JP2008142896A - 記録装置及び該記録装置の電池残量検知方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 DCモータで駆動する記録装置は、従来の電池電圧測定法による電池残量検知のみでは、スループット低下、無駄な消費電力発生による電池寿命の低下を招いていた。
【解決手段】 本発明の記録装置は、二次電池と、該二次電池の電池残量を第1の方法に従って検知する第1の残量検知手段と、該第1の残量検知手段により検知された電池残量データを送信する送信手段とを有する電池パックを接続する。また、前記送信手段から前記電池残量データを受信し、受信した電池残量データから電池残量が予め定められた第1の閾値以下であるか否かを判断する。また、前記二次電池の電池残量を第2の方法に従って検知する第2の残量検知手段を有し、前記電池残量が前記第1の閾値以下であると判断された場合に、電池残量の検知を前記第1の残量検知手段から前記第2の残量検知手段へ切り替える。
【選択図】 図1
Description
本発明は、二次電池により駆動可能な記録装置及び該記録装置の電池残量検知方法に関する。
近年、電子機器の小型化やモバイル化が進み、携帯型パーソナルコンピュータが普及してきている。これに伴い、このようなパーソナルコンピュータの周辺機器である記録装置でも携帯型のものが普及してきている。
ところで、一般的な記録装置は、主電源として商用電源を使用しているが、携帯可能な小型の記録装置は、ACアダプタとリチウムイオン電池等の充電可能な二次電池とを使用する2電源方式を採ることが多い。ところが二次電池によって記録装置を駆動する場合、二次電池の残量が少なくなると二次電池の出力電圧が低下するため、記録装置各部を駆動することが困難となる。例えば、記録動作中に突然機能停止し受信した記録情報が消失する事態が起り得る。また、記録装置としてインクジェット記録装置を用いた場合は、記録ヘッドのインク吐出口をキャップ部材によって密閉できない事態が起り得る。
インクジェット記録装置においては、記録の行なわれない状態で記録ヘッドのインク吐出口が長期間外気に開放されると、インク中の水や揮発性有機溶済等の溶媒成分がインク吐出口を介して外気中へ蒸発する。この結果、インク吐出口及びその付近に滞留したインクの粘度が増加し、インク吐出に好適な粘度範囲を越えてしまう。したがって、記録再開直後において、吐出信号が印加されてもインク液滴が吐出されない吐出不良が起き易くなる。
したがって、記録装置、特にインクジェット記録装置を二次電池で駆動する場合、二次電池の残量を監視する手段と、二次電池の残量が規定量以下に減少したとき、装置の保護を行う手段とが必要となる。
電池の残量を監視する方法は、電池電圧測定法と電流積算法に大別される。
電池電圧測定法は、電池の端子電圧から電池の残量を判断する方法であり、携帯電話等小型電子機器で一般的な方法である(例えば、特許文献1参照)。
また、電流積算法は、充電電流の積算値をメモリに記憶し、これから放電電流を逐次差し引くことで電池の残量を判断する方法であり、主にノート型パソコン等に多く採用されている方法である(例えば、特許文献2参照)。
特開平11−016607号公報
特開2001−281306号公報
電池電圧測定法は、単純な回路及びアルゴリズムで実現でき、実現コストが安価であるという利点がある。また、電池の残量が少なくなった場合における、例えば装置の電源が切れてしまうような残量エラーレベルとなる電池の残量を比較的正確に検知することが出来るという利点がある。また、低温環境及び充放電サイクルが多くなることによる内部インピーダンスの増加が自動的に盛り込まれるという利点がある。その反面、電池の残量が十分にある場合における電池の残量を検知する精度は低いという問題がある。また、電池の残量を正確に検知するためには、ある程度大きな定負荷電流を流す必要があるという問題がある。
それに対して、電流積算法は、電池の残量が十分にある場合、電池電圧測定法に比べて電池の残量を検知する精度が高く、電池の残量をパーセント単位又は分単位で表示できる利点がある。しかし、電流積算法は、実現するための回路及び残量補正のアルゴリズムが複雑で、検知精度を上げるためには専用のICを使用する必要があり、コストが高いという問題がある。また、さらに検知精度を上げるためには、環境温度、充放電サイクル及び放置による電池の劣化に伴う内部インピーダンスの増加等を補正、学習する必要がある。しかし、電流積算精度及び補正精度等を考慮すると、検知精度は10〜30%程度の誤差が発生すると言われている。さらには、電池電圧測定法と比較して、電池の残量が十分にあるときの検知精度は高いが、電池の残量が少ない残量エラーレベルでの検知精度は、補正ミス及び学習ミス等による蓄積誤差により、低い場合が多い。
前述の通り、インクジェット記録装置では、記録ヘッドのインク吐出口をキャップ部材で密閉してから終了しなくてはならない。このため、インクジェット記録装置を駆動することができなくなる電池の残量となる前に、残量エラーを表示することやインク吐出口をキャップ部材で密閉して強制終了させること等を行わなくてはならない。このため、残量エラーとなるレベルの電池の残量を正確に検知することが望ましい。残量エラーとなるレベルでの検知精度が低いと、残量エラーとなる前にインクジェット記録装置が駆動できなくなることを防止するため、残量エラーとする残量に余裕を持たせる必要がある。しかし、残量エラーとする残量に余裕を持たせると、十分に電池容量を使いきれず、記録可能枚数が減少するという問題がある。一方、電池の残量が十分にあるときの残量表示は、携帯電話等で採用されている2〜3段階の目安レベルで十分であり、ノートPCのように残量をパーセント表示する必要は無い。
また、従来の電池駆動可能な記録装置は、ステップモータを使用しており、モータを止めたままモータ電流を流すことが出来た。また、定電流負荷回路追加によるコストアップを防ぐために、モータ電流を電池電圧検知時の電池負荷電流とするのが一般的であった。一方、インクジェット記録装置では、モータの静音のため、キャリッジモータ、シート送りモータ、回復モータ等全てのモータにおいてDCモータを採用することが多い。これらのモータとしてDCモータを採用する場合は、モータを止めたまま一定電流を流すことが出来ず、電池残量を検知するために一定周期ごとに記録動作を止めて、装置の側壁にキャリッジを突き当ててキャリッジモータに電流を流す必要があった。しかし、このような制御により、電池駆動時のスループットが低下し、無駄な消費電力の発生により電池寿命が低下するという問題があった。
そこで、本発明の目的は、上記課題を鑑みてなされたものである。具体的には、電池の残量が少ない場合の残量を正確に検知することができ、電池の残量が十分な場合の残量の検知が可能であり、スループットの低下や電池寿命の低下を抑制できる二次電池により駆動可能な記録装置を提供することである。また、電池の残量が少ない場合の残量を正確に検知することができ、電池の残量が十分な場合の残量の検知が可能な電池残量検知方法を提供することである。
上記目的を達成するための本発明の代表的な構成は、二次電池と、該二次電池の電池残量を第1の方法に従って検知する第1の残量検知手段と、該第1の残量検知手段により検知された前記二次電池の電池残量についての電池残量データを送信する送信手段とを有する電池パックを接続して動作可能な記録装置であって、
前記送信手段から前記電池残量データを受信する受信手段と、
前記受信手段が受信した電池残量データから電池残量が予め定められた第1の閾値以下であるか否かを判断する判断手段と、
前記二次電池の電池残量を第2の方法に従って検知する第2の残量検知手段と、
前記判断手段により前記電池残量が前記第1の閾値以下であると判断された場合に、電池残量の検知を前記第1の残量検知手段から前記第2の残量検知手段へ切り替える切り替え手段とを有することを特徴とする記録装置である。
前記送信手段から前記電池残量データを受信する受信手段と、
前記受信手段が受信した電池残量データから電池残量が予め定められた第1の閾値以下であるか否かを判断する判断手段と、
前記二次電池の電池残量を第2の方法に従って検知する第2の残量検知手段と、
前記判断手段により前記電池残量が前記第1の閾値以下であると判断された場合に、電池残量の検知を前記第1の残量検知手段から前記第2の残量検知手段へ切り替える切り替え手段とを有することを特徴とする記録装置である。
また、上記目的を達成するための別の本発明は、二次電池と、該二次電池の電池残量を第1の方法に従って検知する第1の残量検知手段と、該第1の残量検知手段により検知された前記二次電池の電池残量についての電池残量データを送信する送信手段とを有する電池パックを接続して動作可能な記録装置を用いた前記二次電池の電池残量検知方法であって、
前記送信手段から前記電池残量データを受信する受信工程と、
前記受信工程により受信した電池残量データから電池残量が予め定められた閾値以下であるか否かを判断する判断工程と、
前記判断工程により前記電池残量が前記閾値以下であると判断された場合に、前記電池残量の検知を前記第1の残量検知手段から第2の方法に従って検知する第2の残量検知手段に切り替える切り替え工程とを有することを特徴とする電池残量検知方法である。
前記送信手段から前記電池残量データを受信する受信工程と、
前記受信工程により受信した電池残量データから電池残量が予め定められた閾値以下であるか否かを判断する判断工程と、
前記判断工程により前記電池残量が前記閾値以下であると判断された場合に、前記電池残量の検知を前記第1の残量検知手段から第2の方法に従って検知する第2の残量検知手段に切り替える切り替え工程とを有することを特徴とする電池残量検知方法である。
本発明によれば、電池の残量が一定値以下の少ない場合は、電池の残量エラーを正確に検知可能なので、電池容量を有効に利用できる。また、電池の残量が一定値を超えて十分な場合は、電池パックに搭載する電流積算型残量検知手段により電池の残量を検知可能であり、検知精度を大きく上げる必要がないので安価に構成できる。さらに、電池残量が一定値まで、電池パックに搭載する電流積算型残量検知手段により電池の残量を検知することで、駆動モータとしてDCモータを採用しても、その間のスループットダウン及び、無駄な消費電力発生による電池寿命の低下が無い。
以下、本発明の記録装置をインクジェット記録装置に適用した場合の実施例について、図面を参照して詳細に説明する。
なお、この明細書において、「記録」とは、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等を形成する、又は媒体の加工を行う場合も表すものとする。また、人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かを問わない。
また、「記録媒体」とは、一般的な記録装置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチック・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮革等、インクを受容可能なものも表すものとする。
本実施例の動作を説明する前に、図3を参照して本発明の代表的な実施例であるシリアル式のインクジェット記録装置について説明する。
図3において、シート(記録媒体)1をバックアップするプラテン2の前方には、これと平行に設置されたガイド軸3,4に沿って左右に往復移動するキャリッジ5が設けられている。このキャリッジ5には、記録データに従ってシート1に画像を記録する記録ヘッド6が搭載されている。この記録ヘッド6は、ブラック(K),シアン(C),マゼンタ(M)及びイエロー(Y)の各色記録ヘッド6K,6C,6M,6Yが一体化された記録ヘッドユニットであり、各記録ヘッドは副走査方向に各色256本のノズルからなるノズル列を有する。キャリッジ5は、キャリッジモータ7により回転駆動されるプーリ8と従動プーリ9とに捲回されたタイミングベルト10に固定され、キャリッジモータ7の回転により主走査方向(矢示F方向)に往復移動する。そして、この往復移動の往路(F1)及び復路(F2)の各々において記録動作が行われる。
シート1は、ペーパーパン11に沿って挿入され、かつシート送りモータ12で回転駆動されるシート送りローラ(不図示)によって記録ヘッド6とプラテン2との間の記録部へ供給される。記録部を通過したシート1は、シート送りローラ(不図示)と同期駆動される排紙ローラ14及びローラ15によって搬送され排紙される。
記録ヘッド6の記録範囲を外れた位置に設定されたホームポジション位置には、記録ヘッド6のオリフィス面に対し密着、離隔するキャップ17及びインク吸引手段から成るヘッド回復装置16が設けられている。記録終了後、記録ヘッド6はホーム位置に停止させられ、ヘッド回復装置16のキャップ17で記録ヘッド6のオリフィス面が密閉される。ヘッド回復装置16に設けられたキャップ17の開閉は、図示しない回復モータ13を駆動源として実現される。
なお、本実施例では、キャリッジモータ7、シート送りモータ12、回復モータ13は全てDCモータとし、エンコーダにより位置情報及び速度情報による公知のPWM駆動によるフィードバック制御とする。
図4は図3のインクジェット記録装置の概略構成を示すブロック図である。
図4において、MPU(マイクロプロセッサユニット)21は、ROM26に格納されたプログラムに従って記録装置全体を制御する。ホスト機器20との間には、記録データを受信する送受信手段22を有し、受信した記録データは、図示しないDMA(ダイレクトメモリアクセス)制御回路により、MPU21の介在無しに、RAM27内の受信バッファに格納される。受信した記録データは、圧縮を解凍した後に、ラスタ方向(キャリッジの主走査方向)のデータ並びを記録ヘッド6のノズル列方向(記録媒体の搬送方向)のデータ並びに変換して、RAM27内のプリントバッファに格納する。その他、MPU21には、処理動作のタイミングを規定するタイマ25が接続されている。
MPU21は、ホスト機器20から受信した指示信号及び記録データ、操作パネルに設けられた各種スイッチ29等から入力ポート28を介して入力される各種の指示信号等に基づいて記録装置全体の主な制御を行っている。具体的には、出力ポート30、モータ駆動回路31を介してキャリッジモータ7やシート送り用モータ12などの回転を制御している。また、RAM27内のプリントバッファからヘッド制御部23及びヘッド駆動部24を介して記録ヘッド6に記録データを出力して、その記録動作を制御している。
記録ヘッド6の走査位置の判定及び記録ヘッド6の駆動タイミングの決定をするのに使用されるリニアエンコーダ18の出力信号は、検知回路32を通して、方向信号とカウントパルスに成形される。この方向信号及びカウントパルスは、アップダウンカウンタである位置カウンタ33に入力され、レジスタ34を介して記録ヘッド6の位置情報としてMPU21に読み込まれる。また、この方向信号及びカウントパルスは、ヘッド制御部23に入力されて、記録ヘッド6を駆動する駆動パルスを作成するトリガ信号として利用される。
記録動作が終了したら、記録ヘッド6のオリフィス面の乾燥を防止するために、回復モータ13を駆動することによりオリフィス面をキャップ17で密閉して、記録データ待ちのスタンバイ状態になる。
記録装置の駆動源として、記録装置本体と脱着可能な、交流電源からDC電源(例えば16V)に変換するACアダプタ35及び電池パック36が接続されている。
電池パック36は、公称3.6Vのリチウムイオン電池のセルを3本直列にして、公称出力電圧10.8Vとして構成した電池36aを有している。また、電池残量を電流積算法で検知するために、電池の充放電電流を積算する電流積算型のADコンバータを含む残量検知手段36bを有している。また、検知した電池残量データを記録装置に送信する送信手段36cを有している。電池36aから充放電される電流は、電池36aのマイナス端子と記録装置のグランドとの間に挿入された抵抗36dの両端の電圧を見ることにより測定可能である。充電中か放電中かは、抵抗36dの両端に発生する電圧の極性により判別可能である。
電池パック36に設けられた送信手段36cは、電池残量検知手段36bで検知した電池残量データを記録装置に送信するものである。公知のクロック同期の2線式シリアル通信及びUART等シリアルデータ通信方式は、信号線数及びコネクタのピン数を少なくでき、電池パック36を小型化するのに好適である。なお、電池の残量を0〜100%で表すためには、データ長は最低7ビットあればよい。
また、電池パック36から電池残量データを記録装置に送信する例として、記録装置から電池残量データの送信要求を受けて送信する例や、電池パック36から一方的に周期的に電池残量データを送信する例が挙げられる。なお、電池パック36にはCPUが備えられており、このCPUにより電池パック36から電池残量情報を記録装置に送信する処理の制御を行っている。
電池パック36から記録装置へ送信された電池残量データは、受信手段40を経由して、MPU21に読み込まれ、出力ポート30のON/OFFに従って、記録装置上のLED等の表示手段41によって表示される。
ACアダプタ35の出力と電池パック36の出力は、充電制御部37に入力される。ACアダプタ35が接続されているときは、充電制御部37からACアダプタからの出力電圧が出力され、ACアダプタ35が接続されていないときは、充電制御部37から電池パック36からの出力電圧が出力される。また、充電制御部37は、ACアダプタが接続されている時は、電池36aが満充電でない限り電池36aに充電電圧を出力し充電を行う。
充電制御部37からの出力電圧37aは、DC−DCコンバータ38に入力され、記録ヘッド6の駆動電圧、キャリッジモータ7、シート送りモータ12、回復モータ13の駆動電圧に昇圧され、また記録装置を制御するロジック電圧に降圧される。ACアダプタと電池がそれぞれ単独で装置に接続されている時は、接続されている駆動源で駆動されるが、装置にACアダプタと電池の両方が接続されているときには、ACアダプタで駆動される。
また、充電制御部37からの出力電圧37aは、入力電圧検知手段39に入力される。入力電圧検知手段39は、前記ACアダプタと電池の出力電圧を、MPU21に内蔵されている公知のADコンバータの入力可能電圧レンジに変換する機能を有し、抵抗分圧等の回路で構成されている。MPU21は、ADコンバータの変換値(AD値)を読み取ることにより、現在記録装置がACアダプタで駆動されているか、電池で駆動されているか判別することが出来る。また、電池で駆動されているときには、電池の電圧を測定する電池電圧測定型の検知方式により電池残量を検知することができる。
次に図1及び図2に示す制御フローチャート図をもとに、上述した記録動作の制御の詳細を説明する。本記録動作制御は、ROM26に記憶してあるプログラムに従って、MPU21により実行される。なお、記録装置に接続される電池パック36の電池残量は、図5に示す記録装置上に設けられた3つのLEDの点灯パターンにより表すものとする。また、電池パック36の電池残量検知手段36bにより検知された電池残量データは、100%を満充電として0%から100%まで1%の分解能で電池残量を示すデータである。これは、送信手段36cから例えば1秒単位の規定周期毎に記録装置に転送されるものとする。
図2のフローチャート図において、装置の電源投入後、ステップS205で装置の初期設定を行う。このとき、キャリッジ、即ち、記録ヘッド6がホームポジションにある時に、位置カウンタ33を“0”にクリアする。これ以後、位置カウンタ33は、リニアエンコーダ18の90度位相がずれた2相信号の内1相の立ち上りエッジを入力するごとに、そのカウント値(記録ヘッド6の位置)を更新し、その位置を示している。
ステップS210でRAM27内に設けられた残検フラグをクリア(OFF)する。残検フラグは、電池パック36から送信される電池残量値が30%以下であるときにセット(ON)されるフラグであり、このフラグがセットされると、これ以後電池残量は、記録装置による電池電圧測定法で電池残量エラーを検知することになる。
次にステップS215でAD値をリードし、このAD値の高低により、現在記録装置が電池駆動されているか、ACアダプタ35で駆動されているか判別する(ステップS220)。
ステップS220で、リードしたAD値が閾値以下だった場合は、電池駆動と判断する。この場合、電池パック36から電池残量データが送られてくるまで、電池残量が不明である。このため、出力ポート30を制御して、電池残量表示LEDを電池残量が不明であることを示す図5の点灯パターン1で点灯させる(ステップS225)。
ステップS220で、リードしたAD値が閾値を超えていた場合は、ACアダプタ駆動と判断する。この場合、出力ポート30を制御して、電池残量表示LEDをACアダプタ駆動であることを示す図5の点灯パターン5で全消灯させる(ステップS230)。
次にステップS235で、記録ヘッド6の1スキャン分の記録データがホスト機器20から送られてきたかをチェックする。記録データが入力され、RAM27内のプリントバッファに記録データとして展開されると、ステップS240で記録ヘッド6を走査するために、回復モータ13を駆動して、記録ヘッド6のオリフィス面を密閉しているキャップをオープンする。キャップオープン後、ステップS245で1スキャン分の記録を行う。1スキャン記録後、シートを送る必要がある時は、シート送りモータ12を駆動して規定量シートを送る。
ステップS250で、例えば1分等規定時間記録データが送られてこなかったときは、記録終了と判断し、ステップS255で回復モータ13を駆動してキャップ17をクローズした後、ステップS235に戻り、記録データ待ちのスタンバイ状態となる。
なお、ステップS220で電池駆動と判断したときは、タイマ25をスタートさせ、規定周期毎に、割り込みにより図1のフローチャート図で示す、電池残量チェックルーチンを起動させる。図1の電池残量チェックルーチンは、電池パックによる電流積算法で検知した電池残量が31%までは、この検知結果を電池残量として表示する。また、電池パックによる電流積算法で検知した電池残量が30%以下となった場合は、記録装置に電池端子電圧測定法による電池残量の検知を行わせ、電池端子電圧測定法による検知結果を電池残量として表示する。これは、電池残量が十分な場合は記録装置のMPU21に対して制御負荷及び電池に対するエネルギー消費負荷をかけず、電池残量が少なくなった場合は精度良い電池残量エラー検知及び確実な記録ヘッドのキャッピング後の装置電源OFFを行うためである。
電池残量チェックルーチンの制御手順を図1のフローチャート図を用いて説明する。
タイマ割り込みでこのルーチンが呼ばれると、ステップS1010でAD値を読むことにより、電池駆動かACアダプタ駆動か判断し、電池駆動と判断された時は、ステップS1020でRAM27に設けられている残量フラグをチェックする。
ステップS1020で残量フラグがOFFの時は、ステップS1030で、電池パック36からの電池残量データを受信したかチェックし、受信していない場合はこのルーチンを抜ける(RETURN)。電池残量データを受信していた場合は、受信データによって3通りのLED表示を選択する(ステップS1040)。電池残量が51%以上のときには、ステップS1050で出力ポート30を制御して3つの残量表示LED全て点灯させる点灯パターン2を表示し、このルーチンを抜ける。同様に、電池残量が50〜31%のときは、ステップS1060で2つのLEDを点灯し1つのLEDを消灯させる点灯パターン3を表示し、このルーチンを抜ける。電池残量が30%以下の時には、ステップS1070で1つのLEDのみ点灯、2つのLEDを消灯させた点灯パターン4を表示した後、ステップS1080で残量フラグをONし、このルーチンを抜ける。なお、この電池残量が30%以下と判断された点灯パターン4を表示するときの記録装置の状態は、電池残量少ないためACアダプタを接続するようユーザに警告する電池残量警告状態である。
ステップS1020で残量フラグがONの時は、電池残量検知の方法を電池パックによる電流積算法から記録装置による電池電圧測定法に切り替え、精度良く電池残量エラーレベルを検知する。
ステップS1090で記録ヘッド6のオリフィス面(吐出口)がキャップされている状態か、キャップされていない状態か判断する。キャップされている状態の時は、ステップS1100で、キャップ17に大きなメカ負荷がかからない程度キャリッジモータ7を駆動するために、キャリッジモータ7に一定値のPWM駆動で電流を流す。次にステップS1110で、モータ電流負荷により降下した電池電圧が安定するのを待つために100msウエイトし、ステップS1120で電池電圧を示すAD値をリードする。ステップS1130でAD値を閾値Aと比較し、閾値Aを超えている時には、電池残量エラーレベルではないと判断し、このルーチンを抜ける。
ステップS1130で、読み取ったAD値が閾値以下だった時には、電池残量が無い電池残量エラーレベルと判断し、ステップS1140で、3つのLEDを全消灯した後(点灯パターン5)、ステップS1150で記録装置の電源をOFFする。
次にステップS1090で記録ヘッド6のオリフィス面がキャップされていないとき、つまり記録動作中の電池残量検知について説明する。ステップS1160で1スキャン分の記録動作が終了したら、キャリッジ5を記録装置の側面に移動し、側面の壁に接触した状態で、キャリッジモータ7に一定値のPWM駆動で電流を流す(ステップS1170)。次にステップS1180で、モータ電流負荷により降下した電池電圧が安定するのを待つために100msウエイトし、ステップS1190で電池電圧を示すAD値をリードする。ステップS1200でAD値を閾値Bと比較し、閾値Bを超えている時には、電池残量エラーレベルではないと判断し、このルーチンを抜ける。
ステップS1200で、読み取ったAD値が閾値以下だった時には、電池残量が無い電池残量エラーレベルと判断し、ステップS1210で、3つのLEDを全消灯する(点灯パターン5)。そして、ステップS1220で回復モータ13を駆動して、記録ヘッド6のオリフィス面をキャップした後、ステップS1230で記録装置の電源をOFFする。
最後に、ステップS1010でACアダプタ駆動と判断した時には、ステップS1240で電池パックが接続されているか検知する。ステップS1240で電池パックが接続されており、かつ電池が満充電でない時は、定電圧・定電流充電を行う(ステップS1250)。ステップS1240で電池パックが無いと判断した時には、ステップS1250で三つのLEDを全消灯する点灯パターン5を表示し、本ルーチンを抜ける。
以上の制御により、電池残量が十分な場合は電池パックによる電流積算法で電池残量を大まかに検知し、電池残量が少なくなった場合は記録装置による電池端子電圧測定法で電池残量を精度良く検知するように、電池残量検知手段を切り替えることが可能となる。
なお、本実施例では、記録装置側での電池残量検知に切り替える残量値として残量30%を例示したが、適時残量値を変えても良い。
また、本実施例では、電池残量表示手段として3つのLEDの点灯パターンを例示したが、例えば液晶による表示のような他の表示手段を用いても良い。
さらに、本実施例では、二次電池の充電制御回路を記録装置に設けたが、これを電池パック内に設けても良い。
本実施例では、記録装置としてインクジェット記録装置を用いたがこれに限定されない。本発明に係る記録装置は、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力端末として一体又は別体に設けられるものの他、リーダ等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシミリ装置でも良い。
6 記録ヘッド
7 キャリッジモータ
20 ホスト機器
21 MPU
27 RAM
35 ACアダプタ
36 電池パック
36b 電池残量検知手段
38 DC−DCコンバータ
39 入力電圧検知手段
7 キャリッジモータ
20 ホスト機器
21 MPU
27 RAM
35 ACアダプタ
36 電池パック
36b 電池残量検知手段
38 DC−DCコンバータ
39 入力電圧検知手段
Claims (7)
- 二次電池と、該二次電池の電池残量を第1の方法に従って検知する第1の残量検知手段と、該第1の残量検知手段により検知された前記二次電池の電池残量についての電池残量データを送信する送信手段とを有する電池パックを接続して動作可能な記録装置であって、
前記送信手段から前記電池残量データを受信する受信手段と、
前記受信手段が受信した電池残量データから電池残量が予め定められた第1の閾値以下であるか否かを判断する判断手段と、
前記二次電池の電池残量を第2の方法に従って検知する第2の残量検知手段と、
前記判断手段により前記電池残量が前記第1の閾値以下であると判断された場合に、前記電池残量の検知を前記第1の残量検知手段から前記第2の残量検知手段へ切り替える切り替え手段とを有することを特徴とする記録装置。 - 前記第1の方法は、電流積算法であり、
前記第2の方法は、電池電圧測定法であることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。 - 前記判断手段により前記受信手段が受信した電池残量データから電池残量が前記第1の閾値を超えると判断された場合には、前記第1の残量検知手段により検知された電池残量を表示し、
前記判断手段により前記受信手段が受信した電池残量データから電池残量が前記第1の閾値以下であると判断された場合には、前記第2の残量検知手段により検知された電池残量を表示する表示手段をさらに有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の記録装置。 - 前記記録装置は、インクを吐出させる吐出口を有する記録ヘッドを用いて記録を行うインクジェット記録装置であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の記録装置。
- 前記記録ヘッドの吐出口をキャップするキャップ手段と、
前記第2の残量検知手段により検知された電池残量が前記第1の閾値よりも少ない第2の閾値以下であると判断された場合には、前記記録ヘッドの吐出口を前記キャップ手段によりキャップして前記記録装置の電源を切るよう制御する制御手段とをさらに有することを特徴とする請求項4に記載の記録装置。 - 前記制御手段は、さらに前記記録装置が記録動作中である場合には記録動作終了後に記録媒体を前記記録装置の外に排出するよう制御することを特徴とする請求項5に記載の記録装置。
- 二次電池と、該二次電池の電池残量を第1の方法に従って検知する第1の残量検知手段と、該第1の残量検知手段により検知された前記二次電池の電池残量についての電池残量データを送信する送信手段とを有する電池パックを接続して動作可能な記録装置を用いた前記二次電池の電池残量検知方法であって、
前記送信手段から前記電池残量データを受信する受信工程と、
前記受信工程により受信した電池残量データから電池残量が予め定められた閾値以下であるか否かを判断する判断工程と、
前記判断工程により前記電池残量が前記閾値以下であると判断された場合に、前記電池残量の検知を前記第1の残量検知手段から第2の方法に従って検知する第2の残量検知手段に切り替える切り替え工程とを有することを特徴とする電池残量検知方法。
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JP2006328849A JP2008142896A (ja) | 2006-12-05 | 2006-12-05 | 記録装置及び該記録装置の電池残量検知方法 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010288430A (ja) * | 2009-06-15 | 2010-12-24 | Sanyo Electric Co Ltd | 充電台 |
JP2015068989A (ja) * | 2013-09-30 | 2015-04-13 | 株式会社リコー | 画像形成装置 |
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-
2006
- 2006-12-05 JP JP2006328849A patent/JP2008142896A/ja not_active Withdrawn
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