JP2008164492A - スピーカ特性測定方法及び装置 - Google Patents

スピーカ特性測定方法及び装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 全方位におけるインパルス応答を短時間でかつ正確な測定が可能となるスピーカ特性測定方法を提供する。
【解決手段】 スピーカの正面にマイクロホンを配置して基準方位認識用インパルス応答を求めるステップS1と、スピーカの正面軸がマイクロホンの方向を外れた状態からスピーカを1回転を超えて回転させ、この回転中、スピーカへM系列信号を入力し、マイクロホンの受音信号を記憶するステップS2と、ステップS2で得られたデータに基づいてスピーカの正面軸がマイクロホン及びその近傍領域の方向を向いている期間における複数のインパルス応答を求めるステップS3と、その中から基準方位認識用インパルス応答に最も類似するものを選択して基準方位におけるインパルス応答に定めるステップS4と、ステップS2で得られたデータに基づいて基準方位以外の各方位におけるインパルス応答を求めるステップS5とを有する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、スピーカの各方位におけるインパルス応答を測定するためのスピーカ特性測定方法及び装置に関する。
一般的に、スピーカ特性、例えばインパルス応答を測定する場合、無響室内に、スピーカから所定の距離隔ててマイクロホンを配置して、スピーカから測定用の音源信号を再生させ、マイクロホンで受音し、その受音信号と音源信号とに基づいてインパルス応答を算出していた。このようなインパルス応答は方位角(スピーカの正面軸に対してマイクロホンが位置する方向の角度)を固定して測定するのが一般的である。したがって、スピーカの指向特性を求める場合には、通常、複数の離散的な方位角のそれぞれにおいて、測定を行い、それらのデータを基に指向特性を導出する方法が用いられていた。したがって、方位角分解能を細かくするためには測定点を多くする必要がある。特に、近年、注目されている分布振動モード形スピーカ(Distributed Mode Loudspeaker :DML)は、その特殊な放射構造によって指向特性に多峰性を有するため、そのスピーカ特性の測定には高い方位角分解能での測定が求められる。
また、特許文献1には、スピーカに入力される音源信号として、低音域から高音域にまたがる周波数特性を有するチャープ信号を用い、音源信号に同期してスピーカを回転させながらインパルス応答を測定する技術が開示されている。
特開2001−100765号公報
上記従来のように、スピーカの方位角を固定してスピーカのインパルス応答を測定する場合に、高い方位角分解能を得るためには、測定点を多くする必要があり、測定に長時間を要するという問題がある。
また、特許文献1に記載の技術では、スピーカを垂直軸の回りに0°から180°回転させ、各方位におけるインパルス応答を連続的に算出し、さらにスピーカを垂直軸の回りに180°から360°回転させ、各方位におけるインパルス応答を連続的に算出するようにしているが、スピーカを回転させる回転手段による回転開始直後と回転停止直前では加速や減速によって一定の回転角速度を得ることは困難であり、そのため、回転開始直後と回転停止直前の0°、180°及び360°の付近では正確なインパルス応答が得られないと考えられる。
本発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、高い方位角分解能で全方位におけるインパルス応答を短時間で求めることができ、かつ全方位において正確なインパルス応答を求めることができるスピーカ特性測定方法及び装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明のスピーカ特性測定方法は、スピーカと一定距離隔てて、前記スピーカの正面軸を含む平面である第1の平面内における前記正面軸または前記正面軸と一定角度をなす特定軸からなる基準軸上にマイクロホンを配置した状態で、前記スピーカへ音源信号を入力し、前記スピーカの出力音を受音した前記マイクロホンから出力される受音信号と前記音源信号とに基づいて前記スピーカのインパルス応答を求め、それを基準方位認識用インパルス応答に定める第1のステップと、前記マイクロホンと前記スピーカとが前記一定距離隔てられた状態を保持し、かつ、前記スピーカと前記マイクロホンとの相対的な位置を、前記第1の平面内において前記マイクロホンが前記基準軸上から外れた位置から前記スピーカの周りを1周を超えて周回し、かつその周回中に少なくとも前記マイクロホンが1回目に前記基準軸を通過するときから2回目に前記基準軸を通過するときまでの角速度を一定にして周回するように変移させるとともに、この変移させている期間中、前記スピーカへ前記音源信号を連続して入力し、前記スピーカの出力音を受音した前記マイクロホンから出力される受音信号を記録する第2のステップと、前記第2のステップにおいて前記スピーカへ連続して入力された音源信号が時系列的に並べられたデータである音源連続データのうち、少なくとも前記基準軸が前記マイクロホン及びその近傍領域の方向を向いている期間の前記音源連続データから、それぞれ第1のデータ抽出ピッチずつずらして前記音源信号の1周期分に相当するデータからなる複数の第1の音源データを抽出するとともに、前記第2のステップにおいて記録された前記マイクロホンの受音信号のデータからそれぞれ前記第1の音源データに対応するデータからなる複数の第1の受音データを抽出し、それぞれ対応する前記第1の音源データと前記第1の受音データとに基づいてそれぞれの前記スピーカのインパルス応答を求める第3のステップと、前記第3のステップで求められた複数のインパルス応答のうち、前記基準方位認識用インパルス応答に最も類似するインパルス応答を1つ選択し、それを基準方位におけるインパルス応答に定める第4のステップと、前記第2のステップにおいて前記スピーカへ入力された前記音源連続データのうち、前記基準方位におけるインパルス応答を求めるために用いられている前記音源データである基準音源データを始点又は終点のデータとして連続するデータであり、かつ前記スピーカと前記マイクロホンとの相対的な位置の変移により前記マイクロホンが前記スピーカの周りを1周する間に前記スピーカへ入力されたデータから、前記基準音源データを基準にして前記スピーカに入力された順番の方向又はその逆方向にそれぞれ第2のデータ抽出ピッチずつずらして前記音源信号の1周期分に相当するデータからなる複数の第2の音源データを抽出するとともに、前記第2のステップにおいて記録された前記マイクロホンの受音信号のデータからそれぞれ前記第2の音源データに対応するデータからなる複数の第2の受音データを抽出し、それぞれ対応する前記第2の音源データと前記第2の受音データとに基づいてそれぞれの前記スピーカのインパルス応答を求め、これらのインパルス応答を前記基準方位以外の各方位におけるインパルス応答に定める第5のステップとを有する。
この方法によれば、スピーカとマイクロホンとの相対的な位置を、マイクロホンがスピーカの周りを1周を超えて周回するように変移させている期間中、スピーカへ音源信号を連続して入力し、その期間にマイクロホンが出力する受音信号を記録し、この受音信号と連続して入力された音源信号とからスピーカの各方位におけるインパルス応答を求めるようにし、さらに、その際に第2の音源データを抽出するための第2のデータ抽出ピッチを小さく設定することが可能であり、高い方位角分解能で全方位におけるインパルス応答を短時間で求めることができる。また、スピーカ及びマイクロホンを固定した状態で求めた基準方位認識用インパルス応答に最も類似するインパルス応答を基準方位におけるインパルス応答に定めるとともに、スピーカとマイクロホンとの相対的な位置を変移させている期間のうちの、マイクロホンがスピーカの周りを1周する間の受音信号と音源信号とから各方位のインパルス応答を求めるようにし、それに用いる1周する間の音源信号を、基準方位におけるインパルス応答の算出に用いられた基準音源データを始点又は終点のデータとして選択することにより、周回する角速度が一定の期間の受音信号と音源信号とを用いて全方位におけるインパルス応答を求めることができ、全方位において正確なインパルス応答を求めることが可能となる。
また、前記第3のステップにおける前記第1の音源データを抽出するための前記第1のデータ抽出ピッチと、前記第5のステップにおける前記第2の音源データを抽出するための前記第2のデータ抽出ピッチとを等しくし、前記第3のステップにおいて、前記スピーカへ連続して入力された全ての前記音源連続データから前記第1の音源データを抽出するとともに前記第1の音源データに対応する前記第1の受音データを抽出してインパルス応答を求めるようにし、前記第5のステップにおいて、前記第2の音源データ及び第2の受音データの抽出とこれらに基づくインパルス応答の算出を省略し、前記第3のステップで求めたインパルス応答から前記基準方位以外の各方位におけるインパルス応答を選択するようにしてもよい。
この場合、第3のステップにおいて、スピーカとマイクロホンとの相対的な位置を変移させている期間中にスピーカへ入力された音源信号とその期間中の受音信号とに基づいて全方位におけるインパルス応答を含むインパルス応答が求められ、その中から第4のステップにおいて基準方位におけるインパルス応答が選択され、さらに第5のステップにおいて基準方位以外の各方位におけるインパルス応答が選択されることにより全方位におけるインパルス応答が求められる。
また、前記第4のステップにおいて、前記第3のステップで求められたそれぞれのインパルス応答と前記基準方位認識用インパルス応答との相関を求め、相関が最も高いインパルス応答を、前記基準方位認識用インパルス応答に最も類似するインパルス応答に選択するようにしてもよい。
また、前記第2のステップにおいて、前記スピーカと前記マイクロホンとの相対的な位置を変移させるために、前記マイクロホンを固定した状態で前記スピーカを所定位置にて回転させるようにしてもよい。
また、前記第2のステップにおいて、前記スピーカと前記マイクロホンとの相対的な位置を変移させるために、前記スピーカを固定した状態で前記マイクロホンを前記スピーカを中心にして回転させるようにしてもよい。
また、前記第1のステップ及び前記2のステップにおいて、前記音源信号としてM系列信号を用いるようにすればよい。
また、本発明のスピーカ特性測定装置は、スピーカへ入力される音源信号を発生する音源信号発生手段と、前記スピーカが設置され、設置された前記スピーカを回転可能な回転手段と、演算手段とを備え、前記音源信号発生手段は、前記スピーカと一定距離隔てて、前記スピーカの正面軸を含む平面内における前記正面軸または前記正面軸と一定角度をなす特定軸からなる基準軸上にマイクロホンを配置した状態で、前記スピーカへ音源信号を入力する第1の入力処理を行い、前記演算手段は、前記第1の入力処理によって前記スピーカから出力される音が受音されて前記マイクロホンから出力される受音信号と前記音源信号とに基づいて前記スピーカのインパルス応答を求め、それを基準方位認識用インパルス応答に定める第1の処理を行い、前記回転手段は、前記マイクロホンと前記スピーカとが前記一定距離隔てられた状態を保持し、かつ、前記基準軸が前記マイクロホンの方向を外れている状態から前記スピーカを1回転を超えて回転させ、かつその回転中に少なくとも前記基準軸が1回目に前記マイクロホンを通過するときから2回目に前記マイクロホンを通過するときまでの角速度が一定となるように回転させる処理を行い、前記音源信号発生手段は、前記回転手段が前記スピーカを回転させている期間中、前記スピーカへ前記音源信号を連続して入力する第2の入力処理を行い、前記演算手段は、前記第2の入力処理によって前記スピーカから出力される音が受音されて前記マイクロホンから出力される受音信号を記録する第2の処理を行い、前記演算手段は、前記スピーカへ連続して入力された音源信号が時系列的に並べられたデータである音源連続データのうち、少なくとも前記基準軸が前記マイクロホン及びその近傍領域の方向を向いている期間の前記音源連続データから、それぞれ第1のデータ抽出ピッチずつずらして前記音源信号の1周期分に相当するデータからなる複数の第1の音源データを抽出するとともに、前記記録された前記マイクロホンの受音信号のデータからそれぞれ前記第1の音源データに対応するデータからなる複数の第1の受音データを抽出し、それぞれ対応する前記第1の音源データと前記第1の受音データとに基づいてそれぞれの前記スピーカのインパルス応答を求める第3の処理を行い、前記演算手段は、前記第3の処理で求めた複数のインパルス応答のうち、前記基準方位認識用インパルス応答に最も類似するインパルス応答を1つ選択し、それを基準方位におけるインパルス応答に定める第4の処理を行い、前記演算手段は、前記スピーカへ入力された前記音源連続データのうち、前記基準方位におけるインパルス応答を求めるために用いられている前記音源データである基準音源データを始点又は終点のデータとして連続するデータであり、かつ前記スピーカが1回転する間に前記スピーカへ入力されたデータから、前記基準音源データを基準にして前記スピーカに入力された順番の方向又はその逆方向にそれぞれ第2のデータ抽出ピッチずつずらして前記音源信号の1周期分に相当するデータからなる複数の第2の音源データを抽出するとともに、前記第2の処理において記録した前記マイクロホンの受音信号のデータからそれぞれ前記第2の音源データに対応するデータからなる複数の第2の受音データを抽出し、それぞれ対応する前記第2の音源データと前記第2の受音データとに基づいてそれぞれの前記スピーカのインパルス応答を求め、これらのインパルス応答を前記基準方位以外の各方位におけるインパルス応答に定める第5の処理を行うように構成されている。
この構成によれば、マイクロホンを固定した状態でスピーカを1回転を超えて回転させている期間中、スピーカへ音源信号を連続して入力し、その期間にマイクロホンが出力する受音信号を記録し、この受音信号と連続して入力された音源信号とからスピーカの各方位におけるインパルス応答を求めるようにし、さらに、その際に第2の音源データを抽出するための第2のデータ抽出ピッチを小さく設定することが可能であり、高い方位角分解能で全方位におけるインパルス応答を短時間で求めることができる。また、スピーカ及びマイクロホンを固定した状態で求めた基準方位認識用インパルス応答に最も類似するインパルス応答を基準方位におけるインパルス応答に定めるとともに、スピーカを1回転を超えて回転させている期間のうちの1回転する間の受音信号と音源信号とから各方位のインパルス応答を求めるようにし、それに用いる1回転する間の音源信号を、基準方位におけるインパルス応答の算出に用いられた基準音源データを始点又は終点のデータとして選択することにより、回転する角速度が一定の期間の受音信号と音源信号とを用いて全方位におけるインパルス応答を求めることができ、全方位において正確なインパルス応答を求めることが可能となる。
また、前記演算手段は、前記第3の処理における前記第1の音源データを抽出するための前記第1のデータ抽出ピッチと、前記第5の処理における前記第2の音源データを抽出するための前記第2のデータ抽出ピッチとを等しくし、前記第3の処理において、前記スピーカへ連続して入力された全ての前記音源連続データから前記第1の音源データを抽出するとともに前記第1の音源データに対応する前記第1の受音データを抽出してインパルス応答を求めるようにし、前記第5の処理において、前記第2の音源データ及び第2の受音データの抽出とこれらに基づくインパルス応答の算出を省略し、前記第3の処理で求めたインパルス応答から前記基準方位以外の各方位におけるインパルス応答を選択するように構成されてあってもよい。
この場合、第3の処理において、スピーカの回転期間中にスピーカへ入力された音源信号とその期間中の受音信号とに基づいて全方位におけるインパルス応答を含むインパルス応答が求められ、その中から第4の処理において基準方位におけるインパルス応答が選択され、さらに第5の処理において基準方位以外の各方位におけるインパルス応答が選択されることにより全方位におけるインパルス応答が求められる。
また、前記演算手段は、前記第4の処理において、前記第3の処理で求めたそれぞれのインパルス応答と前記基準方位認識用インパルス応答との相関を求め、相関が最も高いインパルス応答を、前記基準方位認識用インパルス応答に最も類似するインパルス応答に選択するように構成されてあってもよい。
また、前記音源信号発生手段の発生する音源信号がM系列信号であるように構成すればよい。
なお、本明細書において、スピーカのインパルス応答とは、スピーカからマイクロホンまでの伝搬経路のインパルス応答のことである。
本発明は、以上に説明した構成を有し、高い方位角分解能で全方位におけるインパルス応答を短時間で求めることができ、かつ全方位において正確なインパルス応答を求めることができるスピーカ特性測定方法及び装置を提供することができるという効果を奏する。
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施の形態におけるスピーカ特性測定装置の概略構成を示す模式図である。
無響室7内に、ターンテーブル8が設置されており、このターンテーブル8上に音源信号が入力され拡声音を出力するスピーカ4が載せられ、スピーカ4から出力された拡声音が入力されるマイクロホン5がターンテーブル8の中心から所定の距離隔てて配置されている。
無響室7外には、制御部1と、信号処理部2と、パワーアンプ3及びマイクアンプ6と、D/A変換部10及びA/D変換部11と、ターンテーブルコントローラ9と、操作入力部12と、出力部13とが設けられている。
制御部1、信号処理部2、D/A変換部10及びA/D変換部11は、音声データの生成及び入出力機能を備えたパソコン等で構成されている。制御部1は、キーボード及びマウス等の操作入力部12及び出力部13が接続され、操作入力部12からの入力信号に基づいて信号処理部2、ターンテーブルコントローラ9及び出力部13を制御するように構成されている。出力部13は、例えばディスプレイ装置からなり、そのディスプレイ画面に例えば操作用画面が表示され、その操作用画面を見て人間が操作入力部12を操作することにより本スピーカ特性測定装置の操作が可能である。また、ディスプレイ画面に信号処理部2により求められた測定結果(例えば全方位におけるインパルス応答)を表示することもできる。また、他の出力部として、測定結果を印字出力するプリンタが接続されてあってもよい。
信号処理部2は、DSP等によって構成され、機能的には、スピーカ4の音源信号としてM系列信号xを生成し出力する音源部(音源信号発生手段)と、スピーカ4のインパルス応答を算出するための演算処理部(演算手段)とを備えている。信号処理部2の音源部から出力されるM系列信号x(デジタル信号)は、D/A変換部10でアナログ信号に変換された後、パワーアンプ3によって電力増幅されてスピーカ4へ入力され、スピーカ4から拡声音として出力される。この拡声音をマイクロホン5で受音することにより、マイクロホン5から受音信号が出力され、この受音信号がマイクアンプ6により増幅された後、A/D変換部11でデジタル信号に変換されて信号処理部2へ入力される。信号処理部2の演算処理部には、メモリ及び時計が備えられており、音源部から出力されるM系列信号xを時刻とともに記憶(記録)するとともに、入力される受音信号yを時刻とともに記憶(記録)する。そして、M系列信号xと受音信号yの記憶データを演算処理することにより、スピーカ4のインパルス応答のデータを算出できるようになっている。
信号処理部2の音源部により生成出力されるM系列信号(Maximum Length Sequence :MLS)は、人工的にある規則に基づいて発生させた擬似ランダム信号であり、所定の周期を有する。
また、ターンテーブルコントローラ9は、制御部1からの指令に基づいてターンテーブル8の回転の開始、停止及び回転速度、回転方向等の制御を行うようになっている。
次に、本発明の実施の形態におけるスピーカ特性測定方法を説明する。図2は、本実施の形態におけるスピーカ特性測定方法の手順の概略を示すフローチャートである。なお、マイクロホン5はターンテーブル8の中心(回転中心)から一定距離(例えば1m)離れた箇所に設置されているものとし、スピーカ4はターンテーブル8の中心に設置される。ターンテーブル8を回転させることによりターンテーブル8の中心を通る垂直軸を中心としてスピーカ4及びその正面軸Aが回転する。したがって、上記の垂直軸がスピーカ4の回転軸になり、スピーカ4の正面軸Aは水平面内を回転する。このスピーカ4の回転軸からマイクロホン5へ向かう方向を基準方向とし、この基準方向からスピーカ4の正面軸Aが振れた角度をθとする。ここで、スピーカ4の正面軸Aが基準方向のときにθ=0°とし、その状態からスピーカ4が左回りに回転することにより、θが正の値となって増加し、右回りに回転することによりθが負の値となって減少する。
なお、以下では、11次のM系列信号を音源信号とした例を説明するが、11次以外のM系列信号を音源信号としてもよい。また、A/D変換部11のサンプリング周波数、及び信号処理部2から出力される11次のM系列信号xのサンプリング周波数を48kHzとするが、この周波数に限られるものではない。この場合、信号処理部2から48kHzで出力されたM系列信号xは、D/A変換部10によって周波数成分の上限が24kHzのアナログ信号に変換される。
まず、ステップS1では基準方位認識用インパルス応答を求める。この際、スピーカ4をターンテーブル8上に設置する。このとき、スピーカ4の正面軸A上にマイクロホン5が位置するように設置し、このときのスピーカ4からみたマイクロホン5の方向を、スピーカ4の基準方位とする(θ=0°)。スピーカ4とマイクロホン5との距離は前述のように1mである。
そして、この状態で、スピーカ4のインパルス応答を測定する。まず、信号処理部2から11次のM系列信号xが48kHzで出力される。この出力されるデジタルデータのM系列信号xは時刻とともに信号処理部2に記憶される。M系列信号xは、D/A変換部10及びパワーアンプ3を介してスピーカ4に入力され、スピーカ4から拡声音が放射される。この拡声音をマイクロホン5で受音する。それに対応する受音信号がマイクロホン5から出力され、マイクアンプ6及びA/D変換部11を介して48kHzでサンプリングされて信号処理部2へ入力される。この入力されるデジタルデータの受音信号yは時刻とともに信号処理部2に記憶される。
信号処理部2では、記憶されたM系列信号xと受音信号yとの相互相関関数を計算することによりこの系のインパルス応答を求め、このインパルス応答を基準方位認識用インパルス応答として記憶する。
次に、ステップS2を説明する。いま、ステップS1が終了した状態とする。すなわち、スピーカ4の正面軸A上にマイクロホン5が位置するように、スピーカ4がターンテーブル8上に設置されている。この状態から、例えばターンテーブル8を右回り方向に若干の角度(例えば20度)だけ、偏角させて停止する(例えばθ=−20°)。その後、ターンテーブル8を左回り方向へ、例えば1周60秒の速さで回転するように所定速度で回転させる。そして、スピーカ4の正面軸Aが、マイクロホン5を2回通過してから、ターンテーブル8の回転を所定位置で停止させる。例えば、スピーカ4の正面軸Aがマイクロホン5の方向から左回り方向に若干の角度(例えば20度)だけ偏角した角度位置において、回転を停止させる(例えばθ=380°)。したがって、ターンテーブル8及びスピーカ4は、例えば400度回転することになる。ターンテーブル8は、回転開始直後には回転速度が加速された後、一定の角速度となり、回転停止直前には減速される。ここで、少なくともθ=0°からθ=360°の範囲内では一定の角速度で回転させるために、上記の例えばθ=−20°の位置から400度回転させるようにしている。このターンテーブル8が回転している間、信号処理部2から11次のM系列信号xが48kHzで出力されるとともに、この出力されるデジタルデータのM系列信号xは時刻とともに信号処理部2に記憶される。また、その間、48kHzで入力されるデジタルデータの受音信号yも時刻とともに信号処理部2に記憶される。
このステップS2におけるターンテーブル8の1回転を超える回転開始時のθの値及び回転終了時のθの値は、スピーカ4の正面軸Aが1回目にマイクロホン5を通過する直前から2回目にマイクロホン5を通過した直後までのターンテーブル8の回転角速度が一定となるように設定されればよい。
次に、ステップS3を説明する。信号処理部2では、ステップS2で出力されたM系列信号xのデータを時系列的に並べた状態において、スピーカ4の正面軸Aがマイクロホン5及びその近傍領域の方向を向いている期間のM系列信号のデータから、所定のデータ抽出ピッチずつずらしてM系列信号の1周期分に相当するデータからなる複数の第1の音源データを抽出するとともに、ステップS2で入力されたマイクロホン5の受音信号yのデータから、それぞれ第1の音源データに対応するデータからなる複数の第1の受音データを抽出し、それぞれ対応する第1の音源データと第1の受音データとに基づいてスピーカ4のインパルス応答を複数求める。
このステップS3の処理を説明するためのM系列信号、受音信号及びインパルス応答の対応関係を示す概念図を図3に示す。図3において、時刻tsに、ターンテーブル8の回転を開始するとともに信号処理部2からM系列信号xを出力させ、時刻teにて、ターンテーブル8の回転を停止するとともに信号処理部2によるM系列信号xの出力を停止する。したがって、時刻tsから時刻teまでの期間TAがターンテーブル8の回転期間であるとともに信号処理部2によるM系列信号xの出力期間である。
図3に示すように、信号処理部2では、時間軸に対応させて、その出力信号であるM系列信号xを記憶するとともに、その入力信号である受音信号yを記憶する。ここで、11次のM系列信号xの1周期分のデータ長Lは、211−1=2047(ビット)であり、その周期は、サンプリング周波数が48kHzであるため、2047/48000(秒)になる。
ここで、スピーカ4の正面軸Aがマイクロホン5及びその近傍領域の方向を向いている期間TS、TEのM系列信号xのデータから、所定のデータ抽出ピッチP1で、M系列信号xの1周期分の長さに対応する信号(各データ長がLビットの信号)を抽出し、それぞれを第1の音源データとする。
なお、回転前期の上記期間TSにおけるM系列信号xのデータの特定については以下のように予め設定しておけばよい。例えばθ=−20°からθ=20°までの間に出力されたデータとほぼ等しくなるようにする場合には、ターンテーブル8の回転周期Tを60秒とすれば、θ=−20°のときの時刻は0秒(=ts)であり、θ=20°の時の時刻は、ほぼ60×40/360=20/3秒であるため、時刻0〜20/3秒の間に出力されるM系列信号xのデータを、回転前期の期間TSにおけるM系列信号xのデータに特定するように予め設定しておけばよい。あるいは、時刻0〜20/3秒に対応する出力ビット数で特定するようにしておいてもよい。この場合、例えば時刻0〜20/3秒の間に出力されるビット数は、48000×20/3=320000(ビット)であるので、出力開始から数えて320000ビット目までのデータを、回転前期の期間TSにおけるM系列信号xのデータに特定するように予め設定しておけばよい。また、回転後期の上記期間TEにおけるM系列信号xのデータの特定についても、同様にして、例えばθ=340°からθ=380°までの間に出力されたデータとほぼ等しくなるように予め設定しておけばよい。なお、上記の期間TS、TEの例では、回転開始時tsや回転終了時teを含めているが、これらを含めないようにしてもよい。
回転前期の期間TSのM系列信号xのデータに対し、x1、x2、x3、・・・が抽出された第1の音源データである。そして、これらの第1の音源データx1、x2、x3・・・に対応する第1の受音データy1、y2、y3、・・・を受音信号yから抽出する。そして、対応する第1の音源データx1と第1の受音データy1の相互相関関数を算出することによりインパルス応答h1を求める。以下、同様にしてインパルス応答h2、h3、・・・を求める。なお、回転後期の期間TEのM系列信号xのデータから抽出される第1の音源データ、それに対応する第1の受音データ及びそれらから求めるインパルス応答については図示していないが、同様にして、第1の音源データ及び第1の受音データを抽出し、インパルス応答を求める。このように、連続してM系列信号を入力するシステム(系)において、その入力されるM系列信号の任意の箇所(任意の期間)から抽出された1周期分の信号(第1の音源データ)と、それに対応する出力の第1の受音データとの相互相関関数は、その抽出期間に対応する方位におけるインパルス応答になる。
次に、ステップS4を説明する。ここでは、ステップS3で求められた全てのインパルス応答のうち、ステップS1で求められている基準方位認識用インパルス応答に最も類似するインパルス応答を所定の方法により1つ選択し、それをスピーカの基準方位におけるインパルス応答(以下、「基準インパルス応答」という)に定める。図4(a)はステップS1で求められた基準方位認識用インパルス応答hxを示し、図4(b)はステップS3で求められたインパルス応答hk(k=1、2、3、・・・n)を示す。ここでは、基準方位認識用インパルス応答hxとそれぞれのインパルス応答hkとの相互相関関数を算出し、その値が最も大きいもの(相関が最も高いもの)を選択して基準インパルス応答に定める。例えば、基準方位認識用インパルス応答hxとインパルス応答hmとの相互相関関数の値が最も大きければ、インパルス応答hmが基準インパルス応答に定められる。もしも、相互相関関数の値が最も大きいものが同値で複数存在する場合にはどれを選択してもよいが、どれか1つを選択して基準インパルス応答に定める。
次に、ステップS5では、基準方位以外の各方位におけるインパルス応答を求める。ここで、ステップS4で選択された基準インパルス応答がターンテーブル8の回転前期の期間TSのM系列信号xのデータから抽出された音源データ(以下、「基準音源データxs」という)とそれに対応する受音データから求められたインパルス応答である場合には、図5(a)に示すように、基準音源データxsを基準として、所定のデータ抽出ピッチP2で、基準音源データxsに相当する部分を含めてターンテーブル8の1回転分に相当するM系列信号xから、M系列信号xの1周期分の長さに対応する信号(各データ長がLビットの信号)を抽出し、それぞれを第2の音源データx11、x12、・・・とする。この場合、第2の音源データx11、x12、・・・は基準音源データxsよりも遅い時刻に出力されたデータである。また、基準インパルス応答がターンテーブル8の回転後期の期間TEのM系列信号xのデータから抽出された音源データ(以下、「基準音源データxe」という)とそれに対応する受音データから求められたインパルス応答である場合には、図5(b)に示すように、基準音源データxeを基準として、所定のデータ抽出ピッチP2で、基準音源データxeに相当する部分を含めてターンテーブル8の1回転分に相当するM系列信号xから、M系列信号xの1周期分の長さに対応する信号(各データ長がLビットの信号)を抽出し、それぞれを第2の音源データx21、x22、・・・とする。この場合、第2の音源データx21、x22、・・・は基準音源データxeよりも早い時刻に出力されたデータである。
なお、上記において、ターンテーブル8の1回転分に相当するM系列信号xは、ターンテーブル8の回転周期Tを60(秒)とすれば、M系列信号xのサンプリング周波数fsが48000(Hz)であるので、fs×T=48000×60=3280000(ビット)のデータである。
上記のようにして、第2の音源データを抽出するとともに、それぞれの第2の音源データに対応する第2の受音データを受音信号yから抽出する。そして、それぞれ対応する第2の音源データと第2の受音データの相互相関関数を算出することによりそれぞれのインパルス応答を求める。これらのインパルス応答を求めることによって、基準インパルス応答と合わせて全方位におけるインパルス応答が求まる。
なお、全方位におけるインパルス応答すなわち1周分に相当するインパルス応答の個数Nは、M系列信号xのサンプリング周波数及び受音信号yのサンプリング周波数をfs(Hz)、ターンテーブル8が定常状態(角速度が一定の状態)で1周回転するのに要する時間(回転周期)をT(秒)とし、データ抽出ピッチP2をm(ビット)とすると、N=fs×T/mである。ここで、周波数fsと、ターンテーブル8の回転周期Tと、データ抽出ピッチP2とは予め設定されている。したがって、これらが設定された時点で、個数Nは決まることになる。なお、ターンテーブル8の回転周期Tは、回転速度(rpm)を設定することによって設定されてもよい。また、データ抽出ピッチP2は、角度分解能(方位角分解能)を設定することによって設定してもよい。例えば角度分解能をa度にすると、1周分に相当するインパルス応答の個数Nが360/aであり、データ抽出ピッチP2のビット数mは、m=fs×T/360/aとなる。
図6は、本実施の形態の測定方法を用いて求めたインパルス応答から導出された音圧指向特性を示す図であり、αが本実施の形態の測定方法を用いて求められた指向特性(実施例の指向特性)である。なお、βは比較例として示した指向特性である。実施例及び比較例ともに、スピーカ4として、分布振動モード形スピーカ(DML)を用い、スピーカ4(スピーカ4の回転軸)とマイクロホン5との距離を1mとし、音源信号として11次のM系列信号を用い、M系列信号xのサンプリング周波数及び受音信号yのサンプリング周波数(fs)を48000(Hz)とした。
また、実施例では、ターンテーブル8の回転時の回転周期Tを60(秒)とし、角度分解能を1°にして測定した。
比較例では、方位角を0°、30°、60°、・・・、330°の30°おきに設定して、それぞれの方位角におけるインパルス応答を測定することにより、指向特性βを求めた。各方位角の設定は、ターンテーブル8を回転させずに(スピーカ4の位置はターンテーブル8上で固定)、マイクロホン5の位置を移動することにより行った。
指向特性αとβを比較すればわかるように、実施例の場合、高い角度分解能の指向特性を短時間で容易に得ることができるが、比較例の場合、各方位角の設定に時間を要し、実施例と同様の高い角度分解能の指向特性を得るためにはより長時間を要することになる。
なお、上記実施例の場合、サンプリング周波数fs=48000(Hz)、ターンテーブル8の回転周期T=60(秒)、角度分解能a=1(°)であるので、データ抽出ピッチP2(=mビット)は、前述のm=fs×T/360/aから、8000(ビット)となる。また、音源信号として用いた11次のM系列信号の1周期分のデータ長Lは、211−1=2047(ビット)である。この場合、図5に示すように、1周期分が抽出される音源データのデータ長Lよりもデータ抽出ピッチP2の方が長い。また、基準インパルス応答の選別のためのインパルス応答を求める場合のデータ抽出ピッチP1(図3)も予め設定されており、データ抽出ピッチP2より小さくすることで、より高い角度分解能により方位角0°における基準インパルス応答の選択が可能になる。例えば、データ抽出ピッチP1を800(ビット)に設定しておけば、0.1(°)の角度分解能で基準インパルス応答を選別可能になる。
また、本スピーカ特性測定装置では、操作入力部12からの入力により制御部1を介して、信号処理部2の動作及びターンテーブルコントローラ9によるターンテーブル8の回転制御を個別に操作可能であるとともに、マイクロホン5がスピーカ4の正面軸上にあり、マイクロホン5と一定距離(例えば1m)隔てるようにスピーカ4をターンテーブル8上に設置した後は、自動的に全方位のインパルス応答が求められるように、制御部1及び信号処理部2の動作プログラムにプログラミングされている。例えば、ディスプレイ装置からなる出力部13の操作用画面に、全測定開始ボタンが表示され、そのボタンをマウス(操作入力部12)でクリックすれば、上記のステップS1〜S5までの処理が自動的になされるようになっている。
以上のように、本実施の形態では、マイクロホン5を固定した状態でスピーカ4を1回転を超えて回転させている期間中、スピーカ4へM系列信号xを連続して入力し、その期間にマイクロホン5から出力された受音信号yを記憶し、この受音信号yと上記連続して入力されたM系列信号xとからスピーカ4の各方位におけるインパルス応答を求めるようにし、さらに、その際に第2の音源データを抽出するためのデータ抽出ピッチP2を小さく設定することが可能であり、高い方位角分解能で全方位におけるインパルス応答を短時間で求めることができる。また、スピーカ4及びマイクロホン5を固定した状態で求めた基準方位認識用インパルス応答に最も類似するインパルス応答を基準インパルス応答に定めるとともに、スピーカ4を1回転を超えて回転させている期間のうちの1回転する間の受音信号yとM系列信号xとから各方位のインパルス応答を求めるようにし、それに用いる1回転する間のM系列信号xを、基準インパルス応答の算出に用いられた基準音源データを始点又は終点のデータとして選択することにより、スピーカ4の回転する角速度が一定の期間の受音信号yとM系列信号yとを用いて全方位におけるインパルス応答を求めることができ、全方位において正確なインパルス応答を求めることが可能となる。
なお、ステップS1と、ステップS2、S3との順序を入れ替えてもよい。
また、ステップS3におけるデータ抽出ピッチP1をステップS5におけるデータ抽出ピッチP2に等しくしてもよい。さらにこの場合、ステップS3において、スピーカ4へ連続して入力された全てのM系列信号xを対象にしてデータ抽出ピッチP2で第1の音源データを抽出するとともに、それぞれの第1の音源データに対応する第1の受音データを抽出し、それぞれ対応する第1の音源データと第1の受音データとからインパルス応答を求めるようにし、ステップS5において、第2の音源データ及び第2の受音データの抽出とそれらに基づくインパルス応答の導出を省略し、ステップS3で求めたインパルス応答から基準方位以外の各方位におけるインパルス応答を選択するようにしてもよい。この場合、ステップS3において求められたインパルス応答の中から、ステップS4で基準インパルス応答が選択され、さらにステップS5で基準方位以外の各方位におけるインパルス応答が選択されることにより全方位におけるインパルス応答が求められることになる。さらにこの場合、ステップS4において、ステップS3で求めたインパルス応答のうち、スピーカ4の正面軸Aがマイクロホン5及びその近傍領域の方向を向いている回転前期の期間TS及び回転後期の期間TEのM系列信号xのデータから抽出された第1の音源データ及びそれに対応する第1の受音データから求められたインパルス応答の中から、基準インパルス応答を選択するようにすることで、選択するための処理時間(例えば、基準方位認識用インパルス応答との類似度の尺度となる相互相関関数の演算時間)を短縮できる。
また、本実施の形態では、ステップS1において、マイクロホン5がスピーカ4の正面軸A上に位置するように配置し、このときのスピーカ4からみたマイクロホン5の方向を、スピーカ4の基準方位としたが、マイクロホン5がスピーカ4の正面軸Aから一定角度だけずらして位置するように配置し、このときのスピーカ4からみたマイクロホン5の方向を、スピーカ4の基準方位としてもよい。この場合、スピーカ4の正面軸Aと上記の一定角度なす軸を基準軸とし、スピーカ4の回転軸からマイクロホン5へ向かう方向(基準方向)から、上記の基準軸が振れた角度をθとして、ステップS1〜S5の処理を行うようにすればよい。この場合、図6のようにスピーカ4の正面軸方向を0°として特性を示す場合には、それに示される角度と上記の基準軸が振れた角度θとは一致しないので、上記の一定角度分考慮して換算すればよい。
また、ステップS2において、スピーカ4を回転させる代わりに、マイクロホン5をスピーカ4を中心として回転させるようにしてもよい。この場合、装置としては、ターンテーブル8及びターンテーブルコントローラ9に代えて、固定状態のスピーカ4を中心にしてマイクロホン5を回転させる回転手段が必要となる。この回転手段については様々な構成が考えられるが、スピーカ4に対するマイクロホン5の位置を任意に設定でき、その回転開始・停止、回転速度及び回転方向等が制御できる構成であればよい。
本発明に係るスピーカ特性測定方法及び装置は、スピーカの指向特性等を求める上で有用である。
本発明の実施の形態におけるスピーカ特性測定装置の概略構成を示す模式図である。 本発明の実施の形態におけるスピーカ特性測定方法の手順の概略を示すフローチャートである。 図2のステップS3の処理を説明するためのM系列信号、受音信号及びインパルス応答の対応関係を示す概念図である。 (a)は図2のステップS1で求められた基準方位認識用インパルス応答の例を示す波形図であり、(b)は図2のステップS3で求められたインパルス応答の例をを示す波形図である。 (a)及び(b)はそれぞれ図2のステップS5においてインパルス応答を求めるための第2の音源データの抽出方法を示す概念図である。 本発明の実施の形態の測定方法を用いて求めたインパルス応答から導出された音圧指向特性を示す図である。
符号の説明
1 制御部
2 信号処理部
3 パワーアンプ
4 スピーカ
5 マイクロホン
6 マイクアンプ
7 無響室
8 ターンテーブル
9 ターンテーブルコントローラ
10 D/A変換部
11 A/D変換部
12 操作入力部
13 出力部

Claims (10)

  1. スピーカと一定距離隔てて、前記スピーカの正面軸を含む平面である第1の平面内における前記正面軸または前記正面軸と一定角度をなす特定軸からなる基準軸上にマイクロホンを配置した状態で、前記スピーカへ音源信号を入力し、前記スピーカの出力音を受音した前記マイクロホンから出力される受音信号と前記音源信号とに基づいて前記スピーカのインパルス応答を求め、それを基準方位認識用インパルス応答に定める第1のステップと、
    前記マイクロホンと前記スピーカとが前記一定距離隔てられた状態を保持し、かつ、前記スピーカと前記マイクロホンとの相対的な位置を、前記第1の平面内において前記マイクロホンが前記基準軸上から外れた位置から前記スピーカの周りを1周を超えて周回し、かつその周回中に少なくとも前記マイクロホンが1回目に前記基準軸を通過するときから2回目に前記基準軸を通過するときまでの角速度を一定にして周回するように変移させるとともに、この変移させている期間中、前記スピーカへ前記音源信号を連続して入力し、前記スピーカの出力音を受音した前記マイクロホンから出力される受音信号を記録する第2のステップと、
    前記第2のステップにおいて前記スピーカへ連続して入力された音源信号が時系列的に並べられたデータである音源連続データのうち、少なくとも前記基準軸が前記マイクロホン及びその近傍領域の方向を向いている期間の前記音源連続データから、それぞれ第1のデータ抽出ピッチずつずらして前記音源信号の1周期分に相当するデータからなる複数の第1の音源データを抽出するとともに、前記第2のステップにおいて記録された前記マイクロホンの受音信号のデータからそれぞれ前記第1の音源データに対応するデータからなる複数の第1の受音データを抽出し、それぞれ対応する前記第1の音源データと前記第1の受音データとに基づいてそれぞれの前記スピーカのインパルス応答を求める第3のステップと、
    前記第3のステップで求められた複数のインパルス応答のうち、前記基準方位認識用インパルス応答に最も類似するインパルス応答を1つ選択し、それを基準方位におけるインパルス応答に定める第4のステップと、
    前記第2のステップにおいて前記スピーカへ入力された前記音源連続データのうち、前記基準方位におけるインパルス応答を求めるために用いられている前記音源データである基準音源データを始点又は終点のデータとして連続するデータであり、かつ前記スピーカと前記マイクロホンとの相対的な位置の変移により前記マイクロホンが前記スピーカの周りを1周する間に前記スピーカへ入力されたデータから、前記基準音源データを基準にして前記スピーカに入力された順番の方向又はその逆方向にそれぞれ第2のデータ抽出ピッチずつずらして前記音源信号の1周期分に相当するデータからなる複数の第2の音源データを抽出するとともに、前記第2のステップにおいて記録された前記マイクロホンの受音信号のデータからそれぞれ前記第2の音源データに対応するデータからなる複数の第2の受音データを抽出し、それぞれ対応する前記第2の音源データと前記第2の受音データとに基づいてそれぞれの前記スピーカのインパルス応答を求め、これらのインパルス応答を前記基準方位以外の各方位におけるインパルス応答に定める第5のステップとを有するスピーカ特性測定方法。
  2. 前記第3のステップにおける前記第1の音源データを抽出するための前記第1のデータ抽出ピッチと、前記第5のステップにおける前記第2の音源データを抽出するための前記第2のデータ抽出ピッチとを等しくし、
    前記第3のステップにおいて、前記スピーカへ連続して入力された全ての前記音源連続データから前記第1の音源データを抽出するとともに前記第1の音源データに対応する前記第1の受音データを抽出してインパルス応答を求めるようにし、
    前記第5のステップにおいて、前記第2の音源データ及び第2の受音データの抽出とこれらに基づくインパルス応答の算出を省略し、前記第3のステップで求めたインパルス応答から前記基準方位以外の各方位におけるインパルス応答を選択するようにする請求項1に記載のスピーカ特性測定方法。
  3. 前記第4のステップにおいて、前記第3のステップで求められたそれぞれのインパルス応答と前記基準方位認識用インパルス応答との相関を求め、相関が最も高いインパルス応答を、前記基準方位認識用インパルス応答に最も類似するインパルス応答に選択するようにする請求項1に記載のスピーカ特性測定方法。
  4. 前記第2のステップにおいて、前記スピーカと前記マイクロホンとの相対的な位置を変移させるために、前記マイクロホンを固定した状態で前記スピーカを所定位置にて回転させるようにする請求項1に記載のスピーカ特性測定方法。
  5. 前記第2のステップにおいて、前記スピーカと前記マイクロホンとの相対的な位置を変移させるために、前記スピーカを固定した状態で前記マイクロホンを前記スピーカを中心にして回転させるようにする請求項1に記載のスピーカ特性測定方法。
  6. 前記第1のステップ及び前記2のステップにおいて、前記音源信号としてM系列信号を用いる請求項1に記載のスピーカ特性測定方法。
  7. スピーカへ入力される音源信号を発生する音源信号発生手段と、前記スピーカが設置され、設置された前記スピーカを回転可能な回転手段と、演算手段とを備え、
    前記音源信号発生手段は、前記スピーカと一定距離隔てて、前記スピーカの正面軸を含む平面内における前記正面軸または前記正面軸と一定角度をなす特定軸からなる基準軸上にマイクロホンを配置した状態で、前記スピーカへ音源信号を入力する第1の入力処理を行い、
    前記演算手段は、前記第1の入力処理によって前記スピーカから出力される音が受音されて前記マイクロホンから出力される受音信号と前記音源信号とに基づいて前記スピーカのインパルス応答を求め、それを基準方位認識用インパルス応答に定める第1の処理を行い、
    前記回転手段は、前記マイクロホンと前記スピーカとが前記一定距離隔てられた状態を保持し、かつ、前記基準軸が前記マイクロホンの方向を外れている状態から前記スピーカを1回転を超えて回転させ、かつその回転中に少なくとも前記基準軸が1回目に前記マイクロホンを通過するときから2回目に前記マイクロホンを通過するときまでの角速度が一定となるように回転させる処理を行い、
    前記音源信号発生手段は、前記回転手段が前記スピーカを回転させている期間中、前記スピーカへ前記音源信号を連続して入力する第2の入力処理を行い、
    前記演算手段は、前記第2の入力処理によって前記スピーカから出力される音が受音されて前記マイクロホンから出力される受音信号を記録する第2の処理を行い、
    前記演算手段は、前記スピーカへ連続して入力された音源信号が時系列的に並べられたデータである音源連続データのうち、少なくとも前記基準軸が前記マイクロホン及びその近傍領域の方向を向いている期間の前記音源連続データから、それぞれ第1のデータ抽出ピッチずつずらして前記音源信号の1周期分に相当するデータからなる複数の第1の音源データを抽出するとともに、前記記録された前記マイクロホンの受音信号のデータからそれぞれ前記第1の音源データに対応するデータからなる複数の第1の受音データを抽出し、それぞれ対応する前記第1の音源データと前記第1の受音データとに基づいてそれぞれの前記スピーカのインパルス応答を求める第3の処理を行い、
    前記演算手段は、前記第3の処理で求めた複数のインパルス応答のうち、前記基準方位認識用インパルス応答に最も類似するインパルス応答を1つ選択し、それを基準方位におけるインパルス応答に定める第4の処理を行い、
    前記演算手段は、前記スピーカへ入力された前記音源連続データのうち、前記基準方位におけるインパルス応答を求めるために用いられている前記音源データである基準音源データを始点又は終点のデータとして連続するデータであり、かつ前記スピーカが1回転する間に前記スピーカへ入力されたデータから、前記基準音源データを基準にして前記スピーカに入力された順番の方向又はその逆方向にそれぞれ第2のデータ抽出ピッチずつずらして前記音源信号の1周期分に相当するデータからなる複数の第2の音源データを抽出するとともに、前記第2の処理において記録した前記マイクロホンの受音信号のデータからそれぞれ前記第2の音源データに対応するデータからなる複数の第2の受音データを抽出し、それぞれ対応する前記第2の音源データと前記第2の受音データとに基づいてそれぞれの前記スピーカのインパルス応答を求め、これらのインパルス応答を前記基準方位以外の各方位におけるインパルス応答に定める第5の処理を行うように構成されたスピーカ特性測定装置。
  8. 前記演算手段は、前記第3の処理における前記第1の音源データを抽出するための前記第1のデータ抽出ピッチと、前記第5の処理における前記第2の音源データを抽出するための前記第2のデータ抽出ピッチとを等しくし、前記第3の処理において、前記スピーカへ連続して入力された全ての前記音源連続データから前記第1の音源データを抽出するとともに前記第1の音源データに対応する前記第1の受音データを抽出してインパルス応答を求めるようにし、前記第5の処理において、前記第2の音源データ及び第2の受音データの抽出とこれらに基づくインパルス応答の算出を省略し、前記第3の処理で求めたインパルス応答から前記基準方位以外の各方位におけるインパルス応答を選択するように構成された請求項7に記載のスピーカ特性測定装置。
  9. 前記演算手段は、前記第4の処理において、前記第3の処理で求めたそれぞれのインパルス応答と前記基準方位認識用インパルス応答との相関を求め、相関が最も高いインパルス応答を、前記基準方位認識用インパルス応答に最も類似するインパルス応答に選択するように構成された請求項7に記載のスピーカ特性測定装置。
  10. 前記音源信号発生手段の発生する音源信号がM系列信号である請求項7に記載のスピーカ特性測定装置。
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