JP2008157640A - 脳画像データに関する時系列データの解析方法、プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

脳画像データに関する時系列データの解析方法、プログラムおよび記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】分割投与法を用いた場合に、誤差を生じることなく残存放射能を推定し良好な画像を得ることができる脳画像データに関する時系列データの解析方法等を提供する。
【解決手段】脳画像データに関する時系列データ2を入力する。入力した脳画像データに関する時系列データ2をニューラルネットワーク4に学習させる。特定期間における脳画像データに関する時系列データを上記学習させたニューラルネットワーク4に入力し、特定期間後の期間における時系列データを予測させる。入力データベクトルは脳血流SPECTを用いた負荷試験において収集された複数の被験者に関する脳内の複数の位置についての所定期間内における脳放射能データを要素とする。最小とする測度はユークリッド距離とする。特定期間は血流SPECTを用いた分割投与法による負荷試験における第1回目トレーサ投与後から第2回目トレーサ投与前までの期間とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、コンピュータを用いた脳画像データに関する時系列データの解析方法等に関する。
アルツハイマー病(Alzheimer’s disease : AD)などの局所脳血流量(regional cerebral blood flow: rCBF)が変化する疾患の診断には、単光子放出コンピュータ断層撮影(Single Photon Emission Computed Tomography : SPECT)、陽電子放出断層撮影(Positron Emission Tomography : PET)のような核医学画像診断法が利用されている。上記局所脳血流量測定または脳循環予備能(cerebral perfusion reserve)算出の臨床的価値は、従来から多く報告されている。脳血流SPECTで行われている代表的な負荷試験としてDiamox(登録商標)負荷試験があり、このようなCBF増加をきたす負荷試験には、血流直線性の優れた123I−IMP(N-isopropyl-p-[123I]iodoamphetamine)がトレーサとして用いられている。特に、非侵襲的なSPECTを利用して、1日という短時間に連続2回の123I−IMP SPECTを用いた分割投与法(split dose techniqueまたはone-day protocol)によりDiamox(登録商標)負荷を行い、安静および負荷状態でのCBF分布を求める検査法(123I−IMP1日法)が用いられている(非特許文献1参照)。
図20は、従来の123I−IMP SPECTを用いた分割投与法を説明するグラフである。図20で、横軸は時間であり、縦軸は脳組織放射能である。図20に示されるように、まず、123I−IMP(111MBq)の第1回目静注(intravenous injection : i.v.)(第1回目SPECT)を行う。以下、第1回目静注時を時間0とし、時間0からの経過時間を示す。第1回目の123I−IMP静注から持続動脈採血が5分22秒経過後まで行われ、ダイナミック(dynamic)SPECTが施行される。図20では、この時の脳組織放射能がB1で示されている。8分3秒経過後にDiamox(登録商標)(20mg/kg)を静注する。25分経過後に、123I−IMP(111MBq)の第2回目静注(第2回目SPECT)を行う。この時期には、第1回目の123I−IMP投与による脳組織放射能はほぼ一定値となって変動が少なくなり、その後の脳組織放射能の推定が容易である事を前提としている。図20に示されるように、持続動脈採血が24分10秒から30分経過後まで行われ、ダイナミック(dynamic)SPECTが施行される。図20では、この時の脳組織放射能がB2+バックグランド(点線)で示されている。このバックグランドは第1回目の123I−IMP静注による残存放射能である。
西村恒彦編集、「改訂版最新脳SPECT/PETの臨床−脳機能の検査法」、2002年6月20日発行、株式会社メジカルビュー社
上述した123I−IMP1日法には、2つの問題があった。1つはトレーサの投与量の問題であり、もう1つは減算 (subtraction) の問題である。すなわち、123I−IMPの投与量は2回に分割投与すると1回当りの投与量は少なくなるため、良好な画像を得ることが困難であるという問題があった。次に、第2回目の123I−IMP静注によるCBF分布(上述のB2)を測定するためには、第2回目のSPECT実測値から第1回目の123I−IMP静注による残存放射能(バックグランド)を減算する必要がある。従来、残存放射能(バックグランド)の推定は、第2回目の123I−IMP静注直前の第1回SPECT実測値から直線近似関数利用法により推定していた。この直線近似関数利用法による推定は、上述したように第2回目の123I−IMP静注の時期には第1回目の123I−IMP投与による脳組織放射能はほぼ一定値となって変動が少ないという前提に基づいていた。しかし、123I−IMP静注後の脳組織時間放射能曲線は種々の影響を受けるものであり、さらに個人差も無視できない。このため、従来のような直線近似関数利用法による単純な残存放射能(バックグランド)の推定では、かなりの誤差が生じることになるという問題があった。
そこで、本発明の目的は、上記問題を解決するためになされたものであり、分割投与法を用いた場合であっても、誤差を生じることなく残存放射能(バックグランド)を推定することができ、良好な画像を得ることができる脳画像データに関する時系列データの解析方法等を提供することにある。
この発明の脳画像データに関する時系列データの解析方法は、コンピュータを用いた脳画像データに関する時系列データの解析方法であって、脳画像データに関する時系列データをニューラルネットワークに学習させる学習ステップと、特定期間における脳画像データに関する時系列データを前記学習ステップで学習させたニューラルネットワークに入力し、該特定期間後の期間における時系列データを予測させる予測ステップとを備えたことを特徴とする。
ここで、この発明の脳画像データに関する時系列データの解析方法において、前記ニューラルネットワークは自己組織化マップ(Self-organizing Map : SOM)法に基づくものであり、前記脳画像データに関する時系列データをSOM法における2次元格子配列上のニューロンに入力データベクトルとして提示することができる。
ここで、この発明の脳画像データに関する時系列データの解析方法において、前記脳画像データに関する時系列データは、脳血流SPECT(Single Photon Emission Computed Tomography : 単光子放出コンピュータ断層撮影)を用いた負荷試験において収集された脳放射能データとすることができる。
ここで、この発明の脳画像データに関する時系列データの解析方法において、前記学習ステップは、脳血流SPECTを用いた負荷試験において収集された脳放射能データを要素とする入力データベクトルをSOM法における2次元格子配列上のニューロンに提示し、該入力データベクトルと各ニューロンの参照ベクトルとの間で最小とする測度をユークリッド距離として学習させ、前記予測ステップは、脳血流SPECTを用いた分割投与法による負荷試験における第1回目トレーサ投与後から第2回目トレーサ投与前までの期間を特定期間とし、該特定期間において収集された脳放射能データを要素とする入力データベクトルであって該特定期間後の要素を欠損データとする入力データベクトルを前記学習ステップで学習させたSOM法における2次元格子配列上のニューロンに提示して、勝者ニューロンを求める勝者ニューロン取得ステップと、前記勝者ニューロン取得ステップで取得された勝者ニューロンの参照ベクトルに基づき、前記特定期間後の期間における脳放射能データを予測させる脳放射能予測ステップとを備えることができる。
ここで、この発明の脳画像データに関する時系列データの解析方法において、前記脳画像データは神経変性疾患の被験者を対象とすることができる。
この発明の脳画像データに関する時系列データの解析プログラムは、脳画像データに関する時系列データの解析をコンピュータに実行させるための脳画像データに関する時系列データの解析プログラムであって、コンピュータに、脳画像データに関する時系列データをニューラルネットワークに学習させる学習ステップ、特定期間における脳画像データに関する時系列データを前記学習ステップで学習させたニューラルネットワークに入力し、該特定期間後の期間における時系列データを予測させる予測ステップを実行させるための脳画像データに関する時系列データの解析プログラムである。
ここで、この発明の脳画像データに関する時系列データの解析プログラムにおいて、前記ニューラルネットワークは自己組織化マップ(Self-organizing Map : SOM)法に基づくものであり、前記脳画像データに関する時系列データをSOM法における2次元格子配列上のニューロンに入力データベクトルとして提示することができる。
ここで、この発明の脳画像データに関する時系列データの解析プログラムにおいて、前記脳画像データに関する時系列データは、脳血流SPECT(Single Photon Emission Computed Tomography : 単光子放出コンピュータ断層撮影)を用いた負荷試験において収集された脳放射能データとすることができる。
ここで、この発明の脳画像データに関する時系列データの解析プログラムにおいて、前記学習ステップは、脳血流SPECTを用いた負荷試験において収集された脳放射能データを要素とする入力データベクトルをSOM法における2次元格子配列上のニューロンに提示し、該入力データベクトルと各ニューロンの参照ベクトルとの間で最小とする測度をユークリッド距離として学習させ、前記予測ステップは、脳血流SPECTを用いた分割投与法による負荷試験における第1回目トレーサ投与後から第2回目トレーサ投与前までの期間を特定期間とし、該特定期間において収集された脳放射能データを要素とする入力データベクトルであって該特定期間後の要素を欠損データとする入力データベクトルを前記学習ステップで学習させたSOM法における2次元格子配列上のニューロンに提示して、勝者ニューロンを求める勝者ニューロン取得ステップと、前記勝者ニューロン取得ステップで取得された勝者ニューロンの参照ベクトルに基づき、前記特定期間後の期間における脳放射能データを予測させる脳放射能予測ステップとを備えることができる。
ここで、この発明の脳画像データに関する時系列データの解析プログラムにおいて、前記脳画像データは神経変性疾患の被験者を対象とすることができる。
この発明の記録媒体は、本発明のいずれかの脳画像データに関する時系列データの解析プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体である。
本発明の脳画像データに関する時系列データの解析方法等によれば、脳血流SPECTを用いた負荷試験において収集された複数の被験者に関する脳内の複数の位置についての所定期間の脳放射能データをSOM法に基づくニューラルネットワークに学習させることができる。すなわち、脳血流SPECTを用いた負荷試験において収集された複数の被験者に関する上記脳放射能データのパターンが似ているものは、SOM法に基づくニューラルネットワークにおいて同じグループに分類される。従って、同じグループ内のニューロンは似た値を要素とする参照ベクトルを有していることになる。そこで、次に脳血流SPECTを用いた分割投与法による負荷試験において収集された複数の被験者に関する脳内の複数の同じ位置についての特定期間の脳放射能データを、上記学習済みのSOM法に基づくニューラルネットワークに提示する。具体的には、脳血流SPECTを用いた分割投与法による負荷試験における第1回目トレーサ投与後から第2回目トレーサ投与前までの期間(特定期間)において収集された脳放射能データを要素とし、この特定期間後の要素は欠損データとした入力データベクトルを学習ステップで学習させたSOM法における2次元格子配列上のニューロンに提示する。上記学習済みのSOM法に基づくニューラルネットワークは、入力データベクトル中の特定期間の要素と参照ベクトル中の特定期間の要素とを比較し、両者が似ている場合、当該参照ベクトルが含まれるグループ内に当該入力ベクトルを分類する。この結果、当該入力ベクトルの欠損データ部分の要素は当該参照ベクトルの対応する要素から得ることができる。従って、脳血流SPECTを用いた分割投与法による負荷試験における特定期間において収集された脳放射能データから、特定期間後の脳放射データ、すなわち第1回目のトレーサ投与による残存放射能(バックグランド)を予測することができる。この結果、分割投与法を用いた場合であっても、誤差を生じることなく残存放射能(バックグランド)を推定することができ、良好な画像を得ることができるという効果がある。
以下、各実施例について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の脳画像データに関するコンピュータを用いた時系列データの解析方法等の概要をフローチャートで示す。図1に示されるように、脳画像データに関する時系列データ2を入力する(ステップS2)。脳画像データに関する時系列データ2は、複数の被験者に関する脳内の複数の位置についての所定期間の脳画像データである。続いて、入力した脳画像データに関する時系列データ2をニューラルネットワーク4に学習させる(学習ステップ。ステップS4)。特定期間における脳画像データに関する時系列データを学習ステップ(ステップS4)で学習させたニューラルネットワーク4に入力する。ここで、特定期間は上記所定期間内の期間であり、脳内の位置に関しては上記脳内の複数の位置と同じである。続いて、特定期間後の期間における時系列データを予測させ(以上、予測ステップ。ステップS6)、予測結果6として出力する。
ここで、脳画像データに関する時系列データは、脳血流SPECTを用いた負荷試験において収集された脳放射能データであることが好適である。しかし、当該脳画像データに関する時系列データは脳血流SPECTを用いた負荷試験において収集された脳放射能データに限定されるものではなく、PET、MRI、またはX線断層写真撮影法(Computer Tomography : CT)等の医療用トレーサ動態解析において収集された時系列データ全般であってもよいことは勿論である。例えば、MRIにおける本発明の応用例として以下の例が挙げられる。即ち、脳造影灌流(パーフュージョン)MRIで、ダイナミック撮影を行い、造影剤注入時の脳断面を一定間隔で一定期間連続して撮影する(これが脳画像データに関する時系列データとなる。)。これにより、Time-Intensity
Curveが作成される。このTime-Intensity Curveのパターンを学習させる。このとき、同一被検者の15O-gasPET試験で得られた脳血流定量値を用いて相関関係を得てあわせて学習する。次に、新たな被検者に脳造影パーフュージョン撮像を行い、得られたTime-Intensity
Curveのパターンより、すでに学習している脳血流量を推定させることができる。このとき、1ピクセルごとに全ピクセルで行ってもよいし、関心領域を設定して行ってもよい。このように、SPECTにおけるDiamox(登録商標)法のような2回投与以外にも用いることができる。以下では、説明の便宜上、脳画像データに関する時系列データとして、脳血流SPECTを用いた負荷試験において収集された脳放射能データを用いて説明する。被験者としては神経変性疾患の被験者が好適であり、神経変性疾患としては、例えば、アルツハイマー病、パーキンソン病、レビー小体型認知症、ハンチントン舞踏病、または進行性核上性麻痺等が挙げられる。
ニューラルネットワーク4としては、Kohonen型ニューラルネットワーク法(自己組織化マップ(Self-organizing Map : SOM)法)に基づくものが好適であり、上述した脳画像データに関する時系列データをSOM法における2次元格子配列上のニューロンに入力データベクトルとして提示する。
以下では、SOM法について概略を説明する。Kohonen型ニューラルネットワーク法とは、T.Kohonenにより1981年に発表された、自己組織化マップ(SOM)とも呼ばれる教師無し学習型のニューラルネットワーク法である(T.Kohonen. Self-Organizing Maps. Springer-Verlag, Heidelberg, 1995.)。SOMでは、入力パターン群をその類似度に応じて分類する能力を自律的に獲得していく。SOMは階層型ニューラルネットワーク法の1つであるが、学習則には競合学習が使われており、入力層からデータを入力すると、競合層でそのデータの特徴を最もよく捉えたある1つのニューロンが発火する。様々なパターンを繰返し入力することにより、似ているパターン同士は近い位置のニューロンが発火し、似ていないパターン同士は遠くに離れた位置のニューロンが発火するというように、結合荷重ωを変化させていく。十分に学習を行うと、結合荷重ωがある値に収束する。この時点での競合層上の入力パターン群の発火マッピングは、パターン同士の類似性を反映したものとなり、これが分類結果として用いられる。一般的には、n次元の入力データ群を2次元配列にマッピングする2次元SOMが用いられる。
次に、脳血流SPECTを用いた負荷試験において収集された複数の被験者に関する脳内の複数の位置についての所定期間の脳放射能データに対するSOM法の適用について説明する。図2は、本発明の実施例1で適用される2次元SOM10を示す。図2において、符号12はn次元の入力層x(t)(tは0、1、2、...の時間を示し、各x(t)は時間tにおけるn個の入力データを有する入力データベクトル)である。図2では時間tは省略され、入力データベクトルx(t)の各要素はx,...,xと示されている。すなわち、入力データはn次元実数ベクトルx=(x,...,x)で与えられるものとする。符号14はパターンAの入力データベクトルx={xA1,xA2,...,xAn}、16はパターンBの入力データベクトルx={xB1,xB2,...,xBn}である。符号18は2次元に配列された競合層であり、図2では縦5、横6の30ニューロン(またはユニット)が示されている。しかし、本発明の実施例1で適用される2次元SOMのニューロン数は30に限定されるものではない。SOMは視覚上の観点から2次元としているが、本発明の実施例1で適用されるSOMは2次元に限定されるものではない。以下では、2次元SOMはm×mの格子点上に配置されたニューロンui,j(i、j=1〜m)を持つものとする。入力データベクトルxはすべてのニューロンuijに提示され、2次元格子配列上の(i,j)に位置するニューロンuijは、その入力データベクトルxに対応した可変の結合荷重ベクトルωi,j = (ωij,1
ωij,2,…, ωij,n) 、i、j=1〜mを持つ(図2では重みωとして示す)。このωi,jを参照ベクトルという。参照ベクトルはωi,j(t)と表されるが、図2では時間tは省略されている。
計算は以下の手順により行われる。すなわち、脳血流SPECTを用いた負荷試験において収集された複数の被験者に関する脳内の複数の位置についての所定期間の脳放射能データをSOM法における2次元格子配列上のニューロンに提示する入力データベクトルxとし、所定の回数学習させる。図2に示されるように、パターンAの入力(入力データベクトルx)により、ニューロンuI,J(勝者ニューロン)が発火する。 続いてパターンB(入力データベクトルx)が入力されると、入力データベクトルxと似ている場合はニューロンuI,Jの近くのニューロンua,bが発火し、似ていない場合は遠くのニューロンuc,dが発火する。
次に、2次元SOM10で用いられるアルゴリズムについて説明する。図3は、2次元SOM10で用いられるアルゴリズムをフローチャートで示す。以下、図2および図3を用いて説明する。図3に示されるように、入力データベクトルx(t)の数をN、繰返し数をT(≧N)とし、t=0とする。参照ベクトルωi,j (t)、t=0、i、j=1〜mの初期値をランダムに与える(ステップS10)。
t=1、2、...、Tに対して次の操作(ステップS14〜S18)を繰り返す(ステップ12およびS20)。
入力データベクトルx(t)と各参照ベクトルωi,j (t−1)との間のユークリッド距離‖x(t)−ωi,j (t−1)‖、i、j=1〜mを求める(ステップS14)。
ステップS14で求めたユークリッド距離(i、j=1〜m)を最小とするニューロンuI,Jを求める(ステップS16)。すなわち、入力データベクトルx(t)と各ニューロンui,jの参照ベクトルωi,j (t−1)との間で最小とする測度は、ユークリッド距離である。
参照ベクトルωi,j (t)を次式1により学習する(ステップS18)。
ここで、hは参照ベクトルωi,j (t)の学習に用いられる近傍関数と呼ばれる関数であり、次の性質を持つ関数である。
1.t(学習回数)に関する単調減少関数で、tが無限大で近傍関数hは0に収束する。2.格子点(i,j)と勝者ニューロンuI,Jの位置する格子点(I,J)との間のユークリッド距離‖ui,j−uI,J‖に関して単調減少する。単調減少の程度はtが増加するほど大きくなる。
ステップS18では、発火したニューロンuI,Jは、次のサイクル上で同一の入力ベクトルxに対する応答を改良するために重みωi,j (t)の修正を行う。ニューロンuI,Jの近傍におけるすべてのニューロンua,b等の重みωa,b (t)は、 ニューロンuI,Jとの間のユークリッド距離が増加するに従って減少する量によって修正する。つまり、発火したニューロンuI,Jの近くにあるニューロンua,b等ほど、発火の影響を受けるように学習が行われる。勝者ニューロンuI,Jの位置する格子点(I,J)の回りに近傍領域(例えば、正方形または6角形等)を定義し、近傍領域内のすべてのニューロンua,b等が式1に従って入力データベクトルx(t)を学習するようにしてもよい。
ステップS20で学習が終了すると、図2に示されるような分類結果20が得られる。分類結果20に示されるように、入力データベクトルxと似たものはグループG1に分類され、他の入力データベクトルx等と似たものはグループG2等に分類されている。以上のように、勝者ニューロンの位置をプロットすることにより分類することができる。
SOMでは、提示されたデータに対してネットワーク全体の学習をするのではなく、そのデータに近いニューロンuI,JおよびそのニューロンuI,Jの近くにあるニューロンua,b等の結合荷重ωi,j (t)を選択的に学習している。こうした学習方法を競合学習という。繰返し数Tとは、行われるべき学習回数のことであり、パラメータとしてあらかじめ設定する必要がある。繰返し数Tの値が大きすぎると、すでに学習してあるニューラルネットワークにさらに学習を行わせるという過学習が起こり、悪循環に陥る。逆に、学習回数が少ないと、十分な学習が行われないうちに終了してしまう可能性がある。
従って、繰返し数Tの値は過学習が起こらず、且つ十分な学習が行われるような所望の値に設定する。なお、SOMのプログラムは開発者のKohonen自身が作成したsom_pak3.1(http://www.cis.hut.fi/research/som-research/nnrc-programs.shtml)を利用した。
以上の手順により、脳血流SPECTを用いた負荷試験において収集された複数の被験者に関する脳内の複数の位置についての所定期間の脳放射能データをSOM法に基づくニューラルネットワークに学習させることができる。すなわち、図2の分類結果20に示されるように、脳血流SPECTを用いた負荷試験において収集された複数の被験者に関する上記脳放射能データのパターンが似ているものは、同じグループG1等に分類される。従って、同じグループG1等内のニューロンua,b等は似た値を要素とする参照ベクトルを有していることになる。そこで、次に脳血流SPECTを用いた分割投与法による負荷試験において収集された複数の被験者に関する脳内の複数の同じ位置についての特定期間の脳放射能データを、上記学習済みのSOM法に基づくニューラルネットワークに提示する。具体的には、脳血流SPECTを用いた分割投与法による負荷試験における第1回目トレーサ投与後から第2回目トレーサ投与前までの期間(上記所定期間内の特定期間。第1回目SPECTの期間)において収集された脳放射能データを要素とし、この特定期間後の要素は欠損データとした入力データベクトルを学習ステップで学習させたSOM法における2次元格子配列上のニューロンに提示する。上記学習済みのSOM法に基づくニューラルネットワークは、入力データベクトル中の特定期間の要素と参照ベクトル中の特定期間の要素とを比較し、両者が似ている場合、当該参照ベクトルが含まれるグループG1等内に当該入力ベクトルを分類する。この結果、当該入力ベクトルの欠損データ部分の要素は当該参照ベクトルの対応する要素から得ることができる。従って、脳血流SPECTを用いた分割投与法による負荷試験における特定期間において収集された脳放射能データから、特定期間後の脳放射データ、すなわち第1回目のトレーサ投与による残存放射能(バックグランド)を予測することができる。
図4は、上述した本発明の実施例1における脳画像データに関する時系列データの解析方法またはプログラムの流れをフローチャートで示す。図4に示されるように、上述の学習ステップ(ステップS4)では、脳血流SPECTを用いた負荷試験において収集された脳放射能データを要素とする入力データベクトルをSOM法における2次元格子配列上のニューロンに提示し、この入力データベクトルと各ニューロンの参照ベクトルとの間で最小とする測度をユークリッド距離として学習させる(学習ステップ。ステップS30)。入力データベクトルは、複数の被験者に関する脳内の複数の位置についての所定期間の脳放射能データである。後述する検証において詳細が示されるが、所定期間は例えば18フレーム分(の期間)とすることが好適である。これは図20を用いて説明すると、横軸(時間)を2分30秒毎に1フレームとして、18フレーム分撮像することを意味する。入力する学習用の脳放射能データは、脳内の複数の位置についてのものを用いることができる。これは図20を用いて説明すると、第2回目のトレーサ投与がない場合の18フレーム分の撮像を脳内の複数の位置で行うことを意味する。この例の場合、入力データベクトルおよび参照ベクトルの要素数nは18となり、入力データベクトルの数Nは複数の被験者に関する脳内の複数の位置について撮像した数となる。
上述の予測ステップ(ステップS6)は以下のようになる。まず、脳血流SPECTを用いた分割投与法による負荷試験における第1回目トレーサ投与後から第2回目トレーサ投与前までの期間を特定期間とし、当該特定期間において収集された脳放射能データと当該特定期間後の欠損データとを要素とする入力データベクトルを学習ステップ(ステップS30)で学習させたSOM法における2次元格子配列上のニューロンに提示して、勝者ニューロンを求める(勝者ニューロン取得ステップ。ステップS32)。上述の例および図20を用いると、特定期間は第1回目トレーサ投与後の1フレーム目から第2回目トレーサ投与直前の9フレーム目までとなる。第2回目トレーサ投与は10フレーム目(第1回目トレーサ投与後10分経過後)となる。従って、入力データベクトルの要素は1番目から9番目までが1フレーム目から9フレーム目までの脳放射能データとなり、残り10番目から18番目までは欠損データ(「X」等の記号で置き換えておく。)となる。この結果、入力データベクトルの1番目から9番目の要素と最も似た1番目から9番目の要素を参照ベクトルの要素として有するニューロンが勝者ニューロンとなる。
次に、勝者ニューロン取得ステップ(ステップS32)で取得された勝者ニューロンの参照ベクトルに基づき、特定期間後の期間における脳放射能データを予測させる(脳放射能予測ステップ。ステップS34)。入力データベクトルは勝者ニューロンが含まれるグループG1等内に分類されるため、入力ベクトルの欠損データ部分の要素(上述の例を用いると、10番目から18番目までの要素)は、勝者ニューロンの参照ベクトルの対応する要素(10番目から18番目までの要素)から得ることができる。この結果、脳血流SPECTを用いた分割投与法による負荷試験における特定期間において収集された脳放射能データ(入力データベクトルの1番目から9番目までの要素)から、特定期間後の脳放射データ(勝者ニューロンの参照ベクトルの10番目から18番目までの要素)、すなわち第1回目のトレーサ投与による残存放射能(バックグランド)を予測することができる。
以上説明したように、本発明の実施例1によれば、複数の被験者に関する脳内の複数の位置についての所定期間の脳画像データに関する時系列データ2を入力する。続いて、入力した上記脳画像データに関する時系列データ2をニューラルネットワーク4に学習させる(学習ステップ)。複数の被験者に関する脳内の複数の同じ位置についての特定期間における脳画像データに関する時系列データを上記学習ステップで学習させたニューラルネットワーク4に入力し、特定期間後の期間における時系列データを予測させ、予測結果6として出力する(予測ステップ)。学習ステップでは、脳血流SPECTを用いた負荷試験において収集された所定期間内における脳放射能データを要素とする入力データベクトルをSOM法における2次元格子配列上のニューロンに提示し、この入力データベクトルと各ニューロンの参照ベクトルとの間で最小とする測度をユークリッド距離として学習させる。予測ステップ(ステップS6)では、まず、脳血流SPECTを用いた分割投与法による負荷試験における第1回目トレーサ投与後から第2回目トレーサ投与前までの期間を特定期間とし、当該特定期間において収集された脳放射能データと当該特定期間後の欠損データとを要素とする入力データベクトルを学習ステップで学習させたSOM法における2次元格子配列上のニューロンに提示して、勝者ニューロンを求める(勝者ニューロン取得ステップ)。次に、勝者ニューロン取得ステップで取得された勝者ニューロンの参照ベクトルに基づき、特定期間後の期間における脳放射能データを予測させる(脳放射能予測ステップ)。入力データベクトルは勝者ニューロンが含まれるグループG1等内に分類されるため、入力ベクトルの欠損データ部分の要素は、勝者ニューロンの参照ベクトルの対応する要素から得ることができる。この結果、脳血流SPECTを用いた分割投与法による負荷試験における特定期間において収集された脳放射能データから、特定期間後の脳放射データ、すなわち第1回目のトレーサ投与による残存放射能(バックグランド)を予測することができる。後述の検証で示されるように予測値と実測値との間の誤差は生じないため、分割投与法を用いた場合であっても、誤差を生じることなく残存放射能(バックグランド)を推定することができ、この結果、良好な画像を得ることができる。
検証.
1.実測に用いた装置および実測方法
SPECT装置の使用機種はシーメンス社製ECAM、使用コリメータはLEHRである。エネルギーウィンドウは光電ピークを149Kevとする±10%(合わせて20%)と設定した。32step*2検出器の2検出器型であり、計64stepにて収集した。前フィルタはButterworth、再構成フィルタはRampであり、SPECTの画像再構成にはフィルタ補正逆投影法(filtered backprojection : FBP法)を用いた。実測方法には、従来の分割投与法に準じた方法を用いた。まず、123I−IMPの第1回目静注を行う。第1回目静注から8分3秒経過後にDiamox(登録商標)を静注する。第1回目静注から25分経過後に、123I−IMPの第2回目静注を行う。ここで、1フレームの撮像を行う1ローテーションは2分30秒とし、被験者1人当たり使用する薬剤(123I−IMP)の第1回目静脈投与後1ローテーション毎に1フレームずつ撮像して、18フレーム(45分後)まで撮像した。つまり、123I−IMPの第2回目静注は10フレーム目となる。各フレームについて192ROI(region of Interest : 関心領域)値をデータとして取得した。被験者数は8名であり、ROIの設定は、脳梁辺縁、中心前、中心、頭頂、角回、側頭、後大脳、脳梁周囲、レンズ核、視床、海馬および小脳半球にそれぞれ左右対称に設けた。脳の標準規格はSPM(statistical parametric mapping)のアルゴリズムに準じ、ROIの設定は3DSRT(three-dimensional stereotaxic ROI template)を利用した。以上のように、脳内放射能信号は位置情報因子として192ROI分あり、各ROIにつき時系列因子は18フレーム分ある。
2.回帰直線近似による予測値と実測値との比較
背景技術で述べたように、従来、1回目のSPECT実測値に基づく直線近似関数利用法により2回目のSPECT実測値におけるバックグランドを推定する方法が用いられている。そこで、本発明の脳画像データに関する時系列データの解析方法等と比較するために、上述の実測に用いた装置および実測方法で得られたデータを用いて、回帰直線による2回目のSPECT実測値におけるバックグランドの推定も行った。
図5は、回帰直線によるバックグランドの推定法を説明するためのグラフである。図5で、横軸はフレーム(frame : F)の番号であり、縦軸は第1回目静注した分の各フレームにおける累積されたカウントを示す相対カウント(Relative counts : C)の値(%)である。図5において、符号Lで示される曲線は実測された集積曲線(observed time activity curve of the brain)であり、上述のように10フレーム目で第2回目静注を行うため、9フレーム目で相対カウントCの値は100%となっている。一方、符号Cで示される直線は5フレームから9フレームまでの集積曲線Lから計算された回帰直線(regression line calculated from the 5th to 9th frame)である。図5に示されるように、回帰直線Cは、回帰傾きをk1、回帰切片をk2として、C=k1×F+k2と表されている。第2回目の静注直前の約10分間の集積曲線Lを直線回帰し、1回目の123I−IMP静注による残存脳組織放射能を推定した。すなわち、5フレームから9フレームまでの集積曲線Lを直線回帰して、11、12フレームの123I−IMP脳組織放射能を推定し、予測値とした。
図5に示されるように、回帰直線Cにより予測される11、12フレーム目の相対カウントの値と集積曲線Lによる観測された相対カウントの値とは誤差がある。回帰直線C上で、観測された11、12フレーム目の相対カウントの値と等しくなるのは、図5の点線で示されるように、横軸上で各々F11、F12の時点となる。従って、従来、5フレームから9フレームまでの集積曲線Lを直線回帰して、11、12フレームの123I−IMP脳組織放射能を推定することによる誤差は小さいものと考えられ、このため第2回目の123I−IMP静注によるCBFに及ぼす影響は数%程度であり許容できるものと考えられていた。
表1は、192の位置情報因子数に応じた192セグメント直線回帰関数に関し、回帰傾きk1、回帰切片k2、予測値と実測値との間の残差についての諸統計量を示す。
図6は、回帰直線(直線回帰関数)近似による予測値と実測値との間の相関係数を示すグラフである。図6で、横軸は相関係数(r)であり、左側の縦軸は度数(棒グラフ用)、右側の縦軸は比率(折線グラフ用)である。192の位置情報因子数に応じた192セグメント直線回帰関数は、図6に示されるように、rの平均=0.740、標準偏差=0.25、標準誤差=0.01と全体では相関が示された。rの最大値=0.993、最小値=0.002であった。回帰直線近似で予測値を算出するには、幅が大きい例が多少存在した。
図7は、直線回帰により算出した予測値と実測値との間の残差がもたらす誤差を実測値に対して%で表した%誤差を示すグラフである。図7で、横軸は%誤差であり、左側の縦軸は度数(棒グラフ用)、右側の縦軸は比率(折線グラフ用)である。図7に示されるように、%誤差の平均=10.47と結果に約1割の変動を与えることが示唆された。%誤差の標準偏差=6.566、標準誤差=0.473、最小値=1.273、最大値=41.551、中央値=9.443であった。図7に示されるように、20%以上の%誤差を与える可能性が40%程度の症例で生じる結果となった。
3.SOMによる予測値と実測値との比較
比較例1.
まず、少数例で検証を行った。患者(被験者)毎のROIには任意の連続番号を割り当て、各ROIで撮像された脳放射能データを入力データベクトルx(t)として、SOMにて解析した。入力データベクトルx(t)の数N=20例とした。ネットワークの構造は、図2の2次元SOM10を例にとると、入力層12の次元nは18で、競合層18のニューロンは縦20×横20である。学習パラメータ(例えば、式1の近傍関数)の値は初期学習率0.20、最終学習率0.00と単調減少させる。勝者ニューロンuI,Jの回りに定義される近傍領域は6角形とし、そのサイズは初期近傍領域10、 最終近傍領域0とする。その他、シグモイド関数勾配は1.00、学習回数(繰返し数T)は500、乱数の種は54777、学習方法はランダム、SOMの初期重み(ωi,j (t))は乱数とした。以下では、学習に用いる入力データベクトルを完全データ(実測値)と言い、予測に用いる入力データベクトルを不完全データ(予測値)と言う。
図8は、比較例1における予測後のSOMを示す。図8において、学習に用いた完全データはroi001〜roi020と示され、各ROIにおける不完全データはa001〜a020と示されている。特許図面では白黒となっているが、学習後の分類結果は原図では各グループ毎に色分けされている。例えば、左上隅には橙色で示される7個のグループがあり、このグループ内の最も左上隅の6角形には学習後に完全データroi020がプロットされ、且つ不完全データa020がプロットされている。これは、完全データと予測データとの一致を示している。完全データと不完全データとはグループ内の同じ6角形にプロットされていなくても、同じ色で示される同じグループ内にプロットされていれば、両者は一致したことになる。図8のSOMでは20例の全ての完全データと不完全データとについて一致した。従って、誤差は0%であった。
図9は、図8で示されるSOMの状態を確認用に示すサモンマップである。特許図面では白黒となっているが、原図では図8の色分けと同様に各グループ毎に色分けされている。図9のサモンマップに示されるように、各グループ毎の領域に分類されていることがわかる。
比較例2.
次に、入力データベクトルx(t)の数N=60例として検証を行った。ネットワークの構造は、図2の2次元SOM10を例にとると、入力層12の次元nは18で、競合層18のニューロンは縦10×横10である。これとは別に、入力層12の次元nは18で、競合層18のニューロンが縦20×横20の場合についても検証を行った。学習パラメータ(例えば、式1の近傍関数)の値は初期学習率0.20、最終学習率0.00と単調減少させる。勝者ニューロンuI,Jの回りに定義される近傍領域は6角形とし、そのサイズは初期近傍領域5、 最終近傍領域0とする。その他、シグモイド関数勾配は1.00、学習回数(繰返し数T)は500、乱数の種は65206、学習方法はランダム、SOMの初期重み(ωi,j (t))は乱数とした。
図10は、比較例2における予測後のSOM(競合層のニューロンが縦10×横10)を示す。図10において、学習に用いた完全データはroi001〜roi060と示され、各ROIにおける不完全データはa001〜a060と示されている。特許図面では白黒となっているが、学習後の分類結果は原図では各グループ毎に色分けされている。図10のSOMでも60例の全ての完全データと不完全データとについて一致した。従って、誤差は0%であった。
図11は、比較例2における予測後のSOM(競合層のニューロンが縦20×横20)を示す。図11において、学習に用いた完全データはroi001〜roi060と示され、各ROIにおける不完全データはa001〜a060と示されている。特許図面では白黒となっているが、学習後の分類結果は原図では各グループ毎に色分けされている。図11のSOMでも60例の全ての完全データと不完全データとについて一致した。従って、誤差は0%であった。入力データベクトルx(t)の数N=60例の場合、競合層のニューロンは縦20×横20の方が好適であると思われる。
図12は、図11で示されるSOMの状態を確認用に示すサモンマップである。特許図面では白黒となっているが、原図では図11の色分けと同様に各グループ毎に色分けされている。図12のサモンマップに示されるように、各グループ毎の領域に分類されていることがわかる。
比較例3.
次に、入力データベクトルx(t)の数として、完全データを192例、不完全データを108例として検証を行った。ネットワークの構造は、図2の2次元SOM10を例にとると、入力層12の次元nは18で、競合層18のニューロンは縦20×横20、縦30×横30、縦40×横40、縦50×横50の場合について検証を行った。学習パラメータ(例えば、式1の近傍関数)の値は初期学習率0.20、最終学習率0.00と単調減少させる。勝者ニューロンuI,Jの回りに定義される近傍領域は6角形とし、そのサイズは初期近傍領域5、 最終近傍領域0とする。その他、シグモイド関数勾配は1.00、学習回数(繰返し数T)は500、乱数の種は65206、学習方法はランダム、SOMの初期重み(ωi,j (t))は乱数とした。
図13は、比較例3における予測後のSOM(競合層のニューロンが縦20×横20)を示す。図13において、学習に用いた完全データはroi001〜roi192と示され、各ROIにおける不完全データはa001〜a108と示されている。特許図面では白黒となっているが、学習後の分類結果は原図では各グループ毎に色分けされている。図13のSOMでも全ての完全データと不完全データとについて一致した。従って、誤差は0%であった。
図14は、比較例3における予測後のSOM(競合層のニューロンが縦30×横30)を示す。図14において、学習に用いた完全データはroi001〜roi192と示され、各ROIにおける不完全データはa001〜a108と示されている。特許図面では白黒となっているが、学習後の分類結果は原図では各グループ毎に色分けされている。図14のSOMでも全ての完全データと不完全データとについて一致した。従って、誤差は0%であった。
図15は、比較例3における予測後のSOM(競合層のニューロンが縦40×横40)を示す。図15において、学習に用いた完全データはroi001〜roi192と示され、各ROIにおける不完全データはa001〜a108と示されている。特許図面では白黒となっているが、学習後の分類結果は原図では各グループ毎に色分けされている。図15のSOMでも全ての完全データと不完全データとについて一致した。従って、誤差は0%であった。
図16は、比較例3における予測後のSOM(競合層のニューロンが縦50×横50)を示す。図16において、学習に用いた完全データはroi001〜roi192と示され、各ROIにおける不完全データはa001〜a108と示されている。特許図面では白黒となっているが、学習後の分類結果は原図では各グループ毎に色分けされている。図16のSOMでも全ての完全データと不完全データとについて一致した。従って、誤差は0%であった。
図17は、図16で示されるSOMの状態を確認用に示すサモンマップである。特許図面では白黒となっているが、原図では図16の色分けと同様に各グループ毎に色分けされている。図17のサモンマップに示されるように、各グループ毎の領域に分類されていることがわかる。
図18は、学習後に得られたSOMの各ニューロンに対してウォード法によるクラスタ分析を施した結果の樹形図の一例を示す。当該樹形図は解析結果の確認用として用いることが好適である。
4.回帰直線近似とSOMとの比較
初回(第1回投与)の123I−IMPの脳内分布(第2回投与における残留脳放射能)を推測するに当たり、単回帰関数による予測とSOMによる予測とを比較検討した。単回帰関数を利用した場合、%誤差の平均=10.47と結果に約1割の変動を与えることが示唆された。20%以上の%誤差を与える可能性が40%程度の症例で生じる結果となり、誤差が予測より大きく算出された。一方、SOMを利用した場合、実測値と予測値との一致率は非常に高かった。SOM法における教師信号の数は大きくなると、合わせて競合数を大きくする必要が示唆された。比較例3のように200例近くの教師信号(患者データベース)がある場合は、同じ結果を表すデータを省き、競合層のニューロン数は縦40×横40以下にすることが好適であると考えられる。
上述した実施例1の脳画像データに関する時系列データの解析方法は、脳画像データに関する時系列データの解析をコンピュータに実行させるための脳画像データに関する時系列データの解析プログラム(コンピュータ・プログラム)として構成することができる。すなわち、コンピュータに、脳血流SPECTを用いた負荷試験において収集された神経変性疾患等の被験者の脳放射能データに対し実施例1で説明したSOMに基づくニューラルネットワークに学習させ、分割投与法による負荷試験において収集された上記特定期間における脳画像データに関する時系列データを上記学習したSOMに入力し、特定期間後の期間における時系列データを予測させるための脳画像データに関する時系列データの解析プログラムとして実現することができる。実施例1で説明した脳画像データに関する時系列データの解析方法のフローチャート等は、脳画像データに関する時系列データの解析プログラムのフローチャートとして用いることができる。
図19は、本発明の脳画像データに関する時系列データの解析プログラムを実行するコンピュータの内部回路50を示すブロック図である。図19に示されるように、CPU51、ROM52、RAM53、画像制御部56、コントローラ57、入力制御部59および外部インタフェース(Interface : I/F)部61はバス62に接続されている。図19において、上述の本発明のコンピュータ・プログラムは、ROM52、ディスク58aまたはCD−ROM58n等の記録媒体(脱着可能な記録媒体を含む)に記録されている。ディスク58aには、入力した、脳血流SPECTを用いた負荷試験または分割投与法による負荷試験において収集された神経変性疾患等の被験者の脳放射能データを記録しておくことができる。このコンピュータ・プログラムは、ROM52からバス62を介し、またはディスク58a若しくはCD−ROM58n等の記録媒体からコントローラ57を経由してバス62を介しRAM53へロードされる。画像制御部56は、ディスク58a等に記録された脳血流SPECTを用いた負荷試験または分割投与法による負荷試験において収集された神経変性疾患等の被験者の脳放射能データに、SOMに基づくニューラルネットワークに学習させ予測させた結果を表示するためのデータをVRAM55へ送出する。表示装置54はVRAM55から送出された上記結果を表示するディスプレイ等である。VRAM55は表示装置54の一画面分のデータ容量に相当する容量を有している画像メモリである。入力操作部60はコンピュータに入力を行うためのマウス、テンキー等の入力装置であり、入力制御部59は入力操作部60と接続され入力制御等を行う。外部I/F部61は、例えばインターネットまたはLAN等の外部の通信網(不図示)と接続する際のインタフェース機能を有している。
上述のようにCPU51が本発明のコンピュータ・プログラムを実行することにより、本発明の目的を達成することができる。当該コンピュータ・プログラムは上述のようにCD−ROM58n等の記録媒体の形態でコンピュータCPU51に供給することができ、当該コンピュータ・プログラムを記録したCD−ROM58n等の記録媒体も同様に本発明を構成することになる。当該コンピュータ・プログラムを記録した記録媒体としては上述された記録媒体の他に、例えばメモリ・カード、メモリ・スティック、DVD、光ディスク、FD等を用いることができる。
本発明の活用例として、脳血流SPECTにおける脳内トレーサの動態予測に臨床応用することが可能である。特に、脳血流SPECTを用いた分割投与法による負荷試験において収集された、神経変性疾患等の被験者の脳放射能データの解析に適用することができる。
本発明の脳画像データに関するコンピュータを用いた時系列データの解析方法等の概要を示すフローチャートである。 本発明の実施例1で適用される2次元SOM10を示す図である。 2次元SOM10で用いられるアルゴリズムを示すフローチャートである。 本発明の実施例1における脳画像データに関する時系列データの解析方法またはプログラムの流れを示すフローチャートである。 回帰直線によるバックグランドの推定法を説明するためのグラフである。 回帰直線近似による予測値と実測値との間の相関係数を示すグラフである。 直線回帰により算出した予測値と実測値との間の残差がもたらす誤差を実測値に対して%で表した%誤差を示すグラフである。 比較例1における予測後のSOMを示す図である。 図8で示されるSOMの状態を確認用に示すサモンマップである。 比較例2における予測後のSOM(競合層のニューロンが縦10×横10)を示す図である。 比較例2における予測後のSOM(競合層のニューロンが縦20×横20)を示す図である。 図11で示されるSOMの状態を確認用に示すサモンマップである。 比較例3における予測後のSOM(競合層のニューロンが縦20×横20)を示す図である。 比較例3における予測後のSOM(競合層のニューロンが縦30×横30)を示す図である。 比較例3における予測後のSOM(競合層のニューロンが縦40×横40)を示す図である。 比較例3における予測後のSOM(競合層のニューロンが縦50×横50)を示す図である。 図16で示されるSOMの状態を確認用に示すサモンマップである。 学習後に得られたSOMの各ニューロンに対してウォード法によるクラスタ分析を施した結果の樹形図の一例である。 本発明の脳画像データに関する時系列データの解析プログラムを実行するコンピュータの内部回路50を示すブロック図である。 従来の123I−IMP SPECTを用いた分割投与法を説明するグラフである。
符号の説明
2 脳画像データに関する時系列データ、 4 ニューラルネットワーク、 6 予測結果、 10 2次元SOM、 12 入力層、 14 パターンAの入力データベクトル、 16 パターンBの入力データベクトル、 18 競合層、 20 分類した結果、 50 内部回路、 51 CPU、 52 ROM、 53 RAM、 54 表示装置、 55 VRAM、 56 画像制御部、 57 コントローラ、 58a ディスク、 58n CD−ROM、 59 入力制御部、 60 入力操作部、 61 外部I/F部、 62 バス。

Claims (11)

  1. コンピュータを用いた脳画像データに関する時系列データの解析方法であって、
    脳画像データに関する時系列データをニューラルネットワークに学習させる学習ステップと、
    特定期間における脳画像データに関する時系列データを前記学習ステップで学習させたニューラルネットワークに入力し、該特定期間後の期間における時系列データを予測させる予測ステップとを備えたことを特徴とする脳画像データに関する時系列データの解析方法。
  2. 請求項1記載の脳画像データに関する時系列データの解析方法において、前記ニューラルネットワークは自己組織化マップ(Self-organizing Map : SOM)法に基づくものであり、前記脳画像データに関する時系列データをSOM法における2次元格子配列上のニューロンに入力データベクトルとして提示することを特徴とする脳画像データに関する時系列データの解析方法。
  3. 請求項2記載の脳画像データに関する時系列データの解析方法において、前記脳画像データに関する時系列データは、脳血流SPECT(Single Photon Emission Computed Tomography : 単光子放出コンピュータ断層撮影)を用いた負荷試験において収集された脳放射能データであることを特徴とする脳画像データに関する時系列データの解析方法。
  4. 請求項3記載の脳画像データに関する時系列データの解析方法において、
    前記学習ステップは、脳血流SPECTを用いた負荷試験において収集された脳放射能データを要素とする入力データベクトルをSOM法における2次元格子配列上のニューロンに提示し、該入力データベクトルと各ニューロンの参照ベクトルとの間で最小とする測度をユークリッド距離として学習させ、
    前記予測ステップは、
    脳血流SPECTを用いた分割投与法による負荷試験における第1回目トレーサ投与後から第2回目トレーサ投与前までの期間を特定期間とし、該特定期間において収集された脳放射能データを要素とする入力データベクトルであって該特定期間後の要素を欠損データとする入力データベクトルを前記学習ステップで学習させたSOM法における2次元格子配列上のニューロンに提示して、勝者ニューロンを求める勝者ニューロン取得ステップと、
    前記勝者ニューロン取得ステップで取得された勝者ニューロンの参照ベクトルに基づき、前記特定期間後の期間における脳放射能データを予測させる脳放射能予測ステップとを備えたことを特徴とする脳画像データに関する時系列データの解析方法。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の脳画像データに関する時系列データの解析方法において、前記脳画像データは神経変性疾患の被験者を対象とすることを特徴とする脳画像データに関する時系列データの解析方法。
  6. 脳画像データに関する時系列データの解析をコンピュータに実行させるための脳画像データに関する時系列データの解析プログラムであって、コンピュータに、
    脳画像データに関する時系列データをニューラルネットワークに学習させる学習ステップ、
    特定期間における脳画像データに関する時系列データを前記学習ステップで学習させたニューラルネットワークに入力し、該特定期間後の期間における時系列データを予測させる予測ステップを実行させるための脳画像データに関する時系列データの解析プログラム。
  7. 請求項6記載の脳画像データに関する時系列データの解析プログラムにおいて、前記ニューラルネットワークは自己組織化マップ(Self-organizing Map : SOM)法に基づくものであり、前記脳画像データに関する時系列データをSOM法における2次元格子配列上のニューロンに入力データベクトルとして提示することを特徴とする脳画像データに関する時系列データの解析プログラム。
  8. 請求項7記載の脳画像データに関する時系列データの解析プログラムにおいて、前記脳画像データに関する時系列データは、脳血流SPECT(Single Photon Emission Computed Tomography : 単光子放出コンピュータ断層撮影)を用いた負荷試験において収集された脳放射能データであることを特徴とする脳画像データに関する時系列データの解析プログラム。
  9. 請求項8記載の脳画像データに関する時系列データの解析プログラムにおいて、
    前記学習ステップは、脳血流SPECTを用いた負荷試験において収集された脳放射能データを要素とする入力データベクトルをSOM法における2次元格子配列上のニューロンに提示し、該入力データベクトルと各ニューロンの参照ベクトルとの間で最小とする測度をユークリッド距離として学習させ、
    前記予測ステップは、
    脳血流SPECTを用いた分割投与法による負荷試験における第1回目トレーサ投与後から第2回目トレーサ投与前までの期間を特定期間とし、該特定期間において収集された脳放射能データを要素とする入力データベクトルであって該特定期間後の要素を欠損データとする入力データベクトルを前記学習ステップで学習させたSOM法における2次元格子配列上のニューロンに提示して、勝者ニューロンを求める勝者ニューロン取得ステップと、
    前記勝者ニューロン取得ステップで取得された勝者ニューロンの参照ベクトルに基づき、前記特定期間後の期間における脳放射能データを予測させる脳放射能予測ステップとを備えたことを特徴とする脳画像データに関する時系列データの解析プログラム。
  10. 請求項6乃至9のいずれかに記載の脳画像データに関する時系列データの解析プログラムにおいて、前記脳画像データは神経変性疾患の被験者を対象とすることを特徴とする脳画像データに関する時系列データの解析プログラム。
  11. 請求項6乃至10のいずれかに記載の脳画像データに関する時系列データの解析プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
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