JP2008141560A - ネットワーク機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】送信側および受信側で個別にパラメータを設定する必要なくエコーの発生を抑止することができるネットワーク機器を提供する。
【解決手段】判定処理部111、スイッチ112、およびスイッチ113を備えたアダプタ1を音声会議装置2とネットワーク5の間に接続する。判定処理部111は、音声会議装置2およびネットワーク5(他の装置)から入力される音声パケットの有音か無音かを判定する。判定処理部111は、スイッチ112およびスイッチ113をオフに設定し、有音と判定した音声パケットのみを後段に(I/F12から入力された場合I/F13に、I/F13から入力された場合I/F12に)に転送する。
【選択図】図3

Description

この発明は、音声パケットを送受信するネットワーク機器に関する。
近年、音声をパケット化した音声パケットを送受信するVoIPの普及により、遠隔地で音声会議を行うことがある。音声会議を行う場合、各地点ではスピーカとマイクを一体に備えた音声会議装置を用いる。各地点の音声会議装置で放音された音声は、音響空間を経てマイクに帰還し、帰還した音声が他方の音声会議装置で放音されるため、所謂エコーが発生する事がある。
エコーを抑制するために、従来はエコーサプレッサが用いられている(例えば特許文献1参照)。特許文献1に示す回路は、受話中には送信音声を減少させ、発話中には受信音声を減少させる。
特開平5−55951号公報
しかし、特許文献1では送信側および受信側で、受話中および発話中の判定パラメータが統一されていないと適正にエコーを抑制することができなかった。
すなわち、エコーサプレッサでは、受話中と判定した場合に送信音声を減少させる、または送信しない構成とするため、受話中または発話中と判定する音圧レベルが送信側と受信側で異なる場合、同様の音圧レベルで発話していても、一方の音声のみ送信されることが有った。
また、双方の地点にエコーサプレッサを設置するとコストがかかるという問題も有った。
この発明は、送信側および受信側で個別にパラメータを設定する必要なくエコーの発生を抑止することができるネットワーク機器を提供することを目的とする。
この発明のネットワーク機器は、音声パケットを複数方向に送受信するインタフェースと、前記インタフェースが受信した各方向からの音声パケットをそれぞれ破棄、または前記インタフェースを介して他の方向に転送するスイッチ部と、前記インタフェースが受信した各方向からの音声パケットについて、それぞれ有音、無音を判定する判定処理を実行するとともに、前記スイッチ部に、前記判定処理において全方向の音声パケットが無音であると判定したとき、全方向の音声パケットを破棄するように設定し、前記判定処理においていずれかの音声パケットが有音であると判定したとき、有音と判定した方向の音声パケットのみ他の方向に転送するように設定する設定処理を実行する判定処理部と、を備えたことを特徴とする。
この構成では、音声パケットを複数方向(例えば2方向)に送受信するインタフェースを有する。インタフェースは各方向分からの音声パケットを送受信できるように物理的に複数備えていてもよいし、1つのインタフェースで受信した音声パケットのヘッダから送受信方向を判断し、受信方向に転送するようにしてもよい。スイッチ部は、インタフェースが受信した音声パケットを破棄、または他の方向に転送する。判定処理部は、各方向から受信した音声パケットが有音であるか無音であるかを判定する。音声パケット内の音声が所定レベル(例えば音圧レベルが50dB)未満の場合、無音と判定する。判定処理部は、有音と判定した方向の音声パケットのみ他の方向に転送するようにスイッチ部に設定する。有音と判定された方向のみ音声パケットが転送されるため、音声パケットが帰還せずエコーの発生を抑止することができる。また、送信側および受信側に関わらず、通信経路のいずれか1箇所に設置するだけでよく、送信側および受信側で有音と無音のパラメータを個別に設定する必要がない。
また、この発明は、さらに、前記判定処理部は、前記判定処理において複数方向の音声パケットが有音であると判定したとき、各方向の音声パケットの音量を比較し、前記設定処理において、音量が大きい方向の音声パケットのみ他の方向に転送するように設定することを特徴とする。
この構成では、複数方向(2方向であれば双方向)の音声パケットが有音であると判定した場合に音量を比較する。そして、最も音量の大きい音声パケットのみ転送されるようにする。略同時に発話を開始したとしても、いずれか一方向のみ音声パケットが転送されるため、エコーの発生を抑止することができる。また、発話音声と帰還音声が同時に入力されたとしても、音量の大きい発話音声だけが転送されるため、エコーの発生を抑止する(帰還音声をカットする)ことができる。
また、この発明は、さらに、音声パケットを生成する音声生成部をさらに備え、前記判定処理部は、前記判定処理において全方向からの音声パケットが無音であると判定した場合、前記設定処理において全方向、または直前に音声パケットが転送されていた方向に、前記音声生成部が生成する音声パケットを前記インタフェースを介して送信することを特徴とする。
この構成では、音声パケットを生成する音声生成部を備える。音声パケットは電子音やアナウンス音声を含む。この電子音を全方向、または直前に音声パケットが転送されていた方向に送信することで、ユーザは相手方の発話が終了し、自身の音声を送信可能(発言可能)であると判断することができる。また、アナウンス音声であれば、最初に「半二重通信を行います。」という音声を送信することで、ユーザは、相手方が発話しているときには自身の音声が送信されない状態となる(半二重通信を行う)ことを判断することができる。
また、この発明は、さらに、各方向の音声パケットを所定量格納するバッファを備え、前記判定処理部は、前記インタフェースが受信した各方向からの音声パケットについて、所定の閾値以上の音圧レベルが所定時間以上継続した場合に有音と判定し、前記スイッチ部に、前記バッファに格納されている音声パケットのうち、有音と判定した方向の過去の音声パケットを転送するように設定することを特徴とする。
この構成では、各方向から受信した音声パケットを格納するバッファを備えている。判定処理部は、音声パケット内の音声が所定レベル(例えば50dB)以上で、所定レベル以上となる時間が所定時間(例えば500ms)以上続く場合にのみ有音と判定する。有音と判定した場合、バッファに格納されている過去の音声パケットを転送する。発話以外の突発的に大きな音声が入力されたときに有音と判定することがないと同時に、話し始めの音声が欠ける話頭切断現象を避けることができる。
また、この発明は、さらに、前記判定処理部は、音声パケットの音圧レベルが所定の閾値未満の状態で所定時間以上継続した場合に無音と判定することを特徴とする。
この構成では、音声パケットの音量が所定のレベル未満(例えば50dB未満)で所定時間以上(例えば500ms以上)継続した場合に無音と判定する。無音と判定されると音声パケットが転送されない。息継ぎなどで短時間発話が途切れたとしても即座に転送が停止されず、快適に発話を続けることができる。
この発明によれば、送信側および受信側で個別にパラメータを設定する必要なくエコーの発生を抑止することができる。
また、無音と判断したときにはパケットを転送しないため、ネットワーク帯域利用を低減することができる。
また、音声会議を行ういずれかの地点に設置するだけでエコーの発生を抑止することができるので、システム全体のコストを低減することができる。
図面を参照してこの発明の実施形態である音声会議システムについて説明する。図1は音声会議システムのブロック図、図2は音声会議システムにおいて用いられる音声会議装置のブロック図、図3は音声会議システムにおいて用いられるアダプタのブロック図である。
音声会議システム10は、アダプタ1、音声会議装置2、音声会議装置3、中継サーバ4、およびネットワーク(インターネット)5を備えている。アダプタ1、およびアダプタ1に接続される音声会議装置2は地点Aに設置されており、音声会議装置3は地点Bに設置されている。地点Aのアダプタ1と地点Bの音声会議装置3はネットワーク5を介して接続されている。音声会議装置2および音声会議装置3は、アダプタ1およびネットワーク5を介して、双方向に音声情報(パケット)を送受信して音声会議を行う。
中継サーバ4は、ネットワーク5に接続されており、各音声会議装置を接続する中継機として機能する。音声会議装置2と音声会議装置3は中継サーバ4を介して、例えばSSL通信にて接続される。なお、中継サーバ4は必須ではない。音声会議装置間でネットワーク5を介して直接接続されてもよい。
図2は、音声会議装置2のブロック図である。なお、音声会議装置2および音声会議装置3は、同じ構成および機能を有する。
音声会議装置2は、マイク21、アンプ(AMP)22、A/Dコンバータ23、音声処理部24、通信I/F25、D/Aコンバータ26、アンプ(AMP)27、およびスピーカ28を備えている。
マイク21は、音声会議装置2の周囲の音声を収音し、音声信号を出力する。マイク21から出力された音声信号は、フロントエンドのアンプ22で増幅され、A/Dコンバータ23でデジタル化される。デジタル化された音声信号は、音声処理部24でパケット化される。具体的には、音声処理部24は、G.711等の方式で圧縮符号化された音声信号を所定長(例えば20ms程度)に分割してヘッダ情報を付加してパケット化する。符号化方式やパケット長は音声会議装置2の制御部(不図示)により設定される。G.711の方式以外にもG.722やG.729の方式を用いてもよい。パケット化された音声信号(以下、音声パケットと言う。)は、ネットワーク端子である通信I/F25を介して外部(同図においてはアダプタ1)に出力される。
また、通信I/F25を介して外部から入力された音声パケットは、音声処理部24に入力される。音声処理部24は、入力された音声パケットを復号し、デジタル音声信号としてD/Aコンバータ26に出力する。デジタル音声信号はD/Aコンバータ26でアナログ化され、アンプ27で増幅されてスピーカ28から放音される。
このように、音声会議装置2は、自装置で収音した音声を他の装置(音声会議装置3)に音声パケットとして送信し、他の装置から受信した音声パケットを復号して自装置で放音することにより、音声会議を実現する。
次に、図3はアダプタ1の構成を示すブロック図である。アダプタ1は、制御部11、インタフェース(I/F)12、インタフェース(I/F)13、メモリ14、および操作部15を備えている。
I/F12、およびI/F13は、上記音声パケットを送受信するためのネットワーク端子である。
制御部11は、フラッシュROM等により構成されるメモリ14から動作用プログラムを読み出し、RAM(不図示)に展開することで、機能的に判定処理部111、スイッチ112、およびスイッチ113を実現する。
I/F12から入力された音声パケットは、制御部11の判定処理部111、およびスイッチ112に入力される。また、I/F13から入力された音声パケットは、制御部11の判定処理部111およびスイッチ113に入力される。
スイッチ112は、判定処理部111の設定に従って、スイッチをオン/オフする。すなわち、I/F12から入力された音声パケットを破棄、または後段となるI/F13に出力する。同様に、スイッチ113は、判定処理部111の設定に従って、スイッチをオン/オフする。すなわち、入力された音声パケットを破棄、または後段となるI/F12に出力する。
このように、アダプタ1は、いずれかの方向(I/F12またはI/F13)から入力された音声パケットを他の方向に転送する。なお、I/Fは、物理的には1つであってもよい。制御部11が、1つのI/Fから受信した音声パケットのヘッダから受信した方向と転送する方向を判断することで、機能的に複数のI/Fを実現することも可能である。
判定処理部111は、I/F12およびI/F13から入力された音声パケットを解析し、有音であるか、または無音であるかを判定する。なお、本発明において無音とは音声信号の音圧レベルが0dB(標準状態の空気中の基準値20μPa)である状態を意味するのではなく、例えば音圧レベルが所定値未満(例えば50dB未満)の状態を言う。一般に、音圧レベルが50dB以上であれば発話音声として判断することができる。詳細は後述する。
図4は、音声パケットの構成の一例を示す図である。音声パケットは、IPヘッダ、UDP(UserDatagram Protocol)ヘッダ、RTP(Real-time Transport Protocol)ヘッダ、および符号化音声(G.711)からなる。IPヘッダは、、送信元IP情報や送信先IP情報等の情報が含まれている。UDPヘッダは、送信元ポートや送信先ポートの情報が含まれている。RTPヘッダは、タイムスタンプや送信元識別子等の情報が含まれている。符号化音声は、上記のようにG.711等の方式で圧縮、符号化された音声信号である。
判定処理部111は、音声パケットのうち、符号化音声の内容(例えばG.711の方式であれば16進数で表記される符号)を解析し、有音か無音かを判断する。また、判定処理部111は、符号化音声を伸長復号するコーデックを含んでおり、復号した音声信号から有音か無音かを判断してもよい。具体的には、以下のようにして有音か無音かを判断する。
判定処理部111は、音声パケットを復号し、音圧レベル(dB)を測定する。この音圧レベルが所定の閾値(例えば50dB)未満から閾値以上に変化した場合、無音→有音と判断する。なお、この閾値は使用環境に応じて適宜設定する。また、ユーザが閾値を設定してもよい。ユーザは、ボリューム摘み等からなる操作部15を用いて有音となる音圧レベルの閾値を設定する。
一方で、判定処理部111は、音圧レベルが所定の閾値以上から閾値未満となった場合、閾値未満となる時間が所定時間(例えば500ms)以上続く場合に有音→無音と判定する。閾値未満となった時間が所定時間よりも短い場合は、有音が継続していると判断する。無音と判断する所定時間も使用環境に応じて適宜設定する。また、ユーザが操作部15を操作して所定時間を設定してもよい。
判定処理部111は、初期状態(動作開始時)でスイッチ112およびスイッチ113をオフに設定する。スイッチ112およびスイッチ113をオフに設定すると、アダプタ1に入力された音声パケットは破棄され、他の方向(受信側)に転送されなくなる。判定処理部111は、いずれかのI/F(I/F12またはI/F13)から入力された音声パケットが有音であると判断した場合、その音声パケットが入力されているスイッチ(スイッチ112またはスイッチ113)をオンに設定する。スイッチ112をオンに設定した場合、I/F12から入力された音声パケットがI/F13に転送される。よって、音声会議装置2から出力された音声パケットが音声会議装置3に転送され、音声会議装置2のユーザの発話音声が音声会議装置3で放音される。一方でスイッチ113をオンに設定した場合、I/F13から入力された音声パケットがI/F12に転送される。よって、音声会議装置3から出力された音声パケットが音声会議装置2に転送され、音声会議装置3のユーザの発話音声が音声会議装置2で放音される。
また、判定処理部111は、いずれかのスイッチをオンに設定した後、音声パケットが有音から無音に変化した場合にその方向のスイッチをオフに設定する。なお、I/F12およびI/F13から入力された音声パケットが双方とも有音であると判断した場合、音量の大きい音声パケットが入力されている方向のスイッチをオンに設定する。
このように、アダプタ1は、地点Aまたは地点Bにおける音声会議装置に接続されることで、半二重通信を実現するものである。
なお、有音、無音の判定は、判定処理部111(制御部11)とは別のハードウェア(DSP)で行ってもよい。また、スイッチ112、およびスイッチ113についても、ハードウェア構成として備えていてもよい。
次に、アダプタ1(制御部11)の動作について詳細に説明する。図5は、アダプタ1の動作を示すフローチャートである。アダプタ1は電源(不図示)がオンされると、この動作を開始する。制御部11の判定処理部111は、動作を開始するとスイッチ112およびスイッチ113をともにオフに設定する(S101)。その後、I/F12およびI/F13から入力された音声パケットが双方とも無音であるか否かを判断する(S102)。いずれかの音声パケットが有音であると判断するまでこの処理を繰り返す。
判定処理部111は、いずれかの音声パケットが有音であると判断した場合(S102→N)、I/F12およびI/F13から入力された音声パケットが双方とも有音であるか否かを判断する(S103)。双方とも有音でない、すなわちいずれかの音声パケットのみ有音であると判断した場合(S103→N)、有音の音声パケットが入力されたI/FがI/F12であるかI/F13であるかを判断する(S104)。
判定処理部111は、有音の音声パケットがI/F12から入力されていれば、スイッチ112をオンに設定する(S105)。また、S104において有音の音声パケットがI/F13から入力されていれば、スイッチ113をオンに設定する(S106)。また、S103の処理でI/F12およびI/F13から入力された音声パケットが双方とも有音であると判断した場合(S103→Y)、音量の大きい音声パケットが入力されているI/Fを判断する(S107)。I/F12から入力されている音声パケットの音量が大きければ、スイッチ112をオンに設定し(S105)、I/F13から入力されている音声パケットの音量が大きければ、スイッチ113をオンに設定する(S106)。
判定処理部111は、S105でスイッチ112をオンに設定した場合、I/F12から入力される音声パケットが無音に変化したか否かを判断する(S108)。I/F12から入力される音声パケットが無音に変化するまでこの判断を繰り返す。判定処理部111は、I/F12から入力される音声パケットが無音に変化した場合(S108→Y)、スイッチ112およびスイッチ113をオフに設定し(S108→S101)、以降の動作を繰り返す。
同様に、判定処理部111は、S106でスイッチ113をオンに設定した場合、I/F13から入力される音声パケットが無音に変化したか否かを判断する(S109)。I/F13から入力される音声パケットが無音に変化するまでこの判断を繰り返す。判定処理部111は、I/F13から入力される音声パケットが無音に変化した場合(S109→Y)、スイッチ112、スイッチ113をともにオフに設定し(S109→S101)、以降の処理を繰り返す。
なお、判定処理部111は、S108およびS109の処理において、スイッチがオフされたことを音声会議の参加者に通知するために、I/F12またはI/F13(受信側であったI/F)に音声パケットを送信してもよい。音声パケットに含まれる音声の内容は、例えば「ピッ」という電子音である。この音声はメモリ14に記憶されている。電子音を聞いたユーザは、相手方の発話が終了し、自身の音声を相手方に送信可能(発言可能)であると判断することができる。また、S101の処理においてI/F12およびI/F13に音声パケットを送信してもよい。
また、アダプタ1の電源をオンし、最初にスイッチ112およびスイッチ113をオフするときも、I/F12およびI/F13に音声パケットを送信してもよい。この場合、音声の内容は、「ピッ」という電子音であってもよいし、「半二重通信を行います。」等のアナウンス音声であってもよい。電子音またはアナウンス音声を聞いたユーザは、相手方が発話しているときには自身の音声が送信されない状態となることを判断することができる。
以上のようにして、本実施形態の音声会議システム10は、いずれかの地点において、アダプタ1を音声会議装置とネットワークの間に接続することで、半二重通信を実現する。半二重通信により、受信側で放音された音声が送信側に帰還することがないため、エコーの発生を抑止することができる。また、アダプタ1は、いずれかの地点に設置するだけでよいため、システム運用コストを低減することができる。また、複数地点において個別にパラメータを設定する必要がない。また、アダプタ1は、無音と判断したときには他の方向に音声パケットを転送しないため、ネットワーク帯域利用を低減することができる。
なお、アダプタ1は以下のように構成してもよい。図6は、アダプタ1の他の例を示した図である。同図において、図3に示したアダプタ1と共通する構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。図6に示すアダプタ1の制御部11は、判定処理部111、スイッチ112、スイッチ113に加え、リングバッファ114、およびリングバッファ115を備えている。なお、同図では説明を容易にするために制御部11内にリングバッファを備えた例を示しているが、実際にはリングバッファは、制御部11の内蔵RAM(不図示)により実現される。また、スイッチ112およびスイッチ113をハードウェア構成として備えている場合、リングバッファもハードウェア構成として備えていればよい。
リングバッファ114は、I/F12とスイッチ112の間に接続され、I/F12から入力された音声パケットをバッファする。リングバッファ115は、I/F13とスイッチ113の間に接続され、I/F13から入力された音声パケットをバッファする。リングバッファは、所定量のデータをリング状に配列して書き込み、読み出しを行うものであり、バッファした音声パケットの出力タイミング(データ読み出し位置)は判定処理部111により設定される。リングバッファのデータ読み出し位置と書き込み位置の関係から、出力する音声パケットの時間位置(どの程度過去の音声パケットを出力するか)を設定することができる。データ読み出し位置を書き込み位置から離すと、より過去の音声パケットを出力することとなる。
この例において、判定処理部111は、音圧レベルが所定の閾値未満から閾値以上となった場合、閾値以上となる時間が所定時間(例えば500ms)以上続く場合にのみ無音→有音と判定する。閾値以上となった時間が所定時間よりも短い場合は、無音が継続していると判断する。なお、有音と判断する所定時間は使用環境に応じて適宜設定する。また、ユーザが操作部15を用いて設定してもよい。判定処理部111は、いずれかの方向から受信した音声パケットが有音と判断した場合、スイッチ112またはスイッチ113をオンするとともに、前記所定時間分だけ過去の音声パケットが転送されるように、リングバッファ114またはリングバッファ115の読み出し位置を設定する。過去の音声パケットが転送されるため、閾値以上となった時点からの音声パケットが転送される。
このように、閾値以上となった時点からの音声パケットが転送されるため、発話の最初の部分が切れる(発話途中から放音される)話頭切断現象を防止することができる。また、発話音声以外の突発的に大きな音声(くしゃみ等の音声)が入力されたときに有音と判定することがなく、より発話音声のみを適正に転送することが可能となる。
なお、本実施形態において、アダプタ1は、単体で音声会議装置、およびネットワークに接続される例を示したが、ルータ等、通信経路に設置される他のネットワーク機器に内蔵されていてもよい。
なお、本実施形態では2方向の通信を行う例について説明したが、さらに複数方向の通信を行う場合にもアダプタ1を用いることができる。上記のように音声パケットにはIPヘッダが含まれているので、制御部11は、このIPヘッダから送信元、送信先を判断し、有音と判断した音声パケットのみを1または複数の送信先へ転送することができる。
音声会議システムの構成を示すブロック図である。 音声会議装置の構成を示すブロック図である。 アダプタ1の構成を示すブロック図である。 音声パケットの構成の一例を示す図である。 アダプタ1の動作を示すフローチャートである。 アダプタ1の他の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1−アダプタ
11−制御部
12−I/F
13−I/F
14−メモリ
15−操作部

Claims (5)

  1. 音声パケットを複数方向に送受信するインタフェースと、
    前記インタフェースが受信した各方向からの音声パケットをそれぞれ破棄、または前記インタフェースを介して他の方向に転送するスイッチ部と、
    前記インタフェースが受信した各方向からの音声パケットについて、それぞれ有音、無音を判定する判定処理を実行するとともに、
    前記スイッチ部に、前記判定処理において全方向の音声パケットが無音であると判定したとき、全方向の音声パケットを破棄するように設定し、前記判定処理においていずれかの音声パケットが有音であると判定したとき、有音と判定した方向の音声パケットのみ他の方向に転送するように設定する設定処理を実行する判定処理部と、
    を備えたネットワーク機器。
  2. 前記判定処理部は、前記判定処理において複数方向の音声パケットが有音であると判定したとき、各方向の音声パケットの音量を比較し、
    前記設定処理において、音量が大きい方向の音声パケットのみ他の方向に転送するように設定する請求項1に記載のネットワーク機器。
  3. 音声パケットを生成する音声生成部をさらに備え、
    前記判定処理部は、前記判定処理において全方向からの音声パケットが無音であると判定した場合、
    前記設定処理において全方向、または直前に音声パケットが転送されていた方向に、前記音声生成部が生成する音声パケットを前記インタフェースを介して送信する請求項1、または請求項2に記載のネットワーク機器。
  4. 各方向の音声パケットを所定量格納するバッファを備え、
    前記判定処理部は、前記インタフェースが受信した各方向からの音声パケットについて、所定の閾値以上の音圧レベルが所定時間以上継続した場合に有音と判定し、
    前記スイッチ部に、前記バッファに格納されている音声パケットのうち、有音と判定した方向の過去の音声パケットを転送するように設定する請求項1、請求項2、または請求項3に記載のネットワーク機器。
  5. 前記判定処理部は、音声パケットの音圧レベルが所定の閾値未満の状態で所定時間以上継続した場合に無音と判定する請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のネットワーク機器。
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