JP2008148194A - 中継サーバ - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のLANから構成されるネットワークにおいて、異なるLAN間で行われたリソース操作について、ネットワーク全体として把握することができる中継通信システム等の提供を目的とする。
【解決手段】各中継サーバRは、異なるLAN間で行われるリソース操作を中継する。そして、それぞれ中継したリソース操作の内容を、ログ情報として記憶する。さらに、各中継サーバR間で、それぞれ記憶したログ情報を交換する。以上の手段により、異なるLAN間で行われるリソース操作について、ネットワーク全体として把握することができる。
また、特定のクライアント端末T、または、特定のリソースが関与するログ情報のみを出力することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ワイドエリアネットワーク(WAN)を越えて、他のローカルエリアネットワーク(LAN)内の端末との通信を可能とする中継サーバおよび中継通信システムに関する。特に、あるLAN内の端末から、他のLAN内の端末が保有しているリソースを操作する技術に関する。
VPN(Virtual Private Network)と呼ばれる通信技術がある。この通信技術を利用すれば、遠隔地にある他のLANを、あたかも直接接続されているネットワークのように利用することができる。例えば、地域ごとに設けられた複数の支社のLANに接続された端末間でインターネットを越えて通信することができる。
この種の技術に関しては、これまでも様々なシステムが提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2002−217938号公報
しかしながら、この種のシステムは、ネットワークを仮想的に構築する関係上、硬直的なシステムになり易い。そのため、拡張性、柔軟性のあるシステムを構築することは容易でなく、これまでに提案されているシステムも、機能やコスト等、それぞれに一長一短が認められる。
例えば、同一のLAN内であれば、通常同じプロトコルの基でリソースが管理され、システム構成もそれほど複雑でないため、簡単に複数の端末間でリソースを共有等することができる。しかし、通信システムがWANを越えて複数のLAN間にわたる場合には、フォルダやファイルなどのリソースを複数の端末で共用したい、あるいは、ある端末から他の端末が保有しているファイルを削除等したいと思っても、容易には対応できない。それぞれのLANで用いられているプロトコルが異なっている場合はなお更である。
また、各端末が保有しているリソースは、削除や移動等によって絶えず変化するにも関わらず、これらの変化に動的に対応させることも容易でない。
この種のシステムは、複数のLAN間にわたるパケット透過により、ネットワークを仮想的に構築するという長所を有している。しかし、パケットはVPN装置等を透過するため、リソースの削除や移動等が複数のLAN間で行われる場合には、削除や移動等の情報について、仮想的なネットワーク全体として把握することは容易ではない。
そこで、本発明は前記問題点に鑑み、異なるLANに接続され、異なるプロトコルで管理されている端末間でも、各端末が必要なときに必要な相手とリソースを共有したり、リソースを操作したりすることができ、運用が容易な中継通信システムおよびそのシステムに用いられる中継サーバの提供を目的とする。拡張性、柔軟性に優れ、リソースの移動等にも対応可能な動的な中継通信システム等の提供を目的とする。
また、リソースの移動等の情報について、複数のLANから構成されるネットワーク全体として把握することができる中継通信システム等の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、LANに接続されているとともに、他のLANに接続されている中継サーバと通信可能な中継サーバであって、同一のLANに接続されているクライアント端末の情報を含むアカウント情報を記憶するアカウント情報登録部と、相互に通信を許可する一群の中継サーバの情報を含む中継グループ情報を記憶する中継グループ情報登録部と、リソースの情報と、前記リソースを共有するクライアント端末の情報と、を含む共有リソース情報を記憶する共有リソース情報登録部と、を備え、前記アカウント情報登録部に記憶されているクライアント端末から、前記共有リソース情報に基づいて、他のLANに接続されているクライアント端末が操作可能なリソースについての操作指示を受け付けると、前記中継グループ情報に基づいて、そのリソースの操作を中継し、前記中継サーバは、さらに、前記操作指示の情報を含むログ情報を記憶する手段と、前記中継グループ情報に基づいて、前記ログ情報を前記一群の中継サーバの間で交換する手段と、を備えることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の中継サーバにおいて、さらに、前記一群の中継サーバの間で交換するログ情報の中から、特定のクライアント端末が関与するログ情報を出力する手段、を備えることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1に記載の中継サーバにおいて、さらに、前記一群の中継サーバの間で交換するログ情報の中から、特定のリソースが関与するログ情報を出力する手段、を備えることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の中継サーバにおいて、さらに、特定のログ情報を前記一群の中継サーバの間で交換するか否かを、中継サーバごとに設定する手段、を備えることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の中継サーバにおいて、さらに、前記一群の中継サーバの間で交換するログ情報のうち、複数の中継サーバを経由する前記操作指示についての相互に重複するログ情報を集約して出力する手段、を備えることを特徴とする。
請求項1記載の発明は、各LANに接続された各中継サーバは、それぞれ中継する、各LAN間で行われるリソース操作についてのログ情報を記憶することができる。さらに、それらの各中継サーバは、それぞれ記憶したログ情報を相互に交換することができる。そこで、リソース操作についてのログ情報を、複数のLANから構成されるネットワーク全体として把握することができる。
請求項2記載の発明は、各中継サーバが記憶したログ情報のみを出力するのみならず、各中継サーバが記憶したログ情報を統合したうえで、特定の端末が関与するログ情報を出力することができる。そこで、特定の端末によるリソース操作が、ネットワーク全体において、どのように行われたかを把握することができる。
請求項3記載の発明は、各中継サーバが記憶したログ情報のみを出力するのみならず、各中継サーバが記憶したログ情報を統合したうえで、特定のリソースが関与するログ情報を出力することができる。そこで、特定のリソースについてのリソース操作が、ネットワーク全体において、どのように行われたかを把握することができる。
請求項4記載の発明は、各中継サーバが記憶したログ情報のうち、いずれのログ情報をいずれの中継サーバと交換するかを、各中継サーバが設定できる。
請求項5記載の発明は、複数の中継サーバを経由するリソース操作については、それらの中継サーバがそれぞれ記憶したログ情報は相互に重複している。相互に重複したログ情報を出力することを防止するため、それらのログ情報を集約して出力することができる。
<中継通信システムの全体構成>
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。図1は、本発明に係る中継通信システムの全体構成を例示したものである。図1に示すように、本中継通信システムは、WANに接続された複数のLANで構成されている。そして、本中継通信システムは、外部サーバS、中継サーバR、通信装置T、ファイルサーバFなどを備えている。なお、ここでは、外部サーバSを利用した実施の形態を例示したが、外部サーバSを利用せず、中継サーバR間で直接通信する形態であってもよい。通信プロトコルとしては、SIP(Session Initiation Protocol)が好適に利用でき、本実施の形態ではこれを用いて説明する。
WAN(Wide Area Network)は、異なるLANを接続するネットワークである。本実施の形態では、WANとしてインターネットを例示しているが、必ずしもこれに限定されるものでなく、これに類するその他のネットワークを適用することもできる。
LAN(Local Area Network)は、限定された場所で構築される比較的小規模なネットワークである。LANは複数存在し、それぞれ物理的に離れた場所に構築されている。例えば、本実施の形態であれば、東京の支社AにLAN1が構築され、大阪、名古屋、福岡の各支社B、C、DにLAN2、3、4がそれぞれ構築されているような場合である。そして、これら4つのLAN1、2、3、4が、グローバルなネットワークであるインターネットにそれぞれ接続されている。もちろん、LANの数は複数であればよく、4つに限られるものではない。
<外部サーバ>
外部サーバSは、各LANに配置された中継サーバR間での通信に用いられる設備であり、インターネット上に設置されている。ここでの外部サーバSは、SIPサーバとしての機能を備えている。具体的には、外部サーバSは、SIPメソッドやレスポンスなどを中継するSIPプロキシーサーバとしての機能や、中継サーバRのアカウントを登録するSIPレジストラサーバとしての機能を備える。外部サーバSは一台に限らず、複数台で分散的に機能するものであってもよい。なお、SIP以外のプロトコルを利用する場合には、そのプロトコルに基づいて直接中継サーバR間の通信を制御すれば足り、SIPサーバとして機能する外部サーバSは必ずしも設ける必要はない。
図2に、外部サーバSの機能ブロック図を示す。図2に示すように、外部サーバSは、WANインタフェース201、制御部202、中継サーバアカウント情報データベース(DB)203などを備えている。
WANインタフェース201は、グローバルIPアドレスを利用して、インターネットに接続された中継サーバR等の各装置と通信を行うインタフェースである。中継サーバアカウント情報DB203は、登録要求のあった中継サーバRのアカウントをグローバルIPアドレスと対応付けて管理するデータベースである。制御部202は、WANインタフェース201を介して行う様々な通信を制御する処理部であり、TCP/IPやUDP、SIPなどのプロトコルに従った通信処理を制御する。例えば、制御部202は、各中継サーバRから送信される各中継サーバRのアカウントを受信し、中継サーバアカウント情報DB203に登録する処理や、中継サーバRから送信された様々なSIPメソッドやレスポンスなどの通信データを他の中継サーバRに中継する処理などを実行する。
<通信装置>
通信装置Tは、ユーザが直接操作できるクライアント端末である(以下、単にクライアント端末Tという)。例えば、ユーザによって日々の業務に利用されるパーソナルコンピュータ(PC)等がクライアント端末Tに該当する。通常LAN内には多数のクライアント端末Tが存在するが、本実施の形態では、LAN1にクライアント端末1A、1Bが接続されており、LAN2にクライアント端末2A、2Bが、LAN3にクライアント端末3A、3Bが、LAN4にクライアント端末4A,4Bがそれぞれ接続されている場合を示している。各クライアント端末Tには、同一のLANの中でのみユニークに管理されたプライベートIPアドレスが付与される。
図3にクライアント端末Tの機能ブロック図を示す。図3に示すように、クライアント端末Tは、LANインタフェース601、制御部602、リソース記憶部603、共有リソース情報データベース(DB)604、表示部605などを備えている。
LANインタフェース601は、プライベートIPアドレスを利用して、同一のLANに接続された中継サーバRやファイルサーバF等の各装置と通信を行うインタフェースである。リソース記憶部603は、そのクライアント端末Tが操作可能なファイルやフォルダ等のリソースの実体を記憶する。共有リソース情報データベース(DB)604は、そのクライアント端末Tが保有しているリソースの情報と、そのリソースを共有するクライアント端末Tのアカウントの情報とを含め、各クライアント端末Tが保有している共有リソースの情報を記述した共有リソース情報120を記憶する。表示部605は、中継グループ情報100や共有リソース情報120の内容、リソース操作内容についてのログ情報をビジュアルに表示する。制御部602は、LANインタフェース601を介して行う様々な通信を制御する処理部である。制御部602は、TCP/IPやUDP、SIPなどのプロトコルに従った通信処理を制御する。
例えば、制御部602は、リソース記憶部603に記憶されているリソースの移動や変更、削除等を制御する処理や、中継サーバRから共有リソース情報120を受信する処理、共有リソース情報120やログ情報の内容を表示部605と協働して表示させる処理、リソースの操作指示を受け付けて、そのリソースが直接操作可能か否かを判断する処理、共有リソース情報120を中継サーバRに登録する処理などを実行する。
<中継サーバ>
中継サーバRは、各LANにそれぞれ一台配置されている。ここでは、LAN1には中継サーバR1が配置されており、LAN2には中継サーバR2が、LAN3には中継サーバR3が、LAN4には中継サーバR4が配置されている。
中継サーバRは、LANだけでなくインターネットにも接続されており、同一のLANに接続されている各クライアント端末Tと通信可能であるとともに、外部サーバSを介して他のLANに接続された中継サーバRと通信可能となっている。そのため、各中継サーバRには、それぞれプライベートIPアドレスに加えて、グローバルIPアドレスが付与されている。
図4に、各中継サーバRの機能ブロック図を示す。図4に示すように、中継サーバRは、LANインタフェース501、WANインタフェース502、制御部503、アカウント情報データベース(DB)504、中継グループ情報データベース(DB)505、共有リソース情報データベース(DB)506、ログ情報データベース(DB)507などを備えている。
LANインタフェース501は、プライベートIPアドレスを利用して、LANに接続されたクライアント端末T等との通信を行うインタフェースである。例えば、LAN1であれば、中継サーバR1は、LANインタフェース501を利用して、各クライアント端末1A、1Bと通信を行う。WANインタフェース502は、グローバルIPアドレスを利用して、インターネットに接続された外部サーバS等の各装置と通信を行うインタフェースである。なお、本実施の形態においては、中継サーバRがWANインタフェース502を備える構成としているが、インターネットとの接続はルータが行い、その配下に中継サーバRを設置する形態であってもよい。
アカウント情報DB504は、登録要求のあったクライアント端末TのアカウントをプライベートIPアドレスと対応付けて管理するデータベースである。中継グループ情報DB505は、アカウント情報DBに登録されているクライアント端末Tが関連する中継グループ情報100を管理するデータベースである。共有リソース情報DB506は、アカウント情報DBに登録されているクライアント端末Tが関連する共有リソース情報120を管理するデータベースである。ログ情報DB507は、各中継サーバRが中継したリソース操作内容を、ログ情報として管理するデータベースである。
制御部503は、LANインタフェース501およびWANインタフェース502を介して行う様々な通信を制御する処理部であり、TCP/IPや、UDP、SIPなどのプロトコルに従った様々な通信処理を制御する。例えば、制御部503は、自装置のアカウントを外部サーバSに送信して、登録要求する処理や、同一のLANに接続されているクライアント端末Tから送信されるアカウントをアカウント情報DB504に登録する処理、中継グループ情報100を作成して中継グループ情報DB505に記憶する処理、共有リソース情報120を作成して共有リソース情報DB506に記憶する処理、各中継サーバRが中継したリソース操作内容をログ情報DB507に記憶する処理、などを実行している。
次に、本中継通信システムで扱われる情報である中継グループ情報100、共有リソース情報120について説明する。
<中継グループ情報>
中継グループ情報100は、相互に接続を許可する中継サーバRの情報を記録したものであり、各中継サーバの中継グループ情報DB505に記憶されている。
中継グループ情報100は、通常、中継通信システムの初期に設定される。中継グループ情報100は、いずれかの中継グループ情報100に変更が生じた場合に、自動的にその内容が更新される変更通知設定が行われており、中継サーバRやクライアント端末Tのアカウントが変動しても、動的に対応できるようになっている。
その中継グループ情報100の一例を図5に示す。図5は、中継サーバR1を基点に3つの中継サーバR1、R2、R3間で情報を交換することにより作成され、それぞれの中継グループ情報DB505に記憶される中継グループ情報100を示している。そこでの中継グループ情報100は、1つのグループ識別情報101と、相互に接続を許可する3つの中継サーバR1、R2、R3の情報(中継アカウント情報)102とで構成されている。なお、図1において、LAN4(中継サーバR4)は、ここではアカウントの登録が行われていないため、ネットワークに接続しておらず、ここで説明している通信サービスに参加することはできない。
グループ識別情報101は、その中継グループ情報100を識別するための情報であり、中継グループ情報が作成される度に、異なるIDが付与されて一意に識別できる構成となっている。したがって、オペレータ等は、このグループ識別情報101によって中継グループを特定することができ、グループ構成の変更等を簡単に行うことができる。
中継アカウント情報102は、中継サーバRのアカウントと、その中継サーバRと同一のLANに接続されて、中継サーバRに登録されているクライアント端末Tのアカウントなどの情報で構成されている。中継サーバRのアカウントには、それぞれ具体的な名称が付与されており、ユーザの識別が容易になっている。各クライアント端末Tのアカウントにも同様にそれぞれ具体的な名称が付与されている。例えば、中継サーバR1(Relay−server1)の中継アカウント情報102であれば、中継サーバR1のアカウント(Relay−server1@net)に対して名称(支社A)104が付与されている。そして、同一のLANに接続されているクライアント端末Tの各アカウント(例えば、user1A@account)とその各名称(例えば、user1A)105が付与されているのである。なお、符号103は、「営業部」や「開発部」等、そのクライアント端末Tの所属を示す識別データである。
以上のように、中継グループ情報100は、中継グループ情報ごとに一意に識別可能に作成されており、相互に接続を許可する一群の中継アカウント情報102を含むものである。そして、その中継アカウント情報102には、各中継サーバRのアカウント、およびこれと同一のLANに配置され、登録されているクライアント端末Tのアカウントとが含まれているため、中継グループ情報100を参照すれば、どのLANとどのLANとがグループとなっているのか、そしてそれらのLANにはどのような中継サーバRやクライアント端末Tが登録されているのかを知ることができる。
<共有リソース情報>
共有リソース情報120は、相互にファイルやフォルダ等のリソースを共有する複数のクライアント端末Tの情報と、共有するリソースの情報とを含む情報であって、中継サーバの共有リソース情報DB506、あるいはクライアント端末Tの共有リソース情報DB604に記憶される情報である。
共有リソース情報120の一例を図6に示す。図6は、クライアント端末1Aの共有リソース情報DB604に記憶される共有リソース情報120を例示したものである。この共有リソース情報120は、クライアント端末1Aに関する共有リソース情報120であることを示すアカウント識別情報121と、そのクライアント端末1Aが関連する個別共有リソース情報122とで構成されている。個別共有リソース情報122は、共有リソース識別情報123と、ファミリーアカウント情報124と、ファミリーリソース情報125などで構成されている。なお、図6では、クライアント端末1Aが関連する2つの異なるリソース共有グループが形成されているため、この共有リソース情報120は、2つの個別共有リソース情報122を含む構成となっている。
共有リソース識別情報123は、その個別共有リソース情報122を識別するための情報であり、個別共有リソース情報122が作成される度に、異なるIDが付与されて一意に識別できる構成となっている。したがって、ユーザ等は、共有リソース識別情報123によって、個別共有リソース情報122を特定することができ、簡単にその内容を編集等することができる。
ファミリーリソース情報125は、クライアント端末Tが保有しているファイルやフォルダなどのリソースの実体を示すリソース情報126の集合体である。各リソース情報126は、共有するリソースの実体の名称の情報(例えば、resource name=“folderA”)と、そのリソースの実体の操作が可能なクライアント端末T(オーナクライアント端末)のアカウントの情報(例えば、owner=“user1A@account”)と、そのリソースの実体の所在を示すアドレスの情報(たとえば、value=“c:/folderA”)とで構成されている。
ファミリーアカウント情報124は、ファミリーリソース情報125で示されているリソースの実体を共有するクライアント端末Tのアカウント(例えば、user1A@account)の集合体である。ファミリーアカウント情報124は、オーナクライアント端末Tと、オーナクライアント端末を介して間接的にリソースの実体の操作が可能なクライアント端末T(ユーザクライアント端末)とで構成されている。ユーザクライアント端末Tは、直接的にリソースの実体を操作することはできないが、オーナクライアント端末Tを介して間接的にリソースを操作することが可能なクライアント端末Tである。
以上のように構成された共有リソース情報120を参照することで、リソースを共有するクライアント端末Tを特定することができ、そのリソースの種類や所在を知ることができるようになっている。
共有リソース情報120は、例えば、クライアント端末Tによって登録処理される。すなわち、クライアント端末Tは、そのクライアント端末Tが直接的あるいは間接的に操作可能なリソースの情報(リソース情報126)や、そのリソースを共有する他のクライアント端末Tのアカウントの情報を、同一のLANに接続されている中継サーバRに登録する手段を備えている。したがって、オペレータは、クライアント端末Tの表示部605を通じて、容易に共有リソース情報120を作成、変更することができる。
<現時点での共有リソース情報>
本発明の効果として、リソース操作についてのログ情報を、複数のLANから構成されるネットワーク全体として把握することができる。ログ情報について説明する前に、図6で示した現時点での共有リソース情報120の内容をさらに具体的に説明する。
現時点での共有リソース情報120は、2つの個別共有リソース情報122から構成されている。まず、図6の上段で示した個別共有リソース情報122について説明する。共有リソース識別情報123は、この個別共有リソース情報122を一意に識別するための情報である。ファミリーアカウント情報124は、クライアント端末1A、2A、3Aがリソースの実体を共有することを表示している。ファミリーリソース情報125は、クライアント端末1Aがリソース「file001.xls」、「file002.wrd」のオーナクライアント端末であること、および、クライアント端末3Aがリソース「file003.pdf」のオーナクライアント端末であること、を表示している。
次に、図6の下段で示した個別共有リソース情報122について説明する。ファミリーアカウント情報124は、クライアント端末1A、2B、3Bがリソースの実体を共有することを表示している。ファミリーリソース情報125は、クライアント端末2Bがリソース「file00A.ppt」、「file00B.ppt」のオーナクライアント端末であることを表示している。
図7ないし図9で示した本実施の形態に係るリソース操作においては、図6の上段に示した個別共有リソース情報122のみが関与している。そして、このリソース操作についてのログ情報に関して、後に詳述する。しかし、図6の下段に示した個別共有リソース情報122が関与するリソース操作についても、ログ情報を取得することは可能である。
<ログ情報として記憶されるリソース操作内容>
{リソース操作内容の全体概要}
次に、図7ないし図9を参照して、本実施の形態に係るリソース操作内容について説明する。ここで例示されるリソース操作内容は、以下の3つの状態での操作内容に大別され、後に詳述するログ情報として記憶されることになる:(1)クライアント端末2AがLAN1に移動する前に、LAN2に接続されている状態、(2)クライアント端末2AがLAN1に接続されている状態、(3)クライアント端末2AがLAN1に移動した後に、LAN2に接続されている状態。
{(1)の状態でのリソース操作内容}
図7は、クライアント端末2AがLAN1に移動する前に、LAN2に接続されている状態での通信処理のシーケンス図である。(1)の状態は、クライアント端末2Aのユーザが、LAN2を有する支社Bに通常のように出勤している状態に相当する。
クライアント端末2Aは、ユーザから「file001.xls」のコピーの指示を受けると、中継サーバR2に複写要求(CopyFileコマンド)を送信する(ステップS1)。複写要求を受信した中継サーバR2は、複写対象となっている「file001.xls」を保有しているオーナクライアント端末1Aを、共有リソース情報120に基づいて選択する。そのため、オーナクライアント端末1Aが接続されている中継サーバR1を中継グループ情報100に基づいて選択する。
中継サーバR2は、選択した中継サーバR1に、外部サーバSを介して、接続要求(INVITEメソッド)を送信する(ステップS1.1)。接続要求を受信した中継サーバR1は、クライアント端末1Aに複写要求を送信する(ステップS1.1.1)。複写要求を受信したクライアント端末1Aは、複写対象となっている「file001.xls」の操作が可能であれば、OKレスポンスを中継サーバR1に送信する。OKレスポンスを受信した中継サーバR1は、中継サーバR2にOKレスポンスを転送する。
OKレスポンスを受信した中継サーバR2は、中継サーバR1にMediaSessionコマンドを送信する。ここに、中継サーバR1、R2間に通信経路が確立される(ステップS1.2)。MediaSessionコマンドを受信した中継サーバR1は、クライアント端末1Aにファイル取得要求(GetFileDataコマンド)を送信する(ステップS1.2.1)。ファイル取得要求を受信したクライアント端末1Aは、取得対象となっている「file001.xls」を、リソース記憶部603から複写して、中継サーバR1に送信する。そして、「file001.xls」は、中継サーバR1、R2を経由して、クライアント端末2Aに送信される(FileTransferコマンド)。
一連の通信処理が終わると、確立された通信経路を切断するために、中継サーバR2は、中継サーバR1に切断要求(BYEメソッド)を送信する(ステップS2)。
(1)の状態から(2)の状態に移るにあたり、クライアント端末2Aは、ユーザからログオフの指示を受けると、中継サーバR2にログオフの登録要求(REGISTERメソッド)を送信する(ステップS3)。
{(2)の状態でのリソース操作内容}
図8は、クライアント端末2AがLAN1に接続されている状態での通信処理のシーケンス図である。(2)の状態は、クライアント端末2Aのユーザが、クライアント端末2Aを持参して、LAN2を有する支社BからLAN1を有する支社Aに出張している状態に相当する。
クライアント端末2Aは、ユーザからログオンの指示を受けると、中継サーバR1にログオンの登録要求(REGISTERメソッド)を送信する(ステップS4)。
クライアント端末2Aは、ユーザから「file003.pdf」のファイルオープン指示を受けると、中継サーバR1にファイルオープン要求(OpenFileコマンド)を送信する(ステップS5)。
中継サーバR1は、選択した中継サーバR3に、外部サーバSを介して、接続要求(INVITEメソッド)を送信する(ステップS5.1)。中継サーバR3は、クライアント端末3Aにファイルオープン要求を送信する(ステップS5.1.1)。クライアント端末3Aは、「file003.pdf」の操作が可能であれば、OKレスポンスを中継サーバR3に送信する。中継サーバR3は、中継サーバR1にOKレスポンスを転送する。
中継サーバR1は、中継サーバR3にMediaSessionコマンドを送信する。ここに、中継サーバR1、R3間に通信経路が確立される(ステップS5.2)。中継サーバR3は、クライアント端末3Aにファイル取得要求(GetFileDataコマンド)を送信する(ステップS5.2.1)。クライアント端末3Aは、「file003.pdf」をリソース記憶部603から複写して、中継サーバR3に送信する。そして、「file003.pdf」は、中継サーバR3、R1を経由して、クライアント端末2Aに送信される(FileTransferコマンド)。
一連の通信処理が終わると、確立された通信経路を切断するために、中継サーバR1は、中継サーバR3に切断要求(BYEメソッド)を送信する(ステップS6)。
(2)の状態から(3)の状態に移るにあたり、クライアント端末2Aは、ユーザからログオフの指示を受けると、中継サーバR1にログオフの登録要求(REGISTERメソッド)を送信する(ステップS7)。
{(3)の状態でのリソース操作内容}
図9は、クライアント端末2AがLAN1に移動した後に、LAN2に接続されている状態での通信処理のシーケンス図である。(3)の状態は、クライアント端末2Aのユーザが、クライアント端末2Aを持参して、LAN1を有する支社AからLAN2を有する支社Bに帰社している状態に相当する。
クライアント端末2Aは、ユーザからログオンの指示を受けると、中継サーバR2にログオンの登録要求(REGISTERメソッド)を送信する(ステップS8)。
ここで、ユーザは、ステップS1からステップS9.2までのリソース操作の中から抽出した、そのユーザが関与するリソース操作について、ログ情報を出力している(ステップS9、ステップS9.1、ステップS9.2)。ログ情報については、後に詳述する。
ユーザがログ情報を出力した後に、別個のユーザが、クライアント端末1Aに、「file003.pdf」のファイルオープン指示をしている。この際のリソース操作内容は、クライアント端末2Aがクライアント端末1Aに置換されることを除いて、ステップS5、ステップS5.1、ステップS5.1.1、ステップS5.2、ステップS5.2.1で説明したリソース操作内容と同様である(ステップS10、ステップS10.1、ステップS10.1.1、ステップS10.2、ステップS10.2.1)。
最後に、ユーザは、ステップS1からステップS11.2までのリソース操作の中から抽出した、「file003.pdf」が関与するリソース操作について、ログ情報を出力している(ステップS11、ステップS11.1、ステップS11.2)。ログ情報については、後に詳述する。
<各中継サーバが記憶するログ情報>
{中継サーバR2が記憶するログ情報}
次に、上述したステップS1からステップS11.2までのリソース操作内容が、どのようにログ情報として記憶されるかについて説明する。各中継サーバRが送受信したリソース操作内容は、図4で示した各中継サーバRのログ情報データベースDB507において、ログ情報として記憶されている。これらのログ情報は、各中継サーバR間で交換することができる。
図7ないし図9で例示したシーケンスの中で、リソース操作の指示を受けることが最も多いクライアント端末Tはクライアント端末2Aである。そこで、クライアント端末2Aと直接に送受信することが最も多い中継サーバR2が記憶するログ情報についてまず説明する。
図10は、中継サーバR2が記憶するログ情報を示す図である。Operationは、リソース操作などの内容を示している。Resourceは、リソース操作の対象となるリソースの実体を示している。Requestは、リソース操作の指示を行ったユーザを示している。Targetは、各中継サーバRが送受信する相手方を示している。Methodは、SIPプロトコルにおける制御機能を示している。Rel Timeは、リソース操作の指示からの経過時間を示している。Dateは、リソース操作の指示が行われた時刻を示している。(1)、(2)、(3)の状態は、それぞれ、2006年10月1日、2日、3日での状態である。なお、図10ないし図14で示したログ情報において、Methodフィールドに、参考のためステップSを記載している。これらのステップSは、図7ないし図9で示したシーケンス図のステップSに対応している。
まず、(1)の状態において、ユーザ2A(Request)が、「file001.xls」(Resource)について、複写要求(Operation)している。この複写要求の操作経過は、TargetおよびMethodに記載されている。具体的には以下の通りである。
中継サーバR2は、ユーザ2A(Target)から、CopyFile(Method)を受信する。中継サーバR1(Target)との間で、INVITE−OK−FileTransfer(Method)を送受信する。ユーザ2A(Target)に対して、FileTransfer(Method)を送信する。中継サーバR1(Target)との間で、BYE−OK(Method)を送受信する。
ここで、Targetは、各中継サーバRが送受信する相手方にすぎない。よって、各中継サーバRが相手方に送信したのか、相手方から受信したのかは、Targetの記載のみからは判断することはできない。もっとも、Methodの記載をも考慮することにより、判断することはできる。また、INVITE−OK−FileTransferが、1つのMethodとして統合されているのは、これらのリソース操作の間に、中継サーバR2が他のリソース操作を送受信していないからである。さらに、ステップS1.2におけるMediaSessionが、Methodに記載されていないのは、FileTransferに包含されているからである。
(1)の状態において、ユーザ2A(Request)は、ログオフの登録要求(Operation)している。このログオフの登録要求は、リソース操作ではないため、Resourceの記載は空欄となっている。中継サーバR2は、ユーザ2A(Target)との間で、REGISTER−OK(Method)を送受信する。
(2)の状態において、中継サーバR2が記憶するログ情報には、何ら記載がされていないのは、中継サーバR2は何ら関与していないからである。
(3)の状態において、ユーザ2A(Request)は、ログオンの登録要求(Operation)している。さらに、ユーザ2A(Request)は、ログ情報を出力しているが、ログ情報については、後に詳述する。
{中継サーバR1が記憶するログ情報}
図11は、中継サーバR1が記憶するログ情報を示す図である。まず、(1)の状態において、ユーザ2A(Request)が、「file001.xls」(Resource)について、複写要求(Operation)している。ここで、図10で示した中継サーバR2が記憶するログ情報との相違点は、Requestには、中継サーバR2−ユーザ2Aと記載されていることである。このことは、リソース操作の指示を行ったユーザはユーザ2Aであることは同様であるが、中継サーバR1が直接にリソース操作の指示を受けるのは、中継サーバR2からであることを示している。
さらに、図10で示した中継サーバR2が記憶するログ情報との相違点として、INVITE、OK、FileTransferが、1つのMethodとして統合されていないのは、これらのリソース操作の間に、中継サーバR1がクライアント端末1Aとの間で、他のリソース操作を送受信しているからである。
(2)の状態において、ユーザ2A(Request)は、ログオン、ログオフの登録要求(Operation)をする間に、「file003.pdf」(Resource)について、ファイルオープン要求(Operation)している。このリソース操作についてのログ情報は、図10で示した複写要求のリソース操作についてのログ情報と同様に生成される。
(3)の状態において、ユーザ2A(Request)は、ログ情報を出力している。各中継サーバRが記憶するログ情報は、各中継サーバR間で交換できる。そのため、これらの交換操作についてのログ情報も、中継サーバR1において記憶されている。ログ情報については、後に詳述する。また、ユーザ1A(Request)は、「file003.pdf」(Resource)について、ファイルオープン要求(Operation)している。このリソース操作についてのログ情報は、図10で示した複写要求のリソース操作についてのログ情報と同様に生成される。
{中継サーバR3が記憶するログ情報}
図12は、中継サーバR3が記憶するログ情報を示す図である。まず、(2)の状態において、ユーザ2A(Request)は、「file003.pdf」(Resource)について、ファイルオープン要求(Operation)している。また、(3)の状態において、ユーザ1A(Request)は、「file003.pdf」(Resource)について、ファイルオープン要求(Operation)している。これらのリソース操作についてのログ情報は、図11で示した複写要求のリソース操作についてのログ情報と同様に生成される。さらに、(3)の状態において、ユーザ2A(Request)は、ログ情報を出力している。ログ情報については、後に詳述する。
<各中継サーバ間におけるログ情報の交換>
{ログ情報交換の意義}
図10、図11、図12において、それぞれ、中継サーバR2、R1、R3が記憶するログ情報を示した。ここで、ユーザが、図10ないし図12で示したようなログ情報をそのまま参照する場合もあるが、その目的に応じて、ログ情報を別の形に加工した方が便利な場合もある。例えば、特定のユーザに着目し、そのユーザがどのようなリソース操作を指示したのかを示すログ情報を参照できると便利である。あるいは、特定のリソースに着目し、そのリソースに対してどのような操作が行われたかを示すログ情報を参照できると便利である。
このようなログ情報をユーザが参照するためには、各中継サーバRが記憶しているログ情報を、各中継サーバR間で交換する必要がある。ユーザのクライアント端末Tと直接に接続されている中継サーバRのみからログ情報を取得するのみでは足りないからである。そこで、各中継サーバR間でログ情報を交換する手段を、図9を用いて説明する。
{特定のクライアント端末が関与するログ情報の出力}
図9で示したステップS9、ステップS9.1、ステップS9.2は、ユーザ2Aが関与するログ情報を出力する経過を示している。クライアント端末2Aは、ユーザ2Aが関与するログ情報の取得の指示を受けると、中継サーバR2にログ情報取得要求(GetLogコマンド)を送信する(ステップS9)。ログ情報取得要求を受信した中継サーバR2は、中継サーバR1、R3に、外部サーバSを介して、ログ情報取得要求(SUBSCRIBEメソッド)を送信する(ステップS9.1、ステップS9.2)。ログ情報取得要求を受信した中継サーバR1、R3は、ログ情報通知(NOTIFYメソッド)を中継サーバR2に送信する。ログ情報通知(NOTIFYメソッド)により中継サーバR1、R3からログ情報を受信した中継サーバR2は、受信したログ情報を統合する(IntegrateLogコマンド)。続いて、統合したログ情報を、クライアント端末2Aに送信する(OutputLogコマンド)。ここに、クライアント端末2Aの表示部605において、ユーザ2Aが関与するログ情報が表示される。
図13は、クライアント端末2Aが関与するログ情報を示す図である。図10、図11、図12で示した、それぞれ、中継サーバR2、R1、R3が記憶するログ情報との相違点として、Requestの記載がないのは、図13で示したログ情報においては、Requestはすべてユーザ2Aだからである。
まず、(1)の状態において、ユーザ2Aが、「file001.xls」(Resource)について、複写要求(Operation)している。この複写要求の操作経過は、TargetおよびMethodに時系列で記載されている。その具体例の一部について、以下に説明する。
ステップS1において、ユーザ2Aが、中継サーバR2に複写要求を送信している。この際のTargetは、ユーザ2Aから中継サーバR2まで送信が行われたことを示している。すなわち、図10ないし図12で示したTargetは、送信方向を特定しないが、図13で示したTargetは送信方向を特定している。
ステップS1.1において、中継サーバR2が、中継サーバR1に接続要求を送信している。この際のTargetは、中継サーバR2から中継サーバR1まで送信が行われたことを示している。ここで、ステップS1においては、Targetにユーザ2Aの記載がないのは、図13で示したログ情報は、クライアント端末2Aが関与するログ情報であるため、Targetにユーザ2Aが記載されるべきことは明確だからである。
また、ステップS1.1における接続要求についてのログ情報は、図10、図11で示したように、中継サーバR1、R2がともに記憶している。しかし、各中継サーバR間でログ情報を交換する際に、実質的に内容が重複するログ情報をともに、図13において出力する必要は特に生じない。そこで、図13、図14で示したログ情報において、複数の中継サーバRを経由するリソース操作についてのログ情報を出力する際には、実質的に内容が重複するログ情報を集約して出力することにより、重複するログ情報が出力されることはなくなる。
ステップS1.1.1において、中継サーバR1が、ユーザ1Aに複写要求を送信している。この際に、CopyFile−OKが、1つのMethodとして統合されているのは、これらのリソース操作の間に、他のリソース操作の送受信が行われていないからである。また、ステップS1.2において、MediaSessionが、Methodに記載されていないのは、FileTransferに包含されているからである。
(1)の状態において、複写要求の操作経過の一部について、以上に説明したが、その後の操作経過についても、以上と同様に考えることができる。図13で示したログ情報は、ステップS9、ステップS9.1、ステップS9.2において取得されたため、それらのステップまでの操作経過のみが包含されている。
ここで着目すべきこととして、(2)の状態において、クライアント端末2Aが直接に接続されているのは、中継サーバR2ではなく、中継サーバR1である。しかし、(2)の状態におけるファイルオープン要求の操作経過についてのログ情報を、クライアント端末2Aが中継サーバR2に直接に接続されている(3)の状態においても、ユーザ2Aは取得することができる。
このようなことが可能であるのは、各中継サーバR間でログ情報を交換しているからである。以上のことから、あるLANにおいて行われたリソース操作についてのログ情報を、どのLANにおいても出力することが可能である。さらに、そのログ情報は、特定のクライアント端末Tのみが関与するものとすることが可能である。
{特定のリソースが関与するログ情報の出力}
図9で示したステップS11、ステップS11.1、ステップS11.2は、リソース「file003.pdf」が関与するログ情報を出力する経過を示している。この経過は、ステップS9、ステップS9.1、ステップS9.2における経過と同様である。
図14は、リソース「file003.pdf」が関与するログ情報を示す図である。図10、図11、図12で示した、それぞれ、中継サーバR2、R1、R3が記憶するログ情報との相違点として、Resourceの記載がないのは、図14で示したログ情報においては、Resourceはすべて「file003.pdf」だからである。
まず、(2)の状態において、ユーザ2A(Request)が、「file003.pdf」について、ファイルオープン要求(Operation)している。次に、ユーザ1A(Request)が、同一の「file003.pdf」について、ファイルオープン要求(Operation)している。最後に、ユーザ2A(Request)が、ログ情報を出力している。これらの操作経過は、TargetおよびMethodに時系列で記載されており、ステップS9、ステップS9.1、ステップS9.2で説明した操作過程と同様に考えることができる。図14で示したログ情報は、ステップS11、ステップS11.1、ステップS11.2において取得されたため、それらのステップまでの操作経過がすべて包含されている。
ここで着目すべきこととして、ステップS9、ステップS9.1、ステップS9.2でも説明したことではあるが、(2)の状態において、クライアント端末2Aが直接に接続されているのは、中継サーバR2ではなく、中継サーバR1である。しかし、(2)の状態におけるファイルオープン要求の操作経過についてのログ情報を、クライアント端末2Aが中継サーバR2に直接に接続されている(3)の状態においても、ユーザ2Aは取得することができる。
また、(3)の状態において、ファイルオープン要求しているのは、中継サーバR1に接続されているクライアント端末1Aであり、中継サーバR2に接続されているクライアント端末2Aとは直接には関係しない。しかし、このファイルオープン要求の操作経過についてのログ情報をも、ユーザ2Aは取得することができる。
このようなことが可能であるのは、やはり各中継サーバR間でログ情報を交換しているからである。以上のことから、あるLANにおいて行われたリソース操作についてのログ情報を、どのLANにおいても出力することが可能である。さらに、そのログ情報は、特定のリソースのみが関与するものとすることが可能である。
{特定のログ情報を交換するか否かの設定に関する変形例}
図13、図14で示したログ情報の出力の際には、各中継サーバRが記憶しているログ情報のすべてが、各中継サーバR間で交換されている。しかし、このことが却って望ましくない場合も考えられる。この場合に、ある中継サーバRから他の中継サーバRに対して、他の中継サーバRが記憶するログ情報を交換する要求があったとしても、他の中継サーバRはその要求を拒否することができる。
例えば、図1で示したネットワークには属さないが、LAN1を有する支社Aのみと接続している他者(支社Aの関連会社、在宅勤務者など)について考える。それらの他者に対して、他の支社の中継サーバRが記憶するログ情報を、他の支社が開示しないように設定することが可能である。
本実施の形態に係る中継通信システムのネットワーク構成図である。 外部サーバの機能ブロック図である。 通信装置の機能ブロック図である。 中継サーバの機能ブロック図である。 中継グループ情報の内容を示す図である。 共有リソース情報の内容を示す図である。 クライアント端末2AがLAN1に移動する前に、LAN2に接続されている状態での通信処理のシーケンス図である。 クライアント端末2AがLAN1に接続されている状態での通信処理のシーケンス図である。 クライアント端末2AがLAN1に移動した後に、LAN2に接続されている状態での通信処理のシーケンス図である。 中継サーバR2が記憶するログ情報を示す図である。 中継サーバR1が記憶するログ情報を示す図である。 中継サーバR3が記憶するログ情報を示す図である。 クライアント端末2Aが関与するログ情報を示す図である。 リソース「file003.pdf」が関与するログ情報を示す図である。
符号の説明
S 外部サーバ
T 通信装置(クライアント端末)
R 中継サーバ
100 中継グループ情報
120 共有リソース情報

Claims (5)

  1. LANに接続されているとともに、他のLANに接続されている中継サーバと通信可能な中継サーバであって、
    同一のLANに接続されているクライアント端末の情報を含むアカウント情報を記憶するアカウント情報登録部と、
    相互に通信を許可する一群の中継サーバの情報を含む中継グループ情報を記憶する中継グループ情報登録部と、
    リソースの情報と、前記リソースを共有するクライアント端末の情報と、を含む共有リソース情報を記憶する共有リソース情報登録部と、
    を備え、
    前記アカウント情報登録部に記憶されているクライアント端末から、前記共有リソース情報に基づいて、他のLANに接続されているクライアント端末が操作可能なリソースについての操作指示を受け付けると、前記中継グループ情報に基づいて、そのリソースの操作を中継し、
    前記中継サーバは、さらに、
    前記操作指示の情報を含むログ情報を記憶する手段と、
    前記中継グループ情報に基づいて、前記ログ情報を前記一群の中継サーバの間で交換する手段と、
    を備えることを特徴とする中継サーバ。
  2. 請求項1に記載の中継サーバにおいて、さらに、
    前記一群の中継サーバの間で交換するログ情報の中から、特定のクライアント端末が関与するログ情報を出力する手段、
    を備えることを特徴とする中継サーバ。
  3. 請求項1に記載の中継サーバにおいて、さらに、
    前記一群の中継サーバの間で交換するログ情報の中から、特定のリソースが関与するログ情報を出力する手段、
    を備えることを特徴とする中継サーバ。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の中継サーバにおいて、さらに、
    特定のログ情報を前記一群の中継サーバの間で交換するか否かを、中継サーバごとに設定する手段、
    を備えることを特徴とする中継サーバ。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の中継サーバにおいて、さらに、
    前記一群の中継サーバの間で交換するログ情報のうち、複数の中継サーバを経由する前記操作指示についての相互に重複するログ情報を集約して出力する手段、
    を備えることを特徴とする中継サーバ。
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