JP2008211633A - 無線通信方法および無線通信装置 - Google Patents

無線通信方法および無線通信装置 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の無線通信装置でスロットダイバーシチを行う場合に、電波環境を考慮し、スロットダイバーシチが行われていても、新たな端末がセッション(無線通信)を行えるようにする。
【解決手段】複数の無線通信端末とスロットダイバーシチを用いた時分割多重方式により無線通信を行う無線通信装置100(基地局)において、電波状態測定部140は基地局と無線通信を行う複数の無線通信端末が使用するチャネルの電波状態を測定し、チャネル管理部160は各チャネルの利用状況(無線通信端末への各チャネルの割り当て状況等)を管理し、電波状態の測定結果に基づき、各無線通信端末に対し、スロットダイバーシチを行うために空きタイムスロットを割り当てる優先順位を定め、チャネル割当部170は定められた優先順位に基づいて、無線通信端末を最上位から各チャネルに割り当てる。
【選択図】図1

Description

本発明は、スロットダイバーシチにより通信品質を向上させた、時分割多元接続方式(TDMA)にて無線通信を行う無線通信装置、特にチャネルの使用状況、使用チャネルの電波状態(C/I比、SIR等)に基づきスロットダイバーシチを行うチャネルを決定する、無線通信方法および無線通信装置に関する。
近年、時分割多元接続方式(TDMA)における無線通信の品質を向上させるために、様々なダイバーシチ技術が提案されており、空間分割多元接続方式(SDMA)がある程度成熟した時期であること等を背景として、スロットダイバーシチ技術が注目されている。スロットダイバーシチ技術は、1つの無線通信装置からの通信チャネルを、各通信フレームにおいて、1つのスロットだけではなく、タイミング及び周波数の異なる複数のスロットに割り当てて同一の内容の情報を送信するものである。
スロットダイバーシチ技術では複数のスロットで同一の情報を送信するため、占有周波数帯域が倍増し、スロットダイバーシチを行わない場合と比較してスロットの利用効率が下がるという欠点がある。しかし、通信エラーへの耐性が向上し、例えばあるスロットで通信エラーが発生した場合でも、他のスロットで送信した同一内容の情報が受信側で正常に受信できる可能性が高くなる。このように、スロットダイバーシチ技術を用いれば、ノイズに強く、遠方の無線通信装置からの弱い電波であっても受信しやすい、すなわち品質のよい通信システムを実現することができる。
しかし、スロットダイバーシチ技術の他の欠点として、スロットダイバーシチを行わない場合と比較して電力消費が大きいことが挙げられる。従って、通信環境が良好な状態でスロットダイバーシチを行うと、電力を無駄に消費することとなる。よって、スロットダイバーシチを実行するか否かを判定する条件を適切に選択することが重要であり、従来技術として、周辺の電波伝搬環境または無線通信装置の電池残量に基づいて、スロットダイバーシチを実行するか否かを決定する技法が提案されている(特許文献1を参照されたい)。
特開2005−33417号公報
しかしながら、特許文献1では、スロットダイバーシチを要求する子機に対して親機がスロットダイバーシチを行うためのスロットを次々と割り当てるため、この技術を無線通信端末(子機)と基地局(親機)との間の通信方式に応用しようとした場合、基地局と無線通信を行っていない端末が新たにセッションの開始を要求しても、全てのスロットがスロットダイバーシチに用いられているために空きタイムスロットがなく、新たな端末のセッション(無線通信)を開始できない可能性がある。
また、電波状態の良いセッションにもかかわらずスロットダイバーシチを行うと、上述したように数に限りのあるスロットが占有され、電波状態が悪く、送信データのロスが生じる可能性が高いセッションによるスロットダイバーシチを行うのに、十分な数のスロットが確保できなくなる。従って、各セッションの電波状況を考慮して、スロットダイバーシチを行うか否かを判定する必要がある。
よって、本発明の目的は、複数の無線通信装置でスロットダイバーシチを行う場合に、電波環境を考慮し、スロットダイバーシチが行われていても、新たな端末がセッションを行えるようにする技法(装置および方法)を提供することである。
上述した諸課題を解決すべく、第1の発明による無線通信装置の制御方法は、
複数の無線通信端末装置と(スロットダイバーシチを用いた)時分割多重方式により無線通信を行う無線通信装置(基地局)の制御方法であって、
(演算手段(CPU等)を用いて、)
前記無線通信装置と無線通信を行っている前記複数の無線通信端末装置からのスロットダイバーシチ要求の有無の検出を行う検出ステップと、
前記スロットダイバーシチ要求を行った複数の無線通信端末装置が使用するチャネルの電波状態を測定する電波状態測定ステップと、
前記電波状態測定ステップでの測定結果に基づいて、前記スロットダイバーシチ要求を行った複数の無線通信端末装置間の優先順位を定める順位決定ステップと、
(空きタイムスロットがあるか否かを判定するステップと、)
現在の空きタイムスロット数が、前記スロットダイバーシチ要求を行った複数の無線通信端末装置数未満か否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップにおいて、現在の空きタイムスロット数が前記スロットダイバーシチ要求を行った複数の無線通信端末装置数未満と判定された場合は、(前記優先順位に基づいて、)前記スロットダイバーシチ要求を行った複数の無線通信端末装置のうち前記優先順位の最上位のものから空きタイムスロットを割り当てる(即ち、空きスロットを越える分のスロットダイバーシチ要求は拒否またはウエイトさせる)チャネル割当ステップと、
(前記チャネル割当ステップで割り当てられたタイムスロットを用いて、前記無線通信端末装置にデータを送信する送信ステップと、)
空きタイムスロットがなくなるまで、前記チャネル割当ステップを繰返すステップと、
を含むことを特徴とする。
第2の発明による無線通信装置の制御方法は、
複数の無線通信端末装置と(スロットダイバーシチを用いた)時分割多重方式により無線通信を行う無線通信装置(基地局)の制御方法であって、
前記無線通信装置と無線通信を行っている前記複数の無線通信端末装置からのスロットダイバーシチ要求の有無の検出を行う検出ステップと、
前記スロットダイバーシチ要求を行った複数の無線通信端末装置が使用するチャネルの電波状態を測定する電波状態測定ステップと、
(所定の数を格納する格納ステップと、)
前記電波状態測定ステップでの測定結果に基づいて、前記スロットダイバーシチ要求を行った複数の無線通信端末装置間の優先順位を定める順位決定ステップと、
現在の空きタイムスロット数が、所定の数以上か否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップにおいて、現在の空きタイムスロット数が前記所定の数以上と判定された場合は、(前記優先順位に基づいて、)前記スロットダイバーシチ要求を行った複数の無線通信端末装置のうち前記優先順位の最上位のものから現在の空きタイムスロットを割り当てるチャネル割当ステップと、
(前記チャネル割当部で割り当てられたタイムスロットを用いて、前記無線通信端末装置にデータを送信する送信ステップと、)
前記判定ステップにより現在の空きタイムスロット数が前記所定の数未満と判定されるまで前記チャネル割当ステップを繰返し、前記所定の数未満と判定された場合は、前記スロットダイバーシチ要求を行った複数の無線通信端末装置に対し現在の空きタイムスロットの割り当てを行わない(即ち、空きスロットを越える分のスロットダイバーシチ要求は拒否またはウエイトさせる)ステップと、
を含むことを特徴とする。
第3の発明による無線通信装置の制御方法は、
前記優先順位は、前記電波状態測定ステップにて測定された電波状態が悪い無線通信端末装置ほど高くなるように定める、
ことを特徴とする。
第4の発明による無線通信装置の制御方法は、
前記電波状態測定ステップが、スロットダイバーシチ要求を行わない複数の無線通信端末装置が使用するチャネルの電波状態を測定し、
前記順位決定ステップが、前記電波状態測定ステップでの測定結果に基づいて、前記スロットダイバーシチ要求を行わない複数の無線通信端末装置間について別の優先順位を定め、
前記順位決定ステップが、
前記判定ステップにおいて、現在の空きタイムスロット数が前記所定の数未満と判定された場合は、前記別の優先順位に基づいて、前記スロットダイバーシチ要求を行わない複数の無線通信端末装置に対し、現在の空きタイムスロットを割り当てる、
ことを特徴とする。
第5の発明による無線通信装置の制御方法は、
前記順位決定ステップが、前記別の優先順位を、前記電波状態測定ステップにて測定された電波状態が悪い無線通信端末装置ほど高くなるように定める、
ことを特徴とする。
上述したように本発明の解決手段を方法として説明してきたが、本発明はこれらの方法を実施するための装置、プログラム、プログラムを記録した記憶媒体としても実現し得るものであり、本発明の範囲にはこれらも包含されるものと理解されたい。
例えば、本発明を装置として実現させた第6の発明による無線通信装置は、
複数の無線通信端末装置と(スロットダイバーシチを用いた)時分割多重方式により無線通信を行う無線通信装置(基地局)であって、
前記無線通信装置と無線通信を行っている前記複数の無線通信端末装置からのスロットダイバーシチ要求の有無の検出を行う検出部(無線受信部)と、
前記スロットダイバーシチ要求を行った複数の無線通信端末装置が使用するチャネルの電波状態を測定する電波状態測定部と、
(空きタイムスロットがあるか否かを判定する判定部と、)
前記電波状態測定ステップでの測定結果に基づいて、前記スロットダイバーシチ要求を行った複数の無線通信端末装置間の優先順位を定め、現在の空きタイムスロット数が、前記スロットダイバーシチ要求を行った複数の無線通信端末装置数未満か否かを判定するチャネル管理部と、
前記チャネル管理部により、現在の空きタイムスロット数が前記スロットダイバーシチ要求を行った複数の無線通信端末装置数未満と判定された場合は、(前記優先順位に基づいて、)前記スロットダイバーシチ要求を行った複数の無線通信端末装置のうち前記優先順位の最上位のものから現在の空きタイムスロットを割り当てる(即ち、空きスロットを越える分のスロットダイバーシチ要求は拒否またはウエイトさせる)チャネル割当部と、
(前記チャネル割当部で割り当てられたタイムスロットを用いて、前記無線通信端末装置にデータを送信する送信部と、)
を備え、
前記チャネル割当部は、空きタイムスロットがなくなるまで前記割り当てを繰返す、
ことを特徴とする。
各無線通信端末の使用するチャネルの電波状態(例えば、C/I比(希望波と妨害波との電力比)等)から、複数の無線通信端末(受信相手)からのスロットダイバーシチ要求のうち、どの無線通信端末が最もスロットダイバーシチを必要としているか(即ち、伝搬ロスを生じやすいか否か)を判定して、電波状態の良好な無線通信端末への無駄なスロットダイバーシチの実行を回避するため、スロット利用効率を改善できる。
以降、諸図面を参照しながら、本発明による無線通信装置の実施態様を詳細に説明する。典型例として基地局と移動端末との通信を想定し、無線通信装置としては基地局を例に説明する。
図1は、本発明による無線通信装置の一実施例の構成を示す機能ブロック図である。図に示した無線通信装置100は、無線部110、無線受信部120、無線送信部130、電波状態測定部140、格納部150、チャネル管理部160、チャネル割当部170、及び(アダプティブ)アレイアンテナAAAを備える。無線部110は、アレイアンテナAAAを介して、無線通信端末(図示せず)とデータの送受信を行い、アレイアンテナAAAと無線受信部120及び無線送信部130との送受データのやり取りのために、送受データのデコード/エンコード等の無線処理を行う。電波状態測定部140は、無線通信装置100と無線通信を行う複数の無線通信端末が使用するチャネルの電波状態を測定する。具体的には、各無線通信端末が送信した信号の送信電力、無線通信装置100が受信した受信電力、および、端末の位置や電波伝搬環境で決まる定数等の諸特性に基づき、各無線通信端末が使用しているチャネルのC/I比(Carrier-to-Interference ratio)を測定する。チャネル管理部160は、各チャネルの利用状況(無線通信端末への各チャネルの割り当て状況等)を管理し、電波状態測定部140の測定結果に基づき、各無線通信端末に対し、スロットダイバーシチを行うために空きタイムスロットを割り当てる優先順位を定める。また、現在の空きタイムスロット数がスロットダイバーシチの要求を行った無線通信端末装置数未満であるかの判定を行う。チャネル割当部170は、チャネル管理部160により定められた優先順位に基づいて、無線通信端末を最上位から各チャネルに割り当てる。格納部150は、無線通信端末による各チャネルの使用状況、スロットダイバーシチを要求する無線通信端末の情報、および、チャネル管理部160により定められた優先順位を、それぞれ、チャネル使用状況テーブルTB1、スロットダイバーシチ要求テーブルTB2、優先順位テーブルTB3としてテーブル化して格納する。また、無線通信装置100は、図示しない演算部(CPU、マイクロプロセッサ等)を含み、アレイアンテナAAAに対する重み付けや、電波状態の測定における各種の演算処理を行う。
図2に、本発明による無線通信装置100が時分割多元接続方式で無線通信を行う場合の、1つのフレーム構成の概略図を示す。図のように、1フレームは、スロット0〜スロット2の3つのタイムスロットで構成される。図3、図4に、チャネル構成の例を示す。図のように、周波数がf0〜f7と異なる各フレームが、スロット0〜スロット2の3つのチャネルスロットから構成されている。各チャネルには、C0〜C23の番号を付す。なお両図のチャネル構成は同一のものであるが、これ以降の実施例の説明のため、図における空きスロット(「空き」と示す。)と、スロットダイバーシチを要求している端末が使用しているスロット(「A」「B」「D」で示し、網掛けを施している。)が異なる。無線通信装置100は、図3における例えばC3、C7およびC20のチャネルを用いて、図2のようなフレームを構成し、基地局および相手側無線通信装置と無線通信を行うことができる。
<第1の実施例>
本発明の第1の実施例では、スロットダイバーシチを要求する無線通信端末のうち、使用するチャネル電波状況の悪いものに優先的にスロットダイバーシチを行わせる。図5に、第1の実施例のフローチャートを示す。まず、無線受信部120は、無線通信端末から受信データがあるか否かを判定する(ステップS11)。受信データがないと判定された場合は、ステップS15へ進み、全ての受信相手(現時点でセッションを行っている無線通信端末または全24個のチャネル)を確認したか否かを判定し、判定していなければステップS11へ戻り、全ての受信相手を確認していれば次のステップへと進む。ステップS11で、受信相手(無線通信端末)において受信データがあると判定された場合は、受信データがある無線通信端末がスロットダイバーシチを要求しているか否かを判定する(ステップS12)。要求していないと判定された場合はステップS15へ進み、要求していると判定された場合、電波状態測定部140は、その無線通信端末が使用しているチャネル(受信チャネル)のC/I比を測定する(ステップS13)。その後、その端末(受信相手)がスロットダイバーシチを行っているかの情報を取得する(ステップS14)。
ステップS15で全ての受信相手(無線通信端末)に対して、各受信相手が使用するチャネルの電波状況やスロットダイバーシチの有無に関する情報を取得したと判定されると、格納部150のチャネル使用状況テーブルTB1に、各無線通信端末のチャネル使用状況が一例として以下の表1のようなテーブルで格納される。表1は、無線通信装置100と現在無線通信を行っている無線通信端末がA〜Eであり、各無線通信端末が使用しているチャネルが、それぞれC6,C11,C19およびC17,C2,C10およびC0であり、無線通信端末CおよびEが、スロットダイバーシチを行っていることを示している。
Figure 2008211633
また、格納部150のスロットダイバーシチ要求テーブルTB2には、無線通信装置100と現在無線通信を行っている無線通信端末のうち、スロットダイバーシチを要求しているものとそのC/I比が、例えば以下の表2のようなテーブルで格納される。ここでは、表内のC/I比が、悪いものから順に「Ca<Cd<Cb」であるものとする。
Figure 2008211633
次にステップS16にて、チャネル管理部160は、スロットダイバーシチ要求テーブルTB2を参照して、スロットダイバーシチを開始するべき優先順位の高いものから受信相手を順位付けし、優先順位テーブルTB3にテーブル化して格納する。この優先順位テーブルTB3はここでは、例えば以下の表3のようなものとなる。
Figure 2008211633
その後、ステップS17へ進み、チャネル管理部160は、空きタイムスロットが有るか否かを判定する。空きタイムスロットがないと判定された場合は、スロットダイバーシチを行うことが不可能であるため、処理を終了する。空きタイムスロットがあると判定された場合は、チャネル管理部160は、空きタイムスロット数が、スロットダイバーシチを要求している無線通信端末の数未満か否かを判定する(ステップS18)。空きタイムスロット数が無線通信端末数以上である場合(例えばここでは、端末数3に対して、空きタイムスロットが5スロットあると想定する。)は、全ての端末でスロットダイバーシチを行うことが可能であるため、チャネル割当部170は、全端末に対してスロットダイバーシチを行わせるべくタイムスロット(チャネル)を割り当て、処理を終了する。
例えば、端末数3に対して、空きタイムスロットが2スロットである場合を想定する。この場合、ステップS18にて、空きタイムスロット数が端末数未満であると判定され、チャネル割当部170は、表3の優先順位テーブルTB3に基づいて、優先順位が最上位のものに、スロットダイバーシチを行わせるべくチャネルを割り当てる(ステップS19)。ここでは、C/I比が最も悪く、伝搬ロスが生じる可能性が高いために優先順位が最上位となっている、無線通信端末Aに空きスロットが割り当てられる。すると、優先順位テーブルTB3が更新されて、以下の表4のようになる。
Figure 2008211633
その後、ステップS17に戻り、空きタイムスロットの有無を判定する。無線通信端末Aを空きタイムスロットの1つに割り当て済みであるため、ここでは、空きタイムスロットが1スロットとなっている。よって、ステップS18の判定後にステップS19へ進み、ここでは、無線通信端末Dに空きタイムスロットが割り当てられ、この時点で空きタイムスロットが0となる。その後ステップS20では、スロットダイバーシチ用のチャネルを割り当てられていない無線通信端末Bが存在するため、再度ステップS17へ移る。ステップS17では、空きタイムスロットがないため、処理を終了する。スロットダイバーシチ用のチャネルを割り当てられていない無線通信端末Bの情報は、格納部150の各テーブルに格納されている。すなわち、空きスロットを越える分のスロットダイバーシチ要求は拒否またはウエイトの状態となる。
このように複数の無線通信端末からのスロットダイバーシチ要求のうち、最もスロットダイバーシチの実行を必要とするもの(電波伝搬状況が悪く、伝搬ロスが発生する可能性が高いチャネルを使用しているもの)をC/I比に基づいて判定することができるため、伝搬伝搬状況の良い端末に無駄にスロットを提供することなく、スロットを有効に利用することができる。
<第2の実施例>
本発明の無線通信端末による第2の実施例では、複数のチャネル(スロット)のうち、スロットダイバーシチを行うスロットに閾値を設定して、数に限りのあるスロットがスロットダイバーシチの実行に占有されていて使用できないために、現時点で無線通信装置100と無線通信を行っている端末とは別の新たな端末がウエイトすることのないように、空きタイムスロットを予め確保しておく。図6に、第2の実施例のフローチャートを示す。また、図3および図4の、各チャネルへの割り当てを示す図を用いて、本実施例をこれ以降に説明する。なお、図6のフロー処理の開始前に予め閾値を定め、格納部150に格納してあるものとし、さらに、ここでは閾値を4、空きタイムスロットの数を図3のように5スロット(C1,C5,C13,C20およびC21)とする。現時点では図3のように、無線通信端末A,BおよびDが、それぞれチャネルC6,C11およびC19を用いて、無線通信装置100と無線通信を行っている。
ステップS21〜S26までの処理は、図5の第1の実施例と同様であるため、説明を省略する。ステップS26が終了した時点で、優先順位テーブルTB3には、例えば表3のテーブルが格納されているとする。ステップS27にて、空きタイムスロット数が閾値を上回っているか否かを判定する。ここでは、空きタイムスロット5スロットに対して、閾値が4なので、ステップS28に進み、チャネル割当部170は、優先順位が最上位である無線通信端末Aに、空きタイムスロット(ここでは、チャネルC13)を割り当てる。このときのチャネルの割り当て状況は図4のようになり、空きタイムスロット数は5スロットから4スロットに、優先順位テーブルTB3は、表4のようになる。
ステップS29の判定では、無線通信端末B,Dにスロットダイバーシチ用のチャネルが割り当てられていないため、ステップS27へ進む。この場合は、空きタイムスロットの4スロットに対し、閾値も4であるため、処理を終了する。ここで、スロットダイバーシチ用にチャネルを割り当てられていない無線通信端末B,Dの情報は、格納部150の各テーブルに格納されている。すなわち、空きスロットを越える分のスロットダイバーシチ要求は拒否またはウエイトの状態となり、空きタイムスロットとして残っている4スロットが、無線通信端末A〜E以外の新たな端末がセッションの開始を要求してきた場合に、その新たな端末で使用するべく即時に提供される。
このように、現時点でのチャネルの割り当て状況(使用状況)から、空きチャネルがある閾値以下となる場合には、その時点で行っているもの以上のスロットダイバーシチを行わないようにして、スロットダイバーシチによりリソースが逼迫されることを回避するため、新規の端末からのセッション開始要求に提供するための空きチャネルを、常に確保することができる。従って、各無線通信端末に対して平等にリソースを提供することができる。
<第3の実施例>
本発明の第3の実施例では、優先順位を付けるべき無線通信端末(無線通信装置100と無線通信を行っている端末、または、無線通信を行うべくセッションの開始を要求する端末)全てに対してスロットダイバーシチ要求の有無を判定するのではなく、所定の時間を予め設定しておき、処理を開始してから所定の時間内に、無線通信装置100と無線通信を行った無線通信端末のみに対し、第2の実施例のステップS27〜S29と同様の処理により空きタイムスロットを割り当てる。図7に、第3の実施例のフローチャートを示す。まず、予め所定の時間を定めて、格納部150に格納してあるものとする。この所定の時間としては、ステップS31にてある無線通信端末の受信データの有無を判定してから、その無線通信端末にスロットダイバーシチを行わせるか否かを決定するまでの時間(ステップS31〜S35を繰返す時間)が長くならないように(例えば、1分以内に)設定することが好適である。
なお上述の説明では、電波状態を推定するのにC/I比の測定に基づいているが、本発明はこれに限られるものではなく、RSSI(Received Signal Strength Indicator )や、RAKE受信部をさらに備えて、SIR(Signal-to-Interference Power Ratio)を測定してもよい。また、無線通信装置100は、スロットダイバーシチ要求が拒否またはウエイトされる無線通信端末には、スロットダイバーシチを行えない旨を各無線通信端末へと通知することが好適である。
本発明の効果を再度記述する。本発明によれば、複数の無線通信端末からのスロットダイバーシチ要求の中で、最もスロットダイバーシチを必要とするもの(すなわち、使用しているチャネルの電波伝搬環境が悪く、伝搬ロスを生じる可能性が高いもの)を判定することができるため、電波伝搬環境のよいチャネルにスロットダイバーシチを行って無線リソースを逼迫することなく、効率の良いスロットの利用が可能となる。
また、チャネルの使用状況(割当て状況)から、空きチャネル(タイムスロット)がある閾値以下となる場合は、要求があってもそれ以上のスロットダイバーシチを行わずに、スロットダイバーシチにより無線リソースが逼迫されることを回避して、新たな無線通信端末からのセッション開始要求に対し、即時にチャネルを割り当てることが可能となる。
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各手段、各ステップなどに含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の手段やステップなどを1つに組み合わせたり、あるいは分割したりすることが可能である。
本発明による無線通信装置のブロック図である。 送受信に使用するフレーム構成を示す概略図である。 本発明による時分割多元接続方式で通信を行う場合のチャネル構成の例を示す図である。 本発明による時分割多元接続方式で通信を行う場合のチャネル構成の例を示す図である。 第1の実施例によるスロットダイバーシチ制御の処理を説明するフローチャートである。 第2の実施例によるスロットダイバーシチ制御の処理を説明するフローチャートである。第2の実施例によるスロット制御処理を説明するフローチャートである。 第3の実施例によるスロットダイバーシチ制御の処理を説明するフローチャートである。
符号の説明
100 無線通信装置
110 無線部
120 無線受信部
130 無線送信部
140 電波状態測定部
150 格納部
160 チャネル管理部
170 チャネル割当部
AAA アダプティブアレイアンテナ
C0〜C23 チャネル番号
TB1 チャネル使用状況テーブル
TB2 スロットダイバーシチ要求テーブル
TB3 優先順位テーブル

Claims (6)

  1. 複数の無線通信端末装置と時分割多重方式により無線通信を行う無線通信装置の制御方法であって、
    前記無線通信装置と無線通信を行っている前記複数の無線通信端末装置からのスロットダイバーシチ要求の有無の検出を行う検出ステップと、
    前記スロットダイバーシチ要求を行った複数の無線通信端末装置が使用するチャネルの電波状態を測定する電波状態測定ステップと、
    前記電波状態測定ステップでの測定結果に基づいて、前記スロットダイバーシチ要求を行った複数の無線通信端末装置間の優先順位を定める順位決定ステップと、
    現在の空きタイムスロット数が、前記スロットダイバーシチ要求を行った複数の無線通信端末装置数未満か否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップにおいて、現在の空きタイムスロット数が前記スロットダイバーシチ要求を行った複数の無線通信端末装置数未満と判定された場合は、前記スロットダイバーシチ要求を行った複数の無線通信端末装置のうち前記優先順位の最上位のものから空きタイムスロットを割り当てるチャネル割当ステップと、
    空きタイムスロットがなくなるまで、前記チャネル割当ステップを繰返すステップと、
    を含むことを特徴とする無線通信装置の制御方法。
  2. 複数の無線通信端末装置と時分割多重方式により無線通信を行う無線通信装置の制御方法であって、
    前記無線通信装置と無線通信を行っている前記複数の無線通信端末装置からのスロットダイバーシチ要求の有無の検出を行う検出ステップと、
    前記スロットダイバーシチ要求を行った複数の無線通信端末装置が使用するチャネルの電波状態を測定する電波状態測定ステップと、
    前記電波状態測定ステップでの測定結果に基づいて、前記スロットダイバーシチ要求を行った複数の無線通信端末装置間の優先順位を定める順位決定ステップと、
    現在の空きタイムスロット数が、所定の数以上か否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップにおいて、現在の空きタイムスロット数が前記所定の数以上と判定された場合は、前記スロットダイバーシチ要求を行った複数の無線通信端末装置のうち前記優先順位の最上位のものから現在の空きタイムスロットを割り当てるチャネル割当ステップと、
    前記判定ステップにより現在の空きタイムスロット数が前記所定の数未満と判定されるまで前記チャネル割当ステップを繰返し、前記所定の数未満と判定された場合は、前記スロットダイバーシチ要求を行った複数の無線通信端末装置に対し現在の空きタイムスロットの割り当てを行わないステップと、
    を含むことを特徴とする無線通信装置の制御方法。
  3. 請求項1または2に記載の無線通信装置の制御方法において、
    前記優先順位は、前記電波状態測定ステップにより測定された電波状態が悪い無線通信端末装置ほど高くなるように定める、
    ことを特徴とする無線通信装置の制御方法。
  4. 請求項2に記載の無線通信装置の制御方法において、
    前記電波状態測定ステップが、スロットダイバーシチ要求を行わない複数の無線通信端末装置が使用するチャネルの電波状態を測定し、
    前記順位決定ステップが、前記電波状態測定ステップでの測定結果に基づいて、前記スロットダイバーシチ要求を行わない複数の無線通信端末装置間について別の優先順位を定め、
    前記順位決定ステップが、
    前記判定ステップにおいて、現在の空きタイムスロット数が前記所定の数未満と判定された場合は、前記別の優先順位に基づいて、前記スロットダイバーシチ要求を行わない複数の無線通信端末装置に対し、現在の空きタイムスロットを割り当てる、
    ことを特徴とする無線通信装置の制御方法。
  5. 請求項4に記載の無線通信装置の制御方法において、
    前記順位決定ステップが、前記別の優先順位を、前記電波状態測定ステップにより測定された電波状態が悪い無線通信端末装置ほど高くなるように定める、
    ことを特徴とする無線通信装置の制御方法。
  6. 複数の無線通信端末装置と時分割多重方式により無線通信を行う無線通信装置であって、
    前記無線通信装置と無線通信を行っている前記複数の無線通信端末装置からのスロットダイバーシチ要求の有無の検出を行う検出部と、
    前記スロットダイバーシチ要求を行った複数の無線通信端末装置が使用するチャネルの電波状態を測定する電波状態測定部と、
    前記電波状態測定ステップでの測定結果に基づいて、前記スロットダイバーシチ要求を行った複数の無線通信端末装置間の優先順位を定め、現在の空きタイムスロット数が、前記スロットダイバーシチ要求を行った複数の無線通信端末装置数未満か否かを判定するチャネル管理部と、
    前記チャネル管理部により、現在の空きタイムスロット数が前記スロットダイバーシチ要求を行った複数の無線通信端末装置数未満と判定された場合は、前記スロットダイバーシチ要求を行った複数の無線通信端末装置のうち前記優先順位の最上位のものから空きタイムスロットを割り当てるチャネル割当部と、
    を備え、
    前記チャネル割当部は、空きタイムスロットがなくなるまで前記割り当てを繰返す、
    ことを特徴とする無線通信装置。
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