンテナ#2用記憶部113b、アンテナ#2用記憶部113c、及びアンテナ#4用記憶部113dは、アンテナ101b〜101dにそれぞれ対応する。なお、図6においても、図中の「a1」や「b1」は、図5と同様に説明の便宜上付された標記である。「a」は、当該重み係数が無線通信端末200a向けであること、「1」は、アンテナ101a(無線信号処理系#1)であることを示す。また、図中の「8」や「6」は、当該サブキャリアにおける重み係数の繰り返し適用回数(「8」や「6」)を示す。
上述した実施形態では、無線信号Sの送受信タイミングに応じて重み係数レジスタ110に記憶される内容が書き換えることによって重み係数レジスタ110が送信系と受信系とで共用されていたが、重み係数レジスタ110は、必ずしも共用しなくても構わない。すなわち、送信系と受信系とで別個の重み係数レジスタを用いる構成としてもよい。
このように、本発明は、ここでは記載していない様々な実施の形態などを含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は、上述の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
本発明の実施形態に係る無線通信システムの全体概略構成図である。 本発明の実施形態に係るアダプティブアレイ制御装置を含む無線基地局の機能ブロック図である。 本発明の実施形態に係る無線基地局による重み付けの動作を示すフロー図である。 本発明の実施形態に係る無線通信端末へのシンボルの割当状態を示す図である。 本発明の実施形態に係る重み係数レジスタの内部構成図である。 本発明の変更例に係る重み係数レジスタの内部構成図である。
符号の説明
10…無線通信システム、100…無線基地局、101a〜101d…アンテナ、102a〜101d…RF部、103a〜103d…A/D変換部、104a〜104d…フーリエ変換部、105…乗算器、106…同期検出部、110,110V…重み係数レジスタ、111…繰り返し回数記憶部、112a〜112d…重み係数記憶部、113a…アンテナ#1用記憶部、113b…アンテナ#2用記憶部、113c…アンテナ#3用記憶部、113d…アンテナ#4用記憶部、120a〜120c…加算器、130…コントローラ、200a〜200e…無線通信端末、S…無線信号、SC1〜SC6…サブキャリア

Claims (5)

  1. 複数のサブキャリアを介して無線通信が実行される無線通信システムにおいて用いられ、アンテナ部が受信した無線信号の重み係数を演算し、演算した前記重み係数に基づいてアダプティブアレイ制御を実行するアレイ制御部を備えるアダプティブアレイ制御装置であって、
    通信先に対する前記サブキャリアの割り当てに基づいて、当該割り当てられた前記サブキャリアを用いる無線信号に適用される個別重み係数と、前記個別重み係数が適用される場合における所定期間を単位とした繰り返し適用回数とを記憶する重み係数レジスタを備え、
    前記アレイ制御部は、前記重み係数レジスタに記憶された前記個別重み係数と前記回数とに基づいて、前記アダプティブアレイ制御を実行するアダプティブアレイ制御装置。
  2. 前記アンテナ部は、複数のアンテナによって構成され、
    前記重み係数レジスタは、
    前記サブキャリア毎に前記回数を記憶する回数記憶領部と、
    前記アンテナ毎に前記個別重み係数を前記サブキャリアと対応付けて記憶する個別重み係数記憶領部と
    を有する請求項1に記載のアダプティブアレイ制御装置。
  3. 前記アンテナ部は、複数のアンテナによって構成され、
    前記重み係数レジスタは、前記アンテナ毎に、前記個別重み係数と前記回数との組合せを記憶する請求項1に記載のアダプティブアレイ制御装置。
  4. 前記無線通信システムでは、時分割復信方式が用いられ、
    前記サブキャリア毎の前記通信先への割当状態を取得する割当状態取得部と、
    前記無線信号の送受信タイミングに応じて、前記重み係数レジスタに記憶される内容を、前記割当状態取得部によって取得された前記割当状態に基づいて書き換える書換部と
    をさらに備える請求項1乃至3の何れか一項に記載のアダプティブアレイ制御装置。
  5. 複数のサブキャリアを介して無線通信が実行される無線通信システムにおいて用いられ、アンテナ部が受信した無線信号の重み係数を演算し、演算した前記重み係数に基づいてアダプティブアレイ制御を実行するアレイ制御部を備えるアダプティブアレイ処理制御方法であって、
    通信先の無線通信装置に対して、前記サブキャリアを割り当てるステップと、
    前記サブキャリアの割り当てに基づいて、当該割り当てられた前記サブキャリアを用いる無線信号に適用される個別重み係数と、前記個別重み係数が適用される場合における所定期間を単位とした繰り返し適用回数とを記憶するステップと、
    記憶された前記個別重み係数と前記回数とに基づいて、前記アダプティブアレイ制御を実行するステップと
    を備えるアダプティブアレイ処理制御方法。
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