JP2008183060A - 光体毛成長調節装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】体毛の成長調節のための光に求められる光量を少なくする。
【解決手段】体毛の成長を調節する光を人体の光照射対象部に照射する光照射部2と、該光照射部からの光照射時に上記光照射対象部における光反射率を低減する反射率低減部とを備える。光照射対象部の光反射率が下げて光照射効率を高める。
【選択図】図1
【解決手段】体毛の成長を調節する光を人体の光照射対象部に照射する光照射部2と、該光照射部からの光照射時に上記光照射対象部における光反射率を低減する反射率低減部とを備える。光照射対象部の光反射率が下げて光照射効率を高める。
【選択図】図1
Description
本発明は、光を照射することで体毛(毛髪を含む)成長の抑制もしくは体毛成長の促進を行う光体毛成長調節装置に関するものである。
光による光体毛成長調節装置としては、レーザ光による脱毛が知られているが、近年、既存の医療用レーザ等で見られるような細胞形態上の変化が生じることがない光量や光エネルギーを持つ光でも体毛の成長の調節を行えることが注目されている。
すなわち、体毛は成長期から退行期、休止期というサイクルで変化する毛周期を有しているが、上記の休止期において既存の医療用レーザ等で見られるような細胞形態上の変化が生じることがない光量や光エネルギーを持つ光を照射すれば毛周期の成長期における毛の成長が早く進むとともに、細胞の破壊が生じることがなくて火傷等の副作用発生が無いことが確認されている。また、上記光量や光エネルギーの光を上記毛周期における成長期に光照射を行えば、毛の成長が効果的に抑制されることも確認されている。
なお、休止期や成長期に細胞形態上の変化が生じないレベルの光照射を行うと、毛髪の成長が促進されたり抑制されたりする理由は明らかではないが、RNAレベルでの分析結果では上記光照射によって炎症性サイトカインの活性化が起きていることから、この炎症性サイトカインの活性化によるものと考えられている。
ところで、上記のような毛髪成長調節用の光を人体の皮膚に照射することで毛の成長の促進あるいは抑制を行うにあたり、レーザのようなエネルギーは持っていなくても、相応の光量の光を照射することが体毛の成長調節に必要であり、このために光源としてはキセノンフラッシュランプが用いられている。しかし、必要な光量を更に下げることができるならば、他の光源を使用することができることになって、より都合がよい。
特開2001−292825号公報
本発明は上記の従来の問題点に鑑みて発明したものであって、体毛の成長調節のための光に求められる光量を少なくすることができる光毛髪成長調節装置を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために本発明に係る光体毛成長調節装置は、体毛の成長を調節する光を人体の光照射対象部に照射する光照射部と、該光照射部からの光照射時に上記光照射対象部における光反射率を低減する反射率低減部とを備えていることに特徴を有している。光照射対象部の光反射率が下げられるために光照射効率が高くなる。
上記反射率低減部としては、光照射対象部に水もしくは透明なゲルからなる反射率低減剤を塗布する塗布手段と、光照射対象部に塗布された上記反射率低減剤の厚みを均す均し手段とからなるものを好適に用いることができる。この場合、反射率低減剤で光照射対象部である肌を冷却することもできる。
また、反射率低減部としては光照射対象部の表面を摩滅させる摩擦部材を用いることができる。
本発明は、光照射対象部の光反射率が下がって光照射効率が高くなるために、光照射部に求められる光量を下げることができるものであり、このために、光照射部としてその照射光量の低い光源でも利用することができる。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明すると、図1に示す光体毛成長調節装置は、グリップ部11とその一端に装着されたヘッド部12とからなるもので、グリップ部11はその内部に電源(図示せず)と光反射率を低減させるための反射率低減剤を収納したタンク(図示せず)及び反射率低減剤をヘッド部12側に送り出すポンプ(図示せず)を内蔵したもので、表面にはスイッチ13を備えている。なお、このスイッチ13は、光照射部2にのみ電源を供給するモードと、上記ポンプと光照射部2の両方に電源を供給(ただし時間差を持って供給)するモードとを選択することができるものとしてある。
一方、ヘッド部12は図2及び図3にも示すようにその先端面に凹部15を備えているもので、凹部15の奥所には連続的パルス発光を行わせるキセノンフラッシュランプからなる光源20を配置してあり、また反射面22を兼ねた光源収納部と上記凹部15との境界部には集光用のレンズ21を配置してある。そして上記凹部15には前記タンク及びポンプにつながる剤供給路16を設けて、反射率低減剤を凹部15に供給することができるようにしてある。なお、ここでの反射率低減剤は、水もしくは透明なゲルを好適に用いることができる。図中4はヘッド部12に着脱自在に取り付けられるキャップであり、ヘッド部12への装着時にはヘッド部12から外部に光が漏れ出ることを防ぐ遮光性のあるものとして形成されている。
体毛成長調節のために上記光源20とレンズ21とからなる光照射部2からの光を光照射対象部である肌9に当てるにあたっては、ヘッド部12の先端面を肌9に押し当てて、スイッチ13を投入する。この時、まず反射率低減剤が凹部15に供給されて光照射部2(のレンズ21)と肌との間に反射率低減剤が満たされ、その後、光照射部2からの光照射が開始される。反射率低減剤が肌の表面の反射率を下げるために、体毛の毛根部分に対する光照射部2からの光の照射効率が高く、光刺激を十分に与えることができる。反射率低減剤の厚みは凹部15の深さで規定されているために、反射率低減剤が光透過率を下げてしまうようなことはない。
なお、ここでの反射率低減剤は空気の浮動層を排除することによって反射率を低減するものであり、このために反射率低減剤の厚みは0.5mm以下で十分であり、反射率低減剤の厚みを規定する凹部15の深さは、この点を考慮して設定している。
また、反射率低減剤が透明ゲルである場合、凹部15外周を囲む周壁が透明ゲルを肌に薄く塗布するとともに厚みを均すものとして機能するために、まず反射率低減剤(透明ゲル)を上記周壁を利用して塗布し、その後、光照射部2からの光の照射を行うようにしてもよい。
反射率低減剤として、ここでは水もしくは透明ゲルを示したが、肌の表面の反射率を低減することができるものであれば、他のものを用いてもよいのはもちろんであるが、光照射によって熱を持つことになる肌の冷却作用も持つものが好ましい。
図4に他例を示す。これはヘッド部12における凹部15に光照射対象部である肌を摩滅させることができる鑢状のローラからなる摩擦部材3を配置したものである。肌の表面の古い角質層は光反射率が高い上に光を吸収して光透過率を下げる存在であるが、光照射部2からの光照射に先立ち、摩擦部材3で肌を摩滅させて古い角質層を除去することで光反射率を低減させることができ、体毛の毛根部分に至る光量を増加させることができる。この場合、上記凹部15に吸引ポンプ(図示せず)を接続し、除去した角質層を吸引するとともにヘッド部12を押し当てた肌を吸引すれば、皮膚表面からの毛根部分の深さを短くすることができるために、更に光照射効率を高くすることができる。
以上の各例では光照射部2としてキセノンフラッシュランプを光源20とするものを示したが、光照射部2がレーザ光を出力するものであってもよく、逆にキセノンフラッシュランプよりも更に低出力のランプであってもよい。
1 本体ハウジング
2 光照射部
15 凹部
2 光照射部
15 凹部
Claims (3)
- 体毛の成長を調節する光を人体の光照射対象部に照射する光照射部と、該光照射部からの光照射時に上記光照射対象部における光反射率を低減する反射率低減部とを備えていることを特徴とする光体毛成長調節装置。
- 反射率低減部は、光照射対象部に水もしくは透明なゲルからなる反射率低減剤を塗布する塗布手段と、光照射対象部に塗布された上記反射率低減剤の厚みを均す均し手段とからなることを特徴とする請求項1記載の光体毛成長調節装置。
- 反射率低減部は、光照射対象部の表面を摩滅させる摩擦部材であることを特徴とする請求項1記載の光体毛成長調節装置。
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