JP2008185173A - パイプジョイント及びこれを用いた構造体 - Google Patents
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Abstract
【課題】パイプ材同士を不要な出っ張りを生じることなく連結できるとともに、分解・組み立て性にも優れ、また、斜交い構造にも対応できてユーザーが望む構造体のデザインの多様性にも十分に応えることができ、さらには構造体の構築価格の低減、組み立て・解体の容易化、構造体の強度向上にも寄与できるパイプジョイントを提供する。
【解決手段】パイプジョイントJ5は、ジョイント本体7Aと、このジョイント本体7Aに揺動可能(スイング可能)なネジ連結構造(スイング支持部材31)を介して着脱自在に取り付けられる1つのサブジョイント9Bを有している。ジョイント本体7Aに対向方向からパイプ材が挿入され、サブジョイント9Bにも別のパイプ材が角度を可変に挿入される。
【選択図】 図10
【解決手段】パイプジョイントJ5は、ジョイント本体7Aと、このジョイント本体7Aに揺動可能(スイング可能)なネジ連結構造(スイング支持部材31)を介して着脱自在に取り付けられる1つのサブジョイント9Bを有している。ジョイント本体7Aに対向方向からパイプ材が挿入され、サブジョイント9Bにも別のパイプ材が角度を可変に挿入される。
【選択図】 図10
Description
本発明は、足場、陳列棚、仮設住宅、ビニールハウス、ゴルフ練習ネット、フェンス等の構築物の骨組みに用いられるパイプ材を連結するパイプジョイント、及びこれを用いた構造体に関するものである。
建設現場等において組まれる足場には、単管と呼ばれる規格品の断面円形のパイプ材が用いられており、これらのパイプ材を連結する連結具としては、例えば特許文献1に開示されているように、パイプ材をボルトネジで締め付ける構造のクランプを2つ、各々向きが交差するように一体化し、略直交する2本のパイプ材を連結する構造のものが知られている。
また、特許文献2に開示されているように、直交するパイプ材の端部を挿入して連結する2方継手、3方継手、あるいは4方継手が知られている。
また、特許文献2に開示されているように、直交するパイプ材の端部を挿入して連結する2方継手、3方継手、あるいは4方継手が知られている。
この種の規格パイプ材は強度が大きく、形状の均一性により構造体の資材(骨組み材料)としての取り扱い性、運搬性、保管性等に優れるため、各種イベント会場の仮設テントやビニールハウス等幅広く利用されており、近年においては家屋構造材としても着目されている。
しかしながら、特許文献1に記載のようなクランプ構造の連結具ではパイプ材を重なった交差状態でしか連結できないため、構造体の角部等における不要な出っ張りを避けられない。
しかしながら、特許文献1に記載のようなクランプ構造の連結具ではパイプ材を重なった交差状態でしか連結できないため、構造体の角部等における不要な出っ張りを避けられない。
特許文献2に記載の2方継手、3方継手、あるいは4方継手では、パイプ材の端部を重ならない状態で突き合せるので不用な出っ張りは生じず、構造体をスマートに構築できるが、各継手は一体に形成されているため分解できず、販売流通等の運搬や保管等において嵩張りを来たす。
また、特許文献1、2等に開示された連結具は、いずれも直交して交差するパイプ材、あるいは直列となるパイプ材の連結機能しかなく、これを用いた構造体は必然的に外形が四角張った矩形の構造体に限定される。このため、斜面等を含むユーザー所望のデザインの多様性に応えることはできなかった。
特許文献3には、足場における斜交い構造が開示されているが、パイプ材と細板状のブラケットを連結するものであり、単種材料を用いることによる取り扱い性等の上記利点は享受できない。
また、特許文献1、2等に開示された連結具は、いずれも直交して交差するパイプ材、あるいは直列となるパイプ材の連結機能しかなく、これを用いた構造体は必然的に外形が四角張った矩形の構造体に限定される。このため、斜面等を含むユーザー所望のデザインの多様性に応えることはできなかった。
特許文献3には、足場における斜交い構造が開示されているが、パイプ材と細板状のブラケットを連結するものであり、単種材料を用いることによる取り扱い性等の上記利点は享受できない。
本発明は、パイプ材同士を不要な出っ張りを生じることなく連結できるとともに、分解・組み立て性にも優れ、また、斜交い構造にも対応できてユーザーが望む構造体のデザインの多様性にも十分に応えることができ、さらには構造体の構築価格の低減、組み立て・解体の容易化、構造体の強度向上にも寄与できるパイプジョイント、該パイプジョイントを用いた構造体の提供を、その目的とする。
上記目的を達成するための、請求項1記載の発明は、パイプ材の端部を挿入するソケット部を少なくとも1つ有するジョイント本体と、前記ソケット部と同様のソケット部を有し前記ジョイント本体に着脱自在に取り付けられるサブジョイントとを有するパイプジョイントである。
請求項1記載の発明は、請求項1記載のパイプジョイントにおいて、前記サブジョイントがネジ連結構造を介して取り付けられることを特徴とするパイプジョイントである。
請求項3記載の発明は、請求項2記載のパイプジョイントにおいて、前記ネジ連結構造が、前記ジョイント本体に対する前記サブジョイントの揺動を可能とする構造を有していることを特徴とするパイプジョイントである。
請求項4記載の発明は、請求項1記載のパイプジョイントにおいて、前記サブジョイントが差し込み係合構造を介して取り付けられることを特徴とするパイプジョイントである。
請求項5記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一つに記載のパイプジョイントにおいて、前記ジョイント本体が、前記サブジョイントを前記ジョイント本体の軸方向と略直交する方向に取り付けるための連結部を1つ以上備えていることを特徴とするパイプジョイントである。
請求項6記載の発明は、前記パイプ材と、請求項1〜5のいずれか一つに記載のパイプジョイントとを用いて組み立てられた構造体である。
本発明によれば、パイプ材同士を不要な出っ張りを生じることなく連結できるとともに、分解・組み立て性にも優れる。
また、斜交い構造にも対応できてユーザーが望む構造体のデザインの多様性にも十分に応えることができる。
さらに、構造体の構築価格の低減、その組み立て・解体の容易化、強度向上にも寄与できる。
また、斜交い構造にも対応できてユーザーが望む構造体のデザインの多様性にも十分に応えることができる。
さらに、構造体の構築価格の低減、その組み立て・解体の容易化、強度向上にも寄与できる。
本発明の第1の実施の形態に係るパイプジョイント及び構造体を図1乃至図26にしたがって説明する。
図1は本実施の形態に係る、ビニールハウスや仮設テント等に利用可能な屋根付きの構造体を示している。構造体1は、規格径を有し長さのみが異なる断面円形のパイプ材(一般構造用炭素鋼管で亜鉛メッキ処理されたもの)3を複数種類のパイプジョイントを用いてその全体が組み立てられている。
パイプジョイントとしては、出入り口5のT字交差部分の連結に用いられたパイプジョイントJ1と、角部の連結に用いられたパイプジョイントJ2と、十字交差部分の連結に用いられたパイプジョイントJ3と、土台上面のT字交差部分の連結に用いられたパイプジョイントJ4と、屋根の斜交いパイプ材3Aとそれ以外の屋根のパイプ材(水平又は垂直なパイプ材)3BのT字交差部分の連結に用いられたパイプジョイントJ5と、屋根の斜交いパイプ材3Aとパイプ材3Bの十字交差部分の連結に用いられたパイプジョイントJ6と、土台と屋根の交差角部の連結に用いられたパイプジョイントJ7と、土台と屋根の交差部の連結に用いられたパイプジョイントJ8と、屋根の頂部の角部の連結に用いられたパイプジョイントJ9と、屋根の頂部の連結に用いられたパイプジョイントJ10とがある。
これらのパイプジョイントの種類は、構造上の違いから区別されるものと、組み合わせ部品の違いから区別されるものとがある。
図1は本実施の形態に係る、ビニールハウスや仮設テント等に利用可能な屋根付きの構造体を示している。構造体1は、規格径を有し長さのみが異なる断面円形のパイプ材(一般構造用炭素鋼管で亜鉛メッキ処理されたもの)3を複数種類のパイプジョイントを用いてその全体が組み立てられている。
パイプジョイントとしては、出入り口5のT字交差部分の連結に用いられたパイプジョイントJ1と、角部の連結に用いられたパイプジョイントJ2と、十字交差部分の連結に用いられたパイプジョイントJ3と、土台上面のT字交差部分の連結に用いられたパイプジョイントJ4と、屋根の斜交いパイプ材3Aとそれ以外の屋根のパイプ材(水平又は垂直なパイプ材)3BのT字交差部分の連結に用いられたパイプジョイントJ5と、屋根の斜交いパイプ材3Aとパイプ材3Bの十字交差部分の連結に用いられたパイプジョイントJ6と、土台と屋根の交差角部の連結に用いられたパイプジョイントJ7と、土台と屋根の交差部の連結に用いられたパイプジョイントJ8と、屋根の頂部の角部の連結に用いられたパイプジョイントJ9と、屋根の頂部の連結に用いられたパイプジョイントJ10とがある。
これらのパイプジョイントの種類は、構造上の違いから区別されるものと、組み合わせ部品の違いから区別されるものとがある。
以下、各パイプジョイントの構造を詳細に説明する。
[パイプジョイントJ1]
パイプジョイントJ1は、図2及び図3に示すように、1方タイプのジョイント本体7Aと、このジョイント本体7Aにネジ連結構造を介して着脱自在に取り付けられるサブジョイント9Aを有している。
ジョイント本体7Aは、両端開口の円筒状の管11と、この管11にその軸方向と直交する方向に突出して形成されたブロック状の連結部13を備えている。連結部13はモールド成形等の一体成形や溶接等の固定手段により管11に一体に設けられており、その中央部にはネジ穴13aが形成されている。
管11の両端部はパイプ材3の端部を挿入するソケット部S1、S2としてなり、これらの部位には径方向に貫通するネジ穴15がパイプ外面側を隆起させて形成されている。両端から対向するように挿入されたパイプ材3の端部は、ネジ穴15に螺合される六角穴付止めネジ(以下単に「止めネジ」という)17により抜け止めされる。
[パイプジョイントJ1]
パイプジョイントJ1は、図2及び図3に示すように、1方タイプのジョイント本体7Aと、このジョイント本体7Aにネジ連結構造を介して着脱自在に取り付けられるサブジョイント9Aを有している。
ジョイント本体7Aは、両端開口の円筒状の管11と、この管11にその軸方向と直交する方向に突出して形成されたブロック状の連結部13を備えている。連結部13はモールド成形等の一体成形や溶接等の固定手段により管11に一体に設けられており、その中央部にはネジ穴13aが形成されている。
管11の両端部はパイプ材3の端部を挿入するソケット部S1、S2としてなり、これらの部位には径方向に貫通するネジ穴15がパイプ外面側を隆起させて形成されている。両端から対向するように挿入されたパイプ材3の端部は、ネジ穴15に螺合される六角穴付止めネジ(以下単に「止めネジ」という)17により抜け止めされる。
サブジョイント9Aは、管11と同径の一端が開口された管からなり、パイプ材3の端部が挿入される側と反対側(連結側)はボルト挿通穴19aを有するキャップ19が固定されている。サブジョイント9Aは、ボルト挿通穴19aを介してネジ穴13aに螺合される固定ボルト21によりジョイント本体7Aの連結部13に一体に取り付けられる。
サブジョイント9Aはそれ自体がジョイント本体7Aのソケット部S1又はS2と同様のソケット部であり、ネジ穴15を有している。サブジョイント9Aに挿入されたパイプ材3の端部は、ジョイント本体7Aと同様に止めネジ17により抜け止めされる。
サブジョイント9Aはそれ自体がジョイント本体7Aのソケット部S1又はS2と同様のソケット部であり、ネジ穴15を有している。サブジョイント9Aに挿入されたパイプ材3の端部は、ジョイント本体7Aと同様に止めネジ17により抜け止めされる。
ネジ穴13a、キャップ19、固定ボルト21により、本実施形態におけるネジ連結構造が構成されている。
ジョイント本体7Aとサブジョイント9Aは、パイプ材3と同じ材料で形成され、耐久性の向上を図るべく電気亜鉛メッキ処理がなされている。
固定ボルト21を外すことにより、ジョイント本体7Aとサブジョイント9Aを容易に分解することができ、運搬等の未使用時における嵩張りを無くすことができる。
なお、以下の他のパイプジョイントの説明においては、同一部材には同一の符号を付し、特に必要がない限り既にした構成上及び機能上の説明は省略する。
ジョイント本体7Aとサブジョイント9Aは、パイプ材3と同じ材料で形成され、耐久性の向上を図るべく電気亜鉛メッキ処理がなされている。
固定ボルト21を外すことにより、ジョイント本体7Aとサブジョイント9Aを容易に分解することができ、運搬等の未使用時における嵩張りを無くすことができる。
なお、以下の他のパイプジョイントの説明においては、同一部材には同一の符号を付し、特に必要がない限り既にした構成上及び機能上の説明は省略する。
[パイプジョイントJ2]
パイプジョイントJ2は、図4及び図5に示すように、L型2方タイプのジョイント本体7Bと、このジョイント本体7Bにネジ連結構造を介して取り付けられる2つのサブジョイント9Aを有している。
パイプジョイントJ1におけるジョイント本体7Aは連結部13を1つ備えていたが、パイプジョイントJ2のジョイント本体7Bは直交する方向に2つの連結部13を備えており、各々の連結部13にサブジョイント9Aが着脱自在に取り付けられるようになっている。
パイプジョイントJ2は、図4及び図5に示すように、L型2方タイプのジョイント本体7Bと、このジョイント本体7Bにネジ連結構造を介して取り付けられる2つのサブジョイント9Aを有している。
パイプジョイントJ1におけるジョイント本体7Aは連結部13を1つ備えていたが、パイプジョイントJ2のジョイント本体7Bは直交する方向に2つの連結部13を備えており、各々の連結部13にサブジョイント9Aが着脱自在に取り付けられるようになっている。
[パイプジョイントJ3]
パイプジョイントJ3は、図6及び図7に示すように、直列2方タイプのジョイント本体7Cと、このジョイント本体7Cにネジ連結構造を介して取り付けられる2つのサブジョイント9Aを有している。
パイプジョイントJ2におけるジョイント本体7Bは直交する方向に2つの連結部13を備えていたが、パイプジョイントJ3のジョイント本体7Cは対向方向(180°方向)に2つの連結部13を備えており、各々の連結部13にサブジョイント9Aが着脱自在に取り付けられるようになっている。
パイプジョイントJ3は、図6及び図7に示すように、直列2方タイプのジョイント本体7Cと、このジョイント本体7Cにネジ連結構造を介して取り付けられる2つのサブジョイント9Aを有している。
パイプジョイントJ2におけるジョイント本体7Bは直交する方向に2つの連結部13を備えていたが、パイプジョイントJ3のジョイント本体7Cは対向方向(180°方向)に2つの連結部13を備えており、各々の連結部13にサブジョイント9Aが着脱自在に取り付けられるようになっている。
[パイプジョイントJ4]
パイプジョイントJ4は、図8及び図9に示すように、直列2方タイプのジョイント本体7Dと、このジョイント本体7Dにネジ連結構造を介して着脱自在に取り付けられる2つのサブジョイント9Aを有している。
パイプジョイントJ4におけるジョイント本体7Dは、パイプジョイントJ3のジョイント本体7Cと同様に対向方向に2つの連結部13を備えた構造を有しているが、各連結部13はソケット部を1つしか持たない円筒状の管12に固定されている。管12のパイプ材3の端部を挿入する側と反対側の端(ここでは上面)には、ネジ穴23aを有するキャップ23が固定されている。
キャップ23は後述する揺動(スイング)可能なサブジョイントを増設する機能を有しているが、ここでの使用ではその必要が無いため、ネジ穴23aはネジ蓋25で塞がれている。
パイプジョイントJ4は、図8及び図9に示すように、直列2方タイプのジョイント本体7Dと、このジョイント本体7Dにネジ連結構造を介して着脱自在に取り付けられる2つのサブジョイント9Aを有している。
パイプジョイントJ4におけるジョイント本体7Dは、パイプジョイントJ3のジョイント本体7Cと同様に対向方向に2つの連結部13を備えた構造を有しているが、各連結部13はソケット部を1つしか持たない円筒状の管12に固定されている。管12のパイプ材3の端部を挿入する側と反対側の端(ここでは上面)には、ネジ穴23aを有するキャップ23が固定されている。
キャップ23は後述する揺動(スイング)可能なサブジョイントを増設する機能を有しているが、ここでの使用ではその必要が無いため、ネジ穴23aはネジ蓋25で塞がれている。
[パイプジョイントJ5]
パイプジョイントJ5は、図10及び図11に示すように、1方タイプのジョイント本体7Aと、このジョイント本体7Aに揺動可能(スイング可能)なネジ連結構造を介して着脱自在に取り付けられる1つのサブジョイント9Bを有している。
ジョイント本体7Aの連結部13のネジ穴13aには、バネ座金27と、ナット29を介してスイング支持部材31が螺合されている。スイング支持部材31は、ネジ穴13aに螺合するネジ軸33と、割り溝35aを有する軸部35から構成されている。軸部35には割り溝35aを径方向に貫通するボルト挿通穴35bが形成されている。
パイプジョイントJ5は、図10及び図11に示すように、1方タイプのジョイント本体7Aと、このジョイント本体7Aに揺動可能(スイング可能)なネジ連結構造を介して着脱自在に取り付けられる1つのサブジョイント9Bを有している。
ジョイント本体7Aの連結部13のネジ穴13aには、バネ座金27と、ナット29を介してスイング支持部材31が螺合されている。スイング支持部材31は、ネジ穴13aに螺合するネジ軸33と、割り溝35aを有する軸部35から構成されている。軸部35には割り溝35aを径方向に貫通するボルト挿通穴35bが形成されている。
サブジョイント9Bのパイプ材3の端部を挿入する側と反対側の端には、スイングキャップ37が固定されている。スイングキャップ37は、キャップ本体39と、このキャップ本体39に一体に形成され割り溝35aに入り込む凸部41から構成されている。凸部41には割り溝35aに入り込んだときにボルト挿通穴35bと連通するボルト挿通穴41aが形成されている。
割り溝35aに凸部41を収容した状態でボルト43がボルト挿通穴35b及びボルト挿通穴41aに挿通され、平ワッシャ45を介してナット47で固定される。これにより、サブジョイント9Bはボルト43を軸心として、ボルト43の軸方向と直交する面内で少なくとも略180°の範囲で揺動(スイング)可能となる。
また、ナット29の操作によりスイング支持部材31の固定位置を360°の範囲で任意に設定できるため、サブジョイント9Bのスイング方向は3次元対応となる。
したがって、ジョイント本体7Aにより連結されたパイプ材3に対して、他のパイプ材3をいかなる方向(角度)からも連結することができる。
バネ座金27、ナット29、スイング支持部材31、ボルト43、平ワッシャ45、ナット47、スイングキャップ37により、揺動可能なネジ連結構造が構成されている。
割り溝35aに凸部41を収容した状態でボルト43がボルト挿通穴35b及びボルト挿通穴41aに挿通され、平ワッシャ45を介してナット47で固定される。これにより、サブジョイント9Bはボルト43を軸心として、ボルト43の軸方向と直交する面内で少なくとも略180°の範囲で揺動(スイング)可能となる。
また、ナット29の操作によりスイング支持部材31の固定位置を360°の範囲で任意に設定できるため、サブジョイント9Bのスイング方向は3次元対応となる。
したがって、ジョイント本体7Aにより連結されたパイプ材3に対して、他のパイプ材3をいかなる方向(角度)からも連結することができる。
バネ座金27、ナット29、スイング支持部材31、ボルト43、平ワッシャ45、ナット47、スイングキャップ37により、揺動可能なネジ連結構造が構成されている。
[パイプジョイントJ6]
パイプジョイントJ6は、図12及び図13に示すように、直列2方タイプのジョイント本体7Cと、このジョイント本体7Cにスイング可能なネジ連結構造を介して着脱自在に取り付けられる2つのサブジョイント9Bを有している。
パイプジョイントJ6は、図12及び図13に示すように、直列2方タイプのジョイント本体7Cと、このジョイント本体7Cにスイング可能なネジ連結構造を介して着脱自在に取り付けられる2つのサブジョイント9Bを有している。
[パイプジョイントJ7]
パイプジョイントJ7は、図14及び図15に示すように、L型2方タイプのジョイント本体7Eと、このジョイント本体7Eにネジ連結構造を介して着脱自在に取り付けられる2つのサブジョイント9Aと、ジョイント本体7Eにスイング可能なネジ連結構造を介して取り付けられる1つのサブジョイント9Bを有している。
パイプジョイントJ7におけるジョイント本体7Eは、パイプジョイントJ2のジョイント本体7Bと同様に直交する方向に2つの連結部13を備えた構造を有しているが、各連結部13はソケット部を1つしか持たない管12に固定されている。管12のパイプ材3の端部を挿入する側と反対側の端(ここでは上面)には、ネジ穴23aを有するキャップ23が固定されている。
ネジ穴23aにスイング支持部材31が螺合されてサブジョイント9Bが着脱自在に取り付けられている。
パイプジョイントJ7は、図14及び図15に示すように、L型2方タイプのジョイント本体7Eと、このジョイント本体7Eにネジ連結構造を介して着脱自在に取り付けられる2つのサブジョイント9Aと、ジョイント本体7Eにスイング可能なネジ連結構造を介して取り付けられる1つのサブジョイント9Bを有している。
パイプジョイントJ7におけるジョイント本体7Eは、パイプジョイントJ2のジョイント本体7Bと同様に直交する方向に2つの連結部13を備えた構造を有しているが、各連結部13はソケット部を1つしか持たない管12に固定されている。管12のパイプ材3の端部を挿入する側と反対側の端(ここでは上面)には、ネジ穴23aを有するキャップ23が固定されている。
ネジ穴23aにスイング支持部材31が螺合されてサブジョイント9Bが着脱自在に取り付けられている。
[パイプジョイントJ8]
パイプジョイントJ8は、図16及び図17に示すように、3方タイプのジョイント本体7Eと、このジョイント本体7Eにネジ連結構造を介して着脱自在に取り付けられる2つのサブジョイント9Aと、ジョイント本体7Eにスイング可能なネジ連結構造を介して着脱自在に取り付けられる2つのサブジョイント9Bを有している。
パイプジョイントJ8におけるジョイント本体7Eは、ソケット部を1つしか持たない管12に90°ずつ位置を変えて3つの連結部13が固定された構造を有している。管12のパイプ材3の端部を挿入する側と反対側の端(ここでは上面)には、ネジ穴23aを有するキャップ23が固定されている。
ネジ穴23aと、中央の連結部13のネジ穴13aにそれぞれスイング支持部材31が螺合されて各サブジョイント9Bが着脱自在に取り付けられている。
パイプジョイントJ8は、図16及び図17に示すように、3方タイプのジョイント本体7Eと、このジョイント本体7Eにネジ連結構造を介して着脱自在に取り付けられる2つのサブジョイント9Aと、ジョイント本体7Eにスイング可能なネジ連結構造を介して着脱自在に取り付けられる2つのサブジョイント9Bを有している。
パイプジョイントJ8におけるジョイント本体7Eは、ソケット部を1つしか持たない管12に90°ずつ位置を変えて3つの連結部13が固定された構造を有している。管12のパイプ材3の端部を挿入する側と反対側の端(ここでは上面)には、ネジ穴23aを有するキャップ23が固定されている。
ネジ穴23aと、中央の連結部13のネジ穴13aにそれぞれスイング支持部材31が螺合されて各サブジョイント9Bが着脱自在に取り付けられている。
[パイプジョイントJ9]
パイプジョイントJ9は、図18及び図19に示すように、3方タイプのジョイント本体7Eと、このジョイント本体7Eにスイング可能なネジ連結構造を介して着脱自在に取り付けられる3つのサブジョイント9Bを有している。
ジョイント本体7E上面のキャップ23のネジ穴23aはネジ蓋25で塞がれている。
パイプジョイントJ9は、図18及び図19に示すように、3方タイプのジョイント本体7Eと、このジョイント本体7Eにスイング可能なネジ連結構造を介して着脱自在に取り付けられる3つのサブジョイント9Bを有している。
ジョイント本体7E上面のキャップ23のネジ穴23aはネジ蓋25で塞がれている。
[パイプジョイントJ10]
パイプジョイントJ10は、図20及び図21に示すように、4方タイプのジョイント本体7Gと、このジョイント本体7Gにスイング可能なネジ連結構造を介して取り付けられる4つのサブジョイント9Bを有している。
パイプジョイントJ10におけるジョイント本体7Gは、ソケット部を1つしか持たない管12に90°ずつ位置を変えて4つの連結部13が固定された構造を有している。管12のパイプ材3の端部を挿入する側と反対側の端(ここでは上面)には、ネジ穴23aを有するキャップ23が固定され、ネジ穴23aはネジ蓋25で塞がれている。
パイプジョイントJ10は、図20及び図21に示すように、4方タイプのジョイント本体7Gと、このジョイント本体7Gにスイング可能なネジ連結構造を介して取り付けられる4つのサブジョイント9Bを有している。
パイプジョイントJ10におけるジョイント本体7Gは、ソケット部を1つしか持たない管12に90°ずつ位置を変えて4つの連結部13が固定された構造を有している。管12のパイプ材3の端部を挿入する側と反対側の端(ここでは上面)には、ネジ穴23aを有するキャップ23が固定され、ネジ穴23aはネジ蓋25で塞がれている。
ジョイント本体7としては、上記7A〜7Gの他に、図22に示すように、2つのソケット部を有する管11に3つの連結部13を形成したジョイント本体7H(2ソケット・3方タイプ)、図23に示すように、2つのソケット部を有する管11に4つの連結部13を形成したジョイント本体7I(2ソケット・4方タイプ)、図24に示すように、1つのソケット部を有する管12に1つの連結部13を形成したジョイント本体7J(1ソケット・1方タイプ)、図25に示すように、1つのソケット部を有する管12にキャップ23を介してサブジョイント9Bを連結するタイプ(ジョイント本体7K)、図26に示すように、1つのソケット部を有する管12(図示せず)に最大5つのネジ穴13aを有する単一の連結部13を形成するタイプなど、種々のバリエーションを採用できる。
これらのパイプジョイントを用いて組み立てられた構造体1は、図1に示すように、連結部の不要な出っ張りが無く、斜面部分も滑らかに形成することができる。
したがって、ビニールやテント等の外装材の張り作業が引っ掛からずに容易にでき、張った後の外観も起伏の無い平面性が得られて良好となる。
上記各ジョイント本体の中には、他のジョイント本体の機能を兼ねるものもあるが(例えばJ4に代えてJ3を用いることもできる)、上面が突出して不要な嵩張りとなるため、使用箇所に適したパイプジョイントを選択するようにすればよい。
スイング連結ではサブジョイント9をあらゆる角度に設定できるため、複雑なデザインにも対応でき、ユーザーの多様なニーズにも応えることができる。
また、パイプ材のみを連結対象とするため、資材の取り扱い性、運搬性、保管・収納性等にも優れる。
したがって、ビニールやテント等の外装材の張り作業が引っ掛からずに容易にでき、張った後の外観も起伏の無い平面性が得られて良好となる。
上記各ジョイント本体の中には、他のジョイント本体の機能を兼ねるものもあるが(例えばJ4に代えてJ3を用いることもできる)、上面が突出して不要な嵩張りとなるため、使用箇所に適したパイプジョイントを選択するようにすればよい。
スイング連結ではサブジョイント9をあらゆる角度に設定できるため、複雑なデザインにも対応でき、ユーザーの多様なニーズにも応えることができる。
また、パイプ材のみを連結対象とするため、資材の取り扱い性、運搬性、保管・収納性等にも優れる。
次に第2の実施の形態を説明する。
第1の実施の形態ではジョイント本体7にサブジョイント9をネジ連結構造又はスイング可能なネジ連結構造を介して取り付けるため、着脱作業にはどうしてもネジ回し操作が伴う。
ユーザーによっては、あるいは使用目的によっては簡易的な仮設状態のまま、すなわち強固な固定状態としないままの構造体の使用を望む場合も多い。
このような構造体を迅速且つ容易に組み立てることができるパイプジョイントを図27乃至図29に示す。
パイプジョイントJ11は、図27に示すジョイント本体7Lと、このジョイント本体7Lに差し込み係合構造を介して着脱自在に取り付けられるサブジョイント9C(図28参照)を有している。
ジョイント本体7Lは、両端開口の管11と、この管11にその軸方向と直交する方向に突出して形成された連結部49を備えている。
第1の実施の形態ではジョイント本体7にサブジョイント9をネジ連結構造又はスイング可能なネジ連結構造を介して取り付けるため、着脱作業にはどうしてもネジ回し操作が伴う。
ユーザーによっては、あるいは使用目的によっては簡易的な仮設状態のまま、すなわち強固な固定状態としないままの構造体の使用を望む場合も多い。
このような構造体を迅速且つ容易に組み立てることができるパイプジョイントを図27乃至図29に示す。
パイプジョイントJ11は、図27に示すジョイント本体7Lと、このジョイント本体7Lに差し込み係合構造を介して着脱自在に取り付けられるサブジョイント9C(図28参照)を有している。
ジョイント本体7Lは、両端開口の管11と、この管11にその軸方向と直交する方向に突出して形成された連結部49を備えている。
連結部49はモールド成形等の一体成形や溶接等の固定手段により管11に一体に設けられており、貫通する差し込み凹部49aを有している。また、連結部49の両側には、止めネジ51を螺合するネジ穴49bが形成されている。
1つのソケット部を有するサブジョイント9Cのパイプ材3の端部を挿入する側と反対側の端には係合キャップ53が固定されている。係合キャップ53は、キャップ本体55と、このキャップ本体55に一体に形成された断面L字状の係合凸部57を有している。係合凸部57の幅方向両側には、止めネジ51の先端部が入り込む段差部57aが形成されている。
1つのソケット部を有するサブジョイント9Cのパイプ材3の端部を挿入する側と反対側の端には係合キャップ53が固定されている。係合キャップ53は、キャップ本体55と、このキャップ本体55に一体に形成された断面L字状の係合凸部57を有している。係合凸部57の幅方向両側には、止めネジ51の先端部が入り込む段差部57aが形成されている。
図29に示すように、サブジョイント9Cの係合凸部57をジョイント本体7Lの差し込み凹部49aに差し込むだけのワンタッチ操作で両部材は連結される。サブジョイント9C側の重量が差し込み方向(挿入方向)と逆方向にかからない状態での使用においては、この連結だけで十分であり、例えば簡易梯子や簡易橋等の構造体を即座に組み立てることができ、用済み時の解体も引き抜くだけであるので、容易且つ迅速にできる。
組み立てた後の構造体の連結強度を確保したい場合には、止めネジ51で両側から止めればよい。止めネジ51を螺合すると、その先端部が係合凸部57の段差部57aに入り込み、差し込み凹部49aからの抜け止めがなされるとともに、一体的強化がなされる。
組み立てた後の構造体の連結強度を確保したい場合には、止めネジ51で両側から止めればよい。止めネジ51を螺合すると、その先端部が係合凸部57の段差部57aに入り込み、差し込み凹部49aからの抜け止めがなされるとともに、一体的強化がなされる。
上記各実施の形態において、ジョイント本体7及びサブジョイント9に挿入されたパイプ材3の端部は、ネジ穴15に螺合される止めネジ17によりその抜けを止められる。この抜け止めは止めネジ17の先端がパイプ材3の外面に圧接し、あるいは若干食い込むことで生じる摩擦によるものである。
構造体の使用目的によっては上記摩擦による抜け止めでは連結強度が維持できない場合もある。このような場合には、図30に示すように、ネジ穴15に雄ネジとしての穴あけ用ガイド59を螺合し、その後図31に示すようにドリル61でパイプ材3に下穴をあける。
次に、図32に示すように、穴あけ用ガイド59を外し、例えば六角穴を有する固定用ネジ63を螺合して、パイプ材3とジョイント本体7又はサブジョイント9との一体的強化化を図ればよい。図32において、符号3aは下穴を示している。
構造体の使用目的によっては上記摩擦による抜け止めでは連結強度が維持できない場合もある。このような場合には、図30に示すように、ネジ穴15に雄ネジとしての穴あけ用ガイド59を螺合し、その後図31に示すようにドリル61でパイプ材3に下穴をあける。
次に、図32に示すように、穴あけ用ガイド59を外し、例えば六角穴を有する固定用ネジ63を螺合して、パイプ材3とジョイント本体7又はサブジョイント9との一体的強化化を図ればよい。図32において、符号3aは下穴を示している。
以上、本発明の実施の形態について詳述してきたが、具体的構成は、上記実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計の変更、材質の変更などがあっても発明に含まれる。
また、上記実施の形態では断面円形の中空パイプ材を例示したが、断面矩形のパイプ材でも同様の機能、効果を得ることができる。さらには、中実の棒材(丸棒、角材等)の連結においても同様の機能、効果を得ることができる。
また、上記実施の形態では断面円形の中空パイプ材を例示したが、断面矩形のパイプ材でも同様の機能、効果を得ることができる。さらには、中実の棒材(丸棒、角材等)の連結においても同様の機能、効果を得ることができる。
1 構造体
3 パイプ材
7A〜7L ジョイント本体 9A〜9C サブジョイント
13、49 連結部 J1〜J11 パイプジョイント
S1、S2 ソケット部
3 パイプ材
7A〜7L ジョイント本体 9A〜9C サブジョイント
13、49 連結部 J1〜J11 パイプジョイント
S1、S2 ソケット部
Claims (6)
- パイプ材の端部を挿入するソケット部を少なくとも1つ有するジョイント本体と、前記ソケット部と同様のソケット部を有し前記ジョイント本体に着脱自在に取り付けられるサブジョイントとを有するパイプジョイント。
- 請求項1記載のパイプジョイントにおいて、前記サブジョイントがネジ連結構造を介して取り付けられることを特徴とするパイプジョイント。
- 請求項2記載のパイプジョイントにおいて、前記ネジ連結構造が、前記ジョイント本体に対する前記サブジョイントの揺動を可能とする構造を有していることを特徴とするパイプジョイント。
- 請求項1記載のパイプジョイントにおいて、前記サブジョイントが差し込み係合構造を介して取り付けられることを特徴とするパイプジョイント。
- 請求項1〜4のいずれか一つに記載のパイプジョイントにおいて、前記ジョイント本体が、前記サブジョイントを前記ジョイント本体の軸方向と略直交する方向に取り付けるための連結部を1つ以上備えていることを特徴とするパイプジョイント。
- 前記パイプ材と、請求項1〜5のいずれか一つに記載のパイプジョイントとを用いて組み立てられた構造体。
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JP2007020571A JP2008185173A (ja) | 2007-01-31 | 2007-01-31 | パイプジョイント及びこれを用いた構造体 |
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