JP2008185160A - ゲートバルブ及びその弁体内の圧力調整方法 - Google Patents

ゲートバルブ及びその弁体内の圧力調整方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ゲートバルブを構成する弁箱内側から当該弁箱の両側壁に設けられた開口部へ押しつけて当該開口部を閉塞する2つの弁板に加わる力を軽減し、また、当該弁板に加わる力の向きを弁箱内側から前記開口部へ押しつける向きとすべく、ゲートバルブの弁箱内圧力を制御する。
【解決手段】両側壁に開口部が設けられた弁箱内に、当該弁箱内側から前記両側壁内面へ押しつけられて前記開口部を閉塞する2枚の弁板を前記弁箱の開口部に対向する両側に有する弁体が配置されていて、前記弁箱の両側壁外面にそれぞれチャンバが接続されるゲートバルブであって、前記弁体には、当該弁体内の圧力を前記チャンバ内の圧力に応じて調整する圧力調整手段が備えられていることを特徴とするゲートバルブ。
【選択図】図2

Description

本発明は、インライン型液晶注入装置や半導体製造装置などの真空処理装置に用いられるゲートバルブに関し、特に、両側壁に開口部を有する弁箱内に2枚の弁板を有する弁体を有し、前記2つの弁板を弁箱内側からそれぞれ開口部へ押しつけることによって閉塞する構造のゲートバルブの前記弁体が受ける力を軽減できるゲートバルブに関する。また、ゲートバルブ弁体内の圧力を調整する方法に関する。
ゲートバルブは、真空処理装置を構成している複数のチャンバ間の遮断、隔離に用いられており、従来より、半導体製造装置などで多用され、最近ではインライン型液晶注入装置などにも使用されるようになっている。
真空処理装置に用いられているゲートバルブは種々の形式のものが実用化されており、図6図示のような、両側壁に開口部を有する弁箱内に2枚の弁板を有する弁体を備え、当該2枚の弁板を弁体内側からそれぞれ弁箱開口部へ押しつけることによって閉塞する構造のゲートバルブの提案もされている(特開平7−172579公報)。図6図示のゲートバルブの構成を説明すると、ゲートバルブ9を構成する弁箱10は、開放時に被処理対象物が通過する開口部10a、10bが設けられており、内部に弁体11が配置されている。弁体11は、2枚の弁板11a、11bを備えている。符号12はベローズであり、空気穴15から圧縮空気を弁体11内に導入すればベローズ12が矢示18、19の方に伸びて弁板11a、11bをそれぞれ開口部10a、10bに押しつけるのでゲートバルブ9は閉塞状態となる。
次に、最近、ゲートバルブが用いられるようになっているインライン型液晶注入装置21の構成について図5を用いて説明する。インライン型液晶注入装置は、ロードロック室1、加熱室2、排気室3、第1の注入室4、第2の注入室5、アンロード室6、脱泡室7、液晶皿交換室8として使用される複数のチャンバが接続されて構成されている。隣接するチャンバ間にはゲートバルブ9a〜9gが介装されている。このインライン型液晶注入装置21により被処理対象物に液晶を注入する手順を説明すると以下の通りである。
インライン型液晶注入装置21によって液晶注入が行われる被処理対象物は、2枚のガラス基板を予め接着剤で貼り合わせた2層のガラス基板である。2層のガラス基板は、その縁部を接着部として接着されており、2枚のガラス基板の間には所定の隙間が形成されている。接着部には5μm程度の微小孔が設けられており、2層のガラス基板は排気室3内における真空環境下で当該微小孔を介して2枚のガラス基板の間の前記隙間が真空とされる。
2枚のガラス基板の間の隙間が真空となった2層のガラス基板は、開放されたゲートバルブ9cを通過して排気室3に隣接する第1の注入室4内に搬送される。圧力1E×−3Paの真空状態とされている第1の注入室4内には、液晶が満たされた液晶皿が置かれており、ガラス基板の前記接着部の微小孔を液晶に接触させる。前記微小孔を液晶に接触させた状態で第1の注入室4内の圧力をNガスを利用して大気圧(0.1MPa)〜0.3MPa程度の加圧状態として2層のガラス基板の外側から圧力を掛けると、2枚のガラス基板の間の前記隙間に液晶が注入される。
一度に搬送されるガラス基板は一組だけではなく、通常、数組から数十組をカセットに収納した状態で搬送する。また、カセットも通常1個ではなく、複数個をトレーに載置して同時に搬送する。
なお、液晶は、脱泡室と呼ばれるチャンバ7で真空にさらしてガス抜きを行った後、前記カセットに収納されて搬送されてくるガラス基板とは異なる方向から注入室4へ搬送される。
以上、説明したように各チャンバ内は、真空状態、加圧状態、大気圧状態を繰り返す。ここで、各チャンバ内での処理を同時進行的に行う場合には、各チャンバ内の圧力が異なることが多く、隣接するチャンバに圧力差が生じる場合ある。隣接するチャンバに圧力差が生じている場合には、その圧力差に応じた力が当該隣接するチャンバを隔てるゲートバルブ9a〜9gの弁体に加わることになる。
特開平7−172579公報
前記従来のゲートバルブ9では、図6におけるチャンバ16内と、当該チャンバ16とゲートバルブ9を介して隣接するチャンバ17内の圧力が異なる場合には、圧力が高い方のチャンバ側に位置する弁板11a又は11bが弁箱10の内側(開口部10a、10bから離れる方向)へ押される力を受けるため、弁板11a又は11bに補強をしたり、場合によっては弁板を押さえ、支持する機構を別途取り付けたりすることが必要であった。特に、チャンバ16とチャンバ17の一方が真空状態であり、他方が加圧状態の場合には圧力差が非常に大きくなり、弁板11a又は11bが受ける力は大きくなるので、このような措置は必要であった。
例えば、チャンバ16、チャンバ17の双方が真空であり、弁箱10及び弁体11内部も同様に真空である状態から、チャンバ17を加圧状態にすると、弁板11aは圧力の高いチャンバ17側から圧力の低いチャンバ16側に向かう向き(矢示18とは反対の向き)、即ち、開口部10aから離れる方向の力を受けることになる。このため、この力に耐え得る補強、機構を別途取り付ける措置が必要であった。
また、従来のインライン型液晶注入装置は、18.1インチ(幅285.8mm、高さ377.8mm)以下の大きさの基板に対応した装置が主流であった。しかし、最近では、20インチ(幅314.8mm、高さ416.4mm)以上の大きさに対応した装置が主流となっている。
この20インチ(幅314.8mm、高さ416.4mm)以上の大きさに対応した装置では、搬送される基板が、2インチ(幅40.5mm、高さ50.6mm)〜20インチ(幅314.8mm、高さ416.4mm)以上とさまざまであること、一度に搬送するカセットの個数や1つのカセットに収納する基板枚数等の装置仕様の違い、搬送トレーを2段で搬送する等の装置仕様の違いにより内部機構が複雑になることに対応すべく、幅1080mm、高さ840mm、長さ1000mm程度の大型チャンバが用いられている。
このサイズの大型チャンバでは、開口部10a、10bの大きさが幅800mm、高さ600mm程度の大型ゲートバルブが用いられている。
開口部10a、10bが大型化すると、当該開口部10a、10bを閉塞する弁板11a、11bに加わる力も大きくなる。
例えば、幅及び高さがそれぞれ630mm、575mmである開口部10a、10bを閉塞する弁板11a、11bが、大気圧中でチャンバ側から受ける力は約36200N(3620kgf)程度である。
これに対し、幅及び高さがそれぞれ800mm、600mmである開口部10a、10bを閉塞する弁板11a、11bが、大気圧中でチャンバ側から受ける力は約48000N(4800kgf)程度となる。
近年、インライン型液晶注入装置では、液晶の注入時間を低減する目的から、前述したように、注入室内部を絶対圧で大気圧のおよそ3倍に相当する0.3MPaにする加圧注入方式を行う場合がある。この場合、弁板11a、11bがチャンバ側から受ける力も、最大で前記の大気圧中での力と比較して3倍となる。このため、従来のゲートバルブの形式で対応することは困難な状況となっていた。
また、液晶基板の大型化は年々進んでいる状況であり、前述したように従来基板サイズが18.1インチであったものが、最近では20インチと大型化してきており、将来的には25インチ以上に拡大することが予想されている。生産すべき液晶基板の大型化は、大型液晶基板を生産するための基盤搬送装置、チャンバの大型化にもつながり、これに伴い、これらに使用されるゲートバルブ、ゲートバルブの開口部も大型化し、引いては弁体、弁板が大型化する。
例えば、製造する基板サイズが18.1インチであるインライン型液晶注入装置に用いられるゲートバルブの弁板の大きさは、幅870mm、高さ570mm、厚さ30mmで、製造する基板サイズが20インチであるインライン型液晶注入装置に用いられるゲートバルブの弁板の大きさは、幅1032mm、高さ740mm、厚さ30mmと拡大する。さらに、製造する基板サイズが25インチに拡大すると、インライン型液晶注入装置に用いられるゲートバルブの弁板の大きさは、幅1437mm、高さ1165mm、厚さ30mmと大幅に大型化することが考えられる。
また、複数チャンバの間に介装される図6図示のようなゲートバルブ9は、2つの弁板11a、11bを弁箱10の内側から開口部10a、10bが設けられた両側壁へ押しつけてチャンバ間を遮断、隔離するものであるが、ゲートバルブ9を介して隣接するチャンバ16、17に圧力差があるときは、弁板11a、11bは圧力の高い側から圧力の低い側に押される。
このとき、隣接するチャンバ16、17内が、真空状態と真空状態、真空状態と大気圧状態、大気圧状態と大気圧状態、大気圧状態と加圧状態、加圧状態と加圧状態のように、両チャンバ内の圧力の差がそれほど大きくなければ、弁板11a又は11bが弁箱10の内側に向かって押されても、即ち、弁板11aが開口部10aから離れるように押され、又は、弁板11bが開口部10bから離れるように押されても、ゲートバルブの性能に与える影響はそれほど大きなものではない。
一方、隣接するチャンバ16、17内が、真空状態と加圧状態のように圧力差が大きいときには、それだけ弁板11a、又は11bに加わる力が大きくなる。例えば、上述したように隣接するチャンバ16、17が、双方真空状態で、ゲートバルブ9の弁箱10、弁体11内も同様に真空である状態から、チャンバ17内を加圧状態にすると弁板11aが弁箱10の内側(開口部10aから離れる方向)に押される。弁板11aは、チャンバ17側へ押されるのであれば、開口部10aの周辺で支持されることになるが、弁箱10の内側、即ち、開口部10aから離れる方向(図6中矢示18とは反対の向き)の力を受けると弁体11aを支持する構造は何ら設けられていないため、ゲートバルブの性能を維持することが困難であった。
この発明の提案するゲートバルブは、両側壁に開口部が設けられた弁箱内に、当該弁箱内側から前記両側壁内面へ押しつけられて前記開口部を閉塞する2枚の弁板を前記弁箱の開口部に対向する両側に有する弁体が配置されていて、前記弁箱の両側壁外面にそれぞれチャンバが接続されるゲートバルブであって、前記弁体には、当該弁体内の圧力を前記チャンバ内の圧力に応じて調整する圧力調整手段が備えられていることを特徴とするものである。
前記において、圧力調整手段は、弁体内部と前記それぞれのチャンバ内部とに連通するバイパスパイプに備えられたバイパスバルブとすることができる。このバイパスバルブには、前記弁体内の圧力を、前記弁箱の両側壁外面に接続されたチャンバの圧力の高い方の圧力以上に調整するコントローラを付設することができる。
この発明の提案する方法は、両側壁に開口部が設けられた弁箱内に、当該弁箱内側から前記両側壁内面へ押しつけられて前記開口部を閉塞する2枚の弁板を前記弁箱の開口部に対向する両側に有する弁体が配置されていて、前記弁箱の両側壁外面にそれぞれチャンバが接続されるゲートバルブの前記弁体内の圧力調整方法において、前記ゲートバルブを閉塞している場合であって各チャンバ内の圧力が異なるときは、前記弁体内の圧力を前記チャンバ内の圧力の高い方の圧力以上にする制御を行うことを特徴とするゲートバルブ弁体内の圧力調整方法である。
ここで、圧力制御は、具体的には、前記ゲートバルブの弁体内部と前記弁箱の両側壁外面に接続されているチャンバ内部とをそれぞれ連通するバイパスパイプのチャンバの圧力の高い方のチャンバ内部に連通しているバイパスパイプを開放し、チャンバの圧力の低い方のチャンバ内部に連通しているバイパスパイプを閉鎖することによって行うことができる。
前記圧力調整手段としてのバイパスバルブは、ゲートバルブの弁箱の両側壁外面に接続されるチャンバ同士に接続するものではなく、図2(a)、(b)に符号13i、13jで表されているように、チャンバ16とゲートバルブ9の弁体11内を接続し(バイパスバルブ13i)、ゲートバルブ9の弁体11内とチャンバ17を接続する(バイパスバルブ13j)ものである。
このバイパスバルブ13i、13jは、ゲートバルブ9を介して隣接するチャンバ16、17のうち圧力が高い方に接続されているものが開放され、圧力が低い方に接続されているものが閉鎖されることになる。例えば、一方のチャンバ16の圧力が真空状態で、他方のチャンバ17の圧力が加圧状態である場合は、圧力が高い方のチャンバ17とゲートバルブ9の弁体11内を接続するバイパスバルブ13jが開放され、その一方、ゲートバルブ9の弁体11内と圧力の低い方のチャンバ16に接続されているバイパスバルブ13iは閉じておく。これにより、チャンバ17内とゲートバルブ9の弁体11内の圧力が同等の加圧状態となる。これにより、弁板11aに対する補強が不要となる。
即ち、内部がチャンバ17内と同等の加圧状態となった弁体11とチャンバ17との間に配置される弁板11aは、バイパスバルブ13jが開放されていることによってバイパスパイプ23jを介して弁体11内に圧力が導入されるので、矢示18の向きに押しつけられる。この結果、弁体11内とチャンバ17内の圧力差に起因する力はほとんど受けることがない。このため、弁板11aは、少なくとも矢示18と逆の向きに押されることはなく、矢示18と逆の向きの力に対する補強等を施さなくてもゲートバルブ9の機能に問題を生じさせることはない。一方、チャンバ17と同等の加圧状態にある弁体11と真空状態にあるチャンバ16との間に配置される弁板11bは、チャンバ16の向き、即ち矢示19の向きの力を受けることになる。このため、弁板11bは開口部10bに当接し、開口部10bの周辺で支持される状態となり、ゲートバルブ9の機能に問題を生じさせることはない。
前記コントローラは、ゲートバルブを介して隣接するチャンバ内の圧力を検出し、ゲートバルブが閉鎖されているときであって、両側のチャンバ内の圧力が相違するときに、ゲートバルブに内装されている弁板がゲートバルブの開口部から離れ、弁箱内側に向かって押されることがないようにゲートバルブ内の圧力をコントロールするものである。弁体内の圧力が隣接するチャンバの圧力以下になってしまうと、弁板がゲートバルブの開口部から離れるように弁箱内側に向かって押されてしまいゲートバルブの機能に支障をきたすので、コントローラを用いて、常に、弁体内の圧力を両側のチャンバ内の圧力以上にコントロールする。
なお、弁体内の圧力が両側のチャンバの圧力と同等より高めに設定しておけば弁板は開口部から離れるように弁箱内側に向かって押されることはないが、バイパスバルブを開放するだけでは弁体内の圧力がチャンバ内の圧力以上になることはない。そこで、前記コントローラは、圧縮ポンプ等の付属設備を作動させてゲートバルブの弁体内の圧力を制御することもできる。
以上説明した通り、本発明によれば、バイパスバルブによりゲートバルブの弁箱内に内装されている弁体内の圧力をゲートバルブの両側に接続したチャンバ内の圧力以上に調整するので、弁箱内に内装されている2つの弁体のうち少なくとも一方の弁板に加わる力を軽減することができるとともに、2枚の弁板に加わる力の方向をいずれも弁箱の内側から開口部が設けられた弁箱の内側壁へ押しつける方向とすることができる効果がある。これにより、弁体が圧力差が大きいチャンバ間を隔てるときであっても、弁板に補強を取り付けたり、弁板を押さえる機構を別途取り付けたりする必要がなくなる。
以下、本願発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明のゲートバルブがインライン型液晶注入装置に使用される場合の概略構成を説明する説明図である。インライン型液晶注入装置20を構成している隣接する各チャンバの間にゲートバルブが介装されている。
以下の説明において、図5を用いて前述した従来のインライン型液晶注入装置21における構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
インライン型液晶注入装置20は、ロードロック室1、加熱室2、排気室3、第1の注入室4、第2の注入室5、アンロード室6、脱泡室7、液晶皿交換室8と使用される複数のチャンバが接続されて構成されている。各チャンバ間にはゲートバルブ9a〜9hが介装されている。このゲートバルブ9a〜9hにより各チャンバ間の遮断、開放が行われる。
図1中、符号9a、9e、9g、9hで表すゲートバルブは図6図示のような従来公知のゲートバルブである。
一方、符号9b、9c、9d、9fで表すゲートバルブは弁体11に、弁体11内の圧力を隣接するチャンバ内の圧力に応じて調整する前記バイパスバルブを備えている本発明のゲートバルブである。
すなわち、ゲートバルブ9b、9c、9d、9fは、図2(a)、(b)に示すような両側壁に開口部10a、10bが設けられた弁箱10内に、その内側から前記両側壁内面へ押しつけられて開口部10a、10bを閉塞する2枚弁板11a、11bを前記開口部10a、10bに対向する両側に有する弁体11が配置されているものであって、ゲートバルブの弁箱10内に配置されている弁体11内部と、隣接する各チャンバ内部とはバイパスパイプ23i、23jによって連通され、各バイパスパイプ23i、23jには、バイパスバルブ13i、13jが備えられているゲートバルブである。
すなわち、ゲートバルブ9cを介して排気室3と第1の注入室4が接続される部分では、排気室3内部とゲートバルブ9c内の弁体内部とを連通するバイパスパイプにバイパスバルブ13aが接続されており、ゲートバルブ9c内の弁体内部と第1の注入室4内部とを連通するバイパスパイプにバイパスバルブ13bが接続されている。
同様に、ゲートバルブ9dを介して第1の注入室4と第2の注入室5が接続される部分では、第1の注入室4内部とゲートバルブ9d内の弁体内部とを連通するバイパスパイプにバイパスバルブ13cが接続されており、ゲートバルブ9d内の弁体内部と第2の注入室5内部とを連通するバイパスパイプにバイパスバルブ13dが接続されている。
さらに、ゲートバルブ9fを介して第1の注入室4と脱泡室7が接続される部分では、第1の注入室4内部とゲートバルブ9f内の弁体内部を連通するバイパスパイプにバイパスバルブ13eが接続されており、ゲートバルブ9f内の弁体内部と脱泡室7内部とを連通するバイパスパイプにバイパスバルブ13fが接続されている。
また、ゲートバルブ9bを介して加熱室2と排気室3が接続する部分にも同様にバイパスパイプにバイパスバルブ13g、13hが接続されている。
これらのバイパスバルブ13a〜13hは、弁体11(図2(a)、(b))内の圧力が両側のチャンバ内圧力の高い方に合わせるように、それぞれ不図示のコントローラによって開度が調整される。また、このコントローラは、インライン型液晶注入装置20全体の工程を管理している制御CPU14でバイパスバルブの開度、開閉のタイミング等の動作が管理されている。
このように構成されるインライン型液晶注入装置20におけるバイパスバルブ13a〜13hの動作例を図3、図4に基づいて説明する。なお、このバイパスバルブ13a〜13hの動作は、この発明の方法の実施の形態に対応する。
まず、ゲートバルブ9cを介して排気室3と第1の注入室4とが接続される部分におけるバイパスバルブ13a、13bについて説明する。
排気室3には、大気圧状態で加熱室2から基板が搬送されてくる。基板搬送完了後、ゲートバルブ9bが遮断され、排気室3は排気ポンプによって真空状態とされる。
基板が排気室3の次に搬送されることになる第1の注入室4は、基板が排気室3から搬送される際は真空状態であるが、液晶を注入する際は、ゲートバルブ9cが閉鎖され、その後Nガスが導入されて、基板に液晶を注入することになる。その際の第1の注入室4内は、大気圧以上(最大0.3MPa程度)の加圧状態となる。
このとき、排気室3内(真空状態)と、第1の注入室4内(加圧状態)の圧力が異なることになるので、圧力の高い第1の注入室4内部の圧力と同等となるようにゲートバルブ9c内の弁体11内の圧力を制御すべくバイパスバルブ13bを開放し、一方のバイパスバルブ13aを閉鎖する。
これにより、ゲートバルブ9cに内装された弁体11を構成する弁板はいずれもゲートバルブ9cの開口部に当接する向き(図2(a)、(b)中、矢示19、18の向き)の力を受けることになる。従って、ゲートバルブ9cと第1の注入室4とを遮断している弁板に加わる力は軽減され、排気室3とゲートバルブとを遮断する弁板も、開口部が設けられた弁箱の壁で支持されることになるのでゲートバルブ9cの機能に支障をきたすことがない。
次に、ゲートバルブ9dを介して第1の注入室4と第2の注入室5とが接続される部分におけるバイパスバルブ13c、13dについて説明する。
第1の注入室4と第2の注入室5は、基板に液晶注入する同一の処理を行うチャンバであるが真空状態、大気圧状態、加圧状態を繰り返す。このため、第1の注入室4と第2の注入室5で同時並行的に処理を行う場合、第1の注入室4内部の圧力と、第2の注入室5内部の圧力の関係は、ランダムに変化する。
このため、一方のチャンバが真空状態で、他方のチャンバが加圧状態という場合も生じる。例えば、第1の注入室4が真空状態で、第2の注入室5が加圧状態であるときは、圧力の高い第2の注入室5内部の圧力と同等となるようにゲートバルブ9d内の弁体11内部の圧力を制御すべくバイパスバルブ13dを開放し、一方のバイパスバルブ13cを閉鎖する。
これにより、ゲートバルブ9dに内装された弁体11を構成する弁板はいずれもゲートバルブ9dの開口部に当接する向き(図2(a)、(b)中、矢示19、18の向き)の力を受けることになる。従って、ゲートバルブ9dと第2の注入室5内部とを遮断している弁板に加わる力は軽減され、第1の注入室4内部とゲートバルブ9dとを遮断する弁板も、開口部が設けられた弁箱の壁で支持されることになるのでゲートバルブ9dの機能に支障をきたすことがない。
これとは逆に、第1の注入室4内部が加圧状態で、第2の注入室5内部が真空状態であるときは、圧力の高い第1の注入室4内部の圧力と同等となるようにゲートバルブ9d内の弁体11内部の圧力を制御すべくバイパスバルブ13cを開放し、一方のバイパスバルブ13dを閉鎖する。
これにより、ゲートバルブ9dに内装された弁体11を構成する弁板はいずれもゲートバルブ9dの開口部に当接する向き(図2(a)、(b)中、矢示19、18の向き)の力を受けることになる。従って、ゲートバルブ9dと第1の注入室4内部とを遮断している弁板に加わる力は軽減され、第2の注入室5内部とゲートバルブ9dとを遮断する弁板も、開口部が設けられた弁箱の壁で支持されることになるのでゲートバルブ9dの機能に支障をきたすことがない。
次に、ゲートバルブ9fを介して第1の注入室4と脱泡室と7が接続される部分におけるバイパスバルブ13e、13fについて説明する。
第1の注入室4は、基板に液晶注入する処理を行うチャンバであるが、前記のように真空状態、大気圧状態、加圧状態を繰り返す。また、脱泡室7は、液晶皿内の液晶の泡を取り除くため、排気ポンプ(不図示)により大気状態から真空状態とされる。このため、第1の注入室4内部が加圧状態で、脱泡室7内部が加圧状態という場合も生じる。
このとき、圧力の高い第1の注入室4内部の圧力と同等となるようにゲートバルブ9f内の弁体11内の圧力を制御すべくバイパスバルブ13eを開放し、一方のバイパスバルブ13fを閉鎖する。
これにより、ゲートバルブ9fに内装された弁体11を構成する弁板はいずれもゲートバルブ9fの開口部に当接する向き(図2(a)、(b)中、矢示19、18の向き)の力を受けることになる。従って、ゲートバルブ9fと第1の注入室4内部とを遮断している弁板に加わる力は軽減され、脱泡室7内部とゲートバルブ9fとを遮断する弁板も、開口部が設けられた弁箱の壁で支持されることになるのでゲートバルブ9fの機能に支障をきたすことがない。
以上、説明したようにインライン型液晶注入装置20の各チャンバは異なる圧力状況下、同時進行的に異なる処理を行うので、各チャンバ内の圧力制御、ゲートバルブの開閉のタイミング、バイパスバルブの開度、開閉のタイミングは、装置全体の工程を管理する制御CPU14で統合制御されている。
以上、本発明の好ましい実施の形態を添付図面を参照して説明したが、本発明はかかる実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載から把握される技術的範囲において種々な形態に変更可能である。
本発明のゲートバルブを組み込んだインライン型液晶注入装置の概略構成を示す説明図。 (a)、(b)はそれぞれこの発明のゲートバルブが隣接するチャンバに介装されている状態の一部を断面にした説明図。 図1図示のインライン型液晶注入装置における排気室、第1の注入室、第2の注入室の接続状態を示す説明図。 図1図示のインライン型液晶注入装置における第1の注入室と脱泡室の接続状態を示す説明図。 従来のゲートバルブを組み込んだインライン型液晶注入装置の概略構成を示す説明図。 従来のゲートバルブを断面にした説明図。
符号の説明
1 ロードロック室
2 加熱室
3 排気室
4、5 注入室
6 アンロード室
7 脱泡室
8 液晶皿交換室
9、9a〜9g ゲートバルブ
10 弁箱
10a、b 開口部
11 弁体
11a、11b 弁板
12 ベローズ
13a〜13g、13i、13j バイパスバルブ
14 制御CPU
15 空気穴
16、17 チャンバ
18、19 矢示
20、21 インライン型液晶注入装置
23i、23j バイパスパイプ

Claims (5)

  1. 両側壁に開口部が設けられた弁箱内に、当該弁箱内側から前記両側壁内面へ押しつけられて前記開口部を閉塞する2枚の弁板を前記弁箱の開口部に対向する両側に有する弁体が配置されていて、前記弁箱の両側壁外面にそれぞれチャンバが接続されるゲートバルブであって、前記弁体には、当該弁体内の圧力を前記チャンバ内の圧力に応じて調整する圧力調整手段が備えられていることを特徴とするゲートバルブ。
  2. 圧力調整手段は、弁体内部と前記それぞれのチャンバ内部とに連通するバイパスパイプに備えられたバイパスバルブであることを特徴とする請求項1記載のゲートバルブ。
  3. バイパスバルブには、前記弁体内の圧力を、前記弁箱の両側壁外面に接続されたチャンバの圧力の高い方の圧力以上に調整するコントローラが備えられていることを特徴とする請求項2記載のゲートバルブ。
  4. 両側壁に開口部が設けられた弁箱内に、当該弁箱内側から前記両側壁内面へ押しつけられて前記開口部を閉塞する2枚の弁板を前記弁箱の開口部に対向する両側に有する弁体が配置されていて、前記弁箱の両側壁外面にそれぞれチャンバが接続されるゲートバルブの前記弁体内の圧力調整方法において、前記ゲートバルブを閉塞している場合であって各チャンバ内の圧力が異なるときは、前記弁体内の圧力を前記チャンバ内の圧力の高い方の圧力以上にする制御を行うことを特徴とするゲートバルブ弁体内の圧力調整方法。
  5. 圧力制御は、前記ゲートバルブの弁体内部と前記弁箱の両側壁外面に接続されているチャンバ内部とをそれぞれ連通するバイパスパイプのチャンバの圧力の高い方のチャンバ内部に連通しているバイパスパイプを開放し、チャンバの圧力の低い方のチャンバ内部に連通しているバイパスパイプを閉鎖することによって行うことを特徴とする請求項4記載のゲートバルブ弁箱内の圧力調整方法。
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