JP2008178072A - 変調形式判定装置及び変調形式判定方法 - Google Patents

変調形式判定装置及び変調形式判定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】受信信号に歪がある場合にも変調形式を判定することが可能な変調形式判定装置及び変調形式判定方法を提供することを目的とする。
【解決手段】変調形式判定部は各変調形式の歪のない受信信号における特徴量である基準特徴量と基準特徴量からの想定される誤差である誤差成分とから誤差基準特徴量分布を生成する。また、変調形式判定部は実際に受信した受信信号の複数の特徴量から共分散行列を生成し、この共分散行列から固有ベクトルと固有値を算出し、固有ベクトルから最大の固有値に対応する固有ベクトル以外の固有ベクトルから生成した判定に用いる行列である非信号行列を生成する。さらに、変調形式判定部は非信号行列と誤差基準特徴量分布とから誤差成分を変数として含む評価式に従って変調形式毎にスカラー量を算出する。算出されたスカラー量を比較することにより変調形式を判定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、変調形式が不明の受信信号の変調形式を判定する装置及び方法に係り、特に受信信号に歪がある場合にも変調形式を判定することが可能な変調形式判定装置及び変調形式判定方法に関する。
変調形式が不明な信号からその変調形式を判定する変調形式判定装置が、従来から開発されてきた。
例えば特許文献1には、各種のパラメータにより順次変調方式を判定してゆく変調方式判定装置が開示されている。具体的には、先ず受信信号から包絡曲線の変動特性とシンボルクロックなどのパラメータから受信信号がアナログ変調方式か、ディジタル変調方式かを判定する。
次に、受信信号がアナログ変調方式であった場合には、受信信号のスペクトラムのサイドバンドスペクトラムの対称性などから受信信号がAM変調信号か、FM変調信号かを判定する。
また、受信信号がディジタル変調方式であった場合には、所定のパラメータから受信信号が線形変調方式か、非線形変調方式かを判定する。受信信号が線形変調方式であった場合にはさらに別のパラメータから受信信号が16QAM、BPSK、QPSKなどの具体的な変調形式のいずれかであるかを判定し、受信信号が非線形変調方式であった場合にはさらに別のパラメータから受信信号が2値を超える多値のM−ary FSK、2−FSK、MSKなどの具体的な変調形式のいずれかであるかを判定する。
特開2001−86171号公報
しかし、従来の変調形式判定装置においては受信信号に歪がある場合には変調方式を誤って識別すると言う問題点があった。例えば、特許文献1に記載の技術においては、順次行われる判定の初期の段階の判定において、受信信号の歪により判定に用いるパラメータの値が想定した範囲外の値をとると判定装置は誤って識別し、その他のパラメータが想定した範囲内の値をとっていても最終的な判定結果は誤ったものとなってしまうと言う問題点があった。
この主な原因は、少数のパラメータを用い、受信信号のこのパラメータの値が閾値を越えるかどうかにより変調形式を判定している点にある。
本発明は、上記事情を考慮してなされたものであり、受信信号に歪がある場合にも変調形式を判定することが可能な変調形式判定装置及び変調形式判定方法を提供することを目的とする。
この目的を達成するために、請求項1記載の発明は、変調形式毎に歪のない受信信号の特徴を数値化した基準特徴量から基準特徴量分布を生成し、受信信号から受信信号の特徴を数値化した特徴量を算出し、特徴量から算出した統計量を要素とする統計量行列を生成し、統計量行列から固有値及び固有ベクトルを算出し、固有ベクトルから最大の固有値に対応するベクトル以外のベクトルを一つ以上選択して非信号行列を生成し、非信号行列と基準特徴量分布とからあらかじめ定められた評価式に基づいて変調形式毎にスカラー量を算出する変調形式判定部を備えることを特徴とする変調形式判定装置を提供する。
また、請求項2記載の発明は、変調形式毎に歪のない受信信号の特徴を数値化した基準特徴量を格納する基準特徴量データベースと;受信信号から受信信号の特徴を数値化した特徴量を算出し、特徴量から共分散行列を生成し、共分散行列から固有値及び固有ベクトルを算出し、固有ベクトルから最大の固有値に対応するベクトル以外のベクトルを一つ以上選択して非信号行列を生成し、基準特徴量データベースから変調形式毎に基準特徴量を読み出して基準特徴量分布を生成し、非信号行列と基準特徴量分布とからあらかじめ定められた評価式に基づいて変調形式毎にスカラー量を算出する変調形式判定部と;を備えることを特徴とする変調形式判定装置を提供する。
また、請求項14記載の発明は、変調形式毎に歪のない受信信号の特徴を数値化した基準特徴量を格納する基準特徴量データベースと;受信信号から前記受信信号の特徴を数値化した特徴量を算出し、特徴量から共分散行列を生成し、共分散行列から固有値及び固有ベクトルを算出し、固有ベクトルから最大の固有値に対応するベクトル以外のベクトルを一つ以上選択して非信号行列を生成し、基準特徴量データベースから変調形式毎に前記基準特徴量と基準特徴量の誤差成分とを読み出して誤差基準特徴量分布を生成し、非信号行列と誤差基準特徴量分布と基準特徴量の誤差成分を変数として含む評価式に基づいて変調形式毎にスカラー量を算出する変調形式判定部と;を備えることを特徴とする変調形式判定装置を提供する。
本発明によれば、変調形式判定装置は、各変調形式の歪のない受信信号における特徴量である基準特徴量から生成した行列と、実際に受信した受信信号の特徴量から算出した統計量を要素とする統計量行列を用い、所定の評価式に従って変調形式毎にスカラー量を算出する。この算出されたスカラー量を比較することにより変調形式を判定する。このため、受信信号に歪がある場合にも精度のよい変調形式の判定が可能となる効果がある。
以下、本発明の一実施形態について図面を用いて説明する。
(第1の実施形態)
図1は第1の実施形態の構成を表す概要図である。本実施形態の変調形式判定装置100は、変調形式毎に歪のない受信信号の特徴を数値化した基準特徴量を格納する基準特徴量データベース(以下、データベースをDBと略す。)105と、ディジタル変換された受信信号と基準特徴量から所定の計算式に従ってスカラー量を変調形式毎に算出する変調形式判定部104と、を備える。
変調形式判定部104は各種電子部品を用いて回路として構成することもできる。また、変調形式判定部104はディジタルシグナルプロセッサなどのプロセッサと、所定の演算処理を行うように記述されたプログラムと、このプログラムとデータを格納する記憶装置とを備え、プロセッサが記憶装置からプログラムを読み出して所定の処理を実行する装置として構成することもできる。
さらに、図1に示すように、変調形式判定装置100は電波を受信するアンテナ101と、受信した電波を増幅する増幅装置102と、受信したアナログ信号をディジタル信号に変換するA/D変換装置103などとともに一つの装置を構成することもできる。この場合、増幅装置102とA/D変換装置103が行う処理を変調形式判定部104が行う処理とともに一つ以上のプログラムに記述し、一つ以上のプロセッサにこのプログラムを実行させるように装置を構成することも可能である。
受信信号の各種の特徴を数値化した量を特徴量と呼ぶ。本実施形態においては複数の特徴量を用いる。特徴量の例としては、周期定常性を基に算出した値、時間波形における振幅標準偏差、時間波形における振幅尖度、周波数遷移、元波形のスペクトラムの最大値、元波形のスペクトラムの対称性、元波形のキャリア成分の有無、元波形の線スペクトラム数、2逓倍後のスペクトラムの最大値、2逓倍後のスペクトラムの対称性、2逓倍後のキャリア成分の有無、2逓倍後の線スペクトラム数、4逓倍後のスペクトラムの最大値、4逓倍後のスペクトラムの対称性、4逓倍後のキャリア成分の有無、4逓倍後の線スペクトラム数、8逓倍後のスペクトラムの最大値、8逓倍後のスペクトラムの対称性、8逓倍後のキャリア成分の有無、8逓倍後の線スペクトラム数、帯域幅、振幅瞬時の標準偏差、振幅瞬時の絶対値の標準偏差、振幅瞬時の尖度、周波数瞬時の絶対値の標準偏差、周波数瞬時の尖度、位相瞬時の真値の標準偏差、位相瞬時の絶対値の標準偏差、正規化振幅絶対値のスペクトラムの最大値、左右スペクトラムの有無、左右スペクトラムの左右非対象性、中心周波数の電力、受信信号スペクトラムの最大値、コンスタレーション、などが挙げられるがこれに限れるものではない。判定に使用する特徴量は、これらを適宜取捨選択することができ、新たに追加することも可能である。
基準特徴量とは変調形式毎の歪がない受信信号の特徴量を意味する。例えば、変調形式がBPSKの歪のない受信信号の各特徴量をBPSKの基準特徴量とする。基準特徴量は、例えば変調形式毎に歪のない受信信号を実測して求めることができる。
本実施形態において判定可能な変調形式は、例えばBPSK,QPSK,ASK,MSK,2FSK,4FSK,AM,DSB,USB,LSB,FM,8PSK,16QAMなどが挙げられるがこれらに限られるものではない。基準特徴量をあらかじめ基準特徴量DB105に格納しておくことにより、他の変調形式の判定も可能である。
図2は第1の実施形態における基準特徴量DB105のデータ構造を示した図である。基準特徴量DB105に格納される項目は、例えば変調形式及び変調形式毎の基準特徴量である。基準特徴量の種類は上述したように上記の例から選ぶことも新たに追加することも可能である。
図3は第1の実施形態における変調形式判定部104において行われる変調形式判定処理のフローチャートである。処理の概要は以下のごとくである。先ず、変調形式判定部104はディジタル変換された受信信号から特徴量を算出する。次に、変調形式判定部104はこの特徴量から統計量を算出し、この算出した統計量を要素とする統計量行列を生成する。
ここで、統計量は例えば共分散が挙げられるが他の統計量でもよく、また、任意に作成した数式により算出された統計量でもよい。本実施形態においては統計量に共分散を用いた例を示す。以下、共分散を要素とする統計量行列を共分散行列と呼ぶ。
次に、変調形式判定部104はこの共分散行列から固有値及び固有ベクトルを算出する。次に、変調形式判定部104はこの固有ベクトルから、固有値のうち最大の固有値に対応するベクトル以外のベクトルを一つ以上選択して非信号行列を生成する。
固有ベクトルは複数のベクトルを含んでいる。このベクトルのうち最大の固有値に対応するベクトルは変調形式に対応するベクトルであるが、歪の影響を受けるため判定に用いない。
次に、変調形式判定部104は基準特徴量DB105から変調形式毎に基準特徴量を読み出して1行の行列である基準特徴量分布を生成する。次に、変調形式判定部104は非信号行列と基準特徴量分布とからあらかじめ定められた評価式に基づいて変調形式毎にスカラー量を算出する。
具体的な処理手順を以下に示す。ステップS201において、変調形式判定部104はディジタル変換された受信信号を記憶装置に格納する。次に、変調形式判定部104は特徴量の種類数n回ステップS202からステップS205を繰り返す。
ステップS203において、変調形式判定部104は格納した受信信号を読み出す。ステップS204において、変調形式判定部104はn番目の特徴量を計算し、記憶装置に格納する。ステップS205において、変調形式判定部104はnに1を加えてステップS202に戻る。
次にステップS206において、変調形式判定部104は格納したn個の特徴量を読み出し、共分散行列を生成する。ここで、共分散は統計量の一種である一般的な共分散を意味する。共分散行列の求め方は、公知の方法を用いることができる。なお、共分散行列は適宜係数などのウエイトを掛けたり計算方法を変更したりすることも可能である。
共分散行列の生成は例えば次のように行う。特徴量をxs(s=1〜n)とするとき、特徴量を複素数に変換し、特徴量ベクトルXを以下のように生成する。
X=(x1,x2,・・・,xn)
このとき、共分散行列Rは次のように計算できる。
R=X×X/n
ただし、XはXの共役転置行列とする。
ステップS207において、変調形式判定部104は共分散行列Rの固有値と固有ベクトルを算出する。ここで、固有値及び固有ベクトルは一般的な意味における固有値及び固有ベクトルを意味し、その算出方法は公知の方法を用いることができる。
ステップS208において、変調形式判定部104はステップS207において求めた固有ベクトルから、最大の固有値に対応するベクトル以外のベクトルを一つ以上選択して行列を生成ずる。この行列を非信号行列と呼ぶ。非信号行列に含まれるベクトルの数は経験値により適宜増減できる。
次に、変調形式判定部104は変調形式の種類数k回ステップS209からステップS213を繰り返す。ステップS210において、変調形式判定部104はk番目の変調形式の基準特徴量を基準特徴量DB105から読み出して1×nの行列である基準特徴量分布を生成する。
ステップS211において、変調形式判定部104は非信号行列と基準特徴量分布とからあらかじめ定められた評価式に基づいて評価式の値であるスカラー量を算出する。ステップS212において、変調形式判定部104は評価式の値を出力する。出力先は他の装置でも記憶装置でもよい。本実施形態においては記憶装置に出力して格納するものとする。ステップS213において、変調形式判定部104はkに1を加えてステップS209に戻る。
ステップS214において、変調形式判定部104は格納された評価式の値を読み出し、最大の値を判定する。さらに、変調形式判定部104はこの最大の値が算出された基準特徴量の変調形式を受信信号の変調形式と判定し、ステップS201に戻る。
ここで、評価式について説明する。評価式は非信号行列と基準特徴量分布とから変調形式毎にスカラー量を算出する。評価式は算出されたスカラー量が変調形式の判定を行いやすいものを適宜選択でき、また、計算方法を適宜変更したり、係数や行列などのウエイトを掛けたりすることも適宜行うことができる。
以下に評価式の例を挙げる。
SVpjn=共役基準特徴量分布×非信号行列、
AS=|共役基準特徴量分布×基準特徴量分布の転置行列|、
ただし、基準特徴量分布は各要素を複素数に変換したもの、共役基準特徴量分布は基準特徴量分布の各要素を共役複素数に変換したもの、SVpjn’はSVpjnの各要素を共役複素数としたものとするとき、
評価式=10×log10(AS÷|SVpjn’×SVpjn|)
なお、上記の評価式の例は特徴量を複素数に変換した場合の例であるが、特徴量を複素数に変換しない場合及び特徴量が全て実数にて算出された場合には上記の評価式を適宜変形して用いることができる。
図4は受信信号の歪が小さい場合の評価式の値の例である。計算に用いた受信信号は、変調形式はBPSKであり、受信信号はフェージングがなく、雑音のみであった。図4のグラフ401は評価式の値を変調形式毎にプロットしたものである。
縦軸301は評価式の値であり、横軸302は変調形式番号を示す。番号はそれぞれ、1:BPSK,2:QPSK,3:ASK,4:MSK,5:2FSK,6:4FSK,7:AM,8:DSB,9:USB,10:LSB,11:FM,12:8PSK,13:16QAMを表す。
グラフ401のように、受信信号が歪んでいても受信信号のBPSKの評価式の値が他の変調形式の評価式の値に比べて際立って高い値を示しており、このことから受信信号の変調形式がBPSKであることが容易に判定できる。
図5は受信信号の歪が大きい場合の評価式の値の例である。計算に用いた受信信号は、変調形式はBPSKであり、受信信号はフェージングの影響があった。図5のグラフ501は評価式の値を変調形式毎にプロットしたものである。縦軸301は評価式の値であり、横軸302は変調形式番号を示す。番号は図4と同様である。
グラフ501のように、受信信号が大きく歪んでいる場合、受信信号の変調形式であるBPSK以外の変調形式における評価式の値はBPSKにおける評価式の値に近づくものがあるが、依然としてBPSKの評価式の値が他の変調形式の評価式の値に比べて際立って高い値を示しており、このことから受信信号の変調形式がBPSKであることが容易に判定できる。
以上述べたように、本実施形態の変調形式判定装置及び変調形式判定方法においては、変調形式判定部104が基準特徴量を要素とする基準特徴量分布を生成し、受信信号から特徴量を算出し、特徴量から統計量行列を生成し、この統計量行列から固有値及び固有ベクトルを算出し、固有ベクトルからベクトルを選択して非信号行列を生成し、この非信号行列と基準特徴量分布からあらかじめ定められた評価式に従い変調形式毎に評価式の値であるスカラー量を算出する。このため、受信信号に歪がある場合においても評価式の値を比較することにより、容易に受信信号の変調形式を判定できるという効果がある。
(第2の実施形態)
次に第2の実施形態について説明する。本実施形態は基準特徴量DB105に受信信号に歪がある場合の基準特徴量である歪基準特徴量を変調形式毎に格納し、受信信号が非常に大きく歪んでいて基準特徴量を用いても変調形式の判定が困難な場合にはこの歪基準特徴量を用いて判定する。
第2の実施形態の構成は第1の実施形態の構成と同様である。すなわち、図1に示すように本実施形態の変調形式判定装置100は、変調形式毎に歪のない受信信号の特徴を数値化した基準特徴量及び変調形式毎に歪のある受信信号の特徴を数値化した歪基準特徴量を変調形式毎に1つ以上格納する基準特徴量DB105と、ディジタル変換された受信信号と基準特徴量から所定の計算式に従ってスカラー量を変調形式毎に算出する変調形式判定部104と、を備える。
変調形式判定部104は各種電子部品を用いて回路として構成することもできる。また、変調形式判定部104はディジタルシグナルプロセッサなどのプロセッサと、所定の演算処理を行うプログラムと、このプログラムとデータを格納する記憶装置とを備え、プロセッサが記憶装置からプログラムを読み出して所定の処理を実行する装置として構成することもできる。
さらに、図1に示すように、変調形式判定装置100は電波を受信するアンテナ101と、受信した電波を増幅する増幅装置102と、受信したアナログ信号をディジタル信号に変換するA/D変換装置103などとともに一つの装置を構成することもできる。この場合、増幅装置102とA/D変換装置103が行う処理を変調形式判定部104が行う処理とともに一つ以上のプログラムに記述し、一つ以上のプロセッサにこのプログラムを実行させるように装置を構成することも可能である。
本実施形態においては複数の特徴量を用いる。特徴量の例としては、周期定常性を基に算出した値、時間波形における振幅標準偏差、時間波形における振幅尖度、周波数遷移、元波形のスペクトラムの最大値、元波形のスペクトラムの対称性、元波形のキャリア成分の有無、元波形の線スペクトラム数、2逓倍後のスペクトラムの最大値、2逓倍後のスペクトラムの対称性、2逓倍後のキャリア成分の有無、2逓倍後の線スペクトラム数、4逓倍後のスペクトラムの最大値、4逓倍後のスペクトラムの対称性、4逓倍後のキャリア成分の有無、4逓倍後の線スペクトラム数、8逓倍後のスペクトラムの最大値、8逓倍後のスペクトラムの対称性、8逓倍後のキャリア成分の有無、8逓倍後の線スペクトラム数、帯域幅、振幅瞬時の標準偏差、振幅瞬時の絶対値の標準偏差、振幅瞬時の尖度、周波数瞬時の絶対値の標準偏差、周波数瞬時の尖度、位相瞬時の真値の標準偏差、位相瞬時の絶対値の標準偏差、正規化振幅絶対値のスペクトラムの最大値、左右スペクトラムの有無、左右スペクトラムの左右非対象性、中心周波数の電力、受信信号スペクトラムの最大値、コンスタレーション、などが挙げられるがこれに限れるものではない。判定に使用する特徴量は、これらを適宜取捨選択することができ、新たに追加することも可能である。
本実施形態において判定可能な変調形式は、例えばBPSK,QPSK,ASK,MSK,2FSK,4FSK,AM,DSB,USB,LSB,FM,8PSK,16QAMなどが挙げられるがこれらに限られるものではない。基準特徴量をあらかじめ基準特徴量DB105に格納しておくことにより、他の変調形式の判定も可能である。
図6は第2の実施形態における基準特徴量DB105のデータ構造を示した図である。基準特徴量DB105に格納される項目は、例えば変調形式、歪程度及び変調形式毎の基準特徴量である。基準特徴量の種類は上述したように上記の例から選ぶことも新たに追加することも可能である。
図6においては一つの変調形式に歪程度が「なし」の基準特徴量と、「あり」の基準特徴量が格納されている例が示されているが、歪程度が「小」、「中」、「大」のように歪基準特徴量を変調形式毎に複数格納することも可能である。
歪基準特徴量とは変調形式毎の歪がある受信信号の特徴量を意味する。例えば、変調形式がBPSKの歪のある受信信号の各特徴量をBPSKの歪基準特徴量とする。歪基準特徴量は、例えば変調形式毎に信号を任意の程度に歪ませて送信し、これを受信して実測することにより求めることができる。
図7及び図8は第2の実施形態における変調形式判定部104において行われる変調形式判定処理のフローチャートである。処理の概要は以下のごとくである。先ず、変調形式判定部104はディジタル変換された受信信号から特徴量を算出する。次に、変調形式判定部104はこの特徴量から統計量を算出し、この算出した統計量を要素とする統計量行列を生成する。
ここで、統計量は例えば共分散が挙げられるが他の統計量でもよく、また、任意に作成した数式により算出された統計量でもよい。本実施形態においては統計量に共分散を用いた例を示す。以下、共分散を要素とする統計量行列を共分散行列と呼ぶ。
次に、変調形式判定部104はこの共分散行列から固有値及び固有ベクトルを算出する。次に、変調形式判定部104はこの固有ベクトルから、固有値のうち最大の固有値に対応するベクトル以外のベクトルを一つ以上選択して非信号行列を生成する。
固有ベクトルは複数のベクトルを含んでいる。このベクトルのうち最大の固有値に対応するベクトルは変調形式に対応するベクトルであるが、歪の影響を受けるため判定に用いない。
次に、変調形式判定部104は基準特徴量DB105から変調形式毎に基準特徴量を読み出して1行の行列である基準特徴量分布を生成する。次に、変調形式判定部104は非信号行列と基準特徴量分布とからあらかじめ定められた評価式に基づいて変調形式毎に評価式の値であるスカラー量を算出する。
次に、変調形式判定部104は算出された評価式の値のうち、最大値と2番目に大きな値との差を算出し、この差があらかじめ定められた所定の値よりも大きいか判定する。大きい場合には、最大値を与えた基準特徴量の変調形式を受信信号の変調形式と判定する。
差があらかじめ定められた所定の値よりも大きくない場合、基準特徴量DB105から歪基準特徴量を読み出し、歪基準特徴量から基準特徴量分布を生成し、この基準特徴量分布を用いて再度評価式の値を算出する。
次に、変調形式判定部104は算出された評価式の値のうち、最大値と2番目に大きな値との差を算出し、この差があらかじめ定められた所定の値よりも大きいか判定する。大きい場合には、最大値を与えた基準特徴量の変調形式を受信信号の変調形式と判定する。
差があらかじめ定められた所定の値よりも大きくない場合、さらに歪の大きい場合の歪特徴量を読み出し、評価式の算出と判定処理を歪基準特徴量のデータがなくなるまで繰り返す。変調方式を判定できなかった場合には、次の受信信号に対し処理をしなおす。
具体的な処理手順を以下に示す。ステップS701において、変調形式判定部104はディジタル変換された受信信号を記憶装置に格納する。次に、変調形式判定部104は特徴量の種類数n回ステップS702からステップS705を繰り返す。
ステップS703において、変調形式判定部104は格納した受信信号を読み出す。ステップS704において、変調形式判定部104はn番目の特徴量を計算し、記憶装置に格納する。ステップS705において、変調形式判定部104はnに1を加えてステップS702に戻る。
次にステップS706において、変調形式判定部104は格納したn個の特徴量を読み出し、共分散行列を生成する。ここで、共分散は統計量の一種である一般的な共分散を意味する。共分散行列の求め方は、公知の方法を用いることができる。なお、共分散行列は適宜係数などのウエイトを掛けたり計算方法を変更したりすることも可能である。
共分散行列の生成は例えば次のように行う。特徴量をxs(s=1〜n)とするとき、特徴量を複素数に変換し、特徴量ベクトルXを以下のように生成する。
X=(x1,x2,・・・,xn)
このとき、共分散行列Rは次のように計算できる。
R=X×X/n
ただし、XはXの共役転置行列とする。
ステップS707において、変調形式判定部104は共分散行列Rの固有値と固有ベクトルを算出する。ここで、固有値及び固有ベクトルは一般的な意味における固有値及び固有ベクトルを意味し、その算出方法は公知の方法を用いることができる。
ステップS708において、変調形式判定部104はステップS707において求めた固有ベクトルから、最大の固有値に対応するベクトル以外のベクトルを一つ以上選択して非信号行列を生成ずる。非信号行列に含まれるベクトルの数は経験値により適宜増減できる。
次に、変調形式判定部104は変調形式の種類数k回ステップS801からステップS805を繰り返す。ステップS802において、変調形式判定部104はk番目の変調形式の基準特徴量を基準特徴量DB105から読み出して1×nの行列である基準特徴量分布を生成する。
ステップS803において、変調形式判定部104は非信号行列と基準特徴量分布とからあらかじめ定められた評価式に基づいて評価式の値であるスカラー量を算出する。ステップS804において、変調形式判定部104は評価式の値を出力する。出力先は他の装置でも記憶装置でもよい。本実施形態においては記憶装置に出力して格納するものとする。ステップS805において、変調形式判定部104はkに1を加えてステップS801に戻る。
ステップS806において、変調形式判定部104は格納された評価式の値を読み出し、最大値と2番目に大きな値との差があらかじめ定められた値よりも大きいか判定する。大きい場合にはステップS815において、変調形式判定部104は最大値を与えた基準特徴量の変調形式を受信信号の変調形式と判定する。差があらかじめ定められた所定の値よりも大きくない場合はステップS807に進む。
変調形式判定部104は歪基準特徴量のデータ数j回、すなわち歪基準特徴量分布の生成できる数j回ステップS807からステップ814を繰り返す。図6の例ではjは1であり、歪程度が「小」、「中」、「大」のように歪基準特徴量を変調形式毎に3つずつ格納する場合は、jは3である。さらに、変調形式判定部104は変調形式の種類数k回ステップS808からステップS812を繰り返す。
ステップS809において、変調形式判定部104はk番目の変調形式のj番目の歪基準特徴量のデータの基準特徴量を読み出して1×nの行列である基準特徴量分布を生成する。
ステップS810において、変調形式判定部104は非信号行列と基準特徴量分布とからあらかじめ定められた評価式に基づいて評価式の値であるスカラー量を算出する。ステップS811において、変調形式判定部104は評価式の値を出力する。出力先は他の装置でも記憶装置でもよい。本実施形態においては記憶装置に出力して格納するものとする。ステップS812において、変調形式判定部104はkに1を加えてステップS808に戻る。
ステップS813において、変調形式判定部104は格納された評価式の値を読み出し、最大値と2番目に大きな値との差があらかじめ定められた値よりも大きいか判定する。大きい場合にはステップS815において、変調形式判定部104は最大値を与えた基準特徴量の変調形式を受信信号の変調形式と判定する。差があらかじめ定められた所定の値よりも大きくない場合はステップS814に進む。
ステップS814において、変調形式判定部104はjに1を加えてステップS807に戻る。変調形式判定部104がステップS807からステップS814をj回繰り返し終わり、変調形式が判定されなかった場合にはステップS701に戻る。
ここで、評価式について説明する。評価式は非信号行列と基準特徴量分布とから変調形式毎にスカラー量を算出する。評価式は算出されたスカラー量が変調形式の判定を行いやすいものを適宜選択でき、また、計算方法を適宜変更したり、係数や行列などのウエイトを掛けたりすることも適宜行うことができる。
以下に評価式の例を挙げる。
SVpjn=共役基準特徴量分布×非信号行列、
AS=|共役基準特徴量分布×基準特徴量分布の転置行列|、
ただし、基準特徴量分布は各要素を複素数に変換したもの、共役基準特徴量分布は基準特徴量分布の各要素を共役複素数に変換したもの、SVpjn’はSVpjnの各要素を共役複素数としたものとするとき、
評価式=10×log10(AS÷|SVpjn’×SVpjn|)
なお、上記の評価式の例は特徴量を複素数に変換した場合の例であるが、特徴量を複素数に変換しない場合及び特徴量が全て実数にて算出された場合には上記の評価式を適宜変形して用いることができる。
図9は受信信号の歪が非常に大きい場合に、歪のない場合の基準特徴量を用いて算出した評価式の値の例である。計算に用いた受信信号は、変調形式はBPSKである。図9のグラフ901は評価式の値を変調形式毎にプロットしたものである。縦軸301は評価式の値であり、横軸302は変調形式番号を示す。番号は図4と同様である。
グラフ901のように、受信信号が非常に大きく歪んでいる場合、受信信号の変調形式であるBPSK以外の変調形式における評価式の値はBPSKにおける評価式の値に近づき、判定が困難となる。
図10は受信信号の歪が非常に大きい場合に、歪基準特徴量を用いて算出した評価式の値の例である。計算に用いた受信信号は、変調形式はBPSKである。図10のグラフ1001は評価式の値を変調形式毎にプロットしたものである。縦軸301は評価式の値であり、横軸302は変調形式番号を示す。番号は図4と同様である。
グラフ1001のように、受信信号が非常に大きく歪んでいる場合において歪基準特徴量を用いて評価式の値を算出した場合、受信信号の変調形式であるBPSK以外の変調形式における評価式の値はBPSKにおける評価式の値に近づくものがあるが、BPSKの評価式の値が他の変調形式の評価式の値に比べて際立って高い値を示しており、このことから受信信号の変調形式がBPSKであることが容易に判定できる。
以上述べたように、本実施形態においては基準特徴量DB105に変調形式毎に歪のない受信信号の特徴を数値化した基準特徴量及び変調形式毎に歪のある受信信号の特徴を数値化した歪基準特徴量を変調形式毎に1つ以上格納する。
さらに、変調形式判定部104は算出された評価式の値のうち、最大値と2番目に大きな値との差を算出し、この差があらかじめ定められた所定の値よりも大きいか判定する。大きい場合には、最大値を与えた基準特徴量の変調形式を受信信号の変調形式と判定する。
差があらかじめ定められた所定の値よりも大きくない場合、基準特徴量DB105から歪基準特徴量を読み出し、歪基準特徴量から基準特徴量分布を生成し、この基準特徴量分布を用いて評価式の値を算出する処理を歪基準特徴量のデータの数だけ繰り返す。
このため、受信信号の歪が非常に大きく、基準特徴量では変調形式を判定できない場合においても、変調形式を判定することが可能となる効果がある。
(第3の実施形態)
次に第3の実施形態について説明する。本実施形態の変調形式判定装置100は、基準特徴量DB105に基準特徴量と基準特徴量からの想定される誤差である誤差成分とを格納し、基準特徴量とこの誤差成分とから誤差基準特徴量分布を生成する。さらに、本実施形態の変調形式判定装置は、非信号行列と誤差基準特徴量分布から基準特徴量の誤差成分を変数として含む評価式を用いて変調形式毎にスカラー量を算出し、このスカラー量を比較することにより変調形式を判定する。
第3の実施形態の構成は第1の実施形態の構成と同様である。すなわち、図1に示すように本実施形態の変調形式判定装置100は、変調形式毎に歪のない受信信号の特徴を数値化した基準特徴量及び変調形式毎に基準特徴量からの想定される誤差である誤差成分を変調形式毎に1つ以上格納する基準特徴量DB105と、ディジタル変換された受信信号と基準特徴量から所定の計算式に従ってスカラー量を変調形式毎に算出する変調形式判定部104と、を備える。
変調形式判定部104は各種電子部品を用いて回路として構成することもできる。また、変調形式判定部104はディジタルシグナルプロセッサなどのプロセッサと、所定の演算処理を行うプログラムと、このプログラムとデータを格納する記憶装置とを備え、プロセッサが記憶装置からプログラムを読み出して所定の処理を実行する装置として構成することもできる。
さらに、図1に示すように、変調形式判定装置100は電波を受信するアンテナ101と、受信した電波を増幅する増幅装置102と、受信したアナログ信号をディジタル信号に変換するA/D変換装置103などとともに一つの装置を構成することもできる。この場合、増幅装置102とA/D変換装置103が行う処理を変調形式判定部104が行う処理とともに一つ以上のプログラムに記述し、一つ以上のプロセッサにこのプログラムを実行させるように装置を構成することも可能である。
本実施形態においては複数の特徴量を用いる。特徴量の例としては、周期定常性を基に算出した値、時間波形における振幅標準偏差、時間波形における振幅尖度、周波数遷移、元波形のスペクトラムの最大値、元波形のスペクトラムの対称性、元波形のキャリア成分の有無、元波形の線スペクトラム数、2逓倍後のスペクトラムの最大値、2逓倍後のスペクトラムの対称性、2逓倍後のキャリア成分の有無、2逓倍後の線スペクトラム数、4逓倍後のスペクトラムの最大値、4逓倍後のスペクトラムの対称性、4逓倍後のキャリア成分の有無、4逓倍後の線スペクトラム数、8逓倍後のスペクトラムの最大値、8逓倍後のスペクトラムの対称性、8逓倍後のキャリア成分の有無、8逓倍後の線スペクトラム数、帯域幅、振幅瞬時の標準偏差、振幅瞬時の絶対値の標準偏差、振幅瞬時の尖度、周波数瞬時の絶対値の標準偏差、周波数瞬時の尖度、位相瞬時の真値の標準偏差、位相瞬時の絶対値の標準偏差、正規化振幅絶対値のスペクトラムの最大値、左右スペクトラムの有無、左右スペクトラムの左右非対象性、中心周波数の電力、受信信号スペクトラムの最大値、コンスタレーション、などが挙げられるがこれに限れるものではない。判定に使用する特徴量は、これらを適宜取捨選択することができ、新たに追加することも可能である。
本実施形態において判定可能な変調形式は、例えばBPSK,QPSK,ASK,MSK,2FSK,4FSK,AM,DSB,USB,LSB,FM,8PSK,16QAMなどが挙げられるがこれらに限られるものではない。基準特徴量をあらかじめ基準特徴量DB105に格納しておくことにより、他の変調形式の判定も可能である。
図11は第3の実施形態における基準特徴量DB105のデータ構造を示した図である。基準特徴量DB105に格納される項目は、例えば変調形式、誤差レベル及び変調形式毎の基準特徴量及び誤差成分である。基準特徴量の種類は上述したように上記の例から選ぶことも新たに追加することも可能である。
図11においては一つの変調形式に誤差レベルが「基準値」の基準特徴量と、「レベル1」及び「レベル2」の誤差成分が格納されている例が示されている。
誤差成分とは変調形式毎の歪がある受信信号の特徴量と基準特徴量との差を意味する。例えば、変調形式がBPSKの歪のある受信信号の各特徴量とBPSKの基準特徴量との差をBPSKの誤差成分とする。誤差成分は、例えば変調形式毎に信号を任意の程度に歪ませて送信し、これを受信して実測して特徴量を求め、この実測値の特徴量から基準特徴量を減算することにより求めることができる。
図12は第3の実施形態における変調形式判定部104において行われる変調形式判定処理のフローチャートである。処理の概要は以下のごとくである。先ず、変調形式判定部104はディジタル変換された受信信号から特徴量を算出する。次に、変調形式判定部104はこの特徴量から統計量を算出し、この算出した統計量を要素とする統計量行列を生成する。
ここで、統計量は例えば共分散が挙げられるが他の統計量でもよく、また、任意に作成した数式により算出された統計量でもよい。本実施形態においては統計量に共分散を用いた例を示す。以下、共分散を要素とする統計量行列を共分散行列と呼ぶ。
次に、変調形式判定部104はこの共分散行列から固有値及び固有ベクトルを算出する。次に、変調形式判定部104はこの固有ベクトルから、固有値のうち最大の固有値に対応するベクトル以外のベクトルを一つ以上選択して非信号行列を生成する。
固有ベクトルは複数のベクトルを含んでいる。このベクトルのうち最大の固有値に対応するベクトルは変調形式に対応するベクトルであるが、歪の影響を受けるため判定に用いない。
次に、変調形式判定部104は基準特徴量データベースから変調形式毎に基準特徴量及び誤差成分を読み出してn行×t列の行列である誤差基準特徴量分布を生成する。ここで、nは特徴量の数、tは0以上の整数である誤差レベルの数である。すなわち、受信信号に歪がない場合はt=0とする。
次に、変調形式判定部104は非信号行列と基準特徴量分布とから基準特徴量の誤差成分を変数として含む評価式に基づいて変調形式毎にスカラー量を算出する。
具体的な処理手順を以下に示す。ステップS1201において、変調形式判定部104はディジタル変換された受信信号を記憶装置に格納する。次に、変調形式判定部104は特徴量の種類数n回ステップS1202からステップS1205を繰り返す。
ステップS1203において、変調形式判定部104は格納した受信信号を読み出す。ステップS1204において、変調形式判定部104はn番目の特徴量を計算し、記憶装置に格納する。ステップS1205において、変調形式判定部104はnに1を加えてステップS1202に戻る。
次にステップS1206において、変調形式判定部104は格納したn個の特徴量を読み出し、共分散行列を生成する。ここで、共分散は統計量の一種である一般的な共分散を意味する。共分散行列の求め方は、公知の方法を用いることができる。なお、共分散行列は適宜係数などのウエイトを掛けたり計算方法を変更したりすることも可能である。
共分散行列の生成は例えば次のように行う。特徴量をxs(s=1〜n)とするとき、特徴量を複素数に変換し、特徴量ベクトルXを以下のように生成する。
X=(x1,x2,・・・,xn)
このとき、共分散行列Rは次のように計算できる。
R=X×X/n
ただし、XはXの共役転置行列とする。
ステップS1207において、変調形式判定部104は共分散行列Rの固有値と固有ベクトルを算出する。ここで、固有値及び固有ベクトルは一般的な意味における固有値及び固有ベクトルを意味し、その算出方法は公知の方法を用いることができる。
ステップS1208において、変調形式判定部104はステップS1207において求めた固有ベクトルから、最大の固有値に対応するベクトル以外のベクトルを一つ以上選択して行列を生成ずる。この行列を非信号行列と呼ぶ。非信号行列に含まれるベクトルの数は経験値により適宜増減できる。
次に、変調形式判定部104は変調形式の種類数k回ステップS1209からステップS1214を繰り返す。ステップS1210において、変調形式判定部104はk番目の変調形式の基準特徴量及び誤差成分を基準特徴量DB105から読み出す。ステップS1211において、変調形式判定部104は読み出した基準特徴量及び誤差成分からn行×t列の行列である誤差基準特徴量分布を生成する。
ステップS1212において、変調形式判定部104は非信号行列と誤差基準特徴量分布とから基準特徴量の誤差成分を変数として含む評価式に基づいて評価式の値であるスカラー量を算出する。ステップS1213において、変調形式判定部104は評価式の値を出力する。出力先は他の装置でも記憶装置でもよい。本実施形態においては記憶装置に出力して格納するものとする。ステップS1214において、変調形式判定部104はkに1を加えてステップS1209に戻る。
ステップS1215において、変調形式判定部104は格納された評価式の値を読み出し、最大の値を判定する。さらに、変調形式判定部104はこの最大の値が算出された基準特徴量の変調形式を受信信号の変調形式と判定し、ステップS1201に戻る。
ここで、評価式について説明する。評価式は非信号行列と誤差基準特徴量分布とから変調形式毎にスカラー量を算出する。評価式は算出されたスカラー量が変調形式の判定を行いやすいものを適宜選択でき、また、計算方法を適宜変更したり、係数や行列などのウエイトを掛けたりすることも適宜行うことができる。
以下に評価式の例を挙げる。
誤差基準特徴量分布D=[基準特徴量分布 基準特徴量の誤差成分]
NN=非信号行列
Q1=det(D×(NN×NN)×D)
Q2=det(D×D)
ただし、基準特徴量分布は各要素を複素数に変換した列ベクトル、基準特徴量分布の誤差成分は基準特徴量分布からのずれの量を示す、0列以上の列ベクトル、Mは行列Mの共役転置行列、det( )は( )内の行列の行列式、kを実数とするとき、
評価式=k×log10(1/|Q1/Q2|)
なお、上記の評価式の例は特徴量を複素数に変換した場合の例であるが、特徴量を複素数に変換しない場合及び特徴量が全て実数にて算出された場合には上記の評価式を適宜変形して用いることができる。
図13は受信信号の歪が小さい場合の評価式の値の例である。計算に用いた受信信号は、変調形式はBPSKであり、受信信号はフェージングがなく、雑音のみのであった。図13のグラフ1301は評価式の値を変調形式毎にプロットしたものである。
縦軸301は評価式の値であり、横軸302は変調形式番号を示す。番号はそれぞれ、1:BPSK,2:QPSK,3:ASK,4:MSK,5:2FSK,6:4FSK,7:AM,8:DSB,9:USB,10:LSB,11:FM,12:8PSK,13:16QAMを表す。
グラフ1301のように、受信信号が歪んでいても受信信号のBPSKの評価式の値が他の変調形式の評価式の値に比べて際立って高い値を示しており、このことから受信信号の変調形式がBPSKであることが容易に判定できる。
図14は受信信号の歪が大きい場合の評価式の値の例である。計算に用いた受信信号は、変調形式はBPSKであり、受信信号はフェージングの影響があった。図14のグラフ1401は評価式の値を変調形式毎にプロットしたものである。縦軸301は評価式の値であり、横軸302は変調形式番号を示す。番号は図13と同様である。
グラフ1401のように、受信信号が大きく歪んでいる場合、受信信号の変調形式であるBPSK以外の変調形式における評価式の値はBPSKにおける評価式の値に近づくものがあるが、依然としてBPSKの評価式の値が他の変調形式の評価式の値に比べて際立って高い値を示しており、このことから受信信号の変調形式がBPSKであることが容易に判定できる。
図15は受信信号の歪が極めて大きい場合に、歪のない場合の基準特徴量を用いて算出した実施形態1の評価式の値の例である。計算に用いた受信信号は、変調形式はBPSKである。図15のグラフ1501は評価式の値を変調形式毎にプロットしたものである。縦軸301は評価式の値であり、横軸302は変調形式番号を示す。番号は図13と同様である。
グラフ1501のように、受信信号が極めて大きく歪んでいる場合、受信信号の変調形式であるBPSK以外の変調形式における評価式の値はBPSKにおける評価式の値に近づき、判定が困難となる。
図16は受信信号の歪が極めて大きい場合に、本実施形態の変調形式判定装置100が、非信号行列と誤差基準特徴量分布から基準特徴量の誤差成分を変数として含む評価式を用いて変調形式毎にスカラー量を算出した値の例である。計算に用いた受信信号は、変調形式はBPSKである。図16のグラフ1601は評価式の値を変調形式毎にプロットしたものである。縦軸301は評価式の値であり、横軸302は変調形式番号を示す。番号は図13と同様である。
グラフ1601のように、受信信号が極めて大きく歪んでいる場合において本実施形態の変調形式判定装置100が、非信号行列と誤差基準特徴量分布から基準特徴量の誤差成分を変数として含む評価式を用いて変調形式毎にスカラー量を算出した場合、受信信号の変調形式であるBPSK以外の変調形式における評価式の値はBPSKにおける評価式の値に近づくものがあるが、BPSKの評価式の値が他の変調形式の評価式の値に比べて際立って高い値を示しており、このことから受信信号の変調形式がBPSKであることが容易に判定できる。
以上述べたように、本実施形態の変調形式判定装置及び変調形式判定方法においては、変調形式判定部104が基準特徴量と誤差成分とから誤差基準特徴量分布を生成し、さらに、非信号行列と誤差基準特徴量分布から基準特徴量の誤差成分を変数として含む評価式を用いて変調形式毎にスカラー量を算出し、このスカラー量を比較することにより変調形式を判定する。このため、受信信号に極めて大きな歪がある場合においても評価式の値を比較することにより、容易に受信信号の変調形式を判定できるという効果がある。
また、他の実施形態に比べて演算速度が上がるという効果がある。さらに、受信信号が誤差成分の線形結合であっても正確な判定が可能となり、受信信号の歪の状態に幅広く対応が可能であるという効果がある。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
第1の実施形態の構成を表す概要図である。 第1の実施形態における基準特徴量DBのデータ構造を示した図である。 第1の実施形態における変調形式判定部において行われる変調形式判定処理のフローチャートである。 受信信号の歪が小さい場合の評価式の値の例である。 受信信号の歪が大きい場合の評価式の値の例である。 第2の実施形態における基準特徴量DBのデータ構造を示した図である。 第2の実施形態における変調形式判定部において行われる変調形式判定処理のフローチャートである。 第2の実施形態における変調形式判定部において行われる変調形式判定処理のフローチャートである。 受信信号の歪が非常に大きい場合に、歪のない場合の基準特徴量を用いて算出した評価式の値の例である。 受信信号の歪が非常に大きい場合に、歪基準特徴量を用いて算出した評価式の値の例である。 第3の実施形態における基準特徴量DBのデータ構造を示した図である。 第3の実施形態における変調形式判定部において行われる変調形式判定処理のフローチャートである。 受信信号の歪が小さい場合の評価式の値の例である。 受信信号の歪が大きい場合の評価式の値の例である。 受信信号の歪が極めて大きい場合に、歪のない場合の基準特徴量を用いて算出した実施形態1の評価式の値の例である。 受信信号の歪が極めて大きい場合に、第3の実施形態の評価式を用いて変調形式毎にスカラー量を算出した値の例である。
符号の説明
100:変調形式判定装置、
101:アンテナ、
102:増幅装置、
103:A/D変換装置、
104:変調形式判定部、
105:基準特徴量DB。

Claims (20)

  1. 変調形式毎に歪のない受信信号の特徴を数値化した基準特徴量から基準特徴量分布を生成し、
    受信信号から前記受信信号の特徴を数値化した特徴量を算出し、
    前記特徴量から算出した統計量を要素とする統計量行列を生成し、
    前記統計量行列から固有値及び固有ベクトルを算出し、
    前記固有ベクトルから最大の固有値に対応するベクトル以外のベクトルを一つ以上選択して非信号行列を生成し、
    前記非信号行列と前記基準特徴量分布とからあらかじめ定められた評価式に基づいて変調形式毎にスカラー量を算出する変調形式判定部を備えることを特徴とする変調形式判定装置。
  2. 変調形式毎に歪のない受信信号の特徴を数値化した基準特徴量を格納する基準特徴量データベースと;
    受信信号から前記受信信号の特徴を数値化した特徴量を算出し、
    前記特徴量から共分散行列を生成し、
    前記共分散行列から固有値及び固有ベクトルを算出し、
    前記固有ベクトルから最大の固有値に対応するベクトル以外のベクトルを一つ以上選択して非信号行列を生成し、
    前記基準特徴量データベースから変調形式毎に前記基準特徴量を読み出して基準特徴量分布を生成し、
    前記非信号行列と前記基準特徴量分布とからあらかじめ定められた評価式に基づいて変調形式毎にスカラー量を算出する
    変調形式判定部と;
    を備えることを特徴とする変調形式判定装置。
  3. 前記変調形式判定部が、前記スカラー量を変調形式毎に算出した後に、
    前記スカラー量のうち最大の前記スカラー量を判定し、
    この最大の前記スカラー量が算出された前記基準特徴量の変調形式を、受信信号の変調形式であると判定する、ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の変調形式判定装置。
  4. 前記基準特徴量データベースが、変調形式毎に歪のある受信信号の特徴を数値化した歪基準特徴量をさらに格納し、
    変調形式判定部が、前記スカラー量を変調形式毎に算出した後に、
    前記スカラー量のうち最大の前記スカラー量と2番目に大きい前記スカラー量を判定し、
    最大の前記スカラー量と2番目に大きい前記スカラー量の差があらかじめ定められた値以下の場合、
    前記基準特徴量データベースから変調形式毎に前記歪基準特徴量を読み出して基準特徴量分布を生成し、
    前記非信号行列と前記基準特徴量分布とからあらかじめ定められた評価式に基づいて変調形式毎にスカラー量を算出する、ことを特徴とする請求項2又は請求項3記載の変調形式判定装置。
  5. 前記あらかじめ定められた評価式が、
    SVpjn=共役基準特徴量分布×非信号行列、
    AS=|共役基準特徴量分布×基準特徴量分布の転置行列|、
    ただし、基準特徴量分布は各要素を複素数に変換したもの、共役基準特徴量分布は基準特徴量分布の各要素を共役複素数に変換したもの、SVpjn’はSVpjnの各要素を共役複素数としたものとするとき、
    評価式=10×log10(AS÷|SVpjn’×SVpjn|)
    で表されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の変調形式判定装置。
  6. 前記基準特徴量及び前記特徴量が、
    周期定常性を基に算出した値、時間波形における振幅標準偏差、時間波形における振幅尖度、周波数遷移、元波形のスペクトラムの最大値、元波形のスペクトラムの対称性、元波形のキャリア成分の有無、元波形の線スペクトラム数、2逓倍後のスペクトラムの最大値、2逓倍後のスペクトラムの対称性、2逓倍後のキャリア成分の有無、2逓倍後の線スペクトラム数、4逓倍後のスペクトラムの最大値、4逓倍後のスペクトラムの対称性、4逓倍後のキャリア成分の有無、4逓倍後の線スペクトラム数、8逓倍後のスペクトラムの最大値、8逓倍後のスペクトラムの対称性、8逓倍後のキャリア成分の有無、8逓倍後の線スペクトラム数、帯域幅、振幅瞬時の標準偏差、振幅瞬時の絶対値の標準偏差、振幅瞬時の尖度、周波数瞬時の絶対値の標準偏差、周波数瞬時の尖度、位相瞬時の真値の標準偏差、位相瞬時の絶対値の標準偏差、正規化振幅絶対値のスペクトラムの最大値、左右スペクトラムの有無、左右スペクトラムの左右非対象性、中心周波数の電力、受信信号スペクトラムの最大値、コンスタレーション、
    から1種類以上選ばれる特徴量を含むことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の変調形式判定装置。
  7. 演算機能を有する変調形式判定部を備え、受信信号の変調形式を判定する変調形式判定装置の変調形式判定方法であって、
    前記変調形式判定部が、
    変調形式毎に歪のない受信信号の特徴を数値化した基準特徴量から基準特徴量分布を生成するステップと、
    受信信号から前記受信信号の特徴を数値化した特徴量を算出するステップと、
    前記特徴量から算出した統計量を要素とする統計量行列を生成するステップと、
    前記統計量行列から固有値及び固有ベクトルを算出するステップと、
    前記固有ベクトルから最大の固有値に対応するベクトル以外のベクトルを一つ以上選択して非信号行列を生成するステップと、
    前記非信号行列と前記基準特徴量分布とからあらかじめ定められた評価式に基づいて変調形式毎にスカラー量を算出するステップと、
    を備えることを特徴とする変調形式判定方法。
  8. 変調形式毎に歪のない受信信号の特徴を数値化した基準特徴量を格納する基準特徴量データベースと、演算機能を有する変調形式判定部と、
    を備え、受信信号の変調形式を判定する変調形式判定装置の変調形式判定方法であって、
    前記変調形式判定部が、
    受信信号から前記受信信号の特徴を数値化した特徴量を算出するステップと、
    前記特徴量から共分散行列を生成するステップと、
    前記共分散行列から固有値及び固有ベクトルを算出するステップと、
    前記固有ベクトルから最大の固有値に対応するベクトル以外のベクトルを一つ以上選択して非信号行列を生成するステップと、
    前記基準特徴量データベースから変調形式毎に前記基準特徴量を読み出して基準特徴量分布を生成するステップと、
    前記非信号行列と前記基準特徴量分布とからあらかじめ定められた評価式に基づいて変調形式毎にスカラー量を算出するスカラー量算出ステップと、
    を備えることを特徴とする変調形式判定方法。
  9. 前記変調形式判定部が、前記スカラー量算出ステップを各変調形式について実行した後に、
    前記スカラー量のうち最大の前記スカラー量を判定するステップと、
    この最大の前記スカラー量が算出された前記基準特徴量の変調形式を、受信信号の変調形式であると判定するステップと、
    を備えることを特徴とする請求項7又は請求項8記載の変調形式判定方法。
  10. 前記基準特徴量データベースが、変調形式毎に歪のある受信信号の特徴を数値化した歪基準特徴量をさらに格納し、
    変調形式判定部が、前記スカラー量算出ステップを各変調形式について実行した後に、
    前記スカラー量のうち最大の前記スカラー量と2番目に大きい前記スカラー量を判定するステップと、
    最大の前記スカラー量と2番目に大きい前記スカラー量の差があらかじめ定められた値以下の場合、
    前記基準特徴量データベースから変調形式毎に前記歪基準特徴量を読み出して基準特徴量分布を生成するステップと、
    前記非信号行列と前記基準特徴量分布とからあらかじめ定められた評価式に基づいて変調形式毎にスカラー量を算出するステップと、
    を備えることを特徴とする請求項8又は請求項9記載の変調形式判定方法。
  11. 前記あらかじめ定められた評価式が、
    SVpjn=共役基準特徴量分布×非信号行列、
    AS=|共役基準特徴量分布×基準特徴量分布の転置行列|、
    ただし、SVpjn’はSVpjnの各要素を共役複素数としたもの、基準特徴量分布は各要素を複素数に変換したもの、共役基準特徴量分布は基準特徴量分布の各要素を共役複素数に変換したものとするとき、
    評価式=10×log10(AS÷|SVpjn’×SVpjn|)
    で表されることを特徴とする請求項7乃至10のいずれか1項に記載の変調形式判定方法。
  12. 前記基準特徴量及び前記特徴量が、
    周期定常性を基に算出した値、時間波形における振幅標準偏差、時間波形における振幅尖度、周波数遷移、元波形のスペクトラムの最大値、元波形のスペクトラムの対称性、元波形のキャリア成分の有無、元波形の線スペクトラム数、2逓倍後のスペクトラムの最大値、2逓倍後のスペクトラムの対称性、2逓倍後のキャリア成分の有無、2逓倍後の線スペクトラム数、4逓倍後のスペクトラムの最大値、4逓倍後のスペクトラムの対称性、4逓倍後のキャリア成分の有無、4逓倍後の線スペクトラム数、8逓倍後のスペクトラムの最大値、8逓倍後のスペクトラムの対称性、8逓倍後のキャリア成分の有無、8逓倍後の線スペクトラム数、帯域幅、振幅瞬時の標準偏差、振幅瞬時の絶対値の標準偏差、振幅瞬時の尖度、周波数瞬時の絶対値の標準偏差、周波数瞬時の尖度、位相瞬時の真値の標準偏差、位相瞬時の絶対値の標準偏差、正規化振幅絶対値のスペクトラムの最大値、左右スペクトラムの有無、左右スペクトラムの左右非対象性、中心周波数の電力、受信信号スペクトラムの最大値、コンスタレーション、
    から1種類以上選ばれる特徴量を含むことを特徴とする請求項7乃至11のいずれか1項に記載の変調形式判定方法。
  13. 変調形式毎に歪のない受信信号の特徴を数値化した基準特徴量から基準特徴量分布を生成し、
    受信信号から前記受信信号の特徴を数値化した特徴量を算出し、
    前記特徴量から算出した統計量を要素とする統計量行列を生成し、
    前記統計量行列から固有値及び固有ベクトルを算出し、
    前記固有ベクトルから最大の固有値に対応するベクトル以外のベクトルを一つ以上選択して非信号行列を生成し、
    前記非信号行列と前記基準特徴量分布と基準特徴量の誤差成分とから基準特徴量の誤差成分を変数として含む評価式に基づいて変調形式毎にスカラー量を算出する変調形式判定部を備えることを特徴とする変調形式判定装置。
  14. 変調形式毎に歪のない受信信号の特徴を数値化した基準特徴量を格納する基準特徴量データベースと;
    受信信号から前記受信信号の特徴を数値化した特徴量を算出し、
    前記特徴量から共分散行列を生成し、
    前記共分散行列から固有値及び固有ベクトルを算出し、
    前記固有ベクトルから最大の固有値に対応するベクトル以外のベクトルを一つ以上選択して非信号行列を生成し、
    前記基準特徴量データベースから変調形式毎に前記基準特徴量と基準特徴量の誤差成分とを読み出して誤差基準特徴量分布を生成し、
    前記非信号行列と前記誤差基準特徴量分布と基準特徴量の誤差成分を変数として含む評価式に基づいて変調形式毎にスカラー量を算出する
    変調形式判定部と;
    を備えることを特徴とする変調形式判定装置。
  15. 前記変調形式判定部が、
    前記スカラー量のうち最大の前記スカラー量を判定し、
    この最大の前記スカラー量が算出された前記基準特徴量の変調形式を、受信信号の変調形式であると判定する、ことを特徴とする請求項13又は請求項14記載の変調形式判定装置。
  16. 前記あらかじめ定められた評価式が、
    誤差基準特徴量分布D=[基準特徴量分布 基準特徴量の誤差成分]
    NN=非信号行列
    Q1=det(D×(NN×NN)×D)
    Q2=det(D×D)
    ただし、基準特徴量分布は各要素を複素数に変換した列ベクトル、基準特徴量分布の誤差成分は基準特徴量分布からのずれの量を示す、0列以上の列ベクトル、Mは行列Mの共役転置行列、det( )は( )内の行列の行列式、kを実数とするとき、
    評価式=k×log10(1/|Q1/Q2|)
    により表されることを特徴とする請求項13乃至15のいずれか1項に記載の変調形式判定装置。
  17. 前記基準特徴量及び前記特徴量が、
    周期定常性を基に算出した値、時間波形における振幅標準偏差、時間波形における振幅尖度、周波数遷移、元波形のスペクトラムの最大値、元波形のスペクトラムの対称性、元波形のキャリア成分の有無、元波形の線スペクトラム数、2逓倍後のスペクトラムの最大値、2逓倍後のスペクトラムの対称性、2逓倍後のキャリア成分の有無、2逓倍後の線スペクトラム数、4逓倍後のスペクトラムの最大値、4逓倍後のスペクトラムの対称性、4逓倍後のキャリア成分の有無、4逓倍後の線スペクトラム数、8逓倍後のスペクトラムの最大値、8逓倍後のスペクトラムの対称性、8逓倍後のキャリア成分の有無、8逓倍後の線スペクトラム数、帯域幅、振幅瞬時の標準偏差、振幅瞬時の絶対値の標準偏差、振幅瞬時の尖度、周波数瞬時の絶対値の標準偏差、周波数瞬時の尖度、位相瞬時の真値の標準偏差、位相瞬時の絶対値の標準偏差、正規化振幅絶対値のスペクトラムの最大値、左右スペクトラムの有無、左右スペクトラムの左右非対象性、中心周波数の電力、受信信号スペクトラムの最大値、コンスタレーション、
    から1種類以上選ばれる特徴量を含むことを特徴とする請求項13乃至16のいずれか1項に記載の変調形式判定装置。
  18. 演算機能を有する変調形式判定部を備え、受信信号の変調形式を判定する変調形式判定装置の変調形式判定方法であって、
    前記変調形式判定部が、
    変調形式毎に歪のない受信信号の特徴を数値化した基準特徴量から基準特徴量分布を生成するステップと、
    受信信号から前記受信信号の特徴を数値化した特徴量を算出するステップと、
    前記特徴量から算出した統計量を要素とする統計量行列を生成するステップと、
    前記統計量行列から固有値及び固有ベクトルを算出するステップと、
    前記固有ベクトルから最大の固有値に対応するベクトル以外のベクトルを一つ以上選択して非信号行列を生成するステップと、
    前記非信号行列と前記基準特徴量分布と基準特徴量の誤差成分とから基準特徴量の誤差成分を変数として含む評価式に基づいて変調形式毎にスカラー量を算出するステップと、
    を備えることを特徴とする変調形式判定方法。
  19. 変調形式毎に歪のない受信信号の特徴を数値化した基準特徴量を格納する基準特徴量データベースと、演算機能を有する変調形式判定部と、
    を備え、受信信号の変調形式を判定する変調形式判定装置の変調形式判定方法であって、
    前記変調形式判定部が、
    受信信号から前記受信信号の特徴を数値化した特徴量を算出するステップと、
    前記特徴量から共分散行列を生成するステップと、
    前記共分散行列から固有値及び固有ベクトルを算出するステップと、
    前記固有ベクトルから最大の固有値に対応するベクトル以外のベクトルを一つ以上選択して非信号行列を生成するステップと、
    前記基準特徴量データベースから変調形式毎に前記基準特徴量と基準特徴量の誤差成分とを読み出して誤差基準特徴量分布を生成するステップと、
    前記非信号行列と前記誤差基準特徴量分布と基準特徴量の誤差成分を変数として含む評価式に基づいて変調形式毎にスカラー量を算出するステップと、
    を備えることを特徴とする変調形式判定方法。
  20. 前記変調形式判定部が、
    前記スカラー量のうち最大の前記スカラー量を判定するステップと、
    この最大の前記スカラー量が算出された前記基準特徴量の変調形式を、受信信号の変調形式であると判定するステップと、
    を備えることを特徴とする請求項18又は請求項19記載の変調形式判定方法。
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