JP2008186402A - 処理データ送信装置および処理データ送信プログラム - Google Patents

処理データ送信装置および処理データ送信プログラム Download PDF

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浩之 山本
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Abstract

【課題】正常な処理完了を確認するための通信をさせなければならなかった。
【解決手段】印刷データ送信部CP6がプリンタ30に印刷データPDを送信する。そして、通信催促部CP7が液晶ディスプレイ55にてプリンタ30との通信を促す画面(通信催促画面)の表示を行う。この通信催促画面を表示しつつ、赤外線通信部CP3が赤外線を通じて外部の機器を探索する。これにより、ユーザーに通信の必要性を認識させ、確実に赤外線での接続をさせることができる。
【選択図】図8

Description

本発明は、処理データ送信装置および処理データ送信プログラムに関し、特に所定の通信手段を介して処理データを送信する処理データ送信装置および処理データ送信プログラムに関する。
プリンタの動作状態が適正か否かを判断するために、印刷指令に含まれる印刷枚数とプリンタが行った印刷動作回数とを比較するプリンタ検証システムが提案されている(特許文献1、参照。)。かかる構成によれば、印刷の完了後に、指令した印刷枚数とプリンタが行った印刷動作回数とが一致することをもって印刷が問題なく完了したことを判断することができる。
一方、近年の携帯電話には、赤外線通信やBluetooth(Bluetooth SIG社の登録商標)通信を行う通信インターフェイスが備えられており、このような通信インターフェイスを利用して携帯電話からプリンタに印刷データを出力することが行われている。
特開2004−310211号公報
このような無線通信の場合、常に携帯電話とプリンタとが通信可能な状況にあるとは限らない。すなわち、印刷開始時には携帯電話とプリンタとが通信可能であるものの、印刷終了時には携帯電話とプリンタとが通信不能となってしまう場合がある。携帯電話の場合、常にユーザーが携帯するため、印刷開始後ユーザーがプリンタから離れることによって、プリンタと通信できなくなる可能性が高い。このような場合、確実に携帯電話がプリンタの行った印刷動作回数を印刷終了時に取得することができず、プリンタが正常に印刷を完了させたか否かの検証ができないという問題があった。
上記課題を解決するために、本発明は、処理が正常に完了したか否かを確実に判定可能な処理データ送信装置および処理データ送信プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、処理データ送信手段は、処理データを外部の処理装置に対して所定の通信手段を介して送信する。すると、上記処理装置においては、当該処理データに基づく処理が実行される。その際に、通信催促手段は、上記通信手段を介した上記処理装置との通信をするように促す。完了判定手段は、上記通信手段を介して上記処理装置における上記処理データの処理終了後のステータス情報を終了ステータスとして受信する。そして、当該受信した上記終了ステータスに基づいて少なくとも上記処理データの処理が正常に完了したか否かを判定する。すなわち、上記処理データの処理が正常に完了したか否かを判定するにあたり上記処理データの処理終了後の上記終了ステータスが必要となるが、この終了ステータスが処理終了時に確実に受信できるように上記通信催促手段がユーザーに通信するよう催促するようにしている。
以上のようにすることにより処理が正常に行われた否かを確実に判断することができるため、正常に行われたことを条件として課金を行うようにすることができる。例えば、不完全な処理に対して課金を行ってしまうと問題となるが、正常に処理が行われたことを確認できたことを条件として課金を行えば問題となることはない。なお、上記通信催促手段は、上記処理データの送信の完了後から催促を開始してもよいし、完了前から催促を開始してもよい。
また、上記通信催促手段が通信を催促する具体的な手法として、上記外部装置に対して、上記通信手段を介して通信を行うことができるか否かを判定する通信判定手段を更に備えさせ、上記通信判定手段による判定の結果、通信を行うことができないと判断された場合に上記通信催促手段に上記催促を行わせるようにしてもよい。また、通信催促画面を表示させるとともに上記通信手段を介して通信可能な機器を探索するようにすれば、上記処理装置と通信可能となる可能性を増大させることができる。さらに、新たな上記処理データの送信するために上記課金要求手段が上記課金要求を行うことを条件とするようにすれば、新たな上記処理データを印刷したいユーザーに対して確実に通信を促すことができる。
また、上記通信媒体を指向性が大きく通信距離が短い赤外線とした場合、印刷実行後に上記外部端末が物理的に通信ができない状態となっている可能性が高い。このような場合でも、上記通信催促手段が通信を催促するようにすれば、通信可能な状態とするように促すことができ、確実に上記終了ステータスを受信させることができる。なお、本発明の技術的思想は、通信を促す機能を実行する処理データ送信装置のみならず、処理データ送信装置等のハードウェアと協働して上記機能を実現させる処理データ送信プログラムにおいても具体的に実現可能なことは言うまでもない。

以下、下記の順序に従って本発明の実施形態を説明する。
(1)印刷課金システムの構成:
(2)印刷課金処理:
(3)変形例:
(1)印刷課金システムの構成
図1は本発明の一実施形態にかかる処理装置としてのプリンタを有する印刷課金システムの構成を示す模式図を示している。同図において、印刷課金システムは多数のコンテンツ(画像や文書等)が蓄積されたコンテンツサーバ(以下サーバと略す。)10とプリンタ30(処理装置)と携帯電話50(処理データ送信装置)、およびこれらを接続するインターネットInとゲートウェイGとアンテナAtとから構成される。携帯電話50はアンテナAtと所定の無線周波数帯で無線通信する。アンテナAtはゲートウェイGを介してインターネットInと接続され、同じくインターネットInに接続されたサーバ10と通信可能となっており、携帯電話50とサーバ10が通信可能となっている。携帯電話50とプリンタ30はともに赤外線通信可能な赤外線インターフェース(I/F)を有し、相互に通信可能となっている。アンテナAtと携帯電話50は例えばCDMA等の無線電話通信規格に準拠した無線信号を介して相互に通信可能となっている。
図2はコンテンツサーバの概略構成を示すブロック図である。同図に示すように、サーバ10は制御部11とHDD(Hard Disk Drive)12とから構成されており、WANI/F13が接続されている。WANI/F13はインターネットInに接続されており、サーバ10はWANI/F13を介してインターネットInに接続された外部の機器と通信する。HDD12には印刷課金プログラムSP等のプログラムデータ12bとOS(Operating System)12aと各種のコンテンツ12cが記憶されている。制御部11は、CPU11aとROM11bとRAM11cから構成され、CPU11aがRAM11bをワークエリアとしつつOS上で印刷課金プログラムSPを実行する。
印刷課金プログラムSPは、印刷データ配信部SP1と課金部SP2とから構成されており、印刷データ配信部SP1は配信要求されたコンテンツ12cに基づいて印刷データPDを作成送信する。印刷データPDは、コンテンツ12cの自体のデータに、レイアウト情報や印刷条件や著作権管理情報等が添付された電子ファイルである。コンテンツ12cは最終的にプリンタが画素データにレンダリング可能なデータであればよく、ベクターデータとイメージデータのいずれであってもよい。課金部SP2は、配信した印刷データPDの印刷が完了したことを確認すると、当該印刷データPDに見合った対価を取得して、当該対価を清算する処理を実行する。
図3は、プリンタ30の概略構成を示している。同図に示すようにプリンタ30は、制御部31と操作部32と赤外線I/F33と不揮発性メモリ34とコントロール回路35aとインクカートリッジ35bと印刷ヘッドユニット35cとASIC36aとヘッド駆動部36bとI/F37aとキャリッジ機構37bと紙送り機構37cとディスプレイ38を備えている。制御部31はCPU31aとROM31bとRAM31cとを備えており、ROM31bに記録された図示しないOSおよび制御プログラムPPにしたがってCPU31aがRAM31cをワークエリアとしてプリンタ30全体を制御する。さらに、ROM31bにはプリンタ30の機種および個体を一意に特定できるプリンタIDや、一枚の印刷用紙を給紙するごとに1がインクリメントされる累積給紙枚数が記憶されている。プリンタ30を構成する各部31,32,33,34,35a,36a,37aはシステムバスを介して相互に通信可能に接続されている。
キャリッジ機構37bにて主走査方向に往復動するキャリッジには、各インクカートリッジ35bを装着したカートリッジホルダが設けられるとともに、印刷ヘッドを備える印刷ヘッドユニット35cが搭載されている。ヘッド駆動部36bは、ASIC36aから印刷データに対応する印加電圧データを入力されてピエゾ素子への印加電圧パターンを生成し、該素子を内蔵する印刷ヘッドに4色のインク滴をドット単位で吐出させる。インターフェイス(I/F)37aに接続されたキャリッジ機構37bや紙送り機構37cは、印刷ヘッドユニット35cを主走査させたり、適宜改ページ動作を行いながらシート状の印刷媒体を順次送り出して副走査を行ったりする。
本実施形態のプリンタ30は、CMYK(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)の各インクを印刷ヘッドから吐出して印刷媒体にインクのドットを形成して印刷するインクジェットプリンタであるものとする。むろん、他の種類のインクを使用するインクジェットプリンタをプリンタ30として採用してもよいし、各種インク昇華式プリンタやトナーインクを使用するレーザープリンタ等もプリンタ30として採用してもよい。赤外線I/F33は赤外線の送信を行う発光ダイオードと受信を行うフォトダイオードとを有しており、例えばIrDA1.0〜1.4やFIRやUFIRやIr−Simple等の赤外線通信規格が使用可能とされている。これらの通信規格において、赤外線が無線通信の通信媒体として使用され、通信可能な距離が30cmから1m程度となっている。操作部32は、ユーザーからの操作入力を例えば複数の操作ボタンにて受け付ける。各種操作入力を受け付けるための画面等を表示するため、操作部32に液晶パネル等の表示部を設けてもよい。不揮発性メモリ34は制御部31の制御にしたがってデータを記録したり削除したり書換したりすることが可能なメモリであり、例えばフラッシュメモリやEEPROM等を使用することができる。
制御部31が実行する制御プログラムPPは、内部モジュールとして赤外線通信部PP1と印刷実行部PP2と要求受理部PP3とステータス取得部PP4とオブジェクト生成部PP5と初期ステータス送信部PP6と終了ステータス送信部PP7と通知部PP8と印刷禁止部PP9を備えている。なお、制御部31は図示しないOSを実行しており、当該OSが提供するAPIを制御プログラムPが利用する。赤外線通信部PP1は、赤外線I/F33にて受信した赤外線信号から各種の電子ファイルを復調し、各モジュールPP2〜PP4に出力する。反対に、各モジュールPP2〜PP4から入力された電子ファイルを赤外線信号に変調し赤外線I/F33に出力する。上述した赤外線通信においては、上位層のプロトコルとしてオブジェクト転送プロトコル(例えばOBEX(object exchange protocol)等)やファイル転送プロトコル(例えばFTP等)を使用することができ、当該オブジェクト転送プロトコルにおいては交換可能なオブジェクトとして電子ファイルを交換することができる。
印刷実行部PP2は、赤外線通信部PP1から電子ファイルとして印刷データPDを取得するとともに、当該印刷データPDに基づいて印刷を実行するための処理を実行させる。具体的には、印刷データPDに添付された印刷条件に基づいて各部31,32,33,34,35a,36a,37aを制御するとともに、印刷データの本体に基づいてレイアウト処理/レンダリング処理/色変換処理/ハーフトーン処理/マイクロウィーブ処理を順次実行して各部31,32,33,34,35a,36a,37aに印刷画像に応じた駆動信号を出力する処理を行う。印刷実行部PP2は、適宜、各部31,32,33,34,35a,36a,37aからステータス情報を取得しており、当該ステータス情報に応じて各部31,32,33,34,35a,36a,37aの制御を実行する。
要求受理部PP3は、赤外線通信部PP1からステータ要求を受け付けるとともに、当該ステータス要求をステータス取得部PP4に送出する。ステータス取得部PP4は、上記システムバスを介して各部31,32,33,34,35a,36a,37aにステータス情報を問い合わせ、ステータス情報を収集する。オブジェクト生成部PP5は、ステータス取得部PP4が印刷前において収集したステータス情報を初期ステータスとして取得するとともに、当該初期ステータスを赤外線通信部PP1は送信可能なオブジェクトとしての電子ファイルに変換する。
この電子ファイルは初期ステータスファイルISFとしてRAM31cに記憶され、例えば各初期ステータスがTXT形式やHTML形式やXML形式等のファイルにテキストとして記述される。初期ステータス送信部PP6は、初期ステータスファイルISFをRAM31cから取得するとともに、当該初期ステータスファイルISFを赤外線通信部PP1に送出する。これにより、初期ステータスファイルISFが赤外線を介して外部に送信されることとなる。初期ステータスファイルISFが送信されると、初期ステータス送信部PP6はRAM31cから初期ステータスファイルISFを削除する。
印刷終了後においてもオブジェクト生成部PP5は、例えばフラッシュメモリやEEPROM等の不揮発性メモリ34に終了ステータスファイルESFを作成しておく。そして、携帯電話50との赤外線通信が可能となったときに、終了ステータス送信部PP7が終了ステータスファイルESFを携帯電話50に送信する。さらに、終了ステータス送信部PP7は送信済みの終了ステータスファイルESFを不揮発性メモリ34から削除する。通知部PP8は、印刷実行中および印刷終了後にディスプレイ38にてプリンタ30との通信を促す画面を表示させる。印刷禁止部PP9は、不揮発性メモリ34に記憶された終了ステータスファイルESFに対応するプリンタ30の機体を特定し、当該機体からの印刷を禁止する。
図4は、携帯電話50の概略構成を示している。同図において、携帯電話50は不揮発性のメモリ51と制御部52とアンテナが接続された無線I/F53と赤外線I/F54と通話の状態や印刷指示時の各種操作入力を受け付けるための画面等を表示する液晶ディスプレイ55とユーザーからの操作入力を操作キーにて受け付ける操作部56と音声を出力するスピーカ57と音声を入力するマイクロフォン58とから構成されている。無線I/F53は、アンテナから入力される無線信号を音声信号やデータ信号を復調するとともに、マイクロフォン58や制御部52から入力される音声信号やデータ信号を上記無線信号に変調する。赤外線I/F54は赤外線の送信を行う発光ダイオードと受信を行うフォトダイオードを有し、プリンタ30と共通するオブジェクト転送プロトコルおよび赤外線通信規格が使用可能とされている。
制御部52は、システムバス52aに接続されたCPU52bやRAM52cを有しており、ROM52cには携帯電話50が一意に特定できる携帯IDおよび印刷中継プログラムCPが記憶されている。CPU52bは、ROM52cから読み出した印刷中継プログラムCPをRAM52cをワークエリアとして使用しながら図示しないOS上で実行する。制御部52には、不揮発性のメモリ51が接続されており、当該メモリ51には携帯電話50が一意に特定できる携帯電話ID51aが記憶されている。なお、印刷中継プログラムCPはOS上のネイティブアプリケーションに限られず、例えばJava(登録商標)等のバーチャルマシン上にて実行されるものであってもよい。印刷中継プログラムCPは、コンテンツ指定部CP1と印刷データ受信部CP2と赤外線通信部CP3と初期ステータス要求部CP4と初期ステータス解析部CP5と印刷データ送信部CP6と通信催促部CP7と完了判定部CP8と課金要求部CP9とから構成されている。
コンテンツ指定部CP1はブラウザ等を利用して無線I/F53およびインターネットInを介してサーバ10にアクセスするとともに、サーバ10に対して印刷を希望するコンテンツ12cを指定する処理を行う。印刷データ受信部CP2は無線I/F53およびインターネットInを介して指定されたコンテンツ12cを印刷するための印刷データPDをサーバ10から受信し、メモリ51に記憶する。赤外線通信部CP3は、赤外線I/F54にて受信した赤外線信号から各種の電子ファイルを復調し、各モジュールCP1〜CP7に出力する。反対に、各モジュールCP1〜CP7から入力された電子ファイルを赤外線信号に変調し赤外線I/F54に出力する。初期ステータス要求部CP4は、プリンタ30に対して初期ステータスを要求するコマンドを生成し、赤外線通信部CP3に出力する。
初期ステータス解析部CP5は、赤外線通信部CP3が復調した初期ステータスファイルISFを取得するとともに、当該初期ステータスファイルISFに記述された初期ステータスを解析する。上記初期ステータスに問題がないことが確認できると、印刷データ送信部CP6はサーバ10から受信した印刷データPDを赤外線通信部CP3に出力する。これにより、印刷データPDが赤外線によってプリンタ30に受信される。通信催促部CP7は、印刷データPDの送信後にユーザーにプリンタ30との通信を催促する画面をディスプレイ55にて出力する。完了判定部CP8は、プリンタ30から受信した終了ステータスファイルESFを取得する。そして、初期ステータスファイルISFの初期ステータスと終了ステータスファイルESFの終了ステータスとを比較することにより、印刷が正常に完了したか否かを判定する。課金要求部CP9は、印刷が正常に完了したと完了判定部CP8が判断すると、無線I/F53およびインターネットInを介してサーバ10に対して課金要求を送信する。
(2)印刷課金処理
図5は、印刷課金を行うにあたり予めプリンタ30が携帯電話50に対して行う認証処理(メインフロー)の流れを示している。携帯電話50とプリンタ30が備える制御部31,52においては印刷中継プログラムCPと制御プログラムPPが実行されている。同図に示すように、プリンタ30と携帯電話50とが赤外線を介して接続されたとき、一定の場合については課金処理を一旦行わない限り印刷処理への移行が禁止されるとともに、それ以外の場合については直接印刷処理へ移行できる全体の流れとなっている。ステップC20,P20においては例えばユーザーの指示に応じて携帯電話50とプリンタ30が赤外線通信部CP3と赤外線通信部PP1によって赤外線を通じて互いの機器を検索(ポーリング)する。ステップC21においては、携帯電話50が赤外線通信部CP3を経由して自己の固有の携帯IDをプリンタ30に送信する。なお、携帯IDをプリンタ30に送信するにあたっては、携帯IDを含む情報を格納した電子ファイルを作成して送信してもよい。携帯電話50の携帯IDは、携帯電話50の製造シリアル番号や電話番号等とすることができる。ステップC20,P20においては、あらゆる赤外線機器を探索しているため、複数の携帯電話が探索される場合もある。ここでは、携帯電話50が探知されたものとして説明する。
ステップP21においてはプリンタ30が携帯電話50の携帯IDを受信し、ステップP22においては当該携帯IDが対応付けられた終了ステータスファイルESFを印刷禁止部PP9が不揮発性メモリ34から検索する。終了ステータスファイルESFの詳細については後述するが、各印刷データPDの印刷終了後のプリンタ30のステータス情報を格納したファイルであり、各印刷データPDの送信元となる携帯電話の携帯IDが対応付けて記憶される。従って、複数の携帯電話からそれぞれ印刷データPDを受信・印刷した場合には、対応付けられた携帯電話の携帯IDが互いに異なる複数の終了ステータスファイルESFが不揮発性メモリ34に記憶され得ることとなる。
ステップP23において、通信を開始しようとする携帯電話50の携帯IDがどの終了ステータスファイルESFに対応付けられた携帯IDとも一致しない場合には、印刷禁止部PP9が後述する印刷処理を実行することを許可する。一方、通信を開始しようとする携帯電話50の携帯IDがいずれかの終了ステータスファイルESFに対応付けられた携帯IDと一致する場合には、印刷禁止部PP9が後述する印刷処理を実行することを禁止するとともに、後述する課金処理を実行させる。すなわち、プリンタ30の不揮発性メモリ34に記憶されたいずれかの終了ステータスファイルESFに対応付けられた携帯電話の携帯IDが、通信しようとする携帯電話50の携帯IDと一致する場合には、印刷処理が禁止され、当該携帯電話50からプリンタ30への印刷データPDの送信も禁止されることとなる。以下、プリンタ30と携帯電話50との通信がはじめてであり、携帯電話50の携帯IDがどの終了ステータスファイルESFに対応付けられた携帯IDとも一致しなかったとして、次に実行される印刷処理を説明する。
図6は、印刷処理の全体の流れを示している。同図において、印刷処理はサーバ10と携帯電話50とプリンタ30との間で行われ、その際にサーバ10と携帯電話50とプリンタ30が備える制御部11,31,52においては印刷課金プログラムSPと印刷中継プログラムCPと制御プログラムPPがそれぞれ実行されている。ステップS01においてはサーバ10が実行する印刷データ配信部SP1が各コンテンツ12cのサムネイルを生成し、その一覧を無線通信を介して携帯電話20に送信する。一方、携帯電話20においてはコンテンツ指定部CP1が実行されており、コンテンツ指定部CP1が上記サムネイルの一覧を操作部56の操作に応じてブランジングさせる。コンテンツ指定部CP1は、ステップC02にてユーザーが購入するコンテンツ指定部CP1の指定を受け付けており、当該指定が無線通信にてサーバ10に伝達される。
サーバ10の印刷データ配信部SP1は、ステップS02にて購入するコンテンツ12cの指定を受理し、当該コンテンツ12cを印刷するための印刷データPDをHDD12上に作成する。ここで、印刷データPDは、コンテンツ12c自体を描画するためのコンテンツデータに、フレームや背景や余白などのレイアウトを指定するレイアウト情報や、印刷用紙サイズや用紙種別や印刷解像度や使用インク種等の印刷条件や、印刷可能なプリンタ30を制限するためのセキュリティ情報等がヘッダやフッタとして添付された電子ファイルである。複数枚数印刷するように指定された場合には、枚数分のコンテンツデータとレイアウト情報を送信することとなる。また、印刷データPDが流出しても不特定の者にコンテンツデータが展開されないように、印刷データPDを専用のファイルフォーマットとし、さらにスクランブルを掛けて生成することが望ましい。
ステップS04においては印刷データ配信部SP1が無線通信によってサーバ10から携帯電話50に対して印刷データPDを送信する。一方、携帯電話50においては印刷データ受信部CP2がステップC03にて印刷データPDを受信し、メモリ51に記憶する。印刷データPDの受信が完了すると、ステップC04においては初期ステータス要求部CP4がステータス要求を行う。具体的には、プリンタ30のRAM31cに記憶された初期ステータスファイルISFを赤外線通信を介して取得する(get)コマンドを生成する。
プリンタ30におけるRAM31cのパスはプリンタ30が実行するOSが割り当てられており、当該パスと、初期ステータスファイルISFのファイル名をコマンドに付記することにより、初期ステータスファイルISFを取得するコマンドを生成することができる。ステータス要求のコマンドは赤外線通信部CP3にて赤外線信号に変調され、プリンタ30に送信される。なお、ファイル名とパスを指定して電子ファイルをオブジェクトとして赤外線を介して取得する(get)コマンドは、OBEXの規格にて使用可能なコマンドである。
ステップP01にてプリンタ30にて実行中の要求受理部PP3が赤外線通信部PP1を介して上記コマンドを受け付けると、ステップP02にてステータス取得部PP4がシステムバスを介して各部31,32,33,34,35a,36a,37aにステータス情報を問い合わせる。プリンタ30の機種に応じて問い合わせ可能なステータスは異なるが、例えばROM31bからは機種名や累積印刷枚数を取得することができ、インクカートリッジ35bからはインク搭載の有無やインク残量を取得することができ、また紙送り機構37cからはセットされた印刷用紙サイズや用紙枚数や用紙種別(光沢紙or普通紙等)や紙詰まりの有無等を取得することができる。その他、プリンタ30の実行すべき残りのジョブ数やヘッド温度等を取得するようにしてもよい。
以上のような初期ステータスがステータス取得部PP4によって収集されると、さらに収集した初期ステータスを記述した初期ステータスファイルISFをオブジェクト生成部PP5が生成し、RAM31cに記憶する。ここで、オブジェクト生成部PP5が生成する初期ステータスファイルISFのファイル名およびRAM31c内のパスは常に一定とするように規定されている。この規定は、上述した携帯電話50の初期ステータス要求部CP4にも登録されており、ステップC04において初期ステータスファイルISFを取得する(get)コマンドを生成するにあたっては、規定されたパスとファイル名を付記することが可能となっている。すなわち、ステップC04においては、ステップP02にて初期ステータスファイルISFが作成されるであろうパスとファイル名が予め指定されていることとなる。
図7は、初期ステータスファイルISFに記述された内容の一例を示している。ステータスとして検知可能な項目は機種等によって大きく異なるため、ここではあくまで一例を挙げて説明する。同図において、初期ステータスファイルISFをTempStatus.txtというファイル名で作成し、例えばRAMドライブのルートパスに記憶されるように規定されている。初期ステータスとして、プリンタ30固有のプリンタIDを記述することにより、赤外線で接続されたプリンタ30の特定が可能となり、印刷データPDを正規の送信先のプリンタ30に送信することができ、コンテンツ12cの流出を防止することができる。また、初期ステータス要求を行った携帯電話50の携帯IDも同様に記述される。携帯電話50の携帯IDは、上述した認証処理にて取得したものを記述すればよい。
インク残量を初期ステータスとして記述することにより、印刷データPDを送信するにあたり、当該印刷データPDの印刷に十分なインク量が残存にしているか否かを判断することができる。また、複数種類のインクセットをセット可能なプリンタ30において、印刷データPDの印刷につき適正なインクセットがセットされているか否かを判定することができる。また、初期の累積給紙枚数も初期ステータスとして記述される。さらに、セットされた印刷用紙サイズや用紙枚数を初期ステータスとして記述することにより、印刷データPDが印刷可能なサイズの印刷用紙が必要な枚数セットされているか否かを判定することができる。むろん、他の初期ステータスを初期ステータスファイルISFに記述することも可能である。
ステップP03においては初期ステータス送信部PP6が初期ステータスファイルISFを携帯電話50に送信する。ここでも赤外線が通信媒体として使用されるが電子ファイルをオブジェクトとして赤外線を介して送信する(put)コマンドもOBEXの規格にて使用可能である。このように、プリンタのステータスを単体で送受信する仕組みがない赤外線通信等の通信媒体においても、当該通信媒体において交換プロトコルが規定されている汎用的な電子ファイルに初期ステータスを格納することにより、初期ステータスの円滑なやりとりを実現することができる。
ステップC05においては、携帯電話50における初期ステータス解析部CP5が赤外線通信部CP3を介して初期ステータスファイルISFを受信し、例えばTXT形式の初期ステータスファイルISFが携帯電話50の不揮発性のメモリ51に記憶される。不揮発性のメモリ51に記憶された初期ステータスファイルISFは後述する課金処理が行われるまでは、メモリ51に保持される。初期ステータスファイルISFの受信が完了すると、プリンタ30においてはステップP04にて初期ステータスファイルISFがRAM31cから削除される。上述したとおりRAM31cは制御プログラムPPを実行する際のワークエリアとして使用されるため、より多くの空き容量を確保するためにRAM31cから削除しておくことが望ましい。さらに、古い初期ステータスが記述された初期ステータスファイルISFがRAM52cに残存することが防止でき、常に最新の初期ステータスのみを携帯電話50に送信することができる。
一方、メモリ51に初期ステータスファイルISFが記憶された携帯電話50においては、初期ステータス解析部CP5が初期ステータスファイルISFを展開するとともに、初期ステータスファイルISFに記述された各初期ステータスを読み出して解析を行う。携帯電話50においてはメモリ51に印刷データPDが記憶されており、ここではこの印刷データPDに添付された印刷条件と各初期ステータスとの比較を行い、現在のステータスにて当該印刷データPDを印刷して問題があるか否かが判定される。例えば、印刷データPDに印刷条件として指定されたサイズの印刷用紙がプリンタ30にセットされていない場合には問題ありと判定される。この印刷データPDによれば、印刷枚数や消費インク量を推定することができ、初期ステータスとして取得された用紙枚数やインク残量に問題がないかを判定することができる。
ステップC07にて、問題があると判定されるとステップC12にて初期ステータス解析部CP5が液晶ディスプレイ55にてエラー表示を表示させる。これにより、ユーザーはプリンタ30やその設定に問題があったこと、および、印刷がされないことを認知することができる。エラー表示を行うと、ステップC13にて印刷データPDを携帯電話50のメモリ51から削除する。これにより、印刷データPDが携帯電話50に残存することが防止でき、印刷データPDおよびコンテンツ12cの不正な複製を防止することができる。以上の処理において、印刷が実行できなかった場合には課金がされることはない。従って、不当に課金されることが防止できる。
一方、問題がないと判定されるとステップC08にて印刷データ送信部CP6がプリンタ30に印刷データPDを送信する。ステップC08にて印刷データPDを送信する際に、送信元となる携帯電話50の携帯IDを併せて送信する。むろん、予め図5の認証処理を行っているため、ここで送信される携帯電話50の携帯IDは、現時点で不揮発性メモリ34に記憶されたどの終了ステータスファイルESFにも対応付けられていないものとなる。ステップP06にてプリンタ30の印刷実行部PP2が印刷データPDを受信し、引き続きステップP07にて当該印刷データPDを展開(スクランブルが掛けられている場合には、スクランブルを解除)する。まず、印刷データPDから印刷条件を抽出し、当該印刷条件にしたがって各部31,32,33,34,35a,36a,37aを制御する。
このとき、印刷データの本体に基づいてレイアウト処理/レンダリング処理/色変換処理/ハーフトーン処理/マイクロウィーブ処理を順次実行して各部31,32,33,34,35a,36a,37aに印刷画像に応じた駆動信号を出力する処理を行う。これにより、印刷データPDに基づく印刷画像を印刷データPDにて指定された印刷条件にて印刷させることができる。なお、本実施形態ではプリンタ30が印刷データPDから印刷条件を抽出するようにしたが、予め携帯電話50にて印刷データPDから印刷条件を抽出し、抽出した印刷条件単体をプリンタ30に送信するようにしてもよい。ステップC14においては、携帯電話50において通信催促部CP7が液晶ディスプレイ55にてプリンタ30との通信を促す画面(通信催促画面)の表示を行う。
図8は、通信催促画面の一例を示している。同図において、プリンタ30が停止するまでプリンタ30との接続を維持すべき旨を示す文章とともに、赤外線で携帯電話50とプリンタ30とが接続されているガイダンス図が示されている。印刷データPDの送信時間よりもプリンタ30にて印刷を実行する時間の方が長いため、印刷データPDの送信が終わった後、特に異常がない限りは、ユーザーが安心して携帯電話50を持ち歩くことが考えられる。特に赤外線は指向性が強く、通信距離が短いため、携帯電話50がプリンタ30と物理的に通信不能な状態にされる可能性が強い。本発明では、そのような事態を防止するために、通信催促画面を表示するものとしている。むろん、視覚的な手法のみならず、携帯電話50が備えるスピーカから音声を通じて催促をするようにしてもよい。
また、液晶ディスプレイ55の上部にプリンタ30と赤外線通信を行う旨を警告するアイコンを表示するようにしてもよい。このようにすることにより、携帯電話50がマルチタスクに対応したものであり、他のアプリケーションが動作するような場合においても、常時通信を促すことができる。また、複数のプリンタ30と通信可能な環境も考えられるため、通信すべき相手のプリンタ30の機種名等を示すようにしてもよい。以上のような通信催促画面を表示しつつステップC15においては、赤外線通信部CP3が赤外線を通じて外部の機器を探索する。ステップC08において印刷データ送信部CP6がプリンタ30への印刷データPDの送信を完了させた時点でプリンタ30との赤外線通信が一旦終了しているため、再度、プリンタ30との通信を行うべく継続的または断続的に探索を行わせる。
一方、プリンタ30の内部においてはステップP07にて、印刷実行部PP2が無事に印刷を終了させたこと、あるいは、エラーによって終了したことを検知し、当該終了時におけるステータス情報を終了ステータスとしてステータス取得部PP4が各部31,32,33,34,35a,36a,37aから収集する。さらに、終了ステータスはオブジェクト生成部PP5によって電子ファイル化され、終了ステータスファイルESFとして不揮発性メモリ34に記憶される。終了ステータスファイルESFは、図7に示した初期ステータスファイルISFとほぼ同じ内容が記述され、直前に印刷データPDを送信した携帯電話50の携帯IDも記述されている。
ただし、印刷がエラー終了した場合には、終了ステータスファイルESFに印刷時のエラー情報も併記されることとなる。終了ステータスファイルESFが作成できると、ステップP08にて通知部PP8がディスプレイ38にてユーザーに赤外線通信を促す催促画面を表示させる。ここでも、図8と同様の画面が表示される。次いで、ステップP09においては、赤外線通信部PP1が赤外線を通じて外部の機器を探索する。以上のように、プリンタ30と携帯電話50の双方にて通信を促しつつプリンタ30と携帯電話50が互いに探索を行う状態で印刷処理が完了し、図のメインフローに戻る。プリンタ30と携帯電話50が互いに探索を行う状態は、上述した認証処理(図5)の初期状態(ステップC20,P20)であるということができる。
ここで、印刷が終了するまで、プリンタ30と携帯電話50とが通信可能な状態が維持された場合、あるいは、一旦通信不能となったものの再度通信可能な状態となった場合、上述した認証処理(図5)が行われることとなる。認証処理のステップP21においては、プリンタ30が携帯電話50の携帯IDを受信し、当該携帯IDが対応付けられた終了ステータスファイルESFを印刷禁止部PP9が不揮発性メモリ34から検索する。上述したとおり、すでに携帯電話50からの印刷データPDの印刷を行っており、今回は携帯電話50の携帯IDが対応付けられた終了ステータスファイルESFが不揮発性メモリ34に存在していることとなる。従って、今回は携帯電話50とプリンタ30間での印刷処理が禁止されるとともに、後述する課金処理が実行させられることとなる。
図9は、課金処理の流れを示している。ステップP40においては探索された携帯電話50の携帯IDが対応付けられた終了ステータスファイルESFを不揮発性メモリ34から取得し、当該終了ステータスファイルESFを終了ステータス送信部PP7が携帯電話50に送信する。ステップP41においては、終了ステータス送信部PP7がステップP40にて送信した終了ステータスファイルESFを不揮発性メモリ34から削除する。これにより、未送信であり課金処理が完了していない終了ステータスファイルESFのみを不揮発性メモリ34に残存させることができる。また、送信した終了ステータスファイルESFに対応付けられた携帯電話50に対しては次回からの接続における印刷処理の禁止が解除されたこととなる。
ステップC40においては、携帯電話50にて完了判定部CP8が終了ステータスファイルESFを受信するとともに、当該終了ステータスファイルESFに対応付けられたプリンタIDと同一のプリンタIDが対応付けられた初期ステータスファイルISFを自己の不揮発性のメモリ51にて検索する。携帯電話50は、複数のプリンタに対して印刷データPDを送信することも考えられるため、終了ステータスファイルESFと相手が同一の初期ステータスファイルISFを検索する。
完了判定部CP8は、同一のプリンタ30が対応付けられた一対の終了ステータスファイルESFと初期ステータスファイルISFを取得すると、終了時の累積給紙枚数から初期の累積給紙枚数を減算することにより、印刷開始から終了までの間に給紙した給紙枚数を取得する。さらに、完了判定部CP8はメモリ51に記憶された印刷データPDのうち当該プリンタ30に対する印刷データPDを取得するとともに、当該印刷データPDから印刷枚数を取得する。そして、ステップC41においては、実際に給紙した給紙枚数と印刷枚数とが一致しているかどうかを判断する。
実際に給紙した給紙枚数の方が少なければ正常に印刷が完了していないと判断することができ、枚数が同じであれば予定通り正常に印刷が完了したと判断することができる。なお、終了ステータスファイルESFと初期ステータスファイルISFにはインク残量が記述されるため、これらの差分が印刷データPDに対して適正なインク消費量となっているか否かで正常かどうかを判断するようにしてもよい。さらに、単純に終了ステータスファイルESFにエラー情報が含まれる場合には、正常でないと判断するようにしてもよい。
ステップC42にて給紙枚数が一致し、正常に印刷が完了したと判断できる場合には、続くステップC43にて課金要求部CP9が課金要求をサーバ10に送信する。本実施形態においてプリンタ30における正常な印刷完了を課金の要件としている。サーバ10において課金部SP2がステップS40にて課金要求を受信し、ステップS41にて課金処理を実行する。例えば、携帯電話50から送信された課金要求に基づいて印刷が完了した印刷データPDに対応するコンテンツ12cを特定し、当該コンテンツ12cに相応する対価を取得する。そして、携帯電話50を所持するユーザーに対して当該対価を請求するための処理を実行する。
課金要求をサーバ10に送信すると、続くステップC44において当該プリンタ30に対する印刷データPDをメモリ51から消去する。これにより、印刷データPDが携帯電話50に残存することが防止でき、印刷データPDおよびコンテンツ12cの不正な複製を防止することができる。一方、正常に印刷が完了しなかったと判断できる場合には、ステップC45にてエラー表示を行うとともに、ステップC44にて当該印刷データPDおよび終了ステータスファイルESFをメモリ51から消去する。この場合、課金処理が行われないため、ユーザーに不利益を与えることはないとともに、ユーザーは再度印刷処理を行わせることができる。一方、携帯電話50においても正常に印刷が完了したか否かの判定の後は、正常か否かにかかわらず初期ステータスファイルISFと終了ステータスファイルESFは不要となるため、これらをメモリ51から削除する。課金処理が完了すると、図5のステップC20,P20に戻り、携帯電話50とプリンタ30が赤外線によって互いを探索する。その後のステップP23においては、当該携帯電話50についての終了ステータスファイルESFは検索されなくなるため、図6のフローに移行し印刷を実行させることができる。すなわち、当該携帯電話50についての終了ステータスファイルESFの送信が完了しておらず、当該終了ステータスファイルESFが不揮発性メモリ34に残存している限りは、当該携帯電話50の印刷が禁止されることとなる。
以上説明したように、本実施形態においてはプリンタ30が携帯電話50の携帯IDを対応付けた終了ステータスファイルESFを印刷終了時に生成するとともに、終了ステータスファイルESFに対応付けられた携帯IDと同一の携帯IDを有する携帯電話IDに対しては課金処理を行わない限り、印刷処理を行えないようにしている。複数のプリンタが接続される場合には、まだ課金処理が終わっていない携帯電話についてのみ印刷処理が禁止され、それ以外の携帯電話については印刷処理を許可されることとなる。これによって、同一の携帯電話50から連続して印刷データPDが送信されることが防止できるとともに、確実に課金処理を行わせることができる。
印刷直後に接続が確保できず課金処理が実行できなくても、ユーザーが新たな印刷データPDの印刷を行おうとしてプリンタ30に携帯電話50に接続したときに強制的に課金処理に移行するようにしたため、課金漏れや課金逃れを確実に防止することができる。さらに、携帯電話50では、できるだけ印刷直後に課金処理ができるように通信を促しているため、より確実に課金処理を行わせることができる。また、携帯IDによって対象の携帯電話50を識別しているため、他の携帯電話や他の画像出力装置については印刷を許可することができる。課金処理を行う際には、終了ステータスファイルESFを送信し、初期ステータスファイルISFと比較することにより、正常に印刷が完了したか否かを携帯電話50が遠隔的に判断することができる。
(3)変形例
以上においては、サーバ10から送信された印刷データPDをプリンタ30にて印刷する実施形態を説明したが、本発明において印刷データPDが必ずしもサーバ10から送信されたものである必要はない。すなわち、処理装置(プリンタ30)と、当該処理装置に対して所定の通信媒体を介して接続した処理データ送信装置(携帯電話50)との間において本発明が実現可能であり、処理データ送信装置(携帯電話50)にて作成した印刷データPDをプリンタ30にて印刷させる場合においても本発明の手法によって通信を促したり、印刷を禁止したりすることができる。また、処理装置(プリンタ30)と処理データ送信装置(携帯電話50)とが赤外線によって通信可能とされた例を挙げたが、他の通信媒体上にて本発発明のオブジェクトを伝送するようにしてもよい。例えば、Bluetooth等の無線通信を採用してもよいし、有線であってもよい。
また、処理装置(プリンタ30)は、1台の処理データ送信装置(携帯電話50)への終了ステータスの送信(課金処理)をしていないときには、赤外線通信が可能な他のすべての携帯電話からの印刷を禁止してもよい。すなわち、図5のステップP23において、いずれかの携帯電話50についての終了ステータスファイルESFが不揮発性メモリ34に記憶されていれば印刷禁止部PP9は赤外線通信を介した印刷データPDの受信を一切禁止するようにしてもよい。さらに、処理データ送信装置(携帯電話50)とは異なる通信手段によって接続された他の処理データ送信装置(例えば、USBや無線/有線LAN等によって接続されたPCやPDAや家電等。)からの印刷等も含む全ての印刷を禁止してもよい。同様に、処理データ送信装置(携帯電話50)も、1台の処理装置(プリンタ30)に関する終了ステータスの受信(課金処理)をしていないときには、他のすべてのプリンタでの印刷を禁止してもよい。以上の場合においては、それぞれ複数の終了ステータスファイルESFや複数の初期ステータスファイルISFを管理しなくて済む。またユーザーに対して、処理装置と処理データ送信装置との通信を行わせるように、より強く催促をすることになる。
また、本発明の処理データ送信装置をPCとする場合、PC(処理データ送信装置)がCDRドライブを含む機器(処理装置)に、映像データや音楽データや他の汎用データ等の保存データ(処理データ)を送ってCDRへの書込み処理を行わせるような場合でも、書込み処理が正常に完了したか否かを判定することができる。さらに、本発明の処理データ送信装置をリモコンとする場合、リモコン(処理データ送信装置)がビデオデッキ(外部装置)に、録画予約データ(処理データ)を送って、ビデオデッキに録画処理を行わせる際に、録画処理が正常に完了したか否かを判定することができる。これらの場合、データや録画画像の記録領域の残量等のステータス情報の比較に基づいて正常に処理が完了したか否かを判定することができる。
図10は、変形例にかかる印刷処理の流れ(携帯電話50のステップC08以降のみ示す)を示している。同図に示した以外のフローは、図6の印刷処理と同様の処理が行われる。まず、ステップC08,C09にて印刷データPDの送信、削除が完了すると、携帯電話50はステップC141にて印刷終了予定時間まで待機をする。印刷終了予定時間は、印刷データPDの印刷に要する時間であり、印刷終了予定時間を印刷データPDの印刷枚数や印刷解像度やプリンタ30の性能等に基づいて予測するようにしてもよい。印刷終了予定時間が経過すると、携帯電話50の赤外線通信部CP3はステップC142にて赤外線機器を探索し、直前に印刷データPDを送信したプリンタ30と通信可能であるか否かをステップC143にて判定する(通信判定手段)。ここで通信可能であれば、図5のステップC21に進み、プリンタ30におけるステップP23の判定を経て課金処理を行う。一方、通信不可能であれば、ステップC144にて通信催促画面をディスプレイ55に表示させ、図5のステップC20,P20に戻り、ユーザーに通信を催促した状態で互いを探索する。このようにすることにより、必要な場合のみ催促を行うようにすることができる。
本発明の一実施形態にかかる印刷課金システムのブロック図である。 コンテンツサーバのブロック図である。 プリンタのブロック図である。 携帯電話のブロック図である。 認証処理のフローチャートである。 印刷処理のフローチャートである。 ステータスファイルの内容を示す図である。 通信催促画面の一例である。 課金処理のフローチャートである。 変形例にかかる印刷処理の一部のフローチャートである。
符号の説明
10…コンテンツサーバ、11…制御部、11a…CPU、12…HDD、12c…コンテンツ、20…携帯電話、30…プリンタ、31…制御部、31a…CPU、32…操作部、33…赤外線I/F、34…不揮発性メモリ、38…ディスプレイ、50…携帯電話、51…メモリ、52…制御部、52a…システムバス、52b…CPU、53…無線I/F、54…赤外線I/F、55…液晶ディスプレイ、56…操作部、57…スピーカ、58…マイクロフォン、At…アンテナ、CP…印刷中継プログラム、CP1…コンテンツ指定部、CP2…印刷データ受信部、CP3…赤外線通信部、CP4…初期ステータス要求部、CP5…初期ステータス解析部、CP6…印刷データ送信部、CP7…通信催促部、CP8…完了判定部、CP9…課金要求部、G…ゲートウェイ、In…インターネット、PD…印刷データ、PP…制御プログラム、PP1…赤外線通信部、PP2…印刷実行部、PP3…要求受理部、PP4…ステータス取得部、PP5…オブジェクト生成部、PP6…初期ステータス送信部、PP7…終了ステータス送信部、PP8…通知部、PP9…印刷禁止部、ISF…初期ステータスファイル、ESF…終了ステータスファイル、SP…印刷課金プログラム、SP1…印刷データ配信部、SP2…課金部。


Claims (8)

  1. 外部の処理装置に対して処理データを所定の通信手段を介して送信する処理データ送信装置において、
    上記処理データを上記処理装置に送信する処理データ送信手段と、
    上記外部装置に上記処理データを送信した後に、上記通信手段を介した上記処理装置との通信をするようユーザーに催促をする通信催促手段と、
    上記通信手段を介して上記処理装置における上記処理データの処理終了後のステータス情報を終了ステータスとして受信し、当該終了ステータスに基づいて少なくとも上記処理データの処理が正常に完了したか否かを判定する完了判定手段とを具備することを特徴とする処理データ送信装置。
  2. 上記外部装置に対して、上記通信手段を介して通信を行うことができるか否かを判定する通信判定手段を更に具備し、
    上記通信催促手段は、上記通信判定手段による判定の結果、通信を行うことができないと判断された場合に上記催促を行うことを特徴とする請求項1に記載の処理データ送信装置。
  3. 上記通信催促手段は、上記通信催促画面を表示させつつ上記通信手段を介して通信可能な機器を探索することを特徴とする請求項2に記載の処理データ送信装置。
  4. 上記処理は印刷処理であり、
    上記外部装置は印刷装置であり、
    上記ステータス情報には、給紙枚数またはインク使用量またはエラー情報が含まれることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の処理データ送信装置。
  5. 上記処理データ送信手段は、上記完了判定手段が上記判定を行うまで、新たな上記処理データの送信が禁止されることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の処理データ送信装置。
  6. 上記通信手段は、赤外線を通信媒体とした無線通信であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の処理装置。
  7. 外部装置に対して処理データを所定の通信手段を介して送信する処理データ送信装置において、
    上記処理データを上記外部装置に送信する処理データ送信手段と、
    上記通信手段を介して上記外部装置における上記処理データの処理終了後のステータス情報を終了ステータスとして受信し、当該終了ステータスに基づいて少なくとも上記処理データの処理が正常に完了したか否かを判定する完了判定手段とを具備し、
    上記処理データ送信手段は、上記完了判定手段が上記判定を行うまで、新たな上記処理データの送信が禁止されることを特徴とする処理データ送信装置。
  8. 外部の処理装置に対して処理データを所定の通信手段を介して送信する機能を処理データ送信装置に実行させる処理データ送信プログラムにおいて、
    上記処理データを上記処理装置に送信する処理データ送信機能と、
    上記外部装置に上記処理データを送信した後に、上記通信機能を介した上記処理装置との通信をするようユーザーに催促をする通信催促機能と、
    上記通信機能を介して上記処理装置における上記処理データの処理終了後のステータス情報を終了ステータスとして受信し、当該終了ステータスに基づいて少なくとも上記処理データの処理が正常に完了したか否かを判定する完了判定機能とを処理データ送信装置に実行させることを特徴とすることを特徴とする処理データ送信プログラム。



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