JP2008154465A - 木材製品の管理方法およびプライマーセット - Google Patents

木材製品の管理方法およびプライマーセット Download PDF

Info

Publication number
JP2008154465A
JP2008154465A JP2006343720A JP2006343720A JP2008154465A JP 2008154465 A JP2008154465 A JP 2008154465A JP 2006343720 A JP2006343720 A JP 2006343720A JP 2006343720 A JP2006343720 A JP 2006343720A JP 2008154465 A JP2008154465 A JP 2008154465A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
primer
seq
variant
base sequence
sequence represented
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006343720A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5240974B2 (ja
Inventor
Shiyougo Ishio
将吾 石尾
Kentaro Nakamura
中村  健太郎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Forestry Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Forestry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Forestry Co Ltd filed Critical Sumitomo Forestry Co Ltd
Priority to JP2006343720A priority Critical patent/JP5240974B2/ja
Publication of JP2008154465A publication Critical patent/JP2008154465A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5240974B2 publication Critical patent/JP5240974B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)

Abstract

【課題】木材製品の原材料となった木の出所を同定してその履歴を管理する木材製品の管理方法およびそれに用いるプライマーセットを提供することを課題とする。
【解決手段】木材製品からDNAを抽出し、それを鋳型として、マイクロサテライト領域を増幅するためのプライマーセットを用いてPCRにより、DNAを増幅し、得られるDNA産物の塩基長を解析することにより、その木材製品の原材料となった木の出所を同定してその履歴を管理することができる。
【選択図】なし

Description

本発明は、木材製品の管理方法およびプライマーセットに関する。更に詳細には、木材製品のDNA個体識別をマイクロサテライト領域に基いて行うことにより、その木材製品の原材料となった木の出所を同定しその履歴を管理する木材製品の管理方法、およびマイクロサテライト領域をPCR法により増幅するために用いることができるプライマーセットに関する。
木材製品の原材料として天然林や人工林から大量の木が伐り出されているが、生物多様性の保護の観点から天然林の伐採は避けるべきである。また地球温暖化の観点からも、植林と伐採のサイクルを繰り返す持続的な管理がなされた人工林の構築が望まれている。21世紀は環境の時代と呼ばれ、無秩序に伐採された天然林産の木材よりも、持続的な管理のなされた人工林産の木材の方が消費者に受け入れられ易い状況であると考えられる。しかし、これまで製品まで加工された木材の履歴を厳密に明らかにする方法はなかった。
苗から丸太、製品までの履歴をたどる場合には以下の方法が考えられる。林地において伐採する際、植栽時の記録を参照して丸太にペンキや焼印、ICチップなどの方法で個体を識別する印を付け、林地から工場までの過程で適宜、記録をつける。工場ではその記録を引き継ぎ、加工後の製品に対して印刷、シール、焼印、ICチップなどの方法で印を付ける。しかし合板や机、椅子などの複数の木材からなる製品の場合、部位ごとに印を付けることは現実的とは言い難い。また故意や過失による印の付け間違いや、丸太の樹皮の脱落などにより印が失われてしまう可能性は否定できない。
このように従来の技術では、履歴の正確性という点で満足とは言えず、製品に産地や個体の情報が付いていても必ずしもその製品の情報とは言えない為、消費者はそのデータを公表している企業を信頼するしかないというのが実情である。従って人工林産の木材または認証材と謳っても訴求力があるとは言い難い。
非特許文献1に記載のように、RAPD(Random Amplified Polymorphic DNA)分析によるDNA個体識別法を使ったスギ丸太のクローン識別が試みられているが、伐採後1ヶ月以内で樹皮が付いたものに限定されており、加工後の木材製品の識別には至っていない。
2005年、木材の育種「特別号」、27−29頁、「スギ流通丸太を対象としたクローン識別の試み」
本発明の課題は、木材製品の個体識別を行うことによって原材料の履歴を消費者に開示し、訴求力のある木材製品の管理方法を提供することにある。更には、このような木材製品の管理方法に用いることができるマイクロサテライト領域をPCR法により増幅するためのプライマーセットを提供することにある。
本発明者らは前記状況にかんがみ、丸太や加工後の木材製品の個体識別法について鋭意研究を重ねた結果、樹木の苗または立木の葉からDNA抽出して遺伝型、具体的には、マイクロサテライト領域を把握しておき、伐採後の丸太や加工後の木材製品からDNA抽出して遺伝型、すなわち、マイクロサテライト領域を比較することよって個体識別を行い、木材製品の出所、履歴を同定して管理できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、木材製品のDNA個体識別をマイクロサテライト領域に基いて行うことにより、その木材製品の原材料となった木の出所を同定してその履歴を管理する木材製品の管理方法に関する。
更に、本発明は、マイクロサテライト領域を増幅するためのプライマーセットであって、以下の21種類から選ばれるプライマーセットに関する:
配列番号1または2で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体と、配列番号3で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体とからなるプライマーセット;
配列番号4または5で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体と、配列番号6で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体とからなるプライマーセット;
配列番号7または8で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体と、配列番号9で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体とからなるプライマーセット;
配列番号10または11で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体と、配列番号12で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体とからなるプライマーセット;
配列番号13または14で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体と、配列番号15で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体とからなるプライマーセット;
配列番号16または17で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体と、配列番号18で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体とからなるプライマーセット;
配列番号19または20で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体と、配列番号21で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体とからなるプライマーセット;
配列番号22または23で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体と、配列番号24で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体とからなるプライマーセット;
配列番号25または26で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体と、配列番号27で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体とからなるプライマーセット;
配列番号28または29で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体と、配列番号30で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体とからなるプライマーセット;
配列番号31または32で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体と、配列番号33で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体とからなるプライマーセット;
配列番号34または35で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体と、配列番号36で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体とからなるプライマーセット;
配列番号37または38で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体と、配列番号39で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体とからなるプライマーセット;
配列番号40または41で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体と、配列番号42で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体とからなるプライマーセット;
配列番号43または44で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体と、配列番号45で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体とからなるプライマーセット;
配列番号46または47で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体と、配列番号48で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体とからなるプライマーセット;
配列番号49または50で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体と、配列番号51で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体とからなるプライマーセット;
配列番号52または53で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体と、配列番号54で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体とからなるプライマーセット;
配列番号55または56で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体と、配列番号57で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体とからなるプライマーセット;
配列番号58または59で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体と、配列番号60で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体とからなるプライマーセット;および
配列番号61または62で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体と、配列番号63で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体とからなるプライマーセット。
以下に詳細に説明するように、本発明の木材製品の原材料の出所、履歴を管理する方法は、植物個体の固有の生物学的情報を用いてその出所、履歴を同定し管理するために、従来起こりえた詐称や過失による表示間違えを完全になくすことができ、消費者がその木材製品の原材料となった木材が天然林由来なのか、あるいは人工林(認証林を含む)由来なのか選択して購入することが出来る。その結果として、人工林産由来の木材が優先的に利用され、天然林の違法伐採が減少することによって生物多様性が守られる。
また、本発明によれば、丸太はもとより、合板やLVL、ブロックボードといった加工された木材製品においても個体識別が可能である。ヒノキを例にすれば、約80年生の木の樹皮から50年前までの組織から個体識別が可能である。
また合板、LVL、ブッロクボードなどの製造時において230℃まで加熱して製造されたものであっても製造時の熱により識別不能とはなりえない。
本発明木材製品の管理方法においては、木材製品のDNA個体識別をマイクロサテライト領域に基いて行い、その木材製品の原材料となった木の出所を同定してその履歴を管理する。
マイクロサテライト領域は、植物のゲノム中に存在する、シトシンとアデニン、チミンとグアニンなどの数塩基からなるモチーフの繰り返し配列であり、高頻度で広く分布することが知られたDNA領域である。マイクロサテライト領域を増幅するように設計されたPCRマーカーの多くは、多型性が抜きん出て高くしかも共優性であることから、精密な遺伝子解析に適しており、近年、育種学、集団遺伝学などの分野に重用されている。従って、木材製品からDNAを抽出し、そのDNAを鋳型とし、マイクロサテライト領域を含むマイクロサテライトマーカーをPCRによって増幅し、増幅されたマイクロサテライトマーカーの塩基長によって木材製品の個体識別が可能となる。
マイクロサテライトマーカーは、植物のゲノム中に存在するマイクロサテライト領域に隣接する両端の塩基配列を、dual−suppression−PCR法(練春蘭ら、日林誌86(2),191−198,2004;Chunlan Lian et al.,Journal of Plant Research,114,381−386,2001;Chunlan Lian et al.,Molecular Ecology Notes 2,211−213,2002)により特定することができる。このようにして特定されたマイクロサテライトマーカーにより、PCRによって増幅するためのプライマーセットを設計することができる。
以後の実施例1の表1に記載されているように、本発明により、クマツヅラ科グメリナ属グメリナ(Gmelina arborea Roxb.)、パンヤ科パンヤノキ属ランドウ(Ceiba pentandra)およびマツ科マツ属ラジアータパイン(Pinus radiata)のマイクロサテライト領域を同定、識別するためのプライマーセットが新たに見出された。具体的には、グメリナ用プライマーセットとしては、以下のものが挙げられる。
配列番号1または2で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体と、配列番号3で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体とからなるプライマーセット;
配列番号4または5で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体と、配列番号6で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体とからなるプライマーセット;
配列番号7または8で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体と、配列番号9で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体とからなるプライマーセット;
配列番号10または11で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体と、配列番号12で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体とからなるプライマーセット;
配列番号13または14で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体と、配列番号15で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体とからなるプライマーセット;
配列番号16または17で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体と、配列番号18で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体とからなるプライマーセット;
配列番号19または20で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体と、配列番号21で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体とからなるプライマーセット;および
配列番号22または23で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体と、配列番号24で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体とからなるプライマーセット。
ランドウ用プライマーセットとしては、以下のものが挙げられる。
配列番号25または26で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体と、配列番号27で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体とからなるプライマーセット;
配列番号28または29で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体と、配列番号30で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体とからなるプライマーセット;
配列番号31または32で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体と、配列番号33で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体とからなるプライマーセット;
配列番号34または35で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体と、配列番号36で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体とからなるプライマーセット;
配列番号37または38で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体と、配列番号39で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体とからなるプライマーセット;
配列番号40または41で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体と、配列番号42で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体とからなるプライマーセット;および
配列番号43または44で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体と、配列番号45で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体とからなるプライマーセット。
ラージアパタイン用プライマーセットとしては、以下のものが挙げられる。
配列番号46または47で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体と、配列番号48で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体とからなるプライマーセット;
配列番号49または50で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体と、配列番号51で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体とからなるプライマーセット;
配列番号52または53で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体と、配列番号54で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体とからなるプライマーセット;
配列番号55または56で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体と、配列番号57で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体とからなるプライマーセット;
配列番号58または59で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体と、配列番号60で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体とからなるプライマーセット;および
配列番号61または62で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体と、配列番号63で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体とからなるプライマーセット。
上記のプライマーセットにおいて、変異体とは、それぞれのプライマーの各配列番号に示す塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するものを指す。ここでいうストリンジェントな条件でハイブリダイズするとは、PCR法による増幅における、2本鎖DNAの変性後のアニーリングの工程で、アニーリングと同様の条件下で、各配列番号に示す塩基配列に相補的な塩基配列とハイブリダイズすることを指す。このようなアニーリングと同様の条件としては、例えば、通常のPCR反応用緩衝液中で、dNTP(dATP、dTTP、dGTP、dCTP)およびDNAポリメラーゼと混合し、混合物を、例えば43℃から68℃の温度で反応させる条件が挙げられる。より具体的には、以後の実施例1において採用されるPCRにおけるアニーリング条件が挙げられる。また、同様にプライマーとしての機能を有するとは、PCRによる、同一個体からのゲノムDNAの増幅において、プライマーとして使用した場合に、同様に、マイクロサテライト領域を増幅できることを指す。
本発明においては、上記のプライマーセット以外にも、既に公知のプライマーセットを使用できることは言うまでもない。このような公知のプライマーセットとしては、例えば、以後に記載する実施例1の表2に示されているように、スギ科スギ属(Cryptomeria japonica)スギ用のプライマーセット(Moriguchi Y.,Iwata H.,Ujino−Ihara T.,Yoshimura k.,Taira H.,Tsumura Y.(2003)Development and characterization of microsatellite markers for Cryptomeria japonica D.Don.Theor.Appl.Genet.106:751−758)ヒノキ科ヒノキ属(Chamaecyparis obtusa)ヒノキ用のプライマーセット(Nakao Y.,Iwata H.,Matsumoto Y.,Tsumura Y.,Tomaru N.(2001)Highly polymorphic microsatellite markers in Chamaecyparis obtusa.Can.J.For.Res.31:2248−2251)を挙げることができる。また、特開2006−141368号公報の記載されるモルッカネム用のプライマーセットを挙げることもできる。
上記したプライマーセットを用いて、木材製品から抽出したDNAを鋳型とし、マイクロサテライト領域を含むマイクロサテライトマーカーをPCRによって増幅し、増幅されたマイクロサテライトマーカーの塩基長によって木材製品の個体識別ができる。木材製品からのDNA抽出は、CTAB法やSDS法などの定法により行うことができる、また、PCR反応後の増幅したDNAの断片長の解析は、DNAシークエンサーを用いたキャピラリー電気泳動や、ガラス板を用いたポリアクリルアミド電気泳動、マススペクトル法等によって行うことが出来る。キャピラリー電気泳動の場合には、プライマーの片側を蛍光標識して蛍光検出器で検出すればよく、ガラス板を用いたポリアクリルアミド電気泳動の場合には、エチジウムブロマイドや銀染色等の定法を用いて検出することが出来る。
以上に詳述したようにして、木材製品のDNA個体識別をマイクロサテライト領域に基いて行うことにより、その木材製品の原材料となった木の出所を同定してその履歴を管理することができる。ここで、例えば、当該木材製品の原材料となった木の苗や葉などからDNAを抽出して、上記した方法により、そのマイクロサテライト領域を予め同定しておき、この同定データと、木材製品からのDNAから同定したマイクロサテライト領域を照合することにより、木材製品の原材料となった木の出所を同定し管理することができる。このようにすれば、木材製品の原材料となった木の苗を同定して苗の植えられた林地を同定してその履歴を管理することもできる。
本発明では、木材製品としては、特に制限されず、いずれの木材製品も対象とすることができる。木材製品としては、例えば、丸太、合板、LVL(単板積層材)、ブロックボード、パーティクルボードなどが挙げられる。
また、木材製品の原材料としては、針葉樹または広葉樹が好ましいものとして挙げられ、具体的には、グメリナ種、ランドウ種、ラジアータパイン種、モルッカネム種に属する植物、ヒノキ、スギなどが挙げられる。
本発明の方法においては、木材製品の原材料が樹齢80年までの針葉樹や広葉樹の樹木の場合でも、その出所を同定することができる。より具体的には、例えば、以後の実施例1に示されているように、木材製品の原材料が樹齢40年までのヒノキの場合に、その出所を同定し管理することができる。また、例えば、樹齢30年までのスギ、樹齢15年までのラジアータ、樹齢12年までのランドウ、樹齢10年までのメリナ、樹齢7年までのファルカタの場合にも、その出所を同定して管理することができる。
更には、本発明の方法では、以後の実施例1において明らかにされているように、木材製品が、例えば、230℃程度に高温処理して得られたものでも、その出所を同定して管理することができる。
以下に、本発明を実施例に基づいて説明する。本発明は以下の実施例によってなんら限定されるものではなく、本発明の属する技術分野における通常の変更を加えて実施することが出来ることは言うまでもない。
実施例1
1、個体識別用DNAマーカー(マイクロサテライトマーカー)の作製
グメリナ(Gmelina arborea)、ランドウ(Ceiba pentandra)、ラジアータパイン(Pinus radiata)のゲノム中に存在するマイクロサテライト領域に隣接する両端の塩基配列を、dual−suppression−PCR 法(練春蘭ら、日林誌86(2),191−198,2004;Chunlan Lian et al.,Journal of Plant Research,114,381−386,2001;Chunlan Lian et al.,Molecular Ecology Notes 2,211−213,2002)に従って特定し、その塩基配列を基にプライマーセットを設計した。プライマー配列については表1に示した。これらのセットは、それぞれグメリナ種、ランドウ種、ラジアータパイン種に属する植物のゲノム中のマイクロサテライト領域をPCRにより増幅するためのプライマーセットとなるものである。

表1中、GAはグメリナ(Gmelina arborea)を、CPはランドウ(Ceiba pentandra)を、RPはラジアータパイン(Pinus radiata)を示す。
2、木材からのDNA抽出
ヒノキの板、スギ合板、加熱プレスしたグメリナの単板、ランドウのブロックボード、ラジアータパインのLVL(単板積層材)をそれぞれヤスリで削り、粉末とした。粉末0.5gに対して4mlのCTAB溶液(2W/V%臭化セチルトリメチルアンモニウム、1.4M塩化ナトリウム、20mM EDTA、100mM Tris−HCl(pH8.0)、0.5V/V% 2−メルカプトエタノール)を加え、65℃で1時間加温した。ついで、等量のクロロホルム:イソアミルアルコール(24:1)混液を添加し、ゆっくりと混和してから遠心(15,000rpm、5min、18℃)して上清を回収し、この上清に等量のイソプロピルアルコールを加えて混和し、−30℃で10分間静置することによりDNAおよびRNAの混合物を析出させた。析出させた混合物は再び遠心(15,000rpm、7min、4℃)してペレットとして分離し、これをTE緩衝液(1mM EDTA(pH8.0)、10mM Tris−HCl(pH8.0))0.1mlに溶解して10mg/mlのリボヌクレアーゼ(和光純薬(株)製)1μlを加え、37℃で30分間加温してRNAを分解させた後、等量のクロロホルム:イソアミルアルコール(24:1)混液を添加し、ゆっくりと混和してから遠心(15,000rpm、5min、18℃)して上清を回収し、この上清に2倍量の100%エタノールと、1/10倍量の3M酢酸ナトリウムを加えて混和し、−30℃で10分間静置することによりDNAを析出させた。析出させた混合物は再び遠心(15,000rpm、7min、4℃)して得られたペレットに100μlのTE緩衝液を加えて溶解し、以後の操作に供した。
3.PCR反応によるマイクロサテライト領域の増幅
抽出したDNAを鋳型として、表1または表2に示すプライマーセットを用いて、QIAGEN Multiplex PCR Kit((株)キアゲン製)によりPCR反応を行った。即ち、1μlのDNA溶液に、2×QIAGEN Multiplex PCR Master Mixを5μl、2μMの表1に示すフォワードプライマー1か2のいずれか1μlと、あるいは表2のフォワードプライマーの1μlと、2μMの蛍光標識された表1または表2に示すリバースプライマーを1μl加え、滅菌蒸留水で全液量を10μlとした。これを以下の条件で反応した。
ステップ1:95℃ 15分 1サイクル
ステップ2:94℃ 30秒→57℃ 90秒→72℃ 60秒 40サイクル
ステップ3:60℃ 30分 1サイクル
PCR 産物は、ABI PRISM 3130 Genetic Analyzer(Applied Biosystems(株)製)を用いて解析した。

表2中、Cjgはスギ(Cryptomeria japonica)、Coはヒノキ(Chamaecyparis obtuse)を示す。それぞれMoriguchi Y.,Iwata H.,Ujino−Ihara T.,Yoshimura k.,Taira H.,Tsumura Y.(2003)Development and characterization of microsatellite markers for Cryptomeria japonica D.Don.Theor.Appl.Genet.106:751−758 およびNakao Y.,Iwata H.,Matsumoto Y.,Tsumura Y.,Tomaru N.(2001)Highly polymorphic microsatellite markers in Chamaecyparis obtusa.Can.J.For.Res.31:2248−2251を参考にした。
4.結果
(1)解析結果のいくつかの例を図に示す。図1は実験に用いたヒノキの木材の断面を示す模式図である。図1に示すように、約40年生のヒノキ板をサンプルとし、中心から樹皮に向かって10年ごとに、40−1、40−2、40−3および40−4に示す幅の断面上からそれぞれサンプルを採取し、DNAを抽出して、配列番号72および73のプライマーセットを用いてPCR増幅し、ABI PRISM 3130 Genetic Analyzer(Applied Biosystems(株)製)を用いて解析した結果を、それぞれ図3から図6に示した。また、図2に示すように、約80年生のヒノキ板をサンプルとし、中心から樹皮に向かって10年ごとに、80−1、80−2、80−3、80−4、80−5、80−6、80−7および80−8に示す幅の断面上からそれぞれサンプルを採取し、DNAを抽出して、プライマーセットを用いてPCR増幅し、ABI PRISM 3130 Genetic Analyzer(Applied Biosystems(株)製)を用いて解析した結果を、それぞれ図7から図14に示した。図7から11および図13は、配列番号72および73のプライマーセットを用いた場合の結果を示し、図12は、配列番号74および75のプライマーセットを用いた場合の結果を示し、図14は、配列番号78および79のプライマーセットを用いた場合の結果を示す。
これらの図から得られるヒノキの個体識別の結果を表3にまとめて示す。表3中、○は識別可能、×は識別不能を意味する。
表3から明らかなように、樹齢約40年のヒノキの場合には、個体識別可能であり、また樹齢約80年のヒノキでも、その樹皮から約50年前の組織までは、個体識別可能である。
(2)図15に示すように、130℃、180℃および230℃でそれぞれ加熱プレスしたグメリナ板の内側および表面からサンプルを採取し、それらのサンプルからDNAを抽出して、プライマーセットを用いてPCR増幅し、ABI PRISM 3130 Genetic Analyzer(Applied Biosystems(株)製)を用いて解析した結果を、図16から図21に示した。図16は、130℃で加熱プレスしたグメリナ板の内側からのサンプルを用い、配列番号8および配列番号9をプライマーセットとして用いた場合の結果を、図17は、130℃で加熱プレスしたグメリナ板の表面からのサンプルを用い、配列番号19および配列番号21をプライマーセットとして用いた場合の結果を、図18は、180℃で加熱プレスしたグメリナ板の内側からのサンプルを用い、配列番号19および配列番号21をプライマーセットとして用いた場合の結果を、図19は、180℃で加熱プレスしたグメリナ板の表面からのサンプルを用い、配列番号19および配列番号21をプライマーセットとして用いた場合の結果を、図20は、230℃で加熱プレスしたグメリナ板の内側からのサンプルを用い、配列番号19および配列番号21をプライマーセットとして用いた場合の結果を、図21は、230℃で加熱プレスしたグメリナ板の表面のサンプルを用い、配列番号23および配列番号24をプライマーセットとして用いた場合の結果を示す。
これらの図から得られるグメリナの個体識別の結果を表4にまとめて示す。表3中、○は識別可能、×は識別不能を意味する。
表4から明らかなように、130℃、180℃および230℃でそれぞれ加熱プレスしたグメリナ板の内側および表面からサンプルした場合に、いずれのサンプルを用いた場合にも、個体識別可能である。
(3)ランドウ ブロックボードのサンプルについて、配列番号35および配列番号36のプライマーセットを用いて解析した結果を図22に、ラジアータイパインLVLのサンプルについて、配列番号46および配列番号48のプライマーセットを用いて解析した結果を図23に、スギ合板のサンプルについて、配列番号70および71をプライマーセットを用いて解析した結果を図24に示す。
これらの図から明らかなように、いずれのサンプルについても、個体識別可能である。
図1は、実施例1で用いた約40年生のヒノキの木材の断面を示す模図である。 図2は、実施例1で用いた約80年生のヒノキの木材の断面を示す模図である。 図3は、図1の40−1に示す幅の断面上からのサンプルについての解析結果を示す。 図4は、図1の40−2に示す幅の断面上からのサンプルについての解析結果を示す。 図5は、図1の40−3に示す幅の断面上からのサンプルについての解析結果を示す。 図6は、図1の40−4に示す幅の断面上からのサンプルについての解析結果を示す。 図7は、図2の80−1に示す幅の断面上からのサンプルについての解析結果を示す。 図8は、図2の80−2に示す幅の断面上からのサンプルについての解析結果を示す。 図9は、図2の80−3に示す幅の断面上からのサンプルについての解析結果を示す。 図10は、図2の80−4に示す幅の断面上からのサンプルについての解析結果を示す。 図11は、図2の80−5に示す幅の断面上からのサンプルについての解析結果を示す。 図12は、図2の80−6に示す幅の断面上からのサンプルについての解析結果を示す。 図13は、図2の80−7に示す幅の断面上からのサンプルについての解析結果を示す。 図14は、図2の80−8に示す幅の断面上からのサンプルについての解析結果を示す。 図15は、加熱プレスしたグメリナ板の内側および表面からのサンプル採取の模式図である。 図16は、130℃で加熱プレスしたグメリナ板の内側からのサンプルについての解析結果を示す。 図17は、130℃で加熱プレスしたグメリナ板の表面からのサンプルについての解析結果を示す。 図18は、180℃で加熱プレスしたグメリナ板の内側からのサンプルについての解析結果を示す。 図19は、180℃で加熱プレスしたグメリナ板の表面からのサンプルについての解析結果を示す。 図20は、230℃で加熱プレスしたグメリナ板の内側からのサンプルについての解析結果を示す。 図21は、230℃で加熱プレスしたグメリナ板の表面のサンプルについての解析結果を示す。 図22は、ランドウ ブロックボードのサンプルについての解析結果を示す。 図23は、ラジアータイパインLVLのサンプルについての解析結果を示す。 図24は、スギ合板のサンプルについての解析結果を示す。

Claims (10)

  1. 木材製品のDNA個体識別をマイクロサテライト領域に基いて行うことにより、その木材製品の原材料となった木の出所を同定してその履歴を管理する木材製品の管理方法。
  2. 木材製品の原材料となった木の苗を同定してその履歴を管理する請求項1に記載の管理方法。
  3. 木材製品の原材料となった木の苗を同定して苗の植えられた林地を同定してその履歴を管理する請求項1または2に記載の管理方法。
  4. 木材製品が丸太、合板、LVL、ブッロクボードまたはパーティクルボードである請求項1から3のいずれかに記載の管理方法。
  5. 木材製品の原材料が針葉樹または広葉樹である請求項1から4のいずれかに記載の管理方法。
  6. 木材製品の原材料が樹齢80年までの針葉樹または広葉樹である請求項1から5のいずれかに記載の管理方法。
  7. 木材製品の原材料が樹齢50年までのヒノキ、樹齢30年までのスギ、樹齢15年までのラジアータ、樹齢12年までのランドウ、樹齢10年までのメリナ、または樹齢7年までのファルカタである請求項6に記載の管理方法。
  8. 木材製品が高温処理して得られたものである請求項1から7のいずれかに記載の管理方法。
  9. 木材製品のDNA個体識別を、マイクロサテライト領域を増幅するためのプライマーセットを用いてPCR法により増幅し、増幅されたDNAの塩基長の相違により行う、請求項1から8のいずれかに記載の管理方法。
  10. マイクロサテライト領域を増幅するためのプライマーセットであって、以下の21種類から選ばれるプライマーセット:
    配列番号1または2で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体と、配列番号3で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体とからなるプライマーセット;
    配列番号4または5で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体と、配列番号6で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体とからなるプライマーセット;
    配列番号7または8で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体と、配列番号9で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体とからなるプライマーセット;
    配列番号10または11で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体と、配列番号12で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体とからなるプライマーセット;
    配列番号13または14で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体と、配列番号15で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体とからなるプライマーセット;
    配列番号16または17で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体と、配列番号18で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体とからなるプライマーセット;
    配列番号19または20で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体と、配列番号21で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体とからなるプライマーセット;
    配列番号22または23で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体と、配列番号24で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体とからなるプライマーセット;
    配列番号25または26で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体と、配列番号27で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体とからなるプライマーセット;
    配列番号28または29で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体と、配列番号30で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体とからなるプライマーセット;
    配列番号31または32で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体と、配列番号33で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体とからなるプライマーセット;
    配列番号34または35で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体と、配列番号36で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体とからなるプライマーセット;
    配列番号37または38で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体と、配列番号39で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体とからなるプライマーセット;
    配列番号40または41で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体と、配列番号42で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体とからなるプライマーセット;
    配列番号43または44で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体と、配列番号45で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体とからなるプライマーセット;
    配列番号46または47で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体と、配列番号48で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体とからなるプライマーセット;
    配列番号49または50で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体と、配列番号51で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体とからなるプライマーセット;
    配列番号52または53で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体と、配列番号54で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体とからなるプライマーセット;
    配列番号55または56で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体と、配列番号57で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体とからなるプライマーセット;
    配列番号58または59で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体と、配列番号60で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体とからなるプライマーセット;および
    配列番号61または62で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体と、配列番号63で示される塩基配列を有するプライマーまたはその変異体とからなるプライマーセット。
JP2006343720A 2006-12-21 2006-12-21 木材製品の管理方法およびプライマーセット Expired - Fee Related JP5240974B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006343720A JP5240974B2 (ja) 2006-12-21 2006-12-21 木材製品の管理方法およびプライマーセット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006343720A JP5240974B2 (ja) 2006-12-21 2006-12-21 木材製品の管理方法およびプライマーセット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008154465A true JP2008154465A (ja) 2008-07-10
JP5240974B2 JP5240974B2 (ja) 2013-07-17

Family

ID=39656054

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006343720A Expired - Fee Related JP5240974B2 (ja) 2006-12-21 2006-12-21 木材製品の管理方法およびプライマーセット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5240974B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013172688A (ja) * 2012-02-27 2013-09-05 Sumitomo Forestry Co Ltd Dna同定による優良木の植林

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06277063A (ja) * 1992-10-08 1994-10-04 Takeda Chem Ind Ltd 植物の個体識別法
JPH10262667A (ja) * 1997-03-19 1998-10-06 Nippon Paper Ind Co Ltd 新規なプライマー及びこれを用いて行うクローン植物体の遺伝的均一性を検出する方法
JP2002253271A (ja) * 2000-08-02 2002-09-10 Japan Tobacco Inc 転移因子を利用した植物ゲノム多型検出用マーカーおよびその作成方法
JP2005527206A (ja) * 2002-04-08 2005-09-15 ピッグ インプルーブメント カンパニー ユーケイ リミテッド 動物生産物を追跡するためのシステム
JP2006141368A (ja) * 2004-11-25 2006-06-08 Univ Of Tokyo モルッカネムの個体識別用プライマーセットおよびそれを用いた個体識別方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06277063A (ja) * 1992-10-08 1994-10-04 Takeda Chem Ind Ltd 植物の個体識別法
JPH10262667A (ja) * 1997-03-19 1998-10-06 Nippon Paper Ind Co Ltd 新規なプライマー及びこれを用いて行うクローン植物体の遺伝的均一性を検出する方法
JP2002253271A (ja) * 2000-08-02 2002-09-10 Japan Tobacco Inc 転移因子を利用した植物ゲノム多型検出用マーカーおよびその作成方法
JP2005527206A (ja) * 2002-04-08 2005-09-15 ピッグ インプルーブメント カンパニー ユーケイ リミテッド 動物生産物を追跡するためのシステム
JP2006141368A (ja) * 2004-11-25 2006-06-08 Univ Of Tokyo モルッカネムの個体識別用プライマーセットおよびそれを用いた個体識別方法

Non-Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN6010034993; 津田吉晃、他1名: 材木の育種 特別号, 2003, P.17-19 *
JPN6011012429; CIPRIANI, G. et al.: THEOR. APPL. GENET. Vol.104, 2002, P.223-228 *
JPN6011012431; 日林誌 Vol.86, No,2, 2004, P.191-198 *
JPN6011012433; JOURNAL OF PLANT RESEARCH Vol.114, 2001, P.381-385 *
JPN6011012433; JOURNARL OF PLANT RESEARCH Vol.114, 2001, P.381-385 *
JPN6012008676; DEGUILLOUX, M.F. et al.: '"Checking the geographical origin of oak wood: molecular and statistical tools."' MOLECULAR ECOLOGY Vol.12, No.6, 200306, P.1629-1636 *
JPN6012008678; MORIGUCHI, Y. et al.: '"Development and characterization of microsatellite markers for Cryptomeria japonica D.Don."' THEOR. APPL. GENET. Vol.106, 2003, P.751-758 *
JPN6012008679; BERUBE, Y. et al.: '"Isolation, characterization, and cross-species utility of microsatellites in yellow cedar (Chamaecy' GENOME Vol.46, 2003, P.353-361 *
JPN6012008681; 井鷺裕司: '「第3章 マイクロサテライトマーカーで探る樹木の更新過程」' 森の分子生態学〜遺伝子が語る森林のすがた〜 初版, 20010228, P.59-84 *
JPN6012008683; 三樹陽一郎: '「スギ流通丸太を対象としたクローン識別の試み」' 材木の育種 特別号, 20050225, P.27-29 *

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013172688A (ja) * 2012-02-27 2013-09-05 Sumitomo Forestry Co Ltd Dna同定による優良木の植林

Also Published As

Publication number Publication date
JP5240974B2 (ja) 2013-07-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Agarwal et al. Advances in molecular marker techniques and their applications in plant sciences
Hayashi et al. Development of PCR-based SNP markers for rice blast resistance genes at the Piz locus
Krishna et al. Genetic diversity analysis in Valencia peanut (Arachis hypogaea L.) using microsatellite markers
Feng et al. Development of species-specific SCAR markers, based on a SCoT analysis, to authenticate Physalis (Solanaceae) species
Desai et al. Comparative assessment of genetic diversity among Indian bamboo genotypes using RAPD and ISSR markers
KR102077962B1 (ko) 향미 품종 판별용 프라이머 세트 및 이의 용도
Feng et al. Development of pineapple microsatellite markers and germplasm genetic diversity analysis
Patil et al. Genetic diversity analysis in cowpea [Vigna unguiculata (L.) Walp.] by using RAPD markers
Pratap et al. Cross‐genera amplification of informative microsatellite markers from common bean and scarlet runner bean for assessment of genetic diversity in mungbean (Vigna radiata)
KR101409012B1 (ko) 소나무류 구별용 snp 프라이머, 이를 포함하는 키트 및 이를 이용한 소나무 구별방법
Singh et al. DNA fingerprinting based decoding of indica rice (Oryza sativa L) via molecular marker (SSR, ISSR, & RAPD) in aerobic condition
Kameswari et al. Genetic diversity in tuberose (Polianthes tuberose L.) using morphological and ISSR markers
Shalini et al. Evaluation of genetic diversity in bamboo through DNA marker and study of association with morphological traits
Chattopadhyay et al. Genetic characterization of selected medicinal Dendrobium (Orchidaceae) species using molecular markers
JP5240974B2 (ja) 木材製品の管理方法およびプライマーセット
CN106755558A (zh) 一套用于柳树优良品种遗传鉴定的专用引物及其应用
KR101914275B1 (ko) 향미 품종 판별용 프라이머 세트 및 이의 용도
Sbabou et al. Genetic diversity of Moroccan Lupinus germplasm investigated using ISSR and AFLP markers
Edrisi Maryan et al. Assessing the genetic diversity of tobacco (Nicotiana tabacum L.) varieties
Cho et al. Blueberry cultivar identification using random amplified polymorphic DNA and sequence-characterized amplified region markers
Zhang et al. Genetic characterization of Liriodendron seed orchards with EST-SSR markers
KR102077963B1 (ko) 향미 품종 판별용 프라이머 세트 및 이의 용도
KR20190055442A (ko) 쌀 품종 구별용 조성물 및 이를 이용한 품종 구별 방법
KR102001786B1 (ko) 향미 품종 판별용 프라이머 세트 및 이의 용도
JP5499707B2 (ja) ウンカリア属植物の種の鑑別方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091109

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120217

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120319

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120710

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20121207

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130304

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20130312

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130329

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130401

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160412

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5240974

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees