JP2008200972A - インクジェットプリンタ - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の搬送ベルトを印刷媒体搬送方向と交差する方向に配設して印刷媒体を搬送し、その搬送される印刷媒体にインクジェットヘッドからインク滴を吐出して印刷を行うにあたり、インク滴を印刷媒体の所定位置に吐出して印刷画質を確保する。
【解決手段】複数の搬送ベルト6,7の全ての磁性層31にリニアエンコーダスケールを記録し、それを磁気センサ33で検出して搬送ベルト移動速度の平均移動速度を求め、当該平均移動速度に基づいてインク滴吐出タイミング信号を出力する。具体的には、印刷画質の解像度で記録されたリニアエンコーダスケールのパルス周期をカウントし、搬送ベルト4本分のパルス周期の平均値の周期でインク滴吐出タイミング信号を出力する。
【選択図】図10
【解決手段】複数の搬送ベルト6,7の全ての磁性層31にリニアエンコーダスケールを記録し、それを磁気センサ33で検出して搬送ベルト移動速度の平均移動速度を求め、当該平均移動速度に基づいてインク滴吐出タイミング信号を出力する。具体的には、印刷画質の解像度で記録されたリニアエンコーダスケールのパルス周期をカウントし、搬送ベルト4本分のパルス周期の平均値の周期でインク滴吐出タイミング信号を出力する。
【選択図】図10
Description
本発明は、例えば複数色の液体インクの微小なインク滴を複数のノズルから吐出してその微粒子(インクドット)を印刷媒体上に形成することにより、所定の文字や画像を描画するようにしたインクジェットプリンタに関するものである。
このようなインクジェットプリンタは、一般に安価で且つ高品質のカラー印刷物が容易に得られることから、パーソナルコンピュータやデジタルカメラなどの普及に伴い、オフィスのみならず一般ユーザにも広く普及してきている。
このようなインクジェットプリンタは、印刷媒体と印刷ヘッド(インクジェットヘッドともいう)とを相対移動させながら、そのインクジェットヘッドのノズルから液体インク滴を吐出(噴射)して印刷媒体上に微小なインクドットを形成することで、当該印刷媒体上に所定の文字や画像を描画して所望の印刷物を作成するようになっている。インクジェットヘッドをキャリッジと呼ばれる移動体に載せて印刷媒体の搬送方向と交差する方向に移動させるものを一般にマルチパス型インクジェットプリンタと呼んでいる。これに対し、印刷媒体の搬送方向と交差する方向に長尺なインクジェットヘッド(一体である必要はない)を配置して、所謂1パスでの印刷が可能とするものを一般に「ラインヘッド型インクジェットプリンタ」と呼んでいる。
このようなインクジェットプリンタは、印刷媒体と印刷ヘッド(インクジェットヘッドともいう)とを相対移動させながら、そのインクジェットヘッドのノズルから液体インク滴を吐出(噴射)して印刷媒体上に微小なインクドットを形成することで、当該印刷媒体上に所定の文字や画像を描画して所望の印刷物を作成するようになっている。インクジェットヘッドをキャリッジと呼ばれる移動体に載せて印刷媒体の搬送方向と交差する方向に移動させるものを一般にマルチパス型インクジェットプリンタと呼んでいる。これに対し、印刷媒体の搬送方向と交差する方向に長尺なインクジェットヘッド(一体である必要はない)を配置して、所謂1パスでの印刷が可能とするものを一般に「ラインヘッド型インクジェットプリンタ」と呼んでいる。
このようなインクジェットプリンタでは、例えば搬送ベルトに電荷を付与して帯電せしめ、ほぼ絶縁体からなる印刷媒体を搬送ベルトに静電吸着させて搬送し、搬送される印刷媒体にインクジェットヘッドからインク滴を吐出して印刷を行うものがある。他に、空気負圧で印刷媒体を搬送ベルトに吸着させて搬送するものもある。このような印刷媒体搬送方法は、特にラインヘッド型インクジェットプリンタで有効である。下記特許文献1に記載されるインクジェットプリンタは、ラインヘッド型インクジェットヘッドを印刷媒体の搬送方向上流側と下流側の二カ所に分配し、複数の搬送ベルトを印刷媒体の搬送方向と交差する方向に所定の間隔で配設した搬送ユニットをインクジェットヘッドに対応させて印刷媒体搬送方向に二組配設し、それらの搬送ベルトに印刷媒体を静電吸着させて搬送し、搬送される印刷媒体に上下流二カ所のインクジェットヘッドから夫々インク滴を吐出して印刷を行う。インクジェットヘッドは搬送ベルト同士の隙間の部分に配設され、その直下に配設されたクリーニングユニットを用いて、ノズルの不具合を回復させる、所謂クリーニングを行うものである。
特開2005−75475号公報
ところで、前記特許文献1に記載されるような複数の搬送ベルトを印刷媒体搬送方向と交差する方向に並べて配設するインクジェットプリンタにおいて、インクジェットヘッドからインク滴を吐出するタイミングとして、例えば駆動ローラに取付けられたロータリエンコーダ信号を用いる方法があるが、駆動ローラの偏心や駆動ローラ−搬送ベルト間の滑りなどによってロータリエンコーダ信号と搬送ベルト速度が一致せず、結果的に所定位置にインク滴を吐出できずに印刷画質が低下する。
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたものであり、複数の搬送ベルトを印刷媒体搬送方向と交差する方向に配設して印刷媒体を搬送し、その搬送される印刷媒体にインクジェットヘッドからインク滴を吐出して印刷を行うにあたり、インク滴を印刷媒体の所定位置に吐出して印刷画質を確保することが可能なインクジェットプリンタを提供することを目的とするものである。
[発明1]上記課題を解決するために、発明1のインクジェットプリンタは、複数の搬送ベルトを印刷媒体搬送方向と交差する方向に所定の間隔で配設し、前記複数の搬送ベルトに搭載されて搬送される印刷媒体にインクジェットヘッドからインク滴を吐出して印刷を行うインクジェットプリンタであって、前記複数の搬送ベルト夫々の移動速度を検出するために当該複数の搬送ベルトに設けられた速度検出用エンコーダと、前記速度検出用エンコーダで検出された前記複数の搬送ベルト夫々の移動速度から算出した平均移動速度に基づいてインク滴吐出タイミング信号を出力するインク滴吐出タイミング信号発生手段とを備えたことを特徴とするものである。
この発明1に係るインクジェットプリンタによれば、複数の搬送ベルトの平均移動速度に基づいてインク滴吐出タイミング信号を出力することにより、印刷媒体と搬送ベルトの検出位置ズレを可及的に抑制防止することができ、もってインク滴を印刷媒体の所定位置に吐出して印刷画質を確保することができる。
この発明1に係るインクジェットプリンタによれば、複数の搬送ベルトの平均移動速度に基づいてインク滴吐出タイミング信号を出力することにより、印刷媒体と搬送ベルトの検出位置ズレを可及的に抑制防止することができ、もってインク滴を印刷媒体の所定位置に吐出して印刷画質を確保することができる。
[発明2]また、発明2のインクジェットプリンタは、前記発明1のインクジェットプリンタにおいて、前記速度検出用エンコーダが磁気式エンコーダであることを特徴とするものである。
この発明2のインクジェットプリンタによれば、速度検出用エンコーダを磁気式エンコーダで構成したため、発明を実施化し易い。
この発明2のインクジェットプリンタによれば、速度検出用エンコーダを磁気式エンコーダで構成したため、発明を実施化し易い。
次に、本発明のインクジェットプリンタの第1実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態のインクジェットプリンタの概略構成図であり、図1aは、その平面図、図1bは正面図である。図1において、印刷媒体1は、図の右から左に向けて図の矢印方向に搬送され、その搬送途中の印字領域で印字される、ラインヘッド型インクジェットプリンタである。但し、本実施形態のインクジェットヘッドは一カ所だけでなく、二カ所に分けて配設されている。
図1は、本実施形態のインクジェットプリンタの概略構成図であり、図1aは、その平面図、図1bは正面図である。図1において、印刷媒体1は、図の右から左に向けて図の矢印方向に搬送され、その搬送途中の印字領域で印字される、ラインヘッド型インクジェットプリンタである。但し、本実施形態のインクジェットヘッドは一カ所だけでなく、二カ所に分けて配設されている。
図中の符号2は、印刷媒体1の搬送方向上流側に設けられた第1インクジェットヘッド、符号3は、同じく下流側に設けられた第2インクジェットヘッドであり、第1インクジェットヘッド2の下方には印刷媒体1を搬送するための第1搬送部4が設けられ、第2インクジェットヘッド3の下方には第2搬送部5が設けられている。第1搬送部4は、印刷媒体1の搬送方向と交差する方向(以下、ノズル列方向とも称す)に所定の間隔をあけて配設された4本の第1搬送ベルト6で構成され、第2搬送部5は、同じく印刷媒体1の搬送方向と交差する方向(ノズル列方向)に所定の間隔をあけて配設された4本の第2搬送ベルト7で構成される。
4本の第1搬送ベルト6と同じく4本の第2搬送ベルト7とは、互いに交互に隣り合うように配設されている。本実施形態では、これらの搬送ベルト6,7のうち、ノズル列方向右側2本の第1搬送ベルト6及び第2搬送ベルト7と、ノズル列方向左側2本の第1搬送ベルト6及び第2搬送ベルト7とを区分する。即ち、ノズル列方向右側2本の第1搬送ベルト6及び第2搬送ベルト7の重合部に右側駆動ローラ8Rが配設され、ノズル列方向左側2本の第1搬送ベルト6及び第2搬送ベルト7の重合部に左側駆動ローラ8Lが配設され、それより上流側に右側第1従動ローラ9R及び左側第1従動ローラ9Lが配設され、下流側に右側第2従動ローラ10R及び左側第2従動ローラ10Lが配設されている。これらのローラは、一連のように見られるが、実質的には図1aの中央部分で分断されている。そして、ノズル列方向右側2本の第1搬送ベルト6は右側駆動ローラ8R及び右側第1従動ローラ9Rに巻回され、ノズル列方向左側2本の第1搬送ベルト6は左側駆動ローラ8L及び左側第1従動ローラ9Lに巻回され、ノズル列方向右側2本の第2搬送ベルト7は右側駆動ローラ8R及び右側第2従動ローラ10Rに巻回され、ノズル列方向左側2本の第2搬送ベルト7は左側駆動ローラ8L及び左側第2従動ローラ10Lに巻回されており、右側駆動ローラ8Rには右側電動モータ11Rが接続され、左側駆動ローラ8Lには左側電動モータ11Lが接続されている。従って、右側電動モータ11Rによって右側駆動ローラ8Rを回転駆動すると、ノズル列方向右側2本の第1搬送ベルト6で構成される第1搬送部4及び同じくノズル列方向右側2本の第2搬送ベルト7で構成される第2搬送部5は、互いに同期し且つ同じ速度で移動し、左側電動モータ11Lによって左側駆動ローラ8Lを回転駆動すると、ノズル列方向左側2本の第1搬送ベルト6で構成される第1搬送部4及び同じくノズル列方向左側2本の第2搬送ベルト7で構成される第2搬送部5は、互いに同期し且つ同じ速度で移動する。但し、右側電動モータ11Rと左側電動モータ11Lの回転速度を異なるものとすると、ノズル列方向左右の搬送速度を変えることができ、具体的には右側電動モータ11Rの回転速度を左側電動モータ11Lの回転速度よりも大きくすると、ノズル列方向右側の搬送速度を左側よりも大きくすることができ、左側電動モータ11Lの回転速度を右側電動モータ11Rの回転速度よりも大きくすると、ノズル列方向左側の搬送速度を右側よりも大きくすることができる。
第1インクジェットヘッド2及び第2インクジェットヘッド3は、例えばイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色の各色毎に、印刷媒体1の搬送方向にずらして配設されている。各インクジェットヘッド2,3には、図示しない各色のインクタンクからインク供給チューブを介してインクが供給される。各インクジェットヘッド2,3には、印刷媒体1の搬送方向と交差する方向に、複数のノズルが形成されており(即ちノズル列方向)、それらのノズルから同時に必要箇所に必要量のインク滴を吐出することにより、印刷媒体1上に微小なインクドットを形成出力する。これを各色毎に行うことにより、第1搬送部4及び第2搬送部5で搬送される印刷媒体1を一度通過させるだけで、所謂ワンパスによる印刷を行うことができる。即ち、これらのインクジェットヘッド2,3の配設領域が印字領域に相当する。
インクジェットヘッドの各ノズルからインクを吐出出力する方法としては、静電方式、ピエゾ方式、膜沸騰インクジェット方式などがある。静電方式は、アクチュエータである静電ギャップに駆動信号を与えると、キャビティ内の振動板が変位してキャビティ内に圧力変化を生じ、その圧力変化によってインク滴がノズルから吐出出力されるというものである。ピエゾ方式は、アクチュエータであるピエゾ素子に駆動信号を与えると、キャビティ内の振動板が変位してキャビティ内に圧力変化を生じ、その圧力変化によってインク滴がノズルから吐出出力されるというものである。膜沸騰インクジェット方式は、キャビティ内に微小ヒータがあり、瞬間的に300℃以上に加熱されてインクが膜沸騰状態となって気泡が生成し、その圧力変化によってインク滴がノズルから吐出出力されるというものである。本発明は、何れのインク出力方法も適用可能であるが、駆動信号の波高値や電圧増減傾きを調整することでインク滴の吐出量を調整可能なピエゾ素子に特に好適である。
第1インクジェットヘッド2のインク滴吐出用ノズルは第1搬送部4の4本の第1搬送ベルト6の間にだけ形成されており、第2インクジェットヘッド3のインク滴吐出用ノズルは第2搬送部5の4本の第2搬送ベルト7の間にだけ形成されている。これは、後述するクリーニング部によって各インクジェットヘッド2,3をクリーニングするためであるが、このようにすると、どちらか一方のインクジェットヘッドだけでは、1パスによる全面印刷を行うことができない。そのため、互いに印字できない部分を補うために第1インクジェットヘッド2と第2インクジェットヘッド3とを印刷媒体1の搬送方向にずらして配設しているのである。
第1インクジェットヘッド2の下方に配設されているのが当該第1インクジェットヘッド2をクリーニングする第1クリーニングキャップ12、第2インクジェットヘッド3の下方に配設されているのが当該第2インクジェットヘッド3をクリーニングする第2クリーニングキャップ13である。各クリーニングキャップ12,13は、何れも第1搬送部4の4本の第1搬送ベルト6の間、及び第2搬送部5の4本の第2搬送ベルト7の間を通過できる大きさに形成してある。これらのクリーニングキャップ12,13は、例えばインクジェットヘッド2,3の下面、即ちノズル面に形成されているノズルを覆い且つ当該ノズル面に密着可能な方形有底のキャップ体と、その底部に配設されたインク吸収体と、キャップ体の底部に接続されたチューブポンプと、キャップ体を昇降する昇降装置とで構成されている。そこで、昇降装置によってキャップ体を上昇してインクジェットヘッド2,3のノズル面に密着する。その状態で、チューブポンプによってキャップ体内を負圧にすると、インクジェットヘッド2,3のノズル面に開設されているノズルからインク滴や気泡が吸い出され、インクジェットヘッド2,3をクリーニングすることができる。クリーニングが終了したら、クリーニングキャップ12,13を下降する。
第1従動ローラ9R,9Lの上流側には、給紙部15から供給される印刷媒体1の給紙タイミングを調整すると共に当該印刷媒体1のスキューを補正する、二個一対のゲートローラ14が設けられている。スキューとは、搬送方向に対する印刷媒体1の捻れである。また、給紙部15の上方には、印刷媒体1を供給するためのピックアップローラ16が設けられている。なお、図中の符号17は、ゲートローラ14を駆動するゲートローラモータである。
駆動ローラ8R,8Lの下方にはベルト帯電装置19が配設されている。このベルト帯電装置19は、駆動ローラ8R,8Lを挟んで第1搬送ベルト6及び第2搬送ベルト7に当接する帯電ローラ20と、帯電ローラ20を第1搬送ベルト6及び第2搬送ベルト7に押し付けるスプリング21と、帯電ローラ20に電荷を付与する電源18とで構成されており、帯電ローラ20から第1搬送ベルト6及び第2搬送ベルト7に電荷を付与してそれらを帯電する。一般に、これらのベルト類は、中・高抵抗体又は絶縁体で構成されているので、ベルト帯電装置19によって帯電すると、その表面に印加された電荷が、同じく高抵抗体又は絶縁体で構成される印刷媒体1に誘電分極を生じせしめ、その誘電分極によって発生する電荷とベルト表面の電荷との間に生じる静電気力でベルトに印刷媒体1を吸着することができる。なお、ベルト帯電装置19としては、所謂電荷を降らせるコロトロンなどでもよい。
従って、このインクジェットプリンタによれば、ベルト帯電装置19で第1搬送ベルト6及び第2搬送ベルト7の表面を帯電し、その状態でゲートローラ14から印刷媒体1を給紙し、図示しない拍車やローラで構成される紙押えローラで印刷媒体1を第1搬送ベルト6に押し付けると、前述した誘電分極の作用によって印刷媒体1は第1搬送ベルト6の表面に吸着される。この状態で、電動モータ11R,11Lによって駆動ローラ8R,8Lを回転駆動すると、その回転駆動力が第1搬送ベルト6を介して第1従動ローラ9R,9Lに伝達される。
このようにして印刷媒体1を吸着した状態で第1搬送ベルト6を搬送方向下流側に移動し、印刷媒体1を第1インクジェットヘッド2の下方に移動し、当該第1インクジェットヘッド2に形成されているノズルからインク滴を吐出して印字を行う。この第1インクジェットヘッド2による印字が終了したら、印刷媒体1を搬送方向下流側に移動して第2搬送部5の第2搬送ベルト7に乗り移らせる。前述したように、第2搬送ベルト7もベルト帯電装置19によって表面が帯電しているので、前述した誘電分極の作用によって印刷媒体1は第2搬送ベルト7の表面に吸着される。
この状態で、第2搬送ベルト7を搬送方向下流側に移動し、印刷媒体1を第2インクジェットヘッド3の下方に移動し、当該第2インクジェットヘッドに形成されているノズルからインク滴を吐出して印字を行う。この第2インクジェットヘッドによる印字が終了したら、印刷媒体1を更に搬送方向下流側に移動し、図示しない分離装置で印刷媒体1を第2搬送ベルト7の表面から分離しながら排紙部に排紙する。
また、第1及び第2インクジェットヘッド2,3のクリーニングが必要なときには、前述したように第1及び第2クリーニングキャップ12,13を上昇して第1及び第2インクジェットヘッド2,3のノズル面にキャップ体を密着し、その状態でキャップ体内を負圧にすることで第1及び第2インクジェットヘッド2,3のノズルからインク滴や気泡を吸い出してクリーニングし、然る後、第1及び第2クリーニングキャップ12,13を下降する。
前記インクジェットプリンタ内には、自身を制御するための制御装置が設けられている。この制御装置は、例えば図2に示すように、例えばパーソナルコンピュータ、デジタルカメラ等のホストコンピュータ60から入力された印刷データに基づいて、印刷装置や給紙装置等を制御することにより印刷媒体に印刷処理を行うものである。そして、ホストコンピュータ60から入力された印刷データを受取る入力インタフェース部61と、この入力インタフェース部61から入力された印刷データに基づいて印刷処理を実行する例えばマイクロコンピュータで構成される制御部62と、ゲートローラモータ17を駆動制御するゲートローラモータドライバ63と、ピックアップローラ16を駆動するためのピックアップローラモータ51を駆動制御するピックアップローラモータドライバ64と、インクジェットヘッド2、3を駆動制御するヘッドドライバ65と、右側電動モータ11Rを駆動制御する右側電動モータドライバ66Rと、左側電動モータ11Lを駆動制御する左側電動モータドライバ66Lと、各ドライバ63〜65、66R、66Lの出力信号を外部のゲートローラモータ17、ピックアップローラモータ51、インクジェットヘッド2、3、右側電動モータ11R、左側電動モータ11Lで使用する駆動信号に変換して出力するインタフェース67とを備えて構成される。
制御部62は、印刷処理等の各種処理を実行するCPU(Central Processing Unit)62aと、入力インタフェース61を介して入力された印刷データ或いは当該印刷データ印刷処理等を実行する際の各種データを一時的に格納し、或いは印刷処理等のアプリケーションプログラムを一時的に展開するRAM(Random Access Memory)62cと、CPU62aで実行する制御プログラム等を格納する不揮発性半導体メモリで構成されるROM(Read-Only Memory)62dを備えている。この制御部62は、インタフェース61を介してホストコンピュータ60から印刷データ(画像データ)を入手すると、CPU62aが、この印刷データに所定の処理を実行して、何れのノズルからインク滴を吐出するか或いはどの程度のインク滴を吐出するかという印字データ(駆動信号選択データSI&SP)を出力し、この印字データ及び各種センサからの入力データに基づいて、各ドライバ63〜65、66R、66Lに制御信号を出力する。各ドライバ63〜65、66R、66Lから制御信号が出力されると、これらがインタフェース67で駆動信号に変換されてインクジェットヘッドの複数のノズルに対応するアクチュエータ、ゲートローラモータ17、ピックアップローラモータ51、右側電動モータ11R、左側電動モータ11Lが夫々作動して、印刷媒体1の給紙及び搬送、印刷媒体1の姿勢制御、並びに印刷媒体1への印刷処理が実行される。
ヘッドドライバ65は、駆動波形信号WCOMを形成する駆動波形信号発生回路70と、クロック信号SCKを発振する発振回路71とを備えている。駆動波形信号発生回路70は、例えば図3に示すように、駆動波形信号WCOMが中間電位(オフセット)まで立ち上げられている状態から、時間幅T1の間、クロック信号の立上がりのタイミングで波形データ+ΔV1ずつ駆動波形信号WCOMを加算し、次いで時間幅T0の間、駆動波形信号WCOMを一定値に保持し(波形データ0)、次いで時間幅T2の間、クロック信号の立上がりのタイミングで波形データ−ΔV2ずつ駆動波形信号WCOMを減算する。このようにして生成された駆動波形信号WCOMを、例えばインタフェース67でパルス変調し、電力増幅して駆動信号COMとしてインクジェットヘッド2、3に供給することで、各ノズル毎に設けられているピエゾ素子などのアクチュエータを駆動することが可能となり、各ノズルからインク滴を吐出することができる。また、パルス変調基準信号発生回路71から出力されるパルス変調基準信号COMrstは、駆動波形信号のパルス変調タイミングを規定するためのものであるが、その詳細は後段に説明する。
この駆動信号COMの立上がり部分がノズルに連通するキャビティ(圧力室)の容積を拡大してインクを引込む(インクの吐出面を考えればメニスカスを引き込むとも言える)段階であり、駆動信号COMの立下がり部分がキャビティの容積を縮小してインクを押出す(インクの吐出面を考えればメニスカスを押出すとも言える)段階であり、インクを押出した結果、インク滴がノズルから吐出される。ちなみに、駆動信号COM又は駆動波形信号WCOMの波形は、前述からも容易に推察されるように、波形データ0、+ΔV1、−ΔV2、+ΔV3、クロック信号によって調整可能である。
この電圧台形波からなる駆動信号COMの電圧増減傾きや波高値を種々に変更することにより、インクの引込量や引込速度、インクの押出量や押出速度を変化させることができ、これによりインク滴の吐出量を変化させて異なるインクドットの大きさを得ることができる。従って、例えば図4に示すように、複数の駆動信号COMを時系列的に連結する場合でも、そのうちから単独の駆動信号COMを選択してピエゾ素子などのアクチュエータ22に供給し、インク滴を吐出したり、複数の駆動信号COMを選択してピエゾ素子などのアクチュエータ22に供給し、インク滴を複数回吐出したりすることで種々のインクドットの大きさを得ることができる。即ち、インクが乾かないうちに複数のインク滴を同じ位置に着弾すると、実質的に大きなインク滴を吐出するのと同じことになり、インクドットの大きさを大きくすることできるのである。このような技術の組み合わせによって多階調化を図ることが可能となる。なお、図4の左端の駆動パルスは、インクを引込むだけで押出していない。これは、微振動と呼ばれ、インク滴を吐出せずに、例えばノズルの乾燥を抑制防止したりするのに用いられる。
これらの結果、インクジェットヘッド2、3には、インタフェース67で生成された駆動信号COM、印刷データに基づいて吐出するノズルを選択すると共にピエゾ素子などのアクチュエータの駆動信号COMへの接続タイミングを決定する駆動信号選択データ信号SI&SP、全ノズルにノズル選択データが入力された後、駆動信号選択データSI&SPに基づいて駆動信号COMとインクジェットヘッド2、3のアクチュエータとを接続させるラッチ信号LAT及びチャンネル信号CH、駆動信号選択データ信号SI&SPをシリアル信号としてインクジェットヘッド2、3に送信するためのクロック信号SCK、後述するパルスの立上がりでインク滴を吐出するためのインク滴吐出タイミング信号が入力されている。なお、これ以後、複数の駆動信号COMを時系列的に連結して出力する場合、単独の駆動信号COMを駆動パルスPCOMとし、駆動パルスPCOMが時系列的に連結された信号全体を駆動信号COMと記す。
次に、前記駆動回路から出力される駆動信号COMとピエゾ素子などのアクチュエータを接続する構成について説明する。図5は、駆動信号COMとピエゾ素子などのアクチュエータとを接続する選択部のブロック図である。この選択部は、インク滴を吐出させるべきノズルに対応したピエゾ素子などのアクチュエータを指定するための駆動信号選択データSI&SPを保存するシフトレジスタ211と、シフトレジスタ211のデータを一時的に保存するラッチ回路212と、ラッチ回路212の出力をレベル変換するレベルシフタ213と、レベルシフタの出力に応じて駆動信号COMをピエゾ素子などのアクチュエータ22に接続する選択スイッチ201によって構成されている。
シフトレジスタ211には、駆動信号選択データ信号SI&SPが順次入力されると共に、クロック信号SCKの入力パルスに応じて記憶領域が初段から順次後段にシフトする。ラッチ回路212は、ノズル数分の駆動信号選択データSI&SPがシフトレジスタ211に格納された後、入力されるラッチ信号LATによってシフトレジスタ211の各出力信号をラッチする。ラッチ回路212に保存された信号は、レベルシフタ213によって次段の選択スイッチ201をオンオフできる電圧レベルに変換される。これは、駆動信号COMが、ラッチ回路212の出力電圧に比べて高い電圧であり、これに合わせて選択スイッチ201の動作電圧範囲も高く設定されているためである。従って、レベルシフタ213によって選択スイッチ201が閉じられるピエゾ素子などのアクチュエータは駆動信号選択データSI&SPの接続タイミングで駆動信号COMに接続される。また、シフトレジスタ211の駆動信号選択データSI&SPがラッチ回路212に保存された後、次の印字情報をシフトレジスタ211に入力し、インク滴の吐出タイミングに合わせてラッチ回路212の保存データを順次更新する。なお、図中の符号HGNDは、ピエゾ素子などのアクチュエータのグランド端である。また、この選択スイッチ201によれば、ピエゾ素子などのアクチュエータを駆動信号COMから切り離した後も、当該アクチュエータ22の入力電圧は、切り離す直前の電圧に維持される。
次に、前述したインク滴吐出タイミング信号の創生方法について説明する。本実施形態では、図6に示すように、全ての搬送ベルト6,7の外周面の幅方向中央部全周に一連の磁性層31が設けられ、この磁性層31にリニアエンコーダスケールが記録されている。磁性層31に記録されるリニアエンコーダスケールは、周知のように、例えばS極とN極の異なる磁極を、印刷画像の解像度の半分値に等しい等ピッチで交互に着磁したものである。そして、全ての搬送ベルト6,7の外周面の下部には、磁性層31に記録されているリニアエンコーダスケールを検出するための磁気センサ32が配設されている。従って、例えば搬送ベルト6,7の外周面の磁性層31に記録されているリニアエンコーダスケールがN極であるときに磁気センサ32の出力信号がHiレベルになるものである場合、当該磁気センサ32の出力信号の立上がりのタイミングでインクジェットヘッド2,3からインク滴を吐出すれば、所定の解像度の印刷画像を得ることが可能となる。
しかしながら、本実施形態のように複数の搬送ベルト6,7を印刷媒体搬送方向と交差する方向に配設し、それらの搬送ベルト6,7に印刷媒体1を搭載吸着して搬送する場合、夫々の搬送ベルト6,7の移動速度の変動は回避できない。そこで、本実施形態では、例えば印刷媒体1が主として第1搬送ベルト6で搬送されている場合に、全ての第1搬送ベルト6の磁性層31に記録されているリニアエンコーダスケールの磁気センサ32からの出力信号を読込み、例えば出力信号の立上がりエッジ間の時間から全ての第1搬送ベルト6の移動速度を求め、その移動速度の平均値からなる平均移動速度を算出し、その平均移動速度を用いてインク滴吐出信号を創生出力する。また、例えば印刷媒体1が主として第2搬送ベルト7で搬送されている場合に、全ての第2搬送ベルト7の磁性層31に記録されているリニアエンコーダスケールの磁気センサ32からの出力信号を読込み、例えば出力信号の立上がり間の時間から全ての第2搬送ベルト6の移動速度を求め、その移動速度の平均値からなる平均移動速度を算出し、その平均移動速度を用いてインク滴吐出信号を創生出力する。なお、リニアエンコーダスケールを記録する磁性層31は、搬送ベルト6,7の内周面側に設けてもよく、その場合には、図8に示すように、磁気センサ32を搬送ベルト6,7の内側に配設すればよい。
磁気センサ32からの出力信号の切換えは、図6,図7に示す印刷媒体検出センサ33からの出力信号に基づいて行う。この印刷媒体検出センサ33は、印刷媒体1が第1搬送ベルト6からなる第1搬送部4と第2搬送ベルト7からなる第2搬送部5に半分ずつ搭載吸着されているときに出力信号がHiレベルになるように配設されている。従って、印刷媒体検出センサ33の出力信号がHiレベルになったら、第1搬送ベルト6の磁性層31に記録されているリニアエンコーダスケールの磁気センサ32からの出力信号から、第2搬送ベルト7の磁性層31に記録されているリニアエンコーダスケールの磁気センサ32からの出力信号に切換える。
このインク滴吐出タイミング信号の創生のために、前述した制御装置内には磁気センサ32からの出力信号がHiレベルになる立上がりエッジ間の時間をパルス幅カウンタ値として検出して搬送ベルト6,7の移動速度を算出するためのパルス幅カウンタ34が、磁気センサ32の数分、設けられている。このパルス幅カウンタ34のパルス幅カウンタ値を記憶更新するためのメモリが制御部62内に設けられている。また、このパルス幅カウンタ34のスタート及びクリアは制御部62の指示によって行われる。なお、4本の第1搬送ベルト6に対応する4つの磁気センサ32のパルス幅カウンタ値をPa(n)〜Pd(n)とし、4本の第2搬送ベルト7に対応する4つの磁気センサ32のパルス幅カウンタ値をP’a(n)〜P’d(n)とする。また、本実施形態では、前述したように磁性層31のリニアエンコーダスケールとしてN極及びS極の異なる磁極を印刷画像の解像度の半分値の等ピッチで着磁しているため、例えば磁気センサ32からの出力信号がHiレベルになる立上がり間の時間を検出し、その時間を用いて簡易的にインク滴吐出タイミング信号を出力しているが、本質的には搬送ベルト6,7の移動速度に応じてインク滴吐出タイミング信号を出力するものである。
図10には、磁気センサ32のパルス幅カウンタ値を用いてインク滴吐出タイミング信号を創成出力するための演算処理を示す。この演算処理では、まずステップS1でゲートローラ14が駆動状態であるか否かを判定し、ゲートローラ14が駆動状態である場合にはステップS2に移行し、そうでない場合には待機する。
ステップS2では、全てのパルス幅カウンタ34のパルス幅カウンタ値が検出されたか否かを判定し、全てのパルス幅カウンタ34のパルス幅カウンタ値が検出された場合にはステップS3に移行し、そうでない場合には待機する。
ステップS2では、全てのパルス幅カウンタ34のパルス幅カウンタ値が検出されたか否かを判定し、全てのパルス幅カウンタ34のパルス幅カウンタ値が検出された場合にはステップS3に移行し、そうでない場合には待機する。
ステップS3では、インク滴吐出タイミング信号を立上げる。
次にステップS4に移行して、印刷媒体検出センサ33の出力信号がHiレベルであるか否かを判定し、当該印刷媒体検出センサ33の出力信号がHiレベルである場合にはステップS12に移行し、そうでない場合にはステップS5に移行する。
ステップS5では、タイマをスタートしてからステップS6に移行する。
次にステップS4に移行して、印刷媒体検出センサ33の出力信号がHiレベルであるか否かを判定し、当該印刷媒体検出センサ33の出力信号がHiレベルである場合にはステップS12に移行し、そうでない場合にはステップS5に移行する。
ステップS5では、タイマをスタートしてからステップS6に移行する。
ステップS6では、4本の第1搬送ベルト6に対応する4つの磁気センサ32のパルス幅カウンタ値Pa(n)〜Pd(n)の平均値s(n)を算出してからステップS7に移行する。
ステップS7では、タイマ値がs(n)/2であるか否かを判定し、タイマ値がs(n)/2である場合にはステップS8に移行し、そうでない場合には待機する。
ステップS7では、タイマ値がs(n)/2であるか否かを判定し、タイマ値がs(n)/2である場合にはステップS8に移行し、そうでない場合には待機する。
ステップS8では、インク滴吐出タイミング信号を立下げてからステップS9に移行する。
ステップS9では、タイマ値がs(n)であるか否かを判定し、タイマ値がs(n)である場合にはステップS10に移行し、そうでない場合には待機する。
ステップS10では、パルス幅カウンタ値のカウントが終了しているパルス幅カウンタ34のパルス幅カウンタ値を対応するメモリに更新してからステップS11に移行する。
ステップS9では、タイマ値がs(n)であるか否かを判定し、タイマ値がs(n)である場合にはステップS10に移行し、そうでない場合には待機する。
ステップS10では、パルス幅カウンタ値のカウントが終了しているパルス幅カウンタ34のパルス幅カウンタ値を対応するメモリに更新してからステップS11に移行する。
ステップS11では、タイマをクリアしてからステップS3に移行する。
一方、ステップS12では、パルス幅カウンタ値のカウントが終了しているパルス幅カウンタ34のパルス幅カウンタ値を対応するメモリに更新する。
次にステップS13に移行して、タイマをスタートする。
次にステップS14に移行して、4本の第2搬送ベルト7に対応する4つの磁気センサ32のパルス幅カウンタ値P’a(n)〜Pd’(n)の平均値s’(n)を算出する。
一方、ステップS12では、パルス幅カウンタ値のカウントが終了しているパルス幅カウンタ34のパルス幅カウンタ値を対応するメモリに更新する。
次にステップS13に移行して、タイマをスタートする。
次にステップS14に移行して、4本の第2搬送ベルト7に対応する4つの磁気センサ32のパルス幅カウンタ値P’a(n)〜Pd’(n)の平均値s’(n)を算出する。
次にステップS15に移行して、タイマ値がs’(n)/2であるか否かを判定し、タイマ値がs’(n)/2である場合にはステップS16に移行し、そうでない場合には待機する。
ステップS16では、インク滴吐出タイミング信号を立下げる。
次にステップS17に移行して、印刷媒体検出センサ33の出力信号がHiレベルであるか否かを判定し、当該印刷媒体検出センサ33の出力信号がHiレベルである場合にはステップS18に移行し、そうでない場合にはステップS21に移行する。
ステップS16では、インク滴吐出タイミング信号を立下げる。
次にステップS17に移行して、印刷媒体検出センサ33の出力信号がHiレベルであるか否かを判定し、当該印刷媒体検出センサ33の出力信号がHiレベルである場合にはステップS18に移行し、そうでない場合にはステップS21に移行する。
ステップS18では、タイマ値がs’(n)であるか否かを判定し、タイマ値がs’(n)である場合にはステップS19に移行し、そうでない場合には待機する。
ステップS19では、インク滴吐出タイミング信号を立上げてからステップS20に移行する。
ステップS20では、タイマをクリアしてからステップS12に移行する。
また、ステップS21では、全てのパルス幅カウンタ値をクリアする。
次にステップS22に移行して、平均値s、s’をクリアしてからメインプログラムに復帰する。
ステップS19では、インク滴吐出タイミング信号を立上げてからステップS20に移行する。
ステップS20では、タイマをクリアしてからステップS12に移行する。
また、ステップS21では、全てのパルス幅カウンタ値をクリアする。
次にステップS22に移行して、平均値s、s’をクリアしてからメインプログラムに復帰する。
図11には、図10の演算処理によるインク滴吐出タイミング信号の出力の状態を示す。ゲートローラが駆動している状態で、まず、全てのパルス幅カウンタ34のパルス幅カウンタ値が検出された時点でインク滴吐出タイミング信号が立上げられる。その後、4本の第1搬送ベルト6に対応する4つの磁気センサ32のパルス幅カウンタ値Pa(1)〜Pd(1)の平均値s(1)が算出され、タイマ値がs(1)/2になった時点でインク滴吐出タイミング信号を立下げられ、タイマ値がs(1)になった時点でインク滴吐出タイミング信号が立上げられる。次いで、4本の第1搬送ベルト6に対応する4つの磁気センサ32のパルス幅カウンタ値Pa(2)〜Pd(2)の平均値s(2)が算出され、タイマ値がs(2)/2になった時点でインク滴吐出タイミング信号を立下げられ、タイマ値がs(2)になった時点でインク滴吐出タイミング信号が立上げられ、これを順次繰り返してインク滴吐出タイミング信号が出力される。
その後、印刷媒体検出センサ33の出力信号がHiレベルとなり、タイマ値が、4本の第1搬送ベルト6に対応する4つの磁気センサ32のパルス幅カウンタ値Pa(n)〜Pd(n)の平均値s(n)になったらインク滴吐出タイミング信号が立上げられ、その後、4本の第2搬送ベルト7に対応する4つの磁気センサ32のパルス幅カウンタ値P’a(n+1)〜P’d(n+1)の平均値s’(n+1)が算出され、タイマ値がs’(n+1)/2になった時点でインク滴吐出タイミング信号を立下げられ、タイマ値がs’(n+1)になった時点でインク滴吐出タイミング信号が立上げられる。次いで、4本の第2搬送ベルト7に対応する4つの磁気センサ32のパルス幅カウンタ値P’a(n+2)〜P’d(n+2)の平均値s’(n+2)が算出され、タイマ値がs’(n+2)/2になった時点でインク滴吐出タイミング信号を立下げられ、タイマ値がs’(n+2)になった時点でインク滴吐出タイミング信号が立上げられ、これを順次繰り返してインク滴吐出タイミング信号が出力される。
その後、印刷媒体検出センサ33の出力信号がLoレベルになったら、4本の第1搬送ベルト6に対応する4つの磁気センサ32のパルス幅カウンタ値Pa(n)〜Pd(n)の平均値s(n)及び4本の第2搬送ベルト7に対応する4つの磁気センサ32のパルス幅カウンタ値P’a(m)〜P’d(m)の平均値s’(m)がクリアされる。
このように、本実施形態のインクジェットプリンタによれば、複数の搬送ベルト6,7を印刷媒体搬送方向と交差する方向に所定の間隔で配設し、前記複数の搬送ベルト6,7に搭載されて搬送される印刷媒体1にインクジェットヘッド2,3からインク滴を吐出して印刷を行うにあたり、複数の搬送ベルト6,7の全ての磁気センサ33(速度検出用エンコーダ)で検出された搬送ベルト移動速度の平均移動速度を求め、当該平均移動速度に基づいてインク滴吐出タイミング信号を出力する構成としたため、印刷媒体1と搬送ベルト6,7の検出位置ズレを可及的に抑制防止することができ、もってインク滴を印刷媒体の所定位置に吐出して印刷画質を確保することができる。
また、速度検出用エンコーダを磁気式エンコーダで構成したため、発明を実施化し易い。
このように、本実施形態のインクジェットプリンタによれば、複数の搬送ベルト6,7を印刷媒体搬送方向と交差する方向に所定の間隔で配設し、前記複数の搬送ベルト6,7に搭載されて搬送される印刷媒体1にインクジェットヘッド2,3からインク滴を吐出して印刷を行うにあたり、複数の搬送ベルト6,7の全ての磁気センサ33(速度検出用エンコーダ)で検出された搬送ベルト移動速度の平均移動速度を求め、当該平均移動速度に基づいてインク滴吐出タイミング信号を出力する構成としたため、印刷媒体1と搬送ベルト6,7の検出位置ズレを可及的に抑制防止することができ、もってインク滴を印刷媒体の所定位置に吐出して印刷画質を確保することができる。
また、速度検出用エンコーダを磁気式エンコーダで構成したため、発明を実施化し易い。
1は印刷媒体、2は第1インクジェットヘッド、3は第2インクジェットヘッド、4は第1搬送部、5は第2搬送部、6は第1搬送ベルト、7は第2搬送ベルト、8R,8Lは駆動ローラ、9R,9Lは第1従動ローラ、10R,10Lは第2従動ローラ、11R,11Lは電動モータ、14はゲートローラ、15は給紙部、16はフィードローラ、17はゲートローラモータ、31は磁性層(リニアエンコーダスケール)、32は磁気センサ、33は印刷媒体検出センサ、34はパルス幅カウンタ
Claims (2)
- 複数の搬送ベルトを印刷媒体搬送方向と交差する方向に所定の間隔で配設し、前記複数の搬送ベルトに搭載されて搬送される印刷媒体にインクジェットヘッドからインク滴を吐出して印刷を行うインクジェットプリンタであって、前記複数の搬送ベルト夫々の移動速度を検出するために当該複数の搬送ベルトに設けられた速度検出用エンコーダと、前記速度検出用エンコードで検出された前記複数の搬送ベルト夫々の移動速度から算出した平均移動速度に基づいてインク滴吐出タイミング信号を出力するインク滴吐出タイミング信号発生手段とを備えたことを特徴とするインクジェットプリンタ。
- 前記速度検出用エンコーダが磁気式エンコーダであることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007039049A JP2008200972A (ja) | 2007-02-20 | 2007-02-20 | インクジェットプリンタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007039049A JP2008200972A (ja) | 2007-02-20 | 2007-02-20 | インクジェットプリンタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008200972A true JP2008200972A (ja) | 2008-09-04 |
Family
ID=39778954
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2007039049A Pending JP2008200972A (ja) | 2007-02-20 | 2007-02-20 | インクジェットプリンタ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2008200972A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011067984A (ja) * | 2009-09-24 | 2011-04-07 | Fujifilm Corp | 塗布装置及び画像形成装置 |
JP2013071395A (ja) * | 2011-09-29 | 2013-04-22 | Riso Kagaku Corp | 印刷装置 |
US8641184B2 (en) | 2009-12-08 | 2014-02-04 | Canon Kabushiki Kaisha | Conveying mechanism and recording apparatus including the same |
CN108481912A (zh) * | 2018-03-26 | 2018-09-04 | 陈晓丽 | 一种单pass数据传输打印控制系统及其控制方法 |
-
2007
- 2007-02-20 JP JP2007039049A patent/JP2008200972A/ja active Pending
Cited By (5)
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