JP2008145475A - 液晶パネル、その製造方法、及び液晶表示装置 - Google Patents

液晶パネル、その製造方法、及び液晶表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】良好な表示性能を得る。
【解決手段】液晶パネル11は、裏側に配されたフレーム17と、表側に配された枠状をなすベゼル13との間で、表示領域AAの外側の額縁部分NAが挟持されるとともに、フレーム17及びベゼル13における周方向について間欠的に複数締め付けられるねじ部品Bによって保持される。液晶パネル11は、透明な一対の基板18,19と、両基板18,19間に封止される液晶20と、両基板18,19間に介設されることで、両基板18,19間のギャップを確保するためのシール剤21及び粒状スペーサ22とを備える。シール剤21のうち、ねじ部品Bによる加圧箇所近傍には、断面積を局所的に大きくしてなる増強部31が設けられている。
【選択図】図3

Description

本発明は、液晶パネル、その製造方法、及び液晶表示装置に関する。
液晶表示装置は、大まかには表示パネルである液晶パネルと、その裏側に配される外部光源であるバックライトとを備えており、このうち液晶パネルは、表側から装着される枠状のベゼルと、バックライトを構成するフレームとの間で挟持されるようになっている。ベゼルには、周方向について間欠的に配置されたねじ部品が外側から締め付けられることで、フレームに対して固定され、これにより液晶パネルは、その表示領域の外側の額縁部分が挟圧状態で保持される。
特開2001−13887公報
ところで、液晶パネルの額縁部分のうち、ねじ部品により加圧される箇所には、他の部分に比べて局所的に大きな圧力が作用することになる。このため、液晶パネルを構成する両ガラス基板間のギャップ、つまりセル厚が不均一になって、表示ムラなどが生じるおそれがあった。
そこで、上記特許文献1に記載されたものでは、フレームにおけるねじ部品の締め付け箇所にスリットを設けて、そこを部分的に変形可能とすることで、ねじ部品の締め付け力を吸収するようにしている。
しかしながら、特許文献1に記載されたものでは、加圧力をある程度緩和することはできるものの、それでも不十分な場合があり、さらなる改善が希求されていた。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、良好な表示性能を得ることを目的とする。
本発明は、表示領域の外側の額縁部分が、裏側に配された受け部材と、表側に配された枠状をなす押さえ部材との間で挟持されるとともに、受け部材及び押さえ部材における周方向について間欠的に複数設けられた挟圧保持手段によって保持されるものであって、透光性を有する一対の基板と、前記両基板間に封止される液晶と、前記両基板間に介設されることで、前記両基板間のギャップを確保するためのギャップ保持部と、前記ギャップ保持部のうち前記挟圧保持手段による加圧箇所近傍に設けられ、その断面積を局所的に大きくしてなる増強部とを備えている
このようにすると、液晶パネルのうち表示領域の外側の額縁部分は、裏側の受け部材と表側の押さえ部材との間で挟持され、このとき、受け部材及び押さえ部材において周方向について間欠的に複数設けられた挟圧保持手段によって挟圧状態で保持される。液晶パネルのうち挟圧保持手段による加圧箇所近傍には、両基板間のギャップを狭める方向の力が局所的に作用することになるものの、ギャップ保持部には局所的に断面積が大きくなる増強部が設けられているから、上記した力を増強部により受けることができる。これにより、両基板間のギャップを均一に保つことができる。
本発明の実施態様として、次の構成が好ましい。
(1)前記ギャップ保持部として、前記額縁部分に周設されることで前記液晶をシール状態に保つためのシール剤を備えたものにおいて、前記増強部は、前記シール剤を部分的に拡幅することで形成される構成とする。これにより、シール剤を形成する工程において、同時に増強部を形成することができるので、低コストで対応することができる。
(2)前記ギャップ保持部が、前記額縁部分に周設されることで前記液晶をシール状態に保つためのシール剤と、前記シール剤よりも内側の領域に多数分散して配置されるスペーサとからなるものにおいて、前記増強部は、前記スペーサを局所的に高密度に分布させることで形成される構成とする。これにより、スペーサを形成する工程において、同時に増強部を形成することができるので、低コストで対応することができる。
(3)前記ギャップ保持部が、前記額縁部分に周設されることで前記液晶をシール状態に保つためのシール剤と、前記シール剤よりも内側の領域に多数分散して配置されるスペーサとからなるものにおいて、前記スペーサは、前記液晶中に多数分散して配置される粒状スペーサと、この粒状スペーサよりも断面積が大きく、且つ前記増強部をなす柱状スペーサとから構成される。これにより、柱状スペーサにより両基板間のギャップを狭める方向の力をしっかりと受けることができる。
(4)前記柱状スペーサは、カラーフィルタを構成するカラーフィルタ材料を積層することで形成される構成とする。これにより、カラーフィルタを形成する工程において、同時に増強部をなす柱状スペーサを形成することができるので、低コストで対応することができる。
(5)前記液晶を配向制御するための配向制御用の樹脂層を備えるものにおいて、前記柱状スペーサは、前記樹脂層を構成する樹脂材料により形成される構成とする。これにより、樹脂層を形成する工程において、同時に増強部をなす柱状スペーサを形成することができるので、低コストで対応することができる。
(6)前記挟圧保持手段は、前記受け部材に設けられたねじ孔に螺合されるねじ部品により構成される。これにより、ねじ部品の締め付け深さを調整することで、液晶パネルに作用する加圧力を調整することができる。
(7)前記ねじ部品の締め付け方向は、前記両基板の積層方向と一致する構成とする。このように、ねじ部品からの加圧力が、直接両基板間のギャップを狭める方向に作用するものでも、増強部により挟圧力をしっかりと受けることができる。
本発明によれば、良好な表示性能を得ることができる。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図5によって説明する。この実施形態1では、特許請求の範囲に記載した「挟圧保持手段」としてねじ部品Bを用いた液晶表示装置10を例示する。なお、以下では上下方向の記載については、図2を基準とする。
液晶表示装置10は、図1及び図2に示すように、大まかには、画像を表示するための液晶パネル11と、液晶パネル11の裏側(図2に示す下側)に配される外部光源であるバックライト12とを互いに組み付けた構成とされる。液晶パネル11は、その裏側に配されたバックライト12と、表側(図2に示す上側)に配されたベゼル13との間に挟まれた状態でねじ部品Bによって挟圧状態で保持されるようになっている。ベゼル13は、金属製とされるとともに、液晶パネル11の表示領域AA(図1や図3に示す二点鎖線よりも内側の領域)を取り囲む略枠状に形成されている。
バックライト12は、表側(液晶パネル11側)に向けて開口した略箱形をなすケース14と、ケース14内に互いに平行に並んだ状態で収容される複数本の線状光源15(例えば冷陰極管)と、ケース14の開口部に積層した状態で配される複数の光学シート16(例えば裏側から順に拡散板、拡散シート、レンズシート、及び輝度上昇シート)と、これら光学シート16群をケース14との間で挟んで保持するための略枠状をなすフレーム17とから構成される。各光学シート16は、各線状光源15から発せられる光を面状に変換するなどの機能を有するものである。
液晶パネル11は、大まかには、全体として矩形状をなしており、一対の透明な(透光性を有する)ガラス製の基板18,19と、両基板18,19間に挟持されるとともに電界印加に伴って光学特性が変化する物質である液晶20とを備えている。両基板18,19は、互いに対向するとともに間に所定のギャップ(間隔)を空けた状態で貼り合わせられており、間に挟持された液晶20は、シール剤21によって取り囲まれて液密状態に保たれる。
シール剤21は、液晶パネル11における表示領域AAの外側の額縁部分NA(図1や図3に示す二点鎖線よりも外側の領域、非表示領域)において、表示領域AAを取り囲むようにして周設されている。シール剤21は、矩形状をなす両基板18,19の外形に沿った略枠状に形成され、両基板18,19の内面に対して接着することで、両基板18,19を支持している。また、両基板18,19間におけるシール剤21よりも内側の領域(液晶20中)には、両基板18,19を支持して間のギャップを均一に保つための粒状スペーサ22が多数分散して設置されている。粒状スペーサ22は、透明で微細な粒状(球状)をなしており、例えばインクジェット技術を用いて両基板18,19の面方向における分布密度が均一になるように(各粒状スペーサ22間のピッチがほぼ等ピッチになるように)配置されている。両基板18,19間に介設されたこれらシール剤21及び粒状スペーサ22により、特許請求の範囲に記載した「ギャップ保持部」が構成されている。
両基板18,19は、表側がCF基板18とされ、裏側がアレイ基板19とされる。アレイ基板19における内面側(液晶20側、CF基板18との対向面側)には、図示しないスイッチング素子(例えばTFT)及び画素電極が多数個並んで設けられるとともに、これらスイッチング素子及び画素電極(画素)の周りには、格子状をなすソース配線及びゲート配線が取り囲むようにして配設されている。アレイ基板19の縁近辺には、各配線の端子部が設けられ、この端子部に対して画像信号を供給する外部回路に対してプリント基板23を介して接続されるドライバ24が圧着接続されるようになっている。一方、CF基板18には、アレイ基板19側の画素電極と対向する対向電極が設けられるとともに、各画素に対応した位置にカラーフィルタ(対向電極共々図示せず)が多数個並んで設けられている。カラーフィルタは、R,G,Bの三色が交互に並ぶ配置とされる。また、両基板18,19の外面側には、それぞれ表裏一対の偏光板25,26が貼り付けられている。
ここで、液晶パネル11の保持構造について詳細に説明する。液晶パネル11は、裏側に配されるバックライト12を構成するフレーム17における内端部に形成された受け部27と、表側に被せられるベゼル13の内端部に形成された押さえ部28との間で額縁部分NAが挟まれるとともに、ベゼル13がフレーム17に対してねじ部品Bにより固定されることで、挟圧状態に保持されている。
フレーム17のうち、受け部27よりも外側部分(詳しくは液晶パネル11の板面方向に沿った部分)には、ねじ部品Bが螺合可能なねじ孔29が設けられている。ベゼル13のうち、押さえ部28よりも外側部分には、ねじ部品Bを挿通可能なねじ挿通孔30が形成されている。これらねじ孔29及びねじ挿通孔30は、フレーム17及びベゼル13における周方向について間欠的に複数設けられ、且つ組み付け時に互いに整合して連通する位置に配されている。ねじ孔29及びねじ挿通孔30は、フレーム17及びベゼル13における長辺部分及び短辺部分に複数ずつ(図1では長辺部分に3つずつ、短辺部分に2つずつ)それぞれ所定の間隔を空けた位置に設置されている。
ここで、上記したねじ部品Bを締め付けたとき、液晶パネル11には、ベゼル13及びフレーム17を介して両基板18,19間のギャップを狭める方向の加圧力が局所的に作用することになり、このため、液晶パネル11における両基板18,19間のギャップ、つまりセル厚が不均一になることが懸念される。そこで、本実施形態では、図3に示すように、両基板18,19間のギャップを確保しているシール剤21のうち、ねじ部品Bによる加圧箇所近傍の部分に、断面積が局所的に大きくなる増強部31を設けるようにしている。
詳しくは、増強部31は、両基板18,19の外周端に沿って枠状に延びる形態のシール剤21のうち、組み付け時に外側にねじ部品Bが配される部分について、部分的に拡幅することで形成されている。増強部31の幅は、シール剤21における他の部分よりも大きく、例えば3倍程度に設定される。また、増強部31の長さは、対応するねじ部品Bの頭部の外径(ねじ部品Bによるベゼル13に対する加圧範囲)よりも大きく、例えば2倍程度に設定される。これにより、増強部31の断面積は、図4及び図5に示すように、シール剤21における他の部分の断面積よりも大きくなっている。
本実施形態は以上のような構造であり、続いてその作用を説明する。まず、液晶パネル11の製造方法について説明する。アレイ基板19の内面にスイッチング素子や画素電極などを形成した後、アレイ基板19の内面にシール剤21を塗布する作業を行う。このとき、ディスペンサのノズルをアレイ基板19に対してディスペンサを相対変位させつつ、ディスペンサのノズルから液体状態のシール剤21を吐出することで、塗布作業を行うのであるが、増強部31を形成する箇所に差し掛かったところでは一時的にディスペンサの相対速度を低減させることで、他の部分よりも部分的に幅広な増強部31を形成することができる。
アレイ基板19にシール剤21を塗布し終えたら、粒状スペーサ22をインクジェット技術により分散配置するとともに液晶20を滴下注入してから、カラーフィルタや対向電極などを形成したCF基板18を貼り合わせる。その後、紫外線を照射するなどしてシール剤21を硬化させることで、液晶20が両基板18,19間の隙間で万遍なく広がった状態で封止される。その後、ドライバ24などの部品を取り付ける作業や、両基板18,19の外面に偏光板25,26を貼り付ける作業などを行うことで、液晶パネル11が完成する。
続いて、液晶パネル11をバックライト12に対して組み付ける作業を説明する。別途に製造したバックライト12のフレーム17における受け部27上に液晶パネル11を載置したら、表側からベゼル13を被せる。このとき、各ねじ挿通孔30が各ねじ孔29に対して整合している。そして、各ねじ部品Bを各ねじ挿通孔30に挿通しつつ各ねじ孔29に螺合させる。
このねじ部品Bの締め付けに伴い、ねじ部品Bから押さえ部28及び受け部27を介して液晶パネル11には局所的な加圧力が作用し、両基板18,19がギャップを狭める方向へ局所的に押圧されることになる。ところが、この加圧箇所近傍には、シール剤21を部分的に拡幅することで増強部31が形成されているので、上記加圧力を増強部31によりしっかりと受け止めることができる。これにより、両基板18,19がギャップを狭めつつ局所的に変形させられる事態を回避することができ、液晶パネル11のセル厚を均一に保つことができる。もって、液晶パネル11の表示性能を良好なものとすることができる。
以上説明したように本実施形態によれば、シール剤21のうちねじ部品Bによる加圧箇所近傍にその断面積を局所的に大きくしてなる増強部31を設けるようにしたから、ねじ部品Bの締め付けに伴って両基板18,19間のギャップを狭める方向の力が局所的に作用しても、増強部31によりその力をしっかりと受けることができ、これにより両基板18,19間のギャップを均一に保つことができる。もって、液晶パネル11の表示性能を良好に保つことができる。
しかも、増強部31は、シール剤21を部分的に拡幅することで形成されているから、シール剤21を形成する工程において、同時に増強部31を形成することができ、低コストでの対応が可能となる。
また、挟圧保持手段としてフレーム17に形成したねじ孔29に対して螺合可能なねじ部品Bを用いるようにしたから、ねじ部品Bの締め付け深さを調整することで、液晶パネル11に作用する加圧力を調整することができる。
また、ねじ部品Bの締め付け方向は、両基板18,19の積層方向と一致する構成としているから、ねじ部品Bからの加圧力が、直接両基板18,19間のギャップを狭める方向に作用するものでも、増強部31により挟圧力をしっかりと受けることができる。
なお、仮にシール剤21の幅寸法を単純に全域にわたって太くした場合には、シール剤21を塗布するのに必要な時間がかかり過ぎ、さらには塗布したシール剤21を硬化させるのに必要な時間もかかり過ぎるのと比較すると、本実施形態によればそのような問題も回避することができる。
<実施形態2>
本発明の実施形態2を図6または図7によって説明する。この実施形態2では、増強部31Aの形態を変更したものを示す。なおこの実施形態2では、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
増強部31Aは、図6及び図7に示すように、液晶20中に多数分散した粒状スペーサ22Aを、ねじ部品Bによる加圧箇所近傍に局所的に多く設置することで形成されている。詳しくは、増強部31Aを構成する粒状スペーサ22Aは、シール剤21のうち、組み付け時に外側にねじ部品Bが配される部分に隣接する位置に設置され、シール剤21の延出方向に沿って帯状に多数並んで配置されている。増強部31Aを構成する粒状スペーサ22Aは、液晶パネル11の表示領域AA内の粒状スペーサ22Aと比較して、基板18,19の面方向についての粒状スペーサ22A間のピッチ(間隔)が十分に狭くなるよう配置されている。つまり、粒状スペーサ22Aは、その分布密度がねじ部品Bによる加圧箇所近傍について局所的に高くなるとともに、その断面積が局所的に大きくなっている。
上記した液晶パネル11の製造方法を説明する。スイッチング素子や画素電極などを形成したアレイ基板19の内面にシール剤21を塗布する一方、粒状スペーサ22A用のインクジェットノズルをアレイ基板19に対して相対変位させつつ、インクジェットノズルから粒状スペーサ22Aを噴出させることで、粒状スペーサ22Aを所定位置に設置するのであるが、このとき、ねじ部品Bによる加圧箇所近傍では粒状スペーサ22Aの設置間隔を狭めて、局所的に高密度に設置するようにする。その後、液晶20を滴下注入してから、CF基板18を貼り合わせるようにする。
以上説明したように本実施形態によれば、増強部31Aが、粒状スペーサ22Aを局所的に高密度に分布する設定とすることで形成されているから、粒状スペーサ22Aの設置工程で同時に増強部31Aを形成することができ、低コストで対応することができる。
<実施形態3>
本発明の実施形態3を図8または図9によって説明する。この実施形態3では、さらに増強部31Bの形態を変更したものを示す。なおこの実施形態3では、上記した実施形態2と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
増強部31Bは、図6及び図7に示すように、両基板18,19の内面のうちねじ部品Bによる加圧箇所近傍に設置した柱状スペーサ32により構成される。詳しくは、柱状スペーサ32は、シール剤21のうち組み付け時に外側にねじ部品Bが配される部分に隣接する位置に、シール剤21の延出方向に沿って複数(図7では3つ)並んで配置されている。各柱状スペーサ32は、断面略四角形状をなすとともに、その断面積が液晶20中にほぼ均等に分散配置した粒状スペーサ22と比較して十分に大きくなる設定とされる。この柱状スペーサ32は、液晶パネル11の製造工程のうち、CF基板18に対してカラーフィルタを形成する際に、R,G,Bの各カラーフィルタ材料を積層することで、カラーフィルタ形成工程と同時に形成されている。
以上説明したように本実施形態によれば、増強部31Bを構成する柱状スペーサ32が既存の工程であるカラーフィルタの形成工程で同時に形成されているので、低コストでの対応が可能となる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記した実施形態1では、シール剤を塗布する際に基板に対するディスペンサの相対速度を変化させることで、部分的に拡幅した増強部を形成した場合を例示したが、例えば枠状のシール剤を一定幅で全周にわたって塗布してから、加圧箇所近傍にのみ追加してシール剤を塗布することで、部分的に拡幅した増強部を形成するようにしてもよい。その場合、増強部をなすシール剤を、一定幅のシール剤から離間した位置に設置することも可能である。
(2)上記した各実施形態では、スペーサとして粒状のものを用いた場合を示したが、シール剤よりも内側の領域に柱状スペーサを多数分散配置するようにしたものも本発明に含まれる。
(3)上記(2)を実施する場合、実施形態2と同様に、加圧箇所近傍において柱状スペーサの分布密度を局所的に高めるようにしてもよい。
(4)上記した実施形態3では、増強部を構成する柱状スペーサをカラーフィルタの形成工程で同時に形成する場合と例示したが、例えば基板の内面に液晶配向制御用の樹脂層を形成するタイプの液晶パネルにおいては、その樹脂層を構成する樹脂材料により柱状スペーサを構成するとともに、樹脂層を形成する工程で同時に増強部を構成する柱状スペーサを形成するようにしてもよい。これにより、既存の工程である樹脂層形成工程で同時に増強部を形成することができるので、低コストでの対応が可能となる。
(5)上記した各実施形態では、ねじ部品の締め付け方向が両基板の積層方向と一致した場合を示したが、ねじ部品の締め付け方向が両基板の板面方向と一致したものも本発明に含まれる。具体的には、ねじ部品がベゼル及びフレームのうち液晶パネルの面方向と直交する側部に締め付けられるものも本発明に含まれる。
(6)上記した各実施形態では、挟圧保持手段としてねじ部品を用いた場合を例示したが、それ以外にも例えばベゼルまたはフレームのいずれか一方の側部にスリットを入れて係止片を形成するとともに、他方側のフレームまたはベゼルの側部に形成した係止孔に上記係止片を引っ掛けることで、ベゼル及びフレームを固定するようにしたものにも本発明は適用可能である。
(7)上記した各実施形態では、ベゼルとバックライトを構成するフレームとの間で液晶パネルを挟持する場合を例示したが、フレームを省略するとともに、ベゼルとバックライトを構成するケースとの間で液晶パネルを挟持するものにも本発明は適用可能である。
本発明の実施形態1に係る液晶表示装置の分解斜視図 液晶表示装置の断面図 液晶表示装置の要部拡大平面図 図3のX−X線断面図 図4のY−Y線断面図 本発明の実施形態2に係る液晶表示装置の要部拡大平面図 図6のX−X線断面図 本発明の実施形態3に係る液晶表示装置の要部拡大平面図 図8のX−X線断面図
符号の説明
10…液晶表示装置
11…液晶パネル
13…ベゼル(押さえ部材)
17…フレーム(受け部材)
18,19…基板
20…液晶
21…シール剤(ギャップ保持部)
22,22A…粒状スペーサ(ギャップ保持部、スペーサ)
29…ねじ孔
31,31A,31B…増強部
32…柱状スペーサ(ギャップ保持部、スペーサ)
AA…表示領域
B…ねじ部品(挟圧保持手段)
NA…額縁部分

Claims (12)

  1. 表示領域の外側の額縁部分が、裏側に配された受け部材と、表側に配された枠状をなす押さえ部材との間で挟持されるとともに、受け部材及び押さえ部材における周方向について間欠的に複数設けられた挟圧保持手段によって保持されるものであって、
    透光性を有する一対の基板と、
    前記両基板間に封止される液晶と、
    前記両基板間に介設されることで、前記両基板間のギャップを確保するためのギャップ保持部と、
    前記ギャップ保持部のうち前記挟圧保持手段による加圧箇所近傍に設けられ、その断面積を局所的に大きくしてなる増強部とを備えていることを特徴とする液晶パネル。
  2. 前記ギャップ保持部として、前記額縁部分に周設されることで前記液晶をシール状態に保つためのシール剤を備えたものにおいて、
    前記増強部は、前記シール剤を部分的に拡幅することで形成されていることを特徴とする請求項1記載の液晶パネル。
  3. 前記ギャップ保持部が、前記額縁部分に周設されることで前記液晶をシール状態に保つためのシール剤と、前記シール剤よりも内側の領域に多数分散して配置されるスペーサとからなるものにおいて、
    前記増強部は、前記スペーサを局所的に高密度に分布させることで形成されていることを特徴とする請求項1記載の液晶パネル。
  4. 前記ギャップ保持部が、前記額縁部分に周設されることで前記液晶をシール状態に保つためのシール剤と、前記シール剤よりも内側の領域に多数分散して配置されるスペーサとからなるものにおいて、
    前記スペーサは、前記液晶中に多数分散して配置される粒状スペーサと、この粒状スペーサよりも断面積が大きく、且つ前記増強部をなす柱状スペーサとから構成されていることを特徴とする請求項1記載の液晶パネル。
  5. 前記柱状スペーサは、カラーフィルタを構成するカラーフィルタ材料を積層することで形成されていることを特徴とする請求項4記載の液晶パネル。
  6. 前記液晶を配向制御するための配向制御用の樹脂層を備えるものにおいて、
    前記柱状スペーサは、前記樹脂層を構成する樹脂材料により形成されていることを特徴とする請求項4記載の液晶パネル。
  7. 表示領域の外側の額縁部分が、裏側に配された受け部材と、表側に配された枠状をなす押さえ部材との間で挟持されるとともに、受け部材及び押さえ部材における周方向について間欠的に複数設けられた挟圧保持手段によって保持される液晶パネルの製造方法であって、
    透光性を有する一対の基板間に、両基板間のギャップを確保するためのギャップ保持部を介設するとともに液晶を封止するようにし、且つ前記ギャップ保持部のうち、前記挟圧保持手段による加圧箇所近傍に、断面積を局所的に大きくしてなる増強部を設けるようにしたことを特徴とする液晶パネルの製造方法。
  8. 前記ギャップ保持部として、前記額縁部分に周設されることで前記液晶をシール状態に保つシール剤を備えたものにおいて、
    前記両基板のうち、いずれか一方の基板における前記額縁部分に対して前記シール剤を吐出可能なディスペンサを相対変位させつつ前記シール剤を塗布する際に、前記挟圧保持手段による加圧箇所近傍では、前記ディスペンサの相対速度を一時的に低減させることで、前記シール剤が局所的に拡幅した形態の前記増強部を形成するようにしたことに特徴を有する請求項7記載の液晶パネルの製造方法。
  9. 前記ギャップ保持部が、前記額縁部分に周設されることで前記液晶をシール状態に保つシール剤と、前記シール剤よりも内側の領域に多数分散して配置されるスペーサとからなるものにおいて、
    前記両基板のうち、いずれか一方の基板に対して前記スペーサを噴出可能なインクジェットノズルを相対変位させつつ前記スペーサを設置するとともに、前記挟圧保持手段による加圧箇所近傍に前記スペーサを局所的に高密度に分布させることで前記増強部を形成するようにしたことに特徴を有する請求項7記載の液晶パネルの製造方法。
  10. 透光性を有する一対の基板間に液晶を封止してなる液晶パネルと、
    前記両基板間に介設されることで、前記両基板間のギャップを確保するためのギャップ保持部と、
    前記液晶パネルの裏側に配される受け部材と、
    前記液晶パネルの表側に配されるとともに、前記受け部材との間で前記液晶パネルの表示領域の外側の額縁部分を挟持可能な枠状をなす押さえ部材と、
    前記受け部材及び前記押さえ部材における周方向について間欠的に複数設けられるとともに、前記液晶パネルを挟圧状態に保持可能な挟圧保持手段と、
    前記ギャップ保持部のうち前記挟圧保持手段による加圧箇所近傍に設けられ、その断面積を局所的に大きくしてなる増強部とを備えていることを特徴とする液晶表示装置。
  11. 前記挟圧保持手段は、前記受け部材に設けられたねじ孔に螺合されるねじ部品により構成されていることを特徴とする請求項10記載の液晶表示装置。
  12. 前記ねじ部品の締め付け方向は、前記両基板の積層方向と一致していることを特徴とする請求項11記載の液晶表示装置。
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