JP2008181758A - 光学部材とそれを用いたバックライトユニット及び表示装置 - Google Patents

光学部材とそれを用いたバックライトユニット及び表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】バックライトユニットの構成部材の数を削減し、表示装置の組立て工程の煩雑さを解消し、表示装置のコストダウンを図ること。
【解決手段】バックライトユニット40を構成する第1の光学シート13と、拡散板4とが複合接着層14により接合されている。接着層60は、透明フィルム6と、透明フィルム6が第1の光学シート13に臨む面に設けられた第1接着層5と、透明フィルム6が拡散板4に臨む面に設けられた第2接着層7とを備えている。透明フィルム6としては、例えば、全光線透過率(T.t.)が84%以上、接着剤との屈折率差(Δn)が0.17以下であるガラス若しくは例えばPC、アクリル、PET等を素材とするポリマーフィルム若しくはシートが用いられる。
【選択図】図4

Description

本発明は、主に液晶表示素子を用いたディスプレイ用直下型バックライトユニットにおける照明光路制御に使用される光学部材の改良に関する。
近年、液晶パネルを使用した液晶表示装置(LCD)がOA分野のノート型パーソナルコンピュータやパーソナルコンピュータ用ディスプレイ,情報端末機器等の画像表示手段,また大型画面テレビなどの情報家電の画像表示手段,さらには携帯電話や個人用携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistance)の画像表示手段として様々な分野で利用されてきている。
液晶表示装置(LCD)に代表されるディスプレイでは、提供される情報を認識するのに必要な光源を内蔵しているタイプの普及が著しい。
このような液晶表示装置は透過型であり、液晶パネルの背面側に光源を配設し、この光源からの光を面発光に変換して液晶パネルを照射する面光源装置、いわゆる、バックライトが採用されている。
バックライトの方式には、大別して冷陰極管(CCFT:Cold Cathode Fluorescent Tube)等の光源を光透過性に優れたアクリル樹脂等からなる平板状の導光板の側端部に沿って取付け、光源からの光を導光板内で多重反射させる導光板ライトガイド方式(エッジライト方式)と、導光板を用いず液晶パネルの背面に光源を配置した直下型方式とがある。
最近では、ノート型パーソナルコンピュータや携帯情報端末などに用いられる20インチ以下の画面サイズの小型液晶表示装置には、低消費電力化が図れ、薄型化の容易なエッジライト方式の採用が主流となり、20インチ以上の画面サイズの中〜大型液晶表示装置では直下型方式の採用が主流となっている。
ラップトップコンピュータのような電池式装置において、光源で消費する電力は、電池式装置全体で消費する電力の相当部分を占める。
従って、所定の輝度を提供するのに必要な総電力を低減することで電池寿命が増大するが、これは電池式装置には特に望ましいことである。
20インチ以上の液晶表示装置に対しては、より薄型で、視野角依存性が低く、高輝度、かつ低消費電力であることが求められており、液晶表示装置に搭載されるバックライトもその実現に対処することが要求されている。
複数本の冷陰極管を並列させた直下型方式バックライトでは、光源としての冷陰極管(CCFT)やLED(Light Emitting Diode)などが、出射光を拡散させる拡散板を通して、その発光した光源の形状が直接視認できてしまうため、拡散板は非常に光散乱性の強い樹脂板が用いられている。この拡散板は、強い拡散性を持たせるために通常1mm〜3mm程度の厚さが必要であり、その厚さのために光吸収が少なからずあり、光源からの光量が減少し液晶画面表示が暗くなる問題がある。
米国3M社の登録商標である輝度強調フィルム(Brightness Enhancement Film:BEF)が、この問題を解決する光学シートとして広く使用されている。
BEFは、図1に示すように、部材1上に、断面三角形状の単位プリズム2が一方向に周期的に配列されたフィルムである。このプリズム2は光の波長に比較して大きいサイズ(ピッチ)である。BEFは、“軸外(off-axis)”からの光を集光し、この光を視聴者に向けて“軸上(on-axis)”に方向転換(redirect)または“リサイクル(recycle)”する。
ディスプレイの使用時(観察時)に、BEFは、軸外輝度を低下させることによって軸上輝度を増大させる。ここで言う「軸上」とは、視聴者の視覚方向に一致する方向であり、一般的にはディスプレイ画面に対する法線方向(図1中に示す方向F)側である。
プリズム2の反復的アレイ構造が一方向のみの並列では、その並列方向での方向転換またはリサイクルのみが可能であり、水平および垂直方向での表示光の輝度制御を行なうために、プリズム群の並列方向が互いに略直交するように、2枚のシートを重ねて組み合わせて用いられる。
BEFの採用により、ディスプレイ設計者が電力消費を低減しながら所望の軸上輝度を達成することができるようになった。BEFに代表されるプリズム2の反復的アレイ構造を有する輝度制御部材をディスプレイに採用する旨が開示されている特許文献としては、特許文献1乃至3に例示されるように多数のものが知られている。
上記のようなBEFを輝度制御部材として用いた光学シートでは、図2に示すように、屈折作用xによって、光源3からの光Pが、最終的には、制御された角度φで出射されることによって、視聴者の視覚方向Fの光の強度を高めるように制御することができる。しかしながら、同時に反射/屈折作用yによる光成分が、視聴者の視覚方向Fに進むことなく横方向に無駄に出射されてしまい、水平方向に角度をつけると急激な輝度の低下が生じる。
この問題を解決する手段として、光源からの光を均一化し、かつ拡散範囲を制御して出射させることが可能であるように、入射面側からの入射光を、非入射面である出射面側に散乱する光拡散層と、光散乱層の出射面に一方の面が固定され、光散乱層によって散乱された光を光拡散層側に反射する光反射層と、光反射層の他方の面に裏面が固定され、表面に複数のレンズが配置されてなるレンズシートが発明された。前記の光反射層の一部は光拡散層及びレンズシートよりも屈折率が低く、複数のレンズの各々に対応して設けられた複数の低屈折率領域で貫通させている。
この光学シートを用いることで、図3に示すように水平方向に広い角度で緩やかな輝度分布変化を維持できる。
特公平1−37801号公報 特開平6−102506号公報 特表平10−506500号公報
上記光学シートは、BEFよりも水平方向で広い角度で緩やかな輝度分布変化を示すが、液晶ディスプレイのバックライトユニットとして用いる際には、BEFの使用時と同様、該光学シートの他に拡散シート等の使用が必要であり、ディスプレイ装置組立て時の工程の煩雑さやコスト低下の阻害といった問題が残る。
それに対し、該光学シートと光拡散板を一体化することで、バックライトユニットの部材数軽減やディスプレイ装置の製造工程の簡素化を図ることが可能である。
このとき、光学シートと光拡散板とを一体化させるのに最適な接着剤性質として、光学シートの貼合面が求める性質と光拡散板の貼合面が求める性質とが相反する場合がある。
なお、本明細書において接着剤とは、粘着剤を含む広い概念をいう。
本発明は上記課題を鑑みてなされたものであり、本発明は、正面輝度向上性を有する光学シートと光拡散板とを接着若しくは粘着によって一体型としたバックライトユニット部材において、透明な支持体(以下、透明フィルムあるいはキャリアとして表記する)を介して接着層若しくは粘着層を二層構造にすることで、光学シートの貼合面と光拡散シートの貼合面とで各々に最適な条件で貼合を行うことが可能であることを特徴とする。
すなわち、請求項1記載の発明は、ディスプレイ用バックライト・ユニットにおける照明光路制御に使用される光学部材において、前記光学部材は第1の光学シートと第2の光学シートとが複合接着層で接合されて構成され、前記複合接着層は、透明フィルムと、前記透明フィルムが前記第1の光学シートに臨む面に設けられた第1接着層と、前記透明フィルムが前記第2の光学シートに臨む面に設けられた第2接着層とを備えることを特徴とする。
また、請求項2記載の発明は、前記第1接着層を構成する接着剤と、前記第2接着層を構成する接着剤とは、互いに異なった物性を有していることを特徴とする請求項1記載の光学部材である。
また、請求項3記載の発明は、前記第1接着層を構成する接着剤と、前記第2接着層を構成する接着剤とは、同一の物性を有していることを特徴とする請求項1記載の光学部材である。
また、請求項4記載の発明は、ディスプレイ用バックライト・ユニットにおける照明光路制御に使用される光学部材において、前記光学部材は第1の光学シートと第2の光学シートとが複合接着層で接合されて構成され、前記第1の光学シートは、一方の面に凸シリンドリカルレンズ群又は半球状凸レンズ群からなるレンズ部を有するレンズシートと、前記レンズシートの非レンズ部面に設けられた反射層とを備え、前記反射層は、前記レンズ部による非集光面を含む領域に設けられた光反射部と、前記光反射部以外の領域に設けられ空気が存在する開口として形成された光透過部とで構成され、前記第2の光学シートは、前記光反射部に前記複合接着層を介して接合され、前記複合接着層は、透明フィルムと、前記透明フィルムが前記光反射部に臨む面に設けられた第1接着層と、前記透明フィルムが前記第2の光学シートに臨む面に設けられた第2接着層とを備えることを特徴とする。
また、請求項5記載の発明は、前記透明フィルムの全光線透過率が84%以上であることを特徴とする請求項1乃至4に何れか1項記載の光学部材である。
また、請求項6記載の発明は、前記第1接着層の屈折率と前記透明フィルムの屈折率の差、および前記第2接着層の屈折率と前記透明フィルムの屈折率の差が何れも0.17以下であることを特徴とする請求項1乃至5に何れか1項記載の光学部材である。
また、請求項7記載の発明は、前記第1の光学シートは一方の面にプリズムが形成されたプリズムシートであり、前記複合接着層により前記第1の光学シートの非プリズム面が前記第2の光学シートに接合されることを特徴とする請求項1、2、3、5,6に何れか1項記載の光学部材である。
また、請求項8記載の発明は、前記第1の光学シートは一方の面にプリズムが形成されたプリズムシートであり、前記第1の光学シートの非プリズム面に反射層が設けられ、前記反射層は、前記プリズムの延伸方向と並列して光反射部と、前記光反射部以外の領域に設けられ空気が存在する開口として形成された光透過部とで構成され、前記複合接着層により前記第1の光学シートの前記光反射部が前記第2の光学シートに接合されることを特徴とする請求項1、2、3、5,6に何れか1項記載の光学部材である。
また、請求項9記載の発明は、前記透明フィルムは、ガラス若しくは例えばポリカーボネート(PC)、アクリル、ポリエチレンテレフタレート(PET)等を素材とするポリマーフィルム若しくはシートであることを特徴とする請求項1乃至8に何れか1項記載の光学部材である。
また、請求項10記載の発明は、表示画像を規定する画像表示素子の背面に、直下型光源と、請求項1乃至9に何れか1項記載の光学部材を少なくとも備えることを特徴とするディスプレイ用バックライト・ユニットである。
また、請求項11記載の発明は、表示画像を規定する画像表示素子の背面に、エッジライト式光源と導光板からなる面光源と、請求項1乃至9に何れか1項記載の光学部材を少なくとも備えることを特徴とするディスプレイ用バックライト・ユニットである。
また、請求項12記載の発明は、画素単位での透過/非透過あるいは透明状態/散乱状態に応じて表示パターンが規定される表示素子に対して、観察者と反対側に配置した照明光源から照明光を照射し、前記表示素子を通過させて表示光を生成し、観察者側に射出する構成の表示装置において、照明光が表示素子に入射する直前に光学部材が配置され、前記光学部材は第1の光学シートと第2の光学シートとが複合接着層で接合されて構成され、前記複合接着層は、透明フィルムと、前記透明フィルムが前記第1の光学シートに臨む面に設けられた第1接着層と、前記透明フィルムが前記第2の光学シートに臨む面に設けられた第2接着層とを備えることを特徴とする。
また、請求項13記載の発明は、画素単位での透過/非透過あるいは透明状態/散乱状態に応じて表示パターンが規定される表示素子に対して、観察者と反対側に配置した照明光源から照明光を照射し、前記表示素子を通過させて表示光を生成し、観察者側に射出する構成の表示装置において、照明光が表示素子に入射する直前に光学部材が配置され、前記光学部材は、前記表示素子側に位置する第1の光学シートと、前記照明光源側に位置する第2の光学シートとが複合接着層で接合されて構成され、前記第1の光学シートは、一方の面に凸シリンドリカルレンズ群又は半球状凸レンズ群からなるレンズ部を有するレンズシートと、前記レンズシートの非レンズ部面に設けられた反射層とを備え、前記反射層は、前記レンズ部による非集光面を含む領域に設けられた光反射部と、前記光反射部以外の領域に設けられ空気が存在する開口として形成された光透過部とで構成され、前記第2の光学シートは、前記光反射部に前記複合接着層を介して接合され、前記複合接着層は、透明フィルムと、前記透明フィルムが前記光反射部に臨む面に設けられた第1接着層と、前記透明フィルムが前記第2の光学シートに臨む面に設けられた第2接着層とを備えることを特徴とする。
本発明による液晶ディスプレイのバックライトユニット用光学部材では、正面輝度向上性を有する光学シートと光拡散シートとを透明フィルムを挟二層となった接着層若しくは粘着層を介して貼合することで、光学シートと光拡散板とが求める最適な密着強度で一体化を図ることができる。
水平方向でより広い角度での緩やかな輝度分布変化を維持するために白色顔料を主成分とするストライプ状光反射層を有する光学シートを用いた場合、透明フィルムを介して光学シート側と光拡散板側との貼合環境を異ならせることで、前記の光学シートが有効に機能するために不可欠な空気層を保持したまま、光学シートと光拡散板との密着性を確保することが可能となる。
全光線透過率、屈折率等が所定の範囲に収まる透明フィルムをキャリアとして用いることで、一層の接着層若しくは粘着層を介して一体化した場合と同等の性能を有する。
補助部材を必要としない光学シート‐光拡散板一体型バックライト部材が実現することで、液晶ディスプレイ装置自体の製造工程の軽減、薄型化、コストダウンといった利点が期待できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図4は、直下型方式のバックライトユニット40を具備する液晶表示装置に本発明を適用した一実施形態を示す説明図であり、各部位の縮尺は実際とは一致しない。
液晶パネル42に臨ませてバックライトユニット40が設けられている。
バックライトユニット40は、反射板21、27や冷陰極管23からなる光源と、複数の光学シートを含んで構成されている。
光学シートとして、例えば、PC、アクリル、PET等からなる基材上に熱可塑性若しくはUV硬化性樹脂で成形したプリズムシート若しくはレンズシートなどが挙げられる。
本実施の形態では、前記複数の光学シートは、光源の直上に配置される拡散板4、拡散板4の上に配置される第1の光学シート13、第1の光学シート13の上に配置される偏光板49となっている。
本実施の形態では、第1の光学シート13と拡散板4は複合接着層14により接合されている。なお、本実施の形態では、拡散板4が特許請求の範囲の第2の光学シートに相当している。
光学シートと貼り合わせられる基材としては、当該分野でよく知られているポリカーボネートやシクロオレフィンポリマー、アクリル、ポリスチレン、若しくはこれらの材料を任意の比で配合したものを材料とする光拡散板や光微拡散板、透明板が挙げられる。
すなわち、本実施形態に係る光学部材は、第1の光学シート13と拡散板4とが、当該分野でよく知られた接着剤5及び7及び透明フィルム6からなる複合接着層14を介して一体化されている構造である。
第1の光学シート13は、シート状または薄板状の透明基材11と、レンズ部12と、反射層8とで構成されている。
レンズ部12は、透明基材11の厚さ方向の一方の面に設けられ、凸シリンドリカルレンズ群又は半球状凸レンズ群から構成されている。レンズ部12は、光学部材13内を進行した光を液晶パネル42へ導くものであり、本実施の形態では、シリンドリカルレンズ(単位光学要素)12Aが並列して設けられることで構成されている。
反射層8は、透明基材11の厚さ方向の他方の面に感材10を介して設けられている。
反射層8は、レンズ部12による非集光面を含む領域に設けられた光反射部8Aと、光反射部8A以外の領域に設けられた、言い換えるとレンズ部12の焦点面近傍に設けられ光透過部(開口部)8Bとで構成され、ストライプ状のパターンとして形成されている。
光反射部8Aは、白色顔料である二酸化チタン(TiO)粉末を樹脂と溶剤の透明混合溶液に分散させたインキを、所定のパターン、例えばドットパターンにて印刷形成したものである。なお、光反射部8Aを含む反射層8は転写(UV接着や熱圧着)によっても形成することが可能であり、UV接着を行う場合は、レンズシートの非レンズ面に感材10を貼合し、レンズ面側からUV照射を行うことで、前記白インキからなる白箔を接着するパターンの形成を行う。
より詳細に説明すると、本実施の形態の光学シートは、レンズシート13と光拡散板4とが、複合接着層14を介して積層一体化されてなる。
レンズシート13は、レンズ基材11(透明基材11)の片面(同図で上側)にレンズ部12が形成されてなり、レンズ基材11のほか面(反レンズ部側)に、レンズ部12の集光特性に応じた非集光部に光反射層8がパターン状に形成され、非開口部となる。
レンズシート13は、溶融押出し成形やプレス成形などによるモノリシックな構成でも、別部材であるレンズ基材11とレンズ部12が一体化してなる構成でも良い。後者の場合、放射線硬化性樹脂材料の硬化物によるレンズ部12が熱可塑性樹脂製基材11の表面に重合接着されてなる(所謂、2P法による成形物)構成が、レンズ部の微細化の上で有効である。
接着層14は、同図で芯剤にあたるキャリア6(透明フィルム6)の上下に接着剤が形成された構成である。
光反射層8の形成にあたっては、一般に、印刷(コーティング),転写,フォトリソグラフィーなどの各種手法が、適宜に選定されるが、レンズシートの単位レンズの並列ピッチが微細である場合には、単位レンズそれぞれに1:1で対応して開口部を有するストライプ状とするためのアライメント精度が要求されるため、フォトリソグラフィー法の一方式として、レンズ自身の集光特性を利用して反射層(開口部)の形成箇所を規定する、所謂「セルフアライメント手法」の採用が有効である。
セルフアライメント手法の一例として、反レンズ部側平坦面に、感光によって粘着性が消失する特性を持つフォトポリマ層10を全面に形成しておき、レンズ部側からの露光により、各単位レンズの集光作用に応じて規定された集光部(フォトポリマの粘着性が消失する部分)/非集光部(フォトポリマの粘着性が残る部分)のうち、非集光部に相当する箇所にのみ白色転写層8を転写形成する手法が有効である。
本実施の形態では、拡散板4から出射した光のうち、光透過部8Bを通過した光のみが、シリンドリカルレンズ12Aに入射し、シリンドリカルレンズ12Aによってある一定方向に集光された後に出射される。
そして、偏光板49に入射し、所定の偏光成分の光のみが液晶パネル42に導かれる。
一方、光透過部8Bを通ることができなかった光は、光反射部8Aで反射され、拡散板4側に戻され反射板27へ導かれる。そして、反射板27によって反射されることによって再び拡散板4に入射し、拡散板4において拡散された後に、いずれは入射角度が絞られた光となった後に光透過部8Bを通ってシリンドリカルレンズ12Aに入射し、シリンドリカルレンズ12Aによって、所定角度内に絞られて出射される。
複合接着層14は、透明フィルム6と、透明フィルム6が第1の光学シート13に臨む面に設けられた第1接着層5と、透明フィルム6が拡散板4に臨む面に設けられた第2接着層7とを備えている。
透明フィルム6としては、例えば、全光線透過率(T.t.)が84%以上、接着剤との屈折率差(Δn)が0.17以下であるガラス若しくは例えばPC、アクリル、PET等を素材とするポリマーフィルム若しくはシートが用いられる。
透明フィルム6の厚さは50μmのものが使用可能である。
第1接着層5を構成する接着剤と、第2接着層7を構成する接着剤とは、互いに異なった物性を有している場合もあり、また、同一の物性を有している場合もあり、接合すべき第1の光学シート13および第2の光学シート4に応じて適宜選択決定される。
(実施例)
本発明に係る構造の例として、第1の光学シート13、第1接着層5を構成する接着剤、透明フィルム6、第2接着層7を構成する接着剤、第2の光学シート(基材)4の組み合わせを図5に示す。
本実施形態に係る光学部材の輝度分布について、代表として実施例(1)の測定結果を図6に示す。
図3と図6との比較から、同一の光拡散板及び光学シートを用いた場合、光拡散板‐光学シート一体型の構造が、光拡散板・光学シート・補助光学シートを積層させた従来の構造と同様の性能を有していることが示された。
本実施の形態によれば、第1の光学シート13と第2の光学シート(拡散板4)を貼り合わすに際して、複合接着層14が、透明フィルム6と、透明フィルム6が第1の光学シート13に臨む面に設けられた第1接着層5と、透明フィルム6が第2の光学シート(拡散板4)に臨む面に設けられた第2接着層7とで構成されているので、第1、第2の光学シート13,4の各々に最適な条件で貼合を行うことが可能となり、単に積層する従来の構造と同様の光学性能を発揮させることが可能となる。
そのため、バックライトユニットの構成部材の数を削減し、表示装置の組立て工程の煩雑さを解消し、表示装置のコストダウンを図る上で有利となる。
BEFの構成例を示す概略図 BEFの光学作用を説明するための図 RBEF及び本発明に係る光学シートの輝度分布(水平方向) 本発明の実施に係る形態の構成例を示した断面図 本発明に係る実施形態の構成例 本発明の実施形態に係る構造を有する光学部材(実施例1)の輝度分布(水平方向)
符号の説明
F…視覚方向、1…部材、2…プリズム、3…光源、4…光拡散板、5…第1接着層、7…第2接着層、6…透明フィルム、8…反射層、8A…光反射部、8B…光透過部、10…感材、11…透明基材、12…レンズ部、13…第1の光学シート、14…複合接着層。

Claims (13)

  1. ディスプレイ用バックライト・ユニットにおける照明光路制御に使用される光学部材において、
    前記光学部材は第1の光学シートと第2の光学シートとが複合接着層で接合されて構成され、
    前記複合接着層は、透明フィルムと、前記透明フィルムが前記第1の光学シートに臨む面に設けられた第1接着層と、前記透明フィルムが前記第2の光学シートに臨む面に設けられた第2接着層とを備える、
    ことを特徴とする光学部材。
  2. 前記第1接着層を構成する接着剤と、前記第2接着層を構成する接着剤とは、互いに異なった物性を有している、
    ことを特徴とする請求項1記載の光学部材。
  3. 前記第1接着層を構成する接着剤と、前記第2接着層を構成する接着剤とは、同一の物性を有している、
    ことを特徴とする請求項1記載の光学部材。
  4. ディスプレイ用バックライト・ユニットにおける照明光路制御に使用される光学部材において、
    前記光学部材は第1の光学シートと第2の光学シートとが複合接着層で接合されて構成され、
    前記第1の光学シートは、
    一方の面に凸シリンドリカルレンズ群又は半球状凸レンズ群からなるレンズ部を有するレンズシートと、
    前記レンズシートの非レンズ部面に設けられた反射層とを備え、
    前記反射層は、前記レンズ部による非集光面を含む領域に設けられた光反射部と、前記光反射部以外の領域に設けられ空気が存在する開口として形成された光透過部とで構成され、
    前記第2の光学シートは、前記光反射部に前記複合接着層を介して接合され、
    前記複合接着層は、透明フィルムと、前記透明フィルムが前記光反射部に臨む面に設けられた第1接着層と、前記透明フィルムが前記第2の光学シートに臨む面に設けられた第2接着層とを備える、
    ことを特徴とする光学部材。
  5. 前記透明フィルムの全光線透過率が84%以上である、
    ことを特徴とする請求項1乃至4に何れか1項記載の光学部材。
  6. 前記第1接着層の屈折率と前記透明フィルムの屈折率の差、および前記第2接着層の屈折率と前記透明フィルムの屈折率の差が何れも0.17以下である、
    ことを特徴とする請求項1乃至5に何れか1項記載の光学部材。
  7. 前記第1の光学シートは一方の面にプリズムが形成されたプリズムシートであり、
    前記複合接着層により前記第1の光学シートの非プリズム面が前記第2の光学シートに接合される、
    ことを特徴とする請求項1、2、3、5,6に何れか1項記載の光学部材。
  8. 前記第1の光学シートは一方の面にプリズムが形成されたプリズムシートであり、
    前記第1の光学シートの非プリズム面に反射層が設けられ、
    前記反射層は、前記プリズムの延伸方向と並列して光反射部と、前記光反射部以外の領域に設けられ空気が存在する開口として形成された光透過部とで構成され、
    前記複合接着層により前記第1の光学シートの前記光反射部が前記第2の光学シートに接合される、
    ことを特徴とする請求項1、2、3、5,6に何れか1項記載の光学部材。
  9. 前記透明フィルムは、ガラス若しくは例えばポリカーボネート(PC)、アクリル、ポリエチレンテレフタレート(PET)等を素材とするポリマーフィルム若しくはシートである、
    ことを特徴とする請求項1乃至8に何れか1項記載の光学部材。
  10. 表示画像を規定する画像表示素子の背面に、
    直下型光源と、請求項1乃至9に何れか1項記載の光学部材を少なくとも備える、
    ことを特徴とするディスプレイ用バックライト・ユニット。
  11. 表示画像を規定する画像表示素子の背面に、
    エッジライト式光源と導光板からなる面光源と、請求項1乃至9に何れか1項記載の光学部材を少なくとも備える、
    ことを特徴とするディスプレイ用バックライト・ユニット。
  12. 画素単位での透過/非透過あるいは透明状態/散乱状態に応じて表示パターンが規定される表示素子に対して、観察者と反対側に配置した照明光源から照明光を照射し、前記表示素子を通過させて表示光を生成し、観察者側に射出する構成の表示装置において、
    照明光が表示素子に入射する直前に光学部材が配置され、
    前記光学部材は第1の光学シートと第2の光学シートとが複合接着層で接合されて構成され、
    前記複合接着層は、透明フィルムと、前記透明フィルムが前記第1の光学シートに臨む面に設けられた第1接着層と、前記透明フィルムが前記第2の光学シートに臨む面に設けられた第2接着層とを備える、
    ことを特徴とする表示装置。
  13. 画素単位での透過/非透過あるいは透明状態/散乱状態に応じて表示パターンが規定される表示素子に対して、観察者と反対側に配置した照明光源から照明光を照射し、前記表示素子を通過させて表示光を生成し、観察者側に射出する構成の表示装置において、
    照明光が表示素子に入射する直前に光学部材が配置され、
    前記光学部材は、前記表示素子側に位置する第1の光学シートと、前記照明光源側に位置する第2の光学シートとが複合接着層で接合されて構成され、
    前記第1の光学シートは、
    一方の面に凸シリンドリカルレンズ群又は半球状凸レンズ群からなるレンズ部を有するレンズシートと、
    前記レンズシートの非レンズ部面に設けられた反射層とを備え、
    前記反射層は、前記レンズ部による非集光面を含む領域に設けられた光反射部と、前記光反射部以外の領域に設けられ空気が存在する開口として形成された光透過部とで構成され、
    前記第2の光学シートは、前記光反射部に前記複合接着層を介して接合され、
    前記複合接着層は、透明フィルムと、前記透明フィルムが前記光反射部に臨む面に設けられた第1接着層と、前記透明フィルムが前記第2の光学シートに臨む面に設けられた第2接着層とを備える、
    ことを特徴とする表示装置。
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