JP2008160292A - 光受信装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の送信装置からの信号を受信し、どの送信装置からの信号かによってその受信レベルが相違する場合に、受信信号に含まれる雑音の分散値を計算することなく、受信信号を軟判定復号できる光受信装置を提供する。
【解決手段】尤度テーブル記憶部44は、データ送信機器ごとに、少なくとも1つのサンプリング点での受信信号の強度を表わすデータと尤度との関係を定めた尤度テーブルを記憶する。宅側装置特定部41は、受信信号の送信元のデータ送信機器を特定する。尤度決定部45は、受信信号の送信元のデータ送信機器に対応するテーブルを選択して、選択したテーブルを参照して、強度出力部32から出力される少なくとも1つのサンプリング点での受信信号の強度を表わすデータに対応する尤度を特定する。誤り訂正復号化部25は、特定された尤度に基づいて、誤り訂正復号を行なう。
【選択図】図6
【解決手段】尤度テーブル記憶部44は、データ送信機器ごとに、少なくとも1つのサンプリング点での受信信号の強度を表わすデータと尤度との関係を定めた尤度テーブルを記憶する。宅側装置特定部41は、受信信号の送信元のデータ送信機器を特定する。尤度決定部45は、受信信号の送信元のデータ送信機器に対応するテーブルを選択して、選択したテーブルを参照して、強度出力部32から出力される少なくとも1つのサンプリング点での受信信号の強度を表わすデータに対応する尤度を特定する。誤り訂正復号化部25は、特定された尤度に基づいて、誤り訂正復号を行なう。
【選択図】図6
Description
本発明は、光受信装置に関し、特に受信した光信号を軟判定復号する光受信装置に関する。
通信システムの長距離化、大容量化を低コストで実現するための技術として誤り訂正が大きな役割を担っている。従来は、Read Solomonなどの硬判定誤り訂正技術を用いて受信感度の向上が図られていたが、近年、さらに受信感度の向上が可能である軟判定誤り訂正が標準仕様(広帯域無線アクセスであるIEEE802.16e、デジタル放送規格のDVB-S2、10g Base-T規格のIEEE802.3anなど)に組み込まれ使用されている。代表的な軟判定誤り訂正符号としてはTurbo符号、LDPC符号が知られている。
軟判定誤り訂正符号では、受信したデータを0と1の2値のビット列で表現(硬判定)するのではなく、受信したデータの確からしさを用いて表現(軟判定)することで訂正能力を向上させている。
たとえば、非特許文献1では、送信シンボル(0、1)を(+1、−1)に変調して送信するシステムにおいて加法性白色ガウス雑音が印加されると仮定し、送信データxnが元々「0」である場合にynとして受信した確率と、送信データxnが元々「1」である場合にynとして受信した確率の比として受信した第nシンボルの受信値ynの確からしさを表わしている。この確率の比は2×yn/σ2となり、対数尤度比と呼ばれる。ここで、σ2は、印加される雑音の分散値である。
また、非特許文献2には、受信したデータを2値でサンプリングするのではなく、複数ビットを出力できるADコンバータを用いて、2値以上の多値でサンプリングすることで、受信したデータを軟判定する方法が開示されている。
和田山正、「低密度パリティ検査符号とその復号法について」、信学技報、MR2001−83、2001年12月 大内一英他、「WDMシステム用軟判定FECにおける閾値間隔制御に関する検討」、電子情報通信学会総合大会、2004年、469頁
和田山正、「低密度パリティ検査符号とその復号法について」、信学技報、MR2001−83、2001年12月 大内一英他、「WDMシステム用軟判定FECにおける閾値間隔制御に関する検討」、電子情報通信学会総合大会、2004年、469頁
ところで、複数の送信装置からの信号を受信する受信装置では、どの送信装置からの信号かによって、その受信レベルが相違する場合がある。たとえば、通信システムが光通信路を共有するPON(Passive Optical Network)の場合、各宅側装置から局側装置までの光ファイバの距離、および/または合波数などが相違するため、局側装置は、どの宅側装置からの光信号かによって、その受信レベルが相違する。
しかしながら、非特許文献1および非特許文献2では、複数の送信装置からの信号を受信し、どの送信装置からの信号かによってその受信レベルが相違する場合に、受信信号の軟判定復号のために、受信信号から受信信号に含まれる雑音の分散値を送信装置ごとに計算する必要があり、そのために時間を要する。
それゆえに、本発明の目的は、複数の送信装置からの信号を受信し、どの送信装置からの信号かによってその受信レベルが相違する場合に、受信信号に含まれる雑音の分散値を計算することなく、受信信号を軟判定復号できる光受信装置を提供することである。
上記課題を解決するために、複数個のデータ送信機器からの光信号を光ファイバを通じて受信する光受信装置であって、データ送信機器ごとに、少なくとも1つのサンプリング点での受信信号の強度を表わすデータと尤度との関係を定めたテーブルを記憶する記憶部と、各サンプリング点において、受信信号の強度を表わすデータを出力する強度出力部と、受信信号の送信元のデータ送信機器を特定する送信機器特定部と、特定した送信元のデータ送信機器に対応するテーブルを選択して、選択したテーブルを参照して、強度出力部から出力される少なくとも1つのサンプリング点での受信信号の強度を表わすデータに対応する尤度を特定する尤度決定部と、特定された尤度に基づいて、誤り訂正復号を行なう誤り訂正復号化部とを備える。
好ましくは、データ送信機器ごとのテーブルの少なくとも1つのサンプリング点での受信信号の強度を表わすデータと尤度との関係は、データ送信機器から光受信装置までの光ファイバの距離、データ送信機器から光受信装置までの光ファイバの合波数、データ送信機器の光出力レベル、およびデータ送信機器の設置年数のいずれか、またはこれらのうちの任意の組合わせに応じて設定されている。
また、本発明は、複数個のデータ送信機器からの光信号を光ファイバを通じて受信する光受信装置であって、データ送信機器の特性ごとに、少なくとも1つのサンプリング点での受信信号の強度を表わすデータと尤度との関係を定めたテーブルを記憶する記憶部と、各サンプリング点において、受信信号の強度を表わすデータを出力する強度出力部と、受信信号の送信元のデータ送信機器を特定する送信機器特定部と、特定した送信元のデータ送信機器の特性に対応するテーブルを選択して、選択したテーブルを参照して、強度出力部から出力される少なくとも1つのサンプリング点での受信信号の強度を表わすデータに対応する尤度を特定する尤度決定部と、特定された尤度に基づいて、誤り訂正復号を行なう誤り訂正復号化部とを備える。
好ましくは、特性は、データ送信機器から光受信装置までの光ファイバの距離、データ送信機器から光受信装置までの光ファイバの合波数、データ送信機器の光出力レベル、およびデータ送信機器の設置年数のいずれか、またはこれらのうちの任意の組合わせである。
好ましくは、光受信装置は、さらに、誤り訂正復号の結果に基づいて、テーブル内の尤度を更新するテーブル更新部を備える。
好ましくは、テーブル更新部は、誤り訂正復号によって得られた復号ビットが第1の値をとる確率、および/または第2の値をとる確率に基づいて、テーブル内の尤度を更新する。
好ましくは、複数個のデータ送信機器からの信号は時分割で伝送され、送信機器特定部は、受信信号を受信した時点に基づいて、受信信号の送信元のデータ送信機器を特定する。
本発明の光受信装置によれば、複数の送信装置からの信号を受信し、どの送信装置からの信号からによってその受信レベルが相違する場合に、受信信号に含まれる雑音の分散値を計算することなく、受信信号を軟判定復号できる。
以下、本発明に係る実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の実施形態に従う通信システムの構成の一例を示す図である。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の実施形態に従う通信システムの構成の一例を示す図である。
図1を参照して、この通信システムは、PON(Passive Optical Network)とよばれるものであって、1つの局側装置と、複数個の宅側装置2a,2b,・・・,2i,2jが光ファイバで接続される。PONでは、光スプリッタを用いて光ファイバは分岐させることによって、1本の光ファイバを複数の宅側装置で共有できるようにしている。
局側装置1からの光ファイバは、1×4スプリッタ3によって分岐される。1×4スプリッタ3で分岐された光ファイバは、1×4スプリッタ4aによって分岐されて宅側装置2a,2bに接続され、1×4スプリッタ4dによって分岐されて宅側装置2i,2jに接続される。したがって、局側装置1から宅側装置2a,2b,・・・,2i,2jまでの光ファイバの分岐数は、4×4=16分岐である。これを逆向きにいうと、宅側装置2a,2b,・・・,2i,2jから局側装置1までの光ファイバの合波数は、4×4=16合波である。
第1の実施形態では、宅側装置2a,2b,・・・,2i,2jから局側装置1までの光ファイバの距離が各宅側装置によって相違する場合を前提とする。
すなわち、局側装置1と1×4スプリッタ3との距離が1kmであり、1×4スプリッタ3と1×4スプリッタ4aとの距離が5kmである。1×4スプリッタ4aと宅側装置2aとの距離が6kmであり、1×4スプリッタ4aと宅側装置2bとの距離が7kmである。また、1×4スプリッタ3と1×4スプリッタ4dとの距離が9kmである。1×4スプリッタ4dと宅側装置2iとの距離が8kmであり、1×4スプリッタ4dと宅側装置2jとの距離が7kmである。
このような宅側装置2a,2b,・・・,2i,2jから局側装置1までの光ファイバの距離の相違によって、どの宅側装置から送信された光信号かによって局側装置1で受信する光信号のパワーが相違する。
たとえば、宅側装置2aで送信された光信号を局側装置1で受信するときには、送信された光信号は、16合波によってパワーが1/16倍となり、かつ12km分の伝送距離によってパワーがさらに低下する。
また、宅側装置2iから送信された光信号を局側装置1で受信するときには、送信された光信号は、16合波によってパワーが1/16倍となり、かつ18km分の伝送距離によってパワーがさらに低下する。
PONにおいては、局側装置1と宅側装置2a,2b,・・・,2i,2jの間で双方向通信が可能であるが、本発明の実施形態では、このうちの宅側装置1から局側装置2a,2b,・・・,2i,2jへの通信において効果があるので、宅側装置2a,2b,・・・,2i,2jを送信側とし、局側装置1を受信側として説明する。
局側装置1は、各宅側装置の送信タイミングが重ならないように定めて、定めたタイミングを各宅側装置に通知する。各宅側装置は、通知されたタイミングに従って信号を送信する。これによって、宅側装置2a,2b,・・・,2i,2jから局側装置1への通信が時分割で行なわれる。
図2は、図1の通信システムの送信側である宅側装置(光送信装置)2aの構成を表わす図である。他の宅側装置2b,・・・,2i,2jもこれと同様である。
図2を参照して、宅側装置2aは、誤り訂正符号化部11と、電気光変換器12とを有する。
誤り訂正符号化部11は、送信データをKビットごとに分割する。誤り訂正符号化部11は、Kビットの情報ビットに、Kビットの情報ビットから計算されたMビットの冗長ビットを付加して、N(=K+M)ビットのLDPC符号(低密度パリティ検査符号)データを生成する。
電気光変換器12は、誤り訂正符号化部11から出力されるLDPC符号データ(0または1の時系列列データ)を光信号に変換して光ファイバに出力する。
図3は、図1の通信システムの受信側である局側装置(光受信装置)1の構成を表わす図である。
図3を参照して、局側装置1は、光強度出力部32と、対数尤度比算出部24と、誤り訂正復号化部25とを有する。光強度出力部32は、光電気変換器21と、TIA(Trans-Impedance Amplifier)22と、LA(Limiting Amplifier)23と、AD変換器31とを含む。
光電気変換器21は、光ファイバから受信した受信信号の光レベルに応じた電流を出力する。
TIA22は、光電気変換器21から出力される電流をアナログ電圧に変換する。
LA23は、TIA22から出力されるアナログ電圧を増幅する。
LA23は、TIA22から出力されるアナログ電圧を増幅する。
AD変換器31は、各サンプリング点において、複数ビットを出力するもので、宅側装置2a,2b,・・・,2i,2jから送信される送信信号の周波数で受信信号をサンプリングし、サンプリングした値をPビット(Pは2以上の自然数)の値のいずれかの値として出力する。
対数尤度比算出部24は、LA23から出力される電圧から対数尤度比λを算出する。
誤り訂正復号化部25は、対数尤度比λに従って、符号長Nの単位でsum-product復号法によって誤り訂正復号を行なう。
誤り訂正復号化部25は、対数尤度比λに従って、符号長Nの単位でsum-product復号法によって誤り訂正復号を行なう。
図4は、図3の誤り訂正復号化部25の構成を表わす図である。
図4を参照して、誤り訂正復号化部25は、パリティ検査行列の行処理を行なう行処理部27と、パリティ検査行列の列処理を行なう列処理部28と、対数尤度比算出部からの対数尤度比λnと行処理部27の出力ビット(外部値対数比)αmnとに従って復号語を生成するループ判定部26とを含む。
図4を参照して、誤り訂正復号化部25は、パリティ検査行列の行処理を行なう行処理部27と、パリティ検査行列の列処理を行なう列処理部28と、対数尤度比算出部からの対数尤度比λnと行処理部27の出力ビット(外部値対数比)αmnとに従って復号語を生成するループ判定部26とを含む。
行処理部27および列処理部28は、それぞれ、次式(1)および(2)に従って、演算処理を行ない、パリティ検査行列の行の各要素についての処理(行処理)および列についての各要素についての処理(列処理)を実行する。
行処理部27は、列処理部28から与えられる事前値対数比βmnと対数尤度比λnとに従って外部値対数比αmnを更新する。列処理部28は、行処理部27から与えられる外部値対数比αmnに従って、事前値対数比βmnを算出する。
ここで、上式(1)および(2)それぞれにおいて、n′∈A(m)\nおよびm′∈B(n)\mは、自身を除く要素を意味する。外部値対数比αmnについては、n′≠nであり、事前値対数比βmnについては、m′≠mである。また、αおよびβの行列内の位置を示す添え字“mn”は、通常は下付文字で示されるが、本明細書においては、読みやすさのために、「横並びの文字」で示す。
また、集合A(m)およびB(n)は、2元M・N行列H=[Hmn]を復号対象のLDPC符号の検査行列とした場合、集合[1,N]={1,2,…,N}の部分集合である。
A(m)={n:Hmn=1}
B(n)={m:Hmn=1}
すなわち、部分集合A(m)は、検査行列Hの第m行目において1が立っている列インデックスの集合を意味し、部分集合B(n)は、検査行列Hの第n列目において1が立っている行インデックスの集合を示す。
A(m)={n:Hmn=1}
B(n)={m:Hmn=1}
すなわち、部分集合A(m)は、検査行列Hの第m行目において1が立っている列インデックスの集合を意味し、部分集合B(n)は、検査行列Hの第n列目において1が立っている行インデックスの集合を示す。
ループ判定部26は、これらの行処理部27および列処理部28における演算処理結果に基づいて、1次推定語を生成し、これらの1次推定語が符号語を構成しているかを検査する。このパリティ検査時において、シンドロームが“0”とならない場合には、再び処理を繰返し実行する。この処理の繰返し回数が所定値に到達すると、そのときの1次推定語を復号語として出力する。
図5は、このループ判定部26の処理動作を示すフロー図である。以下、図5を参照して、ループ判定部26の処理操作について説明する。
まず、初期動作として、ループ回数および事前値対数比βmnの初期設定が行なわれる。このループ回数は、列処理部28で生成された事前値対数比βmnを用いて再び行処理部27で外部値対数比αmnを生成するループにおける演算回数を示す。このループ回数においては、最大値が予め定められる。事前値対数比mnは、“0”に初期設定される(ステップSP1)。
次いで、受信シンボル系列に従って、近似対数尤度比λnおよび外部値対数比αmnが、それぞれ、対数尤度比算出部および行処理部27により生成されて、ループ判定部26へ供給される(ステップSP2)。
ループ判定部26は、これらの供給された近似対数尤度比λnおよび外部値対数比αmnに従って、演算λn+Σαm′nを行って推定受信語Qnを算出する(ステップSP3)。ここで、総和Σは、部分集合B(n)の要素m′について実行される。
このステップSP3において算出された値Qnの正負の符号を判定し(ステップSP4)、1次推定符号Cnを生成する(ステップSP5)。この符号の正/負判定においては、たとえば、推定受信語Qnが2の補数表示されているときには、最上位ビット(符号ビット)のビット値を見ることにより、正および負の判定を行なうことができる。
推定符号Cnが全て生成され、符号語(C1,・・・,CN)が生成されると、次いでパリティ検査を実行する(ステップSP6)。このパリティ検査においては、先の検査行列Hの転置行列を用いて、(C1,…,CN)・Ht=0を計算する。この計算により、生成されるシンドロームが0であれば、Kビットの1次推定語(C1,…,CK)を推定語として出力する(ステップSP9)。
一方、この生成されたシンドロームが0と異なる場合には、ループ回数が最大値であるかの判定が行なわれる(ステップSP7)。すなわち、この1次推定語の生成回数をカウントし、その生成回数が所定の最大回数に到達すると、その符号についての算出をそれ以上をやめて、現在生成されている1次推定語を復号語として出力する(ステップSP9)。これにより、収束性の悪いノイジーな符号に対して、不必要に演算処理時間が要するのを防止する。
ステップSP7において、ループ回数が最大値に到達していないと判定されると、このループ回数を1インクリメントして、再び、行処理部27および列処理部28における処理を開始させて、再びステップSP2からの処理を実行する。
誤り訂正復号化部25によるこれら一連の処理が、LDPCのsum-product法の動作である。
図6は、第1の実施形態の対数尤度比算出部24の構成を表わす図である。
図6を参照して、この対数尤度比算出部24は、宅側装置特定部41と、宅側装置特性テーブル記憶部42と、宅側装置特性特定部43と、尤度テーブル記憶部44と、尤度決定部45と、訂正結果テーブル記憶部46と、訂正結果更新部47と、尤度テーブル更新部48と、操作入力部49とを備える。
図6を参照して、この対数尤度比算出部24は、宅側装置特定部41と、宅側装置特性テーブル記憶部42と、宅側装置特性特定部43と、尤度テーブル記憶部44と、尤度決定部45と、訂正結果テーブル記憶部46と、訂正結果更新部47と、尤度テーブル更新部48と、操作入力部49とを備える。
宅側装置特定部41は、図示しない宅側装置との通信の制御を行なう制御手段から、複数個の宅側装置の信号の送信タイミングの通知を受けて、受信信号を受信した時点がいつかによって、受信信号の送信元の宅側装置を特定する。
宅側装置特性テーブル記憶部42は、宅側装置ごとにその特性を記憶する。第1の実施形態では、特性として宅側装置から局側装置までの光ファイバの距離を用いる。これは、宅側装置から局側装置までの光ファイバの距離が相違すると、局側装置で受信した光信号の受信レベルが相違するからである。
図7は、第1の実施形態の宅側装置特性テーブルの例を表わす図である。
図7を参照して、この宅側装置特定テーブルは、宅側装置ごとに局側装置までの光ファイバの距離を記憶する。たとえば、番号が1の宅側装置は、局側装置までの光ファバの距離が8kmであり、番号2の宅側装置は、局側装置までの光ファイバの距離が4kmである。
図7を参照して、この宅側装置特定テーブルは、宅側装置ごとに局側装置までの光ファイバの距離を記憶する。たとえば、番号が1の宅側装置は、局側装置までの光ファバの距離が8kmであり、番号2の宅側装置は、局側装置までの光ファイバの距離が4kmである。
宅側装置特性特定部43は、宅側装置特性テーブルを参照して、宅側装置特定部41で特定された受信信号の送信元の宅側装置の特性、すなわち局側装置までの光ファイバの距離を特定する。
尤度テーブル記憶部44は、宅側装置の特性ごとに、PビットのAD変換値とRビットの対数尤度比λとの関係を定めた尤度テーブルを記憶する。
図8(a)および(b)は、第1の実施形態の尤度テーブルの例を表わす図である。
図8(a)は、宅側装置の特性が局側装置までの光ファイバの距離が10km未満の場合の、尤度テーブルの例を表わす。
図8(a)は、宅側装置の特性が局側装置までの光ファイバの距離が10km未満の場合の、尤度テーブルの例を表わす。
図8(b)は、宅側装置の特性が局側装置までの光ファイバの距離が10km以上20km未満の場合の、尤度テーブルの例を表わす。
図8(a)および(b)に示されるように、P(=5)ビットのAD変換値が、R(=7)ビットの対数尤度比と対応している。
操作入力部49は、ユーザからの、尤度テーブル内のデータの作成または編集操作を受け付ける。
尤度決定部45は、宅側装置特性特定部43で特定された受信信号の送信元の宅側装置の特性、すなわち局側装置までの光ファイバの距離に対応する尤度テーブルを選択する。たとえば、受信信号の送信元の宅側装置から局側装置までの光ファイバの距離が5kmであれば、図8(a)の尤度テーブルが選択され、13kmであれば、図8(b)の尤度テーブルが選択される。尤度決定部45は、選択した尤度テーブルを参照して、AD変換器31から出力されるAD変換値に対応する対数尤度比を特定して出力する。
訂正結果テーブル記憶部46は、宅側装置の特性ごとに、対数尤度比と、その対数尤度比で誤り訂正復号された結果「0と判定回数された回数」と、「1と判定された回数」を定めたテーブルを記憶する。
図9(a)および(b)は、第1の実施形態の訂正結果テーブルの例を表わす図である。
図9(a)は、宅側装置の特性が局側装置までの距離が10km未満の場合の、訂正結果テーブルの例を表わす。
図9(b)は、宅側装置の特性が、局側装置までの距離が10km以上20km未満の場合の、訂正結果テーブルの例を表わす。
訂正結果更新部47は、対数尤度比λiを誤り訂正復号化部に出力し、それによって誤り訂正復号化部から出力される復号ビットCiを受けた場合に、その復号ビットCiの値が「0」のときには、受信信号の送信元の宅側装置の特性に対応するテーブル内の対数尤度比λiの値に対応する「0と判定された回数」をインクリメントする。また、訂正結果更新部47は、その復号ビットCiの値が「1」のときには、そのテーブル内の対数尤度比λiの値に対応する「1と判定された回数」をインクリメントする。訂正結果更新部47は、一定期間ごとに、訂正結果テーブル内の「0と判定された回数」および「1と判定された回数」を「0」にリセットする。
尤度テーブル更新部48は、一定期間ごとに、宅側装置の特性ごとの訂正結果テーブルに従って、それに対応する尤度テーブルを更新する。すなわち、尤度テーブル更新部48は、各訂正結果テーブルを順次選択し、選択したテーブル内の各対数尤度比Zに対応する「0と判定された回数」がX回であり、「1と判定された回数」がY回の場合には、次の式に従って、対数尤度比Z'を算出する。
Z'=ln{{X/(X+Y)}/{Y/(X+Y)}}=ln(X/Y)
Z'=ln{{X/(X+Y)}/{Y/(X+Y)}}=ln(X/Y)
さらに、尤度テーブル更新部48は、算出された対数尤度比Z'を、Rビットに量子化してZ''を算出する。尤度テーブル更新部48は、選択された訂正結果テーブルに対応する尤度テーブル内の対数尤度比ZをZ''に修正する。
たとえば、図9(a)の訂正結果テーブルにおいて、対数尤度比Z(「0000001」)に対応する「0と判定された回数」が「976」回であり、「1と判定された回数」が「111」回であるので、対数尤度比Z’はln(976/111)となる。この値が7ビットに量子化された値Z''が「0000011」であるとする。その場合には、図8(a)の対数尤度比Z(「0000001」)がZ''(「0000011」)に修正される。
以上のように、第1の実施形態の局側装置(光受信装置)によれば、宅側装置の特性(局側装置までの光ファイバの距離)ごとのAD変換値と対数尤度比との関係を定めた尤度テーブルを用いて尤度を決定するので、どの宅側装置からの信号かによってその受信レベルが相違する場合にも、受信信号を正しく軟判定復号できる。また、誤り訂正復号の結果に基づいて、尤度テーブル内の尤度が更新されるので、尤度テーブル内の尤度をより正確な値へ近づけていくことができる。さらに、複数の宅側装置からの信号が時分割で送信される場合には、宅側装置特定部41は、受信信号を受信した時点に基づいて、受信信号の送信元の宅側装置を特定するので、簡単な処理で宅側装置の特定が可能となる。
[第2の実施形態]
第2の実施形態は、宅側装置から局側装置までの光ファイバの合波数が各宅側装置によって相違する場合を前提とする。
第2の実施形態は、宅側装置から局側装置までの光ファイバの合波数が各宅側装置によって相違する場合を前提とする。
第2の実施形態の対数尤度比算出部は、第1の実施形態の対数尤度比算出部と相違する点は、宅側装置特定部41と、宅側装置特性テーブル記憶部42と、宅側装置特性特定部43と、尤度テーブル記憶部44と、尤度決定部45である。
宅側装置特性テーブル記憶部42は、宅側装置ごとにその特性を記憶する。第2の実施形態では、特性として宅側装置から局側装置までの光ファイバの合波数を用いる。これは、宅側装置から局側装置までの光ファイバの合波数が相違すると、局側装置で受信した光信号の受信レベルが相違するからである。
図10は、第2の実施形態の宅側装置特性テーブルの例を表わす図である。
図10を参照して、この宅側装置特定テーブルは、宅側装置ごとに局側装置までの光ファイバの合波数を記憶する。たとえば、番号が1の宅側装置は、局側装置までの光ファイバの合波数が「12」個であり、番号2の宅側装置は、局側装置までの光ファイバの合波数が「24」個である。
図10を参照して、この宅側装置特定テーブルは、宅側装置ごとに局側装置までの光ファイバの合波数を記憶する。たとえば、番号が1の宅側装置は、局側装置までの光ファイバの合波数が「12」個であり、番号2の宅側装置は、局側装置までの光ファイバの合波数が「24」個である。
宅側装置特性特定部43は、宅側装置特性テーブルを参照して、宅側装置特定部41で特定された受信信号の送信元の宅側装置の特性、すなわち局側装置までの光ファイバの合波数を特定する。
尤度テーブル記憶部44は、宅側装置の特性ごとに、PビットのAD変換値とRビットの対数尤度比λとの関係を定めた尤度テーブルを記憶する。
図11(a)および(b)は、第2の実施形態の尤度テーブルの例を表わす図である。
図11(a)は、宅側装置の特性が、宅側装置から局側装置までの光ファイバの合波数が10個未満の場合の、尤度テーブルの例を表わす。
図11(a)は、宅側装置の特性が、宅側装置から局側装置までの光ファイバの合波数が10個未満の場合の、尤度テーブルの例を表わす。
図11(b)は、宅側装置の特性が、宅側装置から局側装置までの光ファイバの合波数が10個以上20個未満の場合の、尤度テーブルの例を表わす。
図11(a)および(b)に示されるように、P(=5)ビットのAD変換値が、R(=7)ビットの対数尤度比と対応している。
尤度決定部45は、宅側装置特性特定部43で特定された受信信号の送信元の宅側装置の特性、すなわち宅側装置から局側装置までの光ファイバの合波数に対応する尤度テーブルを選択する。たとえば、受信信号の送信元の宅側装置から局側装置までの光ファイバの合波数が5個であれば、図11(a)の尤度テーブルが選択され、13個であれば、図11(b)の尤度テーブルが選択される。尤度決定部45は、選択した尤度テーブルを参照して、AD変換器31から出力されるAD変換値に対応する対数尤度比を特定して出力する。
以上のように、第2の実施形態の局側装置(光受信装置)によれば、宅側装置の特性(局側装置までの光ファイバの合波数)ごとのAD変換値と対数尤度比との関係を定めた尤度テーブルを用いて尤度を決定するので、どの宅側装置からの信号かによってその受信レベルが相違する場合にも、受信信号を正しく軟判定復号できる。
[第3の実施形態]
第3の実施形態は、宅側装置から出力される光信号のレベルが各宅側装置によって相違する場合を前提とする。
第3の実施形態は、宅側装置から出力される光信号のレベルが各宅側装置によって相違する場合を前提とする。
第3の実施形態の対数尤度比算出部は、第1の実施形態の対数尤度比算出部と相違する点は、宅側装置特定部41と、宅側装置特性テーブル記憶部42と、宅側装置特性特定部43と、尤度テーブル記憶部44と、尤度決定部45である。
宅側装置特性テーブル記憶部42は、宅側装置ごとにその特性を記憶する。第3の実施形態では、特性として宅側装置から出力される光信号のレベルを用いる。これは、宅側装置の光信号の出力レベルが相違すると、局側装置で受信した光信号の受信レベルが相違するからである。
図12は、第3の実施形態の宅側装置特性テーブルの例を表わす図である。
図12を参照して、この宅側装置特定テーブルは、宅側装置ごとに出力される光信号のレベル(光出力レベル)を記憶する。たとえば、番号1の宅側装置は、光出力レベルが「4」であり、番号2の宅側装置は、光出力レベルが「2」個である。
図12を参照して、この宅側装置特定テーブルは、宅側装置ごとに出力される光信号のレベル(光出力レベル)を記憶する。たとえば、番号1の宅側装置は、光出力レベルが「4」であり、番号2の宅側装置は、光出力レベルが「2」個である。
宅側装置特性特定部43は、宅側装置特性テーブルを参照して、宅側装置特定部41で特定された受信信号の送信元の宅側装置の特性、すなわち光出力レベルを特定する。
尤度テーブル記憶部44は、宅側装置の特性ごとに、PビットのAD変換値とRビットの対数尤度比λとの関係を定めた尤度テーブルを記憶する。
図13(a)および(b)は、第3の実施形態の尤度テーブルの例を表わす図である。
図13(a)は、宅側装置の特性が光出力レベルが2未満の場合の、尤度テーブルの例を表わす。
図13(a)は、宅側装置の特性が光出力レベルが2未満の場合の、尤度テーブルの例を表わす。
図13(b)は、宅側装置の特性が光出力レベルが2以上未満の場合の、尤度テーブルの例を表わす。
図13(a)および(b)に示されるように、P(=5)ビットのAD変換値が、R(=7)ビットの対数尤度比と対応している。
尤度決定部45は、宅側装置特性特定部43で特定された受信信号の送信元の宅側装置の特性、すなわち宅側装置の光出力レベルに対応する尤度テーブルを選択する。たとえば、受信信号の送信元の宅側装置の光出力レベルが1であれば、図13(a)の尤度テーブルが選択され、3であれば、図13(b)の尤度テーブルが選択される。尤度決定部45は、選択した尤度テーブルを参照して、AD変換器31から出力されるAD変換値に対応する対数尤度比を特定して出力する。
以上のように、第3の実施形態の局側装置(光受信装置)によれば、宅側装置の特性(宅側装置の光出力レベル)ごとのAD変換値と対数尤度比との関係を定めた尤度テーブルを用いて尤度を決定するので、どの宅側装置からの信号かによってその受信レベルが相違する場合にも、受信信号を正しく軟判定復号できる。
[第4の実施形態]
第4の実施形態は、宅側装置の設置年数が相違する場合を前提とする。
第4の実施形態は、宅側装置の設置年数が相違する場合を前提とする。
第4の実施形態の対数尤度比算出部24は、第1の実施形態の対数尤度比算出部24と相違する点は、宅側装置特定部41と、宅側装置特性テーブル記憶部42と、宅側装置特性特定部43と、尤度テーブル記憶部44と、尤度決定部45である。
宅側装置特性テーブル記憶部42は、宅側装置ごとにその特性を記憶する。第4の実施形態では、特性として宅側装置の設置年数を用いる。これは、宅側装置の設置年数が相違すると、局側装置で受信した光信号の受信レベルが相違するからである。
図14は、第4の実施形態の宅側装置特性テーブルの例を表わす図である。
図14を参照して、この宅側装置特定テーブルは、宅側装置ごとに設置年数を記憶する。たとえば、番号が1の宅側装置は、設置年数が「4」年であり、番号2の宅側装置は、設置年数が「2」年である。
図14を参照して、この宅側装置特定テーブルは、宅側装置ごとに設置年数を記憶する。たとえば、番号が1の宅側装置は、設置年数が「4」年であり、番号2の宅側装置は、設置年数が「2」年である。
宅側装置特性特定部43は、宅側装置特性テーブルを参照して、宅側装置特定部41で特定された受信信号の送信元の宅側装置の特性、すなわち設置年数を特定する。
尤度テーブル記憶部44は、宅側装置の特性ごとに、PビットのAD変換値とRビットの対数尤度比λとの関係を定めた尤度テーブルを記憶する。
図15(a)および(b)は、尤度テーブルの例を表わす図である。
図15(a)は、宅側装置の特性が設置年数が2年未満の場合の、尤度テーブルの例を表わす。
図15(a)は、宅側装置の特性が設置年数が2年未満の場合の、尤度テーブルの例を表わす。
図15(b)は、宅側装置の特性が設置年数が2以上4年未満の場合の、尤度テーブルの例を表わす。
図15(a)および(b)に示されるように、P(=5)ビットのAD変換値が、R(=7)ビットの対数尤度比と対応している。
尤度決定部45は、宅側装置特性特定部43で特定された受信信号の送信元の宅側装置の特性、すなわち宅側装置の設置年数に対応する尤度テーブルを選択する。たとえば、受信信号の送信元の宅側装置の設置年数が1年であれば、図15(a)の尤度テーブルが選択され、3年であれば、図15(b)の尤度テーブルが選択される。尤度決定部45は、選択した尤度テーブルを参照して、AD変換器31から出力されるAD変換値に対応する対数尤度比を特定して出力する。
以上のように、第4の実施形態の局側装置(光受信装置)によれば、宅側装置の特性(宅側装置の設置年数)ごとのAD変換値と対数尤度比との関係を定めた尤度テーブルを用いて尤度を決定するので、どの宅側装置からの信号かによってその受信レベルが相違する場合にも、受信信号を正しく軟判定復号できる。
[第5の実施形態]
図16は、第5の実施形態の対数尤度比算出部124の構成を表わす図である。
図16は、第5の実施形態の対数尤度比算出部124の構成を表わす図である。
図16を参照して、この対数尤度比算出部124は、宅側装置特定部41と、尤度テーブル記憶部54と、尤度決定部55と、訂正結果テーブル記憶部56と、訂正結果更新部57と、尤度テーブル更新部58と、操作入力部59とを備える。
宅側装置特定部41は、第1〜第4の実施形態と同様にして、受信信号の送信元の宅側装置を特定する。
尤度テーブル記憶部54は、宅側装置ごとに、PビットのAD変換値とRビットの対数尤度比λとの関係を定めた尤度テーブルを記憶する。
宅側装置ごとの尤度テーブルにおけるAD変換値と対数尤度比との関係は、宅側装置から局側装置までの光ファイバの距離に応じて設定されている。たとえば、光ファイバの距離が同程度の宅側装置Aと宅側装置Bでは、そのテーブル内のデータ、すなわち、AD変換値に対応する対数尤度比の関係は、同一である。
図17(a)および(b)は、第5の実施形態の尤度テーブルの例を表わす図である。
図17(a)は、宅側装置1についての尤度テーブルの例を表わす。
図17(a)は、宅側装置1についての尤度テーブルの例を表わす。
図17(b)は、宅側装置2についての尤度テーブルの例を表わす。
図17(a)および(b)に示されるように、P(=5)ビットのAD変換値が、R(=7)ビットの対数尤度比と対応している。
図17(a)および(b)に示されるように、P(=5)ビットのAD変換値が、R(=7)ビットの対数尤度比と対応している。
尤度決定部55は、宅側装置特定部41で特定された受信信号の送信元の宅側装置に対応する尤度テーブルを選択する。たとえば、受信信号の送信元の宅側装置が宅側装置1であれば、図17(a)の尤度テーブルが選択され、宅側装置2であれば、図17(b)の尤度テーブルが選択される。尤度決定部55は、選択した尤度テーブルを参照して、AD変換器31から出力されるAD変換値に対応する対数尤度比を特定して出力する。
訂正結果テーブル記憶部56は、宅側装置ごとに、対数尤度比と、その対数尤度比で誤り訂正復号された結果「0と判定回数された回数」と、「1と判定された回数」を定めたテーブルを記憶する。
図18(a)および(b)は、第5の実施形態の訂正結果テーブルの例を表わす図である。
図18(a)は、宅側装置1についての、訂正結果テーブルの例を表わす。
図18(b)は、宅側装置2についての、訂正結果テーブルの例を表わす。
図18(b)は、宅側装置2についての、訂正結果テーブルの例を表わす。
訂正結果更新部57は、対数尤度比λiを誤り訂正復号化部に出力し、それによって誤り訂正復号化部から出力される復号ビットCiを受けた場合に、その復号ビットCiの値が「0」のときには、受信信号の送信元の宅側装置に対応するテーブル内の対数尤度比λiの値に対応する「0と判定された回数」をインクリメントする。また、訂正結果更新部57は、その復号ビットCiの値が「1」のときには、そのテーブル内の対数尤度比λiの値に対応する「1と判定された回数」をインクリメントする。訂正結果更新部57は、一定期間ごとに、訂正結果テーブル内の「0と判定された回数」および「1と判定された回数」を「0」にリセットする。
尤度テーブル更新部58は、一定期間ごとに、宅側装置ごとの訂正結果テーブルに従って、それに対応する尤度テーブルを更新する。すなわち、尤度テーブル更新部58は、各訂正結果テーブルを順次選択し、選択したテーブル内の各対数尤度比Zに対応する「0と判定された回数」がX回であり、「1」と判定された回数がY回の場合には、次の式に従って、対数尤度比Z'を算出する。
Z'=ln{{X/(X+Y)}/{Y/(X+Y)}}=ln(X/Y)
Z'=ln{{X/(X+Y)}/{Y/(X+Y)}}=ln(X/Y)
さらに、尤度テーブル更新部58は、算出された対数尤度比Z'を、Rビットに量子化してZ''を算出する。尤度テーブル更新部58は、選択された訂正結果テーブルに対応する尤度テーブル内の対数尤度比ZをZ''に修正する。
たとえば、図18(a)の訂正結果テーブルにおいて、対数尤度比Z(「0000001」)に対応する「0と判定された回数」が「1102」回であり、「1と判定された回数」が「59」回であるので、対数尤度比Z’はln(1102/59)となる。この値が7ビットに量子化された値Z''が「0000111」であるとする。その場合には、図18(a)の対数尤度比Z(「0000001」)がZ''(「0000111」)に修正される。
以上のように、第5の実施形態の局側装置(光受信装置)によれば、宅側装置ごとのAD変換値と対数尤度比との関係を定めた尤度テーブル(光ファイバの距離が同程度であれば、テーブルの内容は同一である)を用いて尤度を決定するので、どの宅側装置からの信号かによってその受信レベルが相違する場合にも、受信信号を正しく軟判定復号できる。
(変形例)
本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、たとえば以下のような変形例を含む。
本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、たとえば以下のような変形例を含む。
(1) 第1〜第4の実施形態の尤度テーブル
第1〜第4の実施形態では、宅側装置の単一な特性、すなわち、宅側装置から局側装置までの光ファイバの距離、宅側装置から局側装置までの光ファイバの合波数、宅側装置の光出力レベル、および宅側装置の設置年数のいずれかごとに尤度テーブルを備えるものとしたが、これに限定するものではない。これらの特性のうちのいくつかを組合わせた特性ごとに尤度テーブルを備えるものとしてもよい。
第1〜第4の実施形態では、宅側装置の単一な特性、すなわち、宅側装置から局側装置までの光ファイバの距離、宅側装置から局側装置までの光ファイバの合波数、宅側装置の光出力レベル、および宅側装置の設置年数のいずれかごとに尤度テーブルを備えるものとしたが、これに限定するものではない。これらの特性のうちのいくつかを組合わせた特性ごとに尤度テーブルを備えるものとしてもよい。
(2) 第5の実施形態の尤度テーブル
第5の実施形態では、尤度テーブルは、宅側装置から局側装置までの光ファイバの距離に応じて設定されているものとしたがこれに限定するものではない。尤度テーブルは、宅側装置から局側装置までの光ファイバの距離、宅側装置から局側装置までの光ファイバの合波数、宅側装置の光出力レベル、および宅側装置の設置年数のいずれか、またはこれらのうちの任意の組合わせに応じて設定されているものであってもよい。
第5の実施形態では、尤度テーブルは、宅側装置から局側装置までの光ファイバの距離に応じて設定されているものとしたがこれに限定するものではない。尤度テーブルは、宅側装置から局側装置までの光ファイバの距離、宅側装置から局側装置までの光ファイバの合波数、宅側装置の光出力レベル、および宅側装置の設置年数のいずれか、またはこれらのうちの任意の組合わせに応じて設定されているものであってもよい。
(3) オーバーサンプリング
本発明の実施形態では、複数ビットを出力するAD変換器が出力される1つのサンプリング点での複数ビットのデータで受信信号の強度を表わしたが、これに限定するものではなく、たとえば、AD変換の代わりに、オーバーサンプリングを行なってもよい。
本発明の実施形態では、複数ビットを出力するAD変換器が出力される1つのサンプリング点での複数ビットのデータで受信信号の強度を表わしたが、これに限定するものではなく、たとえば、AD変換の代わりに、オーバーサンプリングを行なってもよい。
すなわち、強度出力部は、受信信号を送信周波数よりも大きな周波数で(たとえば5倍で)オーバーサンプリングしてバイナリ判定し、各バイナリデータ(2値)を受信信号の強度を表わすデータとして出力する。
尤度テーブル記憶部は、宅側装置の特性または宅側装置ごとに、5個のサンプリング点での受信信号の強度を表わすデータ(つまり5ビットのオーバーサンプリングデータ)と、Rビットの対数尤度比λとの関係を定めた尤度テーブルを記憶する。
尤度決定部は、特定した送信元の宅側装置に対応する尤度テーブルまたは特定した送信元の宅側装置の特性に対応する尤度テーブルを選択して、選択した尤度テーブルを参照して、強度出力部から出力される、1つの送信データに対応する5個のサンプリング点での受信信号の強度を表わすデータ(つまり、5ビットのオーバーサンプリングデータ)に対応する対数尤度比を特定して出力する。
(4) 宅側装置の特定
本発明の実施形態では、複数の宅側装置からの信号が時分割で送信されることを前提として、受信信号を受信した時点に基づいて、受信信号の送信元の宅側装置を特定することとしたが、これに限定するものではない。たとえば、局側装置が宅側装置に信号を送信し、宅側装置が受信した信号に基いて信号を返信するような場合では、局側装置は、宅側装置に信号を送信した直後に受信した信号の送信元は、自分が信号を送信した相手側の宅側装置であると判断することができる。また、宅側装置から送信される光信号の波長が、宅側装置ごとに相違するような場合では、局側装置は、受信した光信号の波長に基づいて、受信信号の送信元の宅側装置を特定することができる。
本発明の実施形態では、複数の宅側装置からの信号が時分割で送信されることを前提として、受信信号を受信した時点に基づいて、受信信号の送信元の宅側装置を特定することとしたが、これに限定するものではない。たとえば、局側装置が宅側装置に信号を送信し、宅側装置が受信した信号に基いて信号を返信するような場合では、局側装置は、宅側装置に信号を送信した直後に受信した信号の送信元は、自分が信号を送信した相手側の宅側装置であると判断することができる。また、宅側装置から送信される光信号の波長が、宅側装置ごとに相違するような場合では、局側装置は、受信した光信号の波長に基づいて、受信信号の送信元の宅側装置を特定することができる。
(5) 誤り訂正復号
本発明の実施形態では、送信側でLDPCで符号化し、受信側では、sum-product法にって誤り訂正復号する場合について説明したが、これに限定するものではない。受信側では、sum-product法以外の方法、たとえばmin-sum法によって誤り訂正復号を行なうものとしてもよい。また、送信側でTurbo符号化で符号化し、受信側では、Turbo符号を復号化するための誤り訂正復号を用いてもよい。
本発明の実施形態では、送信側でLDPCで符号化し、受信側では、sum-product法にって誤り訂正復号する場合について説明したが、これに限定するものではない。受信側では、sum-product法以外の方法、たとえばmin-sum法によって誤り訂正復号を行なうものとしてもよい。また、送信側でTurbo符号化で符号化し、受信側では、Turbo符号を復号化するための誤り訂正復号を用いてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 局側装置、2a〜2j 宅側装置、3,4a,4d 1×4スプリッタ、4b〜4c 1×8スプリッタ、11 誤り訂正符号化部、12 電気光変換器、21 光電気変換器、22 TIA、23 LA、24,124 対数尤度比算出部、25 誤り訂正復号化部、26 ループ判定部、27 行処理部、28 列処理部、31 AD変換器、32 光強度出力部、41 宅側装置特定部、42 宅側装置特性テーブル記憶部、43 宅側装置特性特定部、44,54 尤度テーブル記憶部、45,55 尤度決定部、46,56 訂正結果テーブル記憶部、47,57 訂正結果更新部、48,58 尤度テーブル更新部、49,59 操作入力部。
Claims (7)
- 複数個のデータ送信機器からの光信号を光ファイバを通じて受信する光受信装置であって、
前記データ送信機器ごとに、少なくとも1つのサンプリング点での受信信号の強度を表わすデータと尤度との関係を定めたテーブルを記憶する記憶部と、
各サンプリング点において、受信信号の強度を表わすデータを出力する強度出力部と、
前記受信信号の送信元のデータ送信機器を特定する送信機器特定部と、
前記特定した送信元のデータ送信機器に対応するテーブルを選択して、前記選択したテーブルを参照して、前記強度出力部から出力される前記少なくとも1つのサンプリング点での受信信号の強度を表わすデータに対応する尤度を特定する尤度決定部と、
前記特定された尤度に基づいて、誤り訂正復号を行なう誤り訂正復号化部とを備えた光受信装置。 - 前記データ送信機器ごとのテーブルの少なくとも1つのサンプリング点での受信信号の強度を表わすデータと尤度との関係は、前記データ送信機器から前記光受信装置までの光ファイバの距離、前記データ送信機器から前記光受信装置までの光ファイバの合波数、前記データ送信機器の光出力レベル、および前記データ送信機器の設置年数のいずれか、またはこれらのうちの任意の組合わせに応じて設定されている、請求項1記載の光受信装置。
- 複数個のデータ送信機器からの光信号を光ファイバを通じて受信する光受信装置であって、
前記データ送信機器の特性ごとに、少なくとも1つのサンプリング点での受信信号の強度を表わすデータと尤度との関係を定めたテーブルを記憶する記憶部と、
各サンプリング点において、受信信号の強度を表わすデータを出力する強度出力部と、
前記受信信号の送信元のデータ送信機器を特定する送信機器特定部と、
前記特定した送信元のデータ送信機器の特性に対応するテーブルを選択して、前記選択したテーブルを参照して、前記強度出力部から出力される前記少なくとも1つのサンプリング点での受信信号の強度を表わすデータに対応する尤度を特定する尤度決定部と、
前記特定された尤度に基づいて、誤り訂正復号を行なう誤り訂正復号化部とを備えた光受信装置。 - 前記特性は、前記データ送信機器から前記光受信装置までの光ファイバの距離、前記データ送信機器から前記光受信装置までの光ファイバの合波数、前記データ送信機器の光出力レベル、および前記データ送信機器の設置年数のいずれか、またはこれらのうちの任意の組合わせである、請求項3記載の光受信装置。
- 前記光受信装置は、さらに、
前記誤り訂正復号の結果に基づいて、前記テーブル内の尤度を更新するテーブル更新部を備えた請求項1または3記載の光受信装置。 - 前記テーブル更新部は、前記誤り訂正復号によって得られた復号ビットが第1の値をとる確率、および/または第2の値をとる確率に基づいて、前記テーブル内の尤度を更新する、請求項5記載の光受信装置。
- 前記複数個のデータ送信機器からの信号は時分割で伝送され、
前記送信機器特定部は、
前記受信信号を受信した時点に基づいて、前記受信信号の送信元のデータ送信機器を特定する、請求項1〜6のいずれか1項に記載の光受信装置。
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