JP2008146843A - 固体高分子型燃料電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷却用空気の漏洩を防止可能なスタック型の固体高分子型燃料電池を提供する。
【解決手段】固体高分子型燃料電池は、直列に接続された複数の単位セルと、複数の単位セル間に配置された冷却部材230とを備える。冷却部材230は、部材231,233からなる。部材231,233の各々は、アルミ合金からなる。部材231は、溝2311〜2321を有し、部材233は、突出部2331〜2341を有する。突出部2331〜2341の各々は、溝2311〜2321の各々の深さと同じ高さを有する。そして、突出部2331〜2341は、それぞれ、溝2311〜2321内に配置される。その結果、溝2311〜2321および突出部2331〜2341は、各々が2つの流路を有する複数の空気流路を構成する。
【選択図】図8

Description

この発明は、固体高分子型燃料電池に関し、特に、スタック型の固体高分子型燃料電池に関するものである。
水素と酸素とを電気化学的に反応させることにより、電気を取り出す燃料電池は、二酸化炭素(CO)の排出を大きく低減することが可能な技術であると共に、従来の内燃機関に比べて効率が高く、静粛性に優れ、さらに、大気汚染の原因となるNO、SOおよびPM等の排出量が少ないという特徴を有している。
このため、燃料電池は、クリーンなエネルギー変換装置として国際的にも研究開発が精力的に進められており、これまでに、リン酸型燃料電池、溶融炭酸塩型燃料電池、および固体酸化物型燃料電池等が開発されている。
このような状況の下、近年、自動車用および家庭用等の小型の発電に適した燃料電池として、固体高分子型燃料電池が注目されている。この固体高分子型燃料電池が注目されるようになったのは、性能が一段と向上した固体高分子電解質膜を用いることによって電池の出力密度が飛躍的に向上し、高効率という従来からの燃料電池の特性に加え、小型化および低温作動が可能になったからである。
固体高分子型燃料電池は、数十〜数百個の単位電池を直列に接続して所要電力を得る。そして、単位電池は、固体高分子電解質膜と、2つのガス拡散電極と、2つのセパレータとを備える2つのガス拡散電極は、固体高分子電解質膜の両側に配置される。2つのセパレータは、2つのガス拡散電極の外側に配置される。
従来、2つのセパレータのうち、一方のセパレータの固体高分子電解質膜と反対側の表面に冷却用空気流路を形成した燃料電池スタックが知られている(特許文献1)。この燃料電池スタックにおいては、2つのセパレータA,Bのうち、セパレータAは、固体高分子電解質膜と反対側の表面に冷却用空気流路用の溝を有する。そして、セパレータAは、隣接する単位セルのセパレータBと接することによって、溝が塞がれ、冷却用空気流路が形成される。
特開2004−327087号公報
しかし、従来の燃料電池スタックでは、単位セルを積層することによって冷却用空気流路が形成されるため、冷却用空気流路用の溝が形成されたセパレータと、冷却用空気流路用の溝が形成されていないセパレータとの密着性が悪いと空気が冷却用空気流路から漏れるという問題がある。その結果、燃料電池スタックの冷却効率が低下する。
そこで、この発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、その目的は、冷却用空気の漏洩を防止可能なスタック型の固体高分子型燃料電池を提供することである。
この発明によれば、固体高分子型燃料電池は、スタック型の固体高分子型燃料電池であって、複数の単位セルと、複数の冷却部材とを備える。複数の単位セルは、直列に接続される。複数の冷却部材は、複数の単位セル間の複数の位置に配置され、各々が隣接する単位セルを空冷する。そして、隣接する2つの単位セル間は、冷却部材に供給される空気に対して気密性を保持する構造からなる。
好ましくは、固体高分子型燃料電池は、空気供給器をさらに備える。空気冷却器は、複数の冷却部材に空気を供給する。そして、複数の冷却部材の各々は、空気供給器からの空気を一方端に受け、その受けた空気を一方端から他方端へ通過させる複数の空気流路を含む。
好ましくは、複数の空気流路の各々は、一方端と他方端との間に並列に設けられた2つの流路からなる。
好ましくは、複数の冷却部材の各々は、第1および第2の部材を含む。第1の部材は、並列に配列された複数の溝を有する。第2の部材は、各々が1つの溝内に配置されるように複数の溝に対応して設けられた複数の突出部を有する。
好ましくは、突出部は、溝の幅よりも狭い幅を有し、溝の幅方向の略中央部に配置される。
好ましくは、複数の単位セルの各々は、固体高分子電解質膜と、第1および第2のセパレータとを含む。第1のセパレータは、固体高分子電解質膜の一方側に配置される。第2のセパレータは、固体高分子電解質膜の他方側に配置される。そして、第1および第2のセパレータの各々は、固体高分子電解質膜と反対側の表面に形成された第1の凹凸構造を有する。第1の部材は、隣接する単位セルの第1のセパレータの第1の凹凸構造に嵌合する第2の凹凸構造を複数の溝が形成された面と反対面に有する。第2の部材は、隣接する単位セルの第2のセパレータの第1の凹凸構造に嵌合する第3の凹凸構造を複数の突出部が形成された面と反対面に有する。
好ましくは、第1および第2の部材の各々は、金属部材からなる。
好ましくは、複数の冷却部材は、直列に接続された複数の単位セルの中央部を中心にして左右対称になる位置に配置される。
この発明による固体高分子型燃料電池は、複数の単位セル間に配置され、複数の単位セルを空冷する冷却部材を備える。つまり、固体高分子型燃料電池は、複数の単位セルを冷却する専用の冷却部材を備える。
したがって、この発明によれば、冷却用空気の漏洩を防止できる。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
[実施の形態1]
図1は、この発明の実施の形態1によるスタック型の固体高分子型燃料電池の断面図である。図1を参照して、この発明の実施の形態1によるスタック型の固体高分子型燃料電池200は、単位セル100〜106と、端板210,220と、冷却部材230,240と、冷却ファン250とを備える。
単位セル100〜106は、端板210と端板220との間に直列に配列される。冷却部材230,240の各々は、たとえば、アルミ合金からなる。そして、冷却部材230は、単位セル101,102に接して単位セル101と単位セル102との間に配置され、冷却部材240は、単位セル104,105に接して単位セル104と単位セル105との間に配置される。その結果、冷却部材230,240は、直列に接続された単位セル100〜106の中央部を中心にして左右対称になる位置に配置される。冷却ファン250は、冷却部材230,240に冷却用の空気を供給可能に配置される。
図2は、図1に示す単位セル100の断面図である。図2を参照して、単位セル100は、固体高分子電解質膜110と、ガス拡散電極120,130と、セパレータ140,150と、ガスケット160,170とを含む。
ガス拡散電極120は、その一主面に触媒180を担持し、触媒180が固体高分子電解質膜110の一方面に接するように固体高分子電解質膜110の一方側に配置される。また、ガス拡散電極130は、その一主面に触媒190を担持し、触媒190が固体高分子電解質膜110の他方面に接するように固体高分子電解質膜110の他方側に配置される。
セパレータ140は、ガス拡散電極120の一主面(触媒180が担持された一主面と反対側の一主面)に接するように配置される。セパレータ150は、ガス拡散電極130の一主面(触媒190が担持された一主面と反対側の一主面)に接するように配置される。
ガスケット160は、固体高分子電解質膜110の外周部とセパレータ140の外周部との間に設けられ、気密性を保持してセパレータ140の外周部を固体高分子電解質膜110の外周部に連結する。ガスケット170は、固体高分子電解質膜110の外周部とセパレータ150の外周部との間に設けられ、気密性を保持してセパレータ150の外周部を固体高分子電解質膜110の外周部に連結する。
固体高分子電解質膜110は、たとえば、フッ素系のイオン交換膜からなる。ガス拡散電極120,130の各々は、ガス透過性および導電性を有する多孔体からなる。触媒180,190の各々は、白金(Pt)または白金合金(Pt−Ru)からなる。ガスケット160,170の各々は、フッ素樹脂、バイトンゴム、シリコンゴムおよびエチレンプロピレンゴム等のいずれかからなる。そして、フッ素樹脂は、より具体的には、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、およびテトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)等である。
固体高分子電解質膜110は、触媒180によって分離された電子eと水素イオンHとのうち、水素イオンHのみを触媒190側へ通過させる。ガス拡散電極120は、セパレータ140から供給された水素ガスを触媒180へ拡散させる。触媒180は、ガス拡散電極120に供給された水素ガスを電子eと水素イオンHとに分離する。
ガス拡散電極130は、セパレータ150から供給された空気(または酸素)を触媒190へ拡散させる。触媒190は、固体高分子電解質膜110から供給された水素イオンHと、ガス拡散電極130から供給された電子eと空気(または酸素)とを反応させ、水を生成する。
セパレータ140は、ガス拡散電極120に接する一主面に凹凸構造からなるガス供給溝140Aを有する。そして、セパレータ140は、ガス供給溝140Aを介して水素ガスをガス拡散電極120に供給する。
セパレータ150は、ガス拡散電極130に接する一主面に凹凸構造からなるガス供給溝150Aを有する。そして、セパレータ150は、ガス供給溝150Aを介して空気(または酸素)をガス拡散電極130に供給する。
固体高分子型燃料電池からなる単位セル100が発電する動作について説明する。セパレータ140のガス供給溝140Aを介して水素がガス拡散電極120へ供給されると、ガス拡散電極120は、水素ガスを触媒180へ拡散し、触媒180は、水素を水素イオンHと電子eとに分離する。
そうすると、固体高分子電解質膜110は、触媒180によって分離された水素イオンHおよび電子eのうち、水素イオンHのみを透過して触媒190へ供給する。一方、電子eは、触媒180からガス拡散電極120を介してセパレータ140へ移動し、セパレータ140から外部の負荷(図示せず)を介してセパレータ150へ流れる。そして、セパレータ150、電子eをガス拡散電極130へ供給する。
また、セパレータ150のガス供給溝150Aを介して空気(または酸素)がガス拡散電極130へ供給される。そして、ガス拡散電極130は、空気(または酸素)を触媒190へ拡散し、電子eを触媒190へ供給する。
そうすると、水素イオンH、空気(または酸素)および電子eは、触媒190の助けを借りて反応し、水になる。このようにして、単位セル100は発電する。
なお、図1に示す単位セル101〜106の各々は、図2に示す単位セル100と同じ構造からなり、上述した方法によって発電する。
図3は、図2に示すセパレータ140の平面図である。図3を参照して、セパレータ140は、ステンレス鋼等の金属板からなり、ガス供給部11と、ガス流路部12と、ガス排出部13と、孔14〜19とを含む。ガス供給部11、ガス流路部12、ガス排出部13および孔14〜19は、金属板にプレス成形を施すことによって一体的に成形される。
ガス供給部11は、凹部111と、孔112と、複数の凸部113とを含む。孔112および複数の凸部113は、凹部111内に配置される。そして、孔112は、長孔形状からなり、セパレータ140を厚み方向に貫通する。また、複数の凸部113は、孔112に沿ってガス流路部12側に直線状に配置される。
凹部111は、基準面を構成し、複数の凸部113は、凹部111から0.4mmの高さを有する。また、周縁部21は、凹部111から0.5mmの高さを有する。
ガス流路部12は、複数の溝121を有する。複数の溝121は、略平行に設けられる。複数の溝121は、ガス供給部11の凹部111と同じ基準面を有する。そして、隣接する2つの溝121,121間の凸部122は、溝121から0.5mmの高さを有する。
ガス排出部13は、凹部131と、孔132と、複数の凸部133とを含む。孔132および複数の凸部133は、凹部131内に配置される。そして、孔132は、長孔形状からなり、セパレータ140を厚み方向に貫通する。また、複数の凸部133は、孔132に沿ってガス流路部12側に直線状に配置される。
凹部131は、ガス流路部12の溝121と同じ基準面を有する。そして、複数の凸部133は、凹部131から0.4mmの高さを有する。
孔14〜16は、ガス供給部11の孔112と直線状になるように周縁部21に形成される。孔14,15の各々は、略円形形状からなり、孔112と孔16との間に配置される。また、孔16は、長孔形状からなる。そして、孔14〜16は、セパレータ140を厚み方向に貫通する。
孔17〜19は、ガス排出部13の孔132と直線状になるように周縁部21に形成される。孔17,18の各々は、略円形形状からなり、孔132と孔19との間に配置される。また、孔19は、長孔形状からなる。そして、孔17〜19は、セパレータ140を厚み方向に貫通する。
ガス供給部11は、孔112から水素ガスまたは空気(または酸素ガス)を受け、その受けた水素ガスまたは空気(または酸素ガス)をガス流路部12へ供給する。ガス流路部12は、ガス供給部11から供給された水素ガスまたは空気(または酸素ガス)を複数の溝121によってガス排出部13へ流す。ガス排出部13は、ガス流路部12から受けた水素ガスまたは空気(または酸素ガス)を孔132から排出する。
図4は、図3に示すセパレータ140の裏面の平面図である。図4を参照して、周縁部21Rは、図3に示す周縁部21に対応する。ガス供給部11において、凸部111Rは、図3に示す凹部111に対応する。また、複数の凸部113Rは、図3に示す複数の凸部113に対応する。図4においては、周縁部21Rが基準面を構成し、凸部111Rは、周縁部21Rから0.5mmの高さを有する。また、凸部113Rは、周縁部21Rから0.1mmの高さを有する。したがって、凸部113Rは、凸部111Rよりも窪んでいる。
ガス流路部12において、凹部122Rは、図3に示す凸部122に対応し、凸部121Rは、図3に示す溝121に対応する。そして、凹部122Rは、周縁部21Rと同じ基準面を構成し、凸部121Rは、凹部122Rから0.5mmの高さを有する。
ガス排出部13において、凸部131Rは、図3に示す凹部131に対応する。また、複数の凸部133Rは、図3に示す複数の凸部133に対応する。凸部131Rは、周縁部21Rから0.5mmの高さを有する。また、凸部133Rは、周縁部21Rから0.1mmの高さを有する。したがって、凸部133Rは、凸部131Rよりも窪んでいる。
したがって、セパレータ140の裏面は、凸部121Rが周縁部21Rから突出した構造を有する。
図5は、図3に示すガス供給部11の拡大図である。図5を参照して、直線状に配列された複数の凸部113の両側の周縁部21には、凹部114,115が設けられている。そして、金属板20は、凹部114,115間の距離に等しい長さを有し、両端が凹部114,115にはめ込まれる。
この金属板20は、セパレータ140を用いて固体高分子型燃料電池を作製する場合、セパレータ140に接して設けられるガスケットがガス流路部12にめり込むのを防止するために設けられる。
なお、図2に示すセパレータ150も、図3から図5に示すセパレータ140と同じ構造からなる。
図6は、隣接する2つの単位セル間に配置されるシール部材および図4に示すセパレータ140の裏面を示す平面図である。図6を参照して、シール部材260は、略L字形状を有し、本体部262と、延伸部263と、孔2611〜2613とを有する。延伸部263は、本体部262の一方端から本体部262の幅方向に沿って延伸するように本体部262に連結される。孔2611は、長孔形状からなり、本体部262を貫通する。孔2612,2613の各々は、略円形形状からなり、本体部262を貫通する。孔2611は、セパレータ140の孔16,112,19,132と同じ寸法を有する。孔2612,2613の各々は、セパレータ140の孔14,15,17,18と同じ寸法を有する。
そして、孔2611〜2613は、シール部材260がセパレータ140の裏面のガスマニホールド部10A,10Bに配置された場合、それぞれ、セパレータ140の孔14,15,16、セパレータ140の孔17,18,19にマッチし、延伸部263は、凸部121Rの長さ方向に沿って周縁部21Rに配置される。
セパレータ140の裏面には、凸部121Rが形成され(図6の(b)参照)、隣接する2つの単位セルは、セパレータ140の裏面とセパレータ150の裏面とが接するので、隣接する2つの単位セルのセパレータ140,150は、凸部121R同士が接する。その結果、隣接する2つの単位セルのセパレータ140,150においては、ガスマニホールド部10A,10Bに隙間が形成される。したがって、ガスマニホールド部10A,10Bにおけるガスリークを抑制するために、シール部材260が隣接する2つの単位セルの2つのセパレータ140,150間に配置される。
単位セル100〜106が2つの端板210,220間に直列に配列された場合、セパレータ140,150の孔14,15;17,18およびシール部材260の孔2612,2613は、単位セル100〜106の配列方向に直線状に配置されるので、単位セル100〜106は、セパレータ140,150の孔14,15;17,18およびシール部材260の孔2612,2613にボルトを通して端板210,220間に固定される。
なお、セパレータ140,150は、ステンレス鋼に限らず、硫酸に対して耐腐食性を有する金属板から成っていればよい。
図7は、図1に示す冷却部材230の平面図である。図7を参照して、冷却部材230は、空気流路251〜261を有する。空気流路251〜261は、冷却部材230の一方端230Aから他方端230Bとの間に並列に設けられる。
空気流路251は、流路2511,2512と、分離部材2513とからなる。分離部材2513は、流路2511と流路2512とを仕切る。
なお、空気流路252〜261の各々は、空気流路251と同じ構造からなる。
空気流路251〜261の各々は、冷却ファン250からの空気を一方端230Aから受けるとともに、その受けた空気を一方端230Aから他方端230Bへ流し、他方端230Bから排出する。
図8は、図7に示す線VIII−VIII間における冷却部材230の断面図である。図8を参照して、冷却部材230は、2つの部材231,233からなる。そして、部材231,233の各々は、アルミ合金からなる。部材231は、溝2311〜2321を有する。部材233は、突出部2331〜2341を有する。
突出部2331〜2341の各々は、溝2311〜2321の各々の深さと同じ高さを有する。また、突出部2331〜2341の各々は、溝2311〜2321の各々の幅よりも狭い幅を有する。
そして、突出部2331〜2341は、それぞれ、溝2311〜2321内に配置される。より具体的には、突出部2331は、溝2311の幅方向の略中央部に配置される。同様に、突出部2332〜2341は、それぞれ、溝2312〜2321の幅方向の略中央部に配置される。その結果、溝2311〜2321は、それぞれ、突出部2331〜2341によって2つの領域に分割される。
突出部2331〜2341の各々は、図7に示す分離部材2513を構成する。そして、溝2311〜2321および突出部2331〜2341は、各々が2つの流路2511,2512を有する空気流路251〜261を構成する。
なお、図1に示す冷却部材240は、図7および図8に示す冷却部材230と同じ構造からなる。
再び、図1を参照して、冷却部材230は、単位セル101のセパレータ150と単位セル102のセパレータ140とに接し、冷却部材240は、単位セル104のセパレータ150と単位セル105のセパレータ140とに接する。
そして、単位セル100〜106は、上述した動作によって発電し、冷却ファン250は、冷却部材230,240へ空気を供給する。冷却部材230,240は、冷却ファン250から空気を受け、その受けた空気を空気流路251〜261によって一方端230Aから他方端230Bへ流す。これによって、単位セル100〜106は、空冷される。
実施の形態1によれば、固体高分子型燃料電池200は、複数の単位セル100〜106間に配置され、冷却ファン250からの空気を流す空気流路251〜261を有する冷却部材230,240を備えるので、冷却用空気の漏洩を防止できる。
[実施の形態2]
図9は、実施の形態2によるスタック型の固体高分子型燃料電池の断面図である。図9を参照して、実施の形態2による固体高分子型燃料電池200Aは、図1に示す固体高分子型燃料電池200の冷却部材230,240をそれぞれ冷却部材300,310に代えたものであり、その他は、固体高分子型燃料電池200と同じである。
冷却部材300は、単位セル101,102に接して単位セル101と単位セル102との間に配置される。冷却部材310は、単位セル104,105に接して単位セル104と単位セル105との間に配置される。
そして、冷却部材300,310は、冷却ファン250から空気を受け、その受けた空気を流して単位セル100〜106を冷却する。
図10は、図9に示す冷却部材300の断面図である。図10を参照して、冷却部材300は、部材301,302からなる。部材301,302の各々は、アルミ合金からなる。
部材301は、図8に示す部材231に凹凸構造3011を追加したものであり、その他は、部材231と同じである。凹凸構造3011は、溝2311〜2321が形成された面と反対面に形成される。
部材302は、図8に示す部材233に凹凸構造3021を追加したものであり、その他は、部材233と同じである。凹凸構造3021は、突出部2331〜2341が形成された面と反対面に形成される。
凹凸構造3011,3021は、同じ構造からなり、セパレータ140,150の裏面(図4参照)の凸部121Rおよび凹部122Rからなる凹凸構造に嵌合する。
なお、図9に示す冷却部材310は、図10に示す冷却部材300と同じ構造からなる。
図11は、図9に示す単位セル101,102および冷却部材300の断面図である。図11を参照して、冷却部材300の凹凸構造3011は、単位セル102のセパレータ140の凹凸構造(凸部121Rおよび凹部122Rからなる)に嵌合し、凹凸構造3021は、単位セル101のセパレータ150の凹凸構造(凸部121Rおよび凹部122Rからなる)に嵌合する。
また、冷却部材310の凹凸構造3011,3021は、冷却部材300の凹凸構造3011,3021と同じように単位セル104,105のセパレータ140,150の裏面に設けられた凹凸構造(凸部121Rおよび凹部122Rからなる)に嵌合する。
その結果、冷却部材300と単位セル101,102との接触面積および冷却部材310と単位セル104,105との接触面積は、部材301の溝2311〜2321が設けられた面の反対面および部材302の突出部2331〜2341が設けられた面の反対面が平坦である場合に比べ、大きくなる。
したがって、冷却部材300,310を用いることによって、固体高分子型燃料電池200Aの冷却能力を向上できる。
再び、図9を参照して、冷却部材300は、単位セル101のセパレータ150と単位セル102のセパレータ140とに嵌合し、冷却部材310は、単位セル104のセパレータ150と単位セル105のセパレータ140とに嵌合する。
そして、単位セル100〜106は、上述した動作によって発電し、冷却ファン250は、冷却部材300,310へ空気を供給する。冷却部材300,310は、冷却ファン250から空気を受け、その受けた空気を空気流路251〜261によって流す。これによって、単位セル100〜106は、空冷される。
実施の形態2によれば、固体高分子型燃料電池200は、複数の単位セル100〜106間に配置され、冷却ファン250からの空気を流す空気流路251〜261を有する冷却部材300,310を備えるので、冷却用空気の漏洩を防止できる。
また、冷却部材300,310は、隣接する2つの単位セルのセパレータに嵌合するので、単位セルのセパレータとの接触面積を大きくして複数の単位セル100〜106の冷却能力を向上できる。
なお、冷却ファン250は、「空気供給器」を構成し、流路2511,2512は、「2つの流路」を構成する。
また、部材231,301は、「第1の部材」を構成し、部材233,302は、「第2の部材」を構成する。
さらに、セパレータ140は、「第1のセパレータ」を構成し、セパレータ150は、「第2のセパレータ」を構成する。
さらに、凸121Rおよび凹部122Rからなる凹凸構造は、「第1の凹凸構造」を構成し、凹凸構造3011は、「第2の凹凸構造」を構成し、凹凸構造3021は、「第3の凹凸構造」を構成する。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明は、冷却用空気の漏洩を防止可能なスタック型の固体高分子型燃料電池に適用される。
この発明の実施の形態1によるスタック型の固体高分子型燃料電池の断面図である。 図1に示す単位セルの断面図である。 図2に示すセパレータの平面図である。 図3に示すセパレータの裏面の平面図である。 図3に示すガス供給部の拡大図である。 隣接する2つの単位セル間に配置されるシール部材および図4に示すセパレータの裏面を示す平面図である。 図1に示す冷却部材の平面図である。 図7に示す線VIII−VIII間における冷却部材の断面図である。 実施の形態2によるスタック型の固体高分子型燃料電池の断面図である。 図9に示す冷却部材の断面図である。 図9に示す単位セルおよび冷却部材の断面図である。
符号の説明
140,150 セパレータ、10A,10B,10C,10D ガスマニホールド部、11 ガス供給部、12 ガス流路部、13 ガス排出部、14〜19,112,132,2611〜2613 孔、20 金属板、21,21R 周縁部、100〜106 単位セル、111,114,115,122R,131 凹部、200,200A 固体高分子型燃料電池、110 固体高分子電解質膜、111R,113,113R,121R,122,131R,133,133R 凸部、120,130 ガス拡散電極、121,2311〜2321 溝、140A,150A ガス供給溝、160,170 ガスケット、180,190 触媒、210,220 端板、230,240,300,310 冷却部材、260 シール部材、250 冷却ファン、251〜261 空気流路、262 本体部、263 延伸部、2511,2512 流路、2513 分離部材、2331〜2341 突出部、3011,3021 凹凸構造。

Claims (8)

  1. スタック型の固体高分子型燃料電池であって、
    直列に接続された複数の単位セルと、
    前記複数の単位セル間の複数の位置に配置され、各々が隣接する単位セルを空冷する複数の冷却部材とを備え、
    前記隣接する2つの単位セル間は、前記冷却部材に供給される空気に対して気密性を保持する構造からなる、固体高分子型燃料電池。
  2. 前記複数の冷却部材に空気を供給する空気供給器をさらに備え、
    前記複数の冷却部材の各々は、前記空気供給器からの空気を一方端に受け、その受けた空気を前記一方端から他方端へ通過させる複数の空気流路を含む、請求項1に記載の固体高分子型燃料電池。
  3. 前記複数の空気流路の各々は、前記一方端と前記他方端との間に並列に設けられた2つの流路からなる、請求項2に記載の固体高分子型燃料電池。
  4. 前記複数の冷却部材の各々は、
    並列に配列された複数の溝を有する第1の部材と、
    各々が1つの溝内に配置されるように前記複数の溝に対応して設けられた複数の突出部を有する第2の部材とを含む、請求項1に記載の固体高分子型燃料電池。
  5. 前記突出部は、前記溝の幅よりも狭い幅を有し、前記溝の幅方向の略中央部に配置される、請求項4に記載の固体高分子型燃料電池。
  6. 前記複数の単位セルの各々は、
    固体高分子電解質膜と、
    前記固体高分子電解質膜の一方側に配置された第1のセパレータと、
    前記固体高分子電解質膜の他方側に配置された第2のセパレータとを含み、
    前記第1および第2のセパレータの各々は、前記固体高分子電解質膜と反対側の表面に形成された第1の凹凸構造を有し、
    前記第1の部材は、隣接する単位セルの前記第1のセパレータの前記第1の凹凸構造に嵌合する第2の凹凸構造を前記複数の溝が形成された面と反対面に有し、
    前記第2の部材は、隣接する単位セルの前記第2のセパレータの前記第1の凹凸構造に嵌合する第3の凹凸構造を前記複数の突出部が形成された面と反対面に有する、請求項4または請求項5に記載の固体高分子型燃料電池。
  7. 前記第1および第2の部材の各々は、金属部材からなる、請求項4から請求項6のいずれか1項に記載の固体高分子型燃料電池。
  8. 前記複数の冷却部材は、直列に接続された複数の単位セルの中央部を中心にして左右対称になる位置に配置される、請求項8に記載の固体高分子型燃料電池。
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