JP2008160063A - 窒化物半導体発光ダイオード素子 - Google Patents

窒化物半導体発光ダイオード素子 Download PDF

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【課題】照明用途や自動車のヘッドライト用途に好適に使用することのできる、新規な構造を有する窒化物半導体発光ダイオード素子を提供すること。
【解決手段】窒化物半導体発光ダイオード素子10は、底面および上面を有し、pn接合型の発光素子構造を備えた、窒化物半導体層12を含む。窒化物半導体層12の底面側には導電性の保持基板11が接合されており、窒化物半導体層12の上面側には、窒化物半導体層の成長に用いられた透光性の半導体基板13が接合されている。窒化物半導体層12の内部で生じる光が、半導体基板13の表面から取り出される。
【選択図】図1

Description

本発明は、発光素子構造の主要部を窒化物半導体で構成した窒化物半導体発光ダイオード素子(以下「窒化物LED」ともいう。)に関する。
窒化物半導体は、化学式AlInGa1−a−bN(0≦a≦1、0≦b≦1、0≦a+b≦1)で表される化合物半導体であり、GaN、InGaN、AlGaN、AlInGaN、AlN、InNなど、任意の組成のものを含む。窒化物半導体は、3族窒化物半導体、窒化ガリウム(GaN)系半導体などとも呼ばれる。上記化学式において、3族元素の一部をB(ホウ素)、Tl(タリウム)などで置換したもの、また、N(窒素)の一部をP(リン)、As(ヒ素)、Sb(アンチモン)、Bi(ビスマス)などで置換したものも、窒化物半導体に含まれる。
発光出力の向上を目的として、pn接合型の発光素子構造を備えた窒化物半導体層に導電性の保持基板を接合してなる、垂直型の素子構造を有する窒化物LEDが開発されている(特許文献1、特許文献2)。
米国特許公開公報2006/0154389号公報 特開2006−156950号公報 特表2006−501656号公報 特開2005−302804号公報 特開2006−54295号公報 特開2003−218383号公報 特開2006−261659号公報 ジャパニーズ・ジャーナル・オブ・アプライド・フィジクス,第45巻,第39号,2006年,第L1045〜L1047頁(Japanese Journal of Applied Physics,Vol.45,No.39,2006,pp.L1045−L1047) ジャパニーズ・ジャーナル・オブ・アプライド・フィジクス,第44巻,第10号,2005年,第7414〜7417頁(Japanese Journal of Applied Physics,Vol.44,No.10,2005,pp.7414−7417)
照明用途や自動車のヘッドライト用途に好適に使用することのできる、発光出力の高い窒化物半導体発光ダイオード素子が求められている。
本発明の主な目的は、照明用途や自動車のヘッドライト用途に好適に使用することのできる、新規な構造を有する窒化物半導体発光ダイオード素子を提供することである。
上記の目的を達成するために、次の特徴を有する窒化物半導体発光ダイオード素子を提供する。
(1)底面および上面を有し、pn接合型の発光素子構造を備えた、窒化物半導体層を含み、該窒化物半導体層の底面側には導電性の保持基板が接合されており、該窒化物半導体層の上面側には、該窒化物半導体層の成長に用いられた透光性の半導体基板が接合されており、該窒化物半導体層の内部で生じる光が、該半導体基板の表面から取り出される、窒化物半導体発光ダイオード素子。
(2)前記半導体基板が窒化物半導体基板である、前記(1)に記載の窒化物半導体発光ダイオード素子。
(3)前記半導体基板が、前記窒化物半導体層よりも高い屈折率を有している、前記(1)に記載の窒化物半導体発光ダイオード素子。
(4)前記半導体基板がSiC基板である、前記(3)に記載の窒化物半導体発光ダイオード素子。
(5)前記半導体基板の表面に、凸部および/または凹部が形成されている、前記(1)〜(4)のいずれかに記載の窒化物半導体発光ダイオード素子。
(6)前記半導体基板の表面に凸部が形成されており、該凸部を前記窒化物半導体層の厚さ方向に直交する平面で切断したときにできる断面の面積が、前記窒化物半導体層から離れるにつれて減少している、前記(5)に記載の窒化物半導体発光ダイオード素子。
(7)前記凸部の高さが50μm以上である、前記(6)に記載の窒化物半導体発光ダイオード素子。
(8)前記半導体基板の表面に、微細な凹凸構造が形成されている、前記(5)に記載の窒化物半導体発光ダイオード素子。
(9)前記凹凸構造が、錐体状、錘台状または半球状の突起が密集した構造である、前記(8)に記載の窒化物半導体発光ダイオード素子。
(10)前記半導体基板の表面に、平坦な頂面を有する凸部が複数形成されており、該凸部のそれぞれの平坦な頂面上に電極が形成されている、前記(5)に記載の窒化物半導体発光ダイオード素子。
(11)前記半導体基板の表面が角錐台状またはドーム状に加工されている、前記(1)〜(4)のいずれかに記載の窒化物半導体発光ダイオード素子。
(12)前記保持基板が透光性を有しており、かつ、前記窒化物半導体層と光学的に結合されている、前記(1)〜(11)のいずれかに記載の窒化物半導体発光ダイオード素子。
(13)前記保持基板がウェハボンディングにより前記窒化物半導体層に直接接合されている、前記(12)に記載の窒化物半導体発光ダイオード素子。
(14)前記保持基板が、前記窒化物半導体層よりも低い屈折率を有している、前記(12)または(13)に記載の窒化物半導体発光ダイオード素子。
(15)前記保持基板がZnO基板である、前記(14)に記載の窒化物半導体発光ダイオード素子。
(16)前記保持基板の表面に反射膜が形成されている、前記(12)〜(15)のいずれかに記載の窒化物半導体発光ダイオード素子。
(17)前記保持基板が反射膜を介して前記窒化物半導体層に接合されている、前記(1)〜(11)のいずれかに記載の窒化物半導体発光ダイオード素子。
(18)前記保持基板が、前記窒化物半導体層の上に湿式メッキまたは乾式メッキにより形成された金属層である、前記(1)〜(11)または(17)のいずれかに記載の窒化物半導体発光ダイオード素子。
本発明を実施した窒化物半導体発光ダイオード素子は、発光出力の高いものとなるので、照明用途や自動車のヘッドライト用途に好適に使用することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る窒化物LEDの構造を示す断面図である。この窒化物LED10は、pn接合型の発光素子構造を構成するp型GaN層12aおよびn型GaN層12bを備えた、窒化物半導体層12を有している。好ましくは、pn接合部にはInGaNからなる活性層が設けられる。窒化物半導体層12の底面には、保持基板であるZnO基板11が、ウェハボンディングにより直接接合されている。窒化物半導体層12の上面には、透光性の半導体基板である、GaN基板13が接合されている。ここでいう「透光性」とは、窒化物半導体層12の内部で生じる光を、透過させる性質のことである。このGaN基板13は、窒化物半導体層12の成長に用いられたものである。GaN基板13と窒化物半導体層12との間には、バッファ層(例えば、GaNからなる低温バッファ層)が介在されていてもよい。ZnO基板11の表面(下面)には、TiとAuを積層してなる正電極14が形成されている。ZnO基板11の表面と正電極14との間には、反射膜Rが部分的に介在されている。反射膜Rは金属膜であってもよいし、誘電体膜(単層膜または多層膜)であってもよく、また、これらを複合したものであってもよい。GaN基板13の上面は加工されており、断面台形状の凸部が複数形成されている。この凸部は錘台状(円錐台、角錐台)であってもよいし、平坦な頂面を有するリッジ状であってもよい。各凸部の頂面上には、TiWとAuを積層してなる負電極15が形成されている。
図1に示すLED素子10は、次のようにして製造することができる。
まず、両面が平坦な通常のGaN基板13上に、有機金属化合物気相成長(MOVPE)法、ハイドライド気相成長(HVPE)法、分子ビームエピタキシー(MBE)法など、公知の気相エピタキシャル成長法を用いて、n型GaN層12b、p型GaN層12aを、順次成長させて積層し、窒化物半導体層12を形成する。p型層12aに添加したp型不純物を活性化させるためのアニーリング処理や電子線照射処理は適宜行うことができる。
窒化物半導体層12の形成後、p型GaN層12aの表面にZnO基板11を直接ウェハボンディングにより接合する。接合方法の詳細については、非特許文献1を参照することができる。接合後、ZnO基板11の表面に、反射膜Rと正電極14を順次形成する。なお、反射膜Rは省略することもできる。あるいは、正電極14に反射膜を兼用させることも可能であり、その場合、正電極14を光反射性の良好な金属(銀白色の外観を呈する金属)で形成することが好ましいのはいうまでもない。
次に、GaN基板13の表面を加工して凸部を形成する。この加工は、ドライエッチングまたはウェットエッチングにより行ってもよいし、あるいは、機械的な加工(例えば、断面V字型のブレードを用いた切削加工)により行ってもよい。その後、該凸部の頂面上に、負電極15を形成する。最後に、ダイシング、スクライビング、レーザ溶断などの方法を用いて、ウェハ上に形成された素子を切り離し、チップにする。
図1に示す窒化物LED10では、窒化物半導体層12とGaN基板13との間に屈折率差がないために、窒化物半導体層12内をその底面側から上面側に向かって進む光が、窒化物半導体層12とGaN基板13との界面で反射されることなく、GaN基板13の内部に進み、凸部が形成されたGaN基板13の表面から効率的に素子外部に取り出される。
同様の効果が、GaN基板13を、窒化物半導体層12に近い屈折率を有するAlGaN基板などの窒化物半導体基板に置き換えた場合や、窒化物半導体層12よりも高い屈折率を有する基板であるSiC基板などに置き換えた場合においても得られる。一方、GaN基板13をZnO基板、Ga基板などの透光性半導体基板に置き換えた場合には、ZnOやGaの屈折率が窒化物半導体層12よりも低いことから、窒化物半導体層12内をその底面側から上面側に向かって進む光の一部は、窒化物半導体層12とこれらの基板との界面で反射されることになる。しかし、ZnO基板の場合には、その表面にウェットエッチングによって錐体状または錘台状の凸部を容易に形成することができるという利点がある(非特許文献1)。
窒化物LED10では、直接的なウェハボンディングにより接合されることにより、ZnO基板11と窒化物半導体層12とが光学的に結合された状態となっている。よって、窒化物半導体層12内をその上面側から底面側に向かって進む光の一部は、窒化物半導体層12とZnO基板11との界面を通過して、ZnO基板11の内部に進み、反射膜Rにより反射される。また、ZnO基板11の屈折率は窒化物半導体層12の屈折率よりも低いので、窒化物半導体層12内をその上面側から底面側に向かって進む光の一部は、窒化物半導体層12とZnO基板11との界面で反射を受けることになる。反射膜Rや上記界面で反射されて進行方向を変えた光は、GaN基板13の内部に進み、凹凸面とされたGaN基板13の表面から効率的に素子外部に取り出される。
図1に示す窒化物LED10において、GaN基板13の表面に形成する凸部の高さh(凹部の底部から凸部の頂部までの高さ)は、加工する前のGaN基板13の厚さと同程度まで大きくすることができる。よって、この凸部の高さは、加工前のGaN基板13の厚さにもよるが、50μm以上とすることができ、好ましくは、100μm以上とすることができる。この凸部の高さを大きくする程、光がこの凸部の側面から素子外部に取り出される確率が高くなるので、素子の発光出力が向上する。この凸部は、窒化物半導体層12の厚さ方向に直交する平面で切断したときにできる断面の面積が、窒化物半導体層12から離れるにつれて減少する形状に形成することが好ましい。特に、窒化物半導体層12の厚さ方向に平行な少なくともひとつの平面で切断したときの断面形状が、台形状、三角形状または半円状となるように、形成することが好ましい。凸部の表面に電極を形成する場合には、凸部の頂面に電極を形成することができるように、平坦な頂部を有する形状に凸部を形成することが好ましい。窒化物LED10では、複数の凸部のそれぞれの頂面上に負電極15を形成しているので、窒化物半導体層12に対して均一に電流を注入することができる。
図1に示す窒化物LED10では、負電極15をGaN基板13の表面に設けた凸部の頂面上に形成しているが、負電極は他の位置に形成することもできる。例えば、図2に示す窒化物LED20では、GaN基板23の表面に凸部を形成しているが、負電極25を凸部上ではなく、凸部に隣接した平坦部上に形成している。この窒化物LED20では、窒化物半導体層22の内部を厚さ方向に流れる電流が特定の領域に集中しないよう、負電極25の位置と、正電極24がZnO基板21の下面と接触する位置とを、水平方向にずらしている。
GaN基板の表面から光が外部に取り出される確率を高くするためには、図3に示す窒化物LED30のようにGaN基板33の表面を角錐台状に加工したり、あるいは、ドーム状に加工してもよい。GaN基板の表面を角錐台状に加工する方法については、特許文献3などを参照することができる。また、GaN基板の表面をドーム状に加工する方法については、特許文献4、特許文献5などを参照することができる。なお、図3に示す窒化物LED30でも、負電極35の位置と、正電極34がZnO基板31の下面と接触する位置とを、水平方向にずらしている。
GaN基板の表面から光が外部に取り出される確率を高くするためには、図4に示す窒化物LED40のように、GaN基板43の表面に微細な凹凸構造を設けることも有効である。微細な凹凸構造とは、凹部と凸部との高低差が最大でも5μmであるような凹凸構造である。凹凸の構造に限定はなく、連続した凸部と孤立した凹部とからなる構造(例えば、平坦面のところどころに、半球状、円柱状、円錐状、円錐台状、角柱状、角錐状、角錐台状などの形状を有する孔が開口した構造)、連続した凹部と孤立した凸部とからなる構造(例えば、平坦面のところどころに、半球状、円柱状、円錐状、円錐台状、角柱状、角錐状、角錐台状などの形状を有する突起が存在する構造)、リッジ状の凸部と溝状の凹部とが交互に並んでいる構造(凸部と凹部の断面の形状として半円状、三角形状、台形状、方形状等が挙げられ、また凸部と凹部が直線的に伸びているものや曲線的に伸びているもの、凸部または凹部が分岐を有しているもの等が挙げられる。)、これらが混合した構造など、各種の構造が例示される。好ましい凹凸構造は、微細な錐体状(円錐、角錐)、錘台状(円錐台、角錐台)または半球状の突起が密集した構造であり、とりわけ、この突起の高さが0.1μm〜1μm程度である構造である。
GaN基板などの表面に微細な凹凸構造を形成するには、例えば、加工しようとする表面上にポリマー、金属などからなるミクロンオーダーまたはサブミクロンオーダーの粒径を有する微粒子を堆積し、これをマスク(ランダムエッチングマスク)としてエッチングを行う。フォトリソグラフィ技法により、微細なマスク、あるいは、微細な開口を有するマスクを形成し、エッチングを行う方法も好適に用いることができる。この場合、フォトレジストをマスク材料に用いることができる。エッチングの方法に限定はなく、公知の方法を適宜用いることができ、プラズマエッチングや反応性イオンエッチングなどのドライエッチング、エッチング液を用いたウェットエッチングのいずれも採用可能である。エッチング以外の方法として、比較的粗い研磨粒子を用いて研磨する方法のような、機械的な加工方法も採用可能である。
GaNなどの表面に、微細な錐体状または錘台状の突起が密集した構造を形成する方法については、特許文献6、特許文献7などを参照することができる。また、SiCの表面にこのような構造を形成する方法については、非特許文献2を参照することができる。
一実施形態では、窒化物半導体層の底面側に接合される導電性の保持基板は、透光性を有さないものであってもよい。かかる保持基板として、Al、Au、Ag、Cu、Pt、Ti、Mo、W、CuWなどの各種の金属(合金を含む)からなる基板の他、Si基板、GaAs基板、Ge基板、ZrB基板、TiB基板などの半導体基板が例示される。このような保持基板は、Ag、Al、Rh、Pt、Niなどの光反射性の良好な金属を用いて形成した反射膜を介して、窒化物系半導体層の底面側に接合することが望ましい。接合方法としては、ハンダ、共晶合金、導電性ペーストなどの導電性接着材料を用いたウェハボンディングが挙げられる。
一実施形態では、窒化物半導体層上に電解メッキにより数十μm以上の厚さに堆積した金属層を保持基板として用いることも可能である。この実施形態に係る窒化物LEDを製造するには、まず、透光性の半導体基板上に、発光素子構造が構成されるように、n型窒化物半導体層とp型窒化物半導体層を順次成長させて積層する。次に、p型窒化物半導体層の上面にオーミック電極を形成する。そして、そのオーミック電極の表面を覆うように、CVD、スパッタリング、蒸着などの気相法によりシード層を形成し、このシード層上に電解メッキにより保持基板とする金属層を堆積する。好ましくは、オーミック電極をITO(酸化インジウム錫)などの透明導電膜で形成し、そのオーミック電極の表面をAg、Al、Rh、Pt、Niなどからなる反射膜で覆ったうえで、上記のシード層を形成する。電解メッキにより形成する金属層の好ましい材料としては、Cu、Ni、Au、Agなどが例示される。電解メッキにより形成した金属層を保持基板とする窒化物LEDの製造方法については、特許文献1などを参照することもできる。この実施形態の変形例として、電解メッキの代わりに無電解メッキを用いて、保持基板とする金属層を形成してもよい。また、湿式メッキではなく、CVD、スパッタリング、蒸着などの乾式メッキによって、保持基板とする金属層を形成することもできる。
本発明は、上記に明示的に示した実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の変形が可能である。
本発明の実施形態に係る窒化物半導体発光ダイオード素子の構造を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る窒化物半導体発光ダイオード素子の構造を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る窒化物半導体発光ダイオード素子の構造を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る窒化物半導体発光ダイオード素子の構造を示す断面図である。
符号の説明
10、20、30、40 窒化物半導体発光ダイオード素子
11、21、31、41 保持基板
12、22、32、42 窒化物半導体層
12a、22a、32a、42a p型層
12b、22b、32b、42b n型層
13、23、33、43 透光性の半導体基板
14、24、34、44 正電極
15、25、35、45 負電極
R 反射膜

Claims (18)

  1. 底面および上面を有し、pn接合型の発光素子構造を備えた、窒化物半導体層を含み、
    該窒化物半導体層の底面側には導電性の保持基板が接合されており、
    該窒化物半導体層の上面側には、該窒化物半導体層の成長に用いられた透光性の半導体基板が接合されており、
    該窒化物半導体層の内部で生じる光が、該半導体基板の表面から取り出される、窒化物半導体発光ダイオード素子。
  2. 前記半導体基板が窒化物半導体基板である、請求項1に記載の窒化物半導体発光ダイオード素子。
  3. 前記半導体基板が、前記窒化物半導体層よりも高い屈折率を有している、請求項1に記載の窒化物半導体発光ダイオード素子。
  4. 前記半導体基板がSiC基板である、請求項3に記載の窒化物半導体発光ダイオード素子。
  5. 前記半導体基板の表面に、凸部および/または凹部が形成されている、請求項1〜4のいずれかに記載の窒化物半導体発光ダイオード素子。
  6. 前記半導体基板の表面に凸部が形成されており、該凸部を前記窒化物半導体層の厚さ方向に直交する平面で切断したときにできる断面の面積が、前記窒化物半導体層から離れるにつれて減少している、請求項5に記載の窒化物半導体発光ダイオード素子。
  7. 前記凸部の高さが50μm以上である、請求項6に記載の窒化物半導体発光ダイオード素子。
  8. 前記半導体基板の表面に、微細な凹凸構造が形成されている、請求項5に記載の窒化物半導体発光ダイオード素子。
  9. 前記凹凸構造が、錐体状、錘台状または半球状の突起が密集した構造である、請求項8に記載の窒化物半導体発光ダイオード素子。
  10. 前記半導体基板の表面に、平坦な頂面を有する凸部が複数形成されており、該凸部のそれぞれの平坦な頂面上に電極が形成されている、請求項5に記載の窒化物半導体発光ダイオード素子。
  11. 前記半導体基板の表面が角錐台状またはドーム状に加工されている、請求項1〜4のいずれかに記載の窒化物半導体発光ダイオード素子。
  12. 前記保持基板が透光性を有しており、かつ、前記窒化物半導体層と光学的に結合されている、請求項1〜11のいずれかに記載の窒化物半導体発光ダイオード素子。
  13. 前記保持基板がウェハボンディングにより前記窒化物半導体層に直接接合されている、請求項12に記載の窒化物半導体発光ダイオード素子。
  14. 前記保持基板が、前記窒化物半導体層よりも低い屈折率を有している、請求項12または13に記載の窒化物半導体発光ダイオード素子。
  15. 前記保持基板がZnO基板である、請求項14に記載の窒化物半導体発光ダイオード素子。
  16. 前記保持基板の表面に反射膜が形成されている、請求項12〜15のいずれかに記載の窒化物半導体発光ダイオード素子。
  17. 前記保持基板が反射膜を介して前記窒化物半導体層に接合されている、請求項1〜11のいずれかに記載の窒化物半導体発光ダイオード素子。
  18. 前記保持基板が、前記窒化物半導体層の上に湿式メッキまたは乾式メッキにより形成された金属層である、請求項1〜11または17のいずれかに記載の窒化物半導体発光ダイオード素子。
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