JP2008141596A - 通信タイミング制御装置、通信タイミング制御方法、通信タイミング制御プログラム、ノード及び通信システム - Google Patents

通信タイミング制御装置、通信タイミング制御方法、通信タイミング制御プログラム、ノード及び通信システム Download PDF

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Abstract

【課題】ネットワークトポロジーやトラフィックパタン等が動的な変化に応じて、自律的な通信タイミングを形成する。
【解決手段】本発明の通信タイミング制御装置は、他ノードとの間のタイミング制御信号の授受により、自ノードのタイミング制御信号の通信タイミングを決定して、データ信号の送信期間を決定する通信タイミング制御装置において、他ノードとの間で上記タイミング制御信号の送受信を行なうタイミング制御信号送受信手段と、自ノードのデータ信号の送信に必要な所要送信期間と、他ノードのデータ信号の送信に必要な所要送信期間とに基づいて位相応答関数を調整する位相応答関数調整手段と、位相応答関数調整手段により調整された位相応答関数を用いて所定の時間発展規則に従って自ノードの上記タイミング制御信号の通信タイミングを計算する通信タイミング計算手段とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、通信タイミング制御装置、通信タイミング制御方法、通信タイミング制御プログラム、ノード及び通信システムに関し、例えば、センサネットワーク等の空間に分散配置された多数のノードや移動体が、相互にデータ通信を行なう場合において、適切な通信時間の割り当てを自律的に行い、通信タイミングを形成し効率よく通信を行なう方法に適用し得る。
特許文献1〜4には、集中管理サーバを必要とせず、空間的に分散配置された複数のノードがそれぞれ、近傍ノードとの間の相互調整によりタイムスロットの割り当てを行い、通信データの通信タイミングを自律的に形成し、衝突することなくデータ通信を実現する通信タイミング制御に関する技術が記載されている。
すなわち、各ノードが、近傍ノードとの間でタイミング制御信号を周期的に送受信しあい、近傍ノードとの間の通信タイミング関係を認識し、局所的な通信タイミング関係に基づいて自ノードのタイミング制御信号の送信時刻(発信タイミング)を制御することで、通信タイミングパタンを自律分散的に形成する。
ここで、通信タイミングパタンの形成としては、例えば、各ノードにおいて、自他のタイミング制御信号の発信タイミングが極力離れるような調整を相互に行なう方法、1周期の動作中に通信時間を事前に確保するように設定する方法、完全に均等な通信時間を実現しようとする方法など様々なパタンを提案している。
特開2005−094663号公報 特開2006−074617号公報 特開2006−074619号公報 特開2006−157441号公報
上述したように、特許文献1〜特許文献4に記載の通信タイミング制御方法としては、自他のタイミング制御信号の発信タイミングが極力離れるように調整する方法や、1周期の動作中に通信時間を事前に確保するよう設定する方法等が開示されている。
特許文献1〜特許文献4に記載の通信タイミング制御方法は、各ノードが通信データの通信タイミングを自律分散的に形成し、帯域を確保できる点において有効なものである。これにより、各ノードが正しく通信をするために、通信時間を充分大きく確保しておくことや、これから生じ得るトラフィックを想定した通信時間を予め設定しておくことができる。
しかしながら、従来の通信タイミング制御方法は、ネットワークトポロジーやトラフィックパタン等が動的に変化した場合に、この変化にあわせて通信時間を動的に対応することが困難である。
また、この種の通信ネットワーク(通信システム)の実現においては、ネットワークの利用効率を向上させること、各ノードの通信タイミング制御に関する事前設計のし易さ、管理コストの低減等が求められている。
そのため、ネットワークトポロジーやトラフィックパタン等が動的に変化した場合であっても、その変化に対応した通信タイミングパタンを各ノードにおいて形成することができる通信タイミングパタンの形成を実現する通信タイミング制御装置、通信タイミング制御方法、通信タイミング制御プログラム、ノード及び通信システムが求められている。
かかる課題を解決するために、第1の本発明に係る通信タイミング制御装置は、通信システムを構成するノードに設けられる通信タイミング制御装置であって、他ノードからのタイミング制御信号の通信タイミングを利用して、自ノードのタイミング制御信号の通信タイミングを決定し、自ノードのタイミング制御信号の通信タイミング及び他ノードのタイミング制御信号の通信タイミングに基づいて、データ信号の送信期間を決定する通信タイミング制御装置において、(1)他ノードとの間で上記タイミング制御信号の送受信を行なうタイミング制御信号送受信手段と、(2)自ノードのデータ信号の送信に必要な所要送信期間と、他ノードのデータ信号の送信に必要な所要送信期間とに基づいて、自ノード及び他ノードのタイミング制御信号の通信タイミング関係を決定する位相応答関数を調整する位相応答関数調整手段と、(3)位相応答関数調整手段により調整された位相応答関数を用いて、所定の時間発展規則に従って、自ノードの上記タイミング制御信号の通信タイミングを計算する通信タイミング計算手段とを備えることを特徴とする。
第2の本発明の通信タイミング制御方法は、通信システムを構成するノードに設けられる通信タイミング制御方法であって、他ノードからのタイミング制御信号の通信タイミングを利用して、自ノードのタイミング制御信号の通信タイミングを決定し、自ノードのタイミング制御信号の通信タイミング及び他ノードのタイミング制御信号の通信タイミングに基づいて、データ信号の送信期間を決定する通信タイミング制御方法において、(1)タイミング制御信号送受信手段が、他ノードとの間で上記タイミング制御信号の送受信を行なうタイミング制御信号送受信工程と、(2)位相応答関数調整手段が、自ノードのデータ信号の送信に必要な所要送信期間と、他ノードのデータ信号の送信に必要な所要送信期間とに基づいて、自ノード及び他ノードのタイミング制御信号の通信タイミング関係を決定する位相応答関数を調整する位相応答関数調整手段と、(3)通信タイミング計算手段が、位相応答関数調整手段により調整された位相応答関数を用いて、所定の時間発展規則に従って、自ノードの上記タイミング制御信号の通信タイミングを計算する通信タイミング計算手段とを備えることを特徴とする。
第3の本発明の通信タイミング制御プログラムは、通信システムを構成するノードに設けられる通信タイミング制御プログラムであって、他ノードからのタイミング制御信号の通信タイミングを利用して、自ノードのタイミング制御信号の通信タイミングを決定し、自ノードのタイミング制御信号の通信タイミング及び他ノードのタイミング制御信号の通信タイミングに基づいて、データ信号の送信期間を決定する通信タイミング制御プログラムにおいて、コンピュータに、(1)他ノードとの間で上記タイミング制御信号の送受信を行なうタイミング制御信号送受信手段と、(2)自ノードのデータ信号の送信に必要な所要送信期間と、他ノードのデータ信号の送信に必要な所要送信期間とに基づいて、自ノード及び他ノードのタイミング制御信号の通信タイミング関係を決定する位相応答関数を調整する位相応答関数調整手段と、(3)位相応答関数調整手段により調整された位相応答関数を用いて、所定の時間発展規則に従って、自ノードのタイミング制御信号の通信タイミングを計算する通信タイミング計算手段として機能させるものである。
第4の本発明のノードは、通信システムを構成するノードが、第1の本発明の通信タイミング制御装置を備えることを特徴とする。
第5の本発明の通信システムは、第4の本発明のノードを複数有して構成されることを特徴とする。
本発明によれば、ネットワークトポロジーやトラフィックパタン等が動的に変化した場合であっても、その変化に対応した通信タイミングパタンを各ノードにおいて形成することができる。
(A)第1の実施形態
以下では、本発明の通信タイミング制御装置、通信タイミング制御方法、通信タイミング制御プログラム、ノード及び通信システムの第1の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
第1の実施形態は、複数のノードを有して構成される無線通信ネットワーク(通信システム)において、本発明の通信タイミング制御装置、通信タイミング制御方法、通信タイミング制御プログラム、ノード及び通信システムを利用して、各ノードが自他のタイミング制御信号に基づく通信タイミングを計算する場合の実施形態を説明する。
なお、第1の実施形態では、センサネットワークで利用される無線通信ネットワークを例に挙げて説明する。
(A−1)第1の実施形態の構成
(A−1−1)無線通信ネットワークの構成
図2は、第1の実施形態の無線通信ネットワーク(センサネットワーク)NTの全体構成図である。図2において、第1の実施形態の無線通信ネットワークNTは、多数のノードAとシンクノードSとを有して構成されるものである。
多数のノードAはそれぞれ、予めセンサを備えており、周期的に又は常に観測データを観測し、自ノードの通信時間に、観測データを含む通信パケットを無線送信して近傍の他ノード(以下、近傍ノード;ノードの発信電波が届く範囲に存在する他ノード)に与える。また、その通信パケットを受信した近傍ノードは、受信した観測データと共に自ノードの観測データを含む通信パケットを、自ノードの通信時間に無線送信する。この転送を繰り返し行い、最終的にシンクノードSに観測データが到達する。
シンクノードSは、各ノードAのセンサデータの最終到達先としてのノードであるが、シンクノードSの機能は、基本的に、これから説明する各ノードAが有する構成を備えるものである。また、シンクノードSは、所定の処理を行なう処理装置と接続(有線接続又は無線接続)若しくは搭載するものとしてもよい。
(A−1−2)ノードの内部構成
図3は、各ノードAの内部構成を示す内部構成図である。図3において、各ノードAは、通信タイミング計算手段1、タイミング制御信号受信手段2、タイミング制御信号送信手段3、同調判定手段4、データ通信手段5、センサ6、を少なくとも有して構成される。
通信タイミング計算手段1は、タイミング制御信号受信手段2から受け取ったタイミング制御信号と自ノードの制御信号の送信タイミングとを利用して、自ノードのデータ信号の通信タイミングを計算するものである。
通信タイミング計算手段1における通信タイミングの計算方法の詳細については後述するが、基本的には、特許文献1〜特許文献4等に記載のメカニズムを利用して、近傍ノードとの間でタイミング制御信号の発信タイミング等が衝突しないように制御しながら、自ノードと近傍ノードの通信タイミング関係に基づいて自ノードのタイミング制御信号の送信タイミングを制御し、自律分散的に通信タイミングパタンを形成するものである。
また、通信タイミング計算手段1は、自ノードにおける通信タイミングを規定する位相信号を形成し、その位相信号(位相情報)を、タイミング制御信号送信手段3、同調判定手段4及びデータ通信手段5に与えるものである。
タイミング制御信号受信手段2は、近傍ノードが送出したタイミング制御信号を受信し、受信したタイミング制御信号を、通信タイミング計算手段1及び同調判定手段4に与えるものである。
ここで、タイミング制御信号とは、自ノードの発信タイミングを示す制御信号である。タイミング制御信号は、例えば、インパルス状の波形を有する信号(波形整形された信号も含む概念)であってもよいが、これに限定されるものではなく、パケット等で構成された信号であってよい。なお、図2では、送信するタイミング信号を出力タイミング信号と示し、受信するタイミング制御信号を入力タイミング信号と示す。
タイミング制御信号送信手段3は、通信タイミング計算手段1から位相情報を受け取り、出力タイミング制御信号を送信するものである。なお、タイミング制御信号の送信タイミングは、位相信号が所定の位相(例えば、α(0≦α<2π))となるタイミングとし、例えば、システム全体で統一しておくことが好ましい。
同調判定手段4は、自ノードや1又は複数の近傍ノードの間で行なわれる出力タイミング制御信号の送信タイミングの相互調整が、「過渡状態」あるいは「定常状態」のいずれの状態にあるかを判定するものである。この判定方法としては、例えば、入力タイミング制御信号及び出力タイミング制御信号の発生タイミングを観測し、タイミング制御信号を授受し合う複数のノードの発生タイミング間の時間差が時間的に安定している場合に「定常状態」であると判定し、そうでない場合に「過度状態」と判定する。なお、この実施形態の場合には、同調判定手段4には、自ノードからの出力タイミング制御信号の発生タイミングを捉えるための信号として、出力タイミング制御信号に代えて、通信タイミング計算手段1からの位相情報(位相信号)が入力されている。
また、同調判定手段4は、位相信号の周期毎に、判定結果を示す同調判定信号と、入力タイミング制御信号の発生タイミングにおける位相信号の位相値の最小値をスロット信号とをデータ通信手段5に与える。
センサ6は、例えば、音や振動の強度、化学物質の濃度、温度など、物理的又は化学的な環境情報を観測するものであり、観測データをデータ通信手段に与える。
データ通信手段5は、観測データ及び又は入力データ信号(両方の場合を含む)を出力データ信号として他ノードに送信するものである。データ通信手段15は、この送信を、同調判定信号が「定常状態」を示す場合に、タイムスロット(システムなどが割り当てた固定的な時間区間ではないが、「タイムスロット」という用語を用いる)で行ない、同調判定信号が「過渡状態」を示す場合には送信動作を停止している。なお、出力データ信号は、出力タイミング制御信号と同一周波数帯で送信周波数とするものであっても良い。
なお、タイムスロットとしては、タイムスロットの開始点は、出力タイミング制御信号の送信が終了したタイミングであり、タイムスロットの終了点は、位相信号の周期毎の最初の入力タイミング制御信号のタイミングより多少のオフセット分だけ前のタイミングとする。
(A−1−3)通信タイミング計算手段1の詳細な構成
次に、第1の実施形態の通信タイミング計算手段1の詳細な構成を図面を参照しながら説明する。
図1は、第1の実施形態の通信タイミング計算手段1の内部構成を示すブロック図である。図1において、第1の実施形態の通信タイミング計算手段1は、近傍ノード状態管理手段11、所要位相差計算手段12、位相応答関数調整手段13、位相ダイナミクス手段14、を少なくとも有して構成される。
近傍ノード状態管理手段11は、近傍ノードのタイミング制御信号を受信すると、近傍ノードのアドレス情報、近傍ノードのタイミング制御信号と自ノードのタイミング制御信号との位相差Δθij、近傍ノードのタイミング制御信号の信号受信強度等の情報を求め、これらの情報を逐次更新しながら管理するものである。近傍ノード状態管理手段11は、一定時間経過して古くなった解析情報を削除するようにしてもよい。
また、近傍ノード状態管理手段11は、管理する近傍ノードのアドレス情報を所要位相差計算手段12に与えると共に、近傍ノードと自ノードとの位相差Δθijを位相ダイナミクス手段14に与えるものである。
ここで、近傍ノードと自ノードの位相差Δθijは、近傍ノードjのタイミング制御信号の位相値θj(t)から自ノードiのタイミング制御信号の位相値θi(t)を引くことにより得られる位相差である。近傍ノード状態管理手段11は、位相ダイナミクス手段14において求められた自ノードの位相値を逐次受け取り、この自ノードの位相値を用いて、近傍ノードと自ノードとの位相差を求めている。
所要位相差計算手段12は、近傍ノードのタイミング制御信号に基づいて解析される情報に基づいて、近傍ノードが確保したい通信時間を求めるものである。これにより、所要位相差計算手段12は、近傍ノードがどれだけの時間送信権を必要としているかを管理することができる。また、所要位相差計算手段12は、自ノードが確保したい通信時間を求めるものである。さらに、所要位相差計算手段12は、自ノード及び近傍ノードのそれぞれが確保したい通信時間を位相応答計算手段に与えるものである。
ここで、第1の実施形態では、所要位相差計算手段12が、近傍ノードのアドレス情報に基づいて当該近傍ノードの確保したい通信時間を求める場合を説明する。
つまり、所要位相差計算手段12は、近傍ノード状態管理手段11から受け取った近傍ノードのアドレス情報に基づいて、無線通信ネットワーク構造における近傍ノードの位置情報を解析し、これに基づいて近傍ノードの確保したい通信時間を決定して、この近傍ノードの確保したい通信時間に対応する位相差(所要位相差)φcjを求める。また、所要位相差計算手段12は、自ノードの確保したい通信時間に対応する位相差(所要位相差)φcを求める。
近傍ノードに係る所要位相差φcjの求める方法としては、例えば次に示す方法がある。
例えば、第1の実施形態の無線通信ネットワークNTが、Zigbee等で用いられるクラスタツリー構造で構成されているものとする。この場合、クラスタツリー構造に従ったネットワークアドレスを一定のルールに従って各ノードA及びシンクノードSに割り当てて管理する。例えば、事前にツリーの深さ(Lm)、1つのZigBeeルータに接続可能なデバイスの数(Cm)、そのうちZigBeeルータとして接続可能なデバイスの数(Rm)を決めておき、このような一定のルールに基づいてアドレス割り当てをするようにする。これにより、ルーティングテーブルを持つことなくアドレス情報に基づいて、転送すべきデバイスを決定することができる。
この場合、所要位相差計算手段12は、近傍ノードのアドレス情報から、当該近傍ノードの深さ(すなわち、クラスタツリー構造のネットワークNTにおける各ノードの深さ)を認識することができる。そこで、所要位相差計算手段12は、一般にシンクノードSに近いノードほど中継するパケットが多くなり多くの送信時間の権利が必要となることから、最も単純な例として次式(1)のように、ノードの深さから線形に通信時間を決定できる。
φcj=α(Lm−dj+1)φb …(1)
ここで、Lmはツリーの深さを示し、djはノードjの深さを示し、φbは基本割り当て時間を示す。また、αは、係数であり、実験的に決定することができる。
また、自ノードに係る所要位相差φcの求める方法としては、ノードがデータ信号の送信を行なうために最低限必要なタイムスロットの大きさWminに対応する位相幅として、φc=Wmin×ωiにより算出することができる。ωiは自ノードiにおける固有振動数パラメータである、またWminは、用途等に応じて決まる定数パラメータである。
位相応答関数調整手段13は、近傍ノードの所要位相差φcj及び自ノードの所要位相差φcを所要位相差計算手段12から受け取り、これら近傍ノードに係る所要位相差及び自ノードの所要位相差φcに基づいて、位相応答関数R(Δθij(t))を更新するものである。
なお、位相応答関数R(Δθij(t))は、自ノードのタイミング制御信号の送信タイミングを計算する際に利用する時間発展規則を構成する関数であり、近傍ノード間において均等な位相差を形成するためのものである。すなわち、位相応答関数R(Δθij(t))は、自ノードと近傍ノードとの間の位相差分布を均等になるよう力学的特性を作用させ、近傍ノード間において獲得されるタイムスロットの大きさをほぼ均等化させる特性を有する。
これにより、自ノードよりも後に送信する近傍ノードとの関係においては、自ノードの位相値から近傍ノードの位相値までの位相差が、自ノードの確保したい通信時間に対応する所要位相差φcだけ離れているように調整できる。また、自ノードより先に送信する近傍ノードとの関係においては、近傍ノードの位相値から自ノードまでの位相値が、近傍ノードjの確保したい通信時間に対応するφcjだけ離れているように調整することができる。
位相ダイナミクス手段14は、近傍ノード状態管理手段11から自ノードと近傍ノードとの位相差を受け取ると共に、位相応答関数調整手段13により調整された位相応答関数R(Δθij(t))を受け取り、これら自ノードと近傍ノードとの位相差及び調整された位相応答関数R(Δθij(t))を利用して、自ノードのタイミング制御信号の送信タイミングを算出するものである。
自ノードのタイミング制御信号の送信タイミングを計算する方法としては、種々の方法を適用することができるが、例えば、特許文献1〜特許文献4のいずれかに記載の方法を適用できる。自ノードのタイミング制御信号の送信タイミングを計算する方法の詳細については、特許文献1〜4のそれぞれの記載に委ね、ここでの詳細な説明は省略する。
(A−2)第1の実施形態の動作
次に、第1の実施形態の自ノードにおけるタイミング制御信号の送信タイミングを計算する処理の動作について図1を参照して説明する。
まず、近傍ノードから送信されたタイミング制御信号が自ノードに到来すると、当該タイミング制御信号は、タイミング制御信号受信手段2により受信され、近傍ノード状態管理手段11に与えられる。
近傍ノード状態管理手段11において、少なくとも、タイミング制御信号に含まれている近傍ノードのアドレス情報、近傍ノードと自ノードとの位相差が解析され、近傍ノードと自ノードの位相差が位相ダイナミクス手段14に与えられる。なお、ここでは、近傍ノード状態管理手段11が近傍ノードのアドレス情報及び近傍ノードと自ノードとの位相差を解析する場合を示したが、タイミング制御信号の受信信号強度を管理するようにしてもよい。
これにより、位相ダイナミクス手段14において、時間発展規則に従って自ノードのタイミング制御信号の送信タイミングが計算されて出力される。
また、近傍ノード状態管理手段11は、管理する近傍ノードのアドレス情報を所要位相差計算手段12に与える。
所要位相差計算手段12では、近傍ノード状態管理手段11から受け取った近傍ノードのアドレス情報に基づいて、近傍ノードの所要位相差φcjと自ノードの所要位相差φcとが計算され、近傍ノード及び自ノードの所要位相差φcj及びφcが位相応答関数調整手段13に与えられる。
位相応答関数調整手段13では、所要位相差計算手段12からの近傍ノード及び自ノードの所要位相差φcj及びφcに基づいて位相応答関数が調整され、調整された位相応答関数が位相ダイナミクス手段14に与えられる。
これにより、位相ダイナミクス手段14において、タイミング制御信号の送信タイミングを決定する位相応答関数が再構成され、各ノードの所要位相差を反映した通信タイミングパタンが形成される。
図4は、位相応答関数調整手段13により調整された位相応答関数R(Δθij(t))の形状を示す。なお、位相応答関数R(Δθij(t))の形状によって収束状態が決定する。
例えば、位相差Δθij=θj−θi(θjは近傍ノードjの位相値、θiは自ノードiの位相値)で表すものとする。そして、1周期が2πに対応する場合、ある近傍ノードjとの位相差が(0〜π)のとき、近傍ノードjは自分より先に通信するノードであり、ある近傍ノードjとの位相差が(π〜2π)のとき、近傍ノートjは自分より後に通信するノードと見ることができる。
つまり、位相応答関数調整手段13によって調整された位相応答関数の形状は、図4に示すように、自ノードよりも後に送信するノードとは自己の確保したい通信時間に対応する所要位相差φc分離れている必要があり、自ノードよりも先に送信する近傍ノードjとは近傍ノードjの確保したい通信時間に対応するφcjだけ位相差を形成することができる。これは近傍ノードjそれぞれで異なるものをもつことになる。
(A−3)第1の実施形態の効果
以上のように、第1の実施形態によれば、近傍ノードのアドレス情報に基づいて、ネットワーク構造におけるノードの深さに応じた所要位相差を用いることにより、それぞれのノードの所要位相差を考慮した最適な位相応答関数を再構成することにより、近傍ノードとの間の最適な通信タイミングパタンを形成することができるので、通信タイミングを最適にでき、データ通信の効率化を実現できる。
(B)第2の実施形態
次に、本発明の通信タイミング制御装置、通信タイミング制御方法、通信タイミング制御プログラム、ノード及び通信システムの第2の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
(B−1)第2の実施形態の構成
図5は、第2の実施形態の通信タイミング計算手段20の内部構成を示すブロック図である。図5において、第2の実施形態の通信タイミング計算手段20は、近傍ノード状態管理手段21、所要位相差計算手段22、位相応答関数調整手段13、位相ダイナミクス手段14、を少なくとも有して構成される。
第2の実施形態の通信タイミング計算手段20が第1の実施形態の通信タイミング計算手段1と異なる点は、所要位相差計算手段22による所要位相差の決定方法が異なる。また、近傍ノード状態管理手段21の接続構成が、第1の実施形態の構成と異なる。
近傍ノード状態管理手段21は、近傍ノードからのタイミング制御信号を受け取り、第1の実施形態と同様に、近傍ノードのアドレス情報、近傍ノードのタイミング制御信号と自ノードのタイミング制御信号の位相差、近傍ノードのタイミング制御信号の信号受信強度などを管理するものである。また、第2の実施形態の近傍ノード状態管理手段21は、近傍ノードと自ノードのタイミング制御信号の位相差を、位相ダイナミクス手段14に与えるものである。
所要位相差計算手段22は、シンクノードSからネットワークトポロジー情報を受け取り、ネットワークトポロジー情報に基づいて所要位相差を決定するものである。また、所要位相差計算手段21は、決定した近傍ノードの所要位相差及び自ノードの所要位相差φcj及びφcを位相応答関数調整手段13に与えるものである。
ここで、第2の実施形態において、シンクノードSは、無線通信ネットワークNTを構成する各ノードが直接接続する下流ノードのノード数を認識するものである。また、シンクノードSは、各ノードが直接接続する下流ノードのノード数を、各ノードに対して周期的又は常時通知するものである。
なお、この各ノードの下流ノードのノード数に関する情報は、タイミング制御信号とは異なる信号で各ノードに通知してもよいし、又はタイミング制御信号に含むようにしてもよい。
位相応答関数調整手段13は、シンクノードSからの下流ノードのノード数をネットワークトポロジー情報として受け取り、この下流ノードのノード数に基づいて、所要位相差を決定する。
例えば、ノードjが、直接接続している下流ノードのノード数をNjとし、基本割り当て時間をφbとすると、下記式(2)に従って、ノードjの所要位相差φcjを求める。
φcj=α×Nj×φb …(2)
なお、αは係数であり、実験的に決定することができるものである。
上記式(2)に従ってノードjの所要位相差を決定することにより、ノードjが直接接続している下流ノードのノード数に応じて所要位相差を決定することができるので、下流ノード数が多い場合(すなわち、トラフィックが多い場合)、そのノードの所要位相差を多く設定することができる。
(B−2)第2の実施形態の動作
次に、第2の実施形態の自ノードにおけるタイミング制御信号の送信タイミングを計算する処理の動作について図5を参照して説明する。
まず、近傍ノードから送信されたタイミング制御信号が自ノードに到来すると、当該タイミング制御信号は、タイミング制御信号受信手段2により受信され、近傍ノード状態管理手段21に与えられる。
近傍ノード状態管理手段21において、少なくとも、近傍ノードと自ノードとの位相差が解析され、近傍ノードと自ノードの位相差が位相ダイナミクス手段14に与えられる。
位相ダイナミクス手段14では、時間発展規則に従って、自ノードのタイミング制御信号の送信タイミングが計算されて出力される。
一方、シンクノードSは、無線通信ネットワークNTを構成する各ノードが直接接続する下流ノードのノード数を認識し、各ノードが直接接続する下流ノードのノード数をネットワークトポロジー情報として、各ノードに対して周期的又は常時通知する。
ここで、シンクノードSによる各ノードの下流ノードのノード数を求める方法としては、種々の方法が考えられ、特に限定されないが、例えば次のような方法がある。
例えば、センサネットワークなどの無線通信ネットワークNTにおいて、各ノードは、直接接続する下流ノードからデータ信号を受信すると、下流ノードからのデータ信号をシンクノードSに送信する。
これにより、センサノードSは、下流ノードからのデータ信号の転送軌跡に基づいて各ノードの下流ノードを認識することができるので、下流ノードのノード数の合計を各ノード毎に計算することで、各ノードの下流ノードのノード数を求めることができる。
そして、シンクノードSからのネットワークトポロジー情報が各ノードに到来すると、ネットワークトポロジー情報はノードの所要位相差計算手段22に与えられる。
所要位相差計算手段22では、シンクノードSからのノードの下流ノードのノード情報に基づいて、(2)式に従って所要位相差φcjが決定され、所要位相差φcjが位相応答関数調整手段13に与えられる。
位相応答関数調整手段13では、第1の実施形態と同様にして、自ノードの所要位相差φcと近傍ノードの所要位相差φcjに基づいて、位相応答関数R(Δθij(t))が調整される。
そして、位相ダイナミクス手段14により自ノードのタイミング制御信号の送信タイミングが計算されて出力される。
(B−3)第2の実施形態の効果
以上のように、第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、第2の実施形態は、シンクノードSが大域的に管理するネットワークトポロジー情報に基づいて、各ノードが所要位相差を求めることができるから、より最適な通信タイミングパタンの形成ができ、通信タイミングを最適にでき、データ通信の効率化を実現できる。
(C)第3の実施形態
次に、本発明の通信タイミング制御装置、通信タイミング制御方法、通信タイミング制御プログラム、ノード及び通信システムの第3の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
(C−1)第3の実施形態の構成
図6は、第3の実施形態の通信タイミング計算手段30の内部構成を示す機能ブロック図である。図6において、第3の実施形態の通信タイミング計算手段30は、近傍ノード状態管理手段31、所要位相差決定手段32、位相応答関数調整手段33、位相ダイナミクス手段14、を少なくとも有して構成される。
第3の実施形態の通信タイミング計算手段30が第1の実施形態の通信タイミング計算手段1と異なる点は、所要位相差計算手段を備えず、その代わりに所要位相差決定手段32を備える点、各ノードで決定した所要位相差をタイミング制御信号に乗せて送信する点、そのため、近傍ノード状態管理手段31が所要位相差を解析して管理する点などである。
近傍ノード状態管理手段31は、近傍ノードからのタイミング制御信号を受け取ると、近傍ノードのアドレス情報、近傍ノードと自ノードとの間のタイミング制御信号の位相差、近傍ノードの所要位相差等を各近傍ノード毎に管理するものである。また近傍ノード状態管理手段31は、各近傍ノードの所要位相差を位相応答関数調整手段33に与えると共に、近傍ノードと自ノードとのタイミング制御信号の位相差を位相ダイナミクス手段14に与えるものである。
第3の実施形態は、上記のように、各ノードで決定した所要位相差をタイミング制御信号に乗せて送信する。そこで、第3の実施形態では、近傍ノード状態管理手段31が、タイミング制御信号に含まれている近傍ノードの所要位相差を読み取り、その近傍ノードの所要位相差を位相応答関数調整手段33に与えることで、位相応答関数の調整を行なう。
また、近傍ノード状態管理手段31は、トラフィックが発生すると、近傍ノードの所要位相差を管理し、所要位相差の総和を測定する所要位相差測定機能を有する。そして、無線帯域の上限を上回ることを防止するために、近傍ノード状態管理手段31は、所定の閾値を備えており、所要位相差の総和が閾値を超えたときに、自ノードの所要位相差を小さくするように制御する所要位相差制御機能を有する。これにより、近傍ノードからのトラフィックに係るデータレートが大きくなり、無線帯域を超えようとする場合に、近傍ノードからのトラフィックの増大に応じて、自ノードの通信時間を短く設定変更することができる。
所要位相差決定手段32は、近傍ノード状態管理手段31が近傍ノード状態として管理している各近傍ノードの所要位相差に基づいて、自ノードの所要位相差を決定するものである。また、所要位相差決定手段32は、決定した自ノードの所要位相差をタイミング制御信号に乗せて送信させるものである。
ここで、第3の実施形態では、所要位相差決定手段32が、近傍ノード状態管理手段31が管理する近傍ノード状態より、過去の発生トラフィックを参照して、自ノードの所要位相差を決定する。
例えば、所要位相差決定手段32は、近傍ノード状態管理手段31の近傍ノード状態に基づいて、過去S秒間に発生したトラフィック(データ中継も含む)を観測して、単位時間のトラフィックの発生レートを決定する。そして、この発生レートに応じて自ノードの所要位相差を決定して、タイミング制御信号に乗せる。
(C−2)第3の実施形態の動作
次に、第3の実施形態の自ノードにおけるタイミング制御信号の送信タイミングを計算する処理の動作について図6を参照して説明する。
まず、近傍ノードから送信されたタイミング制御信号が自ノードに到来すると、当該タイミング制御信号は、タイミング制御信号受信手段2により受信され、近傍ノード状態管理手段31に与えられる。
近傍ノード状態管理手段31では、少なくとも、近傍ノードと自ノードとの位相差、近傍ノードのアドレス情報、近傍ノードの所要位相差等が解析され、所要位相差が位相応答調整手段33に与えられると共に、近傍ノードと自ノードとの位相差が位相ダイナミクス手段14に与えられる。
位相応答関数調整手段33では、近傍ノード状態管理手段31からの所要位相差に基づいて位相応答関数の調整が行なわれ、位相ダイナミクス手段14では、位相応答関数調整手段33により調整された位相応答関数を用いて、自ノードのタイミング制御信号が求められる。
一方、所要位相差決定手段32では、近傍ノード状態管理手段31において管理される各近傍ノード毎の近傍ノード状態に基づいて、発生したトラフィックのデータレートに応じて、自ノードの所要位相差が自律的に決定される。
例えば、所要位相差決定手段32は、発生したトラフィックのデータレートが大きくなるにつれ、自ノードの所要位相差を小さくするように、所定の数式を予め設定し、この数式を用いて自ノードの所要位相差を決定することができる。また例えば、予め設定された、発生トラフィックのデータレートと自ノードの所要位相差との対応関係を示すテーブルを所要位相差決定手段32が備えて、自ノードの所要位相差を決定するようにしてもよい。
また、決定された自ノードの所要位相差は、所要位相差決定手段32によりタイミング制御信号に乗せられる。
このように、各ノードの所要位相差をタイミング制御信号に乗せることで、各近傍ノードの所要位相差を各ノードが求めることなく直接知ることができ、位相応答関数を再構成して、通信タイミングの最適化を図ることができる。
また、近傍ノード状態管理手段31では、所要位相差の総和が測定され、その所要位相差の総和が閾値と比較され、所要位相差の総和が閾値を超えたか否か判定される。
そして、所要位相差の総和が閾値と判定された場合、自ノードの所要位相差を下げる旨が近傍ノード状態管理手段31から所要位相差決定手段32に指示される。
(C−3)第3の実施形態の効果
以上のように、第3の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、第3の実施形態によれば、自ノードで自律的に決定した自ノードの所要位相差をタイミング制御信号に乗せて他ノードに送信することで、直接他ノードの所要位相差を受け取ることができるので、簡単に通信タイミングパタンの形成ができる。
(D)他の実施形態
上述した第1の実施形態では、ノードの深さ(層)に基づいてノードの通信時間(所要位相差)を決定した場合を示した。しかし、これに限定されず、タイミング制御信号の信号受信強度に基づいて決定するようにしてもよい。
この場合、例えば、タイミング制御信号の受信強度が高い場合に、当該タイミング制御信号を送信した近傍ノードの所要位相差を大きくするような、所定の数式を予め設定しておく。そして、所要位相差計算手段が、タイミング制御信号に基づいて、数式に従った近傍ノードの所要位相差を計算することで実現することができる。
上述した第1〜第3の実施形態では、無線通信ネットワークの例として、各ノードがセンサデータを送信するセンサネットワークを例示した。しかし、センサネットワークに限定されず、ノード間で自律分散的に通信タイミングを形成して無線通信を実現する無線通信ネットワークであれば、広く適用することができる。
第1〜第3の実施形態において、位相ダイナミクス手段が算出する自ノードのタイミング制御信号の位相の計算方法は、位相応答関数を有する時間発展規則を利用したものであれば、特許文献1〜特許文献4に開示される方法に限定されるものではなく広く適用できる。
上記の実施形態では、空間に分散配置された多数のノードが、相互に無線でデータのやり取りを行うシステムを想定して説明した。しかし、本発明の利用形態は、無線通信を行うシステムに限定されない。空間に分散配置された多数のノードが、相互に有線でデータをやり取りするシステムにも適用することが可能である。例えば、イーサーネット(登録商標)等のように有線接続されたLANシステムに適用することも可能である。また、同様に、有線接続されたセンサやアクチュエータ、あるいはサーバ等、異なる種類のノードが混在するネットワークに適用することも可能である。無論、有線接続されたノードと、無線接続されたノードが混在するネットワークに適用することも可能である。
第1〜第3の実施形態における通信タイミング計算手段が実現する機能は、ハードウェア資源が処理プログラムを実行することにより実現されるソフトウェア処理によるものを想定するが、実現可能であれば、電気回路等で構成されたハードウェアにより実現するようにしてもよい。
第1の実施形態の通信タイミング計算手段の内部構成を示すブロック図である。 第1の実施形態の無線通信ネットワークの全体構成を示す構成図である。 第1の実施形態のノードの構成を示すブロック図である。 第1の実施形態の調整された位相応答関数の形状を示す説明図である。 第2の実施形態の通信タイミング計算手段の内部構成を示すブロック図である。 第3の実施形態の通信タイミング計算手段の内部構成を示すブロック図である。
符号の説明
1、20及び30…通信タイミング計算手段、11、21及び31…近傍ノード状態管理手段、12及び22…所要位相差計算手段、32…所要位相差決定手段、13及び33…位相応答関数調整手段、14…位相ダイナミクス手段、NT…無線通信ネットワーク、A…ノード、S…シンクノード。

Claims (9)

  1. 通信システムを構成するノードに設けられる通信タイミング制御装置であって、他ノードからのタイミング制御信号の通信タイミングを利用して、自ノードのタイミング制御信号の通信タイミングを決定し、自ノードのタイミング制御信号の通信タイミング及び他ノードのタイミング制御信号の通信タイミングに基づいて、データ信号の送信期間を決定する通信タイミング制御装置において、
    他ノードとの間で上記タイミング制御信号の送受信を行なうタイミング制御信号送受信手段と、
    自ノードのデータ信号の送信に必要な所要送信期間と、他ノードのデータ信号の送信に必要な所要送信期間とに基づいて、自ノード及び他ノードの上記タイミング制御信号の通信タイミング関係を決定する位相応答関数を調整する位相応答関数調整手段と、
    上記位相応答関数調整手段により調整された上記位相応答関数を用いて、所定の時間発展規則に従って、自ノードの上記タイミング制御信号の通信タイミングを計算する通信タイミング計算手段と
    を備えることを特徴とする通信タイミング制御装置。
  2. 上記位相応答関数調整手段が、上記他ノードのアドレス情報を参照してツリーネットワークを構成する上記他ノードの深さを認識し、この他ノードの深さに基づいて上記他ノードの所要送信期間を決定することを特徴とする請求項1に記載の通信タイミング制御装置。
  3. 上記位相応答関数調整手段が、外部から各ノードの下流ノードのノード数情報を受け取り、上記各ノードの下流ノードのノード数情報に応じて、上記他ノードの所要送信期間を決定することを特徴とする請求項1に記載の通信タイミング制御装置。
  4. 過去に発生したトラフィックのデータレートに応じて、自ノードの所要送信期間を決定し、その決定した自ノードの所要送信期間を上記タイミング制御信号に含める所要送信期間決定手段を備え、
    上記位相応答関数調整手段が、上記タイミング制御信号送受信手段が受信した上記タイミング制御信号に含まれている他ノードの所要送信期間に基づいて、上記位相応答関数を調整する
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信タイミング制御装置。
  5. 上記タイミング制御信号送受信手段が、上記他ノードの所要送信期間の総和を管理し、所要位相差の総和と閾値との比較により通信帯域を管理することを特徴とする請求項4に記載の通信タイミング制御装置。
  6. 通信システムを構成するノードに設けられる通信タイミング制御方法であって、他ノードからのタイミング制御信号の通信タイミングを利用して、自ノードのタイミング制御信号の通信タイミングを決定し、自ノードのタイミング制御信号の通信タイミング及び他ノードのタイミング制御信号の通信タイミングに基づいて、データ信号の送信期間を決定する通信タイミング制御方法において、
    タイミング制御信号送受信手段が、他ノードとの間で上記タイミング制御信号の送受信を行なうタイミング制御信号送受信工程と、
    位相応答関数調整手段が、自ノードのデータ信号の送信に必要な所要送信期間と、他ノードのデータ信号の送信に必要な所要送信期間とに基づいて、自ノード及び他ノードの上記タイミング制御信号の通信タイミング関係を決定する位相応答関数を調整する位相応答関数調整工程と、
    通信タイミング計算手段が、上記位相応答関数調整手段により調整された上記位相応答関数を用いて、所定の時間発展規則に従って、自ノードの上記タイミング制御信号の通信タイミングを計算する通信タイミング計算工程と
    を備えることを特徴とする通信タイミング制御方法。
  7. 通信システムを構成するノードに設けられる通信タイミング制御プログラムであって、他ノードからのタイミング制御信号の通信タイミングを利用して、自ノードのタイミング制御信号の通信タイミングを決定し、自ノードのタイミング制御信号の通信タイミング及び他ノードのタイミング制御信号の通信タイミングに基づいて、データ信号の送信期間を決定する通信タイミング制御プログラムにおいて、
    コンピュータに、
    他ノードとの間で上記タイミング制御信号の送受信を行なうタイミング制御信号送受信手段、
    自ノードのデータ信号の送信に必要な所要送信期間と、他ノードのデータ信号の送信に必要な所要送信期間とに基づいて、自ノード及び他ノードの上記タイミング制御信号の通信タイミング関係を決定する位相応答関数を調整する位相応答関数調整手段、
    上記位相応答関数調整手段により調整された上記位相応答関数を用いて、所定の時間発展規則に従って、自ノードの上記タイミング制御信号の通信タイミングを計算する通信タイミング計算手段
    として機能させる通信タイミング制御プログラム。
  8. 通信システムを構成するノードが、請求項1〜5のいずれかに記載の通信タイミング制御装置を備えることを特徴とするノード。
  9. 請求項8に記載のノードを複数有して構成されることを特徴とする通信システム。
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