JP2008196824A - ロータリキルン - Google Patents

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Abstract

【課題】
炉体として内筒、外筒を有するロータリキルンに於ける、内筒、外筒間の回転力を伝達する内外筒連結機構についての保守作業を容易とし、保守コストの低減を図る。
【解決手段】
回転駆動され、入口から投入された被処理物を出口側へ移動しつつ加熱し、出口から排出する炉本体を具備したロータリキルンに於いて、前記炉本体は、回転駆動される外筒8と、該外筒内部に配設された内筒部9と、前記外筒からの回転力を前記内筒部に伝達する内外筒連結機構21とを有し、該内外筒連結機構は前記外筒に支持されたピン保持筒と該ピン保持筒に着脱可能なスリーブを介して嵌合され前記内筒部に係合する連結ピンとを具備し、前記スリーブ、前記ピン保持筒のいずれか一方が所定長さ中心側に突出する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、都市ごみ等の廃棄物を熱分解ガス化処理する為に用いられるロータリキルンに関するものである。
先ず、ロータリキルンの一例について図2により概略を説明する。尚、図2中で、左を上流側、右を下流側とする。
ロータリキルン1は、主に、上流側炉端ケーシング2、炉本体3、下流側炉端ケーシング4によって構成され、前記上流側炉端ケーシング2、前記下流側炉端ケーシング4は炉ベース5に固定的に支持され、前記炉本体3は前記炉ベース5に回転可能に支持され、前記上流側炉端ケーシング2と前記炉本体3間、該炉本体3と前記下流側炉端ケーシング4間には、シール装置6,7が設けられている。
前記炉本体3について説明する。
該炉本体3は外筒8、該外筒8内部に設けられた内筒部9を有し、前記外筒8はローラ等の回転体11を介して回転支持機構12に回転自在に支持され、又前記外筒8はモータ等の駆動源を有する回転駆動機構13によって回転される様になっている。
前記内筒部9は複数、例えば図3に示される様に3本の内筒14を有し、これら内筒14は軸心方向に所要間隔で設けられた支持円板15によって円周等間隔で固定支持されている。又、前記外筒8の上流部は全ての前記内筒14が合流する空間16を形成する管寄せ部17となっており、該管寄せ部17から前記外筒8と同心の被処理物投入口18が上流に向って延出している。又、前記内筒14の下流端部には分解ガス導出管19が前記外筒8と同心に設けられ、前記分解ガス導出管19は各前記内筒14に部分的に連通している。
前記支持円板15と前記外筒8間には、内外筒連結機構21が円周所要等分(例えば12等分)の位置に設けられ、該内外筒連結機構21によって前記外筒8と前記支持円板15とが連結され、前記外筒8から前記内外筒連結機構21を介して前記内筒部9に回転力が伝達される様になっている。
前記上流側炉端ケーシング2と前記被処理物投入口18間は、シール装置22が設けられ、前記上流側炉端ケーシング2には熱風ガス出口(図示せず)が設けられている。
前記下流側炉端ケーシング4と前記分解ガス導出管19間にはシール装置23が設けられ、又前記下流側炉端ケーシング4には熱風ガス入口(図示せず)が設けられている。更に、前記分解ガス導出管19の下流端部を収納する様に熱分解ガス出口ケーシング24が設けられ、該熱分解ガス出口ケーシング24と大気(外気)とは、前記シール装置23によって分離されている。
前記被処理物投入口18より被処理物が投入され、前記下流側炉端ケーシング4より熱風ガスが導入され、熱風は前記内筒14と前記外筒8との空間を流れ、前記上流側炉端ケーシング2から流出する。
前記被処理物投入口18より被処理物が投入され、前記外筒8、前記内筒14が一体に前記回転駆動機構13によって回転され、被処理物は前記内筒14を介して加熱されつつ下流側に移動し、熱分解される。熱分解ガスは前記分解ガス導出管19を経て前記熱分解ガス出口ケーシング24より排出され、又分解後の残渣物も前記熱分解ガス出口ケーシング24より排出される。
次に、従来の前記内外筒連結機構21について、図4により説明する。尚、図4は図2中、B矢視断面相当図である。
前記支持円板15の外周部に嵌合凹部25を有する受座26が溶接等所要の手段で固着されている。
前記外筒8の前記嵌合凹部25の同心上に、ピン取付け孔27が穿設され、該ピン取付け孔27を閉塞する様に座板28が溶接等所要の手段で前記外筒8に固着され、前記座板28を貫通する様にピン保持筒29が溶接等により固着されている。該ピン保持筒29の外端にはフランジ31が固着され、前記座板28と前記フランジ31間には補強用のリブ32が十字状に設けられている。
前記ピン保持筒29に連結ピン33が摺動可能に嵌入され、該連結ピン33の先端部は前記嵌合凹部25に嵌合する。
前記フランジ31にはフランジプレート34が皿螺子35により固着され、前記フランジプレート34を螺通した調整ボルト36の先端にはバネ受け37が設けられ、該バネ受け37と前記連結ピン33間には圧縮バネ38が挾設され、該圧縮バネ38は前記連結ピン33を前記嵌合凹部25に所要の嵌合力で押付ける。尚、前記調整ボルト36の螺通部からのガス漏れを防止するカバー39が前記フランジプレート34に取付けられる。
又、前記支持円板15と前記外筒8間で熱膨張差が生じた場合も、前記圧縮バネ38が撓んで前記連結ピン33が半径方向に移動し、熱膨張差が吸収され、又所定の嵌合力が維持される。
前記外筒8が回転されることで、回転力は前記ピン保持筒29を介して前記連結ピン33に、更に前記連結ピン33を介して前記支持円板15、即ち前記内筒部9に伝達される。
前記外筒8と前記内筒部9とは完全な同心とすることは製作上できない為、前記炉本体3の回転と共に前記外筒8と前記内筒部9の芯ずれが生じ、芯ずれに対応して前記連結ピン33が前記ピン保持筒29に対して摺動する。
前記連結ピン33は大きな力が作用した状態で摺動し、更に前記ロータリキルン1は高温下で稼働するので、グリース等の潤滑剤は使用することができない。この為、摩耗は避けられず、摩耗状況に応じて、前記連結ピン33は交換されなければならない。
又、回転力が伝達される過程に於いて、前記ピン保持筒29と前記連結ピン33と接触部の内端境界線には、応力の集中が発生し、内端境界線での摩耗、疲労が著しく、前記ピン保持筒29、前記連結ピン33の交換を早める要因となっていた。
従来、前記連結ピン33の交換は、前記カバー39、前記フランジプレート34を取外し、摩耗した前記連結ピン33を引抜き、新しい連結ピン33を前記ピン保持筒29に嵌入することで処理されていた。
然し乍ら、摩耗は前記連結ピン33に限らず、前記ピン保持筒29も摩耗している。更に、該ピン保持筒29の支持構造は、該ピン保持筒29を局部的に補強する等柔構造であり、前記連結ピン33に前記外筒8からの回転力が作用すると、前記ピン保持筒29が振られ、該ピン保持筒29の支持部に過大な応力が発生し、前記リブ32、或は前記座板28に疲労によるクラックが発生する場合もあった。
又、前記ピン保持筒29が振られることで、前記連結ピン33が前記受座26に対して傾き、前記嵌合凹部25の孔縁(エッジ)が前記連結ピン33に当り、孔縁当接部に応力が集中し、局部的な摩耗を招く傾向もあった。
この為交換は、前記連結ピン33に限らず、前記内外筒連結機構21全体となる場合もあり、該内外筒連結機構21を交換する場合は、前記座板28を前記外筒8から切除する等作業は面倒であり、而も前記ロータリキルン1が大型であり、作業足場を設置しなければならない等、大がかりで長期の作業となっていた。
又、前記連結ピン33の交換等の保守作業は、前記ロータリキルン1の運転を休止させる必要がある為、保守期間の短縮が望まれていた。
尚、内外筒連結機構を具備するロータリキルンとしては特許文献1に示されるものがある。
特開平9−217988号公報
本発明は斯かる実情に鑑み、炉体として内筒、外筒を有するロータリキルンに於ける、内筒、外筒間の回転力を伝達する内外筒連結機構についての保守作業を容易とし、保守コストの低減を図るものである。
本発明は、回転駆動され、入口から投入された被処理物を出口側へ移動しつつ加熱し、出口から排出する炉本体を具備したロータリキルンに於いて、前記炉本体は、回転駆動される外筒と、該外筒内部に配設された内筒部と、前記外筒からの回転力を前記内筒部に伝達する内外筒連結機構とを有し、該内外筒連結機構は前記外筒に支持されたピン保持筒と該ピン保持筒に着脱可能なスリーブを介して嵌合され前記内筒部に係合する連結ピンとを具備し、前記スリーブ、前記ピン保持筒のいずれか一方が所定長さ中心側に突出するロータリキルンに係るものである。
又本発明は、前記ピン保持筒、前記スリーブの一方の板厚を、他方の板厚に対して厚くしたロータリキルンに係り、又前記スリーブ、前記ピン保持筒の内、中心側から後退した内端の前記突出した一方に接合する縁を面取り加工したロータリキルンに係り、更に又前記ピン保持筒が突出し、該ピン保持筒の突出する長さは、少なくとも前記スリーブ内端を中心に応力分布の広がりが均等、或は略均等となる長さであるロータリキルンに係るものである。
本発明によれば、回転駆動され、入口から投入された被処理物を出口側へ移動しつつ加熱し、出口から排出する炉本体を具備したロータリキルンに於いて、前記炉本体は、回転駆動される外筒と、該外筒内部に配設された内筒部と、前記外筒からの回転力を前記内筒部に伝達する内外筒連結機構とを有し、該内外筒連結機構は前記外筒に支持されたピン保持筒と該ピン保持筒に着脱可能なスリーブを介して嵌合され前記内筒部に係合する連結ピンとを具備し、前記スリーブ、前記ピン保持筒のいずれか一方が所定長さ中心側に突出するので、前記ピン保持筒内端部、前記スリーブに発生する集中応力が軽減する。
又本発明によれば、前記ピン保持筒、前記スリーブの一方の板厚を、他方の板厚に対して厚くしたので、前記ピン保持筒内端部、前記スリーブに発生する集中応力が更に軽減し、又連結ピン、スリーブの交換作業も容易になる。
又本発明によれば、前記スリーブ、前記ピン保持筒の内、中心側から後退した内端の前記突出した一方に接合する縁を面取り加工したので、前記スリーブ内端部、前記ピン保持筒に発生する集中応力が更に軽減する。
更に又本発明によれば、前記ピン保持筒が突出し、該ピン保持筒の突出する長さは、少なくとも前記スリーブ内端を中心に応力分布の広がりが均等、或は略均等となる長さであるので、応力の分散に充分な効果が発揮される等の優れた効果を発揮する。
以下、図面を参照しつつ本発明を実施する為の最良の形態を説明する。
図1は本発明に係るロータリキルン1に実施された内外筒連結機構21を示しており、ロータリキルン本体の構成等は、図2で示したものと同様であるので、説明を省略する。又、図1中、図4中で示したものと同等のものには同符号を付してある。又、図1は、図2に於けるB矢視断面相当図であり、外筒8、支持円板15は紙面に対して垂直な軸心を中心に回転する。尚、図中下方を内部側、上方を外部側とし、左右方向を円周方向とする。
前記内外筒連結機構21は前記外筒8に所要等間隔、例えば円周12等分した位置に設けられ、前記内外筒連結機構21は補強リブ41を介して前記外筒8に取付けられる。該外筒8の前記内外筒連結機構21と対応する位置には、ピン取付け孔27が穿設され、該ピン取付け孔27の軸心と前記内外筒連結機構21の軸心とは合致する様になっている。
以下前記内外筒連結機構21について具体的に説明する。
ピン保持筒29には円周方向に(図中左右両方向に)延出する前記補強リブ41が溶接され、該補強リブ41は前記外筒8に溶接等所要の手段で固着され、該補強リブ41によって前記ピン取付け孔27が閉塞される。隣接する内外筒連結機構21の補強リブ41は、連続していることが好ましく、隣接する補強リブ41を連続させることで、該補強リブ41は前記ピン保持筒29間に掛渡り、全周連続した状態となる。
前記補強リブ41の形状としては、例えばウェブ部材42の上下にフランジ43,43が固着された断面I字状となっており、又全周で連続しているので、剛性が高くなっている。
前記ピン保持筒29は外端に固着されたフランジ31を有し、前記ピン保持筒29にはスリーブ44が内嵌され、該スリーブ44に連結ピン33が摺動可能に内嵌されている。
前記ピン保持筒29の内端と支持円板15の外周とは所定の間隔が形成され、前記ピン保持筒29は前記スリーブ44より軸長が長く、該スリーブ44の下端より所定長さL突出している。又、前記ピン保持筒29は前記スリーブ44に対して、高強度、高剛性、高硬度であることが好ましい。従って、前記ピン保持筒29の板厚は、前記スリーブ44より厚く、又硬度も該スリーブ44に対して高い材質が選択されることが好ましい。
該スリーブ44の外端にはフランジプレート34が溶接等により固着され、前記スリーブ44と前記フランジプレート34とは一体化され、該フランジプレート34は皿螺子35により前記フランジ31に着脱可能に固定される様になっている。尚、前記補強リブ41の前記フランジ43を前記フランジ31として機能させ、前記フランジプレート34を前記フランジ43に着脱可能に取付けても良い。
前記フランジプレート34には調整ボルト36が螺通し、該調整ボルト36の先端にはバネ受け37が回転自在に設けられ、該バネ受け37と前記連結ピン33間に圧縮バネ38が挾設され、該圧縮バネ38により前記連結ピン33と受座26とが所要の押圧力で嵌合している。又、前記調整ボルト36にはロックナット40が螺合され、該ロックナット40によって前記フランジプレート34に対する前記調整ボルト36の位置が固定される様になっている。該調整ボルト36の上端部はカバー39によって覆われ、該カバー39はボルト45によって前記フランジプレート34に着脱可能に取付けられている。
前記連結ピン33の嵌合凹部25との嵌合部は先端に向って先細るテーパ形状、例えば1.5°の傾斜のテーパ形状となっており、更に先端面は凸曲面、或は凸円錐面等、中心部が盛上がった形状となっている。
又、前記受座26の前記嵌合凹部25には、受けスリーブ46が嵌設され、前記連結ピン33は前記受けスリーブ46を介して前記嵌合凹部25に嵌合する様になっている。又、前記受けスリーブ46は取外し可能となっていることが好ましい。
以下、前記内外筒連結機構21の作用について図1を参照して説明する。
回転駆動機構13によって前記外筒8が回転され、該外筒8から前記内外筒連結機構21を介して前記内筒部9に回転力が伝達される。
前記外筒8から前記支持円板15、即ち内筒部9への回転力の伝達は、前記ピン保持筒29、前記スリーブ44、前記連結ピン33、前記受けスリーブ46を経て前記支持円板15即ち前記内筒部9に伝達される。又、前記外筒8と前記内筒部9間の偏心、或は熱膨張差は、前記圧縮バネ38が撓み前記連結ピン33が半径方向に変位して、所定の嵌合力を維持しつつ、吸収される。
前記外筒8、前記内筒部9が回転されることで、前記内外筒連結機構21には図1の紙面に対して左右方向の剪断力が作用し、同時に前記内外筒連結機構21には時計方向、反時計方向のモーメントが作用する。
前記連結ピン33、前記スリーブ44、前記ピン保持筒29はそれぞれ片持支持状態となっており、剪断力、モーメント(以下荷重)は、前記外筒8から前記補強リブ41に、該補強リブ41から前記ピン保持筒29に、該ピン保持筒29から前記スリーブ44に、該スリーブ44から前記連結ピン33に、該連結ピン33から前記受けスリーブ46を介して前記支持円板15に伝達される。
荷重の伝達過程に於いて、前記ピン保持筒29の内端と前記スリーブ44の接触部分、該スリーブ44の内端と前記連結ピン33との接触部分にそれぞれ応力の集中が発生する。尚、応力の集中の最大は、前記内外筒連結機構21に最大荷重が発生する位置、即ち前記内外筒連結機構21が回転中心に関して水平位置に有る場合に発生する。
上記した様に、前記ピン保持筒29は前記スリーブ44に対して突出量Lだけ突出しているので、前記ピン保持筒29に発生する応力分布は前記スリーブ44の内端を中心に上下にも広がりを有する。応力分布の状態は、前記ピン保持筒29と前記スリーブ44の剛性、硬度の相違にも影響される。前記スリーブ44は前記連結ピン33から荷重を伝達されるが、前記ピン保持筒29を前記スリーブ44より突出させることで、該スリーブ44先端部で前記ピン保持筒29は前記スリーブ44よりの応力を緩和できる為、発生応力を減少させることが可能となる。該スリーブ44に対する前記ピン保持筒29の突出量Lは前記スリーブ44の板厚になる程度の長さ又はそれ以上の長さを有することが望ましい。尚、前記ピン保持筒29に対して前記スリーブ44が突出する様にしてもよい。
従って、前記スリーブ44が突出していることで、前記ピン保持筒29内端での応力集中が分散され、更に前記スリーブ44を経て前記連結ピン33に伝達される。又、前記ピン保持筒29から前記連結ピン33に直接荷重が伝達される場合に比べ、前記スリーブ44が介在することで、応力集中が段階的に緩和される。
次に、前記ピン保持筒29を前記スリーブ44に対して応力分布が均等になるLだけ突出させた場合の最大応力集中は、解析の結果、前記ピン保持筒29と前記スリーブ44が同じ長さで有った場合に比べ、前記ピン保持筒29の内端部分で30%程度の減少が見られ、前記スリーブ44で55%程度の減少が見られる。
又、前記ピン保持筒29の板厚を前記スリーブ44に対して充分厚く、例えば2倍程度にすると、最大応力集中は、解析の結果、前記ピン保持筒29の内端部分で25%程度の減少が見られ、前記スリーブ44で30%程度の減少が見られる。尚、前記ピン保持筒29の板厚は前記スリーブ44に対して厚くすることで集中応力軽減の効果が得られる。
従って、前記ピン保持筒29を長くし、該ピン保持筒29の板厚を厚くすることで、集中応力は、前記スリーブ44の内端部分で略半減し、前記ピン保持筒29で略1/3に減少する。
尚、前記ピン保持筒29と前記スリーブ44の板厚を異ならせることは、両者の剛性、強度を異ならせることであり、前記ピン保持筒29に対して前記スリーブ44の板厚を厚くしてもよい。この場合、板厚変更前に比べ、最大応力集中は、前記ピン保持筒29の内端部分で25%程度の減少が見られ、前記スリーブ44で18%程度の減少が見られる。尚、前記スリーブ44の板厚は前記ピン保持筒29に対して厚くすることで集中応力軽減の効果が得られる。
更に、前記スリーブ44の内端部での集中応力の軽減の観点から、該スリーブ44下端外縁の面取り加工、R面取り加工も効果がある。尚、前記ピン保持筒29に対して前記スリーブ44を突出させた場合は、前記ピン保持筒29の下端内縁を面取り加工、R面取り加工する。
例えば、前記スリーブ44内端外縁に該スリーブ44の外筒面の母線に対して、例えば15°の面取り加工をした場合、最大応力集中は、解析の結果、前記スリーブ44で3%程度の減少が見られ、前記ピン保持筒29で4%程度の減少が見られる。
上記した様に、前記ピン保持筒29を長くし、該ピン保持筒29の板厚を厚くすることで、集中応力の軽減が図れ、前記ピン保持筒29、前記スリーブ44の摩耗、疲労の軽減に効果が発揮される。尚、交換が困難な前記ピン保持筒29に対して摩耗、疲労の軽減は、ロータリキルンの運転の休止期間の短縮に重要である。
次に、前記連結ピン33の交換について説明する。
前記ボルト45を取り、前記カバー39を取外す。前記皿螺子35を除去し、前記調整ボルト36を半径方向(図1中上方)に引抜く。該調整ボルト36と前記フランジプレート34とは螺合し、該フランジプレート34と前記スリーブ44とは一体であるので、該スリーブ44が引抜かれる。この時、前記連結ピン33と前記スリーブ44間の摩擦力が大きければ、前記連結ピン33が前記嵌合凹部25より外れ、前記スリーブ44と共に前記連結ピン33が引抜かれる。尚、該連結ピン33が残れば、従来と同様に別途連結ピン33を引抜けばよい。
本実施の形態では、摩耗の可能性がある前記スリーブ44も交換でき、而も、前記連結ピン33と前記ピン保持筒29間に前記スリーブ44が介在するので、前記ピン保持筒29自体は摩耗の虞れがなく、交換をする必要がない。従って、前記連結ピン33の交換は、極めて簡単で、短時間に行える。
新しい連結ピン33を嵌める場合は、予め前記スリーブ44に前記連結ピン33を嵌合させたものを前記ピン保持筒29に嵌入して前記フランジプレート34を前記フランジ31に固定すればよい。
本実施の形態では、前記ピン保持筒29の支持を剛性の高い前記補強リブ41によって補強している。従って、前記ピン保持筒29は剛構造の支持となっており、該ピン保持筒29が振られることが少なく、又前記補強リブ41は高強度であるので、前記ピン保持筒29の支持部にクラック等が発生することが避けられる。
又、前記連結ピン33は各部品間のギャップ等の要因から、前記嵌合凹部25に対して傾くことが考えられる。一方、前記連結ピン33はテーパ形状となっているので、該連結ピン33が傾斜しても、面接触、若しくは面接触に近い状態となり、前記嵌合凹部25の孔縁部で応力の集中が避けられ、局部的な摩耗が防止される。
又、前記連結ピン33の先端面が凸形状であるので、該連結ピン33は無理なく傾斜する。
本発明の実施の形態の要部を示す断面図である。 ロータリキルンの概略を示す断面図である。 図2のA−A矢視図である。 ロータリキルンに用いられる従来の内外筒連結機構の断面図である。
符号の説明
1 ロータリキルン
2 上流側炉端ケーシング
3 炉本体
4 下流側炉端ケーシング
8 外筒
9 内筒部
13 回転駆動機構
14 内筒
15 支持円板
18 被処理物投入口
21 内外筒連結機構
24 熱分解ガス出口ケーシング
25 嵌合凹部
26 受座
29 ピン保持筒
31 フランジ
33 連結ピン
34 フランジプレート

Claims (4)

  1. 回転駆動され、入口から投入された被処理物を出口側へ移動しつつ加熱し、出口から排出する炉本体を具備したロータリキルンに於いて、前記炉本体は、回転駆動される外筒と、該外筒内部に配設された内筒部と、前記外筒からの回転力を前記内筒部に伝達する内外筒連結機構とを有し、該内外筒連結機構は前記外筒に支持されたピン保持筒と該ピン保持筒に着脱可能なスリーブを介して嵌合され前記内筒部に係合する連結ピンとを具備し、前記スリーブ、前記ピン保持筒のいずれか一方が所定長さ中心側に突出することを特徴とするロータリキルン。
  2. 前記ピン保持筒、前記スリーブの一方の板厚を、他方の板厚に対して厚くした請求項1のロータリキルン。
  3. 前記スリーブ、前記ピン保持筒の内、中心側から後退した内端の前記突出した一方に接合する縁を面取り加工した請求項1のロータリキルン。
  4. 前記ピン保持筒が突出し、該ピン保持筒の突出する長さは、少なくとも前記スリーブ内端を中心に応力分布の広がりが均等、或は略均等となる長さである請求項1のロータリキルン。
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