JP2008177196A - 面実装用方形蓄電セル - Google Patents

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Abstract

【課題】携帯機器等に使用される面実装用コイン形蓄電セルに関し、実装面積ロスが大きく小型大容量化が困難という課題を解決し、実装面積効率が高く小型大容量化が可能な面実装用方形蓄電セルを提供することを目的とする。
【解決手段】正負一対の電極17が絶縁性のセパレータ16を介して対面するように配置された素子と、この素子を駆動用電解液19と共にケース(陽極側)11内に収納して絶縁性のガスケット15を介して密封する上蓋(陰極側)13からなる面実装用方形蓄電セルであって、上記ガスケット15の材質がポリフェニレンサルファイド(PPS)の直鎖型ポリマーを主体とし、これに少なくともゴム材料を混合して柔軟性を付加させたものである面実装用方形蓄電セルとするものである。
【選択図】図1

Description

本発明は各種電子機器に使用される面実装用コイン形蓄電セルの中で、特に実装面積効率を追及して外観形状を方形にした面実装用方形蓄電セルに関するものである。
この種のコイン形蓄電セルには、電気二重層コンデンサやボタン電池等があり、これらコイン形蓄電セルの一例としての電気二重層コンデンサの構成を図8に示す。同図に示すように、活性炭電極からなる陽極性の分極性電極41と、活性炭電極からなる陰極側の分極性電極42とをセパレータ43を介して対向配置し、そして陽極側の分極性電極41には陽極集電体44を設け、かつ陰極側の分極性電極42には陰極集電体45を設け、その後、前記一対の分極性電極41、42およびセパレータ43に駆動用電解液46を含浸させて、これらを陰極端子となる上蓋47と陽極端子となる金属ケース48で構成される収納空間部に収納し、そして上蓋47の外周部に形成した折り曲げ部50と金属ケース48の外周部との間に電気絶縁性を有するガスケット49を配置して金属ケース48の外周部の先端部51をカーリングすることにより、ガスケット49で上蓋47の折り曲げ部50を外側から包み込んで一対の分極性電極41、42を収納している収納空間部の気密封口を行うようにしている。
近年、機器の小型化による電子部品の高集積化に伴い、基板上の電子部品の高集積化が進んでおり、上記電気二重層コンデンサを実装する方法として、リフローハンダ付けによる面実装が主流となってきている。また、環境問題を考慮したハンダの鉛フリー化の進行に伴い、より高い耐熱性が求められるようになってきている。
このような要望に対して、上記電気二重層コンデンサのガスケット49としてポリプロピレン(PP)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)等の耐熱性を有した熱可塑性樹脂を用いることが知られている。
一方、電子部品の高集積化に伴って小型化の要求に対しては、セパレータ43を介した一対の分極性電極41、42を陽陰極の板状の集積体で挟み込み、これを樹脂モールドした電気二重層コンデンサとする提案がなされている。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1、2が知られている。
特開平08−298232号公報 特開平05−315189号公報
しかしながら上記従来の電気二重層コンデンサにおいて、ガスケット49に用いられるポリプロピレン(PP)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)等の耐熱性を有した熱可塑性樹脂は耐熱性、電気特性、難燃性が良好である等の特徴を有するが、耐湿特性及びサーマルサイクル特性が熱硬化性樹脂に比べて大幅に劣るという問題を有している。
この対策として、ポリプロピレン(PP)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)等に無機フィラーを添加させるという検討もなされているが満足できる特性を得るには至ってない。
また、樹脂モールドした電気二重層コンデンサにおいては、駆動用電解液46という液体を用いるため、モールド成型時に駆動用電解液46の一部が蒸発したり、樹脂内に駆動用電解液46が拡散したりして、電気二重層コンデンサの特性を満足できるものが得られにくいという課題を有している。
また、上記従来の電気二重層コンデンサにおいて、上蓋47と金属ケース48を方形にすることも考えられるが、上蓋47と金属ケース48をカシメ結合する作業が難しくなり、特にコーナ部でのカシメ結合が均一にできないために封止性能にバラツキが発生するという問題がある。
本発明はこのような従来の課題を解決し、実装面積のロスを無くして小型大容量化を図り、かつ、優れた信頼性を発揮することが可能な面実装用方形蓄電セルを提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために本発明は、正負一対の電極が絶縁性のセパレータを介して対面するように配置された素子と、この素子を駆動用電解液と共にケース(陽極側)内に収納して絶縁性のガスケットを介して密封する上蓋(陰極側)からなる面実装用方形蓄電セルであって、上記ガスケットの材質がポリフェニレンサルファイド(PPS)の直鎖型ポリマーを主体とし、これに少なくともゴム材料を混合して柔軟性を付加させた面実装用方形蓄電セルとするものである。
また、上記素子及びガスケットならびにケースと上蓋が方形に構成され、上記ガスケットが断面H型の環状に形成され、その環状の上部側の凹部に上蓋の開口端を、同下部側の凹部にケースの開口端を嵌め込むようにし、かつケースならびに上蓋に夫々接合された正負一対の端子と、この正負一対の端子の一部が夫々露呈する状態で上記ケースならびに上蓋を絶縁性の外装樹脂で被覆した構成とするものである。
また、素子及びガスケットならびにケースと上蓋が方形に構成され、ケース及び上蓋の開口端に絶縁性のガスケットをそれぞれ一体成型し、このガスケットどうしを結合して封止した構成とするものである。
以上のように本発明の面実装用方形蓄電セルにおいて、ポリフェニレンサルファイド(PPS)の直鎖型ポリマーを主体とし、これに少なくともゴム材料を混合したガスケットは、直鎖型のポリフェニレンサルファイドは靭性が高く、ゴム材料と混合するとより柔軟性を発揮してケース及び上蓋との接着性が増し、かつ双方のポリマーが化学架橋することなく、互いのポリマーどうしが絡み合っているため、耐熱性及び耐湿性に優れるので、このガスケットを用いてケースと上蓋を結合すると、高い封止性能を安定して発揮することができる。
また、上記素子を含めた蓄電セルを方形にすることにより、実装面積のロスを低減すると共に、この蓄電セルを外装樹脂で被覆し、かつ、この外装樹脂に沿って正負一対の端子を折り曲げた構成により、より封止性能を高めた極めて小さな実装面積の中に大きな面積の素子を配設することが実現でき、小型大容量化を図ることができるという効果が得られるものである。
(実施の形態1)
以下、実施の形態1を用いて、本発明の請求項1に記載の発明について説明する。
図1は本発明の実施の形態1による面実装用方形蓄電セルとしてのコイン形電気二重層コンデンサの構成を示す部分断面図である。図1において、金属ケース11と上蓋13の内底面に集電材18をそれぞれ塗布し、一対の分極性電極17がセパレータ16を介して集電材18と接触するように金属ケース11と上蓋13に挿入されている。また、一対の分極性電極17には駆動用電解液19が含浸されている。
そして上蓋13の外周部に形成した折り曲げ部14と金属ケース11の外周部12との間に絶縁性のガスケット15を配置して金属ケース11の外周部12の先端をカーリングすることにより、ガスケット15が押圧されて上蓋13の折り曲げ部14を包み込んで気密封口されている。
上記一対の分極性電極17は、活性炭粉末と導電性付与剤であるカーボンブラック、バインダーとしてポリテトラフルオロエチレンを混合して混練機で十分に混練してペーストを作製し、このペーストを所望の大きさの方形に成型し、これを乾燥することにより形成したものである。
また、上記金属ケース11ならびに上蓋13はオーステナイト系のステンレス板を用いている。
また、上記絶縁性のガスケット15はポリフェニレンサルファイド(PPS)の直鎖型ポリマーを主体とし、これにゴム材料、必要に応じてガラス繊維を混合して柔軟性を付加させたものであり、この直鎖型のポリフェニレンサルファイド(PPS)は分岐型ポリマーよりも靭性が高いので、ゴム材料と混合することにより、より高い柔軟性を有し、かつ双方が化学架橋することなく、互いのポリマーどうしが絡み合うので耐熱性及び耐湿性に優れるので、ガスケット15としたときの金属材料との接着性が優れるので、封止性能を向上させることができる。
上記ゴム材料としてはニトリルゴム(NBR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、イソプレンゴム(IR)、クロロプレンゴム(CR)、ブタジエンゴム(BR)、ブチルゴム(IIR)、エチレン・プロピレンゴム(EPM)、エチレン酢ビゴム(EVA)、塩素化ポリエチレンゴム(CPE)、エピクロロヒドリンゴム(ECO)、ニトリルイソプレンゴム(NIR)、フッ素ゴム(FRM)、シリコーンゴム(Si)等が挙げられ、特にブチルゴム(IIR)が耐熱性、耐薬品性に優れるので好ましい。
このゴム材料の混合量は、ポリフェニレンサルファイド(PPS)に対して5〜30%の範囲が好ましい。この範囲から外れると柔軟性や耐熱性の点で満足できないものとなる。
以下、上記実施の形態1の具体的な実施例について説明する。
(実施例1)
前記実施の形態1において、分極性電極は平均粒径5μmの石油コークス系活性炭粉末と導電性付与剤として平均粒径0.05μmのカーボンブラック、ポリテトラフルオロエチレン(以下、PTFEと略す)を分散した水溶性バインダー溶液(PTFE濃度:60%)を10:2:1の重量比に混合して混練機で充分に混練した後、水の分散溶媒を少しずつ加えてさらに混練してペーストを作製し、その後、このペーストを成型機にて成型して、100℃の大気中で1時間乾燥して成型体を得た。
この成型体を寸法60mmの円板状に切断して2枚1組の分極性電極を得た。
次に、この2枚の分極性電極と厚さ50μmで65mmの円板状のセパレータに、プロピレンカーボネートの溶媒に4エチルアンモニウム4フッ化ホウ素を溶解した電解液を含浸した。
次に、この一対の分極性電極がその間にセパレータを介在して対面するようにし、続いて、ステンレスの金属ケースと上蓋の内面に導電層を介して前記分極性電極が接するように配置して、その周縁部を絶縁性のガスケットにより密閉して、直径6.8mm、高さ1.4mmのコイン形電気二重層キャパシタを得た。
なお、上記ガスケットは直鎖型のポリフェニレンサルファイド(PPS)100部に対して、ブチルゴム(IIR)を5部、ガラス繊維(10〜30μmの短繊維)5部を混合して成型したものを用いた。
(実施例2)
前記実施例1において、ガスケットを直鎖型のポリフェニレンサルファイド(PPS)100部に対して、イソプレンゴム(IR)を15部、ガラス繊維(10〜30μmの短繊維)5部を混合して成型したものを用いた以外は上記実施例1と同様にしてコイン形電気二重層コンデンサを作製した。
(実施例3)
前記実施例1において、ガスケットを直鎖型のポリフェニレンサルファイド(PPS)100部に対して、ブタジエンゴム(BR)を30部、ガラス繊維(10〜30μmの短繊維)5部を混合して成型したものを用いた以外は上記実施例1と同様にしてコイン形電気二重層コンデンサを作製した。
(比較例1)
前記実施例1において、ガスケットとして分岐型ポリフェニレンサルファイド100部にガラス繊維(10〜30μmの短繊維)5部を混合して成型したものを用いた以外は上記実施例1と同様にしてコイン形電気二重層コンデンサを作製した。
上記実施例1〜3および比較例1のコイン形電気二重層コンデンサについて、図2に示す温度プロファイルでプリント基板にリフローハンダ付けを行い、その容量変化と漏液の検査結果を(表1)に示す。なお、サンプル数は20個であり、容量変化はリフロー前後の容量変化率である。
Figure 2008177196
(表1)から明らかなように、上記実施例1〜3のコイン形電気二重層コンデンサは比較例1のコイン形電気二重層コンデンサに比べて、ガスケットから外部に漏液がなく、容量変化率も小さいことから極めて安定したコイン形電気二重層コンデンサを得ることができる。
このように本発明の面実装用方形蓄電セルは、ケース(陽極側)と上蓋(陰極側)を密閉する際のガスケットの材質をポリフェニレンサルファイド(PPS)の直鎖型ポリマーを主体とし、これに少なくともゴム材料を混合して柔軟性を付加させたものを用いることにより、直鎖型のポリフェニレンサルファイド(PPS)は分岐型ポリマーよりも靭性が高いので、ゴム材料と混合することにより、柔軟性を有し、かつ双方が化学架橋することなく、互いのポリマーどうしが絡み合うので耐熱性及び耐湿性に優れ、ケースと上蓋との接着性に優れるので、封止性能を向上させることができる。
(実施の形態2)
以下、実施の形態2を用いて、本発明の特に請求項2、3に記載の発明について説明する。
図3(a)〜(c)は本発明の一実施の形態による面実装用方形蓄電セルの構成を示した平面図と正面断面図と底面図、図4(a)〜(c)は同面実装用方形蓄電セルに使用される金属ケースならびに上蓋を示した平面図と正面断面図と要部拡大断面図、図5(a)〜(c)は同面実装用方形蓄電セルに使用されるガスケットを示した平面図と正面断面図と要部拡大断面図である。
図3〜図5において、21は蓄電セルを示し、この蓄電セル21は方形に形成された正負一対の分極性電極22a、22bが同じく方形に形成された絶縁性のセパレータ23を介して対面するように配置されることにより方形の素子を構成し、この素子に図示しない駆動用電解液を含浸させた状態で夫々方形に形成された金属ケース24と上蓋25内に収容すると共に、この金属ケース24と上蓋25間に同じく方形に形成された絶縁性のガスケット26を配設して封止を行うように構成されているものである。
27aと27bは上記金属ケース24ならびに上蓋25に夫々接合された正負一対の端子、28はこの正負一対の端子27a、27bの外表面が夫々露呈する状態で上記蓄電セル21を方形に被覆した絶縁性の外装樹脂であり、この外装樹脂28の周面に沿って上記正負一対の端子27a、27bを折り曲げることにより、実装面となる底面部に正負一対の端子27a、27bが配設されるように構成したものであり、これにより面実装対応の方形蓄電セルが構成されるものである。
上記分極性電極22a、22bは、上記実施の形態1で用いたものと同じである。
また、上記金属ケース24ならびに上蓋25はステンレス板を用いて夫々同形状、同寸法に構成されており、かつ、開口端に鍔状の係合部24aならびに25aを夫々環状に設けた構成としているものである。
また、上記絶縁性のガスケット26は断面H型の環状に形成されると共に、このH型に形成された外周側の壁の終端に内面側に突出する係止部26aを環状に設けた構成と、上記断面H型に形成されることにより上部側に形成された環状の凹部に上記上蓋25の開口端を嵌め込むと共に、上蓋25の開口端に設けた鍔状の係合部25aをガスケット26に設けた係止部26aで係合保持するようにし、同様にガスケット26の下部側に形成された環状の凹部に金属ケース24の開口端を嵌め込むと共に、金属ケース24の開口端に設けた鍔状の係合部24aをガスケット26に設けた係止部26aで係合保持するようにしたものである。
なお、上記ガスケット26は、直鎖型のポリフェニレンサルファイド(PPS)100部に対して、ブチルゴム(IIR)を10部、ガラス繊維(10〜30μmの短繊維)5部を混合して成型したものを用いた。
また、上記絶縁性の外装樹脂28は熱可塑性樹脂により構成されており、上記ガスケット26に用いる熱可塑性樹脂の耐熱温度がこの外装樹脂28に用いる熱可塑性樹脂の耐熱温度と同等、もしくはそれ以上とすることにより、上記蓄電セル21を作製した後に外装樹脂28で被覆する際に、蓄電セル21を封止しているガスケット26に熱ダメージを与えないようにして耐熱保証を行っているものである。
なお、上記外装樹脂28としてガラス繊維(10〜30μmの短繊維)30%含有のポリフェニレンサルファイド(PPS)を混合したものを用いた。
以上のように本実施の形態による面実装用方形蓄電セルは、素子を含めた蓄電セル21を方形にすることによって実装面積のロスを低減すると共に、この蓄電セル21を外装樹脂28で被覆し、かつ、この外装樹脂28に沿って正負一対の端子27a、27bを折り曲げた構成により、極めて小さな実装面積の中に大きな面積の素子を配設することが可能になるため、従来品と同容量を発揮する素子を用いても実装面積は概ね50%弱で済み、小型大容量化を実現することができるようになるという格別の効果を奏するものである。
さらに、金属ケース24と上蓋25をガスケット26により結合し、これを外装樹脂28で被覆した構成により、一般的な結合方法として用いられるカシメ結合においては方形の各コーナ部のカシメ加工が難しいという問題を一挙に解決することができるものであり、封止を含めた信頼性を高いレベルで保証することが可能になるという格別の効果も得られるものである。
(実施の形態3)
以下、実施の形態3を用いて、本発明の特に請求項4に記載の発明について説明する。
図6(a)〜(c)は本実施の形態3による面実装用方形蓄電セルの構成を示した平面概念図、同正面断面図、同底面概念図、図7は同面実装用方形蓄電セルに使用されるガスケットを一体成形した金属ケースを示した断面図である。
図6、図7において、31は蓄電セルを示し、この蓄電セル31は方形に形成された正負一対の分極性電極32a、32bが同じく方形に形成された絶縁性のセパレータ33を介して対面するように配置されることにより方形の素子を構成し、この素子に図示しない駆動用電解液を含浸させた状態で方形に形成された一対の金属ケース34a、34bを対向させて挟み込むように収容すると共に、この一対の金属ケース34a、34b間に同じく方形に形成された絶縁性のガスケット35をそれぞれ配設し、このそれぞれのガスケット35を結合して封止を行うようにして構成されたものである。
36と37は上記一対の金属ケース34a、34bに夫々接合された正極端子板と負極端子板、36aと37aはこの正負一対の端子板36、37の金属ケース34a、34bとの接合部以外を金属ケース34a、34bから離れる方向に階段状に折り曲げて設けた段差部、38はこの段差部36a、37aが外表面に露呈する状態で上記蓄電セル31を被覆した絶縁性の外装樹脂であり、この外装樹脂38の周面に沿って上記正負一対の端子板36、37の段差部36a、37aを折り曲げることにより、実装面となる底面部に正負一対の端子が配設されるように構成したものであり、これにより面実装対応の方形蓄電セルが構成されるものである。
上記分極性電極32a、32bは、上記実施の形態1で用いたものと同じである。
また、上記金属ケース34a、34bはアルミニウム材またはステンレス材を用いて夫々同形状、同寸法に構成されており、この金属ケース34a、34bの夫々の開口端に上記絶縁性のガスケット35が一体成形されており、このガスケット35どうしを接着剤、熱溶着、超音波溶着等の手段により結合して封止を行うようにしているものである。
また、上記ガスケット35は、直鎖型のポリフェニレンサルファイド(PPS)100部に対して、ブチルゴム(IIR)を10部、ガラス繊維(10〜30μmの短繊維)5部を混合して成型したものを用いた。
また、上記絶縁性の外装樹脂38としては熱硬化性樹脂が適しており、本実施の形態においてはエポキシ樹脂を用いたものであり、この外装樹脂38で上記蓄電セル31を被覆する際に、図示しない射出成型金型内に配置した蓄電セル31の金属ケース34a、34bならびに正負一対の端子板36、37の一部を夫々図示しないスライドピンにより圧接保持するようにしているため、モールド成型を終えた外装樹脂38には上記スライドピンを抜き取った跡に金属ケース34a、34bならびに正負一対の端子板36、37の一部が露呈する穴38aが複数個形成されるようになるものである。
以上のように本実施の形態による面実装用方形蓄電セルは、素子を含めた蓄電セル31を方形にすることによって実装面積のロスを低減すると共に、この蓄電セル31を外装樹脂38で被覆し、かつ、この外装樹脂38に沿って正負一対の端子板36、37を折り曲げた構成により、極めて小さな実装面積の中に大きな面積の素子を配設することが可能になるため、従来品と同容量を発揮する素子を用いても実装面積は概ね50%弱で済み、小型大容量化を実現することができるようになるという格別の効果を奏するものである。
さらに、金属ケース34a、34bの結合をガスケット35により行い、これを外装樹脂38で被覆した構成により、一般的な結合方法として用いられるカシメ結合においては方形の各コーナ部のカシメ加工が難しいという問題を一挙に解決することができるものであり、封止を含めた信頼性を高いレベルで保証することが可能になるという格別の効果も得られるものである。
また、正負一対の端子板36、37に段差部36a、37aを設け、この段差部36a、37aが外装樹脂38から表出するようにした構成により、端子板36、37の金属ケース34a、34bとの接合部分において溶接痕が浮き気味になった場合でも、この溶接痕は外装樹脂38に被覆されてしまうために外装樹脂38から突出することがなくなり、基板実装時の短絡の恐れを皆無にすることができるという格別の効果も得られるものである。
なお、本実施の形態においては、蓄電セルとして電気二重層キャパシタを例にして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、二次電池や電気化学キャパシタ等を用いた蓄電セルであっても良いものであり、同様の効果が得られるものである。
本発明による面実装用方形蓄電セルは、実装面積のロスを無くして小型大容量化を図ると共に、高信頼性を実現することができるという効果を有し、特に小型化、高密度実装が要求される携帯機器用等として有用である。
本発明の実施の形態1による面実装用方形蓄電セルの構成を示す部分断面図 同リフローハンダ付けの温度プロファイルを示す図 (a)本発明の実施の形態2による面実装用方形蓄電セルの構成を示す平面図、(b)同正面断面図、(c)同底面図 (a)同面実装用方形蓄電セルに使用されるケース(上蓋)を示した平面図、(b)同正面断面図、(c)同要部拡大断面図 (a)同面実装用方形蓄電セルに使用されるガスケットを示した平面図、(b)同正面断面図、(c)同要部拡大断面図 (a)本発明の実施の形態3による面実装用方形蓄電セルの構成を示す平面図、(b)同正面断面図、(c)同底面図 同面実装用方形蓄電セルに使用されるガスケットを一体成形した金属ケースの断面図 従来の電気二重層コンデンサの断面図
符号の説明
11 金属ケース
12 金属ケースの外周部
13 上蓋
14 上蓋の折り曲げ部
15 ガスケット
16 セパレータ
17 一対の分極性電極
18 集電材
19 駆動用電解液

Claims (4)

  1. 正負一対の電極が絶縁性のセパレータを介して対面するように配置された素子と、この素子を駆動用電解液と共にケース(陽極側)内に収納して絶縁性のガスケットを介して密封する上蓋(陰極側)からなる面実装用方形蓄電セルであって、上記ガスケットの材質がポリフェニレンサルファイド(PPS)の直鎖型ポリマーを主体とし、これに少なくともゴム材料を混合して柔軟性を付加させたものである面実装用方形蓄電セル。
  2. 素子及びガスケットならびにケースと上蓋が方形に構成され、上記ガスケットが断面H型の環状に形成され、その環状の上部側の凹部に上蓋の開口端を、同下部側の凹部にケースの開口端を嵌め込むようにし、かつケースならびに上蓋に夫々接合された正負一対の端子と、この正負一対の端子の一部が夫々露呈する状態で上記ケースならびに上蓋を絶縁性の外装樹脂で被覆したものである請求項1に記載の面実装用方形蓄電セル。
  3. ケースならびに上蓋の開口端に夫々鍔状の係合部を環状に設けると共に、断面H型の環状のガスケットの外周側の壁の終端に内面側に突出する係止部を環状に設け、この係止部により上記ケースならびに上蓋に設けた係合部を夫々係合保持したものである請求項2に記載の面実装用方形蓄電セル。
  4. 素子及びガスケットならびにケースと上蓋が方形に構成され、ケース及び上蓋の開口端に絶縁性のガスケットをそれぞれ一体成型し、このガスケットどうしを結合して封止したものである請求項2に記載の面実装用方形蓄電セル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2018123502A1 (ja) * 2016-12-27 2018-07-05 株式会社豊田自動織機 蓄電モジュール及び蓄電モジュールの製造方法
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