JP2008160359A - 動画像符号化装置、動画像符号化方法、および動画像符号化用プログラム - Google Patents

動画像符号化装置、動画像符号化方法、および動画像符号化用プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】動画像符号化装置において、符号化処理時間超過によるコマ落ち等の現象を防止して、画質の低下を防止すること。
【解決手段】フレームメモリ202に動画像信号が入力されると、処理時間計測部218がフレーム毎に符号化処理時間を計測し、符号化モード判定部219がその符号化処理時間と所定の閾値とを比較し、符号化処理時間が所定の閾値を越えない場合は、スイッチSW5,SW6を介して通常モードで符号化処理を実行させる一方、フレーム毎の符号化処理時間が所定の閾値を越えた場合は、スイッチSW5,SW6を切り換えて通常モードの符号化処理より負荷が少ない負荷低減モード、Pフレームの場合でもイントラインター判定部217にイントラインターの判定処理をスキップさせてインター符号化処理を行わせると共に、デブロックフィルタ216によるデブロックフィルタ処理をスキップさせる。
【選択図】図1

Description

本発明は、動画像信号を符号化する動画像符号化装置、動画像符号化方法、および動画像符号化用プログラムに関するものである。
H.264/AVC符号化方式等においては、予測モードや動き検出(ME)でのブロックサイズが多く用意されており、最適なモードやブロックサイズを選択することにより画質を向上させることができる一方、モードやブロックサイズの選択の幅を広げると処理量が増大し、所定時間内に符号化処理が終了しない場合が起こり得るために通常は最大処理量に合わせて処理方法を選択し、常に所定時間内に符号化処理が終了するようにする。
例えば、DSP等のプログラマブルなプロセッサで符号化処理を行う場合には、最大処理量に満たない部分についてはプロセッサが動いてない状態になってしまい、性能を最大限に発揮することができずに無駄が生じていた。
そのため、この対策として、例えば、従来の動画像符号化装置には、動き検出(ME)にかかる時間をタイマーで計測し、その進捗具合によりベクトル探索範囲を変更して処理時間を制御するようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2006−80736号公報
しかし、上記特許文献1の動画像符号化装置では、この方法は一般的に時間がかかる動き検出(ME)部分のみの処理時間を制御する方法であり、H.264/AVC符号化方式では、負荷の大きいイントラ/インター判定やデブロックフィルタ処理の軽減には対応していないため、符号化処理の負荷が重くなった場合、符号化処理時間の超過によるコマ落ち等が発生して、画質が低下する、という問題がある。
そこで、本発明は、符号化処理時間超過によるコマ落ち等の現象を防止して、画質の低下を防止することができる動画像符号化装置、動画像符号化方法、動画像符号化用プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、入力された動画像信号を符号化処理する際、前記動画像信号の所定単位毎に符号化処理にかかる符号化処理時間を計測し、計測した前記所定単位毎の符号化処理時間と所定の閾値とを比較し、前記所定単位毎の符号化処理時間が所定の閾値を越えない場合は、通常モードの符号化処理を実行する一方、前記所定単位毎の符号化処理時間が所定の閾値を越えた場合は、通常モードの符号化処理より負荷が少ない負荷低減モードの符号化処理を実行する、ものである。なお、所定単位毎の符号化処理時間として、複数のフレームまたはフィールドでの符号化処理時間を累積して平均した値を使用するようにしても良い。
本発明によれば、所定単位毎の符号化処理時間が所定の閾値を越えない場合は、通常モードの符号化処理を実行する一方、前記所定単位毎の符号化処理時間が所定の閾値を越えた場合は、通常モードの符号化処理より負荷が少ない負荷低減モードの符号化処理を実行するので、処理時間にバラツキのある符号化処理でも一定時間内に処理を終わらせるように制御することが可能となり、符号化処理時間超過によるコマ落ち等を防止して画質の低下を防止することができる。
実施の形態1.
本発明の動画像符号化装置の実施の形態1について説明する。
図1に、本発明に係る動画像符号化装置の実施の形態1のブロック図の一例を示す。
図1において、実施の形態1の動画像符号化装置は、符号化手段として符号化部20と、処理時間計測手段としての処理時間計測部218と、符号化モード判定手段としての符号化モード判定部219とを有しており、符号化部20は、フレームメモリ202と、減算部203と、直交変換部204と、量子化部205と、可変長符号化(VLC)部206と、バッファ207と、逆量子化部209と、逆直交変換部210と、加算部211と、動き補償(MC)部212と、フレームメモリ213と、動き検出(ME)部214と、イントラ予測部215と、デブロックフィルタ216と、イントラインター判定部217と、スイッチSW3〜SW6とを有している。
ところで、これらの図1の構成をハードウェアに実装する際には、各フレームの処理が所定のフレームレート時間内、例えば、符号化ビットストリーム208や、符号化ビットストリーム208を復号する復号装置の再生レートである1/30秒の所定時間内に収める必要がある。しかし、イントラ/インター判定を行った後に、イントラモードであればイントラ予測、インターモードであれば動き検出(ME)およぎ動き補償(MC)を行って復号画像をフレームメモリ213に作成し、符号をエントロピー符号化したのちに出力することを常に各フレームの処理とマクロブロックの処理を行うとすると、例えば、一時的に負荷の重い処理が続くと、処理時間がフレーム内に収まらなくなり、コマ落ち等の現象を起こす場合がある。
そこで、本実施の形態1に係る動画像符号化装置では、まず、符号化モード判定部219に、各フレームの符号化処理にかかる所要時間の制限値である閾値を設定しておく必要がある。例えば、符号化ビットストリーム208や、符号化ビットストリーム208を復号する復号装置の再生レートが30フレーム/秒であれば、この閾値を1/30秒と設定する。
そして、処理時間計測部218は、入力する画像信号201に対し符号化部20が符号化処理を行う際に、フレーム毎に符号化処理開始時間と符号化処理終了時間とをタイマー(図示せず)からのクロックに基づき計測して、その差分によって各フレームの符号化処理に要した符号化処理時間を計算して符号化モード判定部219へ出力する。なお、ここでは、処理時間計測部218は、フレームメモリ202からのフレーム毎の動画像信号の出力タインミングにより、フレーム毎に符号化処理開始時間と符号化処理終了時間とを計測して符号化処理時間を計算しているが、本発明では、これに限らず、符号化部20における符号化処理全体を制御する符号化制御部(図示せず)などがあり、符号化制御部(図示せず)がフレーム毎の符号化処理時間を求めている場合には、符号化制御部(図示せず)に処理時間計測部218である処理時間計測手段の機能を持たせるようにしても勿論よい。
そして、符号化モード判定部219は、処理時間計測部218からのフレーム毎の一つ前のフレームでかかった処理時間が制限値内であれば通常モードの符号化処理を続ける一方、処理時間が制限値を越えた場合には次のフレームでの所要時間を抑えるために負荷低減モードで符号化処理を行う。
負荷低減モードが設定された場合に、どのようにして負荷を低減するかは、符号化の方法によって異なる。ここでは、H.264/MPEG−4AVCを想定して一例を説明する。
ところで、H.264/MPEG−4AVC符号化においては、各マクロブロック(MB)毎にイントラ/インターの切り替えが可能であり、これらを組み合わせることにより符号化効率の向上が可能である。そのため、インターフレームの符号化処理においてイントラ/インターのどちらのモードで符号化するかの判定をイントラ/インター判定部217で行う。モードを決定した後、スイッチSW3、SW4により、イントラ符号化ではイントラ予測に切り換える一方、インター符号化では動き検出(ME)および動き補償(MC)に切り替えて符号化を行う。さらに、ブロックノイズをなくすために再構成したフレームメモリ213に格納した参照信号に対してデブロックフィルタ216でデブロックフィルタ処理を行う。
一方、H.264/MPEG−4AVCでは、一般的なMPEG2の動画像符号化と同様に、動き補償(ME)の負荷が大きい他に、イントラMBについても多様な予測モードがあるために負荷が大きくなる場合がある。そのため、動き補償(ME)での予測があたらないような画像の場合には、イントラMBのモードで符号化した方が効率がよいため、最初にイントラ/インター判定部217にてイントラ/インター判定を行うが、この負荷が大きいために、本実施の形態1では、負荷低減の方法としてイントラ/インター判定処理を止めて、インターのみで符号化するように符号化方法を切り替える。
また、ポスト処理として組み込まれているデブロックフィルタ216の負荷も大きくなる傾向がある。デブロックフィルタ216は、フレーム毎にON/OFFの指定ができ、またデブロックフィルタ216の強度を変えられるので、本実施の形態1では、例えば、負荷低減モードではデブロックフィルタ216をOFFにする。
次に動作を説明する。
図3は、本実施の形態1の動画像符号化装置における符号化処理手順の一例を示すフローチャートである。
なお、図3において、ステップ303〜310までの処理は、符号化単位であるマクロブロック(MB)毎に繰り返し行う一方、ステップ302〜311までの処理は、フレームあるいはフィールド毎に繰り返し行う。そして、本実施の形態1の動画像符号化装置が採用するH.264/MPEG−4AVC符号化においては、各マクロブロック(MB)毎にイントラ/インターの切り替えが可能であり、これらを組み合わせることにより符号化効率の向上が可能であるので、インターフレームの符号化処理においてイントラ/インターのどちらのモードで符号化するかの判定をイントラ/インター判定部217で行う。
つまり、本実施の形態1の動画像符号化装置では、まず、画像信号がフレームメモリ202に入力していったん保持され、フレームメモリ202からフレーム毎に画像信号が出力されると、処理時間計測部218は、フレーム毎に、処理開始時間を計測すると共に(ステップ301)、処理終了時間を計測して(ステップ311)、フレーム毎の符号化処理にかかる符号化処理時間を求める。
符号化モード判定部219は、処理時間計測部218が求めたフレーム毎の符号化処理時間と、符号化ビットストリーム208のフレームレートや、復号装置の能力等からユーザが指定したフレームレート等に基づく閾値とを比較し、フレーム毎に前のフレームの符号化処理時間がその閾値より大きいか否かにより次のフレームを通常モードで符号化処理を実行させるか、あるいは負荷低減モードで符号化処理を実行させるか負荷低減判定処理を行う(ステップ302)。なお、最初のフレームの時は、その前のフレームがなく、前のフレームの符号化処理時間が分からないので、通常モードの符号化処理を行う。
そして、符号化モード判定部219は、ステップ302にて、前のフレームの符号化処理時間がその閾値より小さく、次のフレームを通常モードで符号化処理を実行させるものと判断した場合、スイッチSW3、SW4を通常モードに切り換え、イントラフレームである場合(ステップ303“I”)、あるいはインターフレームであっても(ステップ302“P”)、イントラ予測を行う場合には(ステップ306“YES”)、イントラ予測に切り換える(ステップ304)。
その一方、インターフレームであり(ステップ303“P”)、通常モードで符号化処理を実行させるものと判断した場合(ステップ305“no”)、イントラ予測を行わない場合には(ステップ306“no”)、動き検出(ME)部214および動き補償(MC)部212がそれぞれ動き検出(ME)および動き補償(MC)を行ってインター符号化を行う(ステップ307)。
ここで、イントラ予測符号化(フレーム内予測符号化)では、フレーム内の画像信号のみが独立して符号化され、インター符号化(フレーム間符号化)では、直前、直後のフレームを参照フレームとする予測信号が生成され、予測誤差が符号化される。
つまり、イントラ予測符号化の場合、予測信号がイントラ予測部215によって生成され、スイッチSW4を介して減算部203にて画像信号201から減算されて予測誤差信号となり、予測誤差信号が直交変換部204により変換され、量子化部205を経て、可変長符号化(VLC)部206で符号化され、バッファ207に蓄積後、符号ビットストリーム208となり、図示しない復号装置側に伝送路を介して伝送したり、図示しないメモリやDVD、HDD等の記録媒体に保存する。一方、量子化された予測誤差信号は、逆量子化部209、逆直交変換部210によりローカルデコードされて、加算部211にて再構成されて参照画像としてフレームメモリ213に蓄えられる。
これに対し、インター符号化では、フレームメモ213を参照して動き検出器(ME)214が動きベクトルを検出して、その動きベクトルに基づいて動き補償(MC)部212が動き予測信号を生成し、スイッチSW4を介して予測信号を減算部203へ出力する。
そして、インター符号化では、減算部203では、フレームメモリ202からの画像信号201からその予測信号を減算して予測誤差信号とし、直交変換部204および量子化部205がその予測誤差信号を量子化値に変換して、動き検出器(ME)214が検出した動きベクトルと共に可変長符号化(VLC)部206にて符号化され、バッファ207に蓄積後、符号ビットストリーム208として出力され、伝送や保存される。一方、量子化された予測誤差符号は、イントラ予測符号化の場合と同様に、逆量子化部209、逆直交変換部210を経てローカルデコードされて、加算部211にて動き補償(MC)部212からの信号と加算されて再構成され、参照画像としてフレームメモリ213に蓄えられる。
ところで、符号化モード判定部219は、通常モードで符号化処理を実行させるものと判断した場合(ステップ308“no”)、ブロックノイズをなくすため、フレームメモリ213に格納した参照信号に対してデブロックフィルタ216でデブロックフィルタ処理を行わせる(ステップ309)。
これに対し、符号化モード判定部219は、ステップ302にて、前のフレームの符号化処理時間がその閾値より大きく、次のフレームを負荷低減モードで符号化処理を実行させるものと判断した場合、スイッチSW3、SW4を負荷低減モードに切り換え、イントラフレームである場合(ステップ303“I”)、あるいはインターフレームであっても(ステップ302“P”)イントラ予測を行う場合には(ステップ306“YES”)、イントラ予測に切り換える(ステップ304)。
その一方、インターフレームである場合は(ステップ303“P”)、負荷低減モードで符号化処理を実行させるものと判断しているので場合(ステップ305“YES”)、イントラ予測を行わず、動き検出(ME)部214および動き補償(MC)部212がそれぞれ動き検出(ME)および動き補償(MC)を行ってインター符号化を行う(ステップ307)。
そして、符号化モード判定部219は、負荷低減モードで符号化処理を実行させるものと判断した場合(ステップ308“YES”)、デブロックフィルタ216によるステップ309のデブロックフィルタ処理もスキップして行わない。
符号化モード判定部219が、通常モードで符号化処理を実行するものと判断した場合も、負荷低減モードで符号化処理を実行させるものと判断した場合も、可変長符号化(VLC)部206が可変長符号化(VLC)処理を行う。
このようなステップ303〜310までの処理をマクロブロック(MB)毎に行い、1フレーム分実行が完了すると、処理時間計測部218が符号化処理の処理終了時間を計測して当該フレームの符号化処理時間を求めて、負荷判定次のフレームを通常モードで符号化処理するか、負荷軽減モードで符号化処理するかの判断基準として用いる。
図3に、本実施の形態1における通常モードと負荷低減モードとの切換え例を示す。
まず、フレーム0の符号化処理が終わった時点で、符号化モード判定部219は、フレーム0の符号化処理に要した符号化処理時間を求める。この例では、処理時間が制限時間より短いので、次のフレーム1は通常モードで符号化を行う。
次にフレーム1の符号化処理に要した符号化処理時間を求めると、制限時間を越えるため、次のフレーム2は、負荷低減モードにして処理時間を削減する。これを順次繰り返して符号化を行う。
このように、本実施の形態1の動画像符号化装置によれば、入力された動画像信号を符号化処理する際、処理時間計測部218がフレーム毎に符号化処理にかかる符号化処理時間を計測し、符号化モード判定部219がそのフレーム毎の符号化処理時間と所定の閾値とを比較し、フレーム毎の符号化処理時間が所定の閾値を越えない場合は、通常モードの符号化処理を実行する一方、フレーム毎の符号化処理時間が所定の閾値を越えた場合は、通常モードの符号化処理より負荷が少ない負荷低減モードの符号化処理を実行するようにしたので、H.264/AVC符号化方式のように、動画像符号化処理に多くのモードがあり、符号化処理量がばらつく場合でも、フレーム毎に要する符号化処理時間を計測して、所定時間内に処理が終わらない場合に次のフレームでの負荷を減らすように処理方法を制御することにより、符号化処理時間超過によるコマ落ち等の現象を防止して、画質の低下を防止することができる。
その結果、動画像符号化処理の各種符号化モードの処理時間にバラつきがある符号化処理を実装する場合でも、プロセッサの性能を最大限に生かして、最大処理量に合わせて符号化方法を決めることによりプロセッサに空き時間が生じたり、画質の向上が図れないということを防止することができる。
実施の形態2.
上記実施の形態1では、フレーム毎の処理時間が制限時間を越えた場合、負荷低減モードにより符号化を行うように説明したが、負荷低減モードでは、最適なモードを選択できないために、画質がバラつくことがある。あまり、頻繁にモードを切り替えると画質のバラつきが目立つため、モード切替の回数を少なくする方法を採用した実施の形態2について説明する。なお、実施の形態2の動画像符号化装置の構成自体は、図1に示す実施の形態2の動画像符号化装置の構成と同様であるので、図1に示す実施の形態2の動画像符号化装置の構成を参照して、実施の形態2の特徴部分のみを説明する。
図4(a)は、直前のフレームの処理時間のみで判定を行うようにした上記実施の形態1による通常モード処理と負荷低減モード処理との変化を示す例である。
ここで、直前のフレームの処理時間のみでモードを切り替えるか否かを判定すると、図6のように2フレームで低減モードへの切り替えが発生するため、画質のバラつきが頻繁に起こる。
図4(b)は、直前のフレームの処理時間のみで判定を行うのでなく、数フレーム分、例えば3フレーム分の符号化処理時間の平均値を、制限時間である閾値と比較することにより判定を行うようにした本実施の形態2による通常モード処理と負荷低減モード処理との変化を示す例である。なお、ここでは、3フレーム分の符号化処理時間の平均値を判定に利用する例を示しているが、本発明では、複数フレームの符号化処理時間の平均値であれば、3フレーム以外の符号化処理時間の平均値でも勿論よい。
さて、この例では、本実施の形態2では、3フレーム分の処理時間の平均値を判定に使用しているので、あるフレームにて符号化処理時間が制限時間である閾値以上にイベント的に増加しても、その前後のフレームで符号化処理時間が制限時間より少なければ、符号化処理時間のバラつきが平滑化されて、制限時間である閾値以下となる。
そのため、あるフレームにて処理時間が制限時間以上にイベント的に増加しても、そのようなフレームが連続して発生等しない限り、制限値をこえる場合はなくなり、符号化処理時間が制限時間を越えたフレームにおいても通常モードで符号化処理を行うことにより、頻繁に負荷低減モードに切り替わることによる画質の劣化を防止することができ、その結果画質が安定することになる。
このように、本実施の形態2の動画像符号化装置によれば、上記実施の形態1の動画像符号化装置の場合と同様に、フレーム毎の符号化処理時間が所定の閾値を越えない場合は、通常モードの符号化処理を実行する一方、フレーム毎の符号化処理時間が所定の閾値を越えた場合は、通常モードの符号化処理より負荷が少ない負荷低減モードの符号化処理を実行するようにしたので、符号化処理時間超過によるコマ落ち等の現象を防止して、画質の低下を防止することができると共に、あるフレームにて処理時間が制限時間以上にイベント的に増加しても、その前後のフレームで処理時間が制限時間より少なければ、処理時間のバラつきが平滑化され、符号化処理時間が制限時間を越えたフレームにおいても通常モードで符号化処理を行うことになるので、頻繁に負荷低減モードに切り替わることによる画質の劣化を防止することができ、その結果画質が安定することになる。
なお、以上説明した実施の形態1,2の説明では、通常モードか負荷軽減モードかを判断する所定単位としてフレーム単位、すなわち1フレームを単位として説明したが、本発明では、これに限らず、所定単位は1フレームでもよいし、複数のフレームから求めてもよいし、さらにはインタレース符号化の場合には、両方または片方のフィールドを用いるように切り替えてもよい。
また、上記実施の形態1,2の動画像符号化装置では、スイッチSW5,SW6を新たに設け、負荷低減モードの場合、Pフレームの場合でもイントラインター判定部217にイントラインターの判定処理をスキップしてインター符号化処理を行わせると共に、デブロックフィルタ216によるデブロックフィルタ処理をスキップするように説明したが、本発明では、これらの両者をスキップする必要はなく、スイッチSW5のみを設けて、負荷低減モードでPフレームの場合、イントラインター判定部217にイントラインターの判定処理をスキップしてイントラ処理のみを行わせるようにしても良いし、スイッチSW6のみを設けて、負荷低減モードの場合、デブロックフィルタ216によるデブロックフィルタ処理のみをスキップするようにしても良いし、さらには、負荷低減モードの処理として、符号化処理の負荷の大きい部分を低減できるようにするため、上記以外の処理をスキップ等するようにしても勿論よいし、さらには、閾値としていくつかのレベルを設けておき、負荷低減モードの方法を段階的に切り替えるようにしても勿論よい。
また、上記実施の形態1,2の動画像符号化装置では、説明の便宜上、H.264/AVC符号化方式を一例に説明したが、本発明では、これ以外の符号化方式でも勿論適用可能である。
本発明に係る動画像符号化装置の実施の形態1の構成例を示すブロック図である。 本実施の形態1における通常モードと負荷低減モードとの切換え例を示す説明図である。 本実施の形態1における符号化処理手順の一例を示すフローチャートである。 (a),(b)それぞれ、実施の形態1,2における通常モード処理と負荷低減モード処理との変化例を示す説明図である。
符号の説明
20 符号化部(符号化手段)
202 フレームメモリ
203 減算部
204 直交変換部
205 量子化部
206 可変長符号化(VLC)部
207 バッファ
209 逆量子化部
210 逆直交変換部
211 加算部
212 動き補償(MC)部
213 フレームメモリ
214 動き検出(ME)部
215 イントラ予測部
216 デブロックフィルタ
217 イントラインター判定部
218 処理時間計測部(処理時間計測手段)
219 符号化モード判定部(符号化モード判定手段)
SW3〜SW6 スイッチ

Claims (4)

  1. 入力された動画像信号を符号化処理する動画像符号化装置であって、
    前記動画像信号を所定単位毎に符号化する符号化手段と、
    前記動画像信号の所定単位毎に符号化処理にかかる符号化処理時間を計測する処理時間計測手段と、
    前記処理時間計測手段によって計測された前記所定単位毎の符号化処理時間と所定の閾値とを比較し、前記所定単位毎の符号化処理時間が所定の閾値を越えない場合は、前記符号化手段に通常モードの符号化処理を実行させる一方、前記所定単位毎の符号化処理時間が所定の閾値を越えた場合は、前記符号化手段に通常モードの符号化処理より負荷が少ない負荷低減モードの符号化処理を実行させる符号化モード判定手段と、
    を有する動画像符号化装置。
  2. 前記符号化モード判定手段は、
    前記処理時間計測手段によって計測された前記所定単位毎の符号化処理時間と所定の閾値とを比較する際、前記所定単位毎の符号化処理時間として、複数のフレームまたはフィールドでの符号化処理時間を累積して平均した値を使用する、請求項1の動画像符号化装置。
  3. 入力された動画像信号を符号化処理する際の動画像符号化方法であって、
    前記動画像信号の所定単位毎に符号化処理にかかる処理時間を計測するステップと、
    前記処理時間計測手段によって計測された前記所定単位毎の符号化処理時間と所定の閾値とを比較するステップと、
    前記所定単位毎の符号化処理時間が所定の閾値を越えない場合は、通常モードの符号化処理を実行する一方、前記所定単位毎の符号化処理時間が所定の閾値を越えた場合は、通常モードの符号化処理より符号化の負荷が少ない負荷低減モードの符号化処理を実行するステップと、
    を有する動画像符号化方法。
  4. 入力された動画像信号をコンピュータに符号化処理させるための動画像符号化用プログラムであって、
    前記動画像信号の所定単位毎に符号化処理にかかる処理時間を計測するステップと、
    前記処理時間計測手段によって計測された前記所定単位毎の符号化処理時間と所定の閾値とを比較するステップと、
    前記所定単位毎の符号化処理時間が所定の閾値を越えない場合は、通常モードの符号化処理を実行させる一方、前記所定単位毎の符号化処理時間が所定の閾値を越えた場合は、通常モードの符号化処理より符号化の負荷が少ない負荷低減モードの符号化処理を実行させるステップと、
    をコンピュータに実行させる動画像符号化用プログラム。
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