JP2008160379A - データ中継装置 - Google Patents

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薫充 半田
Tomohisa Kishigami
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Abstract

【課題】複数のネットワーク間でデータを中継するデータ中継装置において、通信フレームの中継先の機器の誤動作を防止するデータ中継を実現する。
【解決手段】受信される通信フレームについて、その通信フレームが受信されてから(S110:YES)その通信フレームを送信しようとする(S150→S160)までの経過時間(以下、滞留時間)を検出するとともに、その検出した滞留時間が予め定められた許容時間よりも大きいか否かを判定する(S160)。滞留時間が許容時間よりも大きいと判定(S160:NO)された通信フレーム(以下、遅延フレーム)は破棄し(S190)、遅延フレームが中継先の機器に受信されないようにして、中継先の機器の誤動作を防止する。一方、滞留時間が許容時間以下(S160:YES)である通信フレームは、所望の中継先に転送する(S180)。
【選択図】図3

Description

本発明は、ネットワーク間の中継を行うデータ中継装置に関する。
従来より、例えば車両においては、複数の電子装置がネットワークを介して通信する車載通信システムが形成されている。そして、近年では、こうした車載通信システムも複雑化しており、ネットワークが複数設けられると共に、異なるネットワーク間でやり取りされるべき通信フレームをデータ中継装置によって中継するようになっている。
ここで、従来のデータ中継装置について、図12及び図13を用いて簡単に説明する。
図12は、複数のネットワークを有する車載通信システムの一例を表す構成図である。尚、通信プロトコルとしては、例えばCAN(Controller Area Network)が用いられる。
図12の例では、データ中継装置10は、ネットワーク2,3,4のそれぞれと接続され、そのネットワーク2,3,4の間でやり取りされるべき通信フレームを中継する。尚、ネットワーク2,3,4は、それぞれ、複数の電子制御装置5(以下、ECU5と記載し、ECU5を特に区別する場合には、ECU(1)〜(7)とする)を有している。例えば、ネットワーク2は、車両のサスペンションを制御するECU(1)と、ライトを制御するECU(2)と、エアコンを制御するECU(3)とを有し、ネットワーク3は、ステアリングを制御するECU(4)と、エンジンを制御するECU(5)とを有し、ネットワーク4は、ドアの開閉等を制御するECU(6)と、ナビゲーションシステムを制御するECU(7)とを有している。
次に、図13は、データ中継装置10の構成図である。尚、図13では、ネットワーク4の記載を省略している。
図13に示すように、データ中継装置10は、トランシーバ12a,12bと、通信制御部14a,14bと、受信バッファ16a,16bと、送信バッファ18a,18bと、フレーム転送制御部20とを備えている。
尚、例えば、トランシーバ12aとトランシーバ12bとはそれぞれ別個に設けられているわけではなく、実際には、共通のトランシーバで、トランシーバ12a,12bの機能が実現される。通信制御部14a,14bについても同様である。また、受信バッファ16a及び送信バッファ18aはネットワーク2用であり、受信バッファ16b及び送信バッファ18bはネットワーク3用である。
このようなデータ中継装置10において、例えばネットワーク2からネットワーク3に通信フレームが中継される場合について説明する。
まず、ネットワーク2の通信線上の信号をトランシーバ12aが受信し、トランシーバ12aは、その受信信号を通信制御部14aに出力する。通信制御部14aは、トランシーバ12aから入力された受信信号を解読して、その受信信号が表すデータ(通信フレーム)を受信バッファ16aに格納する。そして、フレーム転送制御部20が、受信バッファ16aに格納された通信フレームを、その通信フレームが中継されるべきネットワーク3用の送信バッファ18bに格納する。送信バッファ18bに格納された通信フレームは、通信制御部14bに転送され、通信制御部14bは、その転送された通信フレームをトランシーバ12bに転送する。そして、トランシーバ12bは、その転送された通信フレームを表す信号を、ネットワーク3の通信線に送出する。尚、通信制御部14a,14bは、どの通信フレームを優先的に処理するかを決定する調停制御等を実行する。
ところで、上述したような従来のデータ中継装置10では、例えばトランシーバ12bからネットワーク3の通信線への信号の送出が完了しなければ、通信制御部14bからトランシーバ12bに次の通信フレームは転送されず、さらに、送信バッファ18bから通信制御部14bにも通信フレームは転送されないようになっている。具体的には、転送先において、通信フレームの格納領域に空きがなければ、通信フレームは転送されない。尚、トランシーバ12bからネットワーク3の通信線へ信号が送出されない場合としては、例えば通信線が他のECU5から送出された信号で占有されているような場合、或いは通信に関して何らかの異常が生じているような場合がある。
そして、データ中継装置10は、例えば前者の場合(通信線の占有の例)において通信線が開放されたり、或いは後者の場合(異常発生の例)において異常が解消されたりして、通信フレームの転送が可能になると、トランシーバ12bから信号を送出させるとともに、フレーム転送制御部20により送信バッファ18bに格納される通信フレームを順次トランシーバ12bに転送することで、通信フレームの中継を行う。
特開平3−254250号公報
しかしながら、従来のデータ中継装置10では、そのデータ中継装置10内に保持されている通信フレーム(例えば送信バッファ18bに格納されている通信フレーム)は、転送可能になると無条件に、中継先のネットワークに転送されることとなる。
この場合に、例えばデータ中継装置10内に保持されている時間が不要に大きい通信フレーム(以下、遅延フレームと記載する)が中継先のネットワークに転送されてしまうと、その遅延フレームは、その遅延フレームが受信されるべきECU5において、本来の受信タイミングよりも遅れて受信されることとなってしまう。
そうすると、そのECU5において、本来の受信タイミングよりも遅れて通信フレームが受信されることによる誤動作が懸念される。例えば、古いデータを新しいデータと誤認識したり、他に受信すべき通信フレームの受信タイミングも遅れてしまったりして、所望の制御が実現されなくなることが考えられる。
本発明は、こうした問題に鑑みなされたもので、複数のネットワーク間でデータを中継するデータ中継装置において、通信フレームの中継先の機器の誤動作を防止するデータ中継を実現することを目的とする。
かかる問題を解決するためになされた請求項1に記載のデータ中継装置は、複数のネットワークのそれぞれと通信可能に接続され、その複数のネットワーク間でやり取りされるべき通信フレームを中継するものである。この請求項1のデータ中継装置では、経過時間検出手段が、通信フレームが受信されてから経過した時間を通信フレームのそれぞれについて検出し、判定手段が、経過時間検出手段により検出された経過時間が予め定められた許容時間よりも大きいか否かを判定する。そして、遅延フレーム転送禁止手段が、判定手段により経過時間が許容時間よりも大きいと判定された通信フレームの転送を禁止するようになっている。
このような請求項1のデータ中継装置によれば、そのデータ中継装置に受信されてから経過した時間が予め定められた許容時間よりも大きい通信フレーム(以下、遅延フレームと記載する)は転送されないようになるため、遅延フレームが中継先の機器に受信される、ということを防止することができる。つまり、中継先の機器において、通信フレームが、本来の受信タイミングより例えば過度に遅延して受信される、ということを防止することができる。
よって、中継先の機器において、通信フレームが遅延して受信されることにより生じる誤動作を未然に防止することができる。
ところで、エラーが生じた通信フレームが中継先の機器に受信された場合も、その中継先の機器において、誤動作が懸念される。
そこで、請求項2のデータ中継装置では、請求項1のデータ中継装置において、通信フレームが受信されてから、その受信された通信フレームが当該データ中継装置から送出されるまでの間において、その通信フレームについてエラーの有無を検出するエラー検出手段と、エラー検出手段によりエラーが検出された通信フレームの転送を禁止するエラーフレーム転送禁止手段とを備えている。
このような請求項2のデータ中継装置によれば、データ中継装置内においてエラーが生じた通信フレーム(以下、エラー通信フレームと記載する)も転送されないようになる。このため、エラー通信フレームが中継先の機器に受信される、ということを防止することができる。
よって、中継先の機器において、エラー通信フレームが受信されることにより生じる誤動作を未然に防止することができる。尚、データ中継装置内において通信フレームについて生じ得るエラーとしては、通信フレームのデータに誤りが生じたり、通信フレームの一部或いは全部が何らかの原因で消失してしまったりすることが考えられる。
ここで、請求項2のデータ中継装置では、具体的に、通信フレームのデータの誤りの有無を検出するようにすると良い。そして、この場合、請求項3のように構成すれば良い。
請求項3のデータ中継装置は、請求項2のデータ中継装置において、通信フレームが受信された際、通信フレームのそれぞれに、その通信フレームの受信タイミングの情報(以下、受信タイミングデータと言う)を付与する付与手段を備え、経過時間検出手段は、通信フレームのそれぞれについて、その通信フレームに付与手段により付与された受信タイミングデータに基づき経過時間を検出するようになっている。そして、エラー検出手段は、通信フレームのデータ部のデータ及び受信タイミングデータの一方又は双方のそれぞれについて、エラーの有無を検出するようになっている。
例えば通信フレームのデータ部のデータ及び受信タイミングデータの双方のそれぞれについてエラーの有無を検出するようにすれば、通信フレームのエラー(誤り)をより確実に検出できるようになり、ひいては中継先の機器が誤動作してしまうことをより確実に防止することができる。
また、通信フレームのデータ部のデータ及び受信タイミングデータの何れかについてエラーを検出する場合、例えばエラーが生じやすいと考えられる方のエラーを検出するようにするとよい。この場合、エラーを検出するための構成や処理を簡単にできるという効果が得られる。
ところで、通信フレームのデータ部のデータとしては、例えば通信フレームの識別データ(例えばID)やデータ本文等がある。そして、通信フレームのデータ部のデータのエラーを検出する場合、さらに、例えば上述した識別データ及びデータ本文のデータの一方又は双方のそれぞれについてエラーを検出する構成が考えられる。
また、通信フレームのデータの誤りの有無を検出する場合、請求項4のように構成しても良い。
請求項4のデータ中継装置は、請求項2のデータ中継装置において、請求項3と同じ付与手段を備え、また、経過時間検出手段は、請求項3の経過時間検出手段と同じ動作をする。そして、エラー検出手段は、通信フレームのデータ部のデータ及び受信タイミングデータの双方からなるデータについて、エラーの有無を検出するようになっている。
このような請求項4のデータ中継装置によれば、通信フレームのデータ部のデータ及び受信タイミングデータのそれぞれについて個別にエラーの有無を検出する場合と比較して、簡単な処理(計算)で確実に通信フレームのエラーを検出できるようになる。
ここで、エラーが生じた通信フレームについて、エラーが訂正されるようにすることが好ましい。
そこで、請求項5のデータ中継装置では、請求項2〜4のデータ中継装置において、エラー検出手段によりエラーが検出された通信フレームについて、エラーの訂正を行う訂正手段を備えている。そして、エラーフレーム転送禁止手段は、訂正手段によりエラーの訂正がされた通信フレームについては、転送を禁止しないようになっている。
このような請求項5のデータ中継装置によれば、エラー通信フレームのエラーが訂正手段により訂正されるため、エラーが生じた通信フレームが中継先の機器に送信される、ということをより確実に防止できる。また、訂正手段によりエラーの訂正がされた通信フレームは転送されるようになるため、転送元の機器がエラーが生じる前の通信フレームと同じ通信フレームを再送信する、ということを防止して、通信の効率を向上させることができる。
ところで、データ中継においては、通信フレーム毎に優先度が異なる場合が考えられる。言い換えると、転送の遅延が許容される範囲は通信フレーム毎に異なる。
そこで、請求項6のデータ中継装置では、請求項1〜5のデータ中継装置において、通信フレームのそれぞれについて、許容時間がそれぞれ定められている。
このような請求項6のデータ中継装置によれば、通信フレーム毎に個別に許容時間を定めることができるため、中継先の機器の誤動作を防止するデータ中継をより高いレベルで実現することができる。つまり、許容時間を一律に定めたような場合に起こり得る次のような問題、例えば必ず転送されるべき通信フレーム(以下、重要フレームと記載する)の転送がたまたま遅延してその重要フレームの転送が禁止されてしまう、というような問題が生じることを回避することができる。言い換えると、通信フレームの転送が過剰に禁止されてしまうことを防止することができる。
以下に、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
[第1実施形態]
まず、第1実施形態のデータ中継装置について説明する。
図1は、本実施形態のデータ中継装置10の構成図である。このデータ中継装置10は、例えば背景技術で説明した図12に示すような車載通信システム1に用いられるものである。尚、図1のデータ中継装置10において、図13のデータ中継装置10と同じ構成については、同じ符号を付している。また、図1では、図13と同様、ネットワーク4の記載を省略している。
図1のデータ中継装置10は、図13のデータ中継装置10と比較して、さらに、フリーランタイマ22と、タイムスタンプ付与部24a,24bと、滞留時間チェック部26a,26bと、タイムスタンプ除去部28a,28bと、フレーム破棄部30とを備えている。
ここで、上記各構成のうち、aの符号が付されたものについてさらに説明すると、タイムスタンプ付与部24aは、通信制御部14aと受信バッファ16aとの間に設けられ、滞留時間チェック部26a及びタイムスタンプ除去部28aは、送信バッファ18aと通信制御部14aとの間に設けられる。bの符号が付されたものについてはここでは説明を省略することとする。
尚、タイムスタンプ付与部24a,24b、滞留時間チェック部26a,26b、タイムスタンプ除去部28a,28b、フレーム破棄部30は、それぞれ、回路であり、実際には、例えばタイムスタンプ付与部24a,24bは別個の回路で構成されるわけではなく、共通の回路でそのタイムスタンプ付与部24a,24bの機能が実現される。滞留時間チェック部26a,26b、タイムスタンプ除去部28a,28bについても同様である。
また、以下、通信フレームの受信とは、通信制御部14a,14bがトランシーバ12a,12bからの信号を解読することで通信フレームを取得することを言うものとし、通信フレームの送信(中継先への送信)とは、通信フレームを送信バッファ18a,18bから次の回路に転送することを言うものとする。
フリーランタイマ22は、データ中継装置10に電圧が供給されてそのデータ中継装置10が動作している間、自動的にカウントアップを実行するタイマである。本実施形態では、フリーランタイマ22は、1ms毎にカウントアップし、0〜10000をカウントする。尚、10000までカウントアップすると0に戻り、カウントアップを続ける。
タイムスタンプ付与部24a,24bは、受信された通信フレームに対し、それぞれ、通信フレームが受信された際のフリーランタイマ22のカウント値のデータ(以下、タイムスタンプと言う)を付与する。具体的に、例えば通信制御部14aが取得した通信フレームはタイムスタンプ付与部24aに転送され、そのタイムスタンプ付与部24aでタイムスタンプが付与される。ここで、タイムスタンプの付与について、図2を用いて説明する。
まず、図2(a)は、データ中継装置10が受信する通信フレームを表す。図2(a)に示すように、データ中継装置10が受信する通信フレームは、通信フレームを識別するための情報(ID)が含まれる識別部と、データ本文が含まれるデータ部とを有している。尚、本実施形態では、IDと、転送元及び転送先の情報とが対応付けられて、データ中継装置10の図示しないROMに記憶されている。また、ここで、「特許請求の範囲」における請求項3,4のデータ部とは、図2(a)の識別部及びデータ部を含むものである。尚、請求項3,4のデータ部は、識別部及びデータ部の何れか一方であってもよい。
そして、タイムスタンプ付与部24a,24bは、図2(a)に示す通信フレームに対し、図2(b)に示すように、タイムスタンプを付与する。
滞留時間チェック部26a,26bは、通信フレームのそれぞれについて、その通信フレームが受信されてから送信されるまでの時間(以下、滞留時間と記載する)を検出するとともに、その検出した滞留時間が予め定められた許容時間よりも大きいか否かを判定する。尚、許容時間の情報は、予め、データ中継装置10の図示しないROMに記憶されている。
具体的に、滞留時間チェック部26a,26bは、通信フレームが当該滞留時間チェック部26a,26bに入力された際のフリーランタイマ22のカウント値と、その入力された通信フレームに付与されているタイムスタンプが表すカウント値とから、両カウント値の差分を算出する。そして、その算出した差分時間(つまり、滞留時間)と許容時間とを比較するようになっている。例えば、送信バッファ18bに格納された通信フレームは、所定の送信タイミングになると滞留時間チェック部26bに転送され、その滞留時間チェック部26bは、その入力された通信フレームについて、滞留時間と許容時間とを比較する。
フレーム破棄部30は、滞留時間チェック部26a,26bにより滞留時間が許容時間よりも大きいと判定された通信フレーム(以下、遅延フレームと記載する)を破棄する。具体的には、フレーム破棄部30は、遅延フレームの転送を禁止するようになっている。
タイムスタンプ除去部28a,28bは、中継先に送信しようとしている通信フレーム、より具体的には、滞留時間チェック部26a,26bにより滞留時間が許容時間以下であると判定された通信フレーム(以下、正常フレームと記載する)に付与されているタイムスタンプを除去する。例えば、正常フレームは滞留時間チェック部26bからタイムスタンプ除去部28bに転送され、そのタイムスタンプ除去部28bで正常フレームのタイムスタンプが除去される。尚、これは、通信フレームのデータ量を抑えるためである。
次に、図3は、データ中継装置10の図示しないCPUが定期的に実行する中継処理を表すフローチャートである。ここでは、例えばネットワーク2からネットワーク3に通信フレームが中継される例について説明する。
図3の中継処理では、まず、S110において、通信フレームを受信したか否か(通信制御部14aが通信フレームを取得したか否か)を判定し、受信していないと判定すると、再びS110に戻る(受信待機)。
一方、S110で通信フレームを受信したと判定すると、S120に移行し、その受信した通信フレームに対し、タイムスタンプを付与する。本例では、通信制御部14aが取得した通信フレームがタイムスタンプ付与部24aに転送される。
次に、S130に進み、タイムスタンプ付与部24aでタイムスタンプが付与された通信フレームを、受信バッファ16aに格納する。
そして、S140に進み、受信バッファ16aに格納された通信フレームの識別部の情報(ID)からその通信フレームの転送先(本例では、ネットワーク3)を判断して、S150で、その受信バッファ16aに格納された通信フレームを、ネットワーク3に通信フレームを送信するための送信バッファ18bに格納する。送信バッファ18bに格納された通信フレームは、所定の送信タイミングになると、次の回路(ここでは、滞留時間チェック部26b)に転送される。
次に、S160では、送信バッファ18bから滞留時間チェック部26bに転送された通信フレームについて、滞留時間が許容時間よりも大きいか否かを判定する。そして、滞留時間が許容時間よりも大きいと判定すると、S190に移行し、その滞留時間が許容時間よりも大きいと判定された通信フレーム(遅延フレーム)を破棄する。具体的に、遅延フレームをフレーム破棄部30に送り、その遅延フレームの転送(ネットワーク3への送信)を禁止する。そしてその後、当該処理を終了する。
一方、S160で、滞留時間が許容時間以下であると判定すると、S170に移行し、その滞留時間が許容時間以下と判定された通信フレーム(正常フレーム)に付与されているタイムスタンプを除去する。本例では、正常フレームが、滞留時間チェック部26bからタイムスタンプ除去部28bに転送される。
そして、S180に進み、S170でタイムスタンプが除去された通信フレームを所望の転送先に転送する。本例では、タイムスタンプ除去部28bから通信制御部14bに通信フレームを転送することで、その通信フレームをネットワーク3に送信する。そしてその後、当該処理を終了する。
このような本第1実施形態のデータ中継装置10によれば、滞留時間が許容時間よりも大きい通信フレームは転送されないようにすることができるため、例えば、通信フレームが過度に遅延して送信される、ということを防止することができる。よって、ECU5において、通信フレームの受信タイミングが遅延することにより生じる誤動作を未然に防止することができる。
尚、本実施形態において、滞留時間チェック部26a,26b、S160の処理が経過時間検出手段及び判定手段に相当し、フレーム破棄部30、及びS160:NO→S190の処理が遅延フレーム転送禁止手段に相当し、フリーランタイマ22、タイムスタンプ付与部24a,24b、及びS120の処理が付与手段に相当している。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態のデータ中継装置について説明する。
図4は、第2実施形態のデータ中継装置10の構成図である。
本第2実施形態のデータ中継装置10は、第1実施形態のデータ中継装置10と比較して、エラーチェックコード付与部32a,32bと、エラーチェック部34a,34bと、エラーチェックコード除去部36a,36bとを備えている点が異なっている。尚、図4において、図1(第1実施形態)のデータ中継装置10と同じ構成については、同じ符号を付している。
また、図3(第1実施形態)の中継処理に代えて、図6の中継処理を実行する点が異なっている。尚、図6において、図3の中継処理と同じステップについては、同じ符号を付している。
ここで、上記各構成のうち、aの符号が付されたものについてさらに説明すると、エラーチェックコード付与部32aは、タイムスタンプ付与部24aと受信バッファ16aとの間に設けられ、エラーチェック部34aは送信バッファ18aと滞留時間チェック部26aとの間に設けられ、エラーチェックコード除去部36aは滞留時間チェック部26aとタイムスタンプ除去部28aとの間に設けられる。
尚、エラーチェックコード付与部32a,32b、エラーチェック部34a,34b、エラーチェックコード除去部36a,36bは、それぞれ、共通の回路でその機能が実現される。
エラーチェックコード付与部32a,32bは、受信された通信フレームに対し、その通信フレームのエラーの有無を検出するためのエラーチェックコードを付与する。この点について、図5を用いて説明する。尚、エラーチェックの種類は、CRC(巡回冗長検査)、パリティチェック、ハミング符号を用いたチェック等がある。
本第2実施形態では、エラーチェックコード付与部32a,32bは、図5(a)に示すように、通信フレームの識別部及びデータ部を合わせた部分のエラーの有無を検出するためのエラーチェックコードを付与するようになっている。尚、図5(b)〜(d)については後述する。
エラーチェック部34a,34bは、エラーチェックコードが付与された通信フレームについて、その付与されたエラーチェックコードを用いてエラーの有無を検出する。
エラーチェックコード除去部36a,36bは、送信しようとしている通信フレーム(つまり、正常フレーム)に付与されているエラーチェックコードを除去する。
次に、図6の中継処理について詳しく説明する。
図6の中継処理は、図3の中継処理と比較して、S120の後にS210の処理を実行する点と、S150の後にS220の処理を実行する点と、S160(S160:YES)の後にS230の処理を実行する点とが異なっている。以下、具体的に説明するが、ここでは、ネットワーク2からネットワーク3に通信フレームが中継される例について説明する。
図6の中継処理では、受信された通信フレームにタイムスタンプを付与した後(S120)、S210に進み、その受信された通信フレームにエラーチェックコードを付与する(図5(a)参照)。本例では、通信フレームがタイムスタンプ付与部24aからエラーチェックコード付与部32aに転送される。
そして、S150で通信フレームを送信バッファ18bに格納すると、次にS220に進み、通信フレームにエラーが生じているか否かを判定する。本例では、送信バッファ18bに格納された通信フレームが、所定の転送タイミングでエラーチェック部34bに転送される。
そして、S220で通信フレームにエラーが生じていると判定すると(S220:NO)、S190に移行する。一方、S220で通信フレームにエラーが生じていないと判定すると(S220:YES)、S160に移行する。
そして、S160で滞留時間が許容時間以下であると判定すると、S230に進み、通信フレームに付与されたエラーチェックコードを除去する。本例では、通信フレームが、滞留時間チェック部26bからエラーチェックコード除去部36bに転送される。
このような本第2実施形態のデータ中継装置10によれば、データ中継装置10内においてエラーが生じた通信フレームは転送されないようにすることができるため、ECU5が、エラーが生じた通信フレームを受信してしまって誤動作する、というような問題が生じることを未然に防止することができる。
尚、本第2実施形態において、エラーチェックコード付与部32a,32b、エラーチェック部34a,34b、S210、及びS220の処理がエラー検出手段に相当し、フレーム破棄部30、及びS220:NO→S190の処理がエラーフレーム転送禁止手段に相当している。
尚、本第2実施形態においては、次に述べる変形例のように変形しても良い。
まず、図5を用いて、変形例1〜3について説明する。
〈変形例1〉
変形例1では、エラーチェックコード付与部32a,32bは、図5(b)に示すように、識別部、データ部及びタイムスタンプの全てを合わせた部分のエラーの有無を検出するためのエラーチェックコードを付与する。
このような本変形例1によれば、識別部及びデータ部のみならず、タイムスタンプにエラーが生じている通信フレームも転送されなくなる。このため、例えばS160の判定処理(図6参照)では、正しいデータに基づき判定ができるようになり、誤判定が生じることを防止することができる。
よって、例えば、滞留時間が許容時間より大きい通信フレームについて、タイムスタンプにエラーが生じていることが原因で、誤って滞留時間が許容時間以下と判定して中継先に送信してしまう、ということを防止することができる。したがって、ECU5の誤動作をより確実に防止できるデータ中継を実現できるようになる。
〈変形例2〉
変形例2では、エラーチェックコード付与部32a,32bは、図5(c)に示すように、タイムスタンプのエラーの有無を検出するためのエラーチェックコードを付与する。
このような変形例2によれば、タイムスタンプのデータにエラーが生じていることにより生じる上述(変形例1で上述)したような問題を、より簡単な処理で回避できる。つまり、エラーチェックコードを付与するための処理(計算等)や、エラーチェックのための処理(計算等)をより簡単にしつつ、タイムスタンプのエラーの有無を検出できる。
〈変形例3〉
変形例3では、エラーチェックコード付与部32a,32bは、図5(d)に示すように、識別部とデータ部とからなる部分(本例の説明において、前者のデータと記載する)、及びタイムスタンプの部分(本例の説明において、後者のデータと記載する)の双方について、それぞれ、エラーチェックコードを付与するようになっている。
これによれば、前者のデータ及び後者のデータのそれぞれについてエラーの有無を検出するため、変形例1と同様に通信フレームのエラーを確実に検出してECU5の誤動作をより確実に防止できるようになるとともに、エラーが検出された場合に、前者のデータにエラーが生じたのか後者のデータにエラーが生じたのかを特定できる。これによれば、回路の故障等が特定しやすくなり有利である。
〈変形例4〉
次に、変形例4について説明する。
本変形例4では、図4において、タイムスタンプ付与部24aとエラーチェックコード付与部32aとの位置、エラーチェック部34bと滞留時間チェック部26bとの位置、エラーチェックコード除去部36bとタイムスタンプ除去部28bとの位置、タイムスタンプ付与部24bとエラーチェックコード付与部32bとの位置、エラーチェック部34aと滞留時間チェック部26aとの位置、エラーチェックコード除去部36aとタイムスタンプ除去部28aとの位置がそれぞれ入れ替わっている。
また、図6の中継処理において、S120とS210との順序、S220とS160との順序、S230とS170との順序、がそれぞれ入れ替わっている。
つまり、本変形例4では、(1)エラーチェックコード付与→(2)タイムスタンプ付与→(3)滞留時間のチェック→(4)エラーの有無のチェック→(5)タイムスタンプ除去→(6)エラーチェックコード除去、の順序で通信フレームを中継するようになっている。尚、これに対し、第2実施形態では、(2)→(1)→(4)→(3)→(6)→(5)となっている。このように、(1)と(2)、(3)と(4)、(5)と(6)は、それぞれ、相互に入れ替え(並び替え)が可能である。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態のデータ中継装置について説明する。
図7は、第3実施形態のデータ中継装置10の構成図である。
本第3実施形態のデータ中継装置10は、第2実施形態のデータ中継装置10と比較して、エラー訂正部38a,38bを備えている点が異なっている。尚、図7において、図4(第2実施形態)のデータ中継装置10と同じ構成については、同じ符号を付している。
また、図6(第2実施形態)の中継処理に代えて、図8の中継処理を実行する点が異なっている。尚、図8において、図6の中継処理と同じステップについては、同じ符号を付している。
まず、エラー訂正部38aはエラーチェック部34aと滞留時間チェック部26aとの間に設けられ、エラー訂正部38bはエラーチェック部34bと滞留時間チェック部26bとの間に設けられる。尚、エラー訂正部38a,38bは、共通の回路でその機能が実現される。
また、本第3実施形態では、特に、パリティチェックが行われるようになっている。
そして、エラー訂正部38a,38bは、エラーチェック部34a,34bによりエラーが検出された通信フレームについて、そのエラーを訂正する。
つまり、エラーチェック部34a,34bは、パリティチェックでエラーの有無を検出するとともに、エラーが検出された場合のエラーの位置を特定する。そして、エラー訂正部38a,38bは、エラーチェック部34a,34bにより特定された箇所の符号を反転して、エラーを訂正する。尚、このようなエラー検出及びエラー訂正は、1つの回路で実現される。つまり、本実施形態では、エラーチェック部34a,34b及びエラー訂正部38a,38bの機能は共通の回路で実現される。また、パリティチェックについては周知であるため、ここでは詳しい説明を省略する。
次に、図8の中継処理について詳しく説明する。
図8の中継処理は、図6の中継処理と比較して、S310及びS320の処理を実行する点が異なっている。以下、具体的に説明するが、ここでは、ネットワーク2からネットワーク3に通信フレームが中継される例について説明する。
図8の中継処理では、S220でエラーが発生していると判定すると、S310に移行し、エラーは訂正許容範囲内か否か、つまり、エラーの訂正が可能か否かを判定する。例えば、パリティを用いたエラー検出では、エラーが複数箇所に存在すると、エラーの箇所を特定できなくなる場合がある。このS310では、エラーの箇所が特定ができるか否かを判断し、特定できればエラーの訂正は可能と判定し、特定できなければエラーの訂正は不可と判定する。
そして、S310でエラーの訂正が可能であると判定すると、S320に移行し、エラーの訂正を行う。本例では、通信フレームが、エラーチェック部34bからエラー訂正部38bに転送される。そしてその後、S160に移行する。一方、S310でエラーの訂正は不可と判定すると、S190に移行する。
このような本第3実施形態のデータ中継装置10によれば、エラーが生じた通信フレームのうち、エラーの訂正可能な通信フレームについてはエラーの訂正が行われて送信されるようになるため、ECU5がエラーの生じた通信フレームを受信してしまって誤動作することを防止することができる。また、ECU5が、エラーの生じる前の通信フレームと同じ通信フレームを再送信しなくてもよくなり、通信の効率を向上させることができる。
尚、本第3実施形態において、エラー訂正部38a,38b、及びS320の処理が訂正手段に相当している。
[第4実施形態]
次に、第4実施形態のデータ中継装置について説明する。
図9は、第4実施形態のデータ中継装置10の構成図である。
本第4実施形態のデータ中継装置10は、第3実施形態のデータ中継装置10と比較して、ID別滞留許容時間マップを有している点、及び滞留許容時間確認部42a,42bを備えている点が異なっている。尚、図9において、図7(第3実施形態)のデータ中継装置10と同じ構成については、同じ符号を付している。
また、図8(第3実施形態)の中継処理に代えて、図11の中継処理を実行する点が異なっている。尚、図11において、図8の中継処理と同じステップについては、同じ符号を付している。
まず、滞留許容時間確認部42aは、エラー訂正部38aと滞留時間チェック部26aとの間に設けられ、滞留許容時間確認部42bは、エラー訂正部38bと滞留時間チェック部26bとの間に設けられる。尚、滞留許容時間確認部42a,42bは、共通の回路でその機能が実現される。
次に、ID別滞留許容時間マップは、データ中継装置10の図示しないROMに予め記憶されるようになっている。
ここで、図10は、ID別滞留許容時間マップを表す図面である。図10のID別滞留許容時間マップは、データ中継装置10が中継すべき全ての通信フレームのそれぞれと、前述の許容時間とを対応づけたものである。具体的には、通信フレームの識別部(図5参照)に含まれるIDと許容時間とが対応付けられている。
例えばネットワーク2からネットワーク3に通信フレームが中継される場合について説明すると、滞留許容時間確認部42bは、送信バッファ18b→エラーチェック部34b→エラー訂正部38b→滞留許容時間確認部42bと送られてくる通信フレーム毎に、ID別滞留許容時間マップから、その通信フレームに対応付けられている許容時間の情報を読み出して、その読み出した許容時間の情報を、滞留時間チェック部26bに出力する。
次に、図11の中継処理について詳しく説明する。
図11の中継処理は、図8の中継処理と比較して、S410の処理を実行する点が異なっている。以下、具体的に説明するが、ここでは、ネットワーク2からネットワーク3に通信フレームが中継される例について説明する。
図11の中継処理では、S220で通信フレームにエラーが生じていないと判定した場合、或いはS320でエラーの訂正を実行した後、S410に移行し、前述のID別滞留許容時間マップ(図10)を参照して、今回送信しようとしている通信フレームに対応付けられている許容時間を読み出す。そして、次のS160では、その今回送信しようとしている通信フレームの滞留時間と、S410で読み出した許容時間とを比較するようになっている。
このような本第4実施形態のデータ中継装置10によれば、通信フレーム毎に許容時間を定めることができる。つまり、遅延の許容範囲が異なる通信フレームについて、同じ許容時間が設定されないようにすることができる。よって、ECU5の誤動作を防止するデータ中継を、より高いレベルで実現することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術範囲内において種々の形態をとることができる。
例えば、上記第1〜第3実施形態において、許容時間の情報は、データ中継装置10の図示しないRAMに記憶させておくようにしてもよい。第4実施形態でも同様に、ID別滞留許容時間マップは、RAMに記憶させておくようにしてもよい。この場合、例えばデータ中継装置10が起動した際に、許容時間の情報、ID別滞留許容時間マップをRAMに格納するようにすればよい。
また、上記実施形態において、例えばデータ中継装置10の外部から時間の情報(例えば、時分秒の情報)を取得することで、通信フレーム毎の滞留時間を検出するようにしてもよい。この場合、例えばデータ中継装置10の外部(例えばECU5)に時分秒を計測するクロックが備えられており、そのクロックの計測値がデータ中継装置10において取得されるようになっている、という構成が考えられる。そして、データ中継装置10においては、そのクロックから得られる時分秒の情報に基づき、通信フレームが受信された時分秒とその通信フレームを送信しようしている際の時分秒とを取得して、滞留時間を検出するようにすればよい。このような構成によれば、データ中継装置10の外部から時間の情報が取得できる場合に、データ中継装置10内にわざわざフリーランタイマ22を設けなくてもよくなり有利である。また、上記のような時分秒を計測するクロックに代えて、フリーランタイマ22がデータ中継装置10の外部に設けられていてもよい。
また、上記実施形態において、通信フレームの送信の際に、タイムスタンプやエラーチェックコードを除去しないようにしてもよい。このようにすれば、タイムスタンプやエラーチェックコードを除去するための回路を設けなくてもよくなり、データ中継装置10の構成を簡素化できる。また、除去のための処理をしなくてもよくなり、速やかに通信フレームを送信することができるようになる。
また、上記実施形態において、例えばタイムスタンプ付与部24a,24bは共通の回路であるが、ネットワーク毎に個別に回路を設けるようにしてもよい。つまり、ネットワーク2用のタイムスタンプ付与部24aと、ネットワーク3用のタイムスタンプ付与部24bとを別個に設けるようにしてもよい。この場合、さらに、ネットワーク毎にタイムスタンプを付与するか付与しないかを定めるようにしてもよい。またさらに、ネットワーク毎にタイムスタンプ付与部を設けたり、或いは設けなかったりするような構成でも良い。滞留時間チェック部26a,26b、タイムスタンプ除去部28a,28b、エラーチェックコード付与部32a,32b、エラーチェック部34a,34b、エラーチェックコード除去部36a,36b、エラー訂正部38a,38b、滞留許容時間確認部42a,42bについても同様である。
また、上記実施形態では、例えば通信制御部14aからタイムスタンプ付与部24aに通信フレームを転送し、そのタイムスタンプ付与部24aでタイムスタンプを付与するようにしているが、タイムスタンプ付与部24aが、通信制御部14aの所定の格納領域に格納されている通信フレームに対し、タイムスタンプを付与するような構成でもよい。つまり、上記実施形態では、タイムスタンプ付与部24a,24bが通信フレームを格納するための格納領域を有しているように記載しているが、その格納領域を有していない構成でもよい。エラーチェックコード付与部32a,32bについても同様である。
またさらに、例えば滞留時間チェック部26a(以下、aの符号が付されたものについて説明することとする)は、送信バッファ18aに格納されている通信フレームについて滞留時間をチェックするようにしてもよい。この場合、フレーム破棄部30が、遅延フレームと判定された通信フレームが格納されている格納領域(送信バッファ18aの例えばレジスタ)に対応する状態情報を、「転送不可」を表す情報に書き換えるようにすることで、遅延フレームの転送が禁止されるように構成するとよい。
また、エラーチェック部34aは、送信バッファ18aに格納されている通信フレームについてエラーの有無をチェックするようにしてもよく、エラー訂正部38aは、送信バッファ18aに格納されている通信フレームのうち、エラーが検出された通信フレームについて訂正を行うようにしてもよい。また、エラーチェックコード除去部36aは、送信バッファ18aに格納されている通信フレームについてエラーチェックコードの除去を行うようにしてもよいし、タイムスタンプ除去部28aは、送信バッファ18aに格納されている通信フレームについてタイムスタンプの除去を行うようにしてもよい。
また、上記第3、第4実施形態において、変形例4を適用してもよい。
また、上記第4実施形態のID別滞留許容時間マップ(図10)において、データ中装置10が中継すべき通信フレームの一部について、それぞれ、許容時間を定めておくような構成でもよい。この場合、例えば、遅延が特に問題となる(影響が大きい)通信フレームについて特に、許容時間を個別に定めておくような例が考えられる。このような構成でも、ECU5の誤動作を防止するデータ中継をより高いレベルで実現できるようになる。
また、上記第4実施形態において、エラーチェックコード付与部32a,32b、エラーチェック部34a,34b、エラーチェックコード除去部36a,36b、エラー訂正部38a,38bを適宜省略する構成にしてもよい。
第1実施形態のデータ中継装置の構成図である。 通信フレームの説明図である。 第1実施形態のデータ中継装置において実行される中継処理のフローチャートである。 第2実施形態のデータ中継装置の構成図である。 エラーチェックコードの付与についての説明図である。 第2実施形態のデータ中継装置において実行される中継処理のフローチャートである。 第3実施形態のデータ中継装置の構成図である。 第3実施形態のデータ中継装置において実行される中継処理のフローチャートである。 第4実施形態のデータ中継装置の構成図である。 ID別滞留許容時間マップである。 第4実施形態のデータ中継装置において実行される中継処理のフローチャートである。 車載通信システムの一例を表す図面である。 従来のデータ中継装置の構成図である。
符号の説明
1…車載通信システム、2,3,4…ネットワーク、5…電子制御装置、10…データ中継装置、12a,12b…トランシーバ、14a,14b…通信制御部、16a,16b…受信バッファ、18a,18b…送信バッファ、18b…受信バッファ16b及び送信バッファ、20…フレーム転送制御部、22…フリーランタイマ、24a,24b…タイムスタンプ付与部、26a,26b…滞留時間チェック部、28a,28b…タイムスタンプ除去部、30…フレーム破棄部、32a,32b…エラーチェックコード付与部、34a,34b…エラーチェック部、36a,36b…エラーチェックコード除去部、38a,38b…エラー訂正部、40…ID別滞留許容時間マップ、42a,42b…滞留許容時間確認部。

Claims (6)

  1. 複数のネットワークのそれぞれと通信可能に接続され、その複数のネットワーク間でやり取りされるべき通信フレームを中継するデータ中継装置において、
    前記通信フレームが受信されてから経過した時間を通信フレームのそれぞれについて検出する経過時間検出手段と、
    前記経過時間検出手段により検出された経過時間が予め定められた許容時間よりも大きいか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により前記経過時間が前記許容時間よりも大きいと判定された通信フレームの転送を禁止する遅延フレーム転送禁止手段とを備えていることを特徴とするデータ中継装置。
  2. 請求項1に記載のデータ中継装置において、
    前記通信フレームが受信されてから、その受信された通信フレームが当該データ中継装置から送出されるまでの間において、その通信フレームについてエラーの有無を検出するエラー検出手段と、
    前記エラー検出手段によりエラーが検出された通信フレームの転送を禁止するエラーフレーム転送禁止手段とを備えていることを特徴とするデータ中継装置。
  3. 請求項2に記載のデータ中継装置において、
    前記通信フレームが受信された際、通信フレームのそれぞれに、その通信フレームの受信タイミングの情報(以下、受信タイミングデータと言う)を付与する付与手段を備え、
    前記経過時間検出手段は、前記通信フレームのそれぞれについて、その通信フレームに前記付与手段により付与された前記受信タイミングデータに基づき経過時間を検出するようになっており、
    前記エラー検出手段は、前記通信フレームのデータ部のデータ及び前記受信タイミングデータの一方又は双方のそれぞれについて、エラーの有無を検出するようになっていることを特徴とするデータ中継装置。
  4. 請求項2に記載のデータ中継装置において、
    前記通信フレームが受信された際、通信フレームのそれぞれに、その通信フレームの受信タイミングの情報(以下、受信タイミングデータと言う)を付与する付与手段を備え、
    前記経過時間検出手段は、前記通信フレームのそれぞれについて、その通信フレームに前記付与手段により付与された前記受信タイミングデータに基づき経過時間を検出するようになっており、
    前記エラー検出手段は、前記通信フレームのデータ部のデータ及び前記受信タイミングデータの双方からなるデータについて、エラーの有無を検出するようになっていることを特徴とするデータ中継装置。
  5. 請求項2ないし請求項4の何れか1項に記載のデータ中継装置において、
    前記エラー検出手段によりエラーが検出された通信フレームについて、エラーの訂正を行う訂正手段を備え、
    前記エラーフレーム転送禁止手段は、前記訂正手段によりエラーの訂正がされた通信フレームについては、転送を禁止しないようになっていることを特徴とするデータ中継装置。
  6. 請求項1ないし請求項5の何れか1項に記載のデータ中継装置において、
    前記通信フレームのそれぞれについて、前記許容時間がそれぞれ定められていることを特徴とするデータ中継装置。
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