JP2008131535A - 移動通信システム、無線基地局装置、および輻輳制御方法 - Google Patents

移動通信システム、無線基地局装置、および輻輳制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】伝送路に輻輳が発生したときに、伝送路を共用している無線通信端末に公平な輻輳制御を行う通信システムを提供する。
【解決手段】無線基地局装置2は、複数の無線通信端末5i(i=1〜j)についてそれぞれ行なうエラー検出の結果に基づいて、それら複数の無線通信端末5i(i=1〜j)に共通する無線基地局制御装置1との間の伝送路の輻輳を検出し、どの無線通信端末5iが輻輳検出の契機となったかにかかわらず、選択した無線通信端末5i(i=1〜j)のデータレートを低減させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、移動通信システムに関し、特に無線基地局に関する。
HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)はW−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)のデータ通信を高速化した通信技術であり、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)がその仕様を定めている。
HSDPAのようにデータ通信が高速になると、Iub(Interface between an RNC and a Node B)上を通過するUE(User Equipment)宛のデータフレームが使用する帯域も広がる。Iubとは、無線基地局と無線基地局制御装置とを接続する伝送路である。UEとは、ユーザが利用するような端末であり、例えば携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistant)である。そして、Iub上でUEの帯域が十分に確保されない場合には、Iubで輻輳が起こる。
特許文献1はIubで輻輳が起こったときにデータレートの高いUEから順に所定数のUEのデータレートを下げる技術を開示している。
図6は特許文献1の移動通信システムの構成を示す模式図である。移動通信システムは、無線基地局制御装置11および無線基地局装置12を有している。無線基地局装置12と無線基地局制御装置11はIub3を介して相互に接続している。特許文献1はIub3がATM(Asynchronous Transfer Mode)回線である例を示している。
無線基地局制御装置11は、移動通信交換局4と相互に接続しており、移動通信交換局4からデータフレームを受信してバッファ(不図示)に蓄積する。そして、無線基地局制御装置12は、バッファに蓄積したデータフレームを、所望のデータレートで無線基地局装置12に送信する。データレートとは、単位時間あたりに送信するデータ量である。
無線基地局装置12は、無線基地局制御装置11から送信されたデータフレームを受信してUE5i(i=1〜j)に送出する。また、無線基地局装置12はIub3上で輻輳が起こっているか否かを監視している。無線基地局装置12は、Iub3上にて提供されている帯域に対する実際に使用されている帯域の割合を帯域使用率として算出する。具体的には無線基地局装置12は最大レート時に単位時間当たりに伝送されるATMセル数に対する、実際に単位時間当たりに受信されたATMのセル数の割合を帯域使用率として算出する。そして、無線基地局装置12は、帯域使用率が所定の閾値を超えていれば、輻輳が起きていると判断する。
また、無線基地局制御装置11からUE単位で受信するデータフレームにはCRC(Cyclic Redundancy Check)のコード情報が付されているため、Iub3の輻輳を検出する他の方法として、無線基地局装置12はUE単位のCRCエラーチェックでエラーレートを測定することによりIub3上で輻輳が起きているか否か判断できる。
図7は輻輳発生時における特許文献1の通信システムの動作を示すフローチャートである。無線基地局装置12は、Iub3上で輻輳が起きているか否かを監視する(ステップ190)。Iub3上で輻輳が起きていなければ、無線基地局装置12はIub3上での輻輳の監視を続ける。
無線基地局装置12は、Iub3上で輻輳が起きていると判断すると、データレートの高いUEを選択し、無線基地局制御装置11に蓄積しているデータ量に基づいてデータレートの低減量を算出する(ステップ191)。続いて無線基地局装置12はデータレートの低減量の総和を算出する(ステップ192)。
無線基地局装置12は算出した総和が所定の閾値以上であるか否かを判定する(ステップ193)。総和が所定の閾値未満であれば、無線基地局装置12はステップ191に戻り、次にデータレートの高いUEを選択してステップ191以降の処理を繰り返す。総和が所定の閾値以上であれば、無線基地局装置12は各UEのデータレートから各UEについて算出した低減量を減算し、得られたデータレートを無線基地局制御装置11に対して通知する(ステップ194)。
無線基地局制御装置11は、無線基地局装置12から各UEについての新たなデータレートを通知されると、それ以降、各UEに対して新たなデータレートでデータフレームを送信する(ステップ195)。
特開2006−174039号公報
しかしながら、Iub上での輻輳は接続中の全てのUEの影響によって起こる。そのため、CRCエラーチェックによる輻輳検出の契機となったUEのデータレートを下げたり、特許文献1のようにデータレートの高いUEのデータレートを下げたりするのは、データ通信中のUEが等しく輻輳の原因となっているにもかかわらず、それらのUEに対して公平な制御になっていなかった。
本発明の目的は、伝送路に輻輳が発生したときに、伝送路を共用している無線通信端末に公平な輻輳制御を行う通信システムを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の移動通信システムは、
伝送路および無線回線を介して無線通信端末にデータを送出する移動通信システムであって、
前記伝送路に接続され、前記無線回線で複数の前記無線通信端末と接続し、前記複数の無線通信端末に共用の前記伝送路から受信した前記複数の無線通信端末宛のデータを、前記複数の無線通信端末の各々に送出するとともに、前記伝送路から受信した前記データの前記無線通信端末ごとのエラー測定に基づいて前記伝送路の輻輳を監視しており、いずれかの無線通信端末宛のデータのエラー測定の結果から前記伝送路の輻輳を検出すると、どの無線通信端末が前記輻輳を検出する契機となったかに依存しない方法により、前記複数の無線通信端末の中からデータレートを低減させる無線通信端末を選択する無線基地局装置と、
前記伝送路を介して前記無線基地局装置と接続しており、前記複数の無線通信端末宛のデータを第1のデータレートで前記伝送路を通して前記無線基地局装置に送信しているとき、前記無線基地局装置で前記伝送路の輻輳が検出されると、前記無線基地局装置により選択された前記無線通信端末へデータレートを前記第1のデータレートから第2のデータレートに低減させる無線基地局制御装置と、を有している。
本発明によれば、無線基地局装置は、複数の無線通信端末についてそれぞれ行なうエラー検出の結果に基づいて、それら複数の無線通信端末に共通する無線基地局制御装置との間の伝送路の輻輳を検出し、どの無線通信端末が輻輳検出の契機となったかにかかわらず、選択した無線通信端末のデータレートを低減させるので、伝送路を共用している無線通信端末に対して公平な制御を行なうことができる。
また、前記無線基地局装置は、データレートを低減させる対象として前記複数の無線通信端末の全てを選択するようにしてもよい。
また、前記無線基地局装置は、データレートを低減させる対象として予め定められた数の無線通信端末を選択するようにしてもよい。
また、前記複数の無線通信端末の各々に、データ通信に関する優先度を付与しておき、前記無線基地局装置は、データレートを低減させる無線通信端末を選択するとき、前記優先度の低い無線通信端末から選択するようにしてもよい。
これによれば、無線基地局装置は、優先度の高い無線通信端末については輻輳の検出前と同じデータレートを維持できる。
また、前記無線基地局装置は、輻輳を検出する前の所定時間内に所定回数以上データレートを低減させていた無線通信端末を、データレートを低減させる対象から除外するようにしてもよい。
これによれば、データレートを低減させる制御が複数回発生したときにデータレートの低減が特定の無線通信端末に偏るのを防止できる。
本発明によれば、伝送路を共用している無線通信端末に対して公平な制御を行なうことができる。
本発明を実施するための形態について図面を参照して詳細に説明する。本実施形態は、iを無線基地局装置とデータ通信中の携帯電話機に付与される通し番号とし、jを無線基地局装置とデータ通信中の携帯電話機の総数とする。なお、iは1以上j以下の自然数である。
図1は本実施形態における移動通信システムの構成を示す模式図である。図1の移動通信システムは、無線基地局制御装置1および無線基地局装置2を有している。
無線基地局制御装置1は、移動通信交換局4と相互に接続するとともに、Iub3を介して無線基地局装置2と相互に接続している。無線基地局制御装置1は、無線基地局装置2を管理するとともに、移動通信交換局4から受信した携帯電話機5i(i=1〜j)宛てのデータフレームをバッファ(不図示)に蓄積して無線基地局装置2に送信する。
無線基地局制御装置1は、無線基地局装置2からの通知でデータレートが制限されていないときには、携帯電話機5i(i=1〜j)に宛てて蓄積したデータフレームを所望のデータレートで無線基地局装置2に送信する。無線基地局装置2からデータレートの値が通知されると、無線基地局制御装置1は通知されたデータレートの値にデータレートを低減する。そして、無線基地局制御装置1は低減したデータレートでデータフレームを無線基地局装置2に送信する。
無線基地局装置2は、Iub3を介して無線基地局制御装置1と相互に接続するとともに、携帯電話機5i(i=1〜j)と無線で接続している。無線基地局装置2は、無線基地局制御装置1からデータフレームを受信して、携帯電話機5i(i=1〜j)に送出する。
また、無線基地局装置2は、各携帯電話機5i(i=1〜j)宛てのデータフレームのCRCエラーチェックによってIub3上の輻輳を監視する。Iub3上で輻輳が起きると、無線基地局装置2は、データ通信中の全ての携帯電話機5i(i=1〜j)のデータレートを低減させるため、低減させたデータレートの値を各携帯電話機5i(i=1〜j)について算出して無線基地局制御装置1に通知する。
図2は本実施形態における通信システムの動作を示すフローチャートである。無線基地局装置2は、所望のデータレートで無線基地局装置1からデータフレームを受信して携帯電話機5i(i=1〜j)に送出するとともに、Iub3上の輻輳を監視する(ステップ100)。
Iub3上で輻輳が起きていなければ、無線基地局装置2はステップ100に戻る。Iub3上で輻輳が起きていれば、無線基地局装置2は低減させたデータレートの値を各携帯電話機5i(i=1〜j)について算出する(ステップ101)。無線基地局装置2は算出したデータレートの値を無線基地局制御装置1に通知する(ステップ102)。
無線基地局制御装置1は、無線基地局装置2からデータレートの値が通知されると、通知されたデータレートの値にデータ通信中の全ての携帯電話機5i(i=1〜j)のデータレートを低減させ、それ以降、低減したデータレートで携帯電話機5i(i=1〜j)宛てのデータフレームを送信する(ステップ103)。
図3は本実施形態における無線基地局装置2の構成を示すブロック図である。無線基地局装置2は、リストアップ部50、データフレーム受信部51、輻輳状態検出部52、およびIub帯域決定部53を有する。
リストアップ部50は、i、n、およびαiをリストアップし、最後に割り当てられた番号iを参照して総数jを算出する。αi(i=1〜j)は、携帯電話機5i(i=1〜j)のデータレートを減少させる割合であり、0以上1以下の小数である。また、nは前回のHS−DSCH(High Speed Downlink Shared CHannel)Creditsである。今回のHS−DSCH Creditsは、無線基地局制御装置1から所定の時間あたりに伝送可能なデータ量であり、αi(i=1〜j)とnとを乗算することにより算出される。
データフレーム受信部51は無線基地局制御装置1からデータフレームを受信して輻輳状態検出部51に送信する。
輻輳状態検出部52はIub3上の輻輳を監視する。輻輳状態検出部52は、データフレーム受信部51からのデータフレームを受信すると、携帯電話機5i(i=1〜j)単位でCRCエラーチェックを行なう。輻輳状態検出部52は、CRCエラーチェックによるエラーレートを測定することにより、Iub3上の輻輳を検出し、輻輳が起きている判断する。輻輳状態検出部52は、輻輳が起きていると判断すれば、Iub帯域決定部53に通知する。
Iub帯域決定部53は、輻輳状態検出部52から通知を受けると、データ通信中の携帯電話機5i(i=1〜j)のデータレートを低減させるために、データ通信中の全ての携帯電話機5i(i=1〜j)の低減した後のデータレートの値を算出する。Iub帯域決定部53は、輻輳状態検出部52から通知されると、αi(i=1〜j)とnとを乗算し、低減させたデータレートの値を各携帯電話機5i(i=1〜j)について算出する。Iub帯域決定部53は、算出したデータレートの値を超えない最大の整数または算出したデータレートの値より大きい最小の整数になるように、算出したデータレートの値を丸め込み無線基地局制御装置1に通知する。
図4は、本実施形態における全ての携帯電話機について公平に制御する無線基地局装置2の動作を示すフローチャートである。
データフレーム受信部50はデータフレームを無線基地局装置1から受信して輻輳状態検出部52に送信する(ステップ110)。輻輳状態検出部52は、データフレーム受信部51からデータフレームを受信すると、各携帯電話機5i(i=1〜j)のデータフレームのCRCエラーチェックによってエラーレートを測定してIub上3で輻輳が起きているか否か判断する(ステップ111)。輻輳が起きていなければ、ステップ110に戻る。
輻輳が起きていれば、輻輳状態検出部52はIub帯域決定部53に通知する(ステップ112)。Iub帯域決定部53は、輻輳状態検出部52から通知を受けると、データ通信中の携帯電話機5i(i=1〜j)をリストアップするようリストアップ部50に要求する(ステップ113)。リストアップ部50は、Iub帯域決定部53からの要求を受けると、i、n、およびαiをリストアップし、iが昇順になるように並び替えるとともに、最後に割り当てられた番号iを参照して総数jを算出する(ステップ114)。
次に、Iub帯域決定部53は、データ通信中の携帯電話機5iのデータレートを低減させるか否かを判定するため、iとjとを順に比較する(ステップ115)。iがjより大きければ、データ通信中の全ての携帯電話機5iのデータレートを低減させたので、Iub帯域決定部52は処理を終了させる。
iがj以下であれば、データ通信中の全ての携帯電話機5iのデータレートを低減させていないため、Iub帯域決定部53はαiとnとを乗算してHS−DSCH Creditsの値を算出する(ステップ116)。次に、Iub帯域決定部53は、算出した値を超えない最大の整数または算出した値より大きい最小の整数になるように、算出した値を丸め込む(ステップ117)。Iub帯域決定部52は、他の携帯電話機5iのデータレートを低減させるため、iをカウントアップしステップ115に戻る(ステップ118)。
以上説明したように本実施形態によれば、無線基地局装置2は、複数の携帯電話機5i(i=1〜j)についてそれぞれ行なうエラー検出の結果に基づいて、それら複数の携帯電話機に共通する無線基地局制御装置1との間のIub3の輻輳を検出し、どの携帯電話機5iが輻輳検出の契機となったかにかかわらず、選択した携帯電話機5i(i=1〜j)のデータレートを低減させるので、Iub3を共用している携帯電話機に対して公平な制御を行なうことができる。
また、無線基地局装置2は、Iub3の輻輳を検出すると、Iub3を通してデータ通信をしている全ての携帯電話機5i(i=1〜j)を選択し、選択した全ての携帯電話機5i(i=1〜j)のデータレートを低減させる制御を行なう。
なお、本実施形態では、全ての携帯電話機について公平に制御を行う例を示したが、本発明はこれに限定されない。他の実施形態として、所定数の携帯電話機について公平に制御するようにしてもよい。この場合、無線基地局装置2は、Iub3の輻輳を検出すると、Iub3上を通してデータ通信している予め定められた数の携帯電話機5i(i=1〜k)のデータレートを低減させる制御を行なう。
図5は、他の実施形態における所定数の携帯電話機について公平に制御する無線基地局装置2の動作を示すフローチャートである。
データフレーム受信部50はデータフレームを無線基地局装置1から受信して輻輳状態検出部52に送信する(ステップ150)。輻輳状態検出部52は、データフレーム受信部51からデータフレームを受信すると、各携帯電話機5i(i=1〜j)のデータフレームのCRCエラーチェックによってエラーレートを測定してIub上3の輻輳が起きているか否か判断する(ステップ151)。Iub3上で輻輳が起きていなければ、ステップ150に戻る。
Iub3上で輻輳が起きていれば、輻輳状態検出部52はIub帯域決定部53に通知を送る(ステップ152)。Iub帯域決定部53は、輻輳状態検出部52から通知を受けると、i、n、およびαiをリストアップ部50にリストアップするよう要求する(ステップ153)。
リストアップ部50は、Iub帯域決定部53から要求を受けると、i、n、およびαiをリストアップし、優先度の低い順に割り当てたiを参照して総数jを算出する(ステップ154)。リストアップ部50はリストアップしたiを参照してiが昇順になるように並び替える(ステップ155)。
Iub帯域決定部53は総数jと所定数kを比較する(ステップ156)。
jがk以下であれば、全ての携帯電話機5i(i=1〜j)のデータレートを低減させるので、Iub帯域決定部53はiとjとを順に比較する(ステップ157)。iがjより大きければ、データ通信中の全ての携帯電話機5iのデータレートを低減させたので、Iub帯域決定部53は処理を終了させる。
iがj以下であれば、Iub帯域決定部53は、一定の時間間隔に所定の回数以上データレートを低減させた携帯電話機5iか否かを判断する。(ステップ158)。一定の時間間隔に所定の回数以上データレートを低減させていれば、他の携帯電話機と比べてデータレートを低減させた度合いが高いので、HS−DSCH Creditsの値を算出せず、Iub帯域決定部53はiをカウントアップしてステップ157に戻る。
一定の時間間隔に所定の回数以上データレートを低減させていなければ、他の携帯電話機と比べてデータレートを低減させた度合いが低いので、Iub帯域決定部53はαiとnとを乗算してHS−DSCH Creditsの値を算出する(ステップ159)。次に、Iub帯域決定部53は算出した値を超えない最大の整数または算出した値より大きい最小の整数になるように、算出した値を丸め込む(ステップ160)。Iub帯域決定部52は、他の携帯電話機5iのデータレートを低減させるため、iをカウントアップしステップ157に戻る(ステップ161)。
ステップ156の判定で、jがkより大きければ、昇順に並び替えたリストの中の上位から所定数k個の携帯電話機5i(i=1〜k)のデータを抽出する(ステップ162)。続いて、所定数k個の携帯電話機5i(i=1〜k)のデータレートを低減させたか否かを判定するため、Iub帯域決定部53はkとiとを順に比較する(ステップ163)。kがiより大きければ、所定数kの携帯電話機5iのデータレートを低減させたので、Iub帯域決定部53は処理を終了させる。
kがi以下であれば、Iub帯域決定部53は、一定の時間間隔に所定の回数以上データレートを低減させた携帯電話機5i(i=1)か否かを判断する。(ステップ164)。一定の時間間隔に所定の回数以上データレートを低減させていれば、他の携帯電話機と比べてデータレートを低減させた度合いが高いので、Iub帯域決定部53は、HS−DSCH Creditsの値を算出せず、iをカウントアップしてステップ163に戻る。
一定の時間間隔に所定の回数以上データレートを低減させていなければ、他の携帯電話機と比べてデータレートを低減させた度合いが低いので、Iub帯域決定部53はαiとnとを乗算してHS−DSCH Creditsの値を算出する(ステップ165)。Iub帯域決定部53は算出した値を超えない最大の整数または算出した値をより大きい最小の整数になるように、算出した値を丸め込む(ステップ166)。Iub帯域決定部53は、他の携帯電話機5iのデータレートを低減させるため、iをカウントアップしてステップ164に戻る(ステップ167)。
以上説明したように、本実施形態によれば、無線基地局装置2は、Iub3の輻輳を検出すると、Iub3上を通してデータ通信している予め定められた数の携帯電話機5i(i=1〜k)を選択し、選択した携帯電話機5i(i=1〜k)のデータレートを低減させる制御を行なう。
また、無線基地局2は、携帯電話機のデータレートを一定の時間間隔内に所定回数以上低減させていれば、他の携帯電話機と比べてデータレートを低減させた度合いが高いので、データレートを低減させた度合いが高い携帯電話機を、データレートを低減させる対象から除外するようにしてもよい。
これによれば、データレートを低減させる制御が複数回発生したときにデータレートの低減が特定の携帯電話機に偏るのを防止できる。
また、携帯電話機にデータフレームを送出するための優先度を割り当てておき、無線基地局装置は、優先度の低い携帯電話機から順に携帯電話機を選択して携帯電話機宛のデータのデータレートを低減させる制御を行うようにしてもよい。
これによれば、無線基地局装置は、優先度の高い携帯電話機については輻輳の検出前と同じデータレートを維持できる。
本実施形態における移動通信システムの構成を示す模式図である。 本実施形態における移動通信システムの動作を示すフローチャートである。 本実施形態における無線基地局装置2の構成を示すブロック図である。 本実施形態における全ての携帯電話機について公平に制御する無線基地局装置2の動作を示すフローチャートである。 他の実施形態における所定数の携帯電話機について公平に制御する無線基地局装置2の動作を示すフローチャートである。 特許文献1の移動通信システムの構成を示す模式図である。 輻輳発生時における特許文献1の移動通信システムの動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 無線基地局制御装置
2 無線基地局装置
3 Iub
4 移動通信交換局
5 携帯電話機
50 リストアップ部
51 データフレーム受信部
52 輻輳状態検出部
53 Iub帯域決定部
100〜103,110〜118,150〜167,190〜195 ステップ

Claims (18)

  1. 伝送路および無線回線を介して無線通信端末にデータを送出する移動通信システムであって、
    前記伝送路に接続され、前記無線回線で複数の前記無線通信端末と接続し、前記複数の無線通信端末に共用の前記伝送路から受信した前記複数の無線通信端末宛のデータを、前記複数の無線通信端末の各々に送出するとともに、前記伝送路から受信した前記データの前記無線通信端末ごとのエラー測定に基づいて前記伝送路の輻輳を監視しており、いずれかの無線通信端末宛のデータのエラー測定の結果から前記伝送路の輻輳を検出すると、どの無線通信端末が前記輻輳を検出する契機となったかに依存しない方法により、前記複数の無線通信端末の中からデータレートを低減させる無線通信端末を選択する無線基地局装置と、
    前記伝送路を介して前記無線基地局装置と接続しており、前記複数の無線通信端末宛のデータを第1のデータレートで前記伝送路を通して前記無線基地局装置に送信しているとき、前記無線基地局装置で前記伝送路の輻輳が検出されると、前記無線基地局装置により選択された前記無線通信端末へデータレートを前記第1のデータレートから第2のデータレートに低減させる無線基地局制御装置と、を有する移動通信システム。
  2. 前記無線基地局装置は、
    データレートを低減させる対象として前記複数の無線通信端末の全てを選択する、請求項1に記載の移動通信システム。
  3. 前記無線基地局装置は、
    データレートを低減させる対象として予め定められた数の無線通信端末を選択する、請求項1に記載の移動通信システム。
  4. 前記複数の無線通信端末の各々に、データ通信に関する優先度を付与しておき、
    前記無線基地局装置は、
    データレートを低減させる無線通信端末を選択するとき、前記優先度の低い無線通信端末から選択する、請求項3に記載の移動通信システム。
  5. 前記無線基地局装置は、
    輻輳を検出する前の所定時間内に所定回数以上データレートを低減させていた無線通信端末を、データレートを低減させる対象から除外する、請求項3または4にいずれか1項に記載の移動通信システム。
  6. 前記無線基地局装置は、
    データレートを低減させる対象として選択した前記無線通信端末について、前記第1のデータレートに基づいて前記第2のデータレートを算出して前記無線基地局制御装置に通知する、請求項1から5のいずれか1項に記載の移動通信システム。
  7. 無線基地局制御装置から伝送路を介して受信したデータを、無線回線を介して無線通信端末に送出する無線基地局装置であって、
    複数の前記無線通信端末に共用の前記伝送路から前記複数の無線通信端末宛のデータを受信する受信部と、
    前記受信部で受信した前記データの前記無線通信端末ごとのエラー測定に基づいて前記伝送路の輻輳を監視する輻輳検出部と、
    前記輻輳検出部で、いずれかの無線通信端末宛のデータのエラー測定の結果から前記伝送路の輻輳が検出されると、どの無線通信端末が前記輻輳を検出する契機となったかに依存しない方法により、前記複数の無線通信端末の中からデータレートを低減させる無線通信端末を選択する帯域制御部と、有する無線基地局装置。
  8. 前記帯域制御部は、
    データレートを低減させる対象として前記複数の無線通信端末の全てを選択する、請求項7に記載の無線基地局装置。
  9. 前記帯域制御部は、
    データレートを低減させる対象として予め定められた数の無線通信端末を選択する、請求項7に記載の無線基地局装置。
  10. 前記複数の無線通信端末の各々に、データ通信に関する優先度を付与しておき、
    前記帯域制御部は、
    データレートを低減させる無線通信端末を選択するとき、前記優先度の低い無線通信端末から選択する、請求項9に記載の無線基地局装置。
  11. 前記帯域制御部は、
    輻輳を検出する前の所定時間内に所定回数以上データレートを低減させていた無線通信端末を、データレートを低減させる対象から除外する、請求項9または10にいずれか1項に記載の無線基地局装置。
  12. 前記帯域制御部は、
    データレートを低減させる対象として選択した前記無線通信端末について、前記第1のデータレートに基づいて前記第2のデータレートを算出する、請求項7から11のいずれか1項に記載の無線基地局装置。
  13. 複数の無線通信端末宛のデータを、無線基地局制御装置から伝送路を通じて無線基地局装置に送り、該無線基地局から無線回線で無線通信端末の各々に送出する移動通信システムにおいて前記伝送路の輻輳を制御するための輻輳制御方法であって、
    前記複数の無線通信端末に共用の前記伝送路から前記無線基地局装置で受信した前記データの前記無線通信端末ごとのエラー測定に基づいて前記伝送路の輻輳を監視し、
    いずれかの無線通信端末宛のデータのエラー測定の結果から前記伝送路の輻輳を検出すると、どの無線通信端末が前記輻輳を検出する契機となったかに依存しない方法により、前記複数の無線通信端末の中からデータレートを低減させる無線通信端末を選択し、
    選択した前記無線通信端末宛のデータレートを第1のデータレートから第2のデータレートに低減する、輻輳制御方法。
  14. データレートを低減させる対象として前記複数の無線通信端末の全てを選択する、請求項13に記載の輻輳制御方法。
  15. データレートを低減させる対象として予め定められた数の無線通信端末を選択する、請求項14に記載の輻輳制御方法。
  16. 前記複数の無線通信端末の各々に、データ通信に関する優先度を付与しておき、
    データレートを低減させる無線通信端末を選択するとき、前記優先度の低い無線通信端末から選択する、請求項15に記載の輻輳制御方法。
  17. 輻輳を検出する前の所定時間内に所定回数以上データレートを低減させていた無線通信端末を、データレートを低減させる対象から除外する、請求項15または16にいずれか1項に記載の輻輳制御方法。
  18. データレートを低減させる対象として選択した前記無線通信端末について、前記第1のデータレートに基づいて前記第2のデータレートを算出する、請求項13から17のいずれか1項に記載の輻輳制御方法。
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