JP2008163821A - Centrifugal compressor - Google Patents
Centrifugal compressor Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008163821A JP2008163821A JP2006353657A JP2006353657A JP2008163821A JP 2008163821 A JP2008163821 A JP 2008163821A JP 2006353657 A JP2006353657 A JP 2006353657A JP 2006353657 A JP2006353657 A JP 2006353657A JP 2008163821 A JP2008163821 A JP 2008163821A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wall surface
- side wall
- hub
- diffuser
- shroud
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Abstract
Description
本発明は、遠心圧縮機のディフューザの構造に関する。 The present invention relates to a diffuser structure of a centrifugal compressor.
気体を圧縮するための圧縮機の一つとして遠心圧縮機10が知られている。従来の遠心圧縮機10は、例えば、図6に示すように、インペラ11が取り付けられた回転軸12と回転軸12を回転自在に支持するハウジング14とシュラウド15とスクロール17とを備えている。インペラ11は、回転軸12に嵌まり込んでいる円筒形部分と円筒形部分から半径方向に延びた円板状部分とを持つハブ13と、ハブ13に固定される回転翼19とを備えている。回転翼19は、内周側から外周側に延びた複数の翼で構成されている。シュラウド15はインペラ11の回転翼19との間に微小な隙間を空けて、その内面形状が回転翼19の外形に沿った形状となっている。各回転翼19とハブ13とシュラウド15によって囲まれる領域は流体の流路を構成する。
A
シュラウド15はインペラ11への流体吸い込み側には吸い込み口16を備え、インペラ11の流体出口側には、インペラ11を通った流体の圧力回復を行うディフューザ18とスクロール17を備えている。ディフューザ18はインペラ11出口に設けられた半径方向に向かった平行流路であり、流路の中に複数の静翼20を備えている。静翼20はインペラ11からディフューザ18に入る流体の方向に沿うように設けられている。スクロール17はディフューザ18の複数の静翼20の間の流路から吐出された流体を集合させる渦巻状の管路である(例えば、特許文献1参照)。
The
図6に示す遠心圧縮機10の中の流体の流れについて説明する。吸い込み口16から遠心圧縮機10に吸い込まれた流体は、インペラ11に吸い込まれる。そして、インペラ11に設けられた複数の回転翼19とハブ13とシュラウド15によって構成される流路を流れていく。この流路は、入口側は回転軸12と同軸方向であるが、下流に向かうに従って、ハブ13の流体側面に従って半径方向に流れの方向が変化していく流路である。回転翼19が回転軸12によって回転し、この流路内部を流れる流体に回転力を与え、その回転力によって流体は回転しながらインペラ11の流路に沿って半径方向に向かって流れていく。そして、流体はインペラ11から吐出され、ディフューザ18に流入する。ディフューザによって減速されて、圧力回復した流体はスクロール17に流入する。スクロール17には複数の静翼20によって構成されている複数のディフューザ18の流路を通った流体が集合され、更に圧力が回復されて吐出口から外部に吐出される。
The flow of fluid in the
このような遠心圧縮機10のインペラ11の出口における流速分布を図7に示す。インペラ11に吸い込まれた流体はハブ13に沿ってその流れの方向が軸方向から半径方向に変わっていく。この流れの方向を子午面方向という。インペラ11の出口においては、子午面方向は半径方向となっている。この流れの方向が変化していく際に、流体は遠心力によってハブ13の側に押し付けられるので、インペラ11内の流路のハブ13に近い側は流量が多く流速も早いが、逆のシュラウド15に近い側は流量が少なく、流速も遅くなっている。このため、図7に示すように、インペラ11出口においては両方の壁面に接する部分の流速は壁面との摩擦によって減速され中央部の流速よりも小さくなっているが、壁面より離れた流体が流れている部分では、ハブ側子午面方向速度Vhのほうがシュラウド側子午面方向速度Vsよりも大きくなっている。
A flow velocity distribution at the outlet of the
図8に示すように、インペラ11は回転軸に固定されており、所定の回転数によって回転し、その流体出口、あるいはインペラ11の先端の回転方向速度はuとなっている。インペラ11の複数の回転翼19の間に形成された流体流路を流れる流体のインペラ11の出口での流れの方向は、回転翼19の出口の方向となっている。そしてハブ側子午面方向速度Vhのほうがシュラウド側子午面方向速度Vsよりも大きくなっていることから、ハブ側の回転翼19に沿った方向のハブ側出口流速Whはシュラウド側の回転翼19に沿った方向のシュラウド側出口流速Wsよりも速くなっている。インペラ11の回転速度はハブ側もシュラウド側も同じ回転速度であることから、インペラ11の流路内の流体はいずれもインペラ11の回転方向に回転速度uをもって移動している。このことからインペラ11の内部の回転翼19に沿った方向のハブ側出口流速Wh,シュラウド側出口流速Wsと回転方向の回転速度uとを合成したハブ側、シュラウド側のそれぞれの合成速度ベクトルCh,Csは、図8に示すように各方向がずれることとなる。そして、シュラウド側の合成速度ベクトルCsのインペラ回転円周の接線方向に対する角度であるシュラウド側流出角αsは、ハブ側の合成速度ベクトルChのインペラ回転円周の接線方向に対する角度であるハブ側流出角αhよりも小さくなる。また、インペラ11の外周とディフューザ18の入口側内周との隙間は少ないことから、このシュラウド側流出角αs、ハブ側流出角αhはそれぞれディフューザ18のシュラウド側流入角βs、ハブ側流入角βhに略等しくなる。
As shown in FIG. 8, the
また、図6に示すような平行壁の間に設けられたディフューザ18の内部において、ディフューザ損失が無い場合には、流体は等角ら線となることが知られている。等角ら線はディフューザ18の入口におけるディフューザ内周の接線方向に対する流線のなす角度がディフューザ18の出口におけるディフューザ外周の接線方向に対する流線のなす角度に等しくなるような曲線である。ディフューザ内周と外周とでは半径が大きくなっていることから、この等角ら線は、ディフューザ内周から外周に向かう直線よりも内周側に曲がった曲線となる。このため、ディフューザ18に流入したハブ側の流体は、ディフューザ18にハブ側流入角βhで流入した後、図8の流線51に示す様に、直線状にディフューザ18の出口に向かって流れずに、ディフューザ18の内周側に傾いた曲線状に流れていく。また、シュラウド側も同様にディフューザ18の入口にシュラウド側流入角βsにて流入した後、図8の流線52に示すように、ディフューザ18の内周側に傾いた曲線状に流れていく。
In addition, it is known that the fluid is equiangular when there is no diffuser loss inside the
シュラウド側流入角βsはハブ側流入角βhよりも小さいことから、シュラウド側を流れる流体は、ハブ側を流れる流体よりも静翼20のサクション側壁面33から離れる方向に流れていくことに加えて、上記のように流体の流線が静翼20のサクション側壁から離れる方向に向かうことから、静翼20のサクション側では流れの剥離がおきやすく、サージ現象が発生しやすくなっている。特に、流量が減少してくると、シュラウド側出口流速Wsはハブ側出口流速Whよりも大きく減少することから、更にサージ現象が発生しやすくなるため、遠心圧縮機の作動範囲が狭くなるという問題があった。また、サージ現象が発生しなくとも、流れの剥離によってディフューザ18の効率が低下するという問題があった。
Since the shroud side inflow angle βs is smaller than the hub side inflow angle βh, the fluid flowing on the shroud side flows in a direction away from the suction
そこで、このような問題を解決するために特許文献1に記載された従来技術では、ディフューザ18の静翼20のハブ側とシュラウド側との取付角度を変更することによって、静翼20のサクション側における流れの剥離を低減しサージ現象の発生を低減するようにしている。しかし、ディフューザ18の静翼20は、複数の翼列を一体として製造することが多いことから、このようにハブ側とシュラウド側において入口角度を変更する構造は、製造に手間がかかるという問題があった。
Therefore, in order to solve such a problem, in the prior art described in Patent Document 1, by changing the mounting angle between the hub side and the shroud side of the
本発明は、簡便な構造で遠心圧縮機の作動領域を広げることを目的とする。 An object of the present invention is to widen the operating range of a centrifugal compressor with a simple structure.
本発明の遠心圧縮機は、サクション側壁面とプレッシャ側壁面とシュラウド側壁面とハブ側壁面とを備え、流入した流体を圧力回復させて流出させるチャンネル型ディフューザを備える遠心圧縮機において、流体出口におけるサクション側壁面及びプレッシャ側壁面のインペラ回転円周の接線方向に対する各角度は、流体入口におけるサクション側壁面及びプレッシャ側壁面のインペラ回転円周の接線方向に対する各角度よりも小さくなっていること、を特徴とする。また、本発明の遠心圧縮機において、サクション側壁面は流路面積がスロート部の略1.1倍となる位置においてインペラ回転円周の接線方向に対する角度が小さくなり、プレッシャ側壁面は流路面積がスロート部の略1.2倍となる位置においてインペラ回転円周の接線方向に対する角度が小さくなること、としても好適である。 The centrifugal compressor of the present invention is a centrifugal compressor that includes a suction side wall surface, a pressure side wall surface, a shroud side wall surface, and a hub side wall surface, and includes a channel type diffuser that recovers the flowed-in fluid and discharges it. Each angle of the suction side wall surface and the pressure side wall surface with respect to the tangential direction of the impeller rotation circumference is smaller than each angle of the suction side wall surface and the pressure side wall surface with respect to the tangential direction of the impeller rotation circumference. Features. In the centrifugal compressor of the present invention, the suction side wall surface has a smaller angle with respect to the tangential direction of the impeller rotation circumference at a position where the flow channel area is approximately 1.1 times the throat portion, and the pressure side wall surface has the flow channel area. It is also preferable that the angle of the impeller rotation circumference with respect to the tangential direction becomes small at a position where is approximately 1.2 times the throat portion.
本発明の遠心圧縮機において、インペラのシュラウド側壁面又はハブ側壁面のそれぞれの延長上にあるディフューザの各壁面は、それぞれスロート部と流体出口との間においてシュラウド側又はハブ側あるいは両側に向かって広がっていること、としても好適であるし、インペラのシュラウド側壁面又はハブ側壁面のそれぞれの延長上にあるディフューザの各壁面は、それぞれ流路面積がスロート部の略1.1倍となる位置と流体出口との間においてシュラウド側又はハブ側あるいは両側に向かって広がっていること、としても好適である。 In the centrifugal compressor of the present invention, each wall surface of the diffuser on each extension of the shroud side wall surface or the hub side wall surface of the impeller is directed toward the shroud side, the hub side, or both sides between the throat portion and the fluid outlet, respectively. The wall surface of the diffuser on the respective extension of the shroud side wall surface or the hub side wall surface of the impeller is a position where the flow passage area is approximately 1.1 times the throat portion. It is also preferable that it spreads toward the shroud side, the hub side or both sides between the fluid outlet and the fluid outlet.
本発明は、簡便な構造で遠心圧縮機の作動領域を広げることができるという効果を奏する。 The present invention has an effect that the operating range of a centrifugal compressor can be expanded with a simple structure.
以下、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明する。図1に示すように、本実施形態の遠心圧縮機10は、インペラ11と、インペラ11が取り付けられた回転軸12と、回転軸12を回転自在に支持する図示しないハウジングと、インペラ11の回転面に沿って微小隙間を空けて設けられたシュラウド15と、インペラ11を通った流体の圧力回復を行うディフューザ18と、ディフューザ18から吐出された流体を集合させる渦巻状の管路であるスクロール17と、を備えている。
Hereinafter, preferred embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. As shown in FIG. 1, the
インペラ11は回転軸12に固定され、回転軸方向から半径方向に向かって流路を変化させていくハブ13とハブ13に固定された回転翼19とを有している。回転翼19のハブ13に固定された側が回転翼19のハブ側端23であり、シュラウド15の側にある開放端がシュラウド側端21である。回転翼19のシュラウド側端21のハブ13と対向する面には微小に隙間を空けてシュラウド15が設けられており、回転翼19とハブ13とシュラウド15によって流体流路が構成される。回転翼19はシュラウド15の吸い込み口16から軸方向に吸い込んだ流体を半径方向に向かって効率よく吐出することができるように各回転翼19は流体入口から出口に向かってねじられている。各回転翼19の高さは、流体入口から流体出口に向かって流路幅となる回転翼19の直径が大きくなっていくことに反比例して、次第に低くなり、流体入口から出口に向かって略一定の流路面積となるように構成されている。
The
ディフューザ18はハブ13の側のハウジングに固定された円板状のハブ側壁31と、ハブ側壁31の内面であるハブ側壁面32に固定された平板状のくさび形ブロック39と、くさび形ブロック39に接してシュラウド15と連続するように構成された円板状のシュラウド側壁37と、を備えている。複数のくさび形ブロック39は、ハブ側壁面32にその先端がディフューザ18の内周側に向き、各側面が流体の流れ方向となるように固定されている。各くさび形ブロック39は、円周方向に等間隔に配置され、各くさび形ブロック39の各側面とハブ側壁31の内面であるハブ側壁面32と、シュラウド側壁37の内面であるシュラウド側壁面38とによって複数のチャンネル型の流路30が構成されている。そして、各くさび形ブロック39のインペラ11の回転方向側の面はサクション側壁面33を形成し、反対側の面はプレッシャ側壁面35を形成する。
The
図2に本実施形態の遠心圧縮機10のインペラ11とディフューザ18とを吸い込み側から見た図を示す。図2に示すように、ハブ13に取り付けられた各回転翼19は流体入口側から出口側に向かって次第にその翼高さが低くなっている。また、各回転翼19は回転方向に対して反対側に向かって湾曲するように構成され、インペラ11の回転数、外径、各回転翼19のインペラ11の回転円周の接線方向に対する翼の角度である出口翼角によって所定の圧力比と流量が出るように構成されている。
The figure which looked at the
図2、図3に示すように、各くさび形ブロック39の間に構成されているチャンネル型の流路30は、ディフューザ18の内周側の流体入口から、外周側の流体出口に向かって、開き角δをもって外周側に行くほど流路幅が広くなるように構成されている。くさび形ブロック39の対向するプレッシャ側壁面35とサクション側壁面33と、ハブ側壁面32と、シュラウド側壁面38と、によって構成される流路30は、ディフューザ18の内周側において最もその流路断面積が狭くなっている。この最小流路断面積の部分がスロート部である。本実施形態においては、ハブ側壁面32とシュラウド側壁面38とは平行になっていることから、スロート部においては、プレッシャ側壁面とサクション側壁面33との距離が最小の距離d1となっている。そして、下流に向かって開き角δに見合っただけ壁面間距離が大きくなっていく様に構成されている。
As shown in FIGS. 2 and 3, the channel-
流路30の下流に向かって、プレッシャ側壁面35とサクション側壁面33との距離が最小の距離d1の1.1倍の距離のd2となっている部分にサクション側壁面屈曲部41が設けられている。サクション側壁面屈曲部41は、このサクション側壁面屈曲部41よりも流れの下流側におけるサクション側壁面33のインペラ回転円周の接線方向に対する角度が、サクション側壁面屈曲部41よりも流れの上流側におけるサクション側壁面33のインペラ回転円周の接線方向に対する角度よりも小さくなるように、サクション側壁面33をディフューザ18の内周側に向かって屈曲させている部分である。これにより、ディフューザ18の流体出口におけるサクション側壁面33のインペラ回転円周の接線方向に対する各角度は、ディフューザ18の流体入口におけるサクション側壁面33のインペラ回転円周の接線方向に対する角度よりも小さくなっている。
A suction side wall surface
また、流路30の下流に向かって、プレッシャ側壁面35とサクション側壁面33との距離が最小の距離d1の1.2倍の距離のd3となっている部分にプレッシャ側壁面屈曲部42が設けられている。プレッシャ側壁面屈曲部42は、このプレッシャ側壁面屈曲部42よりも流れの下流側におけるプレッシャ側壁面35のインペラ回転円周の接線方向に対する角度が、プレッシャ側壁面屈曲部42よりも流れの上流側におけるプレッシャ側壁面35のインペラ回転円周の接線方向に対する角度よりも小さくなるように、プレッシャ側壁面35をディフューザ18の内周側に向かって屈曲させている部分である。これにより、ディフューザ18の流体出口におけるプレッシャ側壁面35のインペラ回転円周の接線方向に対する各角度は、ディフューザ18の流体入口におけるプレッシャ側壁面35のインペラ回転円周の接線方向に対する角度よりも小さくなっている。
Further, toward the downstream side of the
このサクション側壁面屈曲部41とプレッシャ側壁面屈曲部42とによってディフューザ18の出口側の流路30は入口側に対してθだけインペラ11の回転方向に向かって屈曲することとなる。この屈曲角度θは、2から5度程度でも良いし、ディフューザ18の入口におけるディフューザ内周の接線方向に対する流線のなす角度がディフューザ18の出口におけるディフューザ外周の接線方向に対する流線のなす角度に等しくなるような曲線である等角ら線に沿った角度としても良い。
The suction side wall surface
本実施形態においては、流路30は矩形チャンネル型で、ハブ側壁面32とシュラウド側壁面38とは平行となっているので、サクション側壁面屈曲部41とプレッシャ側壁面屈曲部42は、プレッシャ側壁面35とサクション側壁面33との距離がスロート部の距離の1.1倍、1.2倍となる位置としたが、流路30の形状が矩形形状以外の形状であったり、ハブ側壁面32とシュラウド側壁面38とは平行となっていなかったりする場合には、サクション側壁面屈曲部41とプレッシャ側壁面屈曲部42の位置は、スロート部の流路面積のそれぞれ1.1倍、1.2倍となる位置とするのが好適である。
In the present embodiment, the
また、サクション側壁面33、プレッシャ側壁面35はそれぞれ、サクション側壁面屈曲部41、プレッシャ側壁面屈曲部42で屈曲する屈曲平面としてもよいし、サクション側壁面屈曲部41、プレッシャ側壁面屈曲部42で屈曲する曲面として構成してもよい。
Further, the suction
以上のように構成された遠心圧縮機の動作について、図4を参照しながら説明する。図4に示すように、インペラ11は反時計回りに回転速度uで回転している。インペラ11に吸い込まれた流体はハブ13に沿ってその流れの方向が軸方向から半径方向に変わっていくので、流体は遠心力によってハブ13の側に押し付けられ、インペラ11内の流路のハブ13に近い側は流量が多く流速も早くなり、逆のシュラウドに近い側は流量が少なく、流速も遅くなっている。このため、インペラ11出口においてはハブ側子午面方向速度Vhのほうがシュラウド側子午面方向速度Vsよりも大きく、ハブ側出口流速Whのほうがシュラウド側出口流速Wsよりも大きくなっている。また、ハブ側、シュラウド側ともにインペラ11出口の回転速度はuで一定であることから、シュラウド側出口流速Wsと回転速度uとの合成速度ベクトルCsの方向は、ハブ側出口流速Whと回転速度uとの合成速度ベクトルChよりもディフューザ18の内周側に傾いている。このため、シュラウド側の流体はハブ側の流体よりもサクション側壁面33から離れる方向に向かって流れる。また、流れは等角ら線に沿って流れようとするので、シュラウド側の流体は流線54のように流れ、ハブ側の流体は流線53のように流れることとなる。
The operation of the centrifugal compressor configured as described above will be described with reference to FIG. As shown in FIG. 4, the
しかし、流路30を構成するサクション側壁面33、プレッシャ側壁面35はそれぞれ、サクション側壁面屈曲部41、プレッシャ側壁面屈曲部42で、各壁面33,35のインペラ回転円周の接線方向に対する角度が小さくなるような方向に屈曲しているので、流体はサクション側壁面33、プレッシャ側壁面35に沿って流れ、ディフューザ18の出口から吐出される。
However, the suction
これにより、ハブ側において流体のサクション側壁面からの剥離が減少し、流体の剥離によるディフューザ18でのサージ現象の発生が抑えられる。特に遠心圧縮機は流量が減少してくると、ハブ側の流量がシュラウド側よりも大きく低下することによって、ハブ側における流体のサクション側壁面からの剥離が大きくなり、サージが発生しやすくなるが、本実施形態によると、ハブ側における流体のサクション側壁面からの剥離を低減することかできるため、ディフューザ18でのサージの発生を効果的に低減することができ、サージの発生無しで運転できる動作領域を拡大することができるという効果を奏する。
As a result, the separation of the fluid from the suction side wall surface on the hub side is reduced, and the occurrence of a surge phenomenon in the
更に、ディフューザ18内での流体の流れの方向とサクション側壁面33、プレッシャ側壁面35の方向との差を少なくすることができ、ディフューザ18内部での流体の剥離による損失を低減し、ディフューザ18の効率を向上させることができるという効果を奏する。
Further, the difference between the direction of the fluid flow in the
本実施形態においては、平板状のくさび形ブロック39とハブ側壁31とシュラウド側壁37とによって構成したチャンネル型の流路を持つチャンネル型ディフューザという簡便な構成によって、ディフューザ18のサージ現象を低減してその作動領域を広げることができるという効果を奏する。
In this embodiment, the surge phenomenon of the
図5を参照しながら、他の実施形態について説明する。図5はディフューザ18の流路30の流れ方向の断面を示している。本実施形態においては、くさび形ブロック39を挟み込んだハブ側壁面32とシュラウド側壁面38とは、平行ではなく、それぞれ、ハブ側、シュラウド側に向かって寸法Aだけ広がっている。また、流路各壁面32,38の広がり形状に合わせて流体出口側に向かって厚くなっている。広がり開始点はスロート部の流路面積の1.1倍の流路面積となるサクション側壁面屈曲部41との位置とするのが好適である。広がり角度は0.5から2度程度の微小角度である。
Another embodiment will be described with reference to FIG. FIG. 5 shows a cross section in the flow direction of the
このようにチャンネル型のディフューザ18のハブ側壁面32とシュラウド側壁面38とを下流に向かって広げることによって、先に述べた実施形態の効果に加えて、ディフューザ18での圧力回復を効果的に行うことができるという効果を奏する。
In this manner, by expanding the hub
また、本実施形態では、ハブ側壁面32とシュラウド側壁面38とがそれぞれハブ側、シュラウド側に向かって広がっているとして説明したが、ハブ側壁面32だけがハブ側に向かって広がっていることとしても好適であるし、シュラウド側壁面38だけがシュラウド側に向かって広がっていることとしても好適である。
Further, in the present embodiment, the hub
10 遠心圧縮機、11 インペラ、12 回転軸、13 ハブ、14 ハウジング、15 シュラウド、16 吸い込み口、17 スクロール、18 ディフューザ、19 回転翼、20 静翼、21 シュラウド側端、23 ハブ側端、30 流路、31 ハブ側壁、32 ハブ側壁面、33 サクション側壁面、35 プレッシャ側壁面、37 シュラウド側壁、38 シュラウド側壁面、39 くさび形ブロック、41 サクション側壁面屈曲部、42 プレッシャ側壁面屈曲部、51〜54 流線、d1〜d3 距離、u 回転速度、Vh ハブ側子午面方向速度、Vs シュラウド側子午面方向速度、Wh ハブ側出口流速、Ws シュラウド側出口流速、αh ハブ側流出角、αs シュラウド側流出角、βh ハブ側流入角、βs シュラウド側流入角、δ 開き角、θ 屈曲角度。 10 Centrifugal Compressor, 11 Impeller, 12 Rotating Shaft, 13 Hub, 14 Housing, 15 Shroud, 16 Suction Port, 17 Scroll, 18 Diffuser, 19 Rotating Blade, 20 Stator Blade, 21 Shroud Side End, 23 Hub Side End, 30 Channel, 31 hub side wall, 32 hub side wall surface, 33 suction side wall surface, 35 pressure side wall surface, 37 shroud side wall, 38 shroud side wall surface, 39 wedge-shaped block, 41 suction side wall surface bent portion, 42 pressure side wall surface bent portion, 51 to 54 Streamlines, d1 to d3 distance, u rotation speed, Vh hub side meridional direction speed, Vs shroud side meridional direction speed, Wh hub side outlet flow velocity, Ws shroud side outlet flow velocity, αh hub side outflow angle, αs Shroud side outflow angle, βh Hub side inflow angle, βs Shroud side inflow , [Delta] opening angle, theta flexion.
Claims (4)
流体出口におけるサクション側壁面及びプレッシャ側壁面のインペラ回転円周の接線方向に対する各角度は、流体入口におけるサクション側壁面及びプレッシャ側壁面のインペラ回転円周の接線方向に対する各角度よりも小さくなっていること、
を特徴とする遠心圧縮機。 In a centrifugal compressor including a channel-type diffuser that includes a suction side wall surface, a pressure side wall surface, a shroud side wall surface, and a hub side wall surface, and recovers the inflowing fluid to recover the pressure.
Each angle with respect to the tangential direction of the impeller rotation circumference of the suction side wall surface and the pressure side wall surface at the fluid outlet is smaller than each angle with respect to the tangential direction of the impeller rotation circumference of the suction side wall surface and the pressure side wall surface at the fluid inlet. thing,
Centrifugal compressor characterized by.
サクション側壁面は流路面積がスロート部の略1.1倍となる位置においてインペラ回転円周の接線方向に対する角度が小さくなり、プレッシャ側壁面は流路面積がスロート部の略1.2倍となる位置においてインペラ回転円周の接線方向に対する角度が小さくなること
を特徴とする遠心圧縮機。 The centrifugal compressor according to claim 1,
The suction side wall surface has a smaller angle with respect to the tangential direction of the impeller rotation circumference at a position where the flow passage area is approximately 1.1 times the throat portion, and the pressure side wall surface has a flow passage area of approximately 1.2 times the throat portion. The centrifugal compressor is characterized in that the angle with respect to the tangential direction of the impeller rotation circumference becomes small at a certain position.
インペラのシュラウド側壁面又はハブ側壁面のそれぞれの延長上にあるディフューザの各壁面は、それぞれスロート部と流体出口との間においてシュラウド側又はハブ側あるいは両側に向かって広がっていること
を特徴とする遠心圧縮機。 The centrifugal compressor according to claim 1 or 2,
Each wall surface of the diffuser on the respective extension of the shroud side wall surface or the hub side wall surface of the impeller extends toward the shroud side, the hub side, or both sides between the throat portion and the fluid outlet, respectively. Centrifugal compressor.
インペラのシュラウド側壁面又はハブ側壁面のそれぞれの延長上にあるディフューザの各壁面は、それぞれ流路面積がスロート部の略1.1倍となる位置と流体出口との間においてシュラウド側又はハブ側あるいは両側に向かって広がっていること
を特徴とする遠心圧縮機。 The centrifugal compressor according to any one of claims 1 to 3,
Each wall surface of the diffuser on each extension of the shroud side wall surface or hub side wall surface of the impeller is shroud side or hub side between the position where the flow path area is approximately 1.1 times the throat part and the fluid outlet. Alternatively, the centrifugal compressor is characterized by spreading toward both sides.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006353657A JP2008163821A (en) | 2006-12-28 | 2006-12-28 | Centrifugal compressor |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006353657A JP2008163821A (en) | 2006-12-28 | 2006-12-28 | Centrifugal compressor |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008163821A true JP2008163821A (en) | 2008-07-17 |
Family
ID=39693621
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006353657A Pending JP2008163821A (en) | 2006-12-28 | 2006-12-28 | Centrifugal compressor |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008163821A (en) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015019901A1 (en) * | 2013-08-06 | 2015-02-12 | 株式会社Ihi | Centrifugal compressor and supercharger |
JP2016075204A (en) * | 2014-10-06 | 2016-05-12 | 株式会社Ihi | Centrifugal compressor and centrifugal compressor design method |
EP3462039B1 (en) * | 2017-03-13 | 2020-07-01 | Midea Group Co., Ltd. | Electric fan and vacuum cleaner having same |
-
2006
- 2006-12-28 JP JP2006353657A patent/JP2008163821A/en active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015019901A1 (en) * | 2013-08-06 | 2015-02-12 | 株式会社Ihi | Centrifugal compressor and supercharger |
CN105339675A (en) * | 2013-08-06 | 2016-02-17 | 株式会社Ihi | Centrifugal compressor and supercharger |
JPWO2015019901A1 (en) * | 2013-08-06 | 2017-03-02 | 株式会社Ihi | Centrifugal compressor and turbocharger |
US10066638B2 (en) | 2013-08-06 | 2018-09-04 | Ihi Corporation | Centrifugal compressor and turbocharger |
JP2016075204A (en) * | 2014-10-06 | 2016-05-12 | 株式会社Ihi | Centrifugal compressor and centrifugal compressor design method |
EP3462039B1 (en) * | 2017-03-13 | 2020-07-01 | Midea Group Co., Ltd. | Electric fan and vacuum cleaner having same |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8308420B2 (en) | Centrifugal compressor, impeller and operating method of the same | |
JP5233436B2 (en) | Centrifugal compressor with vaneless diffuser and vaneless diffuser | |
JP5316365B2 (en) | Turbo fluid machine | |
EP1624195B1 (en) | Axial Flow pump and diagonal flow pump | |
JP6140736B2 (en) | Centrifugal rotating machine | |
WO2011007467A1 (en) | Impeller and rotary machine | |
JP2008075536A (en) | Centrifugal compressor | |
JP2008075536A5 (en) | ||
RU2591750C2 (en) | Supersonic compressor unit (versions) and method for assembly thereof | |
EP2613056B1 (en) | Centrifugal compressor diffuser and centrifugal compressor provided with the same | |
WO2014087690A1 (en) | Centrifugal compressor | |
JP2010216456A (en) | Multistage centrifugal compressor, and method for remodeling multistage centrifugal compressor | |
WO2016042818A1 (en) | Centrifugal impeller and centrifugal compressor | |
WO2018155546A1 (en) | Centrifugal compressor | |
WO2018155458A1 (en) | Centrifugal rotary machine | |
JP2008163821A (en) | Centrifugal compressor | |
JPH03264796A (en) | Mixed flow compressor | |
JP2008163820A (en) | Centrifugal compressor | |
JP2018141451A (en) | Turbine and gas turbine | |
JP6667323B2 (en) | Centrifugal rotating machine | |
JP5232721B2 (en) | Centrifugal compressor | |
US11187242B2 (en) | Multi-stage centrifugal compressor | |
JP7272815B2 (en) | multistage centrifugal fluid machine | |
CN110520630B (en) | Centrifugal compressor | |
JPH0874603A (en) | Fluid extraction mechanism for compressor |