JP2008157422A - Driving force transmission device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、駆動力伝達装置に関するものである。 The present invention relates to a driving force transmission device.
従来、特許文献1に記載の駆動力伝達装置が知られている。この駆動力伝達装置は、駆動力の入力により回転する筒状の第1回転体と、該第1回転体の筒内に回転自在に同軸配置された軸状の第2回転体と、これら第1回転体と第2回転体との間に設けられ両者をトルク伝達可能に連結するクラッチ機構とを備えている。このクラッチ機構は、軸方向に押圧されることにより作動して第1回転体及び第2回転体をトルク伝達可能に連結するメインクラッチと、同メインクラッチの軸方向に並置されたパイロットクラッチと、同パイロットクラッチの作動によりメインクラッチを軸方向に押圧するカム機構とにより構成されている。さらに、パイロットクラッチには、電磁石に吸引されて軸方向に移動するアーマチャの押圧力により、その各クラッチプレートを摩擦係合させる電磁クラッチが用いられている。そして、このパイロットクラッチの作動により伝達される第1回転体と第2回転体との回転差に基づくトルクを、カム機構によって軸方向の押圧力に変換することによりメインクラッチを押圧し、第1回転体から第2回転体へ駆動力を伝達する。
上記のように構成された駆動力伝達装置では、メインクラッチを軸方向に押圧するカム部材を、その強度を確保するために鉄材で構成している。このため、パイロットクラッチの非作動時、すなわちアーマチャが軸方向に自由に移動できる状態で、アーマチャがカム部材に接近すると、パイロットクラッチが作動した時に磁束がアーマチャからカム部材へ漏れてしまい、作動不良が発生するおそれがある。また、アーマチャがカム部材側に接近していると、車両の走行状態に応じて比較的小さい電流が電磁石に流れる場合には、アーマチャを十分に吸引できず、応答性が低下するおそれもある。そこで、特許文献1に記載の駆動力伝達装置では、アーマチャのカム部材との対向面側をステンレス等の非磁性部材で覆っている。しかし、アーマチャの一側面を非磁性部材で覆うためには相応のコストが必要となるため、なお改善の余地があるものとなっていた。
In the driving force transmission device configured as described above, the cam member that presses the main clutch in the axial direction is made of an iron material in order to ensure its strength. For this reason, when the pilot clutch is not operating, that is, when the armature approaches the cam member when the armature can move freely in the axial direction, magnetic flux leaks from the armature to the cam member when the pilot clutch is operated, resulting in malfunction. May occur. Further, if the armature is close to the cam member side, when a relatively small current flows through the electromagnet according to the traveling state of the vehicle, the armature cannot be sufficiently attracted, and the responsiveness may be lowered. Therefore, in the driving force transmission device described in
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、作動不良または応答性の低下を効果的に抑制することができる駆動力伝達装置を提供することにある。 The present invention has been made to solve the above-described problems, and an object of the present invention is to provide a driving force transmission device that can effectively suppress a malfunction or a decrease in responsiveness.
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、駆動力の入力により回転する筒状の第1回転体と、前記第1回転体内に回転自在に同軸配置された軸状の第2回転体と、前記第1回転体と第2回転体との間に配置され軸方向に押圧されることにより前記第1回転体及び第2回転体をトルク伝達可能に連結する第1クラッチと、前記第1クラッチの軸方向に並置された第2クラッチと、前記第1クラッチと前記第2クラッチとの間に設けられ前記第2クラッチを介して伝達される前記第1回転体と前記第2回転体との回転差に基づくトルクを軸方向の押圧力に変換してカム部材を軸方向移動させることにより前記第1クラッチを押圧するカム機構と、前記第1回転体に所定の充填率で収容された潤滑油とを備え、前記第2クラッチは、駆動源である電磁石と、軸方向に交互に配置された複数のクラッチプレートと、前記カム部材の軸方向に並置されて前記電磁石との間に前記各クラッチプレートを挟む位置において軸方向移動可能且つ前記第1回転体と一体回転可能に設けられた円環状のアーマチャとを備えてなり、前記電磁石に吸引されて移動する前記アーマチャの押圧力により前記各クラッチプレートを摩擦係合させる電磁クラッチとして構成された駆動力伝達装置であって、前記アーマチャの前記クラッチプレートとの反対向面には、前記アーマチャの径方向外側に向かうにつれて前記カム部材側に接近するように傾斜した径方向斜面、及び、前記アーマチャの周方向において前記カム部材側に接近するように傾斜した周方向斜面のうちの少なくとも1つの斜面が形成されたことを要旨とする。
In order to achieve the above object, the invention described in
上記構成によれば、パイロットクラッチの非作動時において、第1回転体の回転に伴う潤滑油の流れによってアーマチャをカム部材から離間させることができる。つまり、径方向斜面を設けた場合には、第1回転体が高速に回転した際に遠心力によって潤滑油が径方向外側に流れるので、この潤滑油の流れに起因してアーマチャに径方向斜面と直交する方向の力が加わる。径方向斜面はカム部材側に接近するように傾斜しているため、アーマチャには第2クラッチ側に付勢される力が加わることになり、アーマチャは第2クラッチ側に移動する。一方、周方向斜面を設けた場合には、第1回転体が比較的低速で回転した際に、潤滑油は重力によって第1回転体内の下方に偏在するので、アーマチャの周方向に潤滑油が流れることとなる。よって、上記と同様の原理により、アーマチャは第2クラッチ側に移動する。以上により、アーマチャと電磁石との間隔が広がらず、電磁石がアーマチャを吸引し易くなるので、作動不良または応答性の低下が効果的に抑制される。 According to the above configuration, the armature can be separated from the cam member by the flow of the lubricating oil accompanying the rotation of the first rotating body when the pilot clutch is not operated. That is, when the radial slope is provided, the lubricating oil flows radially outward due to the centrifugal force when the first rotating body rotates at a high speed. Therefore, the radial slope is generated in the armature due to the flow of the lubricating oil. A force in a direction perpendicular to is applied. Since the radial slope is inclined so as to approach the cam member side, a force biased toward the second clutch is applied to the armature, and the armature moves toward the second clutch. On the other hand, when the circumferentially inclined surface is provided, when the first rotating body rotates at a relatively low speed, the lubricating oil is unevenly distributed under the first rotating body due to gravity, so that the lubricating oil is distributed in the circumferential direction of the armature. It will flow. Therefore, the armature moves to the second clutch side based on the same principle as described above. As described above, the gap between the armature and the electromagnet does not increase, and the electromagnet easily attracts the armature, so that the malfunction or the responsiveness is effectively suppressed.
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の駆動力伝達装置において、前記径方向斜面及び前記周方向斜面のうちの少なくとも1つの斜面は、前記反対向面に立設された突部によって形成されたことを要旨とする。 According to a second aspect of the present invention, in the driving force transmission device according to the first aspect, at least one of the radial slope and the circumferential slope is erected on the opposite surface. The gist is that the protrusion is formed.
上記構成によれば、突部によって径方向斜面及び周方向斜面を形成するため、確実に潤滑油の流れに起因する第2クラッチ側への付勢力を発生させることができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項2に記載の駆動力伝達装置において、同一形状の前記突部が前記反対向面上において、前記アーマチャの軸心を中心とした回転対称の位置に形成されたことを要旨とする。
According to the above configuration, since the radial slope and the circumferential slope are formed by the protrusion, it is possible to reliably generate the biasing force toward the second clutch due to the flow of the lubricating oil.
According to a third aspect of the present invention, in the driving force transmission device according to the second aspect, the projecting portion having the same shape has a rotationally symmetric position about the axis of the armature on the opposite surface. The gist is that it was formed.
上記構成によれば、各突部で発生する付勢力が平衡し、がたつくことなく第2クラッチ側への移動が円滑に行われる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項1に記載の駆動力伝達装置において、前記径方向斜面は、前記アーマチャを、該アーマチャの板厚が径方向外側から径方向内側に向かって減少するテーパ状にすることにより形成されたことを要旨とする。
According to the said structure, the urging | biasing force which generate | occur | produces in each protrusion equilibrates, and the movement to the 2nd clutch side is performed smoothly, without rattling.
According to a fourth aspect of the present invention, in the driving force transmission device according to the first aspect, the radial slope reduces the armature, and the thickness of the armature decreases from the radially outer side toward the radially inner side. The gist is that it is formed by forming a tapered shape.
上記構成によれば、アーマチャをテーパ状にすることで径方向斜面を形成するため、アーマチャの厚みを増すことなく第2クラッチ側への付勢力を発生させることができ、駆動力伝達装置の軸方向長さを短縮できる。 According to the above configuration, since the radial slope is formed by tapering the armature, the urging force toward the second clutch side can be generated without increasing the thickness of the armature, and the shaft of the driving force transmission device can be generated. The direction length can be shortened.
本発明によれば、アーマチャの作動不良を生ずることがなく、応答性の低下を効果的に抑制することができる駆動力伝達装置を提供することができる。 According to the present invention, it is possible to provide a driving force transmission device capable of effectively suppressing a decrease in responsiveness without causing an armature malfunction.
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、駆動力伝達装置1は、有底筒状に形成された第1回転体としてのフロントハウジング2と、中空軸状に形成されてフロントハウジング2の筒内に回転自在に同軸配置された第2回転体としてのインナシャフト3とを備えている。
DESCRIPTION OF EXEMPLARY EMBODIMENTS Hereinafter, an embodiment of the invention will be described with reference to the drawings.
As shown in FIG. 1, the driving
フロントハウジング2の底部2aには、外周にスプラインを有する軸状の連結部4が突設されており、フロントハウジング2は、この連結部4においてプロペラシャフト5に連結される。そして、フロントハウジング2は、同プロペラシャフト5から入力される駆動力に基づき回転する。
A shaft-like connecting portion 4 having a spline on the outer periphery protrudes from the
また、フロントハウジング2の開口端2bには、環状のリヤハウジング6が螺着されており、インナシャフト3は、同リヤハウジング6の中央孔6aに設けられたすべり軸受7及びフロントハウジング2の筒内に設けられたボール軸受8により回転自在に支承されている。そして、同インナシャフト3の上記すべり軸受7に軸支された側の軸端(同図中、右側)の内周には、図示しないリヤディファレンシャルとの連結部(スプライン嵌合部)9が形成されている。
An annular rear housing 6 is screwed to the
また、フロントハウジング2の筒内には、フロントハウジング2とインナシャフト3とをトルク伝達可能に連結可能なメインクラッチ10と、このメインクラッチ10の軸方向、リヤハウジング6側に並置されたパイロットクラッチ11と、これらメインクラッチ10とパイロットクラッチ11との間に介在されたカム機構12とが設けられている。
Further, in the cylinder of the front housing 2, a
第1クラッチとしてのメインクラッチ10には、軸方向に移動可能に設けられた複数のアウタクラッチプレート13及びインナクラッチプレート14を交互に配置してなる多板式の摩擦クラッチが採用されている。尚、フロントハウジング2内のリヤハウジング6及びインナシャフト3によって仕切られた空間には、潤滑油が収容されており、メインクラッチ10(パイロットクラッチ11)は、各アウタクラッチプレート13(18)と各インナクラッチプレート14(19)との間に潤滑油が介在された湿式の摩擦クラッチとして構成されている。具体的には、各アウタクラッチプレート13はフロントハウジング2の内周に、各インナクラッチプレート14はインナシャフト3の外周にスプライン嵌合されることにより、それぞれ軸方向に移動可能、且つ対応するフロントハウジング2又はインナシャフト3と一体回転可能に設けられている。また、潤滑油は、少なくとも鉛直方向下方におけるメインクラッチ10の摩擦摺動部の全体が浸るように充填されており、フロントハウジング2内の空間の容積に対する潤滑油の充填率は、10〜90%に設定されている。
The
メインクラッチ10は、これら各アウタクラッチプレート13及びインナクラッチプレート14が軸方向に押圧され、互いに摩擦係合することにより、フロントハウジング2とインナシャフト3とを結合、即ちトルク伝達可能に連結するように構成されている。
The
一方、カム機構12は、インナシャフト3に支承されることにより回転自在に設けられた第1カム15と、インナシャフト3の外周にスプライン嵌合されることにより同インナシャフト3と一体回転可能、且つ軸方向に移動可能に設けられた第2カム16と、これら第1カム15と第2カム16との間に介在されたボール部材17とを備えてなる。
On the other hand, the
第1カム15及び第2カム16は、ともに円盤状に形成され、第1カム15はリヤハウジング6側に、第2カム16はメインクラッチ10側に配置されている。第1カム15の外周面は、後述するパイロットクラッチ11のインナクラッチプレート19の内周端とスプライン嵌合し、第2カム16はインナシャフト3の外周にスプライン嵌合している。これら第1カム15及び第2カム16の対向面には、周方向に傾斜する複数のV字溝(符号略)が互いに対向するように形成されており、ボール部材17は、これら対向する各V字溝内に配置された状態で第1カム15及び第2カム16により挟持されている。そして、カム機構12は、第1カム15と第2カム16とが相対回転することにより、これら第1カム15と第2カム16との間が離間、即ちカム部材としての第2カム16がメインクラッチ10側に軸方向移動して、メインクラッチ10を押圧するように構成されている。
Both the first cam 15 and the
また、第2クラッチとしてのパイロットクラッチ11には、上記メインクラッチ10と同様に、軸方向に移動可能に設けられた複数のアウタクラッチプレート18及びインナクラッチプレート19を交互に配置してなる多板式の摩擦クラッチが採用されている。具体的には、各アウタクラッチプレート18は、フロントハウジング2の内周に、インナクラッチプレート19は第1カム15の外周にスプライン嵌合されることにより、それぞれ軸方向に移動可能、且つ対応するフロントハウジング2又は第1カム15と一体回転可能に設けられている。そして、パイロットクラッチ11は、これら各アウタクラッチプレート18及びインナクラッチプレート19が軸方向に押圧され、互いに摩擦係合することにより、フロントハウジング2と第1カム15とをトルク伝達可能に連結するように構成されている。
Further, the
従って、第2カム16との間にボール部材17を挟持した第1カム15は、パイロットクラッチ11の非作動時、同第2カム16、即ちインナシャフト3とともに回転する状態となっており、フロントハウジング2と第1カム15との間には、同フロントハウジング2とインナシャフト3との回転差に相当する回転差が生ずることとなる。そして、パイロットクラッチ11は、その作動により、フロントハウジング2と第1カム15とをトルク伝達可能に連結することで、フロントハウジング2とインナシャフト3(第1カム15)との回転差に基づくトルクをカム機構12に伝達するようになっている。
Accordingly, the first cam 15 having the
つまり、駆動力伝達装置1は、パイロットクラッチ11の作動により、フロントハウジング2とインナシャフト3との回転差に基づくトルクがカム機構12に伝達され、カム機構12は、そのトルクにより生ずる第1カム15と第2カム16との間の回転差に基づいて同第2カム16を軸方向メインクラッチ10側に移動させる。即ち、カム機構12は、パイロットクラッチ11を介して伝達されたフロントハウジング2とインナシャフト3との回転差に基づくトルクを軸方向の押圧力に変換する。そして、その第2カム16がメインクラッチ10を押圧することにより、同メインクラッチ10が作動、即ちフロントハウジング2とインナシャフト3とがトルク伝達可能に連結されるように構成されている。
That is, the driving
パイロットクラッチ11は、電磁石20を駆動源とする電磁クラッチとして構成されている。具体的には、リヤハウジング6には、フロントハウジング2の筒外(反フロントハウジング2側、図1中右側)に開口する環状溝21が形成されており、電磁石20は、この環状溝21内に収容されている。尚、リヤハウジング6には、その中央孔6aから軸方向、反フロントハウジング2側に延びる円筒部6bが設けられており、電磁石20は、この円筒部6bに設けられたボール軸受22によりリヤハウジング6(及びフロントハウジング2)と相対回転可能に支承されている。
The
また、フロントハウジング2の筒内には、円環状に形成されたアーマチャ30が、同アーマチャ30とリヤハウジング6との間に上記アウタクラッチプレート18及びインナクラッチプレート19を挟む位置において、軸方向に摺動可能にスプライン嵌合されている。そして、パイロットクラッチ11は、このアーマチャ30が、電磁石20の電磁力に吸引され、リヤハウジング6との間に各アウタクラッチプレート18及びインナクラッチプレート19を挟み込むように移動することにより、該各アウタクラッチプレート18及びインナクラッチプレート19が摩擦係合するように構成されている。
Further, in the cylinder of the front housing 2, an
このように、駆動力伝達装置1は、電磁石20に対する電力供給を通じてパイロットクラッチ11の作動(摩擦係合力)を制御することが可能である。そして、このパイロットクラッチ11の作動を通じてメインクラッチ10の作動、即ち、フロントハウジング2とインナシャフト3との間で伝達可能な駆動力を自在に制御可能な構成となっている。
As described above, the driving
(アーマチャのパイロットクラッチからの離間抑制構造)
次に、アーマチャ30がパイロットクラッチ11から離間することを抑制するための構造について説明する。
(Arrangement suppression mechanism from the armature pilot clutch)
Next, a structure for suppressing the
円環状に形成されたアーマチャ30のアウタクラッチプレート18との反対向面31には、複数の突部32が立設されている。詳述すると、図2に示すように、同一の四角錐形状の突部32がアーマチャ30の軸心を中心として、回転対称の位置に3箇所立設されている。そして、各突部32の径方向斜面32aは、反対向面31に対して径方向外側に向かうにつれて第2カム16に接近するように鋭角に傾斜した平面によって形成されている。また、各突部32の周方向斜面32bは、アーマチャ30の周方向において第2カム16に接近するように反対向面31に対して鋭角に傾斜した平面によって形成されている。また、突部32の高さは、アーマチャ30と第2カム16との間隔よりも低く形成されている。
A plurality of
駆動力の入力よりフロントハウジング2が高速で回転すると、図3に示すように、該フロントハウジング2内に収容された潤滑油が、フロントハウジング2の回転による遠心力で、矢印Y1で示すように径方向外側に向かって流される。このとき、潤滑油がアーマチャ30の径方向斜面32aにぶつかり、アーマチャ30をパイロットクラッチ11側に付勢する。詳述すると、径方向斜面32aはアーマチャ30の径方向の線に対して傾斜しているため、矢印Y1の方向に流された潤滑油は径方向斜面32aにぶつかり、矢印Y2で示すように径方向斜面32aに沿った方向にその流れの向きを変えられる。このとき、アーマチャ30には、潤滑油から径方向斜面32aと直交する方向の力が加わる。そして、アーマチャ30には、軸方向パイロットクラッチ11側に付勢する力(図3の白抜き矢印の方向)が加わることになり、アーマチャ30はパイロットクラッチ11側に移動する。
When the front housing 2 is rotated at a high speed by the input of the driving force, as shown in FIG. 3, the lubricating oil accommodated in the front housing 2 is a centrifugal force generated by the rotation of the front housing 2, as indicated by an arrow Y1. Flowed radially outward. At this time, the lubricating oil collides with the radial
一方、フロントハウジング2が比較的低速で回転すると、潤滑油は重力によってフロントハウジング2内の下方に偏在するので、アーマチャ30の周方向に潤滑油が流れる。このため、潤滑油がアーマチャ30の周方向斜面32bとぶつかり、径方向斜面32aにぶつかった場合と同様に、アーマチャ30はパイロットクラッチ11側に移動する。さらに、突部32はアーマチャ30の軸心を中心とした回転対称の位置に3箇所立設されているため、各突部32で発生する付勢力が平衡し、がたつくことなくパイロットクラッチ11側への移動が円滑に行われる。
On the other hand, when the front housing 2 rotates at a relatively low speed, the lubricating oil is unevenly distributed downward in the front housing 2 due to gravity, so that the lubricating oil flows in the circumferential direction of the
このようにアーマチャ30はパイロットクラッチ11側に移動するため、アーマチャ30とパイロットクラッチ11との間が離間することが抑制される。そのため、アーマチャ30は電磁石20によって吸引されると、各アウタクラッチプレート18及びインナクラッチプレート19を摩擦係合させることができる。従って、アーマチャ30が、パイロットクラッチ11側に移動する時間を必要とせずに、各アウタクラッチプレート18及びインナクラッチプレート19を摩擦係合させることができるため、駆動力伝達装置1の応答性の低下を抑制できる。
Since the
また、車両が走行する路面状況に合わせて伝達トルクを小さくする場合、つまり電磁石20に供給する電流を小さくし、アーマチャ30を吸引する力が小さくなった場合であっても、電磁石20はアーマチャ30を吸引してパイロットクラッチ11側に移動させることができる。従って、アーマチャ30とパイロットクラッチ11との間が離間して、電磁石20がアーマチャ30をパイロットクラッチ11側に移動させることができずにトルクを伝達できない状態になることがなく、アーマチャ30の作動不良が生じることを抑制できる。
Further, even when the transmission torque is reduced in accordance with the road surface condition where the vehicle travels, that is, even when the current supplied to the
さらに、磁束漏れの発生によって第2カム16が磁化される等の影響によりアーマチャ30が第2カム16側に移動した場合には、アーマチャ30と第2カム16との間隔が狭くなるため、アーマチャ30と第2カム16との間を流れる潤滑油の流速が速くなる、即ち突部32にぶつかる潤滑油の流速が速くなる。従って、アーマチャ30は強い力でパイロットクラッチ11側に付勢されるため、アーマチャ30がパイロットクラッチ11から離間した状態になることを抑制できる。一方、アーマチャ30がアウタクラッチプレート18側に接近した場合には、アーマチャ30と第2カム16との間隔が広くなるため、アーマチャ30と第2カム16との間を流れる潤滑油の流速が遅くなる、即ち突部32にぶつかる潤滑油の流速が遅くなる。従って、アーマチャ30がパイロットクラッチ11側に付勢される力が弱くなる。そのため、パイロットクラッチ11の非作動時に、アーマチャ30がアウタクラッチプレート18とインナクラッチプレート19との距離を縮めて、引きずりトルクが増加することを抑制できる。
Further, when the
以上記述したように、本実施の形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)四角錐形状の突部32をアーマチャ30の軸心を中心とした回転対称の位置に3箇所立設した。各突部32の径方向斜面32aを、アーマチャ30の径方向外側に向かうにつれて第2カム16に接近するように反対向面31に対して鋭角に傾斜した面によって形成した。また、各突部32の周方向斜面32bを、アーマチャ30の周方向において第2カム16に接近するように反対向面31に対して鋭角に傾斜した面によって形成した。駆動力の入力よりフロントハウジング2が高速で回転すると、該フロントハウジング2内に収容された潤滑油が、フロントハウジング2の回転による遠心力でその径方向外側に向かって流され、潤滑油がアーマチャ30の径方向斜面32aにぶつかり、アーマチャ30をアウタクラッチプレート18側に付勢する。一方、フロントハウジング2が比較的低速で回転すると、潤滑油は重力によってフロントハウジング2内の下方に偏在するので、アーマチャ30の周方向に潤滑油が流れ、潤滑油がアーマチャ30の周方向斜面32bとぶつかり、アーマチャ30をアウタクラッチプレート18側に付勢する。このようにしてアーマチャ30は、アウタクラッチプレート18側に付勢されることによってパイロットクラッチ11側に移動するため、アーマチャ30とパイロットクラッチ11との間が離間することが抑制され、アーマチャ30の作動不良を生ずることがなく、駆動力伝達装置1の応答性の低下を効果的に抑制できる。
As described above, according to the present embodiment, the following effects can be obtained.
(1) Three quadrangular
(2)突部32はアーマチャ30の軸心を中心とした回転対称の位置に3箇所立設されているため、各突部32で発生する付勢力が平衡し、がたつくことなくパイロットクラッチ11側への移動が円滑に行われる。
(2) Since the
(3)アーマチャ30が第2カム16側に移動した場合には、突部32にぶつかる潤滑油の流速が速くなるため、強い力でアウタクラッチプレート18側に付勢されるので、アーマチャ30をパイロットクラッチ11からより離間した状態になることを抑制できる。
(3) When the
(4)アーマチャ30がアウタクラッチプレート18と接触するような位置に移動した場合には、突部32にぶつかる潤滑油の流速が遅くなるため、アーマチャ30をアウタクラッチプレート18側に付勢される力が弱くなるので、引きずりトルクを増加させることを抑制できる。
(4) When the
尚、上記各実施の形態は、以下の態様で実施してもよい。
・本実施形態では、突部32を3箇所に設けたが、これに限らず、アーマチャ30が軸方向に沿って移動すれば、突部32の数は3箇所より少なくてもよく、また、3箇所よりも多くてもよい。さらに、本実施形態では、突部32を径方向に一列のみ立設したが、複数列立設してもよい。
In addition, you may implement each said embodiment in the following aspects.
-In this embodiment, although the
・本実施形態では、同一形状の突部32をアーマチャ30の軸心を中心とした回転対称の位置に立設したが、各突部の形状を同一にせずともよく、また、回転対称の位置に立設せずともよい。
In the present embodiment, the
・本実施形態では、突部32の形状を四角錘形状としたが、これに限らず、径方向外側に流れる潤滑油の流れを第2カム16側に向かう方向の流れに変更させる径方向斜面及び、周方向に沿って流れる潤滑油の流れをパイロットクラッチ11の反対側方向に向かう流れに変更させる周方向斜面の少なくとも一方の斜面を有した突部であればよい。例えば、図4(a)に示すように、三角錐形状の突部42をアーマチャ30の軸心を中心とした回転対称の位置に3箇所立設し、径方向斜面42a及び周方向斜面42bを形成してもよい。
-In this embodiment, although the shape of the
また、図4(b)に示すように、突部52を三角柱形状にして、三角柱の側面と反対向面31とを当接させ、残りの2つの側面を周方向斜面52bとして周方向に向けて立設してもよい。さらに、反対向面31と当接させた側面以外の残りの側面を径方向に向けて突部52を立設してもよい。このように、径方向斜面又は周方向斜面のいずれか一方のみをアーマチャ30に形成してもよい。
Further, as shown in FIG. 4B, the
・本実施形態では、複数の突部32を立設したが、アーマチャ30の全周に亘って1つの突部を形成してもよい。例えば、図4(c)に示すように、アーマチャ30の全周に亘って環状に断面三角形状の突部62を立設して、径方向斜面62aを形成してもよい。
In the present embodiment, the plurality of
・本実施形態では、アーマチャ30に突部32を設けたが、これに限らず、図4(d)に示すように、反対向面31に径方向内側に向かうほどアーマチャ30が薄くなるようなテーパ面72を形成して径方向斜面72aを形成してもよい。このようにすることで、アーマチャ30の厚みを増すことなくアウタクラッチプレート18側への付勢力を発生させることができ、駆動力伝達装置1の軸方向長さを短縮できる。また、テーパ面72に突部32を形成してもよい。このようにすることで、パイロットクラッチ11側に付勢する力を強くすることができる。
-In this embodiment, although the
1…駆動力伝達装置、2…フロントハウジング、3…インナシャフト、10…メインクラッチ、11…パイロットクラッチ、12…カム機構、13,18…アウタクラッチプレート、14,19…インナクラッチプレート、15…第1カム、16…第2カム、20…電磁石、30…アーマチャ、31…反対向面、32,42,52,62…突部、32a,42a,62a,72a…径方向斜面、32b,42b,52b…周方向斜面、72…テーパ面。
DESCRIPTION OF
Claims (4)
前記アーマチャの前記クラッチプレートとの反対向面には、前記アーマチャの径方向外側に向かうにつれて前記カム部材側に接近するように傾斜した径方向斜面、及び、前記アーマチャの周方向において前記カム部材側に接近するように傾斜した周方向斜面のうちの少なくとも1つの斜面が形成されたことを特徴とする駆動力伝達装置。 A cylindrical first rotating body that is rotated by an input of a driving force, an axial second rotating body that is coaxially disposed rotatably in the first rotating body, and the first rotating body and the second rotating body. A first clutch that is arranged in between and pressed in the axial direction to connect the first rotating body and the second rotating body so as to transmit torque; a second clutch juxtaposed in the axial direction of the first clutch; Torque based on the rotational difference between the first rotating body and the second rotating body, which is provided between the first clutch and the second clutch and is transmitted via the second clutch, is used as an axial pressing force. A cam mechanism that presses the first clutch by converting and moving the cam member in the axial direction; and a lubricating oil that is contained in the first rotating body at a predetermined filling rate, and the second clutch is driven Electromagnets that are the source, and multiple axially arranged An annular armature that is arranged in parallel with the latch plate and in the axial direction of the cam member so as to be axially movable at a position sandwiching the clutch plates between the electromagnets and to rotate integrally with the first rotating body. A driving force transmission device configured as an electromagnetic clutch that frictionally engages each clutch plate by a pressing force of the armature that is attracted and moved by the electromagnet,
On the surface of the armature opposite to the clutch plate, a radially inclined surface that is inclined so as to approach the cam member side toward the radially outer side of the armature, and the cam member side in the circumferential direction of the armature A driving force transmission device, wherein at least one of slopes in the circumferential direction inclined so as to approach is formed.
前記径方向斜面及び前記周方向斜面のうちの少なくとも1つの斜面は、前記反対向面に立設された突部によって形成されたことを特徴とする駆動力伝達装置。 The driving force transmission device according to claim 1,
At least one of the radial slope and the circumferential slope is formed by a protrusion standing on the opposite surface.
同一形状の前記突部が前記反対向面上において、前記アーマチャの軸心を中心とした回転対称の位置に形成されたことを特徴とする駆動力伝達装置。 The driving force transmission device according to claim 2,
The drive force transmission device according to claim 1, wherein the protrusions having the same shape are formed at rotationally symmetrical positions around the axis of the armature on the opposite surface.
前記径方向斜面は、前記アーマチャを、該アーマチャの板厚が径方向外側から径方向内側に向かって減少するテーパ状にすることにより形成されたことを特徴とする駆動力伝達装置。 The driving force transmission device according to claim 1,
The driving force transmission device according to claim 1, wherein the radial slope is formed by tapering the armature so that a plate thickness of the armature decreases from a radially outer side toward a radially inner side.
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