JP2008200167A

JP2008200167A - 手術用カメラケース

Info

Publication number: JP2008200167A
Application number: JP2007037527A
Authority: JP
Inventors: Atsuomi Saiga; 厚臣雑賀
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2007-02-19
Filing date: 2007-02-19
Publication date: 2008-09-04

Abstract

【課題】撮影及び滅菌処理が容易で、汎用性が高く、安価な手術用カメラケースを提供する。
【解決手段】本発明は、手術中に使用するカメラ１１が収容される、滅菌された手術用カメラケース１であって、カメラ１１を収容するのに十分な内容積を備えた被覆手段２と、被覆手段２に設けられた固定手段３とを備え、被覆手段２には、被覆手段２に収容されるカメラ１１のレンズ６位置に対応するようにレンズ用窓部９が開口されていることを特徴とする。
【選択図】図１

Description

本発明は、手術中に使用するカメラが収容される、滅菌された手術用カメラケースに関するものである。

一般に、形成外科等の手術中には、患部をカメラで撮影する機会が多く、その際、カメラの雑菌等が患部に付着しないように配慮する必要がある。

したがって、従来は、例えば、カメラで撮影する度に手袋を交換したり、或いは、水中撮影用のカメラのハウジングを滅菌し使用したりしていた（出願人は、公知・公用の従来技術に基づき発明したため、本発明に関連する先行技術文献を知らない）。

しかしながら、上記した従来例のように、カメラで撮影する度に手袋を交換していたのでは、非常に手間が掛かるといった問題がある。

また、手術中の撮影には水中撮影用のカメラのハウジングのような高度な防水機構は不要であるにも拘らず、水中撮影用のカメラのハウジングを利用するのは極めて不経済であると共に、滅菌処理に多大な労力と費用を要するといった問題もある。

本発明は、上記した課題を解決すべくなされたものであり、撮影及び滅菌処理が容易で、汎用性が高く、安価な手術用カメラケースを提供することを目的とするものである。

上記した目的を達成するため、本発明は、手術中に使用するカメラが収容される、滅菌された手術用カメラケースであって、前記カメラを収容するのに十分な内容積を備えた被覆手段と、該被覆手段に設けられた固定手段とを備え、前記被覆手段には、該被覆手段に収容されるカメラのレンズ位置に対応するようにレンズ用窓部が開口されていることを特徴とする。

そして、前記被覆手段は、少なくとも一端部に前記カメラを出し入れするための開口部を備えた袋状部材から構成されており、該袋状部材の開口部は開閉可能に形成されていてもよい。

また、前記被覆手段には、前記レンズ用窓部を覆う窓部カバーが取り外し可能に設けられていてもよい。

さらに、前記固定手段は、固定バンドにより構成され、該固定バンドは、複数のゴムバンドにより構成されていてもよい。

本発明によれば、カメラで患部を撮影する度に手袋を交換しなくても所定の清潔度を保持することができ、撮影作業が非常に簡略化される。

また、手術用カメラケースは極めて簡単な構成となっているため、安価であり、滅菌処理も簡単に行うことができ、汚染された場合には医療用ゴミとして簡単に廃棄処分することができる。

さらに、手術用カメラケースに収容されるカメラとしては、デジタルカメラの他、使い捨てカメラ等、或いは、カメラのレンズの形状や位置の異なるあらゆるタイプのカメラを使用することができるため、汎用性の向上を図ることができる。

以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。ここで、図１は本発明の実施の形態に係る手術用カメラケースを示す平面図、図２は同手術用カメラケースにカメラを収容する直前の状態を示す斜視図、図３は同手術用カメラケースにカメラを収容した状態を示す斜視図である。

本実施の形態に係る手術用カメラケース１は、被覆手段としての袋状部材２と、固定手段としての固定バンド３とを備えて構成されており、全体的に滅菌処理が施されている。

袋状部材２は、矩形状を成し、塩化ビニル等の素材製であり、少なくとも一端部（図１では右端部）にカメラ１１を出し入れするための開口部４を有し、カメラ１１を収容するのに十分な内容積を備えている。そして、開口部４の近傍には、マジックテープ（登録商標）等の閉塞手段５が設けられており、この閉塞手段５により開口部４が開閉可能となっている。

また、袋状部材２には、この袋状部材２に収容されるカメラ１１のレンズ６の位置に対応するように、略中央部分に窓部カバー７がミシン目８を介して取り付けられており、この窓部カバー７は袋状部材２から容易に取り外し可能となっている。そして、この窓部カバー７をミシン目８に沿って袋状部材２から切り離すことにより、レンズ用窓部９が開口されるようになっている。なお、窓部カバー７は、上記したようにミシン目８に沿って完全に取り除く構成とするのではなく、開閉式とし、開放した時にその状態を維持させるためにマジックテープ（登録商標）等で袋状部材２に固定するようにする等、各種変更が可能である。

固定バンド３は、輪ゴム等のゴムバンドにより構成されており、固定バンド３は袋状部材２の外面の所定箇所（図示では３箇所）に取り付けられた円筒状の固定具１０に挿通されて支持されている。

このような構成を備えた手術用カメラケース１にカメラ１１を収容するには、図２に示すように、先ず、開口部４からカメラ１１を袋状部材２に挿入した後、閉塞手段５により開口部４を閉塞する。次いで、図３に示すように、カメラ１１のレンズ６をレンズ窓部９に合わせた状態で、固定バンド３を袋状部材２に巻き付け、袋状部材２をカメラ１１に固定する。

この場合、袋状部材２がカメラ１１を収容するのに十分な内容積を備えていると共に、袋状部材２の略中央部分にレンズ用窓部９が開口されているため、レンズ６が中央から片寄った位置に配置されているタイプのカメラであっても、レンズ用窓部９を該カメラのレンズ６の位置に簡単に合わせることができる。また、固定バンド３を袋状部材２に巻き付けるだけで袋状部材２をカメラ１１に固定することができるため、カメラの収容作業の簡素化が図れる。さらに、この時、固定バンド３をカメラ１１のレンズ６に近接した位置に通すことにより、レンズ６とレンズ用窓部９との位置ずれを確実に防止することができる。

そして、形成外科等の手術において、上記したように手術用カメラケース１を装着させたカメラ１１を使用した場合、カメラ１１で患部を撮影する度に手袋を交換しなくても所定の清潔度を保持することができ、撮影作業が非常に簡略化される。

また、上記した手術用カメラケース１は袋状部材２と固定バンド３といった極めて簡単な構成となっているため、安価であり、滅菌処理も簡単に行うことができ、汚染された場合には医療用ゴミとして簡単に廃棄処分することができる。

さらに、手術用カメラケース１に収容されるカメラ１１としては、デジタルカメラの他、使い捨てカメラ等、或いは、レンズ６の形状や位置の異なるあらゆるタイプのカメラを使用することができるため、汎用性の向上を図ることができる。

なお、上記した実施の形態では、被覆手段として袋状部材２を使用し、固定手段として固定バンド３を使用した場合について説明したが、本発明はこれらの場合に限定されるものではない。

すなわち、例えば、被覆手段の材質として食品包装用として一般に使用されている薄く透明なフィルムを使用することもでき、この場合には、フィルム自体が接着性を有しているため、上記した閉塞手段５やゴムバンド９を使用することなく、容易に、開口部４を閉塞したり、カメラ１１に袋状部材２を固定したりすることができる。

また、固定手段としては、上記した固定バンド３の代わりに、例えば、袋状部材２と同じ素材を使用し、端部同士を締結するように構成することもできる。

本発明の実施の形態に係る手術用カメラケースを示す平面図である。本発明の実施の形態に係る手術用カメラケースにカメラを収容する直前の状態を示す斜視図である。本発明の実施の形態に係る手術用カメラケースにカメラを収容した状態を示す斜視図である。

符号の説明

１手術用カメラケース
２袋状部材（被覆部材）
３固定バンド（固定手段）
４開口部
６レンズ
７窓部カバー
９レンズ用窓部
１１カメラ

Claims

手術中に使用するカメラが収容される、滅菌された手術用カメラケースであって、
前記カメラを収容するのに十分な内容積を備えた被覆手段と、
該被覆手段に設けられた固定手段と、
を備え、前記被覆手段には、該被覆手段に収容されるカメラのレンズ位置に対応するようにレンズ用窓部が開口されていることを特徴とする手術用カメラケース。
前記被覆手段は、少なくとも一端部に前記カメラを出し入れするための開口部を備えた袋状部材から構成されており、該袋状部材の開口部は開閉可能に形成されている請求項１に記載の手術用カメラケース。
前記被覆手段には、前記レンズ用窓部を覆う窓部カバーが取り外し可能に設けられている請求項１又は２に記載の手術用カメラケース。
前記固定手段は、固定バンドにより構成され、該固定バンドは、複数のゴムバンドにより構成されている請求項１〜３のいずれか１の請求項に記載の手術用カメラケース。