JP2008170163A - 観測表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】観測して得られた波形画像を簡単な操作で移動させることができる観測表示装置を提供する。
【解決手段】デジタルサンプリングオシロスコープは、アナログ信号をサンプリングして観測データを取得するデータ処理回路108と、観測データに基づいて表示用データを生成する処理を行う表示用データ処理回路112と、表示用データに基づいて被観測事象を画像化し、波形画像を表示画面上に表示する表示器116と、波形画像を表示画面上で特定するマウス206と、マウス206により特定された波形画像について、表示画面上での表示位置を任意に変更させる処理を行う画像処理回路218とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、オシロスコープで代表される観測表示装置に係り、特に観測したデータを処理して画像として表示することができる観測表示装置に関する。
従来、この種の観測表示装置を代表するものとしてデジタルサンプリングオシロスコープが知られている。デジタルサンプリングオシロスコープは、電圧や電流の値が時間的に変化する事象を離散的にサンプリングして得た波形データに基づき、表示画面上に波形画像を再生表示する機能を備えている(例えば、特許文献1参照)。
図5は、従来のデジタルサンプリングオシロスコープの一構成例を示したブロック図である。デジタルサンプリングオシロスコープは、例えば2つのチャンネル(入力端子)CH1,CH2を備え、これらチャンネルCH1,CH2には、例えばプローブを通じてピックアップされた被観測事象がリアルタイムのアナログ波形信号として入力される。アナログ波形信号は、チャンネルCH1,CH2ごとに入力回路102で減衰調整され、A/Dコンバータ106の感度レンジ内に適合される。A/Dコンバータ106はマルチプレクサ104を介してチャンネルCH1,CH2からアナログ波形信号を受け取り、これらをチャンネルCH1,CH2ごとにアナログ波形信号をデジタル変換してデータ処理回路108に渡す。
データ処理回路108は、A/Dコンバータ106から入力されたデジタル信号に対してサンプリングやアベレージングなどの処理を施し、その処理結果をチャンネルCH1,CH2ごとの観測データとしてアクイジションメモリ110に書き込む。またデータ処理回路108は、アクイジションメモリ110から読み出した観測データを表示用データに変換して表示用データ処理回路112に出力する。
表示用データ処理回路112は、データ処理回路108から出力された表示用データを表示用メモリ114に格納するとともに、この表示用データに基づいてラスタライズされた画像データを生成する。そして表示用データ処理回路112は、生成した画像データに基づいて表示器116のドライバを駆動し、その表示画面上に観測結果としての画像(波形画像)を表示させる。
またデジタルサンプリングオシロスコープは、キーボード118や方向キー120等のユーザインタフェースを備えており、これらは例えばオシロスコープ本体の前面パネルに配置されている。ユーザ(操作者)はキーボード118や方向キー120を適宜操作することで、表示器116の表示画面に表示された波形画像を垂直方向又は水平方向に移動させることができる。このように波形画像を移動させて表示することを「オフセット」と称する。
キーボード118や方向キー120に対するユーザの操作はオフセット指示部122で受け付けられる。オフセット指示部122はユーザの操作に応じて画像データにオフセット値を加算し、オフセット後の画像データに基づいて表示画面上に表示される波形画像を更新する。またオフセット指示部122は、ユーザの操作入力に応じたオフセット値をオフセット値表示部124に数値表示する。
図6は、表示器116の表示画面116aに表示された波形画像の例を示す図である。表示画面116aには、時間離散的にサンプリングされた多数の観測データを表す点が表示されており、これら多数の点集合から大きく分けて2つの波形画像W1,W2が観測されている。これら波形画像W1,W2は、2つのチャンネルCH1,CH2の入力信号(アナログ波形信号)にそれぞれ対応したものである。
例えば、2つの波形画像W1,W2が表示画面116a上でオーバラップしている場合、ユーザは上記のキーボード118や方向キー120を操作して波形画像W1,W2を自己の見やすい位置に移動させることができる。図6の例では、垂直方向(V offset)及び水平方向(T position)のそれぞれについて、チャンネルCH1,CH2ごとに上下の方向キー120とオフセット値表示部124が配置されている。
例えば垂直方向について、ユーザがチャンネルCH2に対応する下向きの方向キー120を何回か操作(押下)すると、その都度、チャンネルCH2に対応するオフセット値表示部124には、一定の数値幅で垂直方向について負(−)のオフセット値が累積表示されていく。さらに水平方向にいて、ユーザがチャンネルCH2に対応する上向きの方向キー120を何回か操作(押下)すると、その都度、チャンネルCH2に対応するオフセット値表示部124には、一定の数値幅で水平方向について正(+)のオフセット値が累積表示されていく。なおユーザは、垂直方向及び水平方向のそれぞれについてキーボード118(例えばテンキー)を操作して、直接にオフセット値を入力することもできる。オフセット指示部122は、そのとき入力されているオフセット値に応じて波形画像W2の表示位置(垂直方向及び水平方向)を変更する。
特開平2−276971号公報(図1)
しかしながら、上述した従来のキーボード118や方向キー120を用いたオフセットの表示手法には以下の問題点がある。
先ず、波形画像を見やすい位置まで移動させるには、ユーザが垂直方向及び水平方向のオフセット値をそれぞれ入力しなければならない。特に方向キー120を用いて入力する場合、現在の表示位置からユーザの所望する移動先までの距離が遠ければ、それだけ多くの操作が必要になるため、極めて煩雑である。キーボード118からテンキーを用いて所望のオフセット値を入力すれば1回ですむが、ユーザの入力したオフセット値が意図したものから乖離していると、やはり入力操作のやり直しを強いられることになる。
また、複数のチャンネルに対応して多数の波形画像が表示されている場合、画面上でいずれの波形がどのチャンネルに対応しているのかをユーザが一見して理解しにくいため、キーボード118や方向キー120の操作にまごついてしまう。
さらに、キーボード118や方向キー120を用いてオフセット値を入力するのはよいが、果たしてそのオフセット値を入力したときに移動後の波形画像がどの位置に表示されるのかがユーザには予想しにくい。
そこで本発明は、観測して得られた波形等の画像を簡単な操作で移動させることができる観測表示装置の提供を課題とする。
上記の課題を解決するため、本発明の観測表示装置は、被観測事象を観測して観測データを取得する観測手段と、前記観測手段により取得された観測データに基づいて表示用データを生成する処理を行う表示処理手段と、前記表示処理手段により処理された表示用データに基づいて被観測事象を画像化し、この画像を表示画面上に表示する画像表示手段と、前記画像表示手段により表示された画像を前記表示画面上で特定する画像特定手段と、前記画像特定手段により特定された画像について、前記表示画面上での表示位置を任意に変更させる表示位置変更手段とを備えたことを特徴とする。
本発明の観測表示装置によれば、時間的に変化する電圧等の波形を画像化して表示画面上に表示しつつ、その表示画面上で波形等の画像を特定し、その特定した画像の表示位置を任意に変更することができる。このため、キーボードや方向キー等を介して数値的に画像の移動量を入力する必要がなく、同じ表示画面上で波形等の画像を所望の位置まで移動させることかできるので、ユーザは極めて容易に画像を見やすい位置に移動させることができる。
より実用的には、本発明の観測表示装置は、被観測事象を観測して観測データを取得する観測手段と、前記観測手段により取得された観測データに基づいて表示用データを生成する処理を行う表示処理手段と、前記表示処理手段により処理された表示用データに基づいて被観測事象を画像化し、この画像を表示画面上に表示する画像表示手段と、所定の操作機器を用いた操作者の操作を受け付け、この操作に基づいて前記表示画面上に操作用画像を表示する操作用画像表示手段と、前記操作機器を用いた操作者の操作に基づき、前記操作用画像を介して前記画像表示手段により表示された画像を前記表示画面上で特定する画像特定手段と、前記操作機器を用いた操作者の操作に基づき、前記画像特定手段により特定された画像について前記操作用画像を介して前記表示画面上での表示位置を任意に変更させる表示位置変更手段とを備えたことを特徴とする。
上記の構成によれば、操作機器に対する操作に応じて表示画面上に操作用画像が表示されるため、操作者であるユーザが例えば操作機器を動かすと、これに応じて操作用画像が表示画面上で移動する動作が実現される。このためユーザは、操作用画像を介して波形等の画像を容易に特定することができ、さらに操作機器を動かしながら操作用画像を介して画像を見やすい位置へ移動させることができる。この場合、ユーザは操作機器の操作によって間接的に波形等の画像をハンドリングすることができ、あたかも自己が画像を自由自在に動かしているかのような操作感をユーザに与えることができる。
また好ましくは、本発明の観測表示装置は、複数の被観測事象をそれぞれ観測して、各被観測事象について個別の観測データを取得する観測手段と、前記観測手段により取得された個別の観測データに基づき、それぞれについて個別の表示用データを生成する処理を行う表示処理手段と、前記表示処理手段により処理された個別の表示用データに基づいて、複数の被観測事象を個別に画像化し、これら個別の画像を1つの表示画面上に表示する画像表示手段と、所定の操作機器を用いた操作者の操作を受け付け、この操作に基づいて前記表示画面上に操作用画像を表示する操作用画像表示手段と、前記操作機器を用いた操作者の操作に基づき、前記操作用画像を介して前記画像表示手段により表示された個別の画像のいずれかを前記表示画面上で特定する画像特定手段と、前記操作機器を用いた操作者の操作に基づき、前記画像特定手段により特定された画像について前記操作用画像を介して前記表示画面上での表示位置を任意に変更させる表示位置変更手段とを備えたことを特徴とする。
上記の構成であれば、複数の被観測事象を画像化して1つの表示画面上に表示させることができ、さらにその中のいずれかの画像を見やすい位置へ容易に移動させることができる。このため例えば、複数の被観測事象に対応する波形等の画像が重なって表示されていた場合であっても、ユーザは同じ表示画面上で操作用画像を介して移動させたい波形等の画像を特定し、その特定した画像を自己が見やすい位置まで容易に移動させることができる。
上述した観測表示装置は、前記画像特定手段により特定された画像に対応する被観測事象を識別するための識別情報を前記表示画面上に表示する識別情報表示手段をさらに備えていてもよい。
この場合、ユーザの操作に基づいて特定された画像がいずれの被観測事象に対応するものであるのかを視覚情報としてユーザに認識させることができる。このためユーザは、表示画面上で特定した画像が自己の意図した被観測事象のものであることを容易に確認することができるし、もしも自己の意図したものと違っていれば、その操作を取りやめて本来の意図していた方の画像を改めて特定し直すことができる。
上記の観測表示装置において、前記操作用画像表示手段は、前記操作機器に対する操作入力の態様に応じて前記表示画面上にて前記操作用画像の表示位置を移動させることが好ましい。
例えば、操作機器をフラットな机上に載置した状態で、これを机上面に沿って移動させる入力態様を想定する。このような態様では、操作用画像の表示位置は机上での操作機器の移動に連動して表示画面上を移動することになる。したがって、ユーザが表示画面を視認しながら操作機器をどの方向へどの程度の距離を移動させればよいのかを直感的に理解しやすく、それだけ波形等の画像を見やすい位置までスムーズに移動させることができる。
また上記の観測表示装置は、前記画像表示手段により表示される画像の初期表示位置に対して、前記表示位置変更手段により変更された後の画像の表示位置の相対的な変化量を表示する変化量表示手段をさらに備えていてもよい。
このような構成であれば、単に操作用画像を介して波形等の画像を所望の位置へ移動させるだけでなく、その表示位置の変化量をユーザに対して教示することができるので、ユーザはその変化量(例えば振幅差、位相差等)を参照しつつ複数の画像相互の関係を対比観察することができ、被観測事象の分析に資することができる。
また本発明の観測表示装置は、前記操作機器を用いた操作者の操作に基づき、前記操作用画像を介して前記表示画面上で画像を表示するべき基準点を指定する基準点指定手段と、前記表示画面内に規定される座標系の現在の中心点からみた前記基準点までの偏差に基づいて前記画像表示手段により表示される画像の表示位置を変更することにより、前記基準点を前記表示画面内に規定される座標系の中心点に変更する中心点変更手段とをさらに備えることもできる。
このような構成により、ユーザが自己にとってより見やすい表示画面内の位置を新たな中心点として、波形等の画像を改めて表示させることができる。このため、波形等の画像を用いた被観測事象の多様な観察、分析を可能とし、波形観測装置としての有用性やユーザの利便性の向上に大きく寄与することができる。
本発明の観測表示装置によれば、被観測事象の観測結果である波形等の画像をユーザが表示画面上で容易にハンドリングすることができ、これを見やすい位置に移動させて観察することができる。このため、画像を用いた被観測事象の分析を迅速かつ詳細に行うことができ、観測表示装置として極めて有用性の高いものとなる。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、観測表示装置の一実施形態であるデジタルサンプリングオシロスコープの構成例を示したブロック図である。ここで、図5に示した構成と共通する構成には同じ符号を付している。また従来のデジタルサンプリングオシロスコープと共通の構成について、その動作は上記したものと同じであり、公知であるため説明を省略するものとする。
図1には、デジタルサンプリングオシロスコープのより詳細な構成要素が挙げられている。これら構成はいずれも公知であるため、ここではその概要を説明する。具体的には、アナログ信号又はデジタル信号の入力に関してタイムベース200及びトリガ回路202が挙げられている。タイムベース200は、各A/Dコンバータ106で実行されるA/D変換プロセスを起動し、チャンネルCH1,CH2ごとにアナログ波形信号のサンプリング時期とそのサンプリング個数を指定する。またトリガ回路202は、データ処理回路108に対してトリガ信号を出力する。これを受けてデータ処理回路108は、アクイジションメモリ110にポストトリガ分の観測データの取り込みを行った後、その取り込みを停止する。
なお図1には示されていないが、データ処理回路108から表示用データ処理回路112に観測データを転送する際、2次データ処理回路等で2次的なデータ処理を行い、この処理済みのデータを一旦メモリに格納する構成を有する場合もある。さらに、このようなデータ処理が数段階に及び、いわゆるパイプライン処理で表示用データ処理回路112に送信される場合もある。
図1に示されているCPU212は、バス210を介してデータ処理回路108や表示用データ処理回路112を制御し、さらにはアクイジションメモリ110や表示用メモリ114に対するアクセスを制御している。メモリ214には組み込み型のOS(オペレーティングシステム)が格納されており、CPU212がOSを実行することで、デジタルサンプリングオシロスコープ内にマイクロコンピュータとしてのプラットフォームが構築されている。このようなプラットフォームは、インタフェース回路216を通じて外部の汎用パーソナルコンピュータやストレージ機器等との通信を実現し、これによりアクイジションメモリ110や表示用メモリ114に格納されているデータをストレージ機器に転送して保存したり、パーソナルコンピュータで利用したりすることができる。なおインタフェース回路216は、例えば高速シリアル通信に対応するものや、LAN等のネットワーク通信プロトコルに対応するものである。
上述したキーボード118を用いた操作入力は、詳細にはユーザインタフェース回路204を通じて行われる。また方向キー120を用いた操作入力は、グラフィカル・ユーザインタフェース(GUI)回路208を通じて行われる。これらユーザインタフェース回路204及びGUI回路208もまた、CPU212を中心としたプラットフォーム上で動作する。
以上がデジタルサンプリングオシロスコープとしての基本構成であり、その動作は既に説明した内容とほぼ共通であるが、加えて本実施形態では、以下に挙げる特徴的な構成を有している。
本実施形態のデジタルサンプリングオシロスコープには、例えばマウス206等のポインティングデバイスが接続されている。マウス206を用いたユーザの操作(マウスカーソルの移動、右・左クリック、ダブルクリック、ドラッグ等)は、GUI回路208を通じて受け付けることが可能である。マウス206の接続に伴い、表示画面116aにはマウス206を用いた操作が有効であることを示すマウスカーソル(例えば矢印上のシンボル画像)が表示される。表示画面116a上でマウスカーソル(ポインタ)画像を形成するための画像データはメモリ214から読み出され、これをCPU212からの表示命令によって表示用データ処理回路112が処理し、所定の優先順位(通常は最前面)で表示画面116a上に表示させる。
また本実施形態のデジタルサンプリングオシロスコープには、画像処理回路218が組み込まれている。この画像処理回路218は主に、表示画面116a上で表示される画像の処理を実行する構成要素である。画像処理回路218は、それ自体が画像演算処理装置(ビデオディスプレイプロセッサ等)を備えて動作するものであってもよいし、CPU212のハードウェアリソースを利用して動作するものであってもよい。
画像処理回路218には、その機能上の分担から操作認識部218a、オブジェクト認識部218b、オフセット値設定部218c及びドラッグパターン形成部218dが含まれる。また画像処理回路218には、専用のメモリリソースとしてオフセット値メモリ220が割り当てられている。以下、それぞれの構成要素について説明する。
操作認識部218aは、上記のマウス206を用いた操作入力の態様を認識する機能を有する。すなわち、GUI回路208を通じてCPU212に受け付けられたマウス206の操作入力について、その態様を操作認識部218aが認識し、ユーザからの操作入力がマウスカーソルの移動であるのか、クリックであるのか、ダブルクリックであるのか、ドラッグ(又はそのドロップ)であるのか等の判断を行う。このような機能は、汎用パーソナルコンピュータのプラットフォーム上で行われているソフトウェア上の処理と同様に実現することができる。
オブジェクト認識部218bは、例えば表示用データ処理回路112で生成された画像データ(ラスタデータ)、もしくは表示用メモリ114に格納された表示用データを読み込み、表示画面116a上に表示されている波形画像をオブジェクトとして認識する機能を有する。ここでいうオブジェクトは、表示画面116a上に表示されている波形画像を1つの処理単位として一括したものに相当する。したがって、2つのチャンネルCH1,CH2のそれぞれに対応する2つの波形画像があれば、それらの元となる画像データ又は表示用データからオブジェクト認識部218bは2つのオブジェクトを認識する。
オフセット値設定部218cは、ユーザが行ったマウス206の操作入力に基づいて、波形画像の表示位置の変化量、つまり上記のオフセット値を設定する機能を有する。また、オフセット値設定部218cは、その設定したオフセット値を表示用データ処理回路112に出力したり、オフセット値表示部124にて数値表示させたりする機能をも有する。
ドラッグパターン形成部218dは、マウス206を用いた波形画像のドラッグ中に表示画面116a上に表示させるパターン(ラスタデータ)を形成する機能を有する。ドラッグ中のパターンは、例えば単純に元の波形画像をトレースして再現したものや、あるいは元の波形画像の輪郭線を描いた簡略化画像等として形成される。
オフセット値メモリ220は、さらにオフセット値設定部218cが設定したオフセット値を時系列に一定数まで記憶する機能を有する。オフセット値メモリ220は、オフセット値設定部218cが新たにオフセット値を設定すると、それ以前のオフセット値に代えて新たなオフセット値を現在の格納場所に格納する。それ以前に格納されていた旧オフセット値は、その時系列順に格納場所がシフトされる。記憶数が最大に達すると、オフセット値メモリ220は最前のオフセット値を消去して格納場所を確保する。
次に、本実施形態のデジタルサンプリングオシロスコープの動作例について説明する。
図2は、表示画面116a上における2つの波形画像W10,W20の初期表示の一例を示す図である。2つの波形画像W10,W20は、2つのチャンネルCH1,CH2から入力されたアナログ波形信号に対応する観測結果である。ここでは各チャンネルCH1,CH2から入力されたアナログ波形信号を時間離散的にサンプリングして得た観測データに基づいて被観測事象が画像化されているため、各波形画像W10,W20が多数の点集合として表されている。
また本実施形態では、観測結果としての波形画像W10,W20に加えて、表示画面116a上にはマウスカーソルCRが表示されている。ユーザがマウス206を例えば机上(マウスパッド上)に載置し、これを移動させる操作を行うと、その操作入力がGUI回路208を通じてCPU212に受け付けられる。またCPU212は、マウス206の操作入力(移動量及び移動方向)に連動してマウスカーソルCRの表示位置を変化させる処理を行う。
波形画像W10,W20の初期表示位置は、例えば表示画面116a内に規定される座標系に基づいて決定される。すなわち、垂直方向について表示画面116a内に基準となる0Vライン(横軸)が規定されている場合、この横軸に対して各波形画像W10,W20はそれぞれの観測データが持つ座標値(電圧)を反映した位置に表示される。また各波形画像W10,W20の水平方向については、トリガ点を基準として時間的に前後の座標値(サンプル時刻)を反映した位置に表示される。初期表示の段階でオフセット値は0であり、この時点でオフセット値表示部124にはオフセット値が何も表示されていないか、もしくは0が表示されている。
このような初期表示位置から波形画像W10,W20のいずれかを移動させる場合、ユーザはマウス206を操作してマウスカーソルCRを移動させ、表示画面116a上で対象とする波形画像W10,W20のいずれかにマウスカーソルCRを重ね合わせる操作を行う。なお図2には、波形画像W10に対してマウスカーソルCRが重ね合わせられた例が示されている。
この状態で、ユーザが例えばマウス206のボタン(左ボタン)をクリックすると、マウスカーソルCRが重ね合わせられた方の波形画像W10が表示画面116a上で選択(特定)される。このとき画像処理回路218は、その操作認識部218aにてマウス206の操作入力がクリックであることを認識するとともに、オブジェクト認識部218bで認識したオブジェクトのうち、波形画像W10に対応する方のオブジェクトを選択する処理を行う。
図3は、ドラッグ操作中に表示される波形画像W10’の例を示した図である。図2の状態でユーザがマウス206のボタンをクリックし、そのままドラッグする操作を行うと、図3に示されるように、選択された波形画像W10が表示画面116a上で移動し、その移動途中に波形画像W10’が表示される。このとき波形画像W10’の移動量及び移動方向は、マウスカーソルCRの移動量及び移動方向に一致する。
また、マウス206のドラッグ操作中には、そのときの移動対象である波形画像W10のチャンネルCH1を識別するための識別情報SPが表示される。識別情報SPは、例えばマウスカーソルCRの近傍や移動途中の波形画像W10’の上に表示される。ここでは識別情報SPの一例として、「ch1」の文字情報が示されている。
画像処理回路218は、その操作認識部218aにてマウス206の操作入力がドラッグであることを認識するとともに、そのドラッグ量及びドラッグ方向に基づいてオフセット値設定部218cにより初期表示位置からのオフセット値を計算する処理を行う。また、合わせてドラッグパターン形成部218cでドラッグ中のパターン(画像データ)を形成し、このパターンを表示用データ処理回路112に出力する。表示用データ処理回路112は、画像処理回路218から受け取ったパターンに基づいてドラッグ中の波形画像W10’を表示画面116a上に表示させる処理を行う。
また、合わせて画像処理回路218は、オフセット値設定部218cにて計算したオフセット値を、リアルタイムでオフセット値表示部124に数値表示させる処理を行う。例えば、マウスカーソルCRの移動方向が垂直方向及び水平方向を合成したものであれば、初期表示位置に対する垂直方向及び水平方向のオフセット値がそれぞれ計算され、各オフセット値がチャンネルCH1に対応するオフセット値表示部124に数値表示される。なお、オフセット値は一定の分解能に基づく数値幅で更新されるものであってもよい。
さらに画像処理回路218は、このとき選択しているオブジェクトに対応するチャンネルCH1の識別情報SPを生成し、これを画像データ(例えばビットマップ画像及びビットマップフォント)として表示用データ処理回路112に出力する。表示用データ処理回路112は、受け取った画像データに基づいて識別情報SPを表示画面116a上に表示させる処理を行う。なお識別情報SPの表示位置は、マウスカーソルCR及び波形画像W10’の移動に連動して移動する。
この後、ユーザがマウス206をドラッグしたまま見やすい位置まで波形画像W10’を移動させ、マウス206のクリックを終える(ドラッグアンドドロップ操作)と、波形画像W10の表示位置が変更される。このとき画像処理回路218は、そのオフセット値設定部218cにて計算したオフセット値を表示用データ処理回路112に出力する。そして表示用データ処理回路112は、受け取ったオフセット値を用いて波形画像W10を変更後の表示位置に表示させる処理を行う。
図4は、表示画面116a上で波形画像W10の表示位置が変更された状態を示す図である。図4中、波形画像W10はその初期表示位置から主に下方向(左右方向も含まれる)に移動した位置に表示されている。これにより、表示画面116a上での波形画像W10,W20の相互の重なりが解消され、ユーザが2つの波形画像W10,W20を見やすい状態で個々に観察したり、対比したりすることが可能となる。なお、ここまではチャンネルCH1に対応する波形画像W10を移動させる例を挙げて説明したが、チャンネルCH2に対応する波形画像W20についても、移動させる対象が入れ替わるだけで同様の処理が行われる。
以上のように、本実施形態のデジタルサンプリングオシロスコープによれば、ユーザは表示画面116a上でマウスカーソルCRを介して波形画像W10,W20のいずれかを選択(特定)することができるので、ユーザがいずれのチャンネルCH1,CH2に対応する波形画像W10,W20を移動させたいのかの判断を容易にすることができる。
また、波形画像W10,W20の移動途中に識別情報SPが合わせて表示されるので、ユーザが選択したチャンネルCH1,CH2を容易に認識することができ、移動対象とするべきチャンネルCH1,CH2の選択間違いを防止することができる。
さらに、波形画像W10,W20の表示位置をマウス206のドラッグアンドドロップという一般的な操作だけで容易に変更することができるので、ユーザがキーボード118や方向キー120を用いてオフセット値をいちいち入力する手間が不要となり、それだけ操作性を向上することができる。
〔その他の動作例〕
上述した実施形態のデジタルサンプリングオシロスコープは、その構成を用いて以下の動作を行うことができる。
ユーザの操作入力に基づく波形画像W10,W20の表示位置の変更(移動)を複数回行った場合、その都度、設定されたオフセット値がオフセット値メモリ220に記憶されている。このため、オフセット値の履歴を参照して表示位置を順次変更することにより、数回前まで遡って表示位置を変更前に戻したり、あるいは逆に、数回分先まで表示位置を変更後に進めたりすることができる(いわゆるUndo/Redo)。
また、表示画面206a上の任意の位置にマウスカーソルCRを移動させた状態で、ユーザがマウス206を操作(例えば右クリック、ダブルクリック等)することにより、次に表示画面206a内の中心点に持っていきたい1点を指定することができる。例えば、表示画面206a内に予め縦横の画素数で座標系を規定しておくことにより、画像処理回路218は、マウス206が操作された時点でのマウスカーソルCRの表示位置から座標を算出し、この算出した座標と現時点での中心点の座標との偏差からオフセット値を設定することができる。そして表示用データ処理回路112は、設定されたオフセット値に基づいて画像データを更新することにより、選択した基準点を変更後の中心点として表示画面206a上で波形画像W10,W20を表示させることができる。
本発明は上述した実施形態に制約されることなく、種々に変形して実施することが可能である。本発明はデジタルサンプリングオシロスコープだけでなく、何らかの波形を画像として表示するオシロスコープ全般に適用可能である。
また一実施形態では、マウス206をクリックすることで波形画像が選択される例を挙げて説明しているが、マウス206をクリックする前にマウスカーソルCRを重ね合わせる(数秒間停止させる)だけで波形画像が選択される態様であってもよい。
波形画像の表示位置を変更する処理は、マウス206をドラッグするだけでなく、1回目のクリックで波形画像を選択し、2回目のクリックで移動先を指定するといった操作入力に応じて行われる態様であってもよい。
また、ユーザの操作入力を受け付けるハードウエアは、マウス206に限らず、タッチパッドやスティック等でもよい。
デジタルサンプリングオシロスコープの構成例を示したブロック図である。 表示画面上における2つの波形画像の初期表示の一例を示す図である。 ドラッグ操作中に表示される波形画像の例を示した図である。 表示画面上で波形画像の表示位置が変更された状態を示す図である。 従来のデジタルサンプリングオシロスコープの一構成例を示したブロック図である。 従来技術における波形画像の表示例を示す図である。
符号の説明
102 入力回路
104 マルチプレクサ
106 A/Dコンバータ
108 データ処理回路
110 アクイジションメモリ
112 表示用データ処理回路
114 表示用メモリ
116 表示器
118 キーボード
120 方向キー
124 オフセット値表示部
206 マウス
208 GUI回路
218 画像処理回路

Claims (7)

  1. 被観測事象を観測して観測データを取得する観測手段と、
    前記観測手段により取得された観測データに基づいて表示用データを生成する処理を行う表示処理手段と、
    前記表示処理手段により処理された表示用データに基づいて被観測事象を画像化し、この画像を表示画面上に表示する画像表示手段と、
    前記画像表示手段により表示された画像を前記表示画面上で特定する画像特定手段と、
    前記画像特定手段により特定された画像について、前記表示画面上での表示位置を任意に変更させる表示位置変更手段とを備えたことを特徴とする観測表示装置。
  2. 被観測事象を観測して観測データを取得する観測手段と、
    前記観測手段により取得された観測データに基づいて表示用データを生成する処理を行う表示処理手段と、
    前記表示処理手段により処理された表示用データに基づいて被観測事象を画像化し、この画像を表示画面上に表示する画像表示手段と、
    所定の操作機器を用いた操作者の操作を受け付け、この操作に基づいて前記表示画面上に操作用画像を表示する操作用画像表示手段と、
    前記操作機器を用いた操作者の操作に基づき、前記操作用画像を介して前記画像表示手段により表示された画像を前記表示画面上で特定する画像特定手段と、
    前記操作機器を用いた操作者の操作に基づき、前記画像特定手段により特定された画像について前記操作用画像を介して前記表示画面上での表示位置を任意に変更させる表示位置変更手段とを備えたことを特徴とする観測表示装置。
  3. 複数の被観測事象をそれぞれ観測して、各被観測事象について個別の観測データを取得する観測手段と、
    前記観測手段により取得された個別の観測データに基づき、それぞれについて個別の表示用データを生成する処理を行う表示処理手段と、
    前記表示処理手段により処理された個別の表示用データに基づいて、複数の被観測事象を個別に画像化し、これら個別の画像を1つの表示画面上に表示する画像表示手段と、
    所定の操作機器を用いた操作者の操作を受け付け、この操作に基づいて前記表示画面上に操作用画像を表示する操作用画像表示手段と、
    前記操作機器を用いた操作者の操作に基づき、前記操作用画像を介して前記画像表示手段により表示された個別の画像のいずれかを前記表示画面上で特定する画像特定手段と、
    前記操作機器を用いた操作者の操作に基づき、前記画像特定手段により特定された画像について前記操作用画像を介して前記表示画面上での表示位置を任意に変更させる表示位置変更手段とを備えたことを特徴とする観測表示装置。
  4. 請求項3に記載の観測表示装置において、
    前記画像特定手段により特定された画像に対応する被観測事象を識別するための識別情報を前記表示画面上に表示する識別情報表示手段をさらに備えたことを特徴とする観測表示装置。
  5. 請求項2から4のいずれかに記載の観測表示装置において、
    前記操作用画像表示手段は、前記操作機器に対する操作入力の態様に応じて前記表示画面上にて前記操作用画像の表示位置を移動させることを特徴とする観測表示装置。
  6. 請求項2から5のいずれかに記載の観測表示装置において、
    前記画像表示手段により表示される画像の初期表示位置に対して、前記表示位置変更手段により変更された後の画像の表示位置の相対的な変化量を表示する変化量表示手段をさらに備えたことを特徴とする観測表示装置。
  7. 請求項2から6のいずれかに記載の観測表示装置において、
    前記操作機器を用いた操作者の操作に基づき、前記操作用画像を介して前記表示画面上で画像を表示するべき基準点を指定する基準点指定手段と、
    前記表示画面内に規定される座標系の現在の中心点からみた前記基準点までの偏差に基づいて前記画像表示手段により表示される画像の表示位置を変更することにより、前記基準点を前記表示画面内に規定される座標系の中心点に変更する中心点変更手段とをさらに備えたことを特徴とする観測表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019164086A (ja) * 2018-03-20 2019-09-26 日置電機株式会社 表示装置およびプログラム

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