JP2008169929A - 溶栓 - Google Patents

溶栓 Download PDF

Info

Publication number
JP2008169929A
JP2008169929A JP2007003994A JP2007003994A JP2008169929A JP 2008169929 A JP2008169929 A JP 2008169929A JP 2007003994 A JP2007003994 A JP 2007003994A JP 2007003994 A JP2007003994 A JP 2007003994A JP 2008169929 A JP2008169929 A JP 2008169929A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plug
movable body
housing
fusible
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007003994A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4873156B2 (ja
Inventor
Yutaka Tano
裕 田野
Takeki Hayashi
丈樹 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2007003994A priority Critical patent/JP4873156B2/ja
Publication of JP2008169929A publication Critical patent/JP2008169929A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4873156B2 publication Critical patent/JP4873156B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】作動時に破損しにくい溶栓。
【解決手段】溶栓(5)は、ハウジング(5A)、可動体(5B)及び可溶体(5C)を備える。可溶体(5C)は、ハウジング(5A)に接した状態で設けられ、所定温度で溶融する。可動体(5B)は、ハウジング(5A)の作動空間(5D)に収容される。可動体(5B)は、可溶体(5C)の溶融前には可溶体(5C)により可動を規制され、作動空間(5D)とガス設備内とを連通する連通路(55)を閉塞する。一方、可溶体(5C)の溶融後には、可動体(5B)は、可溶体(5C)による規制が解除されて可動し、連通路(55)を開放し、それによりガス設備内のガスが外部に放出される。可動体(5B)及びこれが衝突されるハウジング(5A)の部位の少なくとも一方に、可動体(5B)の衝突時の衝撃を緩和する衝撃緩和部(54a)を設けた。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えば圧力容器に使用される溶栓であり、可溶体の溶融により例えば圧力容器内部のガスを外部に放出することが可能な溶栓に関するものである。
この種の溶栓として、例えば特許文献1に記載のものが知られている。この溶栓は、圧力容器の隔壁に設けられた開口を気密に塞ぐように装着される栓本体と、この栓本体中央のピストン収納孔に組み込まれた可溶性リング、ピストン、スプリング、及び蓋体、等を有する。ピストン収納孔には、蓋体に形成された開口から圧力容器内のガスが流入される。ガスが高温になると可溶性リングが溶融し、スプリングの付勢力によってピストンが作動する。
特許文献1に記載の圧力容器では、栓本体に、ピストン収納孔に連通する外気連通孔が形成されている。通常時には、この外気連通孔はピストンによってピストン収納孔内の蓋体側の空間と隔てられている。一方、ガスの昇温により可溶性リングが溶融すると、ピストンが作動して外気連通孔が蓋体側の空間と連通され、更に、蓋体に形成された開口を通って圧力容器内と連通される。よって、圧力容器内のガスを外気連通孔から圧力容器外に放出可能となる。
特許文献1に記載の構成では、可溶性リングの溶融が周囲の金属等からの熱伝達でなく高温のガスに直接晒されることにより引き起こされる。このため、圧力容器内の温度上昇に対する溶栓の応答性、即ち、溶栓の動作感度が向上している。
特開2005−147385号公報
しかしながら、特許文献1に記載の構成では、圧力容器内のガスの温度上昇に対する応答性は向上しているものの、圧力容器外部の温度上昇に対する応答性は向上されていなかった。また、ピストンが作動したときの衝撃によって栓本体が破損するおそれがあった。
本発明は、作動時に破損しにくい溶栓を提供することを目的としている。
上記目的を達成するべく、本発明の溶栓は、内圧が外圧よりも高いガス設備の内外を連通する連通部に取り付けられたハウジングを備える。ハウジングは、作動空間と、作動空間とガス設備内とを連通する連通路と、作動空間とガス設備外とを連通するガス放出口と、を有する。溶栓は、さらに、ハウジングに接した状態で設けられて所定温度で溶融する可溶体と、作動空間に収容された可動体と、を備える。可動体は、可溶体の溶融前には可溶体により可動を規制されて連通路を閉塞すると共に、可溶体の溶融後には規制の解除により可動して連通路を開放する。ハウジングは、可溶体の溶融後に可動体に衝突される衝突部を有し、衝突部及び可動体の少なくとも一方には、可動体の衝突時の衝撃を緩和する衝撃緩和部が設けられる。
かかる構成によれば、可溶体の溶融により可動体が可動して、ガス設備内に連通される連通路が開放されるので、温度上昇に応じてガス設備内からガス設備外にガスを放出することができる。可溶体がハウジングに接した状態で設けられているので、ガス設備外の雰囲気温度が上昇した場合にその熱をハウジングから可溶体に好適に伝達できる。また、溶栓の作動時には可動体がハウジングの衝突部に衝突するが、このとき、衝撃緩和部によってハウジングに加わる衝突時の衝撃が緩和される。従って、作動時にハウジングが破損しにくくなる。
好ましくは、衝撃緩和部は、衝突部に設けられており、可動体の衝突時に変形することにより衝撃を緩和する。
かかる構成によれば、衝撃を変形により緩和できるので、ハウジングが破損しにくくなる。
より好ましくは、衝撃緩和部は、薄肉状突起で構成される。
かかる構成によれば、衝撃により容易に変形して衝撃を緩和することができる。
より好ましくは、ハウジングは、可動体の可動経路上にある開口であって、作動空間内とガス設備外とを連通する開口を有する。可溶体は、その溶融前には、一端が開口を閉塞し且つ他端が可動体に当接してその可動を規制する。そして、薄肉状突起は、開口の縁部の先端側を基部側に比べて薄肉にすることで形成されたものである。
かかる構成によれば、溶栓の作動時には、開口側に作動した可動体が、開口の縁部に形成された薄肉状突起に衝突するので、衝撃が緩和される。上記のような態様の薄肉状突起を形成しているので、薄肉状突起を開口の縁部に簡易に形成できる。また、薄肉状突起が開口の縁部に形成されているので、薄肉状突起の変形をハウジングの外部から一目で確認できるので、溶栓が作動したことを容易に確認することができる。
より好ましくは、可動体は、可溶体の溶融後に薄肉状突起に衝突して開口を閉塞するテーパ部を有する。
また、好ましくは、ハウジングは、銅合金によって形成される。
かかる構成によれば、ハウジングの熱伝導率が高いため、ハウジングに接した可溶体の温度上昇が早い。従って、昇温時に速やかに可溶体を溶融させることができ、速やかにガスを放出することができる。すなわち、溶栓の動作感度が向上する。
本発明の溶栓によれば、作動時の衝撃が緩和されて破損が低減される。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態に係る溶栓について説明する。本発明に係る溶栓は、高圧ガス容器やガス流路を備えたガス設備に適用可能で、例えば、燃料ガス貯蔵装置、冷凍装置、給湯設備、空調設備等に用いられる。ここでは、ガス設備に設けられた溶栓として、燃料電池の燃料を蓄えるための高圧タンクの溶栓を例にとって説明する。
<第1実施形態>
図1は、本実施形態に係る溶栓を備えた高圧タンクを、燃料ガス供給用のガス設備の一部として搭載した燃料電池自動車を示す図である。
燃料電池自動車100は、燃料電池システム200を搭載している。燃料電池システム200は、例えば3つの高圧タンク1を車体のリア部に搭載している。各高圧タンク1内の流体は、水素ガスや圧縮天然ガスなどの可燃性の燃料ガスであり、ガス供給ライン102を通じて燃料電池104に供給される。
高圧タンク1の内部には、燃料ガスが常圧よりも高い圧力(すなわち高圧)で貯留される。例えば35MPaあるいは70MPaの水素ガス、または20MPaの圧縮天然ガスが貯留される。以下では、高圧タンク1が貯留する燃料ガスとして、水素ガスを例に説明する。なお、高圧タンク1は、燃料電池自動車のみならず、電気自動車、ハイブリッド自動車などの車両のほか、各種移動体(例えば、船舶や飛行機、ロボットなど)や定置型にも適用できる。
図2は、高圧タンク1の要部を示す断面図である。
高圧タンク1は、全体として密閉円筒状のタンク本体2を備えている。タンク本体2の長手方向の端部はドーム状に形成されており、その頂部に口金3が取り付けられている。口金3には、バルブアッセンブリ4がねじ込み接続されている。また、このバルブアッセンブリ4には、溶栓5が取り付けられている。
タンク本体2は、例えば樹脂ライナー10及びCFRP層12の二層構造を備える。樹脂ライナー10は、タンク本体2の長手方向の一端部又は両端部に形成された返し部11を有する。CFRP層12は、マトリックス樹脂(プラスチック)を炭素繊維で強化してなるFRP層である。
口金3は、タンク本体2の軸線Y−Y上に軸心を有する開口部30を備える。開口部30の内周面は、バルブアッセンブリ4や栓などをねじ込み接続するためのめねじ31と、バルブアッセンブリ4との間をシール部材32、33により軸シールされるシール面34と、を有する。
バルブアッセンブリ4は、外部のガス供給ライン102と接続可能なガス給排通路41を備える。ガス給排通路41は、高圧タンク1の内部の貯留空間6に連通されており、高圧タンク1に給排される水素ガスの流路を構成する。バルブアッセンブリ4のボディ40は、ステンレスなどの金属、好ましくは口金3と同じアルミニウム又はアルミニウム合金から形成される。また、バルブアッセンブリ4は、ガス給排通路41に接続される分岐通路42を有する。分岐通路42は、バルブアッセンブリ4の外周面に開口している。その開口位置は、高圧タンク1の内外を連通する連通部43を構成しており、この連通部43に溶栓5が取り付けられている。
溶栓5は、通常の温度環境下では分岐通路42の端部を閉鎖している。しかし、高圧タンク1が高温環境下に曝露される等により雰囲気温度が上昇すると、溶栓5は自動的に分岐通路42と外部とを連通して内部の水素ガスを外部に放出する。
図3は、溶栓5の断面図である。この図は、高圧タンク1が通常の温度環境下にあって分岐通路42の端部を閉鎖しているときの溶栓5の状態を示す。
溶栓5は、外部を囲むハウジングである溶栓ボディ5Aと、溶栓ボディ5Aの内部に配設されたピストン状のディスク5B(可動体)と、ディスク5Bの先端面に当接してその移動を規制する可溶合金板5C(可溶体)と、を備える。溶栓ボディ5Aの内部は中空とされ、作動空間5Dが形成されている。
溶栓ボディ5Aは、略平板状のフランジ部51と、フランジ部51の略中央から分岐通路42側に突出形成された挿入部52と、挿入部52とは逆側の板面に固定されたカップ状の蓋部53と、を有する。作動空間5Dは、フランジ部51と蓋部53とに囲まれた空間であり、その内部にはディスク5Bと可溶合金板5Cとが収容されている。
フランジ部51は、ボディ40の外周面に当接している。挿入部52は、分岐通路42の端部に挿入されている。挿入部52は、分岐通路42の軸線Z−Z上に軸芯を有する連通路55を有する。連通路55は挿入部52を貫通する直線状の貫通孔であり、その一端はフランジ部51の略中央の開口に連通されている。よって、連通路55により、作動空間5Dと高圧タンク1内とが連通されている。
挿入部52は、フランジ部51側の外周面にねじ部52aが形成されている。ねじ部52aを分岐通路42の内周面のめねじにねじ込み接続することにより、溶栓ボディ5Aが分岐通路42の端部に取り付けられる。また、挿入部52の先端側は縮径されており、先端側の外周面と分岐通路42の内周面との間はシール部材により軸シールされている。溶栓ボディ5Aは、このようにして連通部43に取り付けられている。
蓋部53は、その天面中央に開口54が形成されている。そして、開口54の縁には、環状の薄肉状突起54aが形成されている。薄肉状突起54aは、開口54の縁部の先端側を基端側よりも薄肉にすることにより形成されている。薄肉状突起54aは、可溶合金板5Cの溶融後にディスク5Bに衝突される衝突部に形成されたものであり、その衝突による衝撃を緩和する衝撃緩和部として機能する。蓋部53の内側には、開口54よりも板面積の大きい可溶合金板5Cが内接され、可溶合金板5Cが開口54を完全に塞いでいる。また、蓋部53の側面には、作動空間5Dと外部とを連通するガス放出口58が形成されている。
ディスク5Bは、その一端に階段状に縮径された縮径部56を有する。縮径部56は、フランジ部51の開口に嵌合される。縮径部56は、連通路55内に挿入されて軸シールされているので、ディスク5Bにより連通路55が気密に閉塞されている。一方、ディスク5Bの他端側は、斜面状のテーパ部57を有する形状に縮径されている。
ディスク5Bは、通常温度状態では、可溶合金板5Cとフランジ部51との間に挟み込まれて動かないようになっている。すなわち、連通路55の閉塞を解除する方向へのディスク5Bの移動が、可溶合金板5Cによって規制されている。可溶合金板5C及びディスク5Bは、この位置に完全に固定されてはいないが、高圧タンク1の内圧により互いに不動に接触し合っているため、この位置から外れることはない。
溶栓ボディ5Aは、銅合金であるC3604Bを用いて形成されている。C3604B等の銅合金は、SUS316等のステンレス鋼よりも著しく熱伝導率が高い。従って、C3604Bを用いることにより、昇温時の可溶合金板5Cへの熱伝達速度が早くなり、溶栓5の動作感度が向上する。表1に、C3604BとSUS316との物性値を示す。
Figure 2008169929
但し、C3604Bは熱伝導率が高い反面、衝撃時の耐力はSUS316よりも低い。特に、高温状態での耐力低下が著しい。従って、C3604Bを用いる場合には、この高温環境下での耐力低下を考慮する必要がある。本実施形態では、以下説明するように、上述した薄肉状突起54aを衝撃緩和部として機能させ、衝撃緩和によって耐力低下に対応するようにしている。
可溶合金板5Cは、はんだ等の低融点合金を用いて形成されている。なお、可溶合金板5Cの代わりに金属以外の可溶性素材を用いてもよい。例えば、ワックス等の可溶体でもよい。なお、可溶合金板5Cは、連通路55側からのガス圧を受けたディスク5Bにより常時押圧され、蓋部53の内壁面に密接する。よって、常時受圧状態にあっても変形しにくい素材を用いることが望ましい。
高圧タンク1が高温環境下に曝露されるか、あるいは、内部発熱等により昇温された場合には、溶栓ボディ5Aが、高温の外気やバルブアッセンブリ4側からの熱伝導により昇温される。また、ディスク5Bが、溶栓ボディ5Aや分岐通路42に侵入した高温ガス側からの熱伝導により昇温される。よって、可溶合金板5Cはこれらの隣接する部材からの熱伝導によって昇温され、所定温度になった時点で溶融される。
図4(a)は本実施形態に係る溶栓5の動作を説明する断面図である。また、図4(b)は比較例に係る溶栓の動作を説明する断面図である。
可溶合金板5Cが溶融により開口54とディスク5Bとの間から除去されると、ディスク5Bの開口54側への移動が可能となる。よって、ディスク5Bは、受圧面である連通路55側の端面に受けたガス圧に応じた速度で開口54側へ飛び出す。これにより、連通路55が開放され、高圧タンク1内のガスが連通路55からガス放出口58を経由して外部に放出される。なお、開口54は、飛び出したディスク5Bのテーパ部57によって閉塞される。
本実施形態の溶栓5では、溶栓ボディ5Aの材質として、熱伝達速度が早い銅合金であるC3604Bを用いたことにより、熱伝導により可溶合金板5Cが溶融されるまでの時間が、SUS316等のステンレス合金を用いた場合に比べて大きく短縮される。よって、温度上昇発生からディスク5Bが作動するまでの所要時間が短縮され、溶栓5の動作感度が向上される。
ディスク5Bは、その中心が軸線Z−Z上に位置している。また、開口54も同様に、その中心が軸線Z−Z上に位置している。すなわち、開口54は、ディスク5Bの可動経路上にある開口である。ディスク5Bが開口54側へ飛び出すと、先端の縮径部は開口54を通過するが、溶栓ボディ5A側の衝突部である薄肉状突起54aにテーパ部57が衝突する。よって、ディスク5Bは、作動時に溶栓ボディ5Aの外部に完全に飛び出さずに作動空間5Dに留まる。
また、作動したディスク5Bは、ガス圧に応じた所定の衝撃力でテーパ部57が薄肉状突起54aに衝突する。そして、薄肉状突起54aは、この衝撃力によって、図4(a)に示すように、外部側に屈曲変形される。なお、ディスク5B側の衝突箇所がテーパ状に形成されていることにより、薄肉状突起54aがスムーズに外部側に屈曲変形される。
このように、作動時のディスク5Bの運動エネルギーが、薄肉状突起54aを変形させる仕事に変換されるので、溶栓ボディ5Aの他の部位が分担する衝撃力は、薄肉状突起54aによる衝撃緩和分だけ低下する。よって、C3604B等の高温時に耐力が低下する金属により形成された溶栓ボディ5Aであっても、薄肉状突起54a以外の部位において変形や破損が生じることを抑制できる。また可溶合金板5Cの溶融や薄肉状突起54aの変形は、開口54を通じて外部から容易に確認できる。よって、溶栓5が作動したことを容易に確認できる。
一方、図4(b)に示すように、薄肉状突起54aのような衝撃緩和部が衝突部510に設けられていない溶栓500の場合には、全衝撃力が緩衝されずに溶栓ボディ500Aに作用する。このため、溶栓ボディ5Aに大きな破損が生じる可能性が大きい。
なお、衝撃緩和部の形状は、薄肉状突起54aのような形状に限定されない。要は、衝撃緩和部は、開口54側へ飛び出すディスク5Bの作動経路上であってディスク5Bと衝突可能な位置に設けられていればよく、且つ、衝突により変形可能な形状の突起であればよい。また、衝撃緩和部として摩擦面を設け、衝突時の衝撃力を摩擦熱に変換して衝撃を緩和してもよい。
<第2実施形態>
動作感度を向上させた他の実施形態を図5に示す。本実施形態の溶栓600と第1実施形態の溶栓5との相違点は、溶栓600では、溶栓ボディ5Aに代えて、より材厚の薄い溶栓ボディ600Aを用いた点、及び、溶栓ボディ600Aの材質をSUS316とした点である。材厚を薄くすることにより、熱伝導率がC3604B等よりも低いSUS316を用いた溶栓ボディ600Aの熱伝達速度が向上される。従って、溶栓600では、上記実施形態の溶栓5と同様に、熱伝導により可溶合金板5Cが溶融されるまでの時間が短縮され、動作感度が向上される。。
溶栓600は、材厚を薄くしたことにより強度が低下している。そこで、この強度低下を補って破壊を抑制するために、溶栓ボディ600Aに、衝撃緩和部として、上記開口54及び薄肉状突起54aと同様の構成を設けている。このようにすると、作動時には薄肉状突起の変形によって衝撃が緩和される。
<第3実施形態>
次に、図6を参照して、第3実施形態に係る溶栓700について相違点を中心に説明する。上記各実施形態との相違点は、本実施形態では、溶栓ボディ5A側や溶栓ボディ600A側ではなく、可動体であるディスク700B側に衝撃緩和部を設けた点である。
図6(a)に示すように、溶栓ボディ700Aは、その天面に開口701を有する。開口701の内周面の内側部には、衝突部として機能するテーパ部701aが形成されている。一方、ディスク700Bは、開口701側の端部が開口701を通過可能な寸法に縮径されていると共に、長さ方向の中央部が開口701を通過不能な寸法に拡径されている。また、ディスク700Bには、開口701側の端部寄りの所定位置に、薄肉状突起702が形成されている。この薄肉状突起702は、径方向外側に向かって所定の厚みで延出されている。
図6(b)に作動時の溶栓700の状態を示す。上記各実施形態と同様に、可溶合金板700Cの溶融によってディスク700Bの可動規制が解除されると、ディスク700Bが溶栓ボディ700Aの天面側に向かって飛び出す。このとき、ディスク700Bの先端部は開口701を通過するが、薄肉状突起702とテーパ部701aとがガス圧に応じた所定の衝撃力で衝突する。薄肉状突起702は、この衝撃力によって溶栓ボディ700Aの内部側に向かって屈曲変形される。なお、開口701の縁がテーパ状とされているので、薄肉状突起702がスムーズに屈曲変形される。そして、屈曲された薄肉状突起702とその下の拡径部によって、開口701が閉塞される。
このように、衝撃緩和部(薄肉状突起702)は、溶栓のハウジング側でなく可動体側に設けてもよい。このような構成であっても、薄肉状突起702の変形によりディスク700Bの衝突による溶栓ボディ700Aへの衝撃を緩和することができ、溶栓ボディ700Aの破損を低減することができる。
圧力容器を搭載した燃料電池自動車を示す図である。 実施形態に係る溶栓を取り付けた圧力容器の要部を示す断面図である。 実施形態に係る溶栓を示す断面図である。 溶栓の動作を説明する図であり、(a)は本実施形態に係る溶栓の断面図、(b)は比較例に係る溶栓の断面図である。 第2実施形態に係る溶栓を示す断面図である。 第3実施形態に係る溶栓を示す図であり、(a)は溶融前の状態を示す断面図であり、(b)は溶融後の状態を示す断面図である。
符号の説明
1:高圧タンク(圧力設備)、5:溶栓、5A:溶栓ボディ(ハウジング)、5B:ディスク(可動体)、5C:可溶合金板(可溶体)、5D:作動空間、42:分岐通路、43:連通部、54:開口、54a:薄肉状突起(衝撃緩和部)、55:連通路、57:テーパ部、58:ガス放出口

Claims (6)

  1. 内圧が外圧よりも高いガス設備の内外を連通する連通部に取り付けられたハウジングであって、作動空間と、前記作動空間と前記ガス設備内とを連通する連通路と、前記作動空間と前記ガス設備外とを連通するガス放出口と、を有するハウジングと、
    前記ハウジングに接した状態で設けられ、所定温度で溶融する可溶体と、
    前記作動空間に収容された可動体であって、前記可溶体の溶融前には前記可溶体により可動を規制されて前記連通路を閉塞すると共に、前記可溶体の溶融後には前記規制の解除により可動して前記連通路を開放する可動体と、
    を備えた溶栓であって、
    前記ハウジングは、前記可溶体の溶融後に前記可動体に衝突される衝突部を有し、
    前記衝突部及び前記可動体の少なくとも一方には、前記可動体の衝突時の衝撃を緩和する衝撃緩和部が設けられている、溶栓。
  2. 前記衝撃緩和部は、前記衝突部に設けられており、前記可動体の衝突時に変形することにより衝撃を緩和する、請求項1に記載の溶栓。
  3. 前記衝撃緩和部は、薄肉状突起で構成されている、請求項2に記載の溶栓。
  4. 前記ハウジングは、
    前記可動体の可動経路上にある開口であって、前記作動空間内と前記ガス設備外とを連通する開口を有し、
    前記可溶体は、その溶融前には、一端が前記開口を閉塞し且つ他端が前記可動体に当接してその可動を規制しており、
    前記薄肉状突起は、前記開口の縁部の先端側を基部側に比べて薄肉にすることで形成されたものである、請求項3に記載の溶栓。
  5. 前記可動体は、前記可溶体の溶融後に前記薄肉状突起に衝突して前記開口を閉塞するテーパ部を有する、請求項4に記載の溶栓。
  6. 前記ハウジングは、銅合金により形成されている、請求項1ないし4のいずれか一項に記載の溶栓。
JP2007003994A 2007-01-12 2007-01-12 溶栓 Expired - Fee Related JP4873156B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007003994A JP4873156B2 (ja) 2007-01-12 2007-01-12 溶栓

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007003994A JP4873156B2 (ja) 2007-01-12 2007-01-12 溶栓

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008169929A true JP2008169929A (ja) 2008-07-24
JP4873156B2 JP4873156B2 (ja) 2012-02-08

Family

ID=39698210

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007003994A Expired - Fee Related JP4873156B2 (ja) 2007-01-12 2007-01-12 溶栓

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4873156B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010534797A (ja) * 2007-07-16 2010-11-11 ソシエテ ド テクノロジー ミシュラン 高圧流体安全弁
JP2013088016A (ja) * 2011-10-18 2013-05-13 Keihin Thermal Technology Corp 蓄冷機能付きエバポレータ
US8550105B2 (en) 2009-07-03 2013-10-08 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Valve system of high pressure tank for vehicle

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH029382A (ja) * 1988-06-28 1990-01-12 Ikeda Mohandou:Kk 新抗生物質ikd−8344物質及びその製造法並びにこれを有効成分とする抗腫瘍剤
JPH08233139A (ja) * 1995-01-17 1996-09-10 Superior Valve Co 熱作動式の圧力逃がし装置
JP2003247509A (ja) * 2002-01-31 2003-09-05 Thomas Magnete Gmbh 点火型アクチュエータ
JP2004301331A (ja) * 2003-03-28 2004-10-28 Trw Automotive Gmbh リニア駆動装置及びベルト引戻し器

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH029382A (ja) * 1988-06-28 1990-01-12 Ikeda Mohandou:Kk 新抗生物質ikd−8344物質及びその製造法並びにこれを有効成分とする抗腫瘍剤
JPH08233139A (ja) * 1995-01-17 1996-09-10 Superior Valve Co 熱作動式の圧力逃がし装置
JP2003247509A (ja) * 2002-01-31 2003-09-05 Thomas Magnete Gmbh 点火型アクチュエータ
JP2004301331A (ja) * 2003-03-28 2004-10-28 Trw Automotive Gmbh リニア駆動装置及びベルト引戻し器

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010534797A (ja) * 2007-07-16 2010-11-11 ソシエテ ド テクノロジー ミシュラン 高圧流体安全弁
US8550105B2 (en) 2009-07-03 2013-10-08 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Valve system of high pressure tank for vehicle
DE112010000058B4 (de) * 2009-07-03 2014-01-30 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Ventilsystem für Fahrzeug-Hochdrucktank
DE112010000058B8 (de) * 2009-07-03 2014-04-03 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Ventilsystem für Fahrzeug-Hochdrucktank
JP2013088016A (ja) * 2011-10-18 2013-05-13 Keihin Thermal Technology Corp 蓄冷機能付きエバポレータ

Also Published As

Publication number Publication date
JP4873156B2 (ja) 2012-02-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN1693109B (zh) 气体燃料车辆和自动排气系统
JP5337154B2 (ja) 高圧流体安全弁
CN111947028B (zh) 用于燃料电池车辆的热激活压力释放装置
JP5774659B2 (ja) 圧力計
US9746092B2 (en) Valve assembly, in particular for space travel drive systems, which is closed when not actuated
JP4873156B2 (ja) 溶栓
US7814925B2 (en) Relief valve device
US20140217313A1 (en) Valve for opening a fluid line
CN112984185A (zh) 温度泄压装置
JP4427371B2 (ja) 安全弁
CN112969884B (zh) 用于气态介质的阀装置和用于储存压缩流体的箱装置
JP4900714B2 (ja) 可溶栓
JP2019016541A (ja) 水素トーチ
US9989039B2 (en) Single-actuation valve arrangement for aerospace component, and aerospace component
JP2009121510A (ja) バルブアッセンブリ及び圧力容器
JP4318293B2 (ja) 高圧ガス容器
US20180087686A1 (en) Valve for closing a fluid line
CN114641645B (zh) 用于燃料电池罐的温度压力卸载的罐设备
JP4005546B2 (ja) 安全弁装置
US20240102618A1 (en) Tank device for temperature pressure relief in a hydrogen tank
JP2005147385A (ja) 溶栓
JP2006125593A (ja) 安全弁付きバルブ装置
KR20230142037A (ko) 온도 감응식 압력용기용 안전밸브

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090601

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110224

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110421

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111026

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111108

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141202

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4873156

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141202

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees