JP2008176491A - 記事情報の閲覧支援用のプログラムおよび記事情報閲覧装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザが個人的に興味を持つ情報および世間一般の関心が高いカテゴリの情報を閲覧できるようにする。
【解決手段】見出し情報取得部11によりインターネット2から見出し情報群が取り込まれると、分類処理部12は、各見出し情報を複数のカテゴリに分類し、それぞれの見出し情報をカテゴリ別データベース17の対応カテゴリのファイルに格納する。一覧画面作成部13は、各カテゴリにつき、それぞれ最新の情報を抽出した後に、興味度データベース18内のカテゴリのうち、興味度が所定の基準値以上のカテゴリについて、未抽出の情報を抽出する。さらに、抽出された各情報による一覧画面が作成され、GUI処理部14により表示される。この一覧画面に対するユーザの選択操作に応じて詳細記事情報の取り込みと、各カテゴリの興味度を更新する処理とが実行される。
【選択図】図1

Description

この発明は、インターネットのようなコンピュータネットワークとの通信が可能なコンピュータに、コンピュータネットワークから配信される各種の記事情報の閲覧を支援する処理を行わせるためのプログラム、およびこのプログラムにより構成される記事情報閲覧装置に関する。
インターネットにおける情報の配信には、大きく分けて、プル型の情報配信とプッシュ型の情報配信とがある。プル型の情報配信では、ユーザにより入力されたキーワードに基づいてインターネット上の情報を検索し、ヒットした情報の見出し情報やURLの一覧画面を表示する。プッシュ型の情報配信では、あらかじめ登録されたカテゴリに対応する情報を集め、ユーザの端末に自動的に配信する。
また下記の特許文献1のように、あらかじめ登録された各種のサイトを、カテゴリ毎にキーワードが分類された辞書を用いて検索することによって、ユーザが興味を持つ情報を自動抽出して配信する方法もある。
特開2004−206211号公報
さらに近年では、RSS(RDF(Resource Description Framework) Site Summary)等の規格に基づいて、種々の情報をわかりやすく提示したサイトが増えている。たとえば、新聞社やテレビ局などのニュース配信サイトでは、多彩な内容の記事の見出し情報(見出しそのものを示す情報のほか、リンク先のURLや詳細記事の要約などを含む。)をカテゴリ毎にまとめた一覧画面を表示し、その画面上の所定の見出し情報が選択されると、より詳細な記事情報を表示するようにしている。
プッシュ型、プル型の情報配信では、いずれもユーザの入力によって配信される情報が絞り込まれるが、キーワードが適切でないと、ユーザが求める情報が配信されない可能性がある。また入力のために、ユーザに過度の負担をかける場合もある。さらにプッシュ型の情報配信によりユーザの意図する情報を得るためには、ユーザの趣味や関心事などを事細かに入力するとともに、氏名やアドレスなどの個人情報まで入力する必要があるが、入力した個人情報がネットワーク上に流出して悪用されるおそれがある。
新聞社などによる一般的なニュース配信サイトでは、情報をカテゴリ毎に分類して提示するようにしているが、特定のカテゴリに表示対象を絞り込むことはできない。また、大きな事件やイベントがあると、その件に関する記事情報が多数表示されるが、これらの情報は、関心のないユーザにとっては、自分が関心を持つ情報を探す妨げになってしまう。
一方で、通常は特段の関心を持たないカテゴリの情報であっても、災害情報等の緊急情報や重大事件など、誰もが把握しておきたいと考えるような情報については、常に配信するのが望ましい。
また特許文献1に開示されている方法では、各種カテゴリに対するアクセスの頻度に基づいて興味分野を絞り込んでいると思われるが、人間が興味を持つ対象は時間が経つにつれて変化することが多い。特許文献1のような方法では、時間の経過による興味分野の変遷に十分に対応できない可能性がある。
この発明は、上記した各種の問題点に着目してなされたもので、コンピュータネットワークから配信された見出し情報を集めた情報群を、ユーザの使用する端末装置で処理することにより、個人情報をコンピュータネットワークに流出させることなく、関心の高い情報および最新の重要な情報の双方を閲覧できるような環境を設定することを第1の課題とする。
またこの発明は、時間の経過に伴ってユーザが興味を持つ対象が変化しても、その変化に的確に追随した情報を閲覧できるようにすることを、第2の課題とする。
この発明にかかる記事情報の閲覧支援用のプログラムは、コンピュータネットワークから配信される情報のうち、詳細な記事情報にリンクする見出し情報を集めた情報群を対象に、各見出し情報を個別に解析して、複数種のカテゴリの中から各情報に適合するカテゴリを特定する第1ステップ;所定数のカテゴリについて、それぞれ少なくとも前記第1ステップの処理が完了した情報群の中から生成された時刻が最も新しい見出し情報を抽出するとともに、あらかじめ設定された興味度が所定の基準値を上回るカテゴリ毎に、前記生成された時刻が新しいものから順に、前記興味度の大きさに応じた数の追加の見出し情報を抽出する第2ステップ;第2ステップで抽出された見出し情報による一覧画面をモニタ装置に表示する第3ステップ;表示された一覧画面に対するユーザの選択操作に応じて、選択された見出し情報にリンクする記事情報の配信を要求する信号を前記コンピュータネットワークに送信するとともに、各カテゴリに対する興味度を更新する処理を実行する第4ステップ;の各ステップを、前記コンピュータに実行させるように構成されている。
この発明でいうところの「見出し情報」には、記事の大まかな内容を表現するテキスト情報(「見出し」そのものに相当する情報)と、詳細な記事を呼び出すための情報(たとえば詳細記事の格納場所を示すアドレス)とが含まれる。さらに詳細記事の要約を示すテキスト情報や記事の作成時刻が含まれるのが望ましい。
第1ステップでは、たとえば各カテゴリで多く使用される語が登録されたテーブルを用いて、見出し情報中のテキストを解析し、このテキストの内容がいずれのカテゴリに適合するかを判別する。第2ステップでは、たとえば、災害、事故、犯罪、スポーツの国際大会など、情報の取得が必要なカテゴリや世間の関心が高いカテゴリについて、配信された情報群の中から最新の情報が抽出され、さらにユーザの関心の度合いが高いカテゴリについて、最新の情報以外の所定数の情報が抽出される。第3ステップでは、第2ステップで抽出された情報による一覧画面が表示されるので、ユーザは、世間一般の関心が高いカテゴリについて、最新情報を確認できるとともに、自分が個人的に興味を持つカテゴリについて、最新情報以外の情報まで確認することができる。
また、興味度は、一覧画面に対する選択操作が行われる都度、更新されるので、ユーザが、特定のカテゴリについて、より詳細な記事情報を呼び出す操作を繰り返せば、そのカテゴリに対する興味度が高められる。よって、以後の一覧画面においては、その選択が繰り返し行われたカテゴリに対応する情報が多数表示されるようになる。
上記のプログラムの好ましい態様では、第4ステップにおいて、上記の一覧画面において選択された見出し情報に対応するカテゴリについて、興味度を増加させる処理を行うとともに、それ以外のカテゴリについて、興味度を減少させる処理を実行する。この態様によれば、過去に多く選択されたが、時間が経つにつれて選択されなくなったカテゴリの興味度は、しだいに減少するので、見出し情報の一覧画面についても、ユーザが興味を持つカテゴリの変化に追随させることができる。
上記のプログラムは、たとえば、パーソナルコンピュータ用のプログラムとして、オペレーションシステムやブラウザと連動して動くように構成される。また、携帯電話等の携帯端末用のプログラムとして構成してもよい。
なお、このプログラムによる処理は、見出し情報群の配信を受けた直後に行われるのが望ましいが、これに限らず、あらかじめ配信され、メモリ内に保存されていた見出し情報群に対して実行してもよい。
この発明にかかる記事情報閲覧装置は、コンピュータネットワークと通信するための通信手段;通信手段が前記コンピュータネットワークから取り込んだ情報のうち、詳細な記事情報にリンクする見出し情報を集めた情報群を対象に、各見出し情報を個別に解析して、複数種のカテゴリの中から各情報に適合するカテゴリを特定するカテゴリ特定手段;複数種のカテゴリ毎に、そのカテゴリに対するユーザの関心の強さを示す興味度が保存された興味度記憶手段;所定数のカテゴリについて、それぞれ少なくともカテゴリ特定手段による特定処理が完了した情報群の中から生成された時刻が最も新しい見出し情報を抽出するとともに、興味度記憶手段に保存された興味度が所定の基準値を上回るカテゴリ毎に、生成された時刻が新しいものから順に、興味度の大きさに応じた数の見出し情報を抽出する情報抽出手段;情報抽出手段により抽出された見出し情報の一覧画面の表示データを生成する表示データ生成手段;表示データ生成手段により生成された表示データを用いて前記一覧画面を表示する表示手段;表示手段に表示された一覧画面に対するユーザの選択操作に応じて、前記通信手段に、選択された見出し情報にリンクする記事情報の配信を要求する信号を前記コンピュータネットワークに送信させる配信要求処理手段;選択操作に応じて、前記興味度記憶手段に保存されている各カテゴリに対する興味度を更新する興味度更新手段、の各手段を具備する。
さらに好ましい態様における記事情報閲覧装置では、興味度更新手段は、前記一覧画面において選択された見出し情報に対応するカテゴリについて、興味度を増加させる処理を行うとともに、それ以外のカテゴリについて、興味度を減少させる処理を実行するように構成される。
上記の記事情報閲覧装置は、上記した記事情報の閲覧支援用のプログラムが組み込まれたコンピュータを主体とするもので、たとえば、パーソナルコンピュータや、携帯電話,PDA等の携帯端末装置をあげることができる。
この発明によるプログラムおよび記事情報閲覧装置によれば、ユーザが関心を持つカテゴリに関する情報等を外部のコンピュータに送信しなくとも、コンピュータネットワークから配信される一般的な見出し情報を、ユーザが使用する端末装置内で編集することにより、ユーザの嗜好に適した見出し情報の一覧画面を表示するので、個人情報がコンピュータネットワークに流出するおそれがない。また、一覧画面では、少なくとも世間一般の関心が高いカテゴリについての最新情報を確認できるとともに、ユーザが興味を持つカテゴリについてより多くの情報を確認することができるから、個々のユーザの希望に応じた情報提示画面を提供することができ、利便性を高めることができる。
図1は、記事情報閲覧支援システムの構成を示す。この記事情報閲覧支援システム1は、インターネット2から配信される各種記事を閲覧する上で、ユーザが関心を持つ記事を閲覧しやすい画面を提示するもので、インターネット2への接続機能を有する機器(パーソナルコンピュータ、携帯電話など)の制御部内に設定される。
具体的には、上記制御部を構成するコンピュータにプログラムをインストールすることにより、見出し情報取得部11、分類処理部12、一覧画面作成部13、GUI処理部14、詳細記事情報取得部15、興味度更新部16の各処理部と、2種類のデータベース(カテゴリ別データベース17および興味度データベース18)とを含むシステムが構築される。
見出し情報取得部11は、インターネット2から、所定のニュース配信サイトが不特定多数のユーザに公開している記事の見出し情報群(特定のカテゴリに限定されない複数の見出し情報が含まれる。)を取り込むように設定されている。アクセスするサイトは1つに限らず、複数のサイトを設定することもできる。
取り込みが完了すると、分類処理部12や一覧画面作成部13の処理により、取り込まれた見出し情報を独自の書式でリストアップした一覧画面が生成され、図示しないモニタ装置に表示される。
なお、見出し情報は、いわゆる「見出し」や要約記事を表すテキストをHTML形式のデータに変換したもの(以下、便宜上「テキスト情報」という。)、詳細記事の格納場所を示すアドレス(URL)、および詳細記事が作成された時刻(以下、「記事作成時刻」という。)などにより構成される。
カテゴリ別データベース17は、受信した見出し情報を一時保存するためのもので、複数のデータファイルの集合体として構成される。これらのデータファイルは、それぞれ特定のカテゴリ(たとえば政治、為替、事故、野球、サッカー、音楽など)に対応づけられている。
分類処理部12は、見出し情報取得部11が受信した情報群に含まれる各種見出し情報を、それぞれの内容に応じたカテゴリに分類して、カテゴリ別データベース17に保存するためのものである。なお、この分類処理部12には、各種のカテゴリで使用される頻度の高い語を格納した辞書ファイルが含まれる。上記の分類処理は、この辞書ファイルを用いて行われる。
興味度データベース18には、カテゴリ別データベース17に格納されているのと同一の各種カテゴリについて、それぞれそのカテゴリに対するユーザの関心の強さを数値化した情報が格納される。以下、この数値情報を「興味度」という。
一覧画面作成部13は、各見出し情報の記事作成時刻とカテゴリ別の興味度とに基づき、カテゴリ別データベース17から所定数の見出し情報を抽出し、一覧画面の表示データを作成する。GUI処理部14は、この表示データに基づき、上記の一覧画面を、見出し情報の選択を受け付けることが可能なGUI(グラフィカル・ユーザ・インターフェース)として、図示しないモニタ装置(機器に付属するもの、または外付けのもの)に表示させる。
また、GUI処理部14は、上記の一覧画面上で所定の見出し情報に対する選択操作が行われると、その情報中のURLを取り込んで詳細記事情報取得部15に渡す。詳細記事情報取得部15は、GUI処理部14から渡されたURLをインターネット2に送信することによって、当該URLを具備するサイトに詳細記事情報の送信を要求する。この要求に応じて返送されてきた詳細記事情報は、詳細記事情報取得部15からGUI処理部14へと渡され、さらにモニタ装置に表示される。
さらに、GUI処理部14は、見出し情報の選択操作が行われたとき、その選択された情報に対応するカテゴリを興味度更新部16に渡す処理を実行する。興味度更新部16では、GUI処理部14から渡された情報に基づいて、興味度データベース18に格納された各興味度を更新する処理を実行する。
以下、図2を用いて、上記のシステムによる具体的なデータ処理の流れを示す。
まず最初のST1(STは「ステップ」の略である。)では、インターネット2から見出し情報の情報群を受信する。この処理は、見出し情報取得部11により実行されるものである。
ST2およびST3は、分類処理部12により実行される処理に相当する。
ST2では、ST1で受信した見出し情報毎に、その情報中のテキスト情報に形態素解析を行い、抽出された語のうちの重要語(たとえば名詞)を前出の辞書ファイルと照合して、各カテゴリに対するテキストの類似度を算出する。そして、この類似度が最も高いカテゴリを、処理対象の見出し情報に適合するカテゴリとして特定する。ST3では、各見出し情報を、特定されたカテゴリにつきカテゴリ別データベース17に設けられたデータファイルに格納する。なお、形態素解析や類似度の算出は、公知のテキスト解析技術によるものであるため、詳細な説明は省略する。
上記のST2で特定されるカテゴリは1つに限らず、類似度が所定の基準値を上回るカテゴリが複数あれば、これらのカテゴリをすべて適合カテゴリとしてもよい。この場合、ST3では、特定された複数のカテゴリのデータファイルに、それぞれ処理対象の見出し情報が重複登録される。また、後記する表示情報の抽出時に、重複登録された情報が重複して抽出されることがないように調整する必要がある。
ST4は、一覧画面作成部13により、見出し情報の一覧画面が作成される。この処理については、後で詳細に説明する。
つぎのST5では、GUI処理部14により、ST4で生成された一覧画面をモニタ装置に表示する処理が行われる。この後、GUI処理部14は、この一覧画面に対する選択操作に待機する。ユーザの見出し情報を選択する操作が行われると、ST6が「YES」となってST7に進み、選択された見出し情報中のURLをインターネット2に送信する。ST8では、上記の送信に対して配信された詳細記事情報を受信し、モニタ装置に表示する。さらにST9では、見出し情報の選択に応じて、興味度データベース18内の興味度を更新する処理が行われる。
上記のST7,8の処理は、主として詳細記事情報取得部15により実行され、ST9の処理は、主として興味度更新部16により実行される。これらのうち、ST9の処理については、図3を用いて、後で詳細に説明する。
ST8の処理により表示された詳細記事の画面に対し、戻り操作が行われた場合には、ST10が「YES」となってST5に戻る。これにより、モニタ装置の表示は、詳細記事の表示画面から元の一覧画面に復帰することになる。さらに復帰後の一覧画面について、再び見出し情報を選択する操作が行われると、上記と同様に、ST7〜9の処理を実行する。
詳細記事の表示画面または一覧画面において終了操作が行われた場合には、ST11またはST12が「YES」となり、処理を終了する。なお、このとき、カテゴリ別データベース17の各データファイルはクリアされる。ただし、これに限らず、次回に取り込んだ情報群と合わせて処理できるように、一定の期間、データを保存するようにしてもよい。または、ある程度の期間のデータを蓄積するが、最新の情報であっても、その情報の記事作成時刻が所定期間以上前であれば、表示対象から除外するようにしてもよい。
図3は、上記ST4の詳細な手順を示す。なお、この図では、便宜上、各ステップの番号を、100番代にしている。また同図において、Imaxは受信した見出し情報の総数を示し、iはそのうちの1つを特定するためのカウンタである。また、Jmaxは、表示される情報数の最大値であって、jはこれらの情報の1つを特定するためのカウンタである。その他の変数については、以下の説明の中で適宜言及する。
最初のST101では、受信した全ての見出し情報を、記事作成時刻の新しい順にソートする処理を実行する。この後、ST102でカウンタi,jに初期値の「1」をセットし、ST103〜110のループに進む。
このループは、カテゴリ毎に最新の見出し情報を抽出するとともに、それらを記事作成時刻の新しい順に並べるためのものである。まずST103では、ST101のソート処理によりi番目に位置づけられた見出し情報Tiに着目する。さらに、つぎのST104では、見出し情報Tiに対応するカテゴリの識別コード(以下、「カテゴリコード」という。)を変数cにセットする。
ST105では、上記のカテゴリコードcにより特定されるカテゴリについて、フラグF(c)をチェックする。このフラグF(c)は、コードcに対応するカテゴリから既に表示対象の情報(以下、「表示情報」という。)が抽出されたかどうかを示すもので、その初期値はオフに設定されている(「オフ」は表示情報が未抽出であることを意味する。数値としては「0」である。)。
ここでフラグF(c)の値が初期値の0であればST106に進み、着目中の見出し情報Tiをj番目の表示情報Sjに設定する。つぎのST107では、上記の設定に基づき、フラグF(c)をオン(数値としては「1」である。)に変更する。
ST108,109では、それぞれj,iをインクリメントする。以下も、iがImaxを上回るまで上記の処理を実行するが、フラグF(c)がオン、すなわちコードcのカテゴリから既に表示情報が抽出されている場合には、ST106〜108はスキップされる。このような処理により、カテゴリ毎に最新の見出し情報が、記事作成時刻の新しいものから順に並んだ状態で配列される。
なお、ST103〜110のループが終了したときのjの値は、抽出された表示情報の数より1つ大きな値になっている。
つぎのST111では、新たなカウンタa,kにそれぞれ1をセットする。カウンタaは、追加の表示情報(以下、「追加情報」という。)を表すためのものであり、カウンタkは、興味度の順位を示すものである。
ST112では、興味度の順位がk番目のカテゴリCkについて、興味度データベース18に格納されている興味度Dkを読み出す。この興味度Dkが最小値D以上であれば、ST113が「YES」となってST114に進む。ST114では、興味度Dkの値に応じて見出し情報の読み出し数Mの値を設定する。この設定には、図4に示す照合テーブルが使用される。このテーブルは、興味度の値が大きいほど読み出し数Mが大きくなるように設定されている。この条件を満たすならば、読み出し数Mの値や興味度との対応関係は、適宜、変更可能である。なお、図4の例の場合、上記の最小値Dは60である。
ST115では、カテゴリCkから新たに読み出す見出し情報の順位を示すカウンタmに「2」をセットする(ここでmに「1」をセットしないのは、1番目のデータは既にST103〜110の処理により確定しているからである。)。ST116では、カテゴリ別データベース17のカテゴリーCkに対応するデータファイルにアクセスして、記事作成時刻がm番目の情報Umを読み出す。ST117では、読み出した情報Umを、a番目の追加情報Baに設定する。
この後、ST118でカウンタaを、ST119でカウンタmを、それぞれインクリメントし、ST120において、更新後のmを(M+1)と比較する。以下、mの値がM+1を上回るまで、ST116〜120の処理を繰り返す。
上記のST116〜120によれば、興味度の順位がk番目のカテゴリCkについて、記事作成時刻が2番目のものから順にM個の見出し情報が読み出され、追加情報として設定されることになる。
この後、ST121では、カウンタkをインクリメントする。ここで更新後のkがカテゴリの総数kmax以下であれば、そのkにより特定されるカテゴリCkについて、同様にST111〜120を実行する。
以下、k>kmaxとなるまでST111〜122のループを実行する。ただし、ST113において、Dk<Dとなったときは、その時点で上記のループを抜けてST123に進むので、興味度が最小値Dより小さいカテゴリについて、追加情報が設定されることはない。
上記のループが終了すると、ST123において、aの現在値を最大値Aとして保存した後に、カウンタaを初期値の「1」に戻す。さらに、ST124〜128のループでは、上記の処理により設定された追加情報Baを、ST103〜110で設定された表示情報Sjの後に追加する処理を実行する。ただし、この処理は、aの値が最大値Aを上回った時点、またはjの値がJmaxを上回った時点で終了する。
図5は、処理対象の見出し情報(図示の都合上、15個とし、見出しおよび記事作成時刻のみを示す。)を、記事作成時刻の新しい順に抽出した例を示す。各見出し情報の左側には、それぞれその情報が分類されているカテゴリを示す情報(カテゴリ名を枠で囲んだもの)が示されている。これらのうち、2以上の情報が表示されているカテゴリには、網点パターンを付している。
図5の例によれば、見出し情報を新しい順に並べて表示すると、「政治」については3個の情報が表示され、「事故」については2個の情報が表示されることになる。しかし、これらのカテゴリに関心のないユーザにとっては、より関心の高い情報が複数表示される方が望ましい。
図6は、上記の見出し情報に対し、図3の処理を実行することにより生成された一覧画面を示す。この一覧画面では、ST101〜110の処理により、カテゴリ別に1つずつ抽出された最新の情報が、記事作成時刻の新しいものから順に表示された後に、3個の追加情報が表示されている。この例の追加情報は、いずれも「音楽」に関するもので、画面の上から4番目にある表示情報よりも前に作成されたものである。
上記図6の例では、1つのカテゴリ(音楽)に関する情報のみが追加情報として設定されているが、これに限らず、2以上のカテゴリから追加情報が抽出される場合もある。ただし、図4のテーブルに示したように、興味度が高くなるほど追加情報の抽出数も多くなるから、特定のカテゴリの興味度が際だって高くなれば、そのカテゴリに関する情報が多数表示された一覧画面が表示されると考えられる。
図7は、図2のST9に示した興味度の更新処理の詳細な手順を示す。なお、この処理では、便宜上、各処理のステップを200番代の数字で示す。
まず最初のST201では、一覧画面上で選択された見出し情報に対応するカテゴリのカテゴリコードをZとする。つぎのST202では、カウンタkに初期値の「1」をセットする。なお、この処理のカウンタkも、興味度データベース18内の各カテゴリを順に特定するのに使用されるが、図3のように興味度の順位を表す必要はない。
以下、ST203〜209のループでは、このkの値を、カテゴリの総数kmaxになるまで更新しつつ、毎時のkにより特定されるカテゴリCkについて、興味度Dkを更新する処理を実行する。以下、このループの具体的な処理を説明する。
ST203では、興味度データベース18から処理対象のカテゴリCkの興味度Dkを読み出す。ST204では、このカテゴリCkのカテゴリコードがST201で設定されたZであるかどうかをチェックする。ここでカテゴリコードがZであればST205に進み、興味度Dkに10ポイントを加算する。
一方、カテゴリコードがZ以外のコードである場合には、ST204が「NO」となってST206に進む。ST206では、ST203で読み出した興味度Dkが0より大きいかどうかを確認し、大きければST207に進んで、Dkを、1ポイント減算した値に書き換える。Dk=0の場合には、ST207はスキップされる。
上記ST203〜209の処理によれば、一覧画面で選択されたカテゴリについて、興味度が10ポイント加算される一方、その他のカテゴリの興味度は、0のものを除き、すべて1ポイントずつ減算される。
よって、特定のカテゴリに対応する見出し情報が繰り返し選択されると、そのカテゴリに対する興味度は、選択の都度、10ずつ増え、一覧画面に表示される情報の数も次第に増えることになる。一方、選択されないカテゴリに対する興味度は、0のままであるから、最新の情報が表示されるだけとなる。
さらに、過去によく選択されたために興味度データベース18に高い興味度が保存されているカテゴリでも、ユーザの興味の対象が変わって選択されない状態になると、ST207の処理によって、興味度が減少する。したがって、時間が経つにつれて興味度が小さくなり、一覧画面に表示される情報の数も次第に減少すると考えられる。
このように、この実施例の記事情報閲覧支援システム1では、興味を持つカテゴリについて、ユーザが何らの設定をしなくとも、情報の閲覧が行われることに応じて、閲覧された情報と同じカテゴリの情報が他のカテゴリより多く表示される状態になる。しかも、ユーザの興味の対象の変化に追随した内容の一覧画面を提示できるので、使い勝手が一段と高められる。
上記の記事情報閲覧支援システム1は、パーソナルコンピュータ、携帯電話など、ユーザ自身が使用する情報処理用機器に組み込まれ、その機器を「記事情報閲覧装置」として機能させる。この記事情報閲覧装置での見出し情報の一覧画面を作成する処理は、インターネット上に個人情報を送信することなく、装置内の興味度データベース18を用いて行われるから、個人情報の流出や悪用を防止することができる。
なお、上記の実施例における一覧画面では、カテゴリ別の最新情報の表示に続いて、興味度の高いカテゴリの情報を表示するようにしたが、これに限らず、興味度の高いカテゴリについて、最新情報を含めた複数の情報を画面の筆頭に配置してもよい。または、図8に示すように、表示される全ての情報を、記事作成時刻の新しいものから順に並べることによって、興味度の高いカテゴリの情報がカテゴリ別の最新情報の中に混在した状態で表示されるようにしてもよい。
図9は、図2のST5の処理として、図8に示したような構成の一覧画面を作成する場合の手順を示す。
この処理では、まず最初のST301で、カテゴリを特定するためのカウンタkを初期値の「1」に設定した後、このkの値をインクリメントしながら、毎時のkについてST302〜307のループを実行する。
上記のループでは、ST302において、k番目のカテゴリのカテゴリコードおよび興味度を読み出す。ST303では、読み出されたカテゴリコードをcとして設定する。ST304では、ST302で読み出した興味度に基づき、k番目のカテゴリからの情報の読み出し数を求め、その値を上記のカテゴリコードcによる変数M(c)として設定する。さらにST305では、実際に読み出された情報の現在値を表すパラメータとして、カテゴリコードcを用いた変数G(c)を設定し、そのG(c)に初期値の「0」をセットする。
なお、ST304では、図3のST112と同様に、興味度が大きくなるほど情報の読み出し数が増加するようにM(c)の値を定める。また興味度の値が0から所定値(たとえば60)までの範囲にある場合には、情報の読み出し数を「1」に設定する。
すべてのカテゴリについて上記のループを実行すると、ST308では、処理対象の見出し情報を、記事作成時刻の新しい順にソートする(この処理は、図3のST101と同様のものである。)
ST309では、見出し情報を特定するためのカウンタi、および表示情報を特定するためのカウンタjに、ともに初期値の「1」をセットする。ST310およびST311では、図3のST103,104と同様に、i番目の見出し情報Tiに着目し、そのカテゴリコードをcに設定する。
ST312では、上記のcの値により特定されるカテゴリについて、情報の読み出し数の設定値M(c)と実際に読み出された数G(c)とを比較する。ここでG(c)<M(c)、すなわちM(c)の値に対応する数の情報がまだ読み出されていない場合には、ST313に進み、着目中の情報Tiをj番目の表示情報Sjに設定する。さらにST314ではG(c)を、ST315では表示情報の数jを、それぞれインクリメントする。
以下、カウンタiをインクリメントしながら、i>Imaxまたはj>Jmaxになるまで上記ST310〜315の処理を繰り返す。ただし、着目中の情報に対応するカテゴリコードについて、既にM(c)分の情報が読み出されている場合には、ST313〜315はスキップされる。これにより、いずれのカテゴリからも最新の情報が抽出されるとともに、興味度が所定値以上のカテゴリについては、その興味度の値に応じた数の情報が抽出される。また、各情報は、カテゴリの種別にかかわらず、記事作成時刻の新しいものから順に処理されるので、一覧画面を構成する各表示情報Sjも、同様に、記事作成時刻の新しいものから順に並べられる。
ただし、この実施例および先の図3の実施例とも、見出し情報が全く分類されなかったカテゴリについては、情報の表示は行われない。また、過去の蓄積された情報を処理する場合でも、所定期間以上前の情報を表示対象から除外する場合には、同様に、カテゴリによっては情報が表示されないことがある。
また、図9や図3に示した例では、配信された見出し情報群に含まれるすべてのカテゴリについて最新情報を表示するようにしたが、これに限らず、世間一般に関心が高いカテゴリに限定して、最新情報を表示してもよい。また、カテゴリの設定をより細かくしたり、適宜、新規のカテゴリを設定するなどすれば、ユーザが関心を持つ情報の抽出の精度をより一層高め、利便性の高い見出し情報の一覧画面を提示することが可能になる。
記事情報閲覧支援システムの機能ブロック図である。 図1のシステムで実行される処理の流れを示すフローチャートである。 一覧画面の作成処理の詳細な流れを示すフローチャートである。 追加情報の読み出し数の設定テーブルの例を示す説明図である。 配信された見出し情報を時系列に並べた例を示す説明図である。 図5の見出し情報を用いた一覧画面の例を示す説明図である。 興味度の更新処理の詳細な流れを示すフローチャートである。 見出し情報の一覧画面の他の例を示す説明図である。 図8の構成の一覧画面を作成する場合の処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
1 記事情報閲覧支援システム
2 インターネット
11 見出し情報取得部
12 分類処理部
13 一覧画面作成部
14 GUI処理部
15 詳細記事情報取得部
16 興味度更新部
17 カテゴリ別データベース
18 興味度データベース

Claims (4)

  1. コンピュータネットワークとの通信が可能なコンピュータに導入されるプログラムであって、
    前記コンピュータネットワークから配信される情報のうち、詳細な記事情報にリンクする見出し情報を集めた情報群を対象に、各見出し情報を個別に解析して、複数種のカテゴリの中から各情報に適合するカテゴリを特定する第1ステップ、
    所定数のカテゴリについて、それぞれ少なくとも前記第1ステップの処理が完了した情報群の中から生成された時刻が最も新しい見出し情報を抽出するとともに、あらかじめ設定された興味度が所定の基準値を上回るカテゴリ毎に、前記生成された時刻が新しいものから順に、前記興味度の大きさに応じた数の追加の見出し情報を抽出する第2ステップ、
    第2ステップで抽出された見出し情報による一覧画面をモニタ装置に表示する第3ステップ、
    前記表示された一覧画面に対するユーザの選択操作に応じて、選択された見出し情報にリンクする記事情報の配信を要求する信号を前記コンピュータネットワークに送信するとともに、各カテゴリに対する興味度を更新する処理を実行する第4ステップ、
    の各ステップを、前記コンピュータに実行させるように構成された記事情報の閲覧支援用のプログラム。
  2. 前記第4ステップでは、前記一覧画面において選択された見出し情報に対応するカテゴリについて、興味度を増加させる処理を行うとともに、それ以外のカテゴリについて、興味度を減少させる処理を実行する、請求項1に記載された記事情報の閲覧支援用のプログラム。
  3. コンピュータネットワークと通信するための通信手段、
    前記通信手段が前記コンピュータネットワークから取り込んだ情報のうち、詳細な記事情報にリンクする見出し情報を集めた情報群を対象に、各見出し情報を個別に解析して、複数種のカテゴリの中から各情報に適合するカテゴリを特定するカテゴリ特定手段、
    前記複数種のカテゴリ毎に、そのカテゴリに対するユーザの関心の強さを示す興味度が保存された興味度記憶手段、
    所定数のカテゴリについて、それぞれ少なくとも前記カテゴリ特定手段による特定処理が完了した情報群の中から生成された時刻が最も新しい見出し情報を抽出するとともに、前記興味度記憶手段に保存された興味度が所定の基準値を上回るカテゴリ毎に、前記生成された時刻が新しいものから順に、前記興味度の大きさに応じた数の見出し情報を抽出する情報抽出手段、
    情報抽出手段により抽出された見出し情報の一覧画面の表示データを生成する表示データ生成手段、
    前記表示データ生成手段により生成された表示データを用いて前記一覧画面を表示する表示手段、
    前記表示手段に表示された一覧画面に対するユーザの選択操作に応じて、前記通信手段に、選択された見出し情報にリンクする記事情報の配信を要求する信号を前記コンピュータネットワークに送信させる配信要求処理手段、
    前記選択操作に応じて、前記興味度記憶手段に保存されている各カテゴリに対する興味度を更新する興味度更新手段、の各手段を具備する記事情報閲覧装置。
  4. 前記興味度更新手段は、前記一覧画面において選択された見出し情報に対応するカテゴリについて、興味度を増加させる処理を行うとともに、それ以外のカテゴリについて、興味度を減少させる処理を実行する請求項3に記載された記事情報閲覧装置。
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