JP2008138760A - 固定具 - Google Patents
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Abstract
【課題】支持体における被固定物と反対側面に手が届かない場合、支持体が木ねじをねじ込むのに適した下地を有していない場合、支持体が建物の外部に露出している破風板等である場合等において、該支持体に被固定物を確実に固定することができるようにした固定具を提供する。
【解決手段】雄ねじ3を備えた雄ねじ杆1の一端1aには該雄ねじ杆の長さ方向と直角方向の支軸5を備えさせ、該支軸には回動杆11を回動自在に支持させ、該回動杆を常時雄ねじ杆の長さ方向と直角になる方向に付勢するばね13を設け、該雄ねじ杆にはナット15を螺合させるようにしたことを特徴とする固定具。前記雄ねじ杆の他端には被固定物を縛着するための縛着手段9を備えさせる。
【選択図】図1
【解決手段】雄ねじ3を備えた雄ねじ杆1の一端1aには該雄ねじ杆の長さ方向と直角方向の支軸5を備えさせ、該支軸には回動杆11を回動自在に支持させ、該回動杆を常時雄ねじ杆の長さ方向と直角になる方向に付勢するばね13を設け、該雄ねじ杆にはナット15を螺合させるようにしたことを特徴とする固定具。前記雄ねじ杆の他端には被固定物を縛着するための縛着手段9を備えさせる。
【選択図】図1
Description
本発明は、固定具に関するものであり、例えば、電気器具その他の器具等の被固定物を建物における天井板、内壁、外壁等の支持体に固定し、引込線(電線)の案内環等の被固定物を建物における破風板等の支持体に固定し、あるいは、雨樋金具、水道器具等の被固定物を建物における外壁等の支持体に固定するために使用される固定具に係るものである。
このような固定具としては、例えば実開平5‐41017号公報に示すように、ボルトとナット、木ねじ等が用いられている。
実開平5‐41017号公報
しかるに、上記従来のボルトとナットの場合には、支持体における被固定物と反対側面にボルト頭又はナットが位置するため、当該反対側面に手が届かないときには、該ボルトとナットは使用することができない。また、支持体の厚みが大きい場合には、ボルトを該支持体に挿通させることができないこともある。
木ねじの場合には、支持体が木ねじをねじ込むのに適した下地を有していないときには使用不能である。
引込線の案内環等の被固定物を木ねじにより建物の外部に露出している破風板に固定する場合には、該破風板が腐食したときには木ねじが該破風板から抜け出すおそれがある。
本発明は、上記従来の固定具における上述の如き問題を解決し、支持体における被固定物と反対側面に手が届かない場合、支持体が木ねじをねじ込むのに適した下地を有していない場合、支持体が建物の外部に露出している破風板等である場合等において、該支持体に被固定物を確実に固定することができるようにした固定具を提供しようとしてなされたものである。
上記課題を解決するために、本発明は下記の固定具を提供する。
(1)雄ねじを備えた雄ねじ杆の一端には該雄ねじ杆の長さ方向と直角方向の支軸を備えさせ、該支軸には回動杆を回動自在に支持させ、該回動杆を常時雄ねじ杆の長さ方向と直角になる方向に付勢するばねを設け、該雄ねじ杆にはナットを螺合させるようにしたことを特徴とする固定具(請求項1)。
(2)前記雄ねじ杆の他端には被固定物を縛着するための縛着手段を備えさせる(請求項2)。
[発明の作用]
[請求項1の発明]
請求項1の発明の固定具により被固定物を支持体に固定する際には、支持体に透孔を穿設し、該透孔に雄ねじ杆をその一端より挿通させる(図3参照)。このとき、雄ねじ杆の当該一端に取り付けられた回動杆には、ばねの力に抗して雄ねじ杆と略平行な姿勢をとらせる。回動杆が該透孔を通過して支持体の反対側に出ると、該回動杆は、ばねの力により回動し、雄ねじ杆の長さ方向と直角になる(図4参照)。雄ねじ杆の当該一端に螺合させたナットを締め付けることにより、回動杆は支持体における反対側面に圧接し、固定具は該回動杆とナットとにより支持体を強力に挟持する。すなわち、固定具は該支持体に強力に固定される。
請求項1の発明の固定具により被固定物を支持体に固定する際には、支持体に透孔を穿設し、該透孔に雄ねじ杆をその一端より挿通させる(図3参照)。このとき、雄ねじ杆の当該一端に取り付けられた回動杆には、ばねの力に抗して雄ねじ杆と略平行な姿勢をとらせる。回動杆が該透孔を通過して支持体の反対側に出ると、該回動杆は、ばねの力により回動し、雄ねじ杆の長さ方向と直角になる(図4参照)。雄ねじ杆の当該一端に螺合させたナットを締め付けることにより、回動杆は支持体における反対側面に圧接し、固定具は該回動杆とナットとにより支持体を強力に挟持する。すなわち、固定具は該支持体に強力に固定される。
従って、雄ねじ杆の当該一端に被固定物を取り付けておけば、該被固定物は支持体に固定される。
[請求項2の発明]
請求項2の発明の固定具においては、雄ねじ杆の他端に備えさせた縛着手段により、被固定物を該雄ねじ杆に縛着する。
請求項2の発明の固定具においては、雄ねじ杆の他端に備えさせた縛着手段により、被固定物を該雄ねじ杆に縛着する。
本発明は、下記の如き優れた効果を発揮する。
(イ)本発明によれば、回動杆が支持体の透孔を通過して支持体の反対側に出ると、該回動杆は、ばねの力により回動し、雄ねじ杆の長さ方向と直角になるため、支持体における被固定物と反対側面に手が届かないときでも、被固定物を支持体に容易に固定することができる。また、支持体の厚みが大きい場合でも、本発明の固定具は支障なく使用することができる。
(ロ)本発明によれば、支持体が木ねじをねじ込むのに適した下地を有していないときにでも、被固定物を支持体に容易に固定することができる。
(ハ)本発明によれば、支持体が建物の外部に露出している破風板である場合にも、引込線の案内環等の被固定物を該支持体に確実に固定することができ、該支持体が腐食したときでも、被固定物が該支持体から抜け出すおそれはない。
符号1に示すものは雄ねじ杆である。雄ねじ杆1には雄ねじ3を刻設する。
雄ねじ杆1の一端1aには該雄ねじ杆1の長さ方向と直角方向の支軸5を備えさせる。
雄ねじ杆1の他端1bには、一例として、被固定物7を縛着するためのワイヤ等の縛着手段9を備えさせる。
支軸5には回動杆11を回動自在に支持させる。
回動杆11は、雄ねじ杆1と略平行な姿勢、すなわち雄ねじ杆1に沿った姿勢(図2、図3参照)と、雄ねじ杆1の長さ方向と直角の姿勢(図1、図5参照)との間で回動自在である。図4参照。
図示の回動杆11は、略樋状体をなしている。
回動杆11を常時雄ねじ杆1の長さ方向と直角になる方向に付勢するばね13を設ける。
ばね13は、一例として、鋏形ばねとし、支軸5に巻きつけると共に、一端13aを回動杆11の一端11aに係止し、他端13bを雄ねじ杆1の前記一端1aに当接させる。図1参照。
雄ねじ杆1にはナット15を螺合させる。
雄ねじ杆1におけるナット15と回動杆11との間には、好ましくは座金17を遊嵌する。
符号21に示すものは、建物における天井板、内壁、外壁、破風板等の支持体であり、被固定物7は本発明の固定具により支持体21に固定される。
図6に示す事例においては、本発明の固定具により、被固定物7たる水道管等の管23を保持体25を介して支持体21に固定している。
図7に示す事例においては、本発明の固定具により、被固定物7たる引込線27の案内環29を支持体21たる建物における破風板31に固定している。案内環29は、適宜の手段により雄ねじ杆1の他端1bに取り付けられている。
図8に示す事例においては、本発明の固定具により、被固定物7たる照明器具33を取付板35を介して支持体21たる建物の天井板37に取り付けている。照明器具33は、適宜の手段により雄ねじ杆1の他端1bに取り付けられている。
なお、符号39に示すものは、支持体21に穿設された透孔である。
1 雄ねじ杆
1a 一端
1b 他端
3 雄ねじ
5 支軸
7 被固定物
9 縛着手段
11 回動杆
11a 一端
13 ばね
13a 一端
13b 他端
15 ナット
17 座金
21 支持体
23 管
25 保持体
27 引込線
29 案内環
31 破風板
33 照明器具
35 取付板
37 天井板
39 透孔
1a 一端
1b 他端
3 雄ねじ
5 支軸
7 被固定物
9 縛着手段
11 回動杆
11a 一端
13 ばね
13a 一端
13b 他端
15 ナット
17 座金
21 支持体
23 管
25 保持体
27 引込線
29 案内環
31 破風板
33 照明器具
35 取付板
37 天井板
39 透孔
Claims (2)
- 雄ねじを備えた雄ねじ杆の一端には該雄ねじ杆の長さ方向と直角方向の支軸を備えさせ、該支軸には回動杆を回動自在に支持させ、該回動杆を常時雄ねじ杆の長さ方向と直角になる方向に付勢するばねを設け、該雄ねじ杆にはナットを螺合させるようにしたことを特徴とする固定具。
- 前記雄ねじ杆の他端には被固定物を縛着するための縛着手段を備えさせたことを特徴とする請求項1に記載の固定具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006325110A JP2008138760A (ja) | 2006-12-01 | 2006-12-01 | 固定具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006325110A JP2008138760A (ja) | 2006-12-01 | 2006-12-01 | 固定具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008138760A true JP2008138760A (ja) | 2008-06-19 |
Family
ID=39600448
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006325110A Pending JP2008138760A (ja) | 2006-12-01 | 2006-12-01 | 固定具 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2008138760A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101426832B1 (ko) | 2013-12-13 | 2014-08-05 | 주식회사 샤크 | 설치가 용이한 반자동식 체결 구조체 |
JP2016003663A (ja) * | 2014-06-13 | 2016-01-12 | 株式会社三原金属工業 | 固定用ボルト |
CN109306991A (zh) * | 2018-11-21 | 2019-02-05 | 尹苑苑 | 一种单边螺栓紧固件 |
CN109322895A (zh) * | 2018-11-29 | 2019-02-12 | 海盐万瑞标准件有限公司 | 一种长度可调型牙条 |
CN110043548A (zh) * | 2019-05-06 | 2019-07-23 | 连述 | 一种空心砖墙体钻孔固定用固定螺栓 |
-
2006
- 2006-12-01 JP JP2006325110A patent/JP2008138760A/ja active Pending
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WO2015088122A1 (ko) * | 2013-12-13 | 2015-06-18 | 주식회사 샤크 | 설치가 용이한 반자동식 체결 구조체 |
JP2016003663A (ja) * | 2014-06-13 | 2016-01-12 | 株式会社三原金属工業 | 固定用ボルト |
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