JP2008167357A - 低密度パリティ検査符号データを復号する復号方法、装置及びプログラム - Google Patents

低密度パリティ検査符号データを復号する復号方法、装置及びプログラム Download PDF

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暁秋 王
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聡 小西
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Abstract

【課題】低密度パリティ(LDPC)符号データに対するSum-Product復号について、チェックノードの計算量を低減させることにより、復号装置全体の計算量を低減させ、高速で且つ消費電力が小さい復号方法、装置及びプログラムを提供する。
【解決手段】検査行列H(n列m行)を有し、Gallagerの関数f(x)を反復計算するSum-Product復号を用いる。検査行列Hにおけるm行毎の非零の変数ノード集合A(m)の中で、最小の引数xminと、その他の引数xとの距離distanceを算出する。次に、最小の引数xminと、他の複数の引数xとの距離distanceに応じて、閾値dを決定する。距離distanceが閾値d以下となる引数xのみを選択し、変数ノード集合A(m)に対する部分集合C(m)を導出する。その後、変数ノード部分集合C(m)について関数f(x)を反復して、チェックノード処理における対数外部値比αmnを更新する。
【選択図】図4

Description

本発明は、低密度パリティ検査符号(LDPC:Low Density Parity Check、以下「LDPC符号」という)データを復号する復号方法、装置及びプログラムに関する。
LDPC符号は、1962年にGallagerにより提案された、繰り返し処理を用いる誤り訂正符号である。LDPC符号は、Sum-Product復号を用いて、ターボ符号と同様に符号長を長くするに従ってShannon限界に迫る復号特性が得られる。LDPC符号は、ブロック誤り確率特性が良く、ターボ符号の復号で発生するエラーフロア現象が生じないという特徴を有する。従って、IEEE802.16規格では、誤り訂正符号のオプションとして、LDPC符号が採用されている。
LDPC符号は、線形符号であって、非零(1)要素が非常に少ない検査行列(Parity Check matrix)Hで定義される。検査行列の列(n)における非零要素の数を「列重み」、行(m)における非零要素の数を「行重み」という。また、「正則LDPC符号」とは、列重み、行重みがそれぞれ一定である検査行列で定義されるLDPC符号をいう。逆に、「非正則LDPC符号」とは、列重み、行重みがそれぞれ一定でない検査行列で定義されるLDPC符号をいう。
図1は、正則LDPC符号の検査行列Hの説明図である。
検査行列Hは、n列m行で表される。図1によれば、n=10、m=5であり、列重み=2、行重み=4である。A(m)は、m行における非零要素の列インデックスの集合を表す。B(n)は、n列における非零要素の行インデックスの集合を表す。
A(1)={1,2,3,4}
A(2)={1,5,6,7}
・・・・・・・・・・・
B(1)={1,2}
B(2)={1,3}
・・・・・・・・・・・
図2は、図1の検査行列Hを表す2部グラフである。
検査行列Hは、疎な2部グラフによって表される。2部グラフは、n列のインデックスを表す変数ノードと、m行のインデックスを表すチェックノードとを有する。変数ノードは、符号語の各シンボルに対応する。チェックノードは、シンボル間のパリティ検査条件に対応する。非零要素は、変数ノードとチェックノードとを結ぶエッジ(枝)によって表される。
LDPC符号データを送信する符号化装置について、簡単に説明する。符号化装置は、最初に、検査行列Hから転置行列Hを導出し、G・H=0が成立する生成行列Gを算出する。生成行列Gが、M×N行列である場合、符号化装置は、生成行列Gと、mビットからなるベクトルuとを乗算し、nビットからなる符号語c(=uG)を生成する。この符号語cが、送信側の符号化装置から、受信側の復号装置へ送信される。
図3は、復号の際に計算すべき対数外部値比αmn及び対数事前値比βmnの説明図である。
復号装置は、LDPC符号データを、Sum-Product復号を用いて復号する。復号装置においては、図2に表した変数ノード、チェックノード及びエッジを記憶するために、大容量メモリを必要とする。また、復号装置は、チェックノード計算部と、変数ノード計算部とを要する。従って、復号装置の回路規模が大きく、消費電力が大きいという問題があった。このような問題を解決するために、対数外部値比αmnを計算するチェックノード計算部と、対数事前値比βmnを計算する変数ノード計算部とを共通化した技術もある(例えば特許文献1参照)。
特開2005−065066号公報
Sum-Product復号は、ノード計算のための計算量が大きいために、復号装置への実装が難しい。ここで、計算量に注目すると、変数ノードの計算量(列処理の計算量)よりも、チェックノードの計算量(行処理の計算量)が著しく大きい。これは、チェックノードの計算には、対数事前値比βmnに基づく引数xを伴ってGallagerの関数f(x)を反復計算する必要があるからである。
従って、本発明は、LDPC符号データに対するSum-Product復号について、チェックノードの計算量を低減させることにより、復号装置全体の計算量を低減させ、高速で且つ消費電力が小さい復号方法、装置及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明によれば、n列m行の検査行列Hを有し、対数事前値比βmnに基づく引数xを伴ってGallagerの関数f(x)を反復計算するSum-Product復号を用い、低密度パリティ検査符号データを復号する復号方法において、
検査行列Hにおけるm行毎の非零の変数ノード集合A(m)の中で、最小の引数xminを導出する第1のステップと、
最小の引数xminと、その他の引数xとの距離distanceを算出する第2のステップと、
最小の引数xminと、その他の複数の引数xとの距離distanceに応じて、閾値dを決定する第3のステップと、
距離distanceが閾値d以下となる引数xのみを選択し、変数ノード集合A(m)に対する部分集合C(m)を導出する第4のステップと、
変数ノード部分集合C(m)について関数f(x)を反復して、チェックノード処理における対数外部値比αmnを更新する第5のステップと
を有することを特徴とする。
本発明の復号方法における他の実施形態によれば、
第3のステップについて、最小の第1の引数xminと、2番目に小さい第2の引数xmin2との差分に応じて、閾値dを可変にすることも好ましい。
本発明の復号方法における他の実施形態によれば、
Gallagerの関数f(x)の引数xは、対数尤度比λと対数事前値比βmnとの絶対値和であり、
第3のステップについて、最小の引数xminの第1の絶対値和と、2番目に小さい引数xmin2の第2の絶対値和との差分について、基本閾値dbaseに対して、
差分<1の場合、閾値d=「閾値dbase−1+差分」
差分≧1の場合、閾値d=閾値dbase
とすることも好ましい。
本発明の復号方法における他の実施形態によれば、
Gallagerの関数f(x)の引数xは、対数尤度比λと対数事前値比βmnとの絶対値和であり、
第5のステップは、以下の式によって導出される
Figure 2008167357
ことも好ましい。
本発明によれば、n列m行の検査行列Hを有し、対数事前値比βmnに基づく引数xを伴ってGallagerの関数f(x)を反復計算するSum-Product復号を用い、低密度パリティ検査符号データを復号する復号装置において、
検査行列Hにおけるm行毎の非零の変数ノード集合A(m)の中で、最小の引数xminを導出し、最小の引数xminと、その他の引数xとの距離distanceを算出し、最小の引数xminと、その他の複数の引数xとの距離distanceに応じて、閾値dを決定し、距離distanceが閾値d以下となる引数xのみを選択し、変数ノード集合A(m)に対する部分集合C(m)を導出する算定ノード選択手段と、
変数ノード部分集合C(m)について関数f(x)を反復して、行処理における対数外部値比αmnを更新するチェックノード計算手段と
を有することを特徴とする。
本発明の復号装置における他の実施形態によれば、
最小の第1の引数xminと、2番目に小さい第2の引数xmin2との差分に応じて、閾値dを可変にする閾値制御手段を更に有することも好ましい。
本発明の復号装置における他の実施形態によれば、
Gallagerの関数f(x)の引数xは、対数尤度比λと対数事前値比βmnとの絶対値和であり、
閾値制御手段は、最小の引数xminの第1の絶対値和と、2番目に小さい引数xmin2の第2の絶対値和との差分について、基本閾値dbaseに対して、
差分<1の場合、閾値d=「閾値dbase−1+差分」
差分≧1の場合、閾値d=閾値dbase
とすることも好ましい。
本発明の復号装置における他の実施形態によれば、
Gallagerの関数f(x)の引数xは、対数尤度比λと対数事前値比βmnとの絶対値和であり、
チェックノード計算手段は、以下の式によって導出される
Figure 2008167357
ことも好ましい。
本発明によれば、n列m行の検査行列Hを有し、対数事前値比βmnに基づく引数xを伴ってGallagerの関数f(x)を反復計算するSum-Product復号を用い、低密度パリティ検査符号データを復号するようにコンピュータを機能させる復号プログラムにおいて、
検査行列Hにおけるm行毎の非零の変数ノード集合A(m)の中で、最小の引数xminを導出し、最小の引数xminと、その他の引数xとの距離distanceを算出し、最小の引数xminと、その他の複数の引数xとの距離distanceに応じて、閾値dを決定し、距離distanceが閾値d以下となる引数xのみを選択し、変数ノード集合A(m)に対する部分集合C(m)を導出する算定ノード選択手段と、
変数ノード部分集合C(m)について関数f(x)を反復して、行処理における対数外部値比αmnを更新するチェックノード計算手段と
してコンピュータを機能させることを特徴とする。
本発明の復号方法、装置及びプログラムによれば、LDPC符号データに対するSum-Product復号について、チェックノードの計算量を低減させることにより、復号装置全体の計算量を低減させ、高速で且つ消費電力を小さくすることができる。
以下では、図面を用いて、本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
図4は、本発明におけるSum-Product復号のフローチャートである。
(S1)初期化ステップとして、検査行列Hについて、非零要素の全てのHmnに対して対数事前値比βmn=0とする。また、反復最大回数をKmaxを設定し、反復回数のカウンタkを1に設定する(k=1)。
(S2)k=Kmaxであるならば、S9へ移行する。
(S3)閾値dに基づいて算定ノードC(m)を選択する。
ここで、次のチェックノード計算ステップ(S4)によって計算されるGallagerの関数f(x)について説明する。
図5は、Gallagerの関数f(x)の特性グラフである。
図5によれば、関数f(x)の値は、xの値が小さいほど極端に大きく、xの値が大きいほど極端に小さい。チェックノード計算ステップ(S4)によれば、Gallagerの関数f(x)を、以下のように反復計算する必要がある。また、引数xの値が小さいほど、Σf(x)に与える影響は大きい。しかも、チェックノード計算の中で、この関数f(x)の計算量が著しく大きい。
Figure 2008167357
n'∈A(m)\nは、A(m)からnを除いた集合を表す。例えば、前述の例によれば、A(1)={1,2,3,4}からn=1を除いて、A(1)\1={2,3,4}となる。λは、対数尤度比であり、値の"0"らしさを表す実数値である。
関数f(x)は、以下のように定義される。
Figure 2008167357
第nシンボルの対数尤度比は、以下のように定義される。
Figure 2008167357
本発明によれば、算定ノードを選択する(S3)ことにより、関数f(x)の計算回数を減らすために、チェックノード計算ステップ(S4)の前に、A(m)の部分集合となるC(m)の集合を作成する。
ここで、算定ノード選択ステップ(S3)について、詳細に説明する。
距離の基本閾値dbaseが予め設定されている。
(S301)検査行列Hにおけるm行毎の非零の変数ノード集合A(m)の中で、n'∈A(m)\nについて|λn'+βmn'|を計算し、最小の引数xminと、2番目に小さい第2の引数xmin2とを導出する。最小の引数xminとなるn'をnminと表記する。
(S302)次に、最小の引数xminと、2番目に小さい第2の引数xmin2との差分distanceminを導出する。Gallagerの関数f(x)の引数xは、対数尤度比λと対数事前値比βmnとの絶対値和である。
(S303)その差分distanceminに応じて、閾値dを決定する。基本閾値dbaseに基づいて、差分distanceminに応じて閾値dを可変にする。最小の引数xminの第1の絶対値和と、2番目に小さい引数xmin2の第2の絶対値和との差分について、基本閾値dbaseに対して、
差分distancemin<1の場合、閾値d=「基本閾値dbase−1+差分distancemin
差分distancemin≧1の場合、閾値d=基本閾値dbase
とする。
(S304)最小の引数xminと、その他の引数xとの距離distanceを算出する。
(S305)距離distanceが閾値d以下(distance≦d)となる引数xのみを選択し、変数ノード集合A(m)に対する部分集合C(m)を導出する。
C(m)={n,n∈A(m)\n 且つ |λn+βmn|−|λnmin+βmnmin|≦d}
図6は、Gallagerの関数f(x)の回数を減らした場合の第1の説明図である。
図6によれば、例えばA(m)={1,2,3,4}のように4つのノードの場合を表す。図6から明らかなとおり、最小の引数xminと第2の引数xmin2との差分が1よりも小さい。この場合、閾値dの範囲を小さくすることにより、部分集合C(m)に含める引数xを減らすことができる。小さい範囲の閾値dに、既にΣf(x)に与える影響が大きい引数xは、既に入っているからである。影響の小さい引数xに対する関数f(x)を計算しないようにする。
図7は、Gallagerの関数f(x)の回数を減らした場合の第2の説明図である。
図7から明らかなとおり、最小の引数xminと第2の引数xmin2との差分が1よりも大きい。この場合、閾値dbaseの範囲をそのまま閾値dとする。
このように、本発明における算定ノード選択ステップ(S3)は、最小値|λnmin+βmnmin|から閾値d以下離れたノードについてのみ、部分集合C(m)に含める。ここで、閾値dは、最小の引数xminと、2番目に小さい引数xmin2との差分distanceminに応じて可変される。部分集合C(m)は、A(m)集合の部分集合であって、計算結果に影響が大きい引数xのみについて、Gallagerの関数f(x)の計算がなされることとなる。
(S4)算定ノードC(m)についてチェックノードを計算する。
チェックノード計算ステップは、m=1,2,〜,Mの順に、非零要素の全てのHmnについて、以下の式を用いて対数外部値比αmnを更新する。
Figure 2008167357
n'∈C(m)\nは、C(m)からnを除いた集合を表す。また、x≧0の場合、sign(x)=1を表し、x<0の場合、sign(x)=0を表す。
(S5)変数ノード計算ステップとして、n=1,2,…,Mの順に、非零要素の全てのHmnについて、以下の式を用いて対数外部値比βmnを更新する。
Figure 2008167357
n'∈B(n)\mは、B(n)からmを除いた集合を表す。例えば、前述の例によれば、B(1)={1,2}からm=1を除いて、A(1)\1={2}となる。
(S6)一時推定語の計算をする。n∈[1,N]について、以下のように符号語cを導出する。
Figure 2008167357
(S7)一時推定語が符号語になっているかどうかを検査するために、パリティを検査する。(c1,c2,〜,cN)が(c1,c2,〜,cN)H=0を満たさないならば、S8へ移行する。
(S8)kを1増分し、S2へ移行して、処理を繰り返す。
(S9)S7によって、(c1,c2,〜,cN)が(c1,c2,〜,cN)H=0を満たすならば、(c1,c2,〜,cN)を一時推定語として出力して終了する。また、S2によって、k=Kmaxとなった場合も、(c1,c2,〜,cN)を一時推定語として出力して終了する。
図7は、チェックノード算定ステップ(S4)のフローチャートである。
(S401)列m=1〜Mについて、S402〜S411を繰り返す。
(S402)変数ノード集合A(m)の行インデックスを1〜行重みsizeについて、S403〜S410を繰り返す。
(S403)変数ノード集合A(m)の行インデックスindexを、nに代入する。
(S404)関数f(x)の和を導出する変数sumを0にする。
(S405)変数ノード集合A(m)の他の行インデックスindex'を1〜行重みsizeについて、S406〜S408を繰り返す。
(S406)変数ノード集合A(m)の他の行インデックスindex'を、n'に代入する。
(S407)n=n'であれば、S409へ移行する。
(S408)関数f(x)を導出し、sumに加算する。
(S409)index'を1増分し、S405へ移行する。
(S410)対数外部値比αmnを更新する。
(S411)indexを1増分し、S402へ移行する。
(S412)列mを1増分し、S401へ移行する。
図8は、本発明における復号装置の機能構成図である。
図8によれば、復号装置1は、繰り返し制御部101と、算定ノード選択部102と、チェックノード計算部103と、変数ノード計算部104と、一時推定語計算部105と、パリティ検査部106と、閾値制御部107とを有する。これら機能部は、復号装置に搭載されたコンピュータを機能させる復号プログラムによって実現されてもよい。
繰り返し制御部101は、予め設定された反復最大回数Kmaxだけ、算定ノード選択部102と、チェックノード計算部103と、変数ノード計算部104と、一時推定語計算部105と、パリティ検査部106とを繰り返す。また、繰り返し制御部101は、パリティ検査部106によって、一時推定語が符号語になっていると判断された場合には、繰り返し処理を終了する。
算定ノード選択部102は、検査行列Hにおけるm行毎の非零の変数ノード集合A(m)の中で、最小の引数xminを導出し、最小の引数xminとその他の引数xとの距離distanceを算出し、距離distanceが閾値d以下となる引数xのみを選択し、変数ノード集合A(m)に対する部分集合C(m)を導出する。
チェックノード計算部103は、変数ノード部分集合C(m)について関数f(x)を反復して、行処理における対数外部値比αmnを更新する。
変数ノード計算部104は、列処理における対数事前値比βmnを更新する。
一時推定語計算部105は、一時推定語の計算をする。
パリティ検査部106は、一時推定語が符号語になっているかどうかを検査するために、パリティを検査する。(c1,c2,〜,cN)が(c1,c2,〜,cN)H=0を満たすならば、その符号語(c1,c2,〜,cN)を復号装置1から出力する。
閾値制御部107は、距離の閾値dを変更する。変更された閾値dは、算定ノード選択部102へ通知される。
閾値dを小さくすれば、Sum-Product復号の計算量を抑えることができる。例えば、d=0とすることにより、Sum-Product復号は、簡易復号のMin-Sum復号になる。その場合、チェックノード計算ステップ(S4)の更新式は、以下のようになる。
Figure 2008167357
前述の式について、f関数の逆関数は、f関数と等価であり、f(f(x))=xである。従って、計算量は更に低減する。但し、復号性能は、劣化することとなる。
逆に、閾値dを大きく(基本閾値dbaseに)すれば、Sum-Product復号の復号性能を高めることができる。例えば、d=∞とすることにより、復号性能だけでなく計算量も、Sum-Product復号そのものになる。
表1は、距離の閾値dに対する計算量の関係を表す。
Figure 2008167357
表2は、基本閾値dbaseに対する具体的な閾値dの値を表す。
Figure 2008167357
図10及び図11は、AWGN(加法的白色ガウス雑音)チャネル環境において、Coding Rate=1/2及び符号長4096ビットの非正則LDPCを用いた、計算機シミュレーションの結果である。
図10は、ビット誤り率特性のシミュレーション結果のグラフである。予め定義した距離の閾値d(基本閾値dbase)を3.0とすると、dを固定値とした場合と、dを可変とした場合の違いを表す。図10によれば、Sum-Product復号法と同等のビット誤り率の特性を得ることが確認できる。
図11は、Sum-Product復号法に対する提案手法のf関数の計算回数の比率を表すグラフである。図11によれば、閾値d(基本閾値dbase)を3.0とすると、dを固定値とした場合に比べて、dを可変とした場合、f関数の計算回数を更に減らすことができたことが確認できる。
以上、詳細に説明したように、本発明の復号方法、装置及びプログラムによれば、LDPC符号データに対するSum-Product復号について、チェックノードの計算量を低減させることにより、復号装置全体の計算量を低減させ、高速で且つ消費電力を小さくすることができる。
前述した本発明における種々の実施形態によれば、当業者は、本発明の技術思想及び見地の範囲における種々の変更、修正及び省略を容易に行うことができる。前述の説明はあくまで例であって、何ら制約しようとするものではない。本発明は、特許請求の範囲及びその均等物として限定するものにのみ制約される。
正則LDPC符号の検査行列Hの説明図である。 図1の検査行列Hを表す2部グラフである。 復号の際に計算すべき対数外部値比αmn及び対数事前値比βmnの説明図である。 本発明におけるSum-Product復号のフローチャートである。 Gallagerの関数f(x)の特性グラフである。 Gallagerの関数f(x)の回数を減らした場合の第1の説明図である。 Gallagerの関数f(x)の回数を減らした場合の第2の説明図である。 チェックノード算定ステップのフローチャートである。 本発明における復号装置の機能構成図である。 ビット誤り率特性のシミュレーション結果のグラフである。 Sum-Product復号法に対する提案手法のf関数の計算回数の比率を表すグラフである。
符号の説明
1 復号装置
101 繰り返し制御部
102 算定ノード選択部
103 チェックノード計算部
104 変数ノード計算部
105 一時推定語計算部
106 パリティ検査部
107 閾値制御部

Claims (9)

  1. n列m行の検査行列Hを有し、対数事前値比βmnに基づく引数xを伴ってGallagerの関数f(x)を反復計算するSum-Product復号を用い、低密度パリティ検査符号データを復号する復号方法において、
    検査行列Hにおけるm行毎の非零の変数ノード集合A(m)の中で、最小の引数xminを導出する第1のステップと、
    最小の引数xminと、その他の引数xとの距離distanceを算出する第2のステップと、
    最小の引数xminと、その他の複数の引数xとの距離distanceに応じて、閾値dを決定する第3のステップと、
    距離distanceが閾値d以下となる引数xのみを選択し、変数ノード集合A(m)に対する部分集合C(m)を導出する第4のステップと、
    変数ノード部分集合C(m)について関数f(x)を反復して、チェックノード処理における対数外部値比αmnを更新する第5のステップと
    を有することを特徴とする復号方法。
  2. 第3のステップについて、最小の第1の引数xminと、2番目に小さい第2の引数xmin2との差分に応じて、前記閾値dを可変にすることを特徴とする請求項1に記載の復号方法。
  3. Gallagerの関数f(x)の引数xは、対数尤度比λと対数事前値比βmnとの絶対値和であり、
    前記第3のステップについて、最小の引数xminの第1の絶対値和と、2番目に小さい引数xmin2の第2の絶対値和との差分について、基本閾値dbaseに対して、
    差分<1の場合、閾値d=「閾値dbase−1+差分」
    差分≧1の場合、閾値d=閾値dbase
    とすることを特徴とする請求項2に記載の復号方法。
  4. Gallagerの関数f(x)の引数xは、対数尤度比λと対数事前値比βmnとの絶対値和であり、
    第5のステップは、以下の式によって導出される
    Figure 2008167357
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の復号方法。
  5. n列m行の検査行列Hを有し、対数事前値比βmnに基づく引数xを伴ってGallagerの関数f(x)を反復計算するSum-Product復号を用い、低密度パリティ検査符号データを復号する復号装置において、
    検査行列Hにおけるm行毎の非零の変数ノード集合A(m)の中で、最小の引数xminを導出し、最小の引数xminと、その他の引数xとの距離distanceを算出し、最小の引数xminと、その他の複数の引数xとの距離distanceに応じて、閾値dを決定し、距離distanceが閾値d以下となる引数xのみを選択し、変数ノード集合A(m)に対する部分集合C(m)を導出する算定ノード選択手段と、
    変数ノード部分集合C(m)について関数f(x)を反復して、行処理における対数外部値比αmnを更新するチェックノード計算手段と
    を有することを特徴とする復号装置。
  6. 最小の第1の引数xminと、2番目に小さい第2の引数xmin2との差分に応じて、前記閾値dを可変にする閾値制御手段を更に有することを特徴とする請求項6に記載の復号装置。
  7. Gallagerの関数f(x)の引数xは、対数尤度比λと対数事前値比βmnとの絶対値和であり、
    前記閾値制御手段は、最小の引数xminの第1の絶対値和と、2番目に小さい引数xmin2の第2の絶対値和との差分について、基本閾値dbaseに対して、
    差分<1の場合、閾値d=「閾値dbase−1+差分」
    差分≧1の場合、閾値d=閾値dbase
    とすることを特徴とする請求項6に記載の復号装置。
  8. Gallagerの関数f(x)の引数xは、対数尤度比λと対数事前値比βmnとの絶対値和であり、
    前記チェックノード計算手段は、以下の式によって導出される
    Figure 2008167357
    ことを特徴とする請求項5から7のいずれか1項に記載の復号装置。
  9. n列m行の検査行列Hを有し、対数事前値比βmnに基づく引数xを伴ってGallagerの関数f(x)を反復計算するSum-Product復号を用い、低密度パリティ検査符号データを復号するようにコンピュータを機能させる復号プログラムにおいて、
    検査行列Hにおけるm行毎の非零の変数ノード集合A(m)の中で、最小の引数xminを導出し、最小の引数xminと、その他の引数xとの距離distanceを算出し、最小の引数xminと、その他の複数の引数xとの距離distanceに応じて、閾値dを決定し、距離distanceが閾値d以下となる引数xのみを選択し、変数ノード集合A(m)に対する部分集合C(m)を導出する算定ノード選択手段と、
    変数ノード部分集合C(m)について関数f(x)を反復して、行処理における対数外部値比αmnを更新するチェックノード計算手段と
    してコンピュータを機能させることを特徴とする復号プログラム。
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