JP2008161919A - 筒状シューター付き空き缶プレス装置 - Google Patents

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Masao Kikuchi
正男 菊地
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Abstract

【課題】本発明は、筒状の空き缶を同軸的に挿入しうる筒状シューターを備え、同シューターの終端位置で下方へ平行移動した空き缶を、そのまま軸方向に圧縮して円盤状に加工してから、下方の貯留部へ落下させるようにすることにより、簡素な構成で能率よく大量の空き缶を処理できるようにした筒状シューター付き空き缶プレス装置を提供することを課題とする。
【解決手段】斜めに配設された筒状シューター2の上端部の挿入口3から挿入された空き缶Aは、ストッパー4に突き当たってから開口部5を通じ下方の加工室6内へ平行移動して、プレスシリンダ7のプレス部材7aにより圧縮加工され、円盤状圧縮物A′となって引き出し12内に貯留される。プレス部材7aにはシャッター10が付設されているので、圧縮加工中に後続の空き缶Aが加工室6内へ落下するのを防止できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ジュース缶やコーヒー缶などの自動販売機に付設して好適の空き缶プレス装置に関し、特に空き缶を軸方向に挿入して圧縮しうる筒状シューター付き空き缶プレス装置に関する。
一般に、ジュース缶などの空き缶については、その自動販売機に付設された投入口付き空き缶収納箱に投入することが行われているが、このような空き缶は嵩張るため、大型の収納箱を必要とするという不具合がある。
そこで、円筒状の空き缶を円盤状に圧縮処理したり、同空き缶を側面から圧縮処理して偏平状に加工したりすることの可能な空き缶圧縮機の開発が行われているが、従来のものでは装置が大掛かりとなったり、複雑化したりするという不具合がある。
特開平5−185293号公報 登録実用新案第3018666号公報
本発明は、筒状の空き缶を同軸的に挿入しうる筒状シューターを備え、同シューターの終端位置で下方へ平行移動した空き缶を、そのまま軸方向に圧縮して円盤状に加工してから、下方の貯留部へ落下させるようにすることにより、簡素な構成で能率よく大量の空き缶を処理できるようにした筒状シューター付き空き缶プレス装置を提供することを課題とする。
前述の課題を解決するため、本発明の筒状シューター付き空き缶プレス装置は、水平面に対し斜めに起立して配設された筒状シューターの上端部に、金属製の筒状空き缶を同軸的に挿入するための挿入口を備えるとともに、上記筒状シューターの下端部に、同シューター内を降下した上記空き缶を受け止めるためのストッパーと、同ストッパーまで到達した上記空き缶の下方への平行移動を許容しうる開口部とを備え、同開口部を通過した上記空き缶を受け入れて圧縮加工を行うための加工室と、同加工室内の上記空き缶に対し同空き缶の中心軸線方向に圧縮作動を行って円盤状に加工するためのプレスシリンダとが設けられたことを特徴としている。
また、本発明の筒状シューター付き空き缶プレス装置は、上記加工室の底部に、上記空き缶の着座を検知するセンサーが設けられるとともに、同センサーからの検知信号に基づいて上記プレスシリンダを作動させるための制御器が設けられたことを特徴としている。
さらに、本発明の筒状シューター付き空き缶プレス装置は、上記ストッパーと上記加工室の端壁とが一体に設けられるとともに、上記プレスシリンダのロッド先端に装着されたプレス部材が上記端壁との間に上記空き缶を挟持して圧縮加工を行うように構成されたことを特徴としている。
また、本発明の筒状シューター付き空き缶プレス装置は、上記プレス部材の上縁に、同プレス部材の上記空き缶に対する圧縮加工に伴い上記開口部を塞いで後続の空き缶の進入を阻止するためのシャッターが装着されていることを特徴としている。
さらに、本発明の筒状シューター付き空き缶プレス装置は、上記加工室の底部に、同加工室内で圧縮加工された上記空き缶の円盤状圧縮物を排出するためのスリットが形成されていることを特徴としている。
また、本発明の筒状シューター付き空き缶プレス装置は、上記の筒状シューター,加工室およびプレスシリンダを支持する架台が設けられるとともに、同架台の底部に、上記スリットを通じて落下する上記円盤状圧縮物を貯留するための把手付き引出し部材が設けられていることを特徴としている。
上述の本発明の筒状シューター付き空き缶プレス装置では、自動販売機などでジュース缶などを購入して、飲み干した利用客はその空き缶を筒状シューターの上端部における挿入口に同軸的に挿入するだけで、同空き缶は、上記シューターに沿い斜めに降下してストッパーに突き当たり、その姿勢のまま開口部を通じ下方へ平行移動して加工室へ入ることにより、同空き缶の中心軸線方向にプレスシリンダによる圧縮加工を受けて円盤状に加工されるので、著しく単純な動作で効率よく空き缶の圧縮処理が行われるようになる。
そして、上記加工室の底部に、上記空き缶の着座を検知するセンサーが設けられるとともに、同センサーからの検知信号に基づき上記プレスシリンダを作動させる制御器が設けられることにより、上記空き缶の挿入から圧縮加工までの一連の動作が自動的に能率よく行われるようになる。
また、上記ストッパーと上記加工室の端壁とが一体に設けられ、上記プレスシリンダのロッド先端のプレス部材が上記端壁との間に上記空き缶を挟持して圧縮加工を行うように構成されると、装置全体としての構造が著しく単純化されて、コストダウンに寄与することができる。
さらに、上記プレス部材の上縁に、同プレス部材の上記空き缶に対する圧縮加工に伴い上記開口部を塞いで後続の空き缶の進入を防止するシャッターが装着されることにより、前記筒状シューターの上端部における挿入口に空き缶が連続的に挿入されても、同空き缶の処理が1個ずつ確実に行われるようになる。
そして、上記加工室の底部に同加工室内で圧縮加工された上記空き缶の円盤状圧縮物を排出するためのスリットが形成されていると、同圧縮物は1個ずつ順次下方へ排出されるので、上記加工室における後続の空き缶の圧縮加工が支障なく行われるようになる。
また、上記の筒状シューター,加工室およびプレスシリンダを支持する架台が設けられて、同架台の底部に、上記スリットを通じて落下する円盤状圧縮物の貯留部としての把手付き引き出し部材が設けられることにより、圧縮処理された大量の空き缶の搬出処理を著しく簡便に行うことが可能になる。その際、圧縮処理済みの空き缶の搬出は、引出しごと行うようにして、予め用意した空の引出しを本装置に装着することができる。
図1は本発明の一実施例としての筒状シューター付き空き缶プレス装置を示す説明図である。
図1に示すように、架台1に支持された円筒状シューター2が、水平面に対し斜めに起立して配設されており、同シューター2の上端部には、自動販売機などで販売されるジュース缶やコーヒー缶などを飲み干した後の金属製の筒状空き缶Aを同軸的に挿入するための挿入口3が形成されている。
また、シューター2の下端部には、同シューター2内を降下した空き缶Aを受け止めるためのストッパー4と、同ストッパー4まで到達した空き缶Aの下方への平行移動を許容しうる開口部5とが設けられている。
そして、開口部5を通過して下方へ落下した空き缶Aを受け入れて圧縮加工を行うための加工室6も設けられており、同加工室6はシューター2に対し結合板4aを介して結合されている。
さらに、加工室6内の空き缶Aに対し同空き缶Aの中心軸線方向に圧縮作動を行って円盤状に加工するための油圧式または電動式のプレスシリンダ7が、シューター2に対し平行に且つ加工室6と一体に設けられている。
加工室6の底部には、空き缶Aの着座を検知するセンサー8が設けられ、またセンサー8からの検知信号に基づいてプレスシリンダ7を作動させるための制御器9が架台1内に設置されている。
ストッパー4と加工室6の端壁6aとは一体に設けられており、プレスシリンダ7のロッド先端に装着されたプレス部材7aが、端壁6aとの間に空き缶Aを挟持して圧縮加工を行うように構成されている。
押圧シリンダ7の所要押圧動力の節減を図るため、プレス部材7aの空き缶Aに対する押圧面は、同押圧面の進行方向に対して2〜8度(好ましくは5度)の傾斜角を有するように設定される。
なお、空き缶Aの周縁部の剛性に対処するため、プレス部材7aの周縁部に押凸部または刃型を形成するようにしてもよい。
そして、プレス部材7aの上縁には、同プレス部材7aの空き缶Aに対する圧縮加工に伴い開口部5を塞いで後続の空き缶Aの進入を阻止するためのシャッター10が装着されている。
また、加工室6の底部には、同加工室6の内部で圧縮加工された空き缶Aの円盤状圧縮物A′を排出するためのスリット11が形成されている。
筒状シューター2,加工室6およびプレスシリンダ7を支持する架台1の底部内には、スリット11を通じて落下する空き缶Aの円盤状圧縮物A′を貯留するための把手12a付き引き出し12が設けられている。
上述の本実施例の筒状シューター付き空き缶プレス装置では、自動販売機などでジュース缶などを購入して飲み干した利用客は、その空き缶Aを筒状シューター2の上端部における挿入口3に同軸的に挿入するだけですみ、同空き缶Aは、シューター2に沿い斜めに降下してストッパー4に突き当たり、その姿勢のまま開口部5を通じ下方へ平行移動して加工室6へ入ることにより、同空き缶Aの中心軸線方向にプレスシリンダ7による圧縮加工を受けて円盤状に加工されるので、著しく単純な動作で効率よく空き缶Aの圧縮処理が行われるようになる。
そして、加工室6の底部に、空き缶Aの着座を検知するセンサー8が設けられるとともに、同センサー8からの検知信号に基づきプレスシリンダ7を作動させる制御器9が設けられることにより、空き缶Aの挿入から圧縮加工までの一連の動作が自動的に能率よく行われるようになる。
また、ストッパー4と加工室6の端壁6aとが一体に設けられ、プレスシリンダ7のロッド先端のプレス部材7aが端壁6aとの間に空き缶Aを挟持して圧縮加工を行うように構成されているので、装置全体としての構造が著しく単純化されて、コストダウンに寄与することができる。
さらに、プレス部材7aの上縁に、同プレス部材7aの空き缶Aに対する圧縮加工に伴い開口部5を塞いで後続の空き缶Aの進入を防止するシャッター10が装着されることにより、筒状シューター2の上端部における挿入口3に空き缶Aが連続的に挿入されても、同空き缶Aの処理が1個ずつ確実に行われるようになる。
そして、加工室6の底部に同加工室6内で圧縮加工された空き缶Aの円盤状圧縮物A′を排出するためのスリット11が形成されているので、同圧縮物A′は1個ずつ順次下方へ排出されるようになり、加工室6における後続の空き缶Aの圧縮加工が支障なく行われるようになる。
また、筒状シューター2,加工室6およびプレスシリンダ7を支持する架台1の底部に、スリット11を通じて落下する円盤状圧縮物A′の貯留部としての把手12a付き引き出し部材12が設けられることにより、圧縮処理された大量の空き缶(円盤状圧縮物A′)の搬出処理を著しく簡便に行うことが可能になる。その際、圧縮処理済みの空き缶としての円盤状圧縮物A′の搬出は、引出し12ごと行うようにして、予め用意した空の引出しを本装置に装着することができる。
本発明の一実施例としての筒状シューター付き空き缶プレス装置を示す説明図である。
符号の説明
1 架台
2 シューター
3 挿入口
4 ストッパー
4a 結合板
5 開口部
6 加工室
6a 端壁
7 プレスシリンダ
7a プレス部材
8 センサー
9 制御器
10 シャッター
11 スリット
12 引き出し
12a 把手
A 空き缶
A′ 円盤状圧縮物

Claims (6)

  1. 水平面に対し斜めに起立して配設された筒状シューターの上端部に、金属製の筒状空き缶を同軸的に挿入するための挿入口を備えるとともに、上記筒状シューターの下端部に、同シューター内を降下した上記空き缶を受け止めるためのストッパーと、同ストッパーまで到達した上記空き缶の下方への平行移動を許容しうる開口部とを備え、同開口部を通過した上記空き缶を受け入れて圧縮加工を行うための加工室と、同加工室内の上記空き缶に対し同空き缶の中心軸線方向に圧縮作動を行って円盤状に加工するためのプレスシリンダとが設けられたことを特徴とする、筒状シューター付き空き缶プレス装置。
  2. 上記加工室の底部に、上記空き缶の着座を検知するセンサーが設けられるとともに、同センサーからの検知信号に基づいて上記プレスシリンダを作動させるための制御器が設けられたことを特徴とする、請求項1に記載の筒状シューター付き空き缶プレス装置。
  3. 上記ストッパーと上記加工室の端壁とが一体に設けられるとともに、上記プレスシリンダのロッド先端に装着されたプレス部材が上記端壁との間に上記空き缶を挟持して圧縮加工を行うように構成されたことを特徴とする、請求項1または2に記載の筒状シューター付き空き缶プレス装置。
  4. 上記プレス部材の上縁に、同プレス部材の上記空き缶に対する圧縮加工に伴い上記開口部を塞いで後続の空き缶の進入を阻止するためのシャッターが装着されていることを特徴とする、請求項3に記載の筒状シューター付き空き缶プレス装置。
  5. 上記加工室の底部に、同加工室内で圧縮加工された上記空き缶の円盤状圧縮物を排出するためのスリットが形成されていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1つに記載の筒状シューター付き空き缶プレス装置。
  6. 上記の筒状シューター,加工室およびプレスシリンダを支持する架台が設けられるとともに、同架台の底部に、上記スリットを通じて落下する上記円盤状圧縮物を貯留するための把手付き引出し部材が設けられていることを特徴とする、請求項5に記載の筒状シューター付き空き缶プレス装置。
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