JP2008169894A - 分岐管取付器 - Google Patents

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Abstract

【課題】本体の組込み時にはピストンを適切な位置に装着でき、また、組込み後のピストンが自然にずれるのを防止して、分岐作業時に火薬爆発時の所定の圧力を確保し、配管の分岐を確実に行うことができる分岐管取付器を提供すること。
【解決手段】配管1の外周に装着するサドル形状のボデー11の開口部14にピストン20を内蔵し、この開口部14を火薬35等を充填したキャップ30で被蓋し、火薬35の爆発圧力でピストン20を駆動させてこのピストン20の切削刃21で配管1の一部を穿孔する分岐管取付器において、ボデー11とピストン20の間に装着したOリング23を介して内封したピストン20とキャップ30との間の内封領域Tに空気抜き手段を設け、キャップ30で被蓋する際のピストン20の押出現象を防止するようにした分岐管取付器である。
【選択図】 図4

Description

本発明は、配管ラインのガス・水等の流体を止めることなく迅速かつ確実に既設配管を分岐できる分岐管取付器に関する。
従来より、既設配管から分岐管を新設する際に、この既設配管を切断したりねじ切りなどを行わずに不断水の状態を維持しながら分岐作業を行うことができるようにした分岐サドルが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
この分岐サドルは、穿孔用の機構を本体組込部と、クランプと、この本体組込部とクランプを既設配管に固定するための固着ボルトを有している。更に、本体組込部は、ボデーとキャップを有し、ボデー内に、Oリング、ピストン、ロックリング、止め輪、火薬、ピン、ホルダーが設けられた状態で、キャップが取付けられている。
ボデー内のOリングは、ピストンの外周側に形成された断面略凹状の環状溝に装着され、このOリングがボデーの内周環状面に周面接触することにより、ピストンとボデーをシールしている。
この分岐サドルにより分岐作業を行う場合には、キャップに取付けられたピンに対して打ち込みピンを当てた状態にし、打ち込みピンをハンマー等で叩くと、キャップのホルダー内の火薬が発火し、その爆発圧力でピストンが駆動して既設配管を切断する。切断された切断片は、ピストンの先端側に収納されてピストンと共に押出し方向に移動して本体壁面に接触停止する。これにより、既設配管の切断箇所に分岐孔が空けられ、この分岐孔が所定の位置まで摺動したピストンの貫通孔と連通して、ボデーに設けられた分岐口と連通する。このとき、分岐口に分岐管を接続していれば既設配管の流路と連通し、既設配管内を流れる流体を止めることなく分岐作業を行うことができるようにしている。
この分岐作業時には、前記のOリングが分岐サドル内をシールしていることで、分岐継手内に火薬による圧力が内封された状態でピストンが駆動される。また、分岐作業後には、このOリングのシールにより流体が分岐サドルのキャップ側に漏れるのを防止している。
ところで、この分岐サドルは、火薬室とピストンの間に僅かな隙間があり、分岐作業時にこの隙間が広くなっていると火薬の爆発力が極端に低下することになる。この場合、既設配管を穿孔するために必要な圧力が得られなくなり、ピストンが途中の位置で停止したりして分岐できなくなることがある。このため、火薬室の隙間は、分岐サドルの組立て時や分岐作業時において変わらないようにする必要がある。
特開平2−142995号公報
しかしながら、特許文献1の分岐サドルは、本体の組込み時において、ピストンとボデーの間にOリングが密着シールした状態になり、この状態で更にキャップを装着したときに、キャップとピストンの間に入った空気が外部に抜けず、この空気の圧力によってピストンが押されて火薬室の隙間が広くなることがあった。従って、火薬室の隙間が広くならないよう、慎重な組立て作業を必要としていた。
また、この分岐サドルの組込み後においては、ピストンの動きを抑制しているのがOリングの圧接力のみであるため、運搬時等において衝撃が加わった場合に、ピストンが自然に進出して火薬室の隙間が広くなることがあった。このため、この分岐サドルは、火薬の爆発力が低下し、ピストンを所定の位置まで移動できなくなることがあった。
本発明は、従来の課題点を解決するために開発したものであり、その目的とするところは、本体の組込み時にはピストンを適切な位置に装着でき、また、組込み後のピストンが自然にずれるのを防止して、分岐作業時に火薬爆発時の所定の圧力を確保し、配管の分岐を確実に行うことができる分岐管取付器を提供することにある。
前記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、配管の外周に装着するサドル形状のボデー開口部にピストンを内蔵し、この開口部を火薬等を充填したキャップで被蓋し、火薬の爆発圧力でピストンを駆動させてこのピストンの切削刃で配管の一部を穿孔する分岐管取付器において、ボデーとピストンの間に装着したOリングを介して内封したピストンとキャップとの間の内封領域に空気抜き手段を設け、キャップで被蓋する際のピストンの押出現象を防止するようにした分岐管取付器である。
請求項2に係る発明は、空気抜き手段は、ボデー開口端部内周に形成したテーパ部にOリングを係合させて内封領域に有する余分の空気を逃がすようにした分岐管取付器である。
請求項3に係る発明は、空気抜き手段は、Oリングを装着したボデー開口内周に軸方向に沿った溝部で内封領域に有する余分の空気を逃がすようにした分岐管取付器である。
請求項4に係る発明は、駆動切削後のピストンを係止ロックするためのロックリングをピストンの外周に装着すると共に、ボデー内周面に形成した仮止め溝に当該ロックリングを仮止めして組立時の当該ピストンを位置決めして保持するようにした分岐管取付器である。
請求項1に係る発明によると、本体の組込み時には、ピストンの押出現象を防止してこのピストンを適切な位置に装着できる。これにより、ピストンのずれに起因する火薬室の隙間の増大を防いで火薬爆発時の所定圧力を確保し、ピストン動作時における駆動力低下による穿孔不良を防いで、配管の分岐作業を確実に行うことができる分岐管取付器を提供できる。
請求項2に係る発明によると、ボデーに形成したテーパ部をOリングが乗り上げる際に必要となる力を利用してピストンの進入を抑制でき、組込み時には、キャップとピストンの間の空気を抜いて所定の位置にピストンを装着することができ、また、組込み後には、キャップとピストンの間を密封シールして、火薬の爆発に必要な圧力を確保したり、流体の漏れを確実に防止できる分岐管取付器である。
請求項3に係る発明によると、組込み時には、キャップとピストンの間の空気を抜いて所定位置にピストンを装着することができ、組込み後には、高いシール性を発揮して、火薬爆発時の圧力の確保と流体漏れを防止できる空気抜き手段であり、この空気抜き手段は、容易に加工形成することができる分岐管取付器である。
請求項4に係る発明によると、本体の組立時に、ピストンを所定の位置に装着でき、また、組立後には、この装着状態を保持でき、これにより、駆動切削前に落下等の衝撃が加わったとしても、火薬室の隙間の増大を防いで火薬の爆発力を保持し、配管を確実に穿孔することができる分岐管取付器である。また、駆動切削後には、ピストンが位置保持され、分岐流路の穿孔状態を維持して分岐流路を保持できる分岐管取付器である。
以下に、本発明における分岐管取付器の実施形態及び作用を図面に基づいて詳細に説明する。
図1、図2において、取付器本体10は、配管1の外周に装着可能なサドル形状のボデー11と、クランプ(挟持片)50を有している。この取付器本体10は、ボデー11に形成した略半円筒状の挟持部11aと、挟持片50に形成した略半円筒状の挟持部50aの間に配管1を挟持し、ボデー11のボルト穴11b、クランプ50のボルト穴50bをボルト2で締付けることによって配管1の任意の分岐位置に固定可能に設けている。ボデー11の配管1への穿孔位置には、分岐穴12が設けられ、この分岐穴12の配管1側の外周にはガスケット13を取付け可能に設けている。配管1は、このガスケット13を介してボデー11に取付けられ、ガスケット13により、配管1に穿孔される図示しない穿孔穴の周囲とボデー11との間の封止性を高め、配管1内を穿孔したときにガスや水などの流体が漏れるのを防止している。
ボデー11には、分岐穴12と略90°の角度で筒状のボデー開口部14が交差するように形成され、この開口部14は、配管1の分岐位置をかすめるようにして分岐穴12と連通している。この開口部14内にはピストン20を内蔵可能に設けており、また、その外周側には、雄ねじ部15が形成されている。更に、ボデー11内の分岐穴12の対向位置には、分岐通路16が穿孔され、この分岐通路16にはメネジ16aが形成されている。
ピストン20は、開口部14内に移動可能に内蔵され、このピストン20は、略円筒形状を呈し、配管1側を穿孔する先端外周に切削刃21が形成されている。一方、ピストン20後端側の外周には凹状の装着溝22が形成され、この装着溝22にOリング23が取付けられ、これにより、ボデー11とピストン20の間にOリング23が装着されている。更に、Oリング23装着位置よりも切削刃21側の外周には断面略方形状の装着凹溝24が設けられ、この装着凹溝24に、断面略方形状のロックリング25が装着されている。
また、ピストン20の内部には、配管1の穿孔後にこの配管1の穿孔穴と分岐穴12及び分岐通路16を連通可能な貫通穴26が形成され、この貫通穴26は、ピストン20が配管1に穿孔穴を切削して停止したときに、これらを連通可能な位置に形成されている。
また、開口部14の雄ねじ部15にはキャップ30を螺着可能に設け、このキャップ30によって開口部14を被蓋可能に設けている。キャップ30は、開口部14への取付け側に短筒部30a、他方側に底部30bを有し、短筒部20aの内周には、雄ねじ部15に螺着可能な雌ねじ部31が形成されている。また、底部30bには、凹部32、33、34が形成され、この凹部32、33、34は、外周側から順に、火薬収納用の火薬室、この火薬室よりも小径の雷管収納用、この雷管用よりも小径のピン収納用となっている。凹部32には火薬35が充填され、また、凹部33、34には雷管36、ピン37がそれぞれ収納されている。取付器本体10は、火薬35の爆発圧力でピストン20を駆動させ、ピストン20の切削刃21で配管1の一部を穿孔できるようにしたものである。
更に、キャップ30の底部30b中心には、ピン37用の凹部32に連通する小孔38が穿孔されている。また、このキャップ30の底部30bの開口部当接側には環状ガスケット39が装着され、この環状ガスケット39の上側にはシール用Oリング40が装着されている。
ここで、ボデー11の開口端部内周には、環状のテーパ部17が設けられ、開口部14にキャップ30をねじ込んだときに、Oリング23、40を介してピストン20とキャップ30を内封し、このOリング23とOリング40の間に内封領域Tを設けるようにしている。このとき、テーパ部17にOリング23を係合させていることにより、内封領域Tに有する余分の空気を逃がすようにした空気抜き手段を設け、この空気抜き手段により、キャップ30で被蓋する際のピストン20の押出現象を防止するようにしている。この取付器本体10を組込む際の動作を以下に詳述する。
図3においては、開口部14にピストン20を挿入した状態を示したものである。このとき、テーパ部17にOリング23が係合された状態になっており、このOリング23の外径を開口部14の開口端部14a内周(テーパ部17の頂部17a)よりも大きく形成しているため、このOリング23は、テーパ部17に対して上方から軽く当接した状態で固定されている。また、ピストン20の後端部20aは、開口部14の開口端部14aよりもやや突出した状態となり、この突出部分は、下記のキャップ30をねじ込んで後端部20aが底部30bに押されたときに、開口部14内部の余分な空気が抜けて火薬室32との隙間を無くすことができるような位置に設けている。
図4においては、図3の開口部14に対して、キャップ30を装着した状態を示したものである。キャップ30をねじ込むと、前記のように、ピストン20とキャップ30の間に前記の内封領域Tが形成され、この内封領域Tの空気は、キャップ30のねじ込みに従って圧縮される。このとき、キャップ30と開口部14との間はOリング40によってシールされているため、この間からの空気の漏れは防がれる。よって、圧縮空気はピストン20の後端部20aに作用しようとするが、前記したように、Oリング23は、テーパ部17に軽く当接した状態であり、シール状態になっていないため、キャップ30のねじ込みに伴ってOリング23とテーパ部17の隙間より圧縮された空気を下方に抜くことができる。
この状態から、更にキャップ30をねじ込んでいくと、開口部14より突出した状態のピストン後端部20aにキャップ30の底部30bの当接側が当接してこのピストン20が押され、テーパ部17の頂部17aの手前付近までOリング23が押される。Oリング23は、テーパ部17により縮径しようとするが、このOリング23自体の弾発力が働くことによってテーパ部17に強く押圧される。この押圧力により、キャップ30の組込み後には、開口部14とピストン20の間は強くシールされる。
このとき、Oリング23とテーパ部17の間にはくさび作用が働き、Oリング23の外径とテーパ部17の頂部17aの内径の関係によりOリング23が頂部17aに引っ掛かった状態となる。そのため、ピストン20は、これ以上押し込まれることが無く、取付器本体10の組込み後に落下等の衝撃が生じても、開口部14に対するピストン20の位置がずれることがなく確実に保持される。
以上のように、取付器本体10の組込み時には、キャップ30とピストン20の間の内封領域T内の余分の空気を逃がしつつ装着できるため、空圧によってピストンがずれることがなく、また、組込み後にもピストンの進出を規制することができ、これにより、火薬35の爆発前にピストン20の後端部20aと火薬室32との隙間S(図4参照)が広がることがない。しかも、空気抜き手段は、Oリング23とテーパ部17による組込み時の仮止め構造をそのまま利用して設けることができる。
次に、この取付器本体10を用いた分岐作業について述べる。分岐作業を行う場合、配管1の任意の分岐位置にこの本体10を取り付けた後に、図1のように打ち込みピン5の先端5aをキャップ30の小孔38に当て、この打ち込みピン5を図示しないハンマー等で打ち込む。この打ち込みにより、先端5aが小孔38の奥側に備えられたピン34を押し込み、このピン34が雷管33を発火させ、この発火によって火薬室32の火薬35が爆発する。火薬35が爆発すると、その圧力によりピストン20が開口部14に対して配管1側に強制移動され、ピストン先端の切削刃21が配管1を切削して穿孔穴を形成する。このとき、前述したとおり、空気抜き手段によってピストン20の後端部20aと火薬室32との隙間Sが広がることなく一定に保たれているので、爆発圧力を所定の強さに確保でき、確実に配管1を切削できる。また、ピストン20とキャップ30との間の内封領域Tは、Oリング22、40により気密状態となっていることから、火薬爆発時に発生する燃焼ガスの圧力を逃がすことなくピストン20に作用させ、確実に穿孔穴を形成することができる。
続いて、図9に示すように、ピストン20は、配管1を切削した後に、先端側に設けた収納部20bに切削した切片3を収納した状態で本体10の奥側まで移動して停止する。これにより、配管1の管内部と分岐通路16が、ピストン20の貫通穴26を介して連通され、配管1の分岐流路が設けられる。
ピストン20の駆動切削後には、このピストン20外周に装着されたロックリング25がボデー内周面に形成されたロック溝18に係止ロックすることでピストン20の位置が保持され、分岐流路の形成後にピストン20がみだりに動くことがない。また、Oリング23が開口部14の内周側に密接シールすることで、キャップ30側への流体の漏れを確実に防いでいる。
なお、テーパ部のOリング23が接触する部位には、図3に示すように、極僅かな大きさの円周状の溝状部19を設けてもよい。溝状部19を設ける場合、ピストン20を開口部14に挿入したときに、テーパ部17のOリング23が当接する部位に形成し、この場合には、キャップ30をねじ込んだときに、このキャップ30とピストン20の間の圧縮された空気を溝状部19を介して確実に排出することができる。
更に、キャップ30を完全にねじ込んだ場合には、ピストン20が開口端部14aよりも突出した部分だけ押し下がり、Oリング23が溝状部19よりも下の位置の面状部位に移動することになる。これにより、火薬35の爆発時には、Oリング23がテーパ部17に強く密着シールし、火薬爆発時に発生する燃焼ガスの圧力を逃がすことなくピストン20に作用させ、このピストン20を強い移動力で移動させて、確実に穿孔穴を形成することが可能になる。なお、キャップ30を完全にねじ込んだ場合に、図4のA部拡大図に示すように、Oリング23の一部が溝状部19に入り込んで、縁部に引っ掛かった状態とすることにより、取付器本体10組込み時のピストン20をより強く位置保持することができる。
また、溝状部19は、図のようにテーパ部17に対して円周状に形成する以外にも、図示しない軸方向に形成することもでき、この場合、溝状部を1本形成するのみで円周状に形成した場合と同様の効果が得られる。更に、溝状部を設ける代わりに、テーパ部の加工粗さを粗くすることでも同様の機能を発揮させることができ、このテーパ部にキャップ30をねじ込んだ場合には、キャップ30とピストン20の間の空気をテーパ部の粗い表面部位から逃がし、完全にねじ込んだ場合には、Oリング23の表面をテーパ部に強く密着シールさせることができる。
また、この空気抜き手段は、テーパ部にOリングを係合させる以外の形態であってもよく、例えば、図7に示すように、Oリング23を装着したボデー11の開口内周に、軸方向に沿って少なくとも1本の溝部27を形成し、この溝部27とOリング23によって内封領域Tに有する余分の空気を逃がすようにしてもよい。この場合にも、キャップ30を開口部14にねじ込んだときにOリング23がこの溝部27の対向位置に位置するため、圧縮空気を確実に逃がすことができる。また、キャップ30を完全にねじ込んだときには、Oリング23が溝部27の形成領域の下方に移動して開口部14内周側と密着シールし、流体の漏れを確実に防ぐことができる。この溝部27は、断面矩形でも半円形でもよく、その形成方法は、切削加工の他、あらかじめ鋳物等の素材に形成しておいてもよい。
また、図6に示すように、断面略円形状に形成したロックリング28をピストン20の外周に装着し、ボデー11内周面にこのロックリング28を仮止めする仮止め溝14bを設けるようにしてもよい。この場合、キャップ30のねじ込み前のピストン20の挿入時において、仮止め溝14bにロックリング28を仮止めすることでピストン20を位置決めして保持できる。このとき、ピストン20は、Oリング23の面圧力によって保持されているため、ロックリング28は仮止め溝14bに嵌った状態でフリーの状態になっている。
この状態からキャップ30をねじ込むと、内封領域Tの空気が圧縮されてピストン20を押し下げようとするが、ロックリング28が仮止め溝14bに引っ掛かっていることにより、ピストン20の進出を防ぐことができる。更に、キャップ30を最後まで締付けると、Oリング23とロックリング28によってピストン20の位置を保持でき、取付器本体10に落下などの衝撃が加わった場合でも、ピストン20が動くおそれがなく、その位置を保つことができる。なお、前述の空気抜き手段を併用することにより、より確実にピストン20の進出を防ぐことができる。
また、この仮止め溝14bをピストン20の進入方向に向けてテーパ状に形成しているので、ピストン20は、発火時にこのテーパ状部位によって動作が妨げられることがなく、スムーズに動作して穿孔作業を確実に行うことができる。
更に、図1、図5に示すように、取付器本体10には、ボデー11の内周面に、ピストン20の位置確認用の表示部41を設けている。この表示部41は、ピストン20とキャップ30をボデー11に装着したときに、ピストン切削刃21の先端よりも僅かに先方側の位置にボデー11内周を切欠いて溝状に形成するようにし、この表示部41は、例えば、図示しないバイトによって切削加工して設けるようにすればよい。このとき、図8(a)に示すように、表示部41を所定の大きさの切削深さDと切削幅Wを有するように形成することにより、切削刃21の先端位置を確認しやすくなり、ピストン20の位置確認が容易となる。
特に、切削幅Wは、ピストン20装着後の状態からこのピストン20がキャップ30のねじ込みによって移動するときの距離に合わせて、ピストン移動量の許容範囲を示すように形成するのが望ましい。例えば、切削幅Wにおけるキャップ側の表示線41aを、ピストン20の正規位置(ピストン20の後端部20aと火薬室32との隙間のない位置)におけるピストン切削刃21の先端よりも僅かに先方の位置に形成する一方、分岐流路16側の表示線41bを、ピストン20の限界位置(ピストン20の後端部20aと火薬室32との隙間が、火薬の爆発圧力による配管穿孔に影響を与えない最大範囲で形成されている位置)におけるピストン切削刃21の先端よりも僅かに先方の位置に形成することにより、切削幅Wをピストン移動量の許容範囲を示すものとすることができる。
切削深さDは、本実施例において切削幅Wよりもやや小さく設定している。また、表示部41の断面形状は、図8(a)に示すように、ピストン20の進入方向に向けてテーパ状に形成することにより、ピストン20は、発火時にこの表示部41によって動作が妨げられることがなく、スムーズに動作して穿孔作業を確実に行うことができる。
取付器本体10の組込み・検査・設置等を行う際には、この表示部41を分岐通路16の外側から目視することで、ピストン20の位置(状態)を確認できる。このときのピストン20のずれ量を確認することにより、このずれ量に起因する駆動力低下による穿孔不良を未然に防いで、正確に穿孔作業を行うことができる。
更に、表示部41を図8(a)のように形成した場合、分岐通路16の外側から適宜の光源によって光を当てることにより、この深く形成された表示部41によりボデー11内に影ができるため、切削刃21先端の位置をより明確に視認することができる。一方、図8(b)の第2実施例のように、表示部42の切削深さD´と切削幅W´を小さくした場合には、ピストン20が所定の位置から極僅かの量だけ進出したときに、この表示部42に対する切削刃21の稜線の判断がつき難くなり、ピストン20の位置確認が難しくなるため、やや大きめに設けるのがよい。
また、図9のように、ボデー11の適宜位置に、移動後のピストン20の位置を確認可能な検知口45を設けるようにしてもよい。検知口45を設ける場合、ピストン20が正常な位置まで移動したときのOリング23が位置する箇所よりも、ボデー11の開口側に設けるようにする。この検知口45にはプラグ46を着脱可能に設けている。
検知口45を設けた場合、分岐流路16に図示しない配管が接続されている場合でも穿孔作業後の穿孔状態を確認することができ、穿孔状態を確認する際には、プラグ46を外し、検知口45よりボデー11内部のピストン20の状態を目視することで穿孔作業の良否を判断することができる。例えば、穿孔作業が正常に行われた場合には、ピストン20の後端部20aが検知口45よりも穿孔側に位置し、このため、この後端部20aを視認することで正常な状態を確認できる。一方、ピストン20が中間位置で停止した場合には、配管1内を流体が流れていないときには、前記と同様に検知口45よりボデー11内部を目視してピストンの状態を確認できる。この場合、ピストン20の側面が視認されることでピストン20の中間位置停止状態を確認できる。また、配管1内を流体が流れているときには、プラグ46を外したときに検知口45から流体が流れ出すため、この流体の漏れを視認することで中間停止状態を確認できる。
なお、プラグ46にはOリング47を装着し、このOリング47により検知口45との間をシールするようにしているので、プラグ46装着時に検知口45から流体が漏れ出すおそれがない。
本発明の分岐管取付器における一実施形態を示した断面図である。 ボデーの半截断面図である。 図1のキャップ取付け前の状態を示す要部拡大断面図である。 キャップ取付け後の要部拡大断面図である。 本発明の分岐管取付器を配管に取付けた状態を示す一部切欠き斜視図である。 本発明の分岐管取付器の他例を示した要部断面図である。 空気抜き手段の他例を示した要部断面図である。 ボデーにおける表示部付近の一部拡大断面図である。(a)は、本発明における分岐管取付器の表示部付近の一部拡大断面図である。(b)は、第2実施例を示した一部拡大断面図である。 分岐管取付器の分岐作業後の一例を示した断面図である。
符号の説明
1 配管
10 取付器本体
11 ボデー
14 開口部
14b 仮止め溝
17 テーパ部
20 ピストン
21 切削刃
23 Oリング
25 ロックリング
27 溝部
30 キャップ
35 火薬
T 内封領域

Claims (4)

  1. 配管の外周に装着するサドル形状のボデー開口部にピストンを内蔵し、この開口部を火薬等を充填したキャップで被蓋し、前記火薬の爆発圧力で前記ピストンを駆動させてこのピストンの切削刃で前記配管の一部を穿孔する分岐管取付器において、前記ボデーとピストンの間に装着したOリングを介して内封した前記ピストンとキャップとの間の内封領域に空気抜き手段を設け、前記キャップで被蓋する際のピストンの押出現象を防止するようにしたことを特徴とする分岐管取付器。
  2. 前記空気抜き手段は、ボデー開口端部内周に形成したテーパ部に前記Oリングを係合させて内封領域に有する余分の空気を逃がすようにした請求項1に記載の分岐管取付器。
  3. 前記空気抜き手段は、前記Oリングを装着したボデー開口内周に軸方向に沿った溝部で内封領域に有する余分の空気を逃がすようにした請求項1に記載の分岐管取付器。
  4. 駆動切削後のピストンを係止ロックするためのロックリングを前記ピストンの外周に装着すると共に、前記ボデー内周面に形成した仮止め溝に当該ロックリングを仮止めして組立時の当該ピストンを位置決めして保持するようにした請求項1乃至3の何れか1項に記載の分岐管取付器。
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