JP2008202116A - 地中埋設配管の防食工法並びにこれに用いられる電気防食用円筒状電極装置及び導電性充填材 - Google Patents

地中埋設配管の防食工法並びにこれに用いられる電気防食用円筒状電極装置及び導電性充填材 Download PDF

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Abstract

【課題】施工性及び経済性に優れ、かつ充分な防食効果を発揮することできる地中埋設配管の鉄筋コンクリート構造物貫通部の防食工法並びにこれに用いられる電気防食用円筒状電極装置及び導電性充填材を提供すること。
【解決手段】(1)地中埋設配管の鉄筋コンクリート壁貫通部近傍に、コアドリルの円筒状コアビットを用いて鉄筋コンクリート構造物内部よりコンクリート壁及び土壌に水平方向又は斜め方向に切削孔を形成する工程、(2)上記切削孔内の上記円筒状コアビット及び該コアビットに連結されるケーシングチューブ内に、複数個のベアリングが外周面に取り付けられている電気防食用円筒状電極装置を滑り動かし、該切削孔内の所定位置に設置する工程、(3)上記円筒状コアビット及び上記ケーシングチューブを上記切削孔から引き抜く工程、(4)上記切削孔内の空間に導電性充填材を注入する工程を順次行う地中埋設配管の防食工法を採用する。
【選択図】図5

Description

本発明は、地中埋設配管の防食工法並びにこれに用いられる電気防食用円筒状電極装置及び導電性充填材に関する。
従来より、地中埋設配管の腐食を防食するため防食塗装により地中環境から絶縁する防食が行われているが、防食塗装のみでは経時において損傷や欠陥が生じ、充分な防食が果たされていない。特に、地中埋設配管がマンホール、共同溝あるいは橋梁等の鉄筋コンクリート構造物を貫通する貫通部において、地中埋設配管が鉄筋コンクリート構造物の鉄筋と接触することによりコンクリート/土壌マクロセル腐食(C/Sマクロセル腐食)が生じることが知られている。例えば埋設された農業用水用配管では、弁室等の鉄筋コンクリート構造物貫通部でC/Sマクロセル腐食が生じる。
このように地中埋設配管がC/Sマクロセル腐食を生じた場合には、地中埋設配管に腐食孔が生成し、漏水、水質汚染等の問題を起こすことになる。
このような鉄筋コンクリート構造物貫通部での地中埋設配管のC/Sマクロセル腐食を防止するには、電気防食法である流電陽極方式や外部電源方式が採用されている。
地中埋設配管に、このような電気防食を行うためには、鉄筋コンクリート構造物の外壁近傍の土壌を地表から掘削し、流電陽極を埋設するか、あるいは不溶性陽極(外部電源用電極)を埋設し通電することによって電気防食が行われている。
しかしながら、山間地や畑地等では既存の樹木等があったり、私有地の畑や果樹園であったり、あるいは急斜面であることが多く、このため道路を敷設することができず、掘削予定地点まで資材や機材が搬出入できず、地表からの掘削が困難で不溶性陽極や流電陽極の埋設が不可能であるという問題がある。また、都市部において、ビル、集合住宅等の構造物や舗装道路がある場合にも上記と同様の問題がある。さらに、地表からの掘削が可能な場合にも、掘削予定地点まで資材や機材の搬出入のための道路等の敷設を必要とし、経済的負担が甚だしい。
このような問題を解決する提案として、特許文献1(特公平6−53940号公報)及び特許文献2(特開平7−26389号公報)には、コンクリート構造物の内部よりコンクリート壁を貫通して穿設の外部土中穴に、通電用電極又は防食アセンブリーを突出せしめて、該コンクリート壁に固定する電気防食施工法が提案されている。そして、このような土中穴はコンクリートカッター等により穿設されるとしている。この電気防食施工法によれば、土壌を地表から掘削する必要がないので、上記のような問題は一応解消される。
特公平6−53940号公報 特開平7−26389号公報
しかし、特許文献1及び2のような電気防食施工法では、穿設された上記土中穴に上部より土砂が落下し埋まってしまうため、所定の位置に通電用電極又は防食アセンブリーを押し込むことが困難であり、地中埋設配管の防食効果は充分に発揮できない可能性があり、実用性に乏しい。また、上記土中穴に通電用電極を押し込む際に、通電用電極やケーブルを破損しないように突出させる必要が生じるため極めて施工性に劣り、この点からも実用性に乏しい。さらに、上記土中穴内において、通電用電極と土中穴との間には狭い隙間が形成されるため、この空間には従来モルタルが充填されていたが、モルタルの物性から隙間なく充填することは難しく、特に横方向の隙間に対しては圧入が必要となる上、空間が生じるおそれもあった。
このように、地中埋設配管の鉄筋コンクリート構造物貫通部の防食効果を充分に発揮でき、しかも施工性及び経済性に優れた防食工法は得られていない。
従って、本発明の目的は、施工性及び経済性に優れ、かつ充分な防食効果を発揮することできる地中埋設配管の鉄筋コンクリート構造物貫通部の防食工法並びにこれに用いられる電気防食用円筒状電極装置及び導電性充填材を提供することにある。
本発明者は、検討の結果、コアドリルの円筒状コアビットを用いて鉄筋コンクリート構造物内部よりコンクリート壁及び土壌に切削孔を形成し、該切削孔内の該円筒状コアビット及び該コアビットに連結されるケーシングチューブ内に、複数個のベアリングが外周面に取り付けられている電気防食用円筒状電極装置を滑り動かし該切削孔の所定位置に設置し、次いで、該円筒状コアビット及び該ケーシングチューブを該切削孔から引き抜き、さらに該切削孔内の狭い空間に導電性充填材を注入する防食工法により上記目的が達成し得ることを知見して本発明に至った。
すなわち、本発明は、下記(1)〜(4)の工程;
(1)地中埋設配管の鉄筋コンクリート壁貫通部近傍に、コアドリルの円筒状コアビットを用いて鉄筋コンクリート構造物内部よりコンクリート壁及び土壌に水平方向又は斜め方向に切削孔を形成する工程、
(2)上記切削孔内の上記円筒状コアビット及び該コアビットに連結されるケーシングチューブ内に、複数個のベアリングが外周面に取り付けられている電気防食用円筒状電極装置を滑り動かし、該切削孔内の所定位置に設置する工程、
(3)上記円筒状コアビット及び上記ケーシングチューブを上記切削孔から引き抜く工程、
(4)上記切削孔内の空間に導電性充填材を注入する工程、
を順次行うことを特徴とする地中埋設配管の防食工法を提供するものである。
また、本発明は、下記(1)〜(5)の工程;
(1)地中埋設配管の鉄筋コンクリート壁貫通部近傍に、コアドリルの円筒状コアビットを用いて鉄筋コンクリート構造物内部よりコンクリート壁及び土壌に水平方向又は斜め方向に、電気防食用円筒状電極装置を設置する切削孔及び該切削孔と別個の照合電極又は腐食防食検知用プローブの少なくともいずれか一方から構成される腐食防食検知用ユニットを設置する切削孔を形成する工程、
(2)電気防食用円筒状電極装置を設置する上記切削孔内の上記円筒状コアビット及び該コアビットに連結されるケーシングチューブ内に、複数個のベアリングが外周面に取り付けられている電気防食用円筒状電極装置を滑り動かし、該切削孔内の所定位置に設置する工程、
(3)腐食防食検知用ユニットを設置する上記切削孔内の上記円筒状コアビット及び該コアビットに連結されるケーシングチューブ内に、照合電極又は腐食防食検知用プローブの少なくともいずれか一方から構成される腐食防食検知用ユニットを挿入し、該切削孔内の所定位置に設置する工程、
(4)上記円筒状コアビット及び上記ケーシングチューブを上記各切削孔から引き抜く工程、
(5)電気防食用円筒状電極装置及び腐食防食検知用ユニットを設置した各切削孔内の空間に導電性充填材を注入する工程、
を順次行うことを特徴とする地中埋設配管の防食工法を提供するものである。
本発明に係る上記地中埋設配管の防食工法において、上記電気防食用円筒状電極装置は、不溶性陽極又は流電陽極からなる電極本体と、該電極本体を保護する周側面に複数の貫通孔を有する絶縁性の合成樹脂保護管と、該保護管内に充填される電気防食用バックフィル及び外周面に取り付けられる複数個のベアリングとからなることが望ましい。
また、本発明は、不溶性陽極又は流電陽極からなる電極本体と、該電極本体を保護する周側面に複数の貫通孔を有する絶縁性の合成樹脂保護管と、該保護管内に充填される電気防食用バックフィル及び外周面に取り付けられる複数個のベアリングとからなる地中埋設配管の防食工法に用いられる電気防食用円筒状電極装置を提供するものである。
また、本発明は、ベントナイト粉末と水溶性増粘剤とを少なくとも含む地中埋設配管の防食工法に用いられる導電性充填材を提供するものである。
本発明に係る上記導電性充填材において、上記水溶性増粘剤は、カルボキシメチルセルロース、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリルアミドポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、メチルセルロース、ポリビニルアルコール、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、キサンタンガムからなる群から選択される少なくとも1種であることが望ましい。
本発明に係る上記導電性充填材において、上記ベントナイト粉末100質量部に対して、上記水溶性増粘剤0.05〜20質量部添加されることが望ましい。
本発明に係る上記導電性充填材、水に溶解されていることが望ましい。
本発明に係る地中埋設配管の防食工法は、地表から掘削して鉄筋コンクリート構造物の外周部に電極を埋設することが困難な場合でも、地中埋設配管の鉄筋コンクリート構造物の貫通部近傍に、簡単に電極装置を所要の位置に配置でき、かつ電極や電極と接続されたケーブルの損傷も防止できると共に、使用機材、工具、資材が人力で運搬でき現場作業が容易になりコストを抑えることができる。
また、本発明に係る電気防食用円筒状電極装置は、切削孔内の設置が容易であり、地中埋設配管の鉄筋コンクリート構造物貫通部のC/Sマクロセル腐食が防止できる。また、本発明に係る導電性充填材により鉄筋コンクリート構造物貫通部近傍に設けられた切削孔の空間部の充填が効率よくできる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について詳述する。
図1〜2及び図4〜5は、本発明に係る地中埋設配管の防食工法の第1実施形態を示す工程図であり、工程(1)〜(4)をそれぞれ示す。本実施形態では、電気防食用円筒状電極装置として図3に示される外部電源方式の不溶性陽極を用いている。
〔工程(1)〕
図1に示されるように、地中埋設配管1の鉄筋コンクリート壁2貫通部近傍に、コアドリル3の円筒状コアピット4を用いて鉄筋コンクリート構造物内部よりコンクリート壁2及び土壌5に切削孔6を形成する。
ここで用いられる地中埋設配管1は、特に限定されず、農業用水用埋設配管、水道水用埋設配管等が挙げられる。また、鉄筋コンクリート構造物としては、弁室、ビル、橋梁及び共同溝等である。
コアドリル3の円筒状コアピット4により形成される切削孔6の径は、電気防食用円筒状電極装置の径より大きくする必要がある。基盤の岩石から離れ切削孔に転落してくる礫の除去を容易にすることを考慮して、例えばφ300mm程度の切削孔が形成されることが望ましい。また、切削孔6は、コンクリート壁及び土壌に対して水平方向又は斜め方向に形成される。
〔工程(2)〕
次に、図2に示されるように、切削孔6内の円筒状コアビット4及び該コアビットに連結されるケーシングチューブ7内に、複数個のベアリングが外周面に取り付けられている電気防食用円筒状電極装置8を滑り動かし、電気防食用円筒状電極装置8を切削孔6内の所定の位置に設置する。
本発明に係る電気防食用円筒状電極装置8の一例を図3に示す。図3は、外部電源方式の不溶性陽極9を用いたものであり、リード線10を介して外部電源と電気的に接続している。不溶性陽極9としては、磁性酸化鉄、白金族金属酸化物被覆電極(MMO電極)、高ケイ素鋳鉄等が用いられる。流電陽極方式を用いる場合には、流電陽極として、マグネシウム、亜鉛及びこれらの合金が用いられる。
これらの電気防食を行うことにより、地中埋設配管のコンクリート構造物貫通部のC/Sマクロセル腐食が防止される。
本発明に係る電気防食用円筒状電極装置8では、周側面に複数の貫通孔を有する絶縁性の合成樹脂保護管11により不溶性陽極9が保護されており、さらに合成樹脂保護管11内には電気防食用バックフィル12が充填されている。この合成樹脂保護管11は、ポリ塩化ビニル等によりなる。不溶性陽極に用いられる電気防食用バックフィルとしては、例えばコークスや黒鉛によりなり、流電陽極に用いられる電気防食用バックフィルとしては、石膏、ベントナイト及び無水芒硝(NaSO)を混合(混合比が30:60:10又は70:25:5)したもの等よりなる。
本発明に係る電気防食用円筒状電極装置8は、外周面に複数個のベアリング13が取り付けられている。このようにベアリング13を取り付けることによって、電気防食用円筒状電極装置8を滑り動かすことが容易となる。
〔工程(3)〕
電気防食用円筒状電極装置8を切削孔6の所定位置に配置した後、図4に示されるように、パイプレンチ14を用いて、円筒状コアビット4及びケーシングチューブ7を切削孔6から引き抜く。
〔工程(4)〕
最後に、切削孔6の空間に、圧送ポンプ15を用いて導電性充填材16を充填し、コンクリート壁2及び土壌5に設けられた切削孔6を封止する。
本発明に係る導電性充填材16は、ベントナイト粉末と水溶性増粘剤とを少なくとも含み、必要に応じて防腐剤等をさらに含有させる。このような水溶性増粘剤を加えることによって、導電性充填材に高い増粘効果を付与することができ、水平方向又は斜め方向に設けられた切削孔の充填、封止が効率よく行うことができる。
ベントナイト粉末としては、カルシウム型、ナトリウム型のどちらも用いることができるが、カルシウム型よりも膨潤度の大きいナトリウム型のベントナイトが有利である。このナトリウム型のベントナイトとは、モンモリロナイトのシート状結晶の層間にナトリウムイオンやカリウムイオン等のアルカリ金属類を吸着しているベントナイトである。
水溶性増粘剤としては、カルボキシメチルセルロース、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリルアミドポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、メチルセルロース、ポリビニルアルコール、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、キサンタンガムからなる群から選択される少なくとも1種が挙げられるが、カルボキシメチルセルロースが特に好ましく用いられる。
ベントナイト粉末と水溶性増粘剤の添加割合は、ベントナイト粉末100重量部に対して、好ましく水溶性増粘剤0.05〜20質量部、さらに好ましくは0.1〜5質量部であり、それらを清水、水道水等の水に入れると高い粘性を付与すると共にゲル化を起こし、上記割合で添加するとそれらの相互作用により適正なチキソトロピー性が得られ充填作業が安定し好ましい。
次に、本発明に係る地中埋設配管の防食工法の第2実施形態について説明する。本実施形態は、電気防食用円筒状電極装置に加えて、照合電極又は腐食防食検知用プローブの少なくともいずれか一方から構成される腐食防食検知用ユニットを備えるものである。亜鉛等の照合電極を配置することによって、地中埋設配管の対地電位を測定して防食効果を確認することができる。また、腐食防食検知用プローブを配置することによって、プローブと地中埋設配管との間の電流を測定して、その電流の大きさや向きを確認し、地中埋設配管の防食状況のモニタリングができる。
〔工程(1)〕
本実施形態の工程(1)では、電気防食用円筒状電極装置を設置する切削孔及び該切削孔と別個の照合電極又は腐食防食検知用プローブの少なくともいずれか一方から構成される腐食防食検知用ユニットを設置する切削孔を形成する。電気防食用円筒状電極装置を設置する切削孔に腐食防食検知用ユニットを設置しても良いが、この切削孔と別個の切削孔を形成し腐食防食検知用ユニットを設置することによって、電極装置から遠ざかるため地中埋設配管を正確にモニタリングできる。切削孔の形成方法は、上記第1の実施形態と同様である。
図6は、これらの切削孔61、62を形成している状態を示す斜視図である。図6では、地中埋設配管1の鉄筋コンクリート壁2貫通部近傍に、コアドリル3の円筒状コアピット4を用いて鉄筋コンクリート構造物内部よりコンクリート壁2及び土壌5に切削孔61、62を形成する。
〔工程(2)〕
図7に示されるように、電気防食用円筒状電極装置を設置する切削孔61内の円筒状コアビット4及び該コアビットに連結されるケーシングチューブ7内に、複数個のベアリングが外周面に取り付けられている電気防食用円筒状電極装置8を滑り動かし、電気防食用円筒状電極装置8を切削孔61内の所定の位置に設置する。第1実施形態の工程(2)と同様の工程である。
〔工程(3)〕
図7に示されるように、腐食防食検知用ユニットを設置する切削孔62内の円筒状コアビット4及び該コアビットに連結されるケーシングチューブ7内に、照合電極17及び腐食防食検知用プローブ18から構成される腐食防食検知用ユニットを挿入し、切削孔62内の所定の位置に設置する。照合電極17や腐食防食検知用プローブ18は小型で軽量なため、ベアリングをこれらの外周面に取り付けなくても所定の位置に容易に設置できる。例えば亜鉛照合電極の寸法φ40mm×L250mm及び腐食防食検知用プローブの寸法φ38mm×L126mmを用いて設置することができる。
〔工程(4)〕
パイプレンチ14を用いて、円筒状コアビット4及びケーシングチューブ7を切削孔61、62から引き抜く。第1実施形態の工程(3)と同様の工程である。
〔工程(5)〕
切削孔61、62の空間に、圧送ポンプ15を用いて導電性充填材16を充填し、コンクリート壁2及び土壌5に設けられた切削孔61、62を封止する。照合電極17又は腐食防食検知用プローブ18の周囲をモルタルで充填すると、地中埋設配管の防食状況が正確にモニタリングできない恐れがあるため、腐食防食検知用ユニットを設置した切削孔62にも導電性充填材16を注入する。第1実施形態の工程(4)と同様の工程である。
以下、実施例等に基づき本発明を具体的に説明する。
<実施例1a〜1c(導電性充填材の作製)>
水道水300mlに対して、クニミネ(株)のベントナイト「浅間印」を30g(9.09質量%)加えて、薬さじで強く攪拌してベントナイト懸濁液を作製した。このベントナイト懸濁液100mlに対して、第一工業製薬(株)のカルボキシルメチルセルロースナトリウム(CMC−Na)「セロゲンBSH−10」0.05g(0.045質量%)、0.1g(0.09質量%)又は0.15g(0.135質量%)と添加量を変えて、薬さじで強く攪拌して実施例1a〜1cを作液した。
比較例
<比較例1a〜1f(ベントナイト懸濁液の作製)>
水道水に対して、クニミネ(株)のベントナイト「浅間印」を加えて薬さじで強く攪拌して、8質量%、9.09質量%、10質量%、11質量%、12質量%及び13質量%の配合量を変えて比較例1a〜1fを作液した。
〔粘度測定〕
実施例1a〜1c、比較例1a〜1fのそれぞれに対し、薬さじで30秒間強く攪拌した後、B型粘度計(東機産業(株)のTV−10M)のローターを浸漬し、2分間静置した。B型粘度計により、M4ローター、20℃、12rpmで回転し、15秒後の粘度をそれぞれ測定し、表1に示した。
Figure 2008202116
〔粘度測定の評価結果〕
表1から明らかなように、CMC−Naを添加しない場合の比較例1bと比べて、実施例1a〜1cは同じベントナイト添加量において、高い粘度を示した。すなわち、ベントナイト懸濁液にCMC−Naを添加すれば増粘作用を示すことが分かった。
〔硬さ試験〕
実施例1b及び比較例1c〜1fのそれぞれに対し、薬さじで30秒間強く攪拌した後、注射器(35ml)19を用いて30g吸い取り、図8に示すように、アルミニウム製の測定板20に対して、5cmの高さより10秒間で試料21を吐き出した。次いで、測定板上の実施例1b及び比較例1c〜1fの試料21に対して、指先で触覚を認知するとともに、注射器排出直後の直径と翌日まで放置後の直径をそれぞれ測定し、表2に示した。
Figure 2008202116
〔硬さ試験の評価結果〕
表2から明らかなように、CMC−Naを添加しない場合の比較例1c〜1fと比べて、実施例1bは少量のCMC−Na添加で、硬さが高くなることが分かった。また、比較例1c〜1fが粘性を有するゲルであるのに対して、実施例1bは弾力性を有するゲルであった。すなわち、ベントナイト懸濁液と比べて、CMC−Naの低添加量でも流動性を失うと、弾力性を有するゲルに変わるため、鉄筋コンクリート構造物貫通部近傍に設けられた切削孔の空間部の充填、封止に対しても優れており、実用性がある。
<比較例2(モルタル)の作製>
市販プレミックスモルタル(電気化学工業(株)製商品名「デンカプレタスコン−type1」)をカタログに基づいて水を配合して練り混ぜ、モルタルを調製した。
〔隙間部の漏れ試験〕
上方に開口を有する透明の円筒状容器22(φ350mm×L1,500mm)を垂直に置き、12個のベアリングが取り付けられた電気防食用円筒状電極装置8(φ230mm×L1,420mm)をこの円筒状容器に装入したものをそれぞれ3本用意した。実施例1b及び比較例1f、2の試料(導電性充填材16)それぞれを強く攪拌した後、圧送ポンプを用いて、この円筒状容器22とこの電気防食用円筒状電極装置8との狭い隙間に対して充分に注入し、円筒状容器の開口端面に合わせてならした。そして、この円筒状容器22を静かに横転させた。
次いで、10分静置後と20分静置後との実施例1b及び比較例1f、2の漏れの程度を、以下の3段階で評価した。
◎:ほぼ漏れがなく、静置状態では安定していた。
○:若干漏れがあるが、静置状態では安定していた。
×:隙間からほとんど流出し、実用性なし。
これらの結果を表3に示す。また、横転直後の状態を図9に、静置後の状態を図10にそれぞれ示す。
Figure 2008202116
〔漏れ試験の評価結果〕
表3から明らかなように、実施例1bに係る導電性充填材は、非流動性で、表面に凹凸がある場合でも空隙なく充填できることが分かった。
本発明に係る地中埋設配管の防食工法は、地表から掘削して鉄筋コンクリート構造物の外周部に電極を埋設することが困難な場合でも、地中埋設配管の鉄筋コンクリート構造物の貫通部近傍に、簡単に電極装置を所要の位置に配置でき、かつ電極装置の損傷も防止できると共に、使用機材等が人力で運搬でき現場作業が容易になりコストを抑えることができる。また、本発明に係る電気防食用円筒状電極装置によって、切削孔内の移動が容易で、地中埋設配管の鉄筋コンクリート構造物貫通部のC/Sマクロセル腐食が防止できる。また、本発明に係る導電性充填材により、鉄筋コンクリート構造物貫通部近傍に設けられた切削孔の空間部の充填が効率よくできる。
従って、本発明は、地中埋設配管の鉄筋コンクリート構造物貫通部の防食に好適に用いられる。
図1は、本発明に係る地中埋設配管の防食工法の第1実施形態を示す工程図であり、工程(1)を示す。 図2は、本発明に係る地中埋設配管の防食工法の第1実施形態を示す工程図であり、工程(2)を示す。 図3は、本発明に係る電気防食用円筒状電極装置の一例を示す断面図である。 図4は、本発明に係る地中埋設配管の防食工法の第1実施形態を示す工程図であり、工程(3)を示す。 図5は、本発明に係る地中埋設配管の防食工法の第1実施形態を示す工程図であり、工程(4)を示す。 図6は、本発明に係る地中埋設配管の防食工法の第2実施形態を示す斜視図であり、工程(1)を示す。 図7は、本発明に係る地中埋設配管の防食工法の第2実施形態を示す斜視図であり、工程(2)及び(3)を示す。 図8は、硬さ試験の測定方法を示す図。 図9は、導電性充填材の漏れ試験を説明する図であり、横転直後の状態を示す。 図10は、導電性充填材の漏れ試験を説明する図であり、静置後の状態を示す。
符号の説明
1:地中埋設配管
2:コンクリート壁
3:コアドリル
4:円筒状コアビット
5:土壌
6、61、62:切削孔
7:ケーシングチューブ
8:電気防食用円筒状電極装置
9:不溶性陽極
10:リード線
11:合成樹脂保護管
12:電気防食用バックフィル
13:ベアリング
14:パイプレンチ
15:圧送ポンプ
16:導電性充填材
17:照合電極
18:腐食防食検知用プローブ
19:注射器
20:測定板
21:試料
22:円筒状容器

Claims (8)

  1. 下記(1)〜(4)の工程;
    (1)地中埋設配管の鉄筋コンクリート壁貫通部近傍に、コアドリルの円筒状コアビットを用いて鉄筋コンクリート構造物内部よりコンクリート壁及び土壌に水平方向又は斜め方向に切削孔を形成する工程、
    (2)上記切削孔内の上記円筒状コアビット及び該コアビットに連結されるケーシングチューブ内に、複数個のベアリングが外周面に取り付けられている電気防食用円筒状電極装置を滑り動かし、該切削孔内の所定位置に設置する工程、
    (3)上記円筒状コアビット及び上記ケーシングチューブを上記切削孔から引き抜く工程、
    (4)上記切削孔内の空間に導電性充填材を注入する工程、
    を順次行うことを特徴とする地中埋設配管の防食工法。
  2. 下記(1)〜(5)の工程;
    (1)地中埋設配管の鉄筋コンクリート壁貫通部近傍に、コアドリルの円筒状コアビットを用いて鉄筋コンクリート構造物内部よりコンクリート壁及び土壌に水平方向又は斜め方向に、電気防食用円筒状電極装置を設置する切削孔及び該切削孔と別個の照合電極又は腐食防食検知用プローブの少なくともいずれか一方から構成される腐食防食検知用ユニットを設置する切削孔を形成する工程、
    (2)電気防食用円筒状電極装置を設置する上記切削孔内の上記円筒状コアビット及び該コアビットに連結されるケーシングチューブ内に、複数個のベアリングが外周面に取り付けられている電気防食用円筒状電極装置を滑り動かし、該切削孔内の所定位置に設置する工程、
    (3)腐食防食検知用ユニットを設置する上記切削孔内の上記円筒状コアビット及び該コアビットに連結されるケーシングチューブ内に、照合電極又は腐食防食検知用プローブの少なくともいずれか一方から構成される腐食防食検知用ユニットを挿入し、該切削孔内の所定位置に設置する工程、
    (4)上記円筒状コアビット及び上記ケーシングチューブを上記各切削孔から引き抜く工程、
    (5)電気防食用円筒状電極装置及び腐食防食検知用ユニットを設置した各切削孔内の空間に導電性充填材を注入する工程、
    を順次行うことを特徴とする地中埋設配管の防食工法。
  3. 上記電気防食用円筒状電極装置が、不溶性陽極又は流電陽極からなる電極本体と、該電極本体を保護する周側面に複数の貫通孔を有する絶縁性の合成樹脂保護管と、該保護管内に充填される電気防食用バックフィル及び外周面に取り付けられる複数個のベアリングとからなる請求項1又は2記載の地中埋設配管の防食工法。
  4. 不溶性陽極又は流電陽極からなる電極本体と、該電極本体を保護する周側面に複数の貫通孔を有する絶縁性の合成樹脂保護管と、該保護管内に充填される電気防食用バックフィル及び外周面に取り付けられる複数個のベアリングとからなる地中埋設配管の防食工法に用いられる電気防食用円筒状電極装置。
  5. ベントナイト粉末と水溶性増粘剤とを少なくとも含む地中埋設配管の防食工法に用いられる導電性充填材。
  6. 上記水溶性増粘剤が、カルボキシメチルセルロース、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリルアミドポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、メチルセルロース、ポリビニルアルコール、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、キサンタンガムからなる群から選択される少なくとも1種である請求項5記載の地中埋設配管の防食工法に用いられる導電性充填材。
  7. 上記ベントナイト粉末100質量部に対して、上記水溶性増粘0.05〜20質量部添加される請求項5又は6記載の地中埋設配管の防食工法に用いられる導電性充填材。
  8. 水に溶解されている請求項5、6又は7記載の地中埋設配管の防食工法に用いられる導電性充填材。
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