JP2008164874A - スキャニングシステム用レンズアレイ、電気光学装置、および光学機器 - Google Patents

スキャニングシステム用レンズアレイ、電気光学装置、および光学機器 Download PDF

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Abstract

【課題】優れた解像度を得ることができるスキャニングシステム用レンズアレイを提供すること、また、優れた解像度を得る事ができる電気光学装置、光学機器を提供すること。
【解決手段】スキャニングシステム用レンズアレイ1は、光が入射する面側に配列した複数の入射側レンズ21と、光が出射する面側に配列した出射側レンズ22とを備えた基板本体2と、基板本体2の光が出射する面上の、出射側レンズ22が形成されていない領域に設けられ、所定の厚さ以上の厚みを備えた遮光部3とを有する。また、基板本体2を平面視した際に、入射側レンズ21の中心と、出射側レンズ22の中心とが重なり合うよう構成されている。遮光部3の厚さは、0.3mm以上であるのが好ましい。
【選択図】図2

Description

本発明は、スキャニングシステム用レンズアレイ、電気光学装置、および光学機器に関するものである。
複写機、プリンタ、ファクシミリなどの光学機器では、高密度の画像データを得るため、CCD等の受光素子を直線上に配置したラインセンサにより、結像面をスキャンするスキャニングシステムを用いた画像入力装置が知られている。このスキャニングシステムに用いられる光学系として、複数個のロッドレンズを整列させて配列したロッドレンズアレイ(例えば、特許文献1)が知られている。なお、ロッドレンズとは、断面形状が円形で、中心から周辺にかけて放物線状に屈折率分布を有するものである。
このようなロッドレンズアレイは、隣接する各レンズによる像が重なり合って、物体と像とが等倍(1対1、倍率1)の関係を保った帯状の連続した一つの合成像を作り、線状の像をCCD等の受光素子で構成されたラインセンサに結像させる。また、このようなロッドレンズアレイは、例えば、光プリンタでは、LED発光素子等で構成される発光アレイから出射された画像パターンを、感光体ドラム上に書き込む(露光する)画像出力装置にも用いられる。
しかしながら、このようなロッドレンズアレイは、隣接する各レンズによる像を重なり合わせて結像させるという性質を有するため、ロッドレンズアレイを構成する各ロッドレンズの位置を厳密に調整しなければ、ロッドレンズアレイとラインセンサ、もしくは、発光アレイとの光軸および焦点が合わない。そのため、ロッドレンズの位置を微調整しながら、ロッドレンズアレイを設計する必要があり、組立コストがかかるとともに、不良率が高いという問題があった。また、ロッドレンズアレイとラインセンサ、もしくは、発光アレイとの光軸および焦点を厳密に調整したとしても、互いの像の干渉を完全に排除することが困難であり、満足できる解像度を得ることが困難であった。さらに、ロッドレンズアレイを構成する各ロッドレンズの端面は、平面に切削されており、精度の高い平面であるほど、解像度の高い像が得られるものである。しかし、切削、研磨等によって鏡面加工されたロッドレンズの端面は、微小な傷が多数存在しており、このような傷によって端面で屈折、散乱が起こる結果、解像度が低下するという問題もあった。
特開平6−347608号公報
本発明の目的は、優れた解像度を得ることができるスキャニングシステム用レンズアレイを提供すること、また、優れた解像度を得る事ができる電気光学装置、光学機器を提供することにある。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
本発明のスキャニングシステム用レンズアレイは、光が入射する面側に配列した複数の入射側レンズと、光が出射する面側に配列した出射側レンズとを備えた基板本体と、
前記基板本体の光が出射する面上の、前記出射側レンズが形成されていない領域に設けられ、所定の厚さ以上の厚みを備えた遮光部とを有し、
前記基板本体を平面視した際に、前記入射側レンズの中心と、前記出射側レンズの中心とが重なり合うよう構成されていることを特徴とする。
これにより、優れた解像度を得ることができるスキャニングシステム用レンズアレイを提供することができる。
本発明のスキャニングシステム用レンズアレイでは、前記遮光部の厚さは、0.3mm以上であることが好ましい。
これにより、隣接する出射側レンズから出射される光同士が不本意に干渉するのをより確実に防止することができ、より優れた解像度を得ることができる。
本発明のスキャニングシステム用レンズアレイでは、前記入射側レンズは、その曲率半径が0.98〜2.00mmで、かつ、その平均径が0.90〜2.00mmであることが好ましい。
これにより、球面収差を十分に小さいものとすることができ、入射した光を効率良く出射側レンズへ導くことができる。
本発明のスキャニングシステム用レンズアレイでは、前記出射側レンズは、その曲率半径が0.76〜2.00mmで、かつ、その平均径が0.90〜2.00mmであることが好ましい。
これにより、球面収差を十分に小さいものとすることができる。その結果、集光される光のスポット径をより小さいものとすることができ、より優れた解像度を得ることができる。
本発明のスキャニングシステム用レンズアレイでは、前記基板本体の屈折率は、1.4〜1.6であることが好ましい。
これにより、より効率良く入射光を集光させることができ、より優れた解像度を得ることができる。
本発明のスキャニングシステム用レンズアレイでは、前記基板本体の厚さは、1.0〜3.0mmであることが好ましい。
これにより、本発明のスキャニングシステム用レンズアレイは、特に優れた光学特性を有するものとなる。
本発明のスキャニングシステム用レンズアレイでは、前記基板本体の光が入射する面上の、前記入射側レンズが形成されていない領域には、第2の遮光部が設けられていることが好ましい。
これにより、隣接する入射側レンズに入射すべき光同士が、不本意に干渉するのを効果的に防止することができる。その結果、例えば、画像出力装置(光学機器)に適用した場合、より優れた解像度の画像を形成することができる。
本発明のスキャニングシステム用レンズアレイでは、前記基板本体は、光が出射する面の前記出射側レンズが形成されていない領域の表面付近に着色部を有することが好ましい。
これにより、隣接する入射側レンズから入射した光同士が、基板本体の内部において不本意に干渉するのを効果的に防止することができる。その結果、例えば、画像出力装置(光学機器)に適用した場合、より優れた解像度の画像を形成することができる。
本発明の電気光学装置は、光が入射する面側に配列した複数の入射側レンズと、光が出射する面側に配列した出射側レンズとを備えた基板本体と、
前記基板本体の光が出射する面上の、前記出射側レンズが形成されていない領域に設けられ、所定の厚さ以上の厚みを備えた遮光部とを有し、
前記基板本体を平面視した際に、前記入射側レンズの中心と、前記出射側レンズの中心とが重なり合うよう構成されているスキャニングシステム用レンズアレイを備えることを特徴とする。
これにより、優れた解像度を得る事ができる電気光学装置を提供することができる。
本発明の光学機器は、光が入射する面側に配列した複数の入射側レンズと、光が出射する面側に配列した出射側レンズとを備えた基板本体と、
前記基板本体の光が出射する面上の、前記出射側レンズが形成されていない領域に設けられ、所定の厚さ以上の厚みを備えた遮光部とを有し、
前記基板本体を平面視した際に、前記入射側レンズの中心と、前記出射側レンズの中心とが重なり合うように設けられたものであるスキャニングシステム用レンズアレイを備えた電気光学装置を備えることを特徴とする。
これにより、優れた解像度を得る事ができる光学機器を提供することができる。
以下、本発明を添付図面に示す好適実施形態に基づいて詳細に説明する。
<スキャニングシステム用レンズアレイ(第1実施形態)>
まず、本発明のスキャニングシステム用レンズアレイの第1次実施形態について説明する。
図1は、本発明のスキャニングシステム用レンズアレイの第1実施形態を、光が出射される側から見た模式的な平面図、図2は、図1に示すスキャニングシステム用レンズアレイのA−A線断面図である。なお、以下の説明では、図2中の下側を「(光の)入射側」、上側を「(光の)出射側」と言う。
本発明のレンズアレイ(スキャニングシステム用レンズアレイ)は、例えば、後に詳述するような、光源から発された画像パターンを感光体ドラム等の表面に書き込むことができる画像出力装置(ラインヘッド)や、原稿等からの画像パターンを、CCD等の受光素子で構成されるセンサーに結像させるような画像入力装置等の電気光学装置の結像光学系として用いることができるが、以下の説明では、画像出力装置に用いた場合を中心的に説明する。
図1、図2に示すように、スキャニングシステム用レンズアレイ1(以下、単にレンズアレイ1ともいう。)は、複数のレンズを備えた基板本体2と、基板本体2上に設けられた遮光部3とを有している。
基板本体2は、図2に示すように、光の入射側の面に複数の入射側レンズ21と、光の出射側の面に複数の出射側レンズ22とを有している。
図1に示すように、複数の出射側レンズ22は、レンズアレイ1の長尺方向に、ライン状に所定のピッチで並んだ列が、レンズアレイ1の幅方向に複数配列した構成となっている。また、各出射側レンズ22の中心は、図1中の縦方向において互いに重ならないように設けられている。
また、複数の入射側レンズ21は、上記出射側レンズ22と同様に配列したものであり、基板本体2を平面視したとき、各入射側レンズ21の中心と、これに対応する各出射側レンズ22の中心とが重なり合うように構成されている。このような構成とすることにより、例えば、このように各レンズが配列したレンズアレイ1を備えた、後述するような画像出力装置においては、図1中、縦方向に走査することにより、縦方向に設けられた各出射側レンズ22(各入射側レンズ21)の配列数に比例して高い解像度を得ることができる。
このようなレンズアレイ1は、入射側レンズ21から入射した光を、出射側レンズ22から収束しつつ出射する機能を有するものである。これにより、例えば、後述するような画像出力装置に適用した場合、一対のレンズによって集光される光のスポット径を十分に小さいものとすることができ、従来のものと比較して、解像度を高いものとすることができる。
入射側レンズ21の曲率半径は、0.98〜2.00mmであるのが好ましく、0.98〜1.80mmであるのがより好ましい。
また、入射側レンズ21の平均径は、0.90〜2.00mmであるのが好ましく、0.98〜1.76mmであるのがより好ましい。
入射側レンズ21の曲率半径および平均径が上記のような範囲のものであると、球面収差を十分に小さいものとすることができ、入射した光を効率良く出射側レンズ22へ導くことができる。
出射側レンズ22の曲率半径は、0.76〜2.00mmであるのが好ましく、0.76〜1.70mmであるのがより好ましい。
また、出射側レンズ22の平均径は、0.90〜2.00mmであるのが好ましく、0.98〜1.76mmであるのがより好ましい。
出射側レンズ22の曲率半径および平均径が上記のような範囲のものであると、球面収差を十分に小さいものとすることができる。その結果、集光される光のスポット径をより小さいものとすることができ、より優れた解像度を得ることができる。
上記のような構成の基板本体2の屈折率は、1.4〜1.6であるのが好ましく、1.48〜1.56であるのがより好ましい。これにより、より効率良く入射光を集光させることができ、より優れた解像度を得ることができる。
また、基板本体2の厚さは、1.0〜3.0mmであるのが好ましく、1.2〜2.5mmであるのがより好ましい。これにより、レンズアレイ1は、特に優れた光学特性を有するものとなる。
また、基板本体2を構成する材料としては、透明性を有するものであれば、特に限定されず、例えば、公知の樹脂材料を用いることができる。
また、レンズアレイ1は、遮光部3を有している。
遮光部3は、図1および図2に示すように、基板本体2の光の出射側の面上の出射側レンズ22が形成されていない領域(非レンズ領域)に設けられたものであり、所定の厚さ以上の厚み(図2中、Tで表される厚み)を備えたものである。
このように本発明のスキャニングシステム用レンズアレイでは、光の出射面側の非レンズ領域に所定の厚さ以上の遮光部を有する点に特徴を有している。このような構成とすることにより、隣接する出射側レンズから出射される光同士が不本意に干渉するのを防止することができ、例えば、後述するような画像出力装置(光学機器)に適用した場合、解像度の優れた画像を形成することができる。
遮光部3の厚さは、具体的には、0.3mm以上であるのが好ましく、0.3〜1.0mmであるのがより好ましく、0.5〜0.8mmであるのがさらに好ましい。これにより、隣接する出射側レンズ22から出射される光同士が不本意に干渉するのをより確実に防止することができ、より優れた解像度を得ることができる。遮光部3の厚さが上記下限値未満であると、各レンズの径や曲率半径等によっては、隣接する出射側レンズ22から出射される光同士の干渉を十分に防止するのが困難となる場合がある。
このような遮光部3を形成する遮光材料としては、例えば、有色の樹脂材料(着色した樹脂材料も含む)、各種金属材料等を用いることができる。
次に、上述したようなレンズアレイ1の製造方法の一例について説明する。
図3および図4は、本発明のスキャニングシステム用レンズアレイの製造方法の一例を示す工程図である。
本実施形態では、表面に入射側レンズ21の形状に対応した形状を備えた複数の凹部を有する第1の凹部付き基板6と、表面に出射側レンズ22の形状に対応した形状を備えた複数の凹部を有する第2の凹部付き基板6’を用いて基板本体2を形成し、その後、基板本体2の出射面側に遮光部3を形成する。
[基板本体の形成]
まず、基板本体2の形成方法について説明する。
まず、第1の凹部付き基板6および第2の凹部付き基板6’を準備する(第1の凹部付き基板および第2の凹部付き基板の準備工程)。
第1の凹部付き基板6は、前述したような複数の入射側レンズ21と対応した形状を有する複数の第1の凹部61を備えている。
また、第2の凹部付き基板6’は、前述したような複数の出射側レンズ22と対応した形状を有する複数の第2の凹部61’を備えている。
これら第1の凹部付き基板6および第2の凹部付き基板6’は、いかなる方法で製造されたものであってもよく、例えば、金属板に切削加工等を施すことにより製造されたものであってもよいし、ガラスやシリコン等で形成された基板に、フォトリソ方式で凹部の形状を作り込み、各種エッチング処理を施すことにより製造されたものであってもよいし、また、ガラス基板に所定の開口部を有するマスクを形成した後、該開口部を介してエッチング処理を施すことにより製造されたものであってもよい。
なお、各凹部付き基板の凹部が設けられている面に離型処理を施すのが好ましい。これにより、後述する工程において、樹脂層から各凹部付き基板を容易に取り外すことができる。
次に、図3(a)に示すように、上記のような第1の凹部付き基板6と第2の凹部付き基板6’との間に、流動性を有する樹脂材料23(例えば、軟化状態の樹脂材料23、未重合(未硬化)の樹脂材料23)を付与する(樹脂材料付与工程)。
次に、図3(b)に示すように、第1の凹部付き基板6と第2の凹部付き基板6’とで、上記樹脂材料23を押圧する(押圧工程)。これにより、各凹部内に樹脂材料が充填され、基板本体2と同様の形状を備えた樹脂層23’が形成される。
次に、樹脂層23’(樹脂材料23)を固化(ただし、硬化(重合)を含む)させることにより、基板本体2が形成される(固化工程)。
その後、図3(c)に示すように、第1の凹部付き基板6と第2の凹部付き基板6’とを取り除くことにより、複数の入射側レンズ21および出射側レンズ22を備えた基板本体2が得られる。
[遮光部の形成]
次に、遮光部3の形成方法について説明する。
まず、図4(d)に示すように、得られた基板本体2の出射側レンズ22が設けられた側の面に、レジスト剤を付与し、所定の厚さのレジスト層4を形成する。なお、レジスト剤としては、ポジレジスト、ネガレジストのいずれのものも用いることができるが、以下の説明では、ネガレジストを用いた場合について説明する。
次に、レジスト層4の出射側レンズ22に対応する部位に、電子線を照射する。その後、露光、現像を行うことにより、図4(e)に示すように、基板本体2の光が出射する面上の非レンズ領域に対応する部位に、開口部41を備えたレジスト層4’が形成される。
次に、レジスト層4’の開口部41内に、図4(f)に示すように、上述したような遮光材料(固化していない有色の樹脂材料)31を充填する。
その後、遮光材料31を固化させ、レジスト層4’を除去することにより、レンズアレイ1(本発明のスキャニングシステム用レンズアレイ)が得られる。このように、レジスト剤を用いることにより、容易に遮光部3を形成することができる。また、レジスト層4の厚さを調整することにより、形成される遮光部3の厚さを容易に制御することができる。
<電気光学装置および光学機器>
次に、前述したようなスキャニングシステム用レンズアレイを備える本発明の電気光学装置(画像出力装置)、および本発明の光学機器(画像形成装置)について、図5および図6に示す実施形態に基づき、詳細に説明する。
図5は、本発明のスキャニングシステム用レンズアレイを備える画像出力装置を適用した画像形成装置の構成を示す模式図、図6は、本発明のスキャニングシステム用レンズアレイ1を適用した画像出力装置の概念図である。
画像形成装置100は、図5に示すように、トナーを収容するトナー収容部101と、トナー像を現像する円筒状の感光体102と、感光体102にトナーを供給する現像ローラ103と、トナー収容部101から現像ローラ103にトナーを供給する供給ローラ104と、感光体102で現像されたトナー像を記録媒体に転写する中間転写ローラ105および2次転写ローラ106と、記録媒体に転写されたトナー像を記録媒体に定着する定着部107とを有している。
感光体102の周囲には、感光体102の外周面を一様に帯電させる帯電器108と、この帯電器108によって一様に帯電させられた外周面を感光体102の回転に同期して順次ライン走査する、前述したようなスキャニングシステム用レンズアレイ1を備えた画像出力装置(ラインヘッド)109とが設けられている。
このような構成において、帯電器108により感光体102の表面が均一に帯電された後、後述する画像出力装置109によって記録すべき情報に応じた露光が行なわれる。これにより、感光体102の表面に静電潜像が形成される。
ここで画像出力装置109について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
画像出力装置109は、図6に示すように、前述したようなレンズアレイ1と、レンズアレイ1の光の入射面側に設けられた発光素子アレイ70とを有している。
発光素子アレイ70は、複数の発光素子71を有している。
この発光素子71は、前述したレンズアレイ1の複数の入射側レンズ21(出射側レンズ22)と同じパターンで配列している。
すなわち、発光素子アレイ70とレンズアレイ1とは、発光素子71と入射側レンズ21(出射側レンズ22)とが1:1に対応するように構成されている。
また、発光素子アレイ70とレンズアレイ1とは、各発光素子71から発射される光束が、対応する各一対の入射側レンズ21および出射側レンズ22を介して、感光体102に、対応する発光素子の像を結像するように、図示しない一体化手段(ケーシング等)により一体化されている。なお、各一対の入射側レンズ21および出射側レンズ22の光軸は、対応する発光素子71の中央部を通るようになっている。
点灯した発光素子71の組み合わせにより表現される1次元の画像は、レンズアレイ1を介して、感光体102上に結像される。そして、感光体102の回転(図6における紙面と垂直な方向へ回転)とともに、このような光画像伝送が繰り返され、2次元の画像(静電潜像)が感光体102上に伝送(露光)される。なお、レンズアレイ1に設けられた各レンズで集光される光によって露光される部位が、1画素に該当するものとなる。
ところで、このような画像形成装置の画像出力装置(光学系)には、従来、ロッドレンズアレイが用いられてきた。しかしながら、ロッドレンズアレイは、隣接する各ロッドレンズによる像を重ね合わせて結像させる光学系であるため、焦点を絞るのが難しく、結果として、十分な解像度を得るのが困難であった。
これに対して、画像形成装置の光学系に前述したようなレンズアレイ1(本発明のスキャニングシステム用レンズアレイ)を適用することにより、1画素の大きさを十分に小さいものとすることができるため、解像度をより高いものとすることができるとともに、焦点深度が十分に深いものとすることができる。
供給ローラ104は、現像ローラ103と対向して回転するものであり、現像ローラ103にトナーを供給する機能を有するものである。
現像ローラ103は、感光体102と等速で回転してトナーを静電潜像に転写する機能を有するものである。このように感光体102の静電潜像にトナーが転写されることにより、感光体102上にトナー像が形成される。
感光体102上に形成されたトナー画像は、中間転写ローラ105に対して転写された後に、2次転写ローラ106に転写電流を通電して、両者の間を通過する紙等の記録媒体にトナー像が転写される。
定着部107は、加圧ローラ1071と、加熱ローラ1072とを備えており、記録媒体に転写されたトナー像を、加圧と加熱により、記録媒体に定着する機能を有するものである。
このような画像形成装置100は、前述したようなスキャニングシステム用レンズアレイ1を備えているため、解像度が高く、品質の安定した画像を形成することができる。また、量産した際に、製造される画像形成装置間での品質のばらつきを十分に小さいものとすることができる。
なお、本発明の光学機器は、図5の画像形成装置(プリンタ)の他にも、例えば、ファクシミリ、スキャナ、コピー機などが挙げられる。そして、これらの各種光学機器の電気光学装置として、前述した本発明のスキャニングシステム用レンズアレイが適用可能なことは言うまでもない。
<スキャニングシステム用レンズアレイ(第2実施形態)>
次に、本発明のスキャニングシステム用レンズアレイの第2実施形態について説明する。なお、以下の説明では、上述した第1実施形態と異なる部分を中心に説明し、同様の部分はその説明を省略する。
図7は、本発明のスキャニングシステム用レンズアレイの第2実施形態を示す縦断面図である。なお、以下の説明では、図7中の下側を「(光の)入射側」、上側を「(光の)出射側」と言う。
本実施形態にかかるスキャニングシステム用レンズアレイ1’は、前述した第1実施形態と同様に、基板本体2と、基板本体2上に設けられた遮光部3とを有している。
また、基板本体2は、前述した第1実施形態と同様に、光の入射側の面に複数の入射側レンズ21と、光の出射側の面に複数の出射側レンズ22とを有している。これらレンズは、前述した実施形態と同様に配列したものである。
また、遮光部3は、前述した実施形態と同様に、基板本体2の出射側の面上の非レンズ領域に、所定の厚さ以上の厚みで設けられたものである。
本実施形態では、基板本体2は、図7に示すように、基板本体2の光の出射面側の遮光部3に対応する領域、すなわち、光の出射面側の非レンズ領域の表面付近に、着色部24を有している。この点において、前述した第1実施形態と異なっている。
着色部24は、基板本体2の表面から内部に向かって、所定の厚さで形成されたものである。
このような着色部24を有することにより、隣接する入射側レンズ21から入射した光同士が、基板本体2の内部において不本意に干渉するのを効果的に防止することができる。その結果、例えば、前述したような画像出力装置(光学機器)に適用した場合、より優れた解像度の画像を形成することができる。
このような着色部24の厚さは、0.3〜1.0mmであるのが好ましく、0.3〜0.6mmであるのがより好ましい。これにより、隣接する入射側レンズ21から入射した光同士が、基板本体2の内部において不本意に干渉するのをより効果的に防止することができる。
このような着色部24の形成は、例えば、遮光部3を形成する前に、出射側レンズ22の間に着色液を付与することにより行うことができる。
着色液としては、着色剤とベンジルアルコールとを含むものを用いることができる。このような着色液を用いることにより、基板本体2の着色を容易かつ確実に行うことができる。
着色液中におけるベンジルアルコールの含有率は、特に限定されないが、0.01〜10.0wt%であるのが好ましく、0.05〜8.0wt%であるのがより好ましく、0.1〜5.0wt%であるのがさらに好ましい。ベンジルアルコールの含有率が上記範囲内の値であると、着色部24を形成すべき基板本体2に対する悪影響の発生(例えば、基板の構成材料の劣化等)をより効果的に防止しつつ、容易かつ確実に好適な着色部24を形成することができる。
着色液中に含まれる着色剤は、各種染料、各種顔料等、いかなるものであってもよいが、染料であるのが好ましく、分散染料および/またはカチオン系染料であるのがより好ましく、分散染料であるのがさらに好ましい。
<スキャニングシステム用レンズアレイ(第3実施形態)>
次に、本発明のスキャニングシステム用レンズアレイの第3実施形態について説明する。なお、以下の説明では、上述した第1実施形態と異なる部分を中心に説明し、同様の部分はその説明を省略する。
図8は、本発明のスキャニングシステム用レンズアレイの第3実施形態を示す縦断面図である。なお、以下の説明では、図8中の下側を「(光の)入射側」、上側を「(光の)出射側」と言う。
本実施形態に係るスキャニングシステム用レンズアレイ1”は、基板本体2の光の入射側の面の上の入射側レンズ21が形成されていない領域(非レンズ領域)に、第2の遮光部3’が設けられている以外は、前述した第1実施形態と同様の構成を有している。
このように、光の入射面側の非レンズ領域に、第2の遮光部3’を設けることにより、例えば、前述したような画像出力装置に適用した場合、隣接する発光素子から照射された光同士が、レンズアレイ1”に入射する前に不本意に干渉するのを効果的に防止することができる。その結果、より優れた解像度の画像を形成することができる。
このような第2の遮光部3’は、前述した遮光部3と同様にして形成することができる。
以上、本発明のスキャニングシステム用レンズアレイ、電気光学装置、および光学機器について、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明は、これらに限定されるものではない。
例えば、本発明のスキャニングシステム用レンズアレイは、前述したような製造方法により製造されたものに限定されない。
また、電気光学装置および光学機器を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。
本発明のスキャニングシステム用レンズアレイの第1実施形態を、光が出射される側から見た模式的な平面図である。 図1に示すスキャニングシステム用レンズアレイのA−A線断面図である。 本発明のスキャニングシステム用レンズアレイの製造方法の一例を示す工程図である。 本発明のスキャニングシステム用レンズアレイの製造方法の一例を示す工程図である。 本発明のスキャニングシステム用レンズアレイを備える画像出力装置を適用した画像形成装置の構成を示す模式図である。 本発明のスキャニングシステム用レンズアレイ1を適用した画像出力装置の概念図である。 本発明のスキャニングシステム用レンズアレイの第2実施形態を示す縦断面図である。 本発明のスキャニングシステム用レンズアレイの第3実施形態を示す縦断面図である。
符号の説明
1、1’、1”…スキャニングシステム用レンズアレイ 2…基板本体 21…入射側レンズ 22…出射側レンズ 23…樹脂材料 23’…樹脂層 24…着色部 3…遮光部 3’…第2の遮光部 31…遮光材料 4、4’…レジスト層 41…開口部 6…第1の凹部付き基板 6’…第2の凹部付き基板 61…第1の凹部 61’…第2の凹部 70…発光素子アレイ 71…発光素子 100…画像形成装置 101…トナー収容部 102…感光体 103…現像ローラ 104…供給ローラ 105…中間転写ローラ 106…2次転写ローラ 107…定着部 1071…加圧ローラ 1072…加熱ローラ 108…帯電器 109…画像出力装置(ラインヘッド)

Claims (10)

  1. 光が入射する面側に配列した複数の入射側レンズと、光が出射する面側に配列した出射側レンズとを備えた基板本体と、
    前記基板本体の光が出射する面上の、前記出射側レンズが形成されていない領域に設けられ、所定の厚さ以上の厚みを備えた遮光部とを有し、
    前記基板本体を平面視した際に、前記入射側レンズの中心と、前記出射側レンズの中心とが重なり合うよう構成されていることを特徴とするスキャニングシステム用レンズアレイ。
  2. 前記遮光部の厚さは、0.3mm以上である請求項1に記載のスキャニングシステム用レンズアレイ。
  3. 前記入射側レンズは、その曲率半径が0.98〜2.00mmで、かつ、その平均径が0.90〜2.00mmである請求項1または2に記載のスキャニングシステム用レンズアレイ。
  4. 前記出射側レンズは、その曲率半径が0.76〜2.00mmで、かつ、その平均径が0.90〜2.00mmである請求項1ないし3のいずれかに記載のスキャニングシステム用レンズアレイ。
  5. 前記基板本体の屈折率は、1.4〜1.6である請求項1ないし4のいずれかに記載のスキャニングシステム用レンズアレイ。
  6. 前記基板本体の厚さは、1.0〜3.0mmである請求項1ないし5のいずれかに記載のスキャニングシステム用レンズアレイ。
  7. 前記基板本体の光が入射する面上の、前記入射側レンズが形成されていない領域には、第2の遮光部が設けられている請求項1ないし6のいずれかに記載のスキャニングシステム用レンズアレイ。
  8. 前記基板本体は、光が出射する面の前記出射側レンズが形成されていない領域の表面付近に着色部を有する請求項1ないし7のいずれかに記載のスキャニングシステム用レンズアレイ。
  9. 光が入射する面側に配列した複数の入射側レンズと、光が出射する面側に配列した出射側レンズとを備えた基板本体と、
    前記基板本体の光が出射する面上の、前記出射側レンズが形成されていない領域に設けられ、所定の厚さ以上の厚みを備えた遮光部とを有し、
    前記基板本体を平面視した際に、前記入射側レンズの中心と、前記出射側レンズの中心とが重なり合うよう構成されているスキャニングシステム用レンズアレイを備えることを特徴とする電気光学装置。
  10. 光が入射する面側に配列した複数の入射側レンズと、光が出射する面側に配列した出射側レンズとを備えた基板本体と、
    前記基板本体の光が出射する面上の、前記出射側レンズが形成されていない領域に設けられ、所定の厚さ以上の厚みを備えた遮光部とを有し、
    前記基板本体を平面視した際に、前記入射側レンズの中心と、前記出射側レンズの中心とが重なり合うように設けられたものであるスキャニングシステム用レンズアレイを備えた電気光学装置を備えることを特徴とする光学機器。
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