JP2008193590A - リマインダ装置及びリマインダシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】用事がある場所に通り掛かると、その用事を思い出すことができる。
【解決手段】携帯電話10は、制御部12,操作部13,通話/通信部14,マイク15,スピーカ16,バイブレータ17,LCD18,メモリ19,GPSユニット20からなる。予めKDB19aを作成しておく。操作部13のリマインダ設定キーを押圧操作し、リマインダ設定の表示画面を表示させる。キーワード選択の項目を選択すると、制御部12はKDB19aからキーワードを読み出し、キーワード選択の表示画面を表示するから、所望のキーワードを選択する。キーワードに対応したメッセージを入力し、バイブレーションの警報手段を選択する。制御部12は、GPSユニット20から入力されるGPS情報が設定された位置座標に一致すると、バイブレータ17を駆動する同時にMDB19bを参照し、キーワードに対応づけられたメッセージをLCD18に表示する。
【選択図】図1

Description

本発明は、リマインダ装置及びリマインダシステムに関し、更に詳しくは用事がある場所でその用事を思い出させてくれるリマインダ装置及びリマインダシステムに関するものである。
予め設定した時刻になるとアラームやメロディを鳴らして知らせてくれるリマインダ装置としては、目覚まし時計が周知である。また、パーソナルコンピュータ上で稼働し、予め設定した日時になると、モニタ画面上にポップアップして予定を知らせてくるリマインダ機能付きのカレンダーソフトウエアも周知である。
また、列車やバスなどに乗って移動中に、所望の降車駅や降車場所で警報を発する携帯乗り越し防止器が知られている(例えば特許文献1)。この携帯乗り越し防止器は、降車駅の情報が入力されている乗車券を改札機に挿入すると、改札機から電波が発信され、本器に入力される。携帯乗り越し防止器は、GPS測位システムを利用して走行車両の時々刻々に変化する位置情報から搭乗している走行車両の進行方向を算出し、降車駅の所定距離手前の位置になると、警報を発し、降車駅を知らせる。
なお、GPS測位システムは、地球を周回している24個のGPS衛星のうち4個以上のGPS衛星からの電波をアンテナで受信し、この受信した電波に基づき、現在地の位置データ(緯度・経度)を算出する(4個以上のGPS衛星からの距離を同時に知ることにより現在地を算出する)。
特開2002−204467号公報
日常生活において、例えば、銀行で振込みをする用事があるが、わざわざ行くのは面倒だから、買物に出たついでに銀行に寄ろうと思うということはよくある。しかし、いざ買物に出たら、買物に夢中になってしまい、銀行の近くまで行ったのにもかかわらず、うっかり銀行に寄るのを忘れてしまったということが多い。そこで、用事がある場所まで行ったら、用事を思い出させてくれる装置がほしいという要望がある。
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、用事がある場所に通り掛かると、その用事を思い出させてくれるリマインダ装置及びリマインダシステムを提供することを目的とする。
本発明のリマインダ装置は、現在地の位置データを取得する現在地データ取得部と、予め地理上の所定位置を指定することにより前記所定位置を示す位置データまたはこの位置データを含む所定エリアのエリアデータが設定される位置指定部と、前記現在地の位置データが前記所定位置の位置データに一致するか否かまたはエリアデータに含まれるか否かを判定する判定部と、この判定部により現在地の位置データが前記所定位置の位置データに一致するかエリアデータに含まれると判定された場合に警報を発する警報部とからなることを特徴とする。
また、現在地の位置データを取得する現在地データ取得部と、予め地理上の所定位置を指定することにより前記所定位置を示す位置データまたはこの位置データを含む所定エリアのエリアデータが設定される位置指定部と、前記所定位置に関連するメッセージを入力して記憶部に記憶する入力部と、前記現在地の位置データが前記所定位置の位置データに一致するか否かまたはエリアデータに含まれるか否かを判定する判定部と、この判定部により現在地の位置データが前記所定位置の位置データに一致するかエリアデータに含まれると判定された場合に警報を発するとともに記憶部からメッセージを読み出して表示またはメッセージを読み上げる警報部とからなることを特徴とする。
また、現在地の位置データを取得する現在地データ取得部と、予め設定されたキーワードと地理上の位置データまたはこの位置データを含む所定エリアのエリアデータとを対応づけるデータベースと、前記キーワードを指定するキーワード指定部と、前記現在地の位置データが前記指定されたキーワードに対応する位置データに一致するか否かまたはエリアデータ内に含まれるか否かを判定する判定部と、この判定部により現在地の位置データが前記指定されたキーワードに対応する位置データと一致するかエリアデータ内に含まれると判定された場合に警報を発する警報部とからなることを特徴とする。
また、現在地の位置データを取得する現在地データ取得部と、予め設定されたキーワードと地理上の位置データまたはこの位置データを含む所定エリアのエリアデータとを対応づけるデータベースと、前記キーワードを指定するキーワード指定部と、前記キーワードに関連するメッセージを入力して記憶部に記憶する入力部と、前記現在地の位置データが前記指定されたキーワードに対応する位置データに一致するか否かまたはエリアデータ内に含まれるか否かを判定する判定部と、この判定部により現在地の位置データが前記指定されたキーワードに対応する位置データと一致するかエリアデータ内に含まれると判定された場合に、警報を発するとともに、前記メッセージを記憶部から読み出して表示または読み上げる警報部とからなることを特徴とする。
また、前記データベースは、1個のキーワードに対して、複数個の地理上の位置データまたは複数個の地理上の所定エリアのエリアデータが対応づけられていることを特徴とする。また、前記現在地データ取得部が過去に取得した現在地の位置データを過去の行動履歴として記録する行動履歴記録部を設け、前記キーワード指定部は、前記キーワードの候補を行動履歴の範囲内で表示部に表示することを特徴とする。
本発明のリマインダシステムは、現在地の位置データを取得する現在地データ取得部と、通信ネットワーク上のサーバに設けられ、予め設定されたキーワードと地理上の位置データまたはこの位置データを含む所定エリアのエリアデータとを対応づけるデータベースと、通信ネットワークを介して前記サーバと通信を行なう通信部と、前記キーワードを指定するキーワード指定部と、このキーワード指定部によってキーワードが指定されると、前記通信部を介してサーバのデータベースにアクセスし、前記現在地の位置データが前記指定されたキーワードに対応する位置データに一致するか否かまたはエリアデータ内に含まれるか否かを判定する判定部と、この判定部により現在地の位置データが前記指定されたキーワードに対応する位置データと一致するかエリアデータ内に含まれると判定された場合に警報を発する警報部とからなることを特徴とする。
また、現在地の位置データを取得する現在地データ取得部と、通信ネットワーク上のサーバに設けられ、予め設定されたキーワードと地理上の位置データまたはこの位置データを含む所定エリアのエリアデータとを対応づけるデータベースと、通信ネットワークを介して前記サーバと通信を行なう通信部と、前記キーワードを指定するキーワード指定部と、前記キーワードに関連するメッセージを入力して記憶部に記憶する入力部と、前記キーワード指定部によってキーワードが指定されると、前記通信部を介してサーバのデータベースにアクセスし、前記現在地の位置データが前記指定されたキーワードに対応する位置データに一致するか否かまたはエリアデータ内に含まれるか否かを判定する判定部と、この判定部により現在地の位置データが前記指定されたキーワードに対応する位置データと一致するかエリアデータ内に含まれると判定された場合に、警報を発するとともに、前記メッセージを記憶部から読み出して表示または読み上げる警報部とからなることを特徴とする。
また、前記データベースは、1個のキーワードに対して、複数個の地理上の位置データまたは複数個の地理上の所定エリアのエリアデータが対応づけられていることを特徴とする。また、前記現在地データ取得部が過去に取得した現在地の位置データを過去の行動履歴として記録する行動履歴記録部を設け、前記キーワード指定部は、前記キーワードの候補を行動履歴の範囲内で表示部に表示することを特徴とする。
本発明のリマインダ装置及びリマインダシステムによれば、現在地データ取得部によって取得された現在地の位置データが予め設定した所定位置の位置データまたはエリアデータに一致した際に警報を発するようにしたので、用事がある場所に通り掛かると、その用事を思い出すことができる。
また、現在地データ取得部によって取得された現在地の位置データが予め設定した所定位置の位置データまたはエリアデータに一致した際に警報を発するとともにメッセージを表示または読み上げるようにしたので、用事がある場所に通り掛かると、その用事を思い出すことができる。
また、キーワードを指定することにより所定位置の位置データまたはエリアデータが設定されるようにしたので、所定位置の位置データを簡単に設定できる。
また、1個のキーワードに対して複数個の位置データまたはエリアデータが対応づけられているので、用事を思い出させてくれるチャンスが多くなり、用事を済ますことがより確実にできる。
また、キーワードの候補を過去の行動履歴の範囲内で表示するので、指定する可能性が高いキーワードのみが表示され、キーワードの指定がすばやく簡単にできる。
本発明の第1実施形態であるリマインダ機能付きの携帯電話は、用事のある特定の場所を示すキーワードと、用事の内容を示すメッセージとを予め入力または選択しておくと、携帯電話を携帯したユーザがその特定の場所の近くまで行った時に、バイブレーションやビープ音でユーザに知らせるとともに、LCD(液晶表示パネル)の画面にメッセージを表示する。これにより、ユーザが用事をうっかり忘れることが防止される。
携帯電話10は、図1に示すように、制御部12,操作部13,通話/通信部14,マイク15,スピーカ16,バイブレータ17,LCD18,メモリ19,現在地データ取得部としてのGPSユニット20から構成される。制御部12は、携帯電話10の各部を制御する。
操作部13は、図2に示すように、「0」〜「9」の数字キー13a、通話開始キー13b、通話終了キー13c,決定キー13d,キャンセルキー13e,カーソルキー13fなどの他、リマインダ機能を使用するためのリマインダ設定を開始する際に押圧操作されるリマインダ設定キー13gからなる。
通話/通信部14は、マイク15から入力された音声をアンテナ21から送信する電波に変換したり、アンテナ21が受信した電波を変換してスピーカ16から音声を出力したりする通話制御を行う。また、通話/通信部14が通話や電子メールの電波を受信した際には、スピーカ16から着信音を出力したり、バイブレータ17を駆動して振動を発する。
GPSユニット20は、アンテナ20aとGPS算出部20bからなる。アンテナ20aは、地球を周回している24個のGPS衛星24のうち4個以上からの電波を受信している。この受信した電波は、GPS算出部20bに送られる。GPS算出部20bには、入力された電波に基づき、現在位置の位置データ(緯度・経度)を算出する算出プログラム(4個のGPS衛星24からの距離を同時に知ることにより現在位置を算出する)が記憶されており、GPS算出部20bから出力された位置データは制御部12に入力される。なお、図1では、図面の煩雑を避けるため、4個のGPS衛星24のうち1個のみを図示している。
メモリ19には、GPSユニット20によって取得された現在地の位置データであるGPS情報がユーザの過去の行動履歴として記憶される他、用事がある特定の場所を示すキーワードとその位置データである位置座標との対応づけを示すキーワードデータベース(以下、KDBと略記する)19aが記憶されている。また、キーワードと用事を思い出させるメッセージとを対応づけるメッセージデータベース(以下、MDBと略記する)19bが記憶されている。
KDB19aを作成するには、まず、ユーザが特定の場所に行った際に、携帯電話10のリマインダ設定キー13gを押圧操作して、図2に示すように、リマインダ設定の表示画面18aを表示させる。表示画面18aには、キーワードDB作成,キーワード選択,メッセージ入力,警報手段選択の各項目25a〜25dが表示される。
デフォルトでは、一番上のキーワードDB作成の項目25aにカーソル26が合っており、そのまま決定キー13dを押圧操作すると、LCD18の表示が切り換わり、図3に示すように、キーワードDB作成の表示画面18bが表示される。ここで、特定の場所(この場合、ユーザが携帯電話10を保持して立っている場所)を表わすキーワード27を入力欄28に入力する。これにより、GPSユニット20からGPS情報が制御部12に入力され、制御部12はGPS情報による位置座標とキーワード27とを対応づけてKDB19aをメモリ19に作成する。
「特定の場所」とは、携帯電話10のリマインダ機能を作動させたい場所であるから、例えばキーワード27が「○○銀行△△支店」であっても、○○銀行△△支店の内部よりも、例えば、ユーザが通る可能性が高い○○銀行△△支店の近くの歩道で、キーワード27の入力を行なう方が好ましい。
KDB19aの一例を示す図4において、「○○銀行△△支店」,「品川駅」,「自宅」,「東京都港区西麻布1丁目」,・・・のキーワード27a,27b,27c,27d,・・・は、「34.1N,138.1E」,「35.3N,139.1E」,「36.2N,140.1E」,「36.2N,140.1E」,・・・の位置座標29a,29b,29c,29d,・・・に対応づけされている。なお、キーワード27c,27dは、同じ場所であることを示す。
KDB19aからキーワード27を選択するには、まずリマインダ設定の表示画面18aからキーワード選択の項目25bにカーソル29を合わせて決定キー13dを押圧操作する。これにより、図5に示すように、キーワード選択の表示画面18cが表示される。表示画面18cには、これまで入力した複数個のキーワード27が一覧表示されるから、カーソルキー13fを操作して所望のキーワード27にカーソル30を合わせ、決定キー13dを押す。
キーワード27の選択が完了すると、LCD18の表示が切り換わり、リマインダ設定の表示画面18aが表示されるから、メッセージ入力の項目25cにカーソル29を合わせて決定キー13dを押圧操作する。これにより、図6に示すように、メッセージ入力の表示画面18dがLCD18に表示される。
表示画面18dの上方部には、既に選択したキーワード27aが表示されており、これを見ながら、操作部13を操作して、入力欄32に、キーワード27aに対応する用事を思い出すような任意のメッセージ34を入力する。なお、制御部12は、入力欄32への入力中に、同じ文言のメッセージ34が既にMDB19bに存在する場合には、これを読み出して入力欄32に表示するから、入力の手間が軽減される。
メッセージ34を入力欄32に入力すると、キーワード27とメッセージ34とが自動的に対応づけられて、図7に示すようなMDB19bが作成される。本実施形態では、キーワード27a,27b,27c,27d,・・・は、「お金を引き出す」,「書籍「特許入門」を購入する」,「佐藤さんに借りてた本を鞄に入れる」,「植木に水をやる」,・・・のメッセージ34a,34b,34c,34d,・・・に対応づけされている。
メッセージ34の入力が完了すると、LCD18の表示が切り換わり、リマインダ設定の表示画面18aが表示されるから、警報手段選択の項目25dにカーソル29を合わせて決定キー13dを押圧操作する。これにより、図8に示すような表示画面18eが表示される。
表示画面18eには、既に設定した「○○銀行△△支店」のキーワード27a,「お金を引き出す」のメッセージ34aが確認のために表示されているとともに、「○○銀行△△支店」に行った際に、ユーザに知らせるための警報手段37を選択する警報選択欄38が表示される。
警報選択欄38には、「バイブレーション」,「ビープ音」の警報手段37a,37bが表示されている。ユーザは、カーソルキー13fを操作して、所望の方法,例えば「バイブレーション」という警報手段37aにカーソル40を合わせ、決定キー13dを押圧操作する。
LCD18の表示が切り換わり、図9に示すような確認を促す表示画面18fが表示される。これでよければ、更に決定キー13dを押圧操作することにより、リマインダ設定が完了し、LCD18の表示が通常の待ち受け画面(図示せず)に切り換わる。
このように構成された携帯電話10のリマインダ機能を使用するには、図10のフローチャートに示すように、予め、○○銀行△△支店の近くなどの特定の場所に行った際に、キーワードDB作成の表示画面18bを呼び出し、その場所を表わす任意のキーワード27を入力してKDB19aを作成しておく(st1)。
リマインダ設定を行なうには、まずリマインダ設定キー13gを押圧操作して、リマインダ設定の表示画面18aを表示させる。次に、キーワード選択の項目25bにカーソル29を合わせて決定キー13dを押圧操作する。
制御部12はKDB19aからキーワード27を読み出し、キーワード選択の表示画面18cを表示させる。ユーザは所望のキーワード27aにカーソル30を合わせ、決定キー13dを押す(st2)。
LCD18の表示が切り換わり、リマインダ設定の表示画面18aが表示されるから、メッセージ入力の項目25cにカーソル29を合わせて決定キー13dを押圧操作する。メッセージ入力の表示画面18dがLCD18に表示されるから、キーワード27aに対応したメッセージ34aを入力欄32に入力し、決定キー13dを押す(st3)。
LCD18の表示が切り換わり、リマインダ設定の表示画面18aが表示されるから、警報手段選択の項目25dにカーソル29を合わせて決定キー13dを押圧操作する。警報手段37を選択する警報選択欄38が表示されるから、例えば「バイブレーション」の警報手段37aにカーソル40を合わせ、決定キー13dを押圧操作する(st4)。
確認を促す表示画面18fが表示されるから、これでよければ、もう一度決定キー13dを押圧操作する(st5)。これにより、LCD18の表示が通常の待ち受け画面に切り換わる。さらに別のキーワード27を設定したい場合には(st6)、リマインダ設定キー13gを押圧操作して表示画面18aを表示させ、ステップ2からステップ5までのシーケンスを繰り返す。
表示画面18fが表示された状態からやり直したい場合には、キャンセルキー13eを押圧操作する。キャンセルキー13eを押圧操作すると、これまでの設定がキャンセルされ、リマインダ設定の表示画面18aが表示されるから、キーワード選択(st2)からやり直す。なお、表示画面18b〜18fのいずれにおいてもキャンセルキー13eを押圧操作すると、リマインダ設定の表示画面18aに戻る。
リマインダ設定が完了した後(st6)、制御部12は、GPSユニット20から入力されるGPS情報と、設定した「○○銀行△△支店」のキーワード27aに対応する位置座標29aとを常に比較し、GPS情報が位置座標29aに一致すると(st7)、即座にバイブレータ17を駆動して警報する(st8)と同時に、MDB19bを参照してキーワード27aに対応づけられた「お金を引き出す」のメッセージ34aをLCD18に表示する(st9)。
これにより、ユーザは、「○○銀行△△支店」の近くで「お金を引き出す」という用事を思い出し、この用事を無事に済ますことができる。
本実施形態では、GPS情報と予め設定された位置座標29とが一致するか否かを判定するようにしたが、GPS情報が、位置座標29を含む所定エリアに入るか否かを判定するようにしてもよい。所定エリアは、キーワード27に対応づけられた位置座標29を中心とし、例えば、緯線方向に10m、経線方向に10m程度の矩形状をしたエリアとする。
キーワード27を指定すると、これに対応づけられた位置座標29がKDB19aにより設定された後、制御部12は、設定された位置座標29を中心として、緯線方向の両側へ5mずつ、経線方向の両側へ5mずつ、位置座標29をシフトし、矩形の4つの頂点の位置座標29を算出する。
制御部12は、4つの位置座標29からなるエリアデータの内側に現在地の位置データ(GPS情報)が入るか否かを制御部12が監視し、入ったと判定した場合に、バイブレータ17を駆動すると同時に予め設定しておいたメッセージ34をLCD18に表示する。
また、これまで登録した全てのキーワード27をキーワード選択の表示画面18bにて表示したが、メモリ19に記憶されている過去の行動履歴を参照し、例えば、最近1ヶ月間の行動履歴に含まれる範囲のキーワード27のみを選択して表示するようにしてもよい。
次に、本発明の第2実施形態を示す図11において、リマインダシステム50は、携帯電話51と、インターネット52上のサーバ53に設けられたキーワードデータベース(KDB)54とから構成される。すなわち、本実施形態では、KDB54は、携帯電話51のメモリ55にではなく、インターネット52上のサーバ53に設けられているため、1個のKDB54を多数の人が共用することができる。なお、第1実施形態と同じ部材には、同じ符号を付し、説明を省略する。
KDB54は、図12に示すように、1個のキーワード57に対して、複数個の位置座標58が対応づけられたデータベースであり、個人またはグループ(家族など)の各メンバーが異なる場所で同じキーワード57を入力する作業を行なうことにより作成される。
KDB54は、例えば、「○○銀行 ATM」という1個のキーワード57aに対して、「34.1N,138.1E」,「35.3N,139.2E」,「36.2N,142.3E」,「36.2N,144.4E」という4個の位置座標58a〜58dが対応づけられている。また、「書店」という1個のキーワード57bに対して、「34.4N,116.5E」,「39.1N,147.4E」,「40.2N,111.3E」という3個の位置座標58e〜58gが対応づけられている。
一方、携帯電話51のメモリ55には、図13に示すようなMDB55aが設けられている。MDB55aは、第1実施形態と同様に、予め登録してあるキーワード57に対して任意のメッセージ59を入力することにより作成される。
本実施形態では、例えば「○○銀行 ATM」というキーワード57aに対して「お金を引き出す」というメッセージ59aが対応づけられ、「書店」というキーワード57bに対して「書籍「特許入門」を購入する」というメッセージ59bが対応づけられ、「コンビニ」というキーワード57cに対して「電池を買う」というメッセージ59cが対応づけられている。
携帯電話51でのリマインダ設定の操作手順は、第1実施形態と同様である。まずリマインダ設定キー13gを押圧操作して、リマインダ設定の表示画面18aを表示させる。次に、キーワード選択の項目25bにカーソル29を合わせて決定キー13dを押圧操作する。
制御部12は、通話/通信部14に指令信号を出してサーバ53のKDB54にアクセスし、KDB54に登録されている全てのキーワード57をダウンロードする。キーワード選択の表示画面18cに表示された複数個のキーワード57から所望のキーワード57aを選択する。
キーワード57aを選択すると、制御部12は、サーバ53のKDB54からキーワード57aに対応づけられた位置座標58a〜58dをダウンロードしてメモリ55に記憶する。この後、リマインダ設定の表示画面18aを表示されるから、メッセージ入力の項目25cにカーソル26を合わせて決定キー13dを押圧操作する。
メッセージ入力の表示画面18dがLCD18に表示されるから、キーワード57aに対応するメッセージ59aを入力する。メッセージ59aが既にMDB55aに存在する場合には、メッセージ59aの最初の2文字を入力した時点でMDB55aから読み出されて入力欄32に表示される。
表示画面18dでメッセージ59aの入力が済んだ後、決定キー13dを押圧操作すると、リマインダ設定の表示画面18aを表示されるから、警報手段選択の項目25dにカーソル26を合わせて決定キー13dを押圧操作する。これにより、表示画面18eが表示されるから、例えばバイブレーションの警報手段37を選択する。
このようにリマインダ設定が完了した携帯電話51を携帯していると、GPSユニット20から入力されるGPS情報が4個の位置座標58a〜58dのいずれかに一致した時に、バイブレータ17が駆動して振動を発すると同時に、LCD18にメッセージ59aが表示される。
このように本実施形態では、1個のキーワード57を選択するだけで、対応する複数箇所の位置座標58が設定されるので、用事を思い出させてくれるチャンスが多くなり、用事を済ますことがより確実にできる。
また、本実施形態においても、GPS情報が位置座標58と一致するか否かを判定するのではなく、GPS情報が位置座標58を含む所定エリアに入るか否かを判定するようにしてもよい。
なお、KDB54は、例えばインターネット52上に公開されている既存のデータベースを利用できる。ただし、この場合、「○○銀行 ATM」という1個のキーワード57aに対して、日本全国に存在する「○○銀行 ATM」の全ての位置座標58が対応づけられているから、指定される位置座標58が膨大な数となってしまう。このため、制御部12は、携帯電話51の過去の行動履歴をメモリ55に記憶しておき、これを参照して、過去の行動履歴の範囲内に存在する「○○銀行 ATM」の位置座標58のみをKDB54からダウンロードする。
以上説明した実施形態では、バイブレーションを用いて警報したが、バイブレーションを駆動する代わりにビープ音や音楽を鳴らしてもよいし、またバイブレーションを駆動すると同時にビープ音や音楽を鳴らしてもよい。また、メッセージをLCDに表示するだけでなく、音声で読み上げるようにしてもよい。
本発明の第1実施形態である携帯電話の概略的な構成を示すブロック図である。 携帯電話の外観とリマインダ設定のLCD表示画面の一例を示す説明図である。 KDB作成のLCD表示画面の一例を示す説明図である。 第1実施形態でのKDBの一例を示す説明図である。 キーワード選択のLCD表示画面の一例を示す説明図である。 メッセージ入力のLCD表示画面の一例を示す説明図である。 第1実施形態でのMDBの一例を示す説明図である。 警報手段を設定するLCD表示画面の一例を示す説明図である。 確認を促すLCD表示画面の一例を示す説明図である。 第1実施形態の主なシーケンスを示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態であるリマインダシステムの構成を示すブロック図である。 第2実施形態でのKDBの一例を示す説明図である。 第2実施形態でのMDBの一例を示す説明図である。
符号の説明
10,51 携帯電話
12 制御部
16 スピーカ
17 バイブレータ
18 LCD
19,55 メモリ
19a,54 キーワードデータベース(KDB)
19b,55a メッセージデータベース(MDB)
20 GPSユニット
27,57 キーワード
29,58 位置座標
34,59 メッセージ
37 警報手段
50 リマインダシステム
53 サーバ

Claims (10)

  1. 現在地の位置データを取得する現在地データ取得部と、
    予め地理上の所定位置を指定することにより前記所定位置を示す位置データまたはこの位置データを含む所定エリアのエリアデータが設定される位置指定部と、
    前記現在地の位置データが前記所定位置の位置データに一致するか否かまたはエリアデータに含まれるか否かを判定する判定部と、
    この判定部により現在地の位置データが前記所定位置の位置データに一致するかエリアデータに含まれると判定された場合に警報を発する警報部と
    からなることを特徴とするリマインダ装置。
  2. 現在地の位置データを取得する現在地データ取得部と、
    予め地理上の所定位置を指定することにより前記所定位置を示す位置データまたはこの位置データを含む所定エリアのエリアデータが設定される位置指定部と、
    前記所定位置に関連するメッセージを入力して記憶部に記憶する入力部と、
    前記現在地の位置データが前記所定位置の位置データに一致するか否かまたはエリアデータに含まれるか否かを判定する判定部と、
    この判定部により現在地の位置データが前記所定位置の位置データに一致するかエリアデータに含まれると判定された場合に警報を発するとともに記憶部からメッセージを読み出して表示またはメッセージを読み上げる警報部と
    からなることを特徴とするリマインダ装置。
  3. 現在地の位置データを取得する現在地データ取得部と、
    予め設定されたキーワードと地理上の位置データまたはこの位置データを含む所定エリアのエリアデータとを対応づけるデータベースと、
    前記キーワードを指定するキーワード指定部と、
    前記現在地の位置データが前記指定されたキーワードに対応する位置データに一致するか否かまたはエリアデータ内に含まれるか否かを判定する判定部と、
    この判定部により現在地の位置データが前記指定されたキーワードに対応する位置データと一致するかエリアデータ内に含まれると判定された場合に警報を発する警報部と
    からなることを特徴とするリマインダ装置。
  4. 現在地の位置データを取得する現在地データ取得部と、
    予め設定されたキーワードと地理上の位置データまたはこの位置データを含む所定エリアのエリアデータとを対応づけるデータベースと、
    前記キーワードを指定するキーワード指定部と、
    前記キーワードに関連するメッセージを入力して記憶部に記憶する入力部と、
    前記現在地の位置データが前記指定されたキーワードに対応する位置データに一致するか否かまたはエリアデータ内に含まれるか否かを判定する判定部と、
    この判定部により現在地の位置データが前記指定されたキーワードに対応する位置データと一致するかエリアデータ内に含まれると判定された場合に、警報を発するとともに、前記メッセージを記憶部から読み出して表示または読み上げる警報部と
    からなることを特徴とするリマインダ装置。
  5. 前記データベースは、1個のキーワードに対して、複数個の地理上の位置データまたは複数個の地理上の所定エリアのエリアデータが対応づけられていることを特徴とする請求項3または4記載のリマインダ装置。
  6. 前記現在地データ取得部が過去に取得した現在地の位置データを過去の行動履歴として記録する行動履歴記録部を設け、前記キーワード指定部は、前記キーワードの候補を行動履歴の範囲内で表示部に表示することを特徴とする請求項3ないし5いずれか記載のリマインダ装置。
  7. 現在地の位置データを取得する現在地データ取得部と、
    通信ネットワーク上のサーバに設けられ、予め設定されたキーワードと地理上の位置データまたはこの位置データを含む所定エリアのエリアデータとを対応づけるデータベースと、
    通信ネットワークを介して前記サーバと通信を行なう通信部と、
    前記キーワードを指定するキーワード指定部と、
    このキーワード指定部によってキーワードが指定されると、前記通信部を介してサーバのデータベースにアクセスし、前記現在地の位置データが前記指定されたキーワードに対応する位置データに一致するか否かまたはエリアデータ内に含まれるか否かを判定する判定部と、
    この判定部により現在地の位置データが前記指定されたキーワードに対応する位置データと一致するかエリアデータ内に含まれると判定された場合に警報を発する警報部と
    からなることを特徴とするリマインダシステム。
  8. 現在地の位置データを取得する現在地データ取得部と、
    通信ネットワーク上のサーバに設けられ、予め設定されたキーワードと地理上の位置データまたはこの位置データを含む所定エリアのエリアデータとを対応づけるデータベースと、
    通信ネットワークを介して前記サーバと通信を行なう通信部と、
    前記キーワードを指定するキーワード指定部と、
    前記キーワードに関連するメッセージを入力して記憶部に記憶する入力部と、
    前記キーワード指定部によってキーワードが指定されると、前記通信部を介してサーバのデータベースにアクセスし、前記現在地の位置データが前記指定されたキーワードに対応する位置データに一致するか否かまたはエリアデータ内に含まれるか否かを判定する判定部と、
    この判定部により現在地の位置データが前記指定されたキーワードに対応する位置データと一致するかエリアデータ内に含まれると判定された場合に、警報を発するとともに、前記メッセージを記憶部から読み出して表示または読み上げる警報部と
    からなることを特徴とするリマインダシステム。
  9. 前記データベースは、1個のキーワードに対して、複数個の地理上の位置データまたは複数個の地理上の所定エリアのエリアデータが対応づけられていることを特徴とする請求項7または8記載のリマインダシステム。
  10. 前記現在地データ取得部が過去に取得した現在地の位置データを過去の行動履歴として記録する行動履歴記録部を設け、前記キーワード指定部は、前記キーワードの候補を行動履歴の範囲内で表示部に表示することを特徴とする請求項7ないし9いずれか記載のリマインダシステム。
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