JP2008155984A - 内容物付着防止用蓋材の製造方法 - Google Patents

内容物付着防止用蓋材の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ヨーグルト等の柔らかい内容物がヒートシール材層であるホットメルト層面に付着し難い蓋材を得る。
【解決手段】本発明の内容物付着防止用蓋材の製造方法は、厚さ12μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(1)が厚さ35μmのアルミニウム箔(2)の上面に接合せられかつアルミニウム箔(2)にアンカーコート層が設けられてなる基材層(3)の下面に厚さ20μmのポリエチレンからなる中間層(4)を介して塗工ロールによりホットメルトを15g/m塗布し、ホットメルト層(5)が形成せられた基材層(3)をシリコン製ニップロールで加圧し、ホットメルト層(5)の平均表面粗さが0.3μmでかつ最大表面粗さが5.0μmの内容物付着防止用蓋材を得る。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ヨーグルト、プリン、ゼリー等の食品容器に好適な内容物付着防止用蓋材の製造方法に関する。
なお、この明細書および特許請求の範囲を通じて%は、重量%である。
ヨーグルト、プリン、ゼリー等の食品容器用の蓋材には、基材層の下面にヒートシール材層が積層された構成のものが使用されている。そして、ヒートシール材層としては、エチレン酢酸ビニル共重合体等を主成分とするホットメルトが基材層にコーティングせられたものがある。
容器の内容物がヨーグルト等のような柔らかいゲル状の食品の場合、充填容器の輸送時の揺れや消費者が商品購入後傾けた際に、内容物が蓋のヒートシール材層表面に付着し、容器内に落ちずにそのまま残り、容器の開封時に内容物が飛び出して手や衣服を汚したり、蓋に付いた内容物を舐めて舌を切ったりする恐れがある。また、開封した際に見栄えが悪いという問題もある。
そこで、ヨーグルト等の内容物が付着しない蓋材の出現が要望せられており、これにこたえるものとして、例えば、下記特許文献1には、ヒートシール材層が、付着防止効果を有する非イオン界面活性剤又は疎水性添加物の少なくとも1種を含むポリオレフィンからなるものが提案されている。
この提案発明によるものは、例えば、グリセリン脂肪酸エステルやポリグリセリン脂肪酸エステルがポリオレフィンに対して0.5〜10%添加され、加熱エージング処理によって該物質をヒートシール層表面に析出させようとするものであるが、ヒートシール層の厚さに制限(35〜50μm)があるとともにエージング処理条件によって析出量が変動するため、安定性に欠けるものである。
そこで、本出願人は、先に上記の問題を解消し、ヨーグルト等の柔らかい内容物が蓋のヒートシール材層面に付着し難く、仮に一旦付着したとしても自然に流れ落ちやすい内容物付着防止用蓋材として、基材層とその下に形成せられたヒートシール材層とを備えた蓋材において、ヒートシール材層がワックス成分を40〜70%含有するとともに、ヒートシール材層の平均表面粗さ(Ra)が0.05〜5μmで、かつ最大表面粗さ(Rmax)が10μm以下としたものを提案した(特願2005−350387)。
本出願人は、上記蓋材におけるヒートシール材層の形成方法について検討した結果、ヒートシール材層の表面を平滑にするためには、ポリエチレン等のオレフィン系樹脂からなるフィルムを貼り合わせる方法が有利であることが分かったが、ワックス成分の含有量が40〜70%と多いためにフィルム化することが困難であった。そこで、エチレン酢酸ビニル共重合体等を主成分とするホットメルトをグラビアロールにより基材層にコーティングする方法について実験研究したところ、コーティングする際に、ホットメルトの表面にグラビアロールのメッシュが転写されるために、ホットメルトの表面を上記の通りに制御することができなかった。
特開2002−37310号公報
本発明の目的は、上記の問題を解決した内容物付着防止用蓋材の製造方法を提供するにある。
請求項1の発明による内容物付着防止用蓋材の製造方法は、基材層とその下に形成せられたホットメルト層とを備えた蓋材において、ホットメルト層がワックス成分を40〜70%含有するとともに、ホットメルト層の平均表面粗さ(Ra)が0.05〜5μmで、かつ最大表面粗さ(Rmax)が10μm以下である内容物付着防止用蓋材の製造方法であって、基材層の表面に塗工ロールによりホットメルトを塗布する工程と、ホットメルト層が形成せられた基材層をニップロールで加圧してホットメルト層の表面を前記表面粗さに平滑化する工程からなることを特徴とするものである。
請求項1の発明において、ホットメルト層におけるワックス成分含有量を40〜70%に限定したのは、ワックス成分含有量が40%未満では、ヨーグルト等の内容物のヒートシール材層への付着防止効果が乏しく、70%を超えると、ヒートシール材層のシール強度低下をもたらすからである。また、ホットメルト層の平均表面粗さを0.05〜5μmに限定し、かつ最大表面粗さを10μm以下に限定したのは、ホットメルト層の平均表面粗さが0.05μm未満であると、前記内容物の付着防止効果は大きいが、蓋材をコイル状に巻回した際にブロッキング現象が生じ、5μmを超えると、内容物の付着防止効果が少なくなり、また、最大表面粗さが10μmを超えても、内容物の付着防止効果が少なくなるからである。
基材層としては、防食用フィルムが被覆せられたアルミニウム箔等の金属箔、合成樹脂フィルムにアルミニウムを蒸着したものまたは厚紙単体からなるものがある。防食用フィルムの具体例としては、ポリエチレンテレフタレートのポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン等が挙げられ、その厚さは10〜50μmである。
塗工ロールによるホットメルトの塗布量は、通常10〜25g/mであり、塗工ロールとバックロールのロール間隙やロール速度等により調整せられる。塗布量を10〜25g/mに調整するためのロール間隙は、50〜200μmであり、加工速度は、50〜200m/分である。塗工ロールにより塗布されたホットメルトは、後で平滑化されるので、塗工ロール自体の表面粗度は、特に問題にする必要はない。
ホットメルトの具体例としては、エチレン酢酸ビニル共重合体等を主成分とするものが挙げられる。ホットメルトの組成は、エチレン酢酸ビニル共重合体にワックスを40〜70%添加し、必要に応じ、ロジンやテルペン樹脂等の粘着付与剤、酸化ケイ素、酸化チタン等のブロッキング防止剤等が添加される。
基材層とホットメルト層との間に、通常は、剛性やヒートシール時のクッション性を付与するためにポリエチレン、ポリプロピレン等よりなる中間合成樹脂層が介在せられる。中間樹脂層の厚さは、5〜40μmである。
請求項2の発明は、請求項1記載の内容物付着防止用蓋材の製造方法において ワックス成分が50〜60%であるとともに、平均表面粗さが0.1〜2μmで、かつ最大表面粗さが5μm以下であり、請求項1記載の内容物付着防止用蓋材におけるワックス成分、平均表面粗さおよび最大表面粗さの各範囲のなかでもこれらの範囲がとくに好ましい。
請求項3の発明は、請求項1または2記載の内容物付着防止用蓋材の製造方法において、ニップロールの加圧力が2〜5Kg/cmであることを特徴とするものである。
ニップロールによる加圧条件は、2〜5kg/cmが好ましく、特に3〜4kg/cmが好ましい。2kg/cm未満の場合は、加圧力が弱いために所定の平滑化が得られず、5kg/cmを超える場合は、ホットメルト層が薄くなり過ぎる恐れがある。
請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれか一項に記載の内容物付着防止用蓋材の製造方法において、ニップロールが冷却されていることを特徴とするものである。
塗工ロールにより塗布したホットメルトは、130〜190℃程度の熱を持っており、このためニップロールの温度が上昇し、加工速度に制限を受けて作業性が悪くなるので、ニップロールを冷却することが好ましい。冷却は水冷によるのが一般的である。
請求項5の発明は、請求項1ないし4のいずれか一項に記載の内容物付着防止用蓋材の製造方法において、ニップロールの平均表面粗さ(Ra)が0.01〜3μmに調整せられていることを特徴とするものである。
ニップロールの平均表面粗さ(Ra)をこのように調整するのは、ニップロールの表面はできるだけ平滑であることが好ましいからである。
請求項6の発明は、請求項1ないし5のいずれか一項に記載の内容物付着防止用蓋材の製造方法において、ニップロールがシリコン製または離型剤を塗布したスチール製であることを特徴とするものである。
ニップロールをシリコン製または離型剤を塗布したスチール製にすることにより、ニップロールにホットメルトが付着しない。
本発明の内容物付着防止用蓋材の製造方法によれば、ホットメルトの表面がニップロールにより平滑化され、基材層とその下に形成せられたホットメルト層とを備えた蓋材において、ホットメルト層の平均表面粗さ(Ra)が0.05〜5μmで、かつ最大表面粗さ(Rmax)が10μm以下になるように制御することができる。その結果、ヒートシール材層となるホットメルト層の表面の摩擦係数が低くなり、ヨーグルト等の柔らかい内容物が蓋のホットメルト層面に付着し難くなるし、ホットメルト層の平均表面粗さが0.05〜5μmで、かつ最大表面粗さが10μm以下であるから、ホットメルト層の表面が平滑になり、内容物が蓋のホットメルト層面に付着し難く、仮に一旦付着したとしても自然に流れ落ちやすくなる。
本発明をどのように実施するかを具体的に説明するために、以下に実施例を比較例とともに示す。
図1は、本発明の製造方法で得ようとする内容物付着防止用蓋材の構造を示すもので、蓋材は、厚さ12μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(1)が厚さ35μmのアルミニウム箔(2)の上面にドライラミネート接着剤により接合せられかつアルミニウム箔(2)にアンカーコート層が設けられてなる基材層(3)の下面に厚さ20μmのポリエチレンからなる中間層(4)を介してホットメルト層(5)が形成せられたものである。前記ホットメルトは、ワックス55%、ロジン5%、酸化ケイ素1%、残部エチレン酢酸ビニル共重合体よりなるものである。
上記内容物付着防止用蓋材を得るために、まず基材層(3)をつくり、表1の条件で、基材層(3)の表面に中間層(4)を介して塗工ロールによりホットメルトを塗布し、ホットメルト層(5)が形成せられた基材層(3)をシリコン製ニップロールで加圧してホットメルト層(5)の表面を表1の表面粗さに平滑化した。この際、塗工ロールの速度を100m/分とし、ロール間隙を変えて塗布量を調整した。
本発明の実施例および比較例によるものは、表1のとおりであった。
Figure 2008155984
本発明に基づく実施例1〜5により製造せられた蓋材におけるホットメルトの表面の粗度は、平均表面粗さ(Ra)が0.05〜5μmの範囲内で、かつ最大表面粗さ(Rmax)が10μm以下であり、ヨーグルトの付着量が極めて少なかった。
本発明の実施形態の垂直断面図である。
符号の説明
(3)基材層
(5)ホットメルト層

Claims (6)

  1. 基材層とその下に形成せられたホットメルト層とを備えた蓋材において、ホットメルト層がワックス成分を40〜70%含有するとともに、ホットメルト層の平均表面粗さ(Ra)が0.05〜5μmで、かつ最大表面粗さ(Rmax)が10μm以下である内容物付着防止用蓋材の製造方法であって、基材層の表面に塗工ロールによりホットメルトを塗布する工程と、ホットメルト層が形成せられた基材層をニップロールで加圧してホットメルト層の表面を前記表面粗さに平滑化する工程からなることを特徴とする内容物付着防止用蓋材の製造方法。
  2. ワックス成分が50〜60%であるとともに、平均表面粗さ(Ra)が0.1〜2μmで、かつ最大表面粗さ(Rmax)が5μm以下であることを特徴とする請求項1記載の内容物付着防止用蓋材の製造方法。
  3. ニップロールの加圧力が2〜5Kg/cmであることを特徴とする請求項1または2記載の内容物付着防止用蓋材の製造方法。
  4. ニップロールが冷却されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の内容物付着防止用蓋材の製造方法。
  5. ニップロールの平均表面粗さ(Ra)が0.01〜3μmに調整せられていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の内容物付着防止用蓋材の製造方法。
  6. ニップロールがシリコン製または離型剤を塗布したスチール製であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載の内容物付着防止用蓋材の製造方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012136225A (ja) * 2010-12-24 2012-07-19 Showa Denko Packaging Co Ltd 内容物付着防止蓋材
JP2012153430A (ja) * 2011-01-28 2012-08-16 Showa Denko Packaging Co Ltd 内容物付着防止蓋材
JP2012171668A (ja) * 2011-02-23 2012-09-10 Showa Denko Packaging Co Ltd 包装用ヒートシール容器
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JP2012250776A (ja) * 2012-09-27 2012-12-20 Showa Denko Packaging Co Ltd 内容物付着防止蓋材

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