JP2008204149A - 配水管網制御装置 - Google Patents

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広和 海江田
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Abstract

【課題】 従来の配水管網制御装置にあっては、配水管網の変更や環境条件が変化したときは、配管の長さ、径及び流速係数等のプラント特性データや環境条件によって決まる運用パターンデータを更新しなければ、配水管網を適正な水圧に制御することが出来なかった。
【解決手段】 配水管網に設置される制御弁を制御する操作時刻を保持するスケジュールを環境条件別に設定し、演算処理装置1において、プラント特性データや運用パターンデータを用いずに、水圧実績データベース5に蓄積されている水圧の実績データとスケジュール履歴データベース6に蓄積されているスケジュールの変更履歴を用いてスケジュールにおける操作時刻の変更量を算出し、スケジュールを更新する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、上水道の配水管網において配水管内の圧力を最適な値に制御するための配水管網制御装置に関するものである。
従来の配水管網制御装置においては、運用ルール、プラント特性データ及び運用パターンデータ等に基づき配水管網の水圧の制御目標値を算出し、配水管網に配置されている制御弁の開度を制御している。ここで、運用ルールとは、配水管網の制御弁の開度の変更量とこれに伴う水圧の変化量の関係をルール化したものである。
また、配水管網の変更や環境条件が変化したときには、これに応じて、運用ルールを規定する各種パラメータを自動的に更新する運用ルール学習手段を設け、配水管網の運用ルールを常に最新の状態に保つようにしている。(例えば、特許文献1参照)
特開2005−50181号公報
従来の配水管網制御装置にあっては、配水管網の変更や環境条件が変化したときには、これに応じて運用ルール学習手段によって配水管網の運用ルールを規定する各種パラメータが最適な値となるように自動的に更新されていた。しかし、配管の長さ、径及び流速係数等のプラント特性データ及び環境条件によって決まる運用パターンデータについては自動的に更新されず、配水管網の変更や環境条件が変化したときに配水管網を適正な水圧に制御することが出来ないという問題点が残されていた。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、配水管網の変更や環境条件が変化したときにも、適正な水圧で配水管網の水圧管理を行うことができる配水管網制御装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記の目的を達成するために、配水管網の水圧の実績データを蓄積する水圧実績データベースと、前記配水管網に設置される制御弁を制御する操作時刻を環境条件別に保持するスケジュールの変更履歴を蓄積するスケジュール履歴データベースと、過去の日及び当日における前記水圧の実績データと前記スケジュールの変更履歴とに基づき算出した第1の水圧平均値が、予め設定された上下限許容値の範囲内であるか否かにより、スケジュール更新の要否を判断するスケジュール更新判断手段と、前記水圧の実績データと前記スケジュールの変更履歴に基づき、前記水圧の変化量に対する前記操作時刻の変更量の水圧感度を解析する感度解析手段と、当日の前記水圧の実績データと前記スケジュールの変更履歴に基づき算出した第2の水圧平均値を予め設定された水圧目標値に一致させるために必要な前記操作時刻の変更量を、前記感度に基づき算出する時刻変更量推論手段と、前記時刻変更量推論手段により算出された前記操作時刻の変更量に基づき前記スケジュールを更新するスケジュール更新手段を備えたものである。
本発明におけるスケジュールの変更量の演算は、スケジュールの変更履歴と水圧の実績データに基づき行っており、配水管網の変更によりプラント特性データが変化しても、その影響を受けない。また、スケジュールが環境条件別に設定されているため、環境条件の変化に対応した水圧の制御が行える。ゆえに、本発明は、配水管網の変更や環境条件が変化した場合においても、適正な水圧で配水管網の水圧管理を行うことができる。
実施の形態1.
本発明の実施の形態1について図面を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態1における配水管網制御装置のブロック図を示している。この実施の形態1における配水管網制御装置は、演算処理装置1、配水管網Nから水圧の実績データが入力される入力装置2、演算処理装置1によって更新されたスケジュールを演算処理装置1の指令によって、例えば電子データとして配水管網Nに出力する出力装置3、各種データベース(水圧実績データベース5とスケジュール履歴データベース6)やプログラム7を格納する記憶装置4、演算処理装置1で処理する対象データを一時的に保存する一時記憶装置8を備えている。
図2は本発明の実施の形態1において制御の対象となる配水管網Nの構成図を示している。配水管網Nは、配水池9から水が配水される。配水管網N内は水圧を制御するための手段として制御弁10a、10b、10c、10dが設置されている。制御弁10a、10b、10c、10dは、出力装置3が出力する電子データにより開度を制御される。また、配水管網N内には水圧の実績データ(以下、水圧実績データと記す。)を計測するための手段として水圧計20a、20b、20c、20dが設置されている。水圧計20a、20b、20c、20dによって計測された水圧実績データは、入力装置2を介して記憶装置4内の水圧実績データベース5に格納される。なお、水圧計20aにて計測される水圧は制御弁10aの開度により決定されるものとし、同様に水圧計20bの水圧は制御弁10b、水圧計20cの水圧は制御弁10c、水圧計20dの水圧は制御弁10dにより決定されるものとする。
記憶装置4は、水圧実績データベース5、スケジュール履歴データベース6及びプログラム7を格納している。水圧実績データベース5には、配水管網Nに設置される水圧計20a、20b、20c、20dから入力装置2を介して取り込まれる水圧実績データが蓄積されている。スケジュール履歴データベース6には、配水管網Nに配置される制御弁10a、10b、10c、10dを制御する操作時刻と操作時刻に設定する開度を環境条件別に保持するスケジュールの変更履歴がスケジュール更新日時と共に蓄積されている。これにより、どの日時において、スケジュールがどのように変更されたかを調べることが出来る。なお、水圧実績データベース5、スケジュール履歴データベース6の内、少なくとも1つのデータベースには環境条件を示す毎日の天候データが蓄積されている。
演算処理装置1はパラメータ設定手段1a、スケジュール更新判断手段1b、感度解析手段1c、時刻変更量推論手段1d及びスケジュール更新手段1eを備えている。演算処理装置1は、スケジュールについての更新の要否を演算により判断し、スケジュールの更新が必要であると判断した場合は、新しいスケジュールを演算により求めるものであり、例えばコンピュータ装置で構成されている。演算処理装置1は、水圧実績データベース5及びスケジュール履歴データベース6に蓄積されている各種データを一時記憶装置8に読み出した上でスケジュール更新判断、感度解析、時刻変更量推論及びスケジュールの更新における各種演算を行う。なお、各種演算結果も一時記憶装置8の所定の記憶領域に記憶される。
図3は本発明の実施の形態1における制御弁10aのスケジュールの例を示している。スケジュールは制御弁10a、10b、10c、10d毎に設定されており、各々の制御弁10a、10b、10c、10dに関し、更に、以下の9種類の環境条件毎にも、異なるスケジュールを設けている。環境条件毎にスケジュールを設けているのは、天候、曜日等の環境条件により水需要が変動するためである。
・天候[晴れ]曜日[平日型] ・天候[晴れ]曜日[土曜型] ・天候[晴れ]曜日[日曜型]
・天候[曇り]曜日[平日型] ・天候[曇り]曜日[土曜型] ・天候[曇り]曜日[日曜型]
・天候[雨 ]曜日[平日型] ・天候[雨 ]曜日[土曜型] ・天候[雨 ]曜日[日曜型]
平日型:当日が平日
土曜型:当日が休日で、翌日も休日
日曜型:当日が休日で、翌日が平日
スケジュールには操作対象となる制御弁を制御する操作時刻と開度が第1期、第2期、…、第M期と設定されている。図3においては、制御する対象は制御弁10a、環境条件は晴れ/平日型のスケジュールであり、M=3の例が示されている。スケジュールの第1期、第2期、第3期の順で制御弁10aの制御が行われ、第3期までの制御が完了すると、その当日においては、第3期の操作時刻後はスケジュールによる制御弁10aの制御は実施されず、翌日また、第1期、第2期、第3期の順で操作弁10aの制御が繰り返される。スケジュールにおいて、第1期に設定されている時刻6:10を代表時刻と規定する。
次に動作について説明する。図4は本発明の実施の形態1の配水管網制御装置における演算処理を示すフローチャートである。まず、パラメータ設定手段1aにより、配水管網N内の水圧の上限許容値α1や下限許容値α2の各種パラメータ等を設定する(ステップS10)。
以下の実施の形態1における動作説明については、制御の対象となる制御弁のスケジュールの変更履歴及び制御の対象となる制御弁に対応する水圧計が計測した水圧実績データを用いて演算する。例えば、制御の対象が制御弁10aである場合は、制御弁10aのスケジュールの変更履歴と制御弁10aに対応する水圧計20aが計測した水圧実績データを用いて演算する。図2に示す制御弁10a、10b、10c、10d夫々について演算を行うものとする。
スケジュール更新判断手段1bにより、過去の日及び当日の水圧実績データとスケジュールの変更履歴から第1の水圧平均値を算出し、この値が予め設定された上下限許容値α1、α2の範囲内であるか否かによりスケジュール更新の要否を判断する(ステップS20)。
スケジュール更新の要否は、例えば、次のように判断することができる。水圧実績データベース5から、当日を含めた一定期間Ta(例:5日間)で、環境条件が晴れ/平日型に該当する水圧実績データを抽出する。これは、環境条件が晴れ/平日型に該当する日の水需要が安定しているためである。スケジュールの変更履歴から各日の代表時刻tを算出し、各日の代表時刻tから一定時間Tb(例:1時間)の水圧平均値P(t)を算出する。なお、代表時刻tの前後一定時間Tbの水圧平均値をP(t)としても良い。以下の各実施の形態の説明において、代表時刻から一定時間の平均値を算出するとは、これらと同一又は相当の算出方法を意味する。さらに、P(t)の平均値である第1の水圧平均値avgPを求める。スケジュール更新判断手段1bは、第1の水圧平均値avgP>上限許容値α1、もしくは第1の水圧平均値avgP<下限許容値α2の場合に制御の対象となる制御弁についてのスケジュールの更新が必要と判断する。スケジュールの更新が必要と判断した場合は以下のステップに移行し、スケジュールの更新が不要と判断した場合は、制御の対象としていた制御弁についての演算処理を終了する。なお、平均値を算出する方法としては、通常の相加平均の替わりに最小2乗法を用いても良い。以下の各実施の形態の説明において、平均値を算出するとは、これらと同一又は相当の算出方法を意味する。
感度解析手段1cにより、水圧の変化量に対する操作時刻の変更量の水圧感度を解析する。この水圧感度とは、操作時刻を変更することにより水圧にどのような影響を及ぼすかを示す値である(ステップS30)。
水圧感度は、例えば、次のように解析することができる。スケジュール履歴データベース6から、当日の環境条件が晴れ/平日型に該当する日のスケジュールの変更履歴を、一定期間Tc(例:1年間)抽出する。これは、環境条件が晴れ/平日型に該当する日の水需要が安定しているためである。抽出したスケジュールの変更履歴において、スケジュールの更新が制御弁の制御に反映された日付(以下、スケジュール更新日と記す。)をn日、n日より過去の日において、環境条件が晴れ/平日型である最近傍の日をn−1日と表す。n日の代表時刻をtnとし、n−1日の代表時刻をtn-1とする。水圧実績データベース5から、n−1日とn日の水圧実績データについて、代表時刻tn-1から一定時間Td(例:1時間)の水圧平均値をそれぞれPn-1(tn-1)、Pn(tn-1)として算出する。このとき、日付nにおける水圧の変化量に対する操作時刻の変更量の感度S(n)を次の式で算出する。
Figure 2008204149
一定期間Tcの間のスケジュール更新日で、且つ環境条件が晴れ/平日型に該当する全ての日における上記感度S(n)を演算し、その平均値avgSを算出する。このavgSが水圧の変化量に対する操作時刻の変更量の水圧感度になる。感度解析手段1cは、この水圧感度avgSを算出する。
次に、時刻変更量推論手段1dにより、当日の水圧実績データ及び水圧感度avgSを基に、第2の水圧平均値を予めパラメータ設定手段1aによって設定してある水圧目標値idealPに一致させるために必要な操作時刻の変更量を推論する(ステップS40)。
操作時刻の変更量は、例えば、次のようにモデル化することができる。まず当日の水圧実績データから、当日の代表時刻tから一定時間Te(例:1時間)の第2の水圧平均値P2(t)を算出する。操作時刻の変更量Δtは、水圧目標値idealP及び感度解析手段1cで求めた感度avgSを用いて、次の式でモデル化される。
Figure 2008204149
このようにして、時刻変更量推論手段1dは操作時刻の変更量Δtを推論する。
次に、スケジュール更新手段1eにより、時刻変更量推論手段1dで求めた操作時刻の変更量Δtを基に、環境条件毎に設けられている9つのパターンのスケジュール全てを更新する(ステップS50)。
例えば、スケジュールの更新は次のように行う。図5は本発明の実施の形態1における制御弁10aのスケジュールの例を示している。図5(a)は更新前の制御弁10aのスケジュールであり、図5(b)は更新後の制御弁10aのスケジュールである。例えば、時刻変更量推論手段1dで求めた操作時刻の変更量Δtが−3分であった場合、更新前の制御弁10aのスケジュールに設定された第1期、第2期、第3期の操作時刻から夫々3分を減算して、更新後の制御弁10aのスケジュールにおける第1期、第2期、第M期の操作時刻とする。開度については更新前後のスケジュールにおいて変更しない。図5では環境条件が晴れ/平日型のスケジュール例を示しているが、その他の環境条件について設けられている残りの8つのパターンとして示すスケジュール全てについても同様に、変更前のスケジュールに設定された第1期、第2期、・・・、第M期の操作時刻から夫々3分を減算して、更新後のスケジュールを求める。スケジュール更新手段1eは、更新後のスケジュールを出力装置3に出力し、更にスケジュール更新日時と共に更新後のスケジュールをスケジュール履歴データベース6に蓄積する。
また、操作時刻の更新には、操作時刻の変更量Δtに環境条件毎に設定された重み付け係数λn(n=1〜9)を乗算した値を用いても良い。重み付け係数λnは、例えば、環境条件と以下のように関連付けられている。
λ1:晴れ/平日型 λ2:晴れ/土曜型 λ3:晴れ/日曜型
λ4:曇り/平日型 λ5:曇り/土曜型 λ6:曇り/日曜型
λ7:雨/平日型 λ8:雨/土曜型 λ9:雨/日曜型
重み付け係数λnは予めパラメータ設定手段1aにより設定しておく。重み付け係数λnと対応する環境条件についての更新前のスケジュールに設定された第1期、第2期、・・・、第M期の操作時刻にλn×Δtを加算して、更新後のスケジュールにおける第1期、第2期、・・・、第M期の操作時刻とする。例えば、環境条件が曇り/土曜型のスケジュールの更新では、λ5×Δtを用いて演算する。これにより、環境条件に即した、より正確なスケジュールの更新が行えるという効果がある。
出力装置3は更新後のスケジュールを例えば電子データとして出力する(ステップS60)。更新後のスケジュールが、配水管網の配水管の制御に反映されるのは、翌日の代表時刻からである。
なお、実施の形態1におけるスケジュールの説明、及びスケジュールの更新の説明においてM=3の例を用いて説明したが、これはM=3に限定している訳ではなく、Mは任意の自然数である。
本発明の実施の形態1によれば、スケジュールの変更量の演算を、スケジュールの変更履歴と水圧実績データに基づき行い、環境条件毎に設けられている9つのパターンのスケジュール全てを更新している。スケジュールの変更量の演算には、配管の長さ、径及び流速係数等のプラント特性データは不要である。このため、配水管網の変更や環境条件が変化した場合においても、適正な水圧で配水管網の水圧管理を行うことができるという効果がある。
また、感度解析に関しては、管網計算法を用いて感度を算出するという方法も考えられるが、その場合は損失水頭、水位差、流量等の多種多数の実績データが必要となる。しかし、現実においては、十分な実績データを入手することは困難である。本発明の実施の形態1によれば、多種多数の実績データを必要とせず、スケジュールの変更履歴と水圧実績データで演算ができるという効果がある。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2について図面を参照して説明する。図6は本発明の実施の形態2における配水管網制御装置のブロック図を示している。以下の各実施の形態において、図中、図1と同一符号は同一又は相当の構成を示す。この実施の形態2における配水管網制御装置は、演算処理装置1、配水管網Nから水圧実績データ及び開度の実績データ(以下、開度実績データと記す)が入力される入力装置2、演算処理装置1によって更新されたスケジュールを演算処理装置1の指令によって、例えば電子データとして配水管網Nに出力する出力装置3、各種データベース(水圧実績データベース5、スケジュール履歴データベース6、開度実績データベース11)やプログラム7を格納する記憶装置4、演算処理装置1で処理する対象データを一時的に保存する一時記憶装置8を備えている。また、演算処理装置1はパラメータ設定手段1a、代表制御弁設定手段1f、スケジュール更新判断手段1b、感度解析手段1c、時刻変更量推論手段1d及びスケジュール更新手段1eを備えている。実施の形態2における配水管網制御装置は、実施の形態1における配水管網制御装置に、代表制御弁設定手段1fと開度実績データベース11が加わった構成となっている。
図7は本発明の実施の形態2において制御の対象となる配水管網Nの構成図を示している。配水管網Nは配水池9から水が配水されており、配水系統別に区画A〜Dに分割されている。配水管網Nには、水圧を制御するための手段として制御弁10a、11a、・・・、12dが設置され、水圧実績データを計測するための手段として水圧計20a、21a、・・・、21dが設置されている。また、制御弁10a、11a、・・・、12dの開度実績データを計測するための手段として開度検出器30a、31a、・・・、32dが設置されている。水圧計20a、21a、・・・、21dにて計測された水圧実績データは、入力装置2を介して記憶装置4内の水圧実績データベース5に格納される。開度検出器30a、31a、・・・、32dにて計測された開度実績データは、入力装置2を介して記憶装置4内の開度実績データベース11に格納される。
記憶装置4は、水圧実績データベース5、スケジュール履歴データベース6、プログラム7及び開度実績データベース11を格納している。水圧実績データベース5には、配水管網Nに設置される水圧計20a、21a、・・・、21dから入力装置2を介して取り込まれる水圧実績データが蓄積されている。スケジュール履歴実績データベース6には、配水管網Nに設置される制御弁10a、11a、・・・、12dを制御する操作時刻と操作時刻に設定する開度を環境条件別に保持するスケジュールの変更履歴がスケジュール更新日時と共に蓄積されている。これにより、どの日時において、スケジュールがどのように変更されたかを調べることが出来る。また、環境条件としては、例えば、以下に示す9種類のパターンが考えられる。
・天候[晴れ]曜日[平日型] ・天候[晴れ]曜日[土曜型] ・天候[晴れ]曜日[日曜型]
・天候[曇り]曜日[平日型] ・天候[曇り]曜日[土曜型] ・天候[曇り]曜日[日曜型]
・天候[雨 ]曜日[平日型] ・天候[雨 ]曜日[土曜型] ・天候[雨 ]曜日[日曜型]
平日型:当日が平日
土曜型:当日が休日で、翌日も休日
日曜型:当日が休日で、翌日が平日
開度実績データベース11には、配水管網Nに設置される開度検出器30a、31a、・・・、32dから入力装置2を介して取り込まれる開度実績データが蓄積されている。なお、水圧実績データベース5、スケジュール履歴データベース6、開度実績データベース11の内、少なくとも1つのデータベースには環境条件を示す毎日の天候データが蓄積されている。
演算処理装置1は、区画毎の代表制御弁の設定やスケジュールについての更新の要否を演算により判断し、スケジュール更新が必要であると判断した場合は、新しいスケジュールを演算により求めるものであり、例えばコンピュータ装置で構成されている。演算処理装置1は、水圧実績データベース5、スケジュール履歴データベース6及び開度実績データベース11に蓄積されている各種データを一時記憶装置8に読み出した上で代表制御弁の設定、スケジュール更新判断、感度解析、時刻変更量推論及びスケジュールの更新における各種演算を行う。なお、各種演算結果も一時記憶装置8の所定の記憶領域に記憶される。
次に動作について説明する。以下の実施の形態2における動作の説明においては、区画毎に設定された代表水圧値を用いて演算する。代表水圧値は、例えば、区画内の全水圧計にて計測された水圧実測データの平均値を用いる方法や、区画の特徴が最も現れ易い水圧計の水圧実績データを用いる方法等が考えられる。
図8は本発明の実施の形態2の配水管網制御装置における演算処理を示すフローチャートである。まず、パラメータ設定手段1aにより、配水管網N内の水圧の上限許容値α1や下限許容値α2の各種パラメータ等を設定する(ステップS10)。
代表制御弁設定手段1fにより、各区画の代表水圧値に対して最も影響の強い制御弁を、代表制御弁として、区画毎に設定する(ステップS15)。
代表制御弁は、例えば、次のように各区画において設定することができる。
まず、開度実績データベース11から、区画内の任意の制御弁について、当日を含めた一定期間Tf(例:1年間)の開度実績データを抽出する。抽出した開度実績データにおいて、任意の制御弁の開度を変更した時刻をtとし、変更前の開度をv(t−1)、変更後の開度をv(t)とする。また、時刻tにおける同区画の代表水圧値をpr(t)、開度実績データベース11における時刻tの次時刻t+1に相当する時刻の代表水圧値をpr(t+1)とする。このとき、時刻tにおける、代表水圧値の水圧の変化量に対する任意の制御弁における開度の変更量の感度S1(t)を次の式で算出する。
Figure 2008204149
一定期間Tfの間で開度を変更した全ての場合について、制御弁毎に上記感度S1(t)を演算し、その平均値avgS1を算出する。このavgS1が代表水圧値の水圧変化量に対する制御弁の開度変更量の第1の開度感度になる。この第1の開度感度avgS1を区画内の全制御弁に対して算出し、最も第1の開度感度avgS1が大きい制御弁を代表制御弁として設定する。代表制御弁設定手段1fは、この第1の開度感度avgS1を算出し、代表制御弁を区画毎に設定する。
代表制御弁設定手段1fで設定された代表制御弁のスケジュールの第1期に設定されている時刻を区画代表時刻と規定する。
スケジュール更新判断手段1bにより、過去の日及び当日の水圧実績データとスケジュールの変更履歴から第1の代表水圧平均値を算出し、この値が予め設定された上下限許容値α1、α2の範囲内であるか否かによりスケジュール更新の要否を区画毎に判断する(ステップS20)。
スケジュール更新の要否は、例えば、次のように区画毎に判断することができる。水圧実績データベース5から、当日を含めた一定期間Ta(例:5日間)で、環境条件が晴れ/平日型に該当する水圧実績データを抽出する。これは、環境条件が晴れ/平日型に該当する日の水需要が安定しているためである。スケジュールの変更履歴から各日の区画代表時刻tを算出し、各日の区画代表時刻から一定時間Tb(例:1時間)の代表水圧値の平均値Pr(t)を算出する。さらにPr(t)の平均値である第1の代表水圧平均値avgPrを求める。スケジュール更新判断手段1bは、第1の代表水圧平均値avgPr>上限許容値α1、もしくは第1の代表水圧平均値avgPr<下限許容値α2の場合に、その区画について、スケジュールの更新が必要と判断する。スケジュールの更新が必要と判断された区画については以下のステップに移行し、スケジュールの更新が不要と判断された区画については演算処理を終了し、同区画内の全ての制御弁についてスケジュールの更新を行わない。
感度解析手段1cにより、区画毎に、代表水圧値の水圧の変化量に対する代表制御弁の操作時刻の変更量の水圧感度を解析する。この水圧感度は、操作時刻を変更することにより代表水圧値にどのような影響を及ぼすかを示す値である(ステップS30)。
水圧感度は、例えば、次のように解析することができる。スケジュール履歴データベース6から、当日の環境条件が晴れ/平日型に該当する日について、代表制御弁のスケジュールの変更履歴を、一定期間Tc(例:1年間)抽出する。これは、環境条件が晴れ/平日型に該当する日の水需要が安定しているためである。抽出したスケジュールの変更履歴において、スケジュール更新日をn日、n日より過去の日において、環境条件が晴れ/平日型である最近傍の日をn−1日と表す。n日の区画代表時刻をtnとし、n−1日の区画代表時刻をtn-1とする。水圧実績データベース5から、n−1日とn日の水圧実績データについて、区画代表時刻tn-1から一定時間Td(例:1時間)の代表水圧値の平均値をそれぞれPrn-1(tn-1)、Prn(tn-1)として算出する。このとき、日付nにおける、代表水圧値の水圧の変化量に対する代表制御弁における操作時刻の変更量の感度S2(n)を次の式で算出する。
Figure 2008204149
一定期間Tcの間のスケジュール更新日で、且つ環境条件が晴れ/平日型に該当する全ての日における上記感度S2(n)を演算し、その平均値avgS2を算出する。このavgS2が代表水圧値の水圧の変化量に対する代表制御弁における操作時刻の変更量の水圧感度になる。感度解析手段1cは、この水圧感度avgS2を区画毎に算出する。
次に時刻変更量推論手段1dにより、当日の水圧実績データ及び水圧感度avgS2を基に、第2の代表水圧平均値を予めパラメータ設定手段1aによって設定してある水圧目標値idealPに一致させるために必要な操作時刻の変更量を、区画毎に推論する(ステップS40)。
操作時刻の変更量は、例えば、次のようにモデル化することができる。まず当日の水圧実績データを用いて、当日の区画代表時刻tから一定時間Te(例:1時間)の代表水圧値の平均値である第2の代表水圧平均値Pr2(t)を算出する。操作時刻の変更量Δtは、水圧目標値idealPおよび感度解析手段1cで求めた水圧感度avgS2を用いて、次の式でモデル化される。
Figure 2008204149
このようにして、時刻変更量推論手段1dは操作時刻の変更量Δtを区画毎に推論する。
次に、スケジュール更新手段1eにより、時刻変更量推論手段1dで求めた区画毎の操作時刻の変更量Δtを基に、区画内の全ての制御弁のスケジュールを更新する(ステップS50)。
例えば、次のようにスケジュールの更新を区画毎に行う。図9は本発明の実施の形態2における区画Aに設置されている制御弁10a、11a、12aについてのスケジュールの例を示している。図9(a)は更新前の区画Aに設置されている制御弁10a、11a、12aについてのスケジュールであり、図9(b)は更新後の区画Aに設置されている制御弁10a、11a、12aについてのスケジュールである。例えば、時刻変更量推論手段1dで求めた区画Aにおいての操作時刻の変更量Δtが−8分であった場合、区画Aに設置されている制御弁10aのスケジュールの更新は次のように行う。更新前の制御弁10aのスケジュールに設定された第1期、第2期、第3期の操作時刻から夫々8分を減算して、更新後の制御弁10aのスケジュールにおける第1期、第2期、第3期の操作時刻とする。開度については更新前後のスケジュールにおいて変更しない。図9では環境条件が晴れ/平日型のスケジュール例を示しているが、その他の環境条件について設けられている残りの8つのパターンのスケジュール全てについても同様に、更新前のスケジュールに設定された第1期、第2期、・・・、第M期の操作時刻から夫々8分を減算して、更新後の制御弁10aのスケジュールを求める。この演算を、区画A内の全制御弁のスケジュールに対して行う。スケジュール更新手段1eは、更新後のスケジュールを出力装置3に出力し、更にスケジュール更新日時と共に更新後のスケジュールをスケジュール履歴データベース6に蓄積する。
また、操作時刻の更新には、区画毎の操作時刻の変更量Δtに環境条件毎に設定された重み付け係数λn(n=1〜9)を乗算した値を用いても良い。重み付け係数λnは、例えば、環境条件と以下のように関連付けられている。
λ1:晴れ/平日型 λ2:晴れ/土曜型 λ3:晴れ/日曜型
λ4:曇り/平日型 λ5:曇り/土曜型 λ6:曇り/日曜型
λ7:雨/平日型 λ8:雨/土曜型 λ9:雨/日曜型
重み付け係数λnは予めパラメータ設定手段1aにより設定しておく。重み付け係数λnと対応する環境条件についての更新前のスケジュールに設定された第1期、第2期、・・・、第M期の操作時刻にλn×Δtを加算して、更新後のスケジュールでの第1期、第2期、・・・、第M期の操作時刻とする。例えば、環境条件が曇り/土曜型のスケジュールの更新では、λ5×Δtを用いて演算する。この演算を、代表制御弁を含む同区画内の全制御弁のスケジュールに対して行う。これにより、環境条件に即した、より正確なスケジュールの更新が行えるという効果がある。
出力装置3は更新後のスケジュールを例えば電子データとして出力する(ステップS60)。更新後のスケジュールが、配水管網の配水管の制御に反映されるのは、翌日の代表時刻からである。
なお、実施の形態2におけるスケジュールの説明、及びスケジュールの更新の説明においてM=3の例を用いて説明したが、これはM=3に限定している訳ではなく、Mは任意の自然数である。
本発明の実施の形態2によれば、スケジュールの変更量の演算を、スケジュールの変更履歴、水圧実績データ及び開度実績データに基づき行い、環境条件毎に設けられている9つのパターンのスケジュール全てを更新している。スケジュールの変更量の演算には、配管の長さ、径及び流速係数等のプラント特性データは不要である。このため、配水管網の変更や環境条件が変化した場合においても、適正な水圧で配水管網の水圧管理を行うことができるという効果がある。
また、感度解析に関しては、管網計算法を用いて感度を算出するという方法も考えられるが、その場合は損失水頭、水位差、流量等の多種多数の実績データが必要となる。しかし、現実においては、十分な実績データを入手することは困難である。本発明の実施の形態2によれば、多種多数の実績データを必要とせず、スケジュールの変更履歴、水圧実績データ及び開度実績データで演算ができるという効果がある。
実施の形態3.
実施の形態2の代表制御弁設定手段1fにおいては、一定期間Tfの間で開度を変更した全ての場合について、感度S1(t)を演算し、その平均値である第1の開度感度avgS1を代表制御弁の設定に用いていた。実施の形態3においては、代表水圧値が水圧目標値idealPから乖離しているときの制御弁の操作について、感度S1(t)を演算し、その平均値である第1の開度感度avgS1を代表制御弁の設定に用いる。これは、代表水圧値が水圧目標値idealPに比較的近いときの制御弁の操作よりも、代表水圧値が水圧目標値idealPから乖離しているときの制御弁の操作の方が、制御弁の代表水圧値に対する特性がより正しく現れると考えられるためである。すなわち、代表水圧値が水圧目標値idealPから乖離しているときに、代表水圧値を水圧目標値idealPに近づけるために、より頻繁に操作された制御弁が代表水圧値に対して最も影響の強い制御弁であると考えられる。そこで、本実施の形態3の代表制御弁設定手段1fにおいては、以下のように区画毎に代表制御弁を設定する。なお、実施の形態3の構成は実施の形態2と同一であり、代表制御弁設定手段1f以外については動作も同一であるため、同一部分については説明を省略し、代表制御弁設定手段1fの動作についてのみ詳細に説明する。
代表制御弁設定手段1fにおいて、開度実績データベース11から、区画内の任意の制御弁について、当日を含めた一定期間Tf(例:1年間)の開度実績データを抽出する。抽出した開度実績データにおいて、任意の制御弁の開度を変更した時刻をtとし、変更前の開度をv(t−1)、変更後の開度をv(t)とする。また、時刻tにおける同区画の代表水圧値をpr(t)、開度実績データベース11における時刻tの次時刻t+1に相当する時刻の代表水圧値をpr(t+1)とする。このとき、時刻tにおける、代表水圧値の水圧の変化量に対する任意の制御弁における開度の変更量の感度S1(t)を次の式で算出する。
Figure 2008204149
一定期間Tfの間で開度を変更した全ての場合について、制御弁毎に上記感度S1(t)を演算し、その平均値である第1の開度感度avgS1を算出する。
次に、一定期間Tf(例:1年間)の水圧実績データと開度実績データに基づいて、時刻tにおける同区画の代表水圧値pr(t)が水圧の上限注意値β1及び下限注意値β2と比較してpr(t)>β1、もしくはpr(t)<β2となってから再びβ2≦pr(t)≦β1となるまでに任意の制御弁を操作した回数N1を求める。なお、水圧の上限注意値β1及び下限注意値β2は予めパラメータ設定手段1aにより設定しておく。(avgS1×N1)を第2の開度感度と定義し、この第2の開度感度を区画内の全制御弁に対して算出し、最も第2の開度感度が大きい制御弁を代表制御弁として設定する。代表制御弁設定手段1fは、この第2の開度感度(avgS1×N1)を算出し、代表制御弁を区画毎に設定する。
本発明の実施の形態3によれば、スケジュールの変更量の演算を、スケジュールの変更履歴、水圧実績データ及び開度実績データに基づき行い、環境条件毎に設けられている9つのパターンのスケジュール全てを更新している。スケジュールの変更量の演算には、配管の長さ、径及び流速係数等のプラント特性データは不要である。このため、配水管網の変更や環境条件が変化した場合においても、適正な水圧で配水管網の水圧管理を行うことができるという効果がある。
また、感度解析に関しては、管網計算法を用いて感度を算出するという方法も考えられるが、その場合は損失水頭、水位差、流量等の多種多数の実績データが必要となる。しかし、現実においては、十分な実績データを入手することは困難である。本発明の実施の形態3によれば、多種多数の実績データを必要とせず、スケジュールの変更履歴、水圧実績データ及び開度実績データで演算ができるという効果がある。
代表水圧値が目標水圧値から大きく離れたところから目標水圧値に向けて制御弁を操作するときに、操作された回数が多い制御弁ほど、代表水圧値に対して影響の強い制御弁と考えられる。本発明の実施の形態3によれば、この操作された回数も考慮して代表制御弁を設定しているため、代表制御弁の設定の信頼性を高めることができるという効果がある。
実施の形態4.
本発明の実施の形態2のスケジュール更新手段1eにおいては、区画毎の操作時刻の変更量Δtを基に、もしくは環境条件毎に設定された重み付け係数λn×区画毎の操作時刻の変更量Δtを基に区画内の全ての制御弁のスケジュールを更新していた。しかし、各区画における代表制御弁がどの制御弁に設定されるかにより、同区画内の制御弁の操作時刻の更新に影響を及ぼすことが考えられる。そこで、本実施の形態4においては、予め区画毎にパラメータμm(m:1〜区画内の制御弁の数2)を設定しておき、このパラメータμmを用いて各制御弁のスケジュールの更新を行う。なお、実施の形態4の構成は実施の形態2と同一であり、スケジュール更新手段1e以外については動作も同一であるため、同一部分については説明を省略し、スケジュール更新手段1eの動作についてのみ詳細に説明する。
図10は、区画Aのパラメータμmの例を示している。図11は本発明の実施の形態4における区画Aに設置されている制御弁10a、11a、12aについてのスケジュールの例を示している。図11(a)は更新前の区画Aに設置されている制御弁10a、11a、12aについてのスケジュールであり、図11(b)は更新後の区画Aに設置されている制御弁10a、11a、12aについてのスケジュールである。例えば、区画Aの代表制御弁が10aに設定されている場合、区画Aのパラメータとしては図10に示すμm(m=1〜3)を用いる。制御弁10aに対してはμ1=1、制御弁11aに対してはμ2=0.75、制御弁12aに対してはμ3=0.75のパラメータを用いる。なお、パラメータμmは、区画毎に、予めパラメータ設定手段1aにより設定しておく。
スケジュール更新手段1eでは、時刻変更量推論手段1dで求めた区画毎の操作時刻の変更量Δtにパラメータμmによる重み付けした値を用いて、スケジュールの更新を行う。更新前の区画Aのスケジュールに設定された第1期、第2期、・・・、第M期の操作時刻にμm×Δtを加算して、更新後のスケジュールでの第1期、第2期、・・・、第M期の操作時刻とする。開度については更新前後のスケジュールにおいて変更しない。この演算を、代表制御弁を含む同区画内の全制御弁のスケジュールに対して行う。
時刻変更量推論手段1dで求めた区画Aにおいての操作時刻の変更量Δtが−8分であり、区画Aの代表制御弁が10aに設定されているとする。この場合、例えば、制御弁11aのスケジュールについては、μ2=0.75、Δt=−8分であるため、μ2×Δt=−6分となり、更新前の制御弁11aについてのスケジュールでの第1期、第2期の操作時刻から夫々6分を減算して、更新後の制御弁11aについてのスケジュールでの第1期、第2期の操作時刻とする。図11では環境条件が晴れ/平日型のスケジュール例を示しているが、その他の環境条件について設けられている残りの8つのパターンのスケジュール全てについても同様に更新前のスケジュールに設定された第1期、第2期、・・・第M期の操作時刻から6分を減算して、更新後のスケジュールを求める。スケジュール更新手段1eは、更新後のスケジュールを出力装置3に出力し、更にスケジュール更新日時と共に更新後のスケジュールをスケジュール履歴データベース6に蓄積する。
また、操作時刻の更新には、環境条件毎に設定された重み付け係数λn(n=1〜9)をμm×Δtに乗算した値を用いても良い。重み付け係数λnは、例えば、環境条件と以下のように関連付けられている。
λ1:晴れ/平日型 λ2:晴れ/土曜型 λ3:晴れ/日曜型
λ4:曇り/平日型 λ5:曇り/土曜型 λ6:曇り/日曜型
λ7:雨/平日型 λ8:雨/土曜型 λ9:雨/日曜型
重み付け係数λnは予めパラメータ設定手段1aにより設定しておく。重み付け係数λnと対応する環境条件についての更新前のスケジュールに設定された第1期、第2期、・・・、第M期の操作時刻にλn×μm×Δtを加算して、更新後のスケジュールでの第1期、第2期、・・・、第M期の操作時刻とする。例えば、環境条件が曇り/土曜型のスケジュールの更新では、λ5×μm×Δtを用いて演算する。この演算を、代表制御弁を含む同区画内の全制御弁のスケジュールに対して行う。このように、時刻変更量推論手段1dで求めた区画毎の操作時刻の変更量Δtを環境条件別と制御弁毎に二重に重み付けした値λn×μm×Δtに基づき、スケジュールを更新することにより、環境条件に即した、より正確なスケジュールの更新が行えるという効果がある。
なお、実施の形態4におけるスケジュールの説明、及びスケジュールの更新の説明においてM=2の例を用いて説明したが、これはM=2に限定している訳ではなく、Mは任意の自然数である。
本発明の実施の形態4によれば、スケジュールの変更量の演算を、スケジュールの変更履歴、水圧実績データ及び開度実績データに基づき行い、環境条件毎に設けられている9つのパターンのスケジュール全てを更新している。スケジュールの変更量の演算には、配管の長さ、径及び流速係数等のプラント特性データは不要である。このため、配水管網の変更や環境条件が変化した場合においても、適正な水圧で配水管網の水圧管理を行うことができるという効果がある。
また、感度解析に関しては、管網計算法を用いて感度を算出するという方法も考えられるが、その場合は損失水頭、水位差、流量等の多種多数の実績データが必要となる。しかし、現実においては、十分な実績データを入手することは困難である。本発明の実施の形態4によれば、多種多数の実績データを必要とせず、スケジュールの変更履歴、水圧実績データ及び開度実績データで演算ができるという効果がある。
更に、本発明の実施の形態4によれば、区画内の代表制御弁とその他の制御弁の関係をパラメータ化し、操作時刻の変更に重み付けしているため、本発明の実施の形態2におけるスケジュールの更新を更に的確に行えるという効果がある。
実施の形態5.
実施の形態1もしくは実施の形態2においては、任意の制御弁について、環境条件毎の1日におけるスケジュールが単数である場合について説明したが、1日に複数のスケジュールが存在しても良い。実施の形態5においては、実施の形態1において1日に複数のスケジュールが存在する場合について説明する。なお、実施の形態5の構成は実施の形態1の構成と同一であるため、説明は省略する。
実施の形態5においては、1日を複数の時間帯に分割し、時間帯毎にスケジュール及び代表時刻を設定する。図12は実施の形態5における制御弁10aのスケジュールの例を示している。例えば、1日を3つの時間帯に分割し、0:00から10:00までを第1の時間帯、10:00から17:00までを第2の時間帯、17:00から24:00までを第3の時間帯とする。各時間帯は等分する必要はなく、各時間帯の開始時刻、終了時刻は任意に設定して良い。図12は1日を3つの時間帯に分割した場合の例であり、図12(a)は第1の時間帯、図12(b)は第2の時間帯、図12(c)は第3の時間帯のスケジュールを示している。各々の時間帯のスケジュールにおいて第1期に設定されている時刻を、各々の時間帯の代表時刻と規定する。図12では第1の時間帯の代表時刻は6:10、第2の時間帯の代表時刻は14:08、第3の時間帯の代表時刻は17:33である。以下では、第1の時間帯の代表時刻を第1の代表時刻、第2の時間帯の代表時刻を第2の代表時刻、第3の時間帯の代表時刻を第3の代表時刻と記す。なお、図12は環境条件が晴れ/平日型のスケジュールを示しているが、実施の形態1と同様、9種類の環境条件毎にも、異なるスケジュールを設けている。
次に動作について説明する。実施の形態5の動作としては、時間帯毎に実施の形態1の動作を繰り返す。すなわち、時間帯毎に図4のフローチャートで示す演算処理を行う。実施の形態1に対する実施の形態5の動作上の相違点としては、代表時刻の替わりに各時間帯の代表時刻を用いること、また、演算に用いる水圧実績データ及びスケジュール変更履歴の条件として、実施の形態1に記載の条件の他に、各時間帯に該当するという条件が追加されることである。これらの相違点以外については、実施の形態5と実施の形態1の動作は同一であるため、実施の形態5については、動作の説明を一部省略し、以下では、第2の時間帯におけるスケジュールの更新を例にとり、実施の形態5におけるスケジュール更新判断手段1b及び感度解析手段1cについてのみ、動作の説明をする。
スケジュール更新判断手段1bにおいて、スケジュール更新の要否は、時間帯毎に判断する。第2の時間帯におけるスケジュールの更新については、水圧実績データベース5から、当日を含めた一定期間Ta(例:5日間)における第2の時間帯(10:00から17:00)で、環境条件が晴れ/平日型に該当する水圧実績データを抽出する。これは、環境条件が晴れ/平日型に該当する日の水需要が安定しているためである。スケジュールの変更履歴から各日における第2の代表時刻tを算出し、各日における第2の代表時刻tから一定時間Tb(例:1時間)の水圧平均値P(t)を算出する。次に、P(t)の平均値を求め、第1の水圧平均値avgPとする。スケジュール更新判断手段1bは、第1の水圧平均値avgP>上限許容値α1、もしくは第1の水圧平均値avgP<下限許容値α2の場合に、制御の対象となる制御弁について、第2の時間帯におけるスケジュールの更新が必要と判断する。第2の時間帯におけるスケジュールの更新が必要と判断した場合は以降のステップに移行し、第2の時間帯におけるスケジュールの更新が不要と判断した場合は、制御の対象としていた制御弁について、第2の時間帯における演算処理を終了する(ステップS20)。
感度解析手段1cにおいて、水圧感度は、例えば、次のように解析することができる。スケジュール履歴データベース6から、当日の環境条件が晴れ/平日型に該当し、且つ、操作時刻が第2の時間帯(10:00から17:00)であるスケジュールの変更履歴を、一定期間Tc(例:1年間)抽出する。これは、環境条件が晴れ/平日型に該当する日の水需要が安定しているためである。抽出したスケジュールの変更履歴において、スケジュール更新日をn日、n日より過去の日において、環境条件が晴れ/平日型である最近傍の日をn−1日と表す。n日の第2の代表時刻をtnとし、n−1日の第2の代表時刻をtn-1とする。水圧実績データベース5から、n−1日とn日の水圧実績データについて、第2の代表時刻tn-1から一定時間Td(例:1時間)の水圧平均値をそれぞれPn-1(tn-1)、Pn(tn-1)として算出する。このとき、日付nにおける水圧の変化量に対する操作時刻の変更量の感度S(n)を次の式で算出する。
Figure 2008204149
一定期間Tcの間で、第2の時間帯においてスケジュールが更新された日で、且つ環境条件が晴れ/平日型に該当する全ての日における上記感度S(n)を演算し、その平均値avgSを算出する。このavgSが水圧の変化量に対する操作時刻の変更量の水圧感度になる。感度解析手段1cは、この水圧感度avgSを算出する(ステップS30)。
なお、実施の形態5に相当する動作を行えば、実施の形態2についても同様に、1日を複数の時間帯に分割し、時間帯毎に設定したスケジュールにより配水管網を制御することができる。
本発明の実施の形態5によれば、スケジュールの変更量の演算を、スケジュールの変更履歴と水圧実績データに基づき行い、環境条件毎に設けられている9つのパターンのスケジュール全てを更新している。スケジュールの変更量の演算には、配管の長さ、径及び流速係数等のプラント特性データは不要である。このため、配水管網の変更や環境条件が変化した場合においても、適正な水圧で配水管網の水圧管理を行うことができるという効果がある。
また、感度解析に関しては、管網計算法を用いて感度を算出するという方法も考えられるが、その場合は損失水頭、水位差、流量等の多種多数の実績データが必要となる。しかし、現実においては、十分な実績データを入手することは困難である。本発明の実施の形態5によれば、多種多数の実績データを必要とせず、スケジュールの変更履歴と水圧実績データで演算ができるという効果がある。
なお、実施の形態5によれば、1日を複数の時間帯に分割し、時間帯毎にスケジュールによる配水管網の水圧の制御を行っているため、スケジュールによる制御間隔を短縮することができ、より適正に配水管網の水圧を制御することができるという効果がある。
本発明の実施の形態1を示す配水管網制御装置のブロック図である。 本発明の実施の形態1において制御の対象となる配水管網Nを示す構成図である。 本発明の実施の形態1における制御弁10aのスケジュールを示す図である。 本発明の実施の形態1の配水管網制御装置における演算処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1における制御弁10aのスケジュールを示す図である。 本発明の実施の形態2を示す配水管網制御装置のブロック図である。 本発明の実施の形態2において制御の対象となる配水管網Nを示す構成図である。 本発明の実施の形態2の配水管網制御装置における演算処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2における区画Aに設置される制御弁10a、11a、12aのスケジュールを示す図である。 本発明の実施の形態4における区画Aのパラメータμmを示す図である。 本発明の実施の形態4における区画Aに設置される制御弁10a、11a、12aのスケジュールを示す図である。 本発明の実施の形態5における制御弁10aのスケジュールを示す図である。
符号の説明
N 配水管網
1b スケジュール更新判断手段
1c 感度解析手段
1d 時刻変更量推論手段
1e スケジュール更新手段
1f 代表制御弁設定手段
5 水圧実績データベース
6 スケジュール履歴データベース
10a、11a、12a、10b、11b、12b、10c、11c、12c、10d、11d、12d 制御弁
11 開度実績データベース

Claims (9)

  1. 配水管網の水圧の実績データを蓄積する水圧実績データベースと、
    前記配水管網に設置される制御弁を制御する操作時刻を環境条件別に保持するスケジュールの変更履歴を蓄積するスケジュール履歴データベースと、
    過去の日及び当日における前記水圧の実績データと前記スケジュールの変更履歴とに基づき算出した第1の水圧平均値が、予め設定された上下限許容値の範囲内であるか否かにより、スケジュール更新の要否を判断するスケジュール更新判断手段と、
    前記水圧の実績データと前記スケジュールの変更履歴に基づき、前記水圧の変化量に対する前記操作時刻の変更量の水圧感度を解析する感度解析手段と、
    当日の前記水圧の実績データと前記スケジュールの変更履歴に基づき算出した第2の水圧平均値を予め設定された水圧目標値に一致させるために必要な前記操作時刻の変更量を、前記水圧感度に基づき算出する時刻変更量推論手段と、
    前記時刻変更量推論手段により算出された前記操作時刻の変更量に基づき前記スケジュールを更新するスケジュール更新手段と
    を備えた配水管網制御装置。
  2. 配水管網の水圧の実績データを蓄積する水圧実績データベースと、
    前記配水管網に設置される制御弁を制御する操作時刻と前記操作時刻に設定する開度を環境条件別に保持するスケジュールの変更履歴を蓄積するスケジュール履歴データベースと、
    前記制御弁の開度の実績データを蓄積する開度実績データベースと、
    前記水圧の実績データと前記開度の実績データに基づき、前記水圧の変化量に対する前記開度の変更量の第1の開度感度を算出し、前記配水管網の配水系列別に設定された区画毎に前記第1の開度感度に基づき代表制御弁を設定する代表制御弁設定手段と、
    過去の日及び当日における前記水圧の実績データと前記スケジュールの変更履歴に基づき算出した第1の代表水圧平均値が、予め設定された上下限許容値の範囲内であるか否かにより、スケジュール更新の要否を判断するスケジュール更新判断手段と、
    前記水圧の実績データと前記代表制御弁の前記スケジュールの変更履歴に基づき、前記水圧の変化量に対する前記操作時刻の変更量の水圧感度を解析する感度解析手段と、
    当日の前記水圧の実績データと前記代表制御弁の前記スケジュールの変更履歴に基づき算出した第2の代表水圧平均値を予め設定された水圧目標値に一致させるために必要な前記操作時刻の変更量を前記水圧感度に基づき算出する時刻変更量推論手段と、
    前記時刻変更量推論手段により算出された前記操作時刻の変更量に基づき前記スケジュールを更新するスケジュール更新手段と
    を備えた配水管網制御装置。
  3. 感度解析手段は、特定の環境条件に該当し、且つ、スケジュールの更新が制御弁の制御に反映された日と、前記日前で、且つ、前記特定の環境条件に該当する日における水圧の変化量に対する前記両日の操作時刻の変更量の感度を複数の日において演算し、前記感度の平均値を水圧感度とすることを特徴とする請求項1に記載の配水管網制御装置。
  4. 時刻変更量推論手段は、水圧目標値と第2の水圧平均値の差分を水圧感度で除算した値を操作時刻の変更量とすることを特徴とする請求項1に記載の配水管網制御装置。
  5. 感度解析手段は、特定の環境条件に該当し、且つ、スケジュールの更新が制御弁の制御に反映された日と、前記日前で、且つ、前記特定の環境条件に該当する日における代表水圧値の変化量に対する前記両日の操作時刻の変更量の感度を複数の日において演算し、前記感度の平均値を水圧感度とすることを特徴とする請求項2に記載の配水管網制御装置。
  6. 時刻変更量推論手段は、水圧目標値と第2の代表水圧平均値の差分を水圧感度で除算した値を操作時刻の変更量とすることを特徴とする請求項2に記載の配水管網制御装置。
  7. 代表制御弁設定手段は、水圧の実績データに基づき算出した代表水圧値が、予め設定された上下限注意値の範囲外であるときに制御弁を操作した回数を、第1の開度感度に乗算した、第2の開度感度に基づき、代表制御弁を設定することを特徴とする請求項2に記載の配水管網制御装置。
  8. スケジュール更新手段は、時刻変更量推論手段により算出された操作時刻の変更量を環境条件別に重み付けをした値に基づき、スケジュールを更新することを特徴とする請求項2に記載の配水管網制御装置。
  9. スケジュール更新手段は、時刻変更量推論手段により算出された操作時刻の変更量を環境条件別と制御弁毎に二重に重み付けした値に基づき、スケジュールを更新することを特徴とする請求項2に記載の配水管網制御装置。
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