JP2008132739A - 堅型射出成形機 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、射出装置を可動プラテンに対して位置精度良く配置することができ、且つ精度良く移動することのできる堅型射出成形機を提供することを課題とする。
【解決手段】枠部材54が射出装置30の周囲に設けられる。複数の垂直移動案内機構40が枠部材54に対して固定される。垂直移動案内機構40は、射出装置30を挟んだ状態で枠部材54に対して固定される。移動部材36は、垂直移動案内機構40により案内されながら垂直移動可能である。射出装置30は移動部材36に固定される。
【選択図】図4

Description

本発明は堅型射出成形機に係り、特にリニアガイドにより射出装置をガイドしてノズルタッチを行なう堅型射出成形機に関する。
樹脂成形品を成形するための射出成形機において、金型の開閉精度が必要な射出成形に好適な成形機として堅型射出成形機がある。堅型射出成形機では、可動金型を移動するための可動プラテンなどの可動部が垂直方向に移動する。このため、可動部が水平に移動する横型射出成形機に比べて、可動部の直進性を容易に確保することができる。その反面、可動部を重力に抗して移動(上方に移動)しなくてはならず、可動金型を含む可動部の重量に制限がある。したがって、堅型射出成形機は、比較的小型で寸法精度が要求される成形品に用いられることが多い。
堅型射出成形機において、固定金型が取り付けられた固定プラテンは下側に設けられ、可動金型が取り付けられた可動プラテンが固定プラテンに対して上下動する構成が一般的である。例えば、垂直に延在する2本のガイドポストに沿って可動プラテンを垂直移動させる構成の堅型射出成形機が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
この堅型射出成形機では、固定金型が取り付けられる固定プラテンに対して2本のガイドポストを垂直に起立して固定し、固定プラテンの上方においてリアプレートをガイドポストに固定する。そして、可動金型が取り付けられる可動プラテンを固定プラテンとリアプレートとの間に配置して、可動プラテンをガイドポストに沿ってリアプレートに対して上下動させることにより金型開閉を行なう。
ガイドポストにより可動プラテンをガイドする方式では、ガイドポストと可動フレームとの摺動部分に遊びが生じるおそれがあり、可動金型と固定金型との間に僅かではあるが位置ずれが生じるおそれがある。また、ガイドポストに対して可動部や可動部を駆動する駆動部の重心がガイドポストに対して偏る場合がある。このような場合は、ガイドポストに僅かな倒れが生じて固定部に対する可動部の水平方向位置がずれるおそれがある。このような位置ずれが生じると成形品の寸法精度が悪化するおそれがある。
そこで、上述のガイドポストに起因する位置精度の悪化を防止するために、ガイドポストの代わりにリニアガイドを用いることが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
リニアガイドは固定レールと可動部との間の遊びを最小限にした直進案内機構であり、可動部を高い精度で直進させることができる。したがって、可動金型が取り付けられた可動プラテンをリニアガイドによりガイドしながら上下動させることで、高い位置精度で可動金型を移動することができる。
上述のように、堅型射出成形機においては、固定プラテンの上方に可動プラテンが配置され、可動プラテンが固定プラテンに対して垂直方向に移動することで型開、型閉が行われる。このように、可動プラテンが固定プラテンの上方に配置される場合、金型に注入する樹脂を上側から供給するために、可動プラテン側に射出装置が設けられることが多い。
また、堅型射出成形機は精密な成形品の成形に用いられる場合が多く、溶融樹脂を精度良く計量して金型に注入する必要がある。このため、堅型射出成形機の射出装置はプリプラ式とすることが多い。プリプラ式とは、可塑化装置で予め溶融した樹脂を必要な量だけ計量してシリンダに供給し、シリンダ内のプランジャを駆動してシリンダから金型に溶融樹脂を射出する方式である。したがって、可動プラテン側に可塑化装置及びシリンダが設けられる構成となり、可動部の重量が大きくなる傾向にある。可動部の重量が大きくなると、可動部の移動を案内する案内機構を堅牢としなければならない。
特開平11−170297号公報 特開2004−90428号公報
堅型射出成形機において、可動プラテンのガイドとしてリニアガイドを用いた場合、リニアガイドの固定レールは可動プラテンの下側にある固定フレームに固定され、固定フレームと可動プラテンとの間に延在する構成となる。この場合、可動プラテン等の可動部に外部から荷重が加わると、片持ちで固定フレームに支持された固定レールに対してモーメント荷重が加わることとなる。これにより固定レールに傾きが生じ、可動プラテンの直進性が悪化するおそれがある。
また、通常、リニアガイドの固定レールは射出成形機の固定フレームに対して取り付け固定されるが、一般的に固定フレームは比較的大きな構造物である。リニアガイドの固定レールを取り付ける面には水平度又は平面度が要求されるため、加工精度の高い加工機で固定フレームを加工する必要がある。大きな構造物を精度良く加工する加工機は、一般の加工機とは異なり、固定フレームを加工するための加工機が限定されてしまう。また、そのような加工機を用いて加工したとしても、取付け面の寸法精度や平面度を確保するのは容易ではない。
本発明は上述の問題点に鑑みなされたものであり、射出装置を可動プラテンに対して位置精度良く配置することができ、且つ精度良く移動することのできる堅型射出成形機を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明によれば、型締装置の上方に射出装置が配置された堅型射出成形機であって、該射出装置の周囲に設けられた枠部材と、該枠部材に対して固定された複数の垂直移動案内機構とを有し、前記射出部材は該垂直移動案内機構により案内されながら垂直移動可能であることを特徴とする堅型射出成形機が提供される。
本発明による堅型射出成形機において、前記垂直移動案内機構は前記射出装置を挟んで対向した状態で前記枠部材に対して固定されることが好ましい。また、前記垂直移動案内機構の各々は、ガイドレールと該ガイドレールに沿って移動可能な複数のスライダとを含むこととしてもよい。
また、本発明による堅型射出成形機において、前記射出装置は前記垂直移動案内機構により案内される移動部材を有し、前記射出装置のシリンダは該移動部材に固定されることが好ましい。前記型締装置は、固定プラテンと該固定プラテンの上方に垂直移動可能に設けられた可動プラテンとを有し、前記射出装置を垂直移動するための駆動部として可塑化移動用駆動部が該固定プラテンの下側に配置され、前記移動部材は複数本の可塑化移動用ロッドにより前記可塑化移動用駆動部に連結されていることとしてもよい。
本発明によれば、枠部材の内側に設けられた垂直移動機構により射出装置の移動部材が垂直方向に案内され、その移動部材にシリンダが固定されるため、可動プラテンに対してシリンダの先端のノズルを精度良く位置決めすることができる。また、枠部材は射出装置を包囲するように骨組み構造体として外側に設けられるため、枠部材に剛性を持たせることができ、射出装置の重量による撓みや垂直移動案内機構の傾きを防止して、精度の高い射出装置の移動を実現することができる。
本発明の一実施形態によるプリプラ式堅型射出成形機について図面を参照しながら説明する。
まず、本発明の一実施形態によるプリプラ式堅型射出成形機の全体構成について、図1を参照しながら説明する。図1は本発明の一実施形態によるプリプラ式堅型射出成形機の概略構成を示す正面図である。
図1に示すプリプラ式堅型射出成形機は、固定プラテン10と可動プラテン12とを有する。可動プラテン12は固定プラテン10の上方に配置され、固定プラテン10に対して垂直方向に移動可能である。
固定プラテン10は、下部フレーム20の上面に取り付けられる。下部フレーム20は例えば鋼鉄製の角パイプ材を直方体をなすように組み立てた骨組状の構造体であり、固定プラテン10が取り付けられる固定プレート22が、その上面に設けられている。下部フレーム20の内部には、可動プラテン12を垂直移動するための型締駆動部24が設けられている。
型締駆動部24は固定プレート22の下面に取り付けられ、型締駆動部24自体が固定プレート22に対して垂直方向に移動するよう構成されている。型締駆動部24からは、複数本のタイバー26が、固定プレート22及び固定プラテン10を貫通して延在している。可動プラテン12はタイバー26の上端部に固定されている。型締駆動部24が駆動されて固定プレート22に対して垂直移動すると、タイバー26も型締駆動部24と共に垂直移動し、したがって、タイバー26に固定された可動プラテン12が、固定プレート22に取り付けられた固定プラテン10に対して移動する。これにより、金型の開閉、及び型締を行うことができる。
図1に示すプリプラ式堅型射出成形機は、可動プラテン12の上方に射出装置30を有する。射出装置30は、内部にプランジャを有するシリンダ32と、プランジャを駆動するための駆動機構34とを有する。シリンダ32と駆動機構34とは、垂直方向に移動可能な移動部材である前部フランジ36に取り付けられ、前部フランジ36は2つのL型支持プレート38により左右の辺で支持される。L型支持プレート38はリニアガイド40及びガイド支持プレート42を介して上部フレーム50に垂直移動可能に取り付けられる。
上部フレーム50は、下部フレーム20の上に強固に取り付けられた骨組状の構造体であり、例えば鋼鉄製の角パイプをボルト止めや溶接により直方体をなすように組み立てた枠状体である。本実施形態では、2つの長方形の枠体52を角パイプ等の枠部材54で形成し、2つの枠体52の間に梁となる枠部材54を接続して直方体の枠状体である上部フレーム50を形成している。上部フレーム50は下部フレーム20に取り付けられて一体となって堅型射出成形機を包囲する包囲枠を構成する。したがって、本実施形態による堅型射出成形機は、上部フレーム50及び下部フレーム20により形成された包囲枠に対して、型締装置及び射出装置が取り付けられた構造となる。
上部フレーム50に対してリニアガイド40を介して垂直移動可能に設けられたL型支持プレート38からは、可塑化移動用ロッド44が下方に延在する。可塑化移動用ロッド44の下端部は、固定プラテン10及び固定プレート22を貫通して下方に延在し、型締駆動部24に取り付けられた可塑化移動用駆動部28に取り付けられる。可塑化移動用駆動部28は型締駆動部24と共に垂直方向に移動するため、型締駆動部24が移動すると可塑化移動用ロッド44も移動し、これにより、射出装置30は可動プラテン12と共に垂直移動する。
また、可塑化移動用駆動部28は、型締駆動部24とは別に可塑化移動用ロッド44を移動させることができる。可塑化移動用駆動部28により可塑化移動用ロッド44を垂直移動させることで、射出装置30を可動プラテン12に対して近接・離間するように移動させることができる。すなわち、可塑化移動用駆動部28により可塑化移動用ロッド44を垂直移動させることで、射出装置30のシリンダ32の射出ノズルを、可動プラテン12に取り付けられた可動金型に押圧(ノズルタッチ)して、射出ノズルから溶融樹脂を金型に射出することができる。
図2は固定プレート22より上側の構造を示す斜視図である。図2において、上部フレーム50及びガイド支持プレート42が取り除かれた状態が示されている。また、図2において、L型支持プレート38は前部フランジ36から外されて離間した状態が示されている。
図1では示されていないが、固定プラテン10に一対のガイド支持部材60が固定されている。ガイド支持部材60にはリニアガイドのレールが取り付けられており、このリニアガイドにより可動プラテン12の垂直移動を案内する。可動プラテン12は、ガイド支持部材60のリニアガイドにより案内されながら、固定プラテン10を貫通して可動プラテン12に固定された4本のタイバー26により駆動される。
図1では示されていないが、1対のL型支持プレート38は、中央に開口が設けられた接続プレート46により接続・固定されている。固定プラテン10を貫通して延在する2本の可塑化移動用ロッド44の上端部は接続プレート46に連結され固定されている。したがって、可塑化移動用ロッド44を垂直移動させることにより、1対のL型支持プレート38を垂直移動させることができる。このときの垂直方向移動の案内は、各L型支持プレート38に2つずつ設けられた垂直移動案内機構であるリニアガイド40により行われる。リニアガイド40は、L型支持プレート38を精度良く垂直方向に案内するための傾き調節機構により、垂直面内の傾きが調整されるように構成されている。リニアガイド40及び傾き調節機構の詳細については後述する。
移動部材である前部フランジ36は、1対のL型支持プレート38の水平方向に延在する部分に載置された状態で、固定・調節機構により固定される。1対のL型支持プレート38に対する前部フランジ36の水平方向の位置は、水平調節機構により調節可能となっている。水平調節機構の詳細については後述する。
前部フランジ36の下面には、射出装置30のシリンダ32が取り付けられ、シリンダ32は接続プレート46の開口を通過して下方に延在している。前部フランジ36から4本のガイドロッド33が上方に延在し、ガイドロッド33の上端部に後部フランジ35が固定されている。前部フランジ36と後部フランジ35の間に、ガイドロッド33に沿って移動可能なプレッシャプレート37が設けられる。
シリンダ32内で溶融樹脂に圧力を加えるプランジャは、プレッシャプレート37に接続される。プレッシャプレート37をガイドロッド33に沿って移動させることにより、プランジャを移動してシリンダ32の射出ノズルから溶融樹脂を射出する。プレッシャプレート37を移動するための移動機構は、後部フランジ35とプレッシャプレート37との間に設けられ、ガイドロッド33に固定された後部フランジ35に対して、プレッシャプレート37が移動される。後部フランジ35、プレッシャプレート37、及び移動機構等により、プランジャを駆動するための駆動機構34が構成されている。
なお、図2では図示は省略しているが、前部フランジ36の下方に可塑化装置が取り付けられる。可塑化装置は、樹脂を供給するホッパーと、樹脂を溶融しながら計量してシリンダ32に供給するためのスクリュと、スクリュを駆動するための計量モータとを有する。スクリュの先端はシリンダ32の外周面からシリンダ32内に突出した状態で取り付けられ、溶融樹脂はスクリュの先端からシリンダ32内に供給される。供給された溶融樹脂はシリンダ32内のプランジャにより加圧され、シリンダ32の先端のノズルから射出される。
上述の実施形態ではプリプラ式堅型射出成形機の場合を示して説明しているが、通常の堅型射出成形機の場合では、シリンダ32内に配置されたプランジャの代わりに、計量時に回転し射出時に進退するスクリュが備えられる。
次に、リニアガイド40の取り付け構造について、図3を参照しながら説明する。図3は上部フレーム50に取り付けられてL型支持プレート38の垂直移動を案内するリニアガイド40及びその傾き調節機構を示す斜視図である。
各リニアガイド40は、ガイド支持プレート42に固定されたガイドレール40Aと、L型支持プレート38に固定された可動部であるスライダ40Bとを有し、スライダ40Bがガイドレール40Aに沿って移動するように構成されている。スライダ40BはL型支持プレート38に固定されるものであるが、図3では図示の便宜上、ガイドレール40Aにスライダ40Bが取り付けられた状態も示されている。
上部フレーム50は、図3に示すように直方体の骨組状の構造体である。直交する枠部材54の間にリブ56が溶接等で接合され、リブ56により上部フレーム50が補強された堅牢な構造となっている。上部フレーム50の枠体52の垂直方向の枠部材54には、加工面出し用の加工プレート58が溶接等により接合されている。加工プレート58は、ガイド支持プレート42を固定するための機械加工面を上部フレーム50に設けるための金属板部材であり、枠体52に接合された状態で、一つの枠体52で対となる加工プレート58が一つの垂直平面を形成するように機械加工される。上部フレーム50は、加工プレート58の機械加工面が垂直となるように下部フレーム20に取り付けられる。
リニアガイド40のガイドレール40Aは、支持板であるガイド支持プレート42の内側面に強固に固定される。各ガイド支持プレート42に固定される2つのガイドレール40Aは、互いに平行でその間隔が一定である必要がある。各ガイドレール40Aを精度良く強固に取り付けるために、例えばガイド支持プレート42の内側面に機械加工で段差を設けておき、ガイドレール40Aをこの段差に押し付けながら固定することで、ガイドレール40Aを位置精度良く強固にガイド支持プレート42に取り付けることができる(段差については図4を参照)。
ガイド支持プレート42は、一対のガイドレール40Aの間及び外側にメンテナンス用の窓となる開口42a,42bを有する。この開口42a,42bを通して上部フレーム50内の射出装置等を見ることができ、工具等を差し込んで後述する調節作業を行うことができる。
ガイド支持プレート42は枠体52の加工プレート58に対して取り付けられ、ボルト等により固定される。各枠体52の一対の加工プレート58の一つには、位置決めピン59が突出して固定されている。一方、ガイド支持プレート42には、位置決めピン59に対応する位置に、位置決め孔42cが設けられている。ガイド支持プレート42を枠体52の加工プレート58に取り付ける際に、ガイド支持プレート42の位置決め孔42cを加工プレート58の位置決めピン59に嵌め込むことで、ガイド支持プレート42を枠体52に対して位置決めすることができる。ガイド支持プレート42を固定するためのボルト穴をバカ穴(ボルトの径に対して比較的大きな穴)としておくことで、ガイド支持プレート42を位置決めピン59を中心にして取り付け面内で僅かに回転させることができ、これによりガイドレール40Aの垂直面内の傾きを調節することができる。また、ガイド支持プレート42を組み付けた後でも、ボルトを緩めてガイド支持プレート42を僅かに回転させることで、ガイドレール40Aの傾きを調節することができる。このように、ガイド支持プレート42を僅かに回転させる機構が傾き調節機構である。
リニアガイド40のスライダ40Bは、L型支持プレート38の垂直面にボルト等により固定される。スライダ40Bの固定機構も、上述のガイド支持プレート42の固定機構と同様に、スライダ40Bの一カ所にピンを設けておき、このピンをL型支持プレート38の位置決め孔に嵌め込むことで一点を位置決めし、他のボルト穴をバカ穴としておくことでスライダ40Bを僅かに回転させて調節すればよい。これにより、スライダ40Bを精度良くL型支持プレート38に取り付けて固定することができる。
なお、本実施形態では、一本のガイドレール40A対して2つのスライダ40Bを設けている。このように、一本のガイドレール40A対して複数のスライダ40Bを設けることにより、リニアガイド40における遊びを実質的に低減し、リニアガイド40の高精度の案内機能を長時間維持することとしている。スライダ40Bの間隔は、取り得る範囲内で大きくすることが好ましい。
また、L型支持プレート38の直交する面には、リブ38aが設けられている。これにより、L型支持プレートの変形を抑制し、直交する面の垂直度を維持するようにしている。また、L型支持プレート38には、2つの水平調節用当て板38bが設けられている。水平調節用当て板38bはリブ38aと同様に補強の機能も有するが、後述する前部フランジ36の水平方向の位置調整のために設けられている。
以上のように、本実施形態によれば、傾き調節機構によりガイド支持プレート42を微小に回転させることにより、リニアガイド40による射出装置30の移動方向を微小に調節することができる。したがって、射出装置30を上部フレーム50に組み付ける際に、射出装置30のシリンダ32の中心軸が精度よく垂直方向に一致するように容易に調節することができる。
次に、L型支持プレート38に対して前部フランジ36の水平位置を調節するための水平調節機構について、図4を参照しながら説明する。図4はL型支持プレート38とそれに固定された前部フランジ36の平面図である。図4において、前部フランジ36の上に取り付けられる射出装置30の駆動部が取り外された状態が示されている。また、図4において、上部フレーム50の枠部材54には、識別を容易にするために網掛けが施されている。
左右のL型支持プレート38は、左右のガイド支持プレート42との間に設けられた4つのリニアガイド40により案内され、垂直方向(紙面に垂直な方向)に移動可能である。前部フランジ36は、左右のL型支持プレート38の水平部分に載置された状態でボルト等により固定される。また、左右のL型支持プレート38は、図2に示すように接続プレート46の両側に固定されている。したがって、接続プレート46と左右のL型支持プレート38と前部フランジ36とは一体で移動可能となる。
図2に示すように接続プレート46の下面に可塑化移動用ロッド44が固定されており、可塑化移動用ロッド44を上下に移動することで、接続プレート46と左右のL型支持プレート38と前部フランジ36とを垂直方向に移動することができる。これにより、前部フランジ36に取り付けられた射出装置30を、リニアガイド40により案内しながら垂直方向に移動することができる。
可動プラテン12の水平方向の位置は、図2に示すように、固定プラテン10に取り付けられたガイド支持部材60により決定される。一方、射出装置30の水平方向の位置は前部フランジ36の位置により決定される。したがって、射出装置30のシリンダ32の中心軸と、可動プラテン12のロケート孔12a(図2参照)の中心軸を一致させるためには、射出装置30が固定されている前部フランジ36の水平方向位置を調節する必要がある。
本実施形態では、前部フランジ36の水平方向位置を調節するために水平調節機構が設けられる。水平調節機構は、前部フランジ36の左右側部から突出した位置決め部36aと、この位置決め部36aを僅かに移動して仮固定することのできるボルト36A,36Bを含む。
位置決め部36aは、前部フランジ36の側部から突出し、前部フランジ36の側部に平行な端面36a−1と、端面36a−1に直交した2つの側面36a−2,36a−3とを有する。位置決め部36aは、L型支持プレート38の2つの水平調整用当て板38bの間に延在するように構成されている。したがって、前部フランジ36がL型支持プレート38の水平部に載置されると、位置決め部36aの端面36a−1は、L型支持プレート38の垂直面に対向し、側面36a−2,36a−3はそれぞれ水平調整用当て板38bに対向した状態となる。
L型支持プレート38の部分で、位置決め部36aの端面36a−1に対向する部分にはボルト36Aがねじ込まれており、ボルト36Aには固定用のナット36Cが設けられている。また、水平調整用当て板38bの部分で、位置決め部36aの側面36a−2,36a−3に対向する部分には、ボルト36Bがねじ込まれており、ボルト36Bには固定用のナット36Dが設けられている。
以上のような構成の水平調節機構において、左右のボルト36Aの頭部を位置決め部36aの端面36a−1に当接させることにより、ボルト36Aの延在方向における前部フランジ36の位置決めを行い、ボルト36Bの頭部を位置決め部36aの側面36a−2,36a−3に当接させることにより、ボルト36Bの延在方向における前部フランジ36の位置決めを行う。これにより前部フランジ36の位置を、射出装置30のシリンダ32の中心軸に対して直交する水平面内で移動しながら微調整することができる。微調整が終了したら、ナット36C,36Dを締め付けることで、ボルト36A,36Bを固定する。そして、水平面内で位置決めされた前部フランジ36を接続プレート46と左右のL型支持プレート38にボルト等により固定する。
なお、前部フランジ36の下面には、可塑化装置70が取り付けられる。図4において、前部フランジ36の下側に、可塑化装置70の計量モータ72が示されている。また、前部フランジ36の切り欠き部には、可塑化装置70のホッパーを取り付ける部分であるホッパー取り付け板74が現れている。
以上のように、本実施形態では、前部フランジ36の位置を水平面内で微調整する水平調節機構を設けているため、前部フランジ36を容易に精度良く位置決めすることができる。したがって、前部フランジ36に取り付けられた射出装置30のシリンダ32の中心軸を、可動プラテン12のロケート孔12aの中心軸に精度よく一致させることができる。これにより、射出装置30のシリンダ32の射出ノズルを、可動プラテン12に取り付けられた可動金型の注入孔に、精度良く接続することができる。
本実施形態では、可動プラテン12の垂直移動を案内するリニアガイドと、射出装置30の垂直移動を案内するリニアガイドとを別個に設ける構成としたため、射出装置30の位置及び移動方向の調節が容易にできるようになっている。また、射出装置30の水平位置及び傾きを別個に調節する調節機構を設けたことにより、射出装置の位置及び傾きをより一層容易且つ高精度に調節することができる。
本発明の一実施形態によるプリプラ式堅型射出成形機の概略構成を示す正面図である。 図1における固定プレートより上側の構造を示す斜視図である。 上部フレームに取り付けられてL型支持プレートの垂直移動を案内するリニアガイド及びその傾き調節機構を示す斜視図である。 L型支持プレートとそれに固定された前部フランジの平面図である。
符号の説明
10 固定プラテン
12 可動プラテン
12a ロケート孔
20 下部フレーム
22 固定プレート
24 型締駆動部
26 タイバー
28 可塑化移動用駆動部
30 射出装置
32 シリンダ
33 ガイドロッド
34 駆動機構
35 後部フランジ
36 前部フランジ
36a 位置決め部
36a−1 端面
36a−2,36a−3 側面
36A,36B ボルト
36C,36D ナット
37 プレッシャプレート
38 L型支持プレート
38a リブ
38b 水平調節用当て板
40 リニアガイド
40A ガイドレール
40B スライダ
42 ガイド支持プレート
42a,42b 開口
42c 位置決め孔
44 可塑化移動用ロッド
46 接続プレート
50 上部フレーム50
52 枠体
54 枠部材
56 リブ
58 加工プレート
59 位置決めピン
60 ガイド支持部材
70 可塑化装置
72 計量モータ
74 ホッパー取り付け板

Claims (5)

  1. 型締装置の上方に射出装置が配置された堅型射出成形機であって、
    該射出装置の周囲に設けられた枠部材と、
    該枠部材に対して固定された複数の垂直移動案内機構と
    を有し、
    前記射出部材は該垂直移動案内機構により案内されながら垂直移動可能であることを特徴とする堅型射出成形機。
  2. 請求項1記載の堅型射出成形機であって、
    前記垂直移動案内機構は前記射出装置を挟んで対向した状態で前記枠部材に対して固定されたことを特徴とする堅型射出成形機。
  3. 請求項1記載の堅型射出成形機であって、
    前記垂直移動案内機構の各々は、ガイドレールと該ガイドレールに沿って移動可能な複数のスライダとを含むことを特徴とする堅型射出成形機。
  4. 請求項1記載の堅型射出成形機であって、
    前記射出装置は前記垂直移動案内機構により案内される移動部材を有し、前記射出装置のシリンダは該移動部材に固定されることを特徴とする堅型射出成形機。
  5. 請求項4記載の堅型射出成形機であって、
    前記型締装置は、固定プラテンと該固定プラテンの上方に垂直移動可能に設けられた可動プラテンとを有し、
    前記射出装置を垂直移動するための駆動部として可塑化移動用駆動部が該固定プラテンの下側に配置され、
    前記移動部材は複数本の可塑化移動用ロッドにより前記可塑化移動用駆動部に連結されていることを特徴とする堅型射出成形機。
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