JP2008210430A - ハードディスクドライブ装置及びハードディスクドライブ装置を用いたナビゲーション装置 - Google Patents

ハードディスクドライブ装置及びハードディスクドライブ装置を用いたナビゲーション装置 Download PDF

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Abstract

【課題】高度の高い地域や気圧の低い地域であっても、磁気ヘッドの浮上量を確保でき、磁気ヘッド及びディスクの損傷を防止できるハードディスクドライブ装置を提供すること。また、高度の高い地域や気圧の低い地域であっても、ハードディスクドライブ装置の使用を中断する必要のないナビゲーション装置を提供すること。
【解決手段】磁気記録層を備えたディスク10と、前記磁気記録層に対し磁気データを記録再生する磁気ヘッド12とを備えたハードディスクドライブ装置において、ハードディスクドライブ装置内の圧力に応じて、磁気ヘッド12とディスク10との間隙を略一定に保つ圧力の気流を磁気ヘッド12に向けて印可する気流印可手段20を備えることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、ハードディスクドライブ装置及びハードディスクドライブ装置を用いたナビデーション装置に関する。
ハードディスクドライブ装置は、磁気記録層を備えたディスクを回転しながら、磁気ヘッドを用いて磁気データをディスクに記録し再生する。ディスクは、数千rpm〜1万数千rpmという高速で回転しているため、磁気ヘッドとディスクとが接触すると、磁気ヘッド及び磁気記録層が損傷する可能性がある。そこで、磁気ヘッドは、回転するディスク表面に流れる空気の抵抗により僅かに浮き上がるよう設計される。磁気ヘッドの浮上量は、高密度な記録、再生を可能とするため、通常、10nm〜30nm程度に設定される。
磁気ヘッドの浮上量は、磁気ヘッドの重量、空気層の磁気ヘッドに対する相対速度、及びハードディスクドライブ装置内の圧力に依存する。この空気層の磁気ヘッドに対する相対速度は、実質的にディスクの回転速度に依存する。すなわち、磁気ヘッドの浮上量は、磁気ヘッドの重量、ディスクの回転速度、及びハードディスクドライブ装置内の圧力に依存する。具体的には、磁気ヘッドの重量が重くなると、磁気ヘッドの浮上量が小さくなる。また、ディスクの回転速度が遅くなると、磁気ヘッドの浮上量が小さくなる。また、ハードディスクドライブ装置内の圧力が低下すると、磁気ヘッドの浮上量が小さくなる。
特許文献1に記載のハードディスクドライブ装置は、ディスク記録媒体と、前記ディスク記録媒体の径方向に移動され、前記ディスク記録媒体との回転に伴って該ディスク記録媒体の表面から浮上しディスク記録媒体に対してデータのアクセスを行う磁気ヘッド(浮上型ヘッド)と、前記ディスク記録媒体の線速度に応じた前記磁気ヘッド(浮上型ヘッド)の径方向の位置における前記磁気ヘッド(ヘッド)と前記ディスク記録媒体との間隙を所定の距離に保つ圧力の気流を、前記ディスク記録媒体方向に前記磁気ヘッド(ヘッド)に向けて印可する気流印可手段とを有する。このような構成とすることにより、ディスクの内周部と外周部とにおける線速度が異なっていても、磁気ヘッドの浮上量をほぼ所定の距離に保つことができる。
ナビゲーション装置は、GPS受信機が人工衛星から受信したデータを地図データに合成し、合成した画像を表示することにより、車両の現在位置を表示する。この地図データは、ナビゲーション装置の記録媒体に記録されたものを読み出して用いる。ナビゲーション装置の記録媒体は、DVD装置が用いられる場合もあるが、DVD装置よりも容量、記録再生速度、価格の点で優れるハードディスクドライブ装置が通常用いられる。
ナビゲーション装置を搭載した車両が高地を走行すると、ハードディスクドライブ装置内の圧力が低下し、磁気ヘッドの浮上量が低下するという問題がある。磁気ヘッドとディスクとが接触すると、磁気ヘッド及びディスクが損傷する可能性がある。車両は、道路の凹凸により振動するため、磁気ヘッドとディスクとが接触しやすい。中国やアメリカでは、高度4000m、5000mに達する道路があり、気圧は、高度4000mで高度0mの約61%に、高度5000mで高度0mの約53%に低下する。このような高地では、磁気ヘッド及びディスクが損傷し、ナビゲーション装置が正常に動作しなくなる可能性がある。
特許文献2に記載のナビゲーション装置は、目的地までの経路を探索する機能を含むナビゲーション装置であって、少なくとも地図データを記憶する第1の記憶手段と、前記第1の記憶手段に記憶された地図データの一部を記憶可能な第2の記憶手段と、車両の位置情報を検出する位置検出手段と、前記位置情報に基づき車両が所定の高度以上に到達したとき、前記第1の記憶手段に記憶された地図データを前記第2の記憶手段に記憶させる、記憶制御手段と、前記第2の記憶手段から読み出された地図データをディスプレイに表示させる表示制御手段とを有する。このような構成とすることにより、高度が高い地域あるいは気圧が低い地域であっても、ナビゲーション機能を中断させることなく実行することができる。また、そのような地域での第1の記憶手段(ハードディスクドライブ装置)へのアクセスを制限することで、第1の記憶手段(ハードディスクドライブ装置)の故障や破損を防止することができる。
特開平9−134578号公報 特開2004−317385号公報
しかしながら、特許文献1に記載のハードディスクドライブ装置は、使用時の温度変化によるハードディスクドライブ装置内の圧力の変動に対応するため、外気を取り込む構造とされる。したがって、高度の高い地域や気圧の低い地域では、大気圧の低下により、磁気ヘッドの浮上量が低下する。磁気ヘッドがディスクに接触すると、ディスクは高速で回転しているため、磁気ヘッド及びディスクが損傷し、ハードディスクドライブ装置が故障する可能性がある。特に、ナビゲーション用ハードディスクドライブ装置では、車両の走行時の振動により、磁気ヘッドとディスクとが接触しやすい。
また、特許文献2に記載のナビゲーション装置は、高度の高い地域や気圧の低い地域では、地図データ等のデータを記録したハードディスクドライブ装置の使用を中断し、データを別の記録媒体に転送して使用する必要がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、高度の高い地域や気圧の低い地域であっても、磁気ヘッドの浮上量を確保でき、磁気ヘッド及びディスクの損傷を防止できるハードディスクドライブ装置の提供を目的とする。また、高度の高い地域や気圧の低い地域であっても、ハードディスクドライブ装置の使用を中断する必要のないナビゲーション装置の提供を目的とする。
前記目的を達成するため、第1の発明は、磁気記録層を備えたディスクと、前記磁気記録層に対し磁気データを記録再生する磁気ヘッドとを備えたハードディスクドライブ装置において、
ハードディスクドライブ装置内の圧力に応じて、前記磁気ヘッドと前記ディスクとの間隙を略一定に保つ圧力の気流を前記磁気ヘッドに向けて印可する気流印可手段を備えることを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明に係るハードディスクドライブ装置において、ハードディスクドライブ装置内の前記圧力は、気圧センサにより測定されることを特徴とする。
第3の発明は、第1の発明に係るハードディスクドライブ装置において、ハードディスクドライブ装置内の前記圧力は、GPS受信機の受信データの高度から判定されることを特徴とする。
第4の発明は、第1の発明に係るハードディスクドライブ装置において、ハードディスクドライブ装置内の前記圧力は、ハードディスクドライブ装置に記録した地図データの高度から判定されることを特徴とする。
第5の発明は、第1〜第4のいずれか1つの発明に係るハードディスクドライブ装置を有するナビゲーション装置であることを特徴とする。
本発明によれば、ハードディスクドライブ装置内の圧力に応じて、磁気ヘッドに向けて気流を印可することにより、高度の高い地域や気圧の低い地域であっても、磁気ヘッドの浮上量を確保でき、磁気ヘッド及びディスクの損傷を防止できる。また、高度の高い地域や気圧の低い地域であっても、ハードディスクドライブ装置の使用を中断することなく、ナビゲーション装置を使用できる。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態の説明を行う。
図1は、本発明に係るハードディスクドライブ装置の一実施例の構成を示した概略図である。図1(a)は上視面図であり、図1(b)は図1(a)の矢視A−Aから見た図である。図2は、本実施例のハードディスクドライブ装置及び周辺部品の構成を示したブロック図である。本実施例のハードディスクドライブ装置は、磁気記録層を備えたディスク10と、磁気記録層に磁気データを記録し再生する磁気ヘッド12と、磁気ヘッド12に向けて気流を印可する気流印可手段20とから構成される。以下、各構成について詳説する。
ディスク10は、アルミニウム基板上に磁気記録層、保護層、潤滑膜を順次積層して作成される。尚、アルミニウム基板の代わりに、ガラス基板を用いることもできる。磁気記録層は、Co、Pt等の磁性体をスパッタリングにより積層して形成する。保護層は、ダイヤモンドライクカーボン等をスパッタリングにより積層して形成する。この保護層は、磁気ヘッド12が高速で回転するディスク10と接触したとき、磁気記録層を損傷から保護する。潤滑膜は、液状の有機物を塗布して形成する。この潤滑膜は、磁気ヘッド12が高速で回転するディスク10と接触したとき、磁気ヘッド12をスリップさせ、磁気ヘッド12及びディスク10を損傷から保護する。
磁気ヘッド12は、ディスク10の磁気記録層に磁気データを記録し、再生する。磁気データの記録は、電流をコイル(図示せず)に流し、電磁誘導により生じる磁場によって、磁気記録層の磁化を操作して実現される。また、磁気データの再生は、磁場の影響を受けると電気抵抗が変化する性質を持つ素子(図示せず)により、磁気記録層の磁場を検出して実現される。
磁気ヘッド12は、ディスク10の外側から内側へ延びるアーム13の先端に取り付けられる。このアーム13をアクチュエータ14によりディスク10の径方向に駆動させることにより、磁気ヘッド12を目的のトラック上へ移動させる。さらに、磁気ヘッド12は、目的のセクタが回転してくるのを待って、磁気データを記録し、再生する。
図3は、ディスク10が回転するときの図1(a)の矢視A−Aから見た磁気ヘッド12とディスク10との位置関係を示した図である。ディスク10が回転することで生じる空気流により、磁気ヘッド12を浮上させる圧力が生じるので、磁気ヘッド12はディスク10から離間して浮上する。磁気ヘッド12は、気流の流入端側の浮上量が大きく、気流の流出端側の浮上量が小さくなるように、設計される。つまり、磁気ヘッド12は、気流の流出端側で最もディスク10と接近するように設計される。磁気データの記録、再生に必要なコイル、素子は、ディスク10と最も接近する部位に設置される。
本実施例のハードディスクドライブ装置は、その特徴的な構成として、ハードディスクドライブ装置内の圧力に応じて、磁気ヘッド12とディスク10との間隙を略一定に保つ圧力の気流を磁気ヘッド12に向けて印可する気流印可手段20を有する。この気流印可手段20は、図1、図2に示すように、送風機21と送風ダクト22とから構成される。
送風機21は、複数枚の羽根23を備えた回転軸24をモータ(図示せず)で回転して、遠心方向に送風する。この送風機21は、図1に示すように、磁気ヘッド12に対しディスク10の反対側に、回転軸24がディスク10の表面に対して略垂直になるように設置される。また、送風機21の回転軸24の回転方向は、ディスク10の回転方向と一致させる。例えば、図1のように、ディスク10の回転方向が反時計回りの場合、送風機21の回転軸24の回転方向を反時計回りにする。回転方向を一致させることにより、送風機21の送風の方向を、磁気ヘッド12の位置におけるディスク10の表面付近に発生する気流の方向に合わせる。尚、送風機21は、送風に必要な空気を回転軸24の軸孔25から吸引する。
送風ダクト22は、送風機21による送風を、磁気ヘッド12に向けて整流する。送風ダクト22は、送風の方向を磁気ヘッド12に向けるため、第1に、送風機21から送風口26に行くにしたがってディスク10の方向へ傾斜する。また、送風ダクト22は、送風の方向を磁気ヘッド12に向けるため、第2に、送風機21から送風口26まで磁気ヘッド12に向けて延びる複数の整流フィン27を内部に備える。各整流フィン27は、略平行に一定間隔で設置され、送風ダクト22内で気流が乱れることを防止する。送風ダクト22は、磁気ヘッド12の位置に関わらず、磁気ヘッド12の移動可能な範囲全体に気流を供給する。
送風機21と送風ダクト22とからなる気流印可手段20は、ディスク10が回転するとき、ハードディスクドライブ装置内の圧力に応じて、磁気ヘッド12に向けて気流を印可する。例えば、ハードディスクドライブ装置内の圧力が1.0bar(高度0m相当)のとき、気流を印可せず、ハードディスクドライブ装置内の圧力が0.8bar(高度2000m相当)より低下すると、気流を印可する。つまり、気流印可手段20は、ハードディスクドライブ装置内の圧力が低下したとき、磁気ヘッド12の浮上量の低下を防止できる圧力の気流を磁気ヘッド12に向けて印可する。
気流印可手段20による磁気ヘッド12の浮上量は、実質的に送風機21の回転軸24の回転速度、及び羽根23の半径に比例する。本実施例のハードディスクドライブ装置は、回転軸24の回転速度を制御することにより、磁気ヘッド12の浮上量を確保する。回転軸24の回転速度の制御は、回転軸24の回転速度とハードディスクドライブ装置内の圧力と磁気ヘッド12の浮上量との関係を定めた対照表を参照して行う。この対照表は、ハードディスクドライブ装置の設計時にあらかじめ作成しておき、回転軸24の回転速度を制御するECU(Electrical Control Unit)に記憶させる。回転軸24の回転速度の制御は、ハードディスクドライブ装置を制御するECU(以下、ハードディスクドライブECU31)の回路を変更すればできるため、回転軸24を制御するための専用のECUを新たに設置する必要はない。また、ハードディスクドライブECU31は、ハードディスクドライブ装置を利用する最終製品のECUを用いる。
ハードディスクドライブ装置内の圧力は、例えば、図2に示すように気圧センサ30を用いて測定される。気圧センサ30は、例えば、半導体気圧センサを用いることができる。半導体気圧センサは、気圧による電極間の距離の変化を静電容量の変化として記録する。また、気圧センサ30は、気圧高度計の気圧センサのような、別部品の気圧センサであっても良い。別部品の気圧センサを利用した場合、気圧センサを新規に設置する必要がない。気圧センサ30は、図2に示すように、ハードディスクドライブECU31と有線又は無線で接続され、気圧に関する電気信号をハードディスクドライブECU31に送信する。尚、気圧センサ30の設置場所は、ハードディスクドライブ装置の筐体が外気から遮断された気密構造でない限り、ハードディスクドライブ装置の筐体内である必要はなく、ハードディスクドライブ装置の筐体外であっても良い。
或いは、ハードディスクドライブ装置内の圧力は、気圧センサ30の代わりに、GPS受信機40の受信データの高度から判定できる。尚、ハードディスクドライブ装置の筐体が外気から遮断された気密構造でなく、ハードディスクドライブ装置内の圧力が大気圧と略等しいことを前提としている。
図4は、GPS受信機40の受信データの高度からハードディスクドライブ装置内の圧力を算出する手順を示したブロック図である。まず、GPS受信機40が人工衛星から受信するデータを取得し、高度を算出する(ステップS101)。次に、算出した高度を、高度と大気圧との相関関係を定めた表と対照させ(ステップS102)、大気圧を算出する(ステップS103)。表1に高度と大気圧との相関関係の一例を示す。
Figure 2008210430
この高度と大気圧との相関関係を定めた表は、ハードディスクドライブ装置の設計時にあらかじめ作成し、ハードディスクドライブECU31に記憶させておく。大気圧の算出は、ハードディスクドライブECU31の回路を変更すればできるため、大気圧の算出のための専用のECUを新たに設置する必要はない。最後に、算出した大気圧を、ハードディスクドライブ装置内の圧力とする(ステップS104)。
GPS受信機40の受信データの高度を用いる場合、半導体センサ等の気圧センサ30を用いる場合と比較して、ナビゲーション装置に標準で搭載されるGPS受信機40を使用するため、気圧センサ30等の新規部品を設置する必要がない。
尚、GPS受信機40の受信データの高度からハードディスクドライブ装置内の圧力を判定するとき、高度から圧力を算出することなく、高度を圧力の指標として直接用いても良い。すなわち、表1に示すように、高度と大気圧とは相関関係があるため、高度から大気圧を算出することなく、例えば、高度が2000mに達したとき、気流印可手段20により気流を磁気ヘッド12に向けて印可することもできる。この場合、ステップS102、ステップS103、S104の動作を省略できる。
或いは、ハードディスクドライブ装置内の圧力は、気圧センサ30の代わりに、ハードディスクドライブ装置に記録させた地図データの高度から判定できる。尚、ハードディスクドライブ装置の筐体が外気から遮断された気密構造でなく、ハードディスクドライブ装置内の圧力が大気圧と略等しいことを前提としている。
図5は、地図データの高度からハードディスクドライブ装置内の圧力を算出する手順を示したブロック図である。まず、GPS受信機40が人工衛星から受信するデータを取得し(S201)、緯度、経度を算出する。次に、算出した緯度、経度を地図データの最寄りの道路上の緯度、経度に補正する(S202)。この補正には、カーナビゲーション装置で使用される従来の補正技術を利用する。次に、補正後の緯度、経度の地点の高度を地図データから取得する(S203)。次に、地図データから取得した高度を、高度と大気圧との相関関係を定めた対照表と対照させ(S204)、大気圧を算出する(S205)。最後に、算出した大気圧を、ハードディスクドライブ装置内の圧力とする(S206)。
地図データの高度を用いる場合、気圧センサ30を用いる場合と比較して、ナビゲーション装置に記録させた地図データを使用するため、気圧センサ30等の新規部品を設置する必要がない。また、地図データの高度を用いる場合、GPS受信機40の受信データの高度を用いる場合と比較して、高度を精度良く得られる。尚、民生用のGPSの精度は、一般に、約10m程度である。
尚、地図データの高度からハードディスクドライブ装置内の圧力を判定するとき、高度から圧力を算出することなく、高度を圧力の指標として直接用いても良い。すなわち、表1に示すように、高度と大気圧とは相関関係があるため、高度から大気圧を算出することなく、例えば、高度が2000mに達したとき、気流印可手段20により気流を磁気ヘッド12に向けて印可することもできる。この場合、ステップS204、ステップS205、S206の動作を省略できる。
以上のように、本実施例のハードディスクドライブ装置は、ハードディスクドライブ装置内の圧力に応じて、磁気ヘッド12とディスク10との間隙を略一定に保つ圧力の気流を磁気ヘッド12に向けて印可する気流印可手段20を備える。この結果、本実施例のハードディスクドライブ装置は、高度の高い地域や気圧の低い地域であっても、気流印可手段20が印可する気流によって、磁気ヘッド12の浮上量を確保でき、磁気ヘッド12及びディスク10の損傷を防止できる。
図6は、本実施例のナビゲーション装置の主要な構成を示したブロック図である。本実施例のナビゲーション装置は、ナビゲーション装置を制御するECU(以下、ナビゲーションECU)61、GPS受信機40、ハードディスクドライブ装置62、表示パネル63、から構成される。以下、各構成について詳説するが、既に前述した構成部については、同一の符号を付して説明を省略する。
GPS受信機40は、人工衛星から時刻のデータを含む電波信号を受信し、ナビゲーションECU61に送信する。
ハードディスクドライブ装置62は、磁気記録層を備えたディスク10と、磁気記録層に磁気データを記録し再生する磁気ヘッド12と、磁気ヘッド12に向けて気流を印可する気流印可手段20とから構成される。
ナビゲーションECU61は、GPS受信機40が複数の人工衛星から受信した電波信号の時間差に基づき、車両の位置を算出する。ナビゲーションECU61は、算出した緯度、経度をハードディスクドライブ装置62に記録した地図データに合成し、合成した画像を表示パネル63に表示することにより、車両の現在の位置を表示する。
また、ナビゲーションECU61は、ハードディスクドライブ装置内の圧力に応じて、気流を磁気ヘッド12に向けて印可する指令を気流印可手段20へ送信する。例えば、ナビゲーションECU61は、ハードディスクドライブ装置内の圧力が0.8bar(高度2000m相当)より低下すると、気流を印可する指令を気流印可手段20に送信する。
ハードディスクドライブ装置内の圧力は、例えば、GPS受信機40の受信データの高度からナビゲーションECU61が判定する。ナビゲーションECU61は、まず、GPS受信機40が人工衛星から受信するデータを取得し、高度を算出する(図4ステップS101)。次に、算出した高度を、高度と大気圧との相関関係を定めた表と対照し(図4ステップS102)、大気圧を算出する(図4ステップS103)。最後に、大気圧をハードディスクドライブ装置内の圧力とする(図4ステップS104)。
以上のように、本実施例のナビゲーション装置は、ハードディスクドライブ装置内の圧力に応じて、磁気ヘッド12とディスク10との間隙を略一定に保つ圧力の気流を磁気ヘッド12に向けて印可する気流印可手段20を備える。したがって、高度の高い地域や気圧の低い地域であっても、気流印可手段20が印可する気流によって、磁気ヘッド12の浮上量を確保でき、磁気ヘッド12及びディスク10の損傷を防止できる。この結果、本実施例のナビゲーション装置は、高度の高い地域や気圧の低い地域であっても、ハードディスクドライブ装置の使用を中断する必要がない。
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、本実施例のハードディスクドライブ装置は、ハードディスクドライブ装置内の圧力が0.8bar(高度2000m相当)より低下すると気流を印可するとしたが、圧力が1.0bar(高度0m相当)より低下すると、送風機21の回転軸の回転数を徐々に上げても良い。
また、本実施例のハードディスクドライブ装置は、高度からハードディスクドライブ装置内の圧力を算出したが、更に、算出した圧力を温度に基づき補正しても良い。尚、温度は、車両に標準で搭載される空調システムの温度センサにより検知できる。
また、本実施例の気流印可手段20は、ディスク10が回転するとき、ハードディスクドライブ装置内の圧力に応じて、気流を磁気ヘッド12に向けて印可するとしたが、ディスク10が回転を始める直前から気流を磁気ヘッド12に向けて印可しても良い。ディスク10が回転を始めるときは、ディスク10の回転が十分でないため、磁気ヘッド12の浮上量が十分ではない。そこで、ディスク10が回転を始める直前から、気流を磁気ヘッド12に向けて印可することにより、磁気ヘッド12及びディスクを損傷から保護する。
本発明に係るハードディスクドライブ装置の一実施例の構成を示した概略図である。 本実施例のハードディスクドライブ装置及び周辺部品の構成を示したブロック図である。 ディスク10が回転するときの図1(a)の矢視A−Aから見た磁気ヘッド12とディスク10との位置関係を示した図である。 GPS受信機40の受信データの高度からハードディスクドライブ装置内の圧力を算出する手順を示したブロック図である。 地図データの高度からハードディスクドライブ装置内の圧力を算出する手順を示したブロック図である。 本実施例のナビゲーション装置の主要な構成を示したブロック図である。
符号の説明
10 ディスク
12 磁気ヘッド
20 気流印可手段

Claims (5)

  1. 磁気記録層を備えたディスクと、前記磁気記録層に対し磁気データを記録再生する磁気ヘッドとを備えたハードディスクドライブ装置において、
    ハードディスクドライブ装置内の圧力に応じて、前記磁気ヘッドと前記ディスクとの間隙を略一定に保つ圧力の気流を前記磁気ヘッドに向けて印可する気流印可手段を備えることを特徴とするハードディスクドライブ装置。
  2. ハードディスクドライブ装置内の前記圧力は、気圧センサにより測定される請求項1に記載のハードディスクドライブ装置。
  3. ハードディスクドライブ装置内の前記圧力は、GPS受信機の受信データの高度から判定される請求項1に記載のハードディスクドライブ装置。
  4. ハードディスクドライブ装置内の前記圧力は、ハードディスクドライブ装置に記録した地図データの高度から判定される請求項1に記載のハードディスクドライブ装置。
  5. 請求項1〜4いずれか一項に記載のハードディスクドライブ装置を有するナビゲーション装置。
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