JP2008209076A - 魚雷投下用誘導装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】胴体内7に、海面から所定の高度に達するか、あるいは降下速度が所定の速度に達したところで開傘するパラシュート8と、降下中の自身の現在位置を算出する慣性航法装置9と、母機から順次送られてくる最新の着水ねらい点情報と、前記慣性航法装置9により算出された自身の現在位置情報とを比較し、前記最新の着水ねらい点と前記現在位置情報とのずれを検出するオートパイロット10と、前記オートパイロット10からの信号に基づいて、展伸型操舵翼6を駆動制御する操舵翼制御装置11とが収められ、全体として1つのモジュールが形成されている。
【選択図】図2
Description
本発明に係る魚雷投下用誘導装置は、魚雷本体の後端部に取り付けられ、前記魚雷本体とともに母機から投下されて、前記魚雷本体を目標とする着水ねらい点に誘導するとともに、複数枚の展伸型操舵翼と、胴体とを備えた魚雷投下用誘導装置であって、前記胴体内に、海面から所定の高度に達するか、あるいは降下速度が所定の速度に達したところで開傘するパラシュートと、降下中の自身の現在位置を算出する慣性航法装置と、前記母機から順次送られてくる最新の着水ねらい点情報と、前記慣性航法装置により算出された自身の現在位置情報とを比較し、前記最新の着水ねらい点と前記現在位置情報とのずれを検出するオートパイロットと、前記オートパイロットからの信号に基づいて、前記展伸型操舵翼を駆動制御する操舵翼制御装置とが収められ、全体として1つのモジュールが形成されている。
すなわち、パラシュート、慣性航法装置、オートパイロット、および操舵翼制御装置を、胴体内に集約して(密着させて)配置することができるので、魚雷投下用誘導装置全体の軸線方向(長手方向)の寸法を低減させることができて、装置全体の小型化を図ることができる。
また、パラシュートを胴体内にそのまま収容することができるので、従来必要であったパラシュートを収容するための容器を不要とすることができ、装置全体の軽量化を図ることができる。
すなわち、パラシュート、GPSアンテナ、GPSレシーバ、オートパイロット、および操舵翼制御装置を、胴体内に集約して(密着させて)配置することができるので、魚雷投下用誘導装置全体の軸線方向(長手方向)の寸法を低減させることができて、装置全体の小型化を図ることができる。
また、パラシュートを胴体内にそのまま収容することができるので、従来必要であったパラシュートを収容するための容器を不要とすることができ、装置全体の軽量化を図ることができる。
さらに、本発明に係る魚雷投下用誘導装置によれば、従来必須の構成要素とされていた慣性航法装置の代わりに、慣性航法装置よりも小型で、かつ、軽量のGPSアンテナおよびGPSレシーバが搭載されているので、装置全体のさらなる小型化を図ることができるとともに、装置全体のさらなる軽量化を図ることができる。
図1は本実施形態に係る魚雷投下用誘導装置を備えた魚雷の全体斜視図、図2は本実施形態に係る魚雷投下用誘導装置の一部を切開した状態を示す一部切開図、図3は本実施形態に係る魚雷投下用誘導装置を備えた魚雷の降下誘導状態を説明するための説明図である。
また、魚雷本体3の前端部(頭部)先端には、着水時の衝撃から魚雷本体3を保護するノーズキャップ4が取り付けられており、魚雷本体3の後端部先端には、水中航行時に使用する操舵翼(姿勢制御翼)5aおよびプロペラ(推進器)5bが取り付けられている。
展伸型操舵翼6は、母機(図3参照)P内において、その翼面が胴体7の外表面に沿うような形に折り曲げられ(折り畳まれ)ており、母機(対潜哨戒機)Pから投下されると直ちに図1および図2に示すような形に展開して作動する方向舵である。
また、胴体7の内部には、パラシュート8、慣性航法装置(INS:inertial navigation system)9、オートパイロット10、操舵翼制御装置11、GPS(Global Positioning System:全地球測位システム)アンテナ12、GPSレシーバ13、高度計14、および受信アンテナ(図示せず)が収められて(収納されて)いる。
慣性航法装置9は、その内部に収められた(収容された)ジャイロ(図示せず)および加速度計(図示せず)により、降下中の自身の現在位置を算出(検出)するものであり、パラシュート8の後方側、すなわち、パラシュート8とオートパイロット10との間に内蔵されている。また、慣性航法装置9により算出された結果は、オートパイロット10に伝送されるようになっている。
GPSレシーバ13は、GPSアンテナ12で受信した信号(位置情報)をオートパイロット10に送信するためのものであり、GPSアンテナ12の半径方向内側に位置する慣性航法装置9および/またはオートパイロット10の外表面に取り付けられている。
高度計14は、現在の高度(海面L(図3参照)からの高さ)を検出するものであり、胴体7内の空きスペース(本実施形態ではパラシュート8の半径方向外側に存する空間)に取り付けられている。
そして、パラシュート8以外の構成要素、すなわち、展伸型操舵翼6、胴体7、慣性航法装置9、オートパイロット10、操舵翼制御装置11、GPSアンテナ12、GPSレシーバ13、高度計14、および受信アンテナは、パラシュート8が開傘されると同時に、パラシュート8および取付用フック2から切り離され(分離され)るようになっている。
すなわち、パラシュート8、慣性航法装置9、オートパイロット10、操舵翼制御装置11、GPSアンテナ12、GPSレシーバ13、および高度計14を、胴体7内に集約して(密着させて)配置することができるので、魚雷投下用誘導装置1全体の軸線方向(長手方向)の寸法を低減させることができて、装置全体の小型化を図ることができる。
また、パラシュート8を胴体7内にそのまま収容することができるので、従来必要であったパラシュート8を収容するための容器を不要とすることができ、装置全体の軽量化を図ることができる。
さらに、慣性航法装置9と、GPSアンテナ12およびGPSレシーバ13とが併用されているので、慣性航法装置9を単独で用いた場合あるいはGPSアンテナ12およびGPSレシーバ13を単独で用いた場合と比較して、より高精度で着水ねらい点に魚雷を誘導することができる。
これにより、装置全体のさらなる小型化を図ることができて、かつ、装置全体のさらなる軽量化を図ることができる。
3 魚雷本体
6 展伸型操舵翼
7 胴体
8 パラシュート
9 慣性航法装置
10 オートパイロット
11 操舵翼制御装置
12 GPSアンテナ
13 GPSレシーバ
L 海面
P 母機
Claims (2)
- 魚雷本体の後端部に取り付けられ、前記魚雷本体とともに母機から投下されて、前記魚雷本体を目標とする着水ねらい点に誘導するとともに、複数枚の展伸型操舵翼と、胴体とを備えた魚雷投下用誘導装置であって、
前記胴体内に、海面から所定の高度に達するか、あるいは降下速度が所定の速度に達したところで開傘するパラシュートと、
降下中の自身の現在位置を算出する慣性航法装置と、
前記母機から順次送られてくる最新の着水ねらい点情報と、前記慣性航法装置により算出された自身の現在位置情報とを比較し、前記最新の着水ねらい点と前記現在位置情報とのずれを検出するオートパイロットと、
前記オートパイロットからの信号に基づいて、前記展伸型操舵翼を駆動制御する操舵翼制御装置とが収められ、全体として1つのモジュールが形成されていることを特徴とする魚雷投下用誘導装置。 - 魚雷本体の後端部に取り付けられ、前記魚雷本体とともに母機から投下されて、前記魚雷本体を目標とする着水ねらい点に誘導するとともに、複数枚の展伸型操舵翼と、胴体とを備えた魚雷投下用誘導装置であって、
前記胴体内に、海面から所定の高度に達するか、あるいは降下速度が所定の速度に達したところで開傘するパラシュートと、
GPS信号を受信するGPSアンテナと、
前記GPSアンテナで受信した現在位置情報をオートパイロットに送信するGPSレシーバと、
前記母機から順次送られてくる最新の着水ねらい点情報と、前記GPSレシーバから送られてきた自身の現在位置情報とを比較し、前記最新の着水ねらい点と前記現在位置情報とのずれを検出するオートパイロットと、
前記オートパイロットからの信号に基づいて、前記展伸型操舵翼を駆動制御する操舵翼制御装置とが収められ、全体として1つのモジュールが形成されていることを特徴とする魚雷投下用誘導装置。
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