JP2008129439A - 複眼撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】撮像する被写体までの距離に応じて適切な基線長を選択して撮像することができる複眼撮像装置を提供する。
【解決手段】複眼カメラ10は、カメラ本体13に着脱自在に設けられた撮像ユニット11,12を備える。カメラ本体13は収納凹部44に最大で4個の撮像ユニットを縦姿勢又は横姿勢で同時に取り付けられる。撮像ユニット11の光軸L1と撮像ユニット12の光軸L2との間の長さが、いわゆる基線長Rである。この基線長Rの長さが撮像する被写体までの距離に応じた適切な長さとなるように、撮像ユニット11及び撮像ユニット12は、取り付け位置及び取り付け姿勢を自在に変更される。
【選択図】図5

Description

本発明は、被写体からの光を光電変換して被写体画像を得る撮像装置に関し、さらに詳しくは、立体像などを得るために視差のある2以上の画像を得る複眼撮像装置に関する。
2つの撮像光学系を水平に並べて配置し、視差のある2つの画像をCCDイメージセンサなどで撮影する複眼カメラが知られている。このような、複眼カメラによって撮影される視差のある2つの画像からは、画像の奥行き方向の情報、すなわち被写体の立体としての情報(以下、3次元データ)を得ることができる。このような3次元データは、色や形ばかりでなく凹凸などの詳細な情報を含むから、画像認識などに利用されている。例えば、複眼カメラを監視カメラとして用いることで、人物の顔の3次元データに基づいて、高精度な人物認証を行うことができる。
一方、複眼カメラは1台のカメラに複数の撮像光学系を搭載するから、カメラ本体が大きくならざるを得ず、携帯性などに問題があったが、単眼カメラに複数の撮影ユニットを着脱自在に設けることで、通常は単眼カメラとして携帯性良く用いることができる複眼カメラが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、近年では、視差のある2つの画像に基づいて、立体的な像を表示する方法及びディスプレイも知られている。このような立体像を表示するディスプレイは、水平方向に視差のある横長の2つの画像に基づいて表示を行う。2つの撮像光学系を水平方向に並べて配置し、いわゆる横撮影を行う従来の複眼カメラでは、カメラを縦長にして撮影するいわゆる縦撮影には対応することができなかったが、縦撮影時には撮像素子などを回転することで、縦撮影であっても画像の長手方向に視差のある2つの画像を得ることができる複眼カメラが知られている(例えば、特許文献2参照)。
平11−355624号公報 平10−224820号公報
しかしながら、単眼カメラに撮影ユニットを着脱自在に設けると、携帯性を改善することはできるが、複眼カメラとして使用する場合に撮影ユニットの撮影光軸間距離(以下、基線長)は連結する撮影ユニットの大きさで決まるから、基線長の選択の自由度が低く、特に近景の3次元データを得るために基線長を小さくすることが困難であるという問題がある。
また、撮像素子を回転させることで、縦撮影にも対応する複眼カメラでは、撮像素子の回転の中心が固定されているから、基線長の選択及び変更は困難である。すなわち、複眼カメラから被写体までの距離に応じて基線長を選択し、変更することが難しいという問題がある。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、撮像する被写体までの距離に応じて適切な基線長を選択して撮像することができる複眼撮像装置を提供することを目的とする。
撮像光学系によって集光した被写体からの光を撮像する撮像素子を複数個有し、複数の前記撮像素子で同じ被写体を略同時に撮像し、視差のある画像の対を得る複眼撮像装置において、前記撮像光学系と前記撮像素子とをそれぞれ1つずつ有する複数の撮像ユニットと、前記撮像ユニットが複数個同時に着脱自在に、撮像する被写体までの距離に応じて位置及び向きを調節して接続されるカメラ本体とを備えることを特徴とする。
また、前記撮像光学系は、被写体からの光を屈曲させて前記撮像素子へ導く屈曲光学系であることを特徴とする。
また、前記撮像ユニットは直方体に構成されており、その一面を前面として、前記全面の中心に対して偏心させて、前記撮像光学系の対物レンズを位置させたことを特徴とする。
また、前記直方体の前面は長辺が短辺の2倍に形成された長方形であり、前記長方形の4隅の一つに接近させて前記撮像光学系の対物レンズを配置することを特徴とする。
また、前記複数の撮像ユニットの側面同士を合わせて接触させ且つ各前面が面一になるように組み合わせたときに、前記側面による接触面に対して対称位置に前記対物レンズが配置される第1及び第2の撮像ユニットを備えることを特徴とする。
また、前記カメラ本体は、前記複数個の撮像ユニットを縦姿勢及び横姿勢で収納可能な収納凹部と、前記収納凹部にセットされた前記撮像ユニットに接続し、撮像ユニットにより撮像を行い、画像データを取得するユニット制御部とを有し、前記収納凹部は、前記直方体の適数倍の短辺及び長辺を有する長方形の取付面を有することを特徴とする。
前記撮像ユニットの前面とは反対側の背面には第1の接続部を有し、前記収納凹部の取付面には、前記撮像ユニットの各取付位置での取り付けに対応して前記第1の接続部に対面する位置に第2の接続部を有し、前記第2の接続部への前記第1の接続部の接続状態に応じて、前記撮像ユニットの取り付け位置と、前記縦姿勢または横姿勢の何れかの取り付け姿勢とを検出することを特徴とする。
本発明の複眼撮像装置によれば、複眼撮像装置から撮像する被写体までの距離に応じて適切な基線長を選択して撮像することができる。
図1に示すように、本発明の複眼カメラ10(複眼撮像装置)は、被写体からの光を光電変換して撮像信号を得る撮像ユニット11(第1の撮像ユニット)、及び撮像ユニット12(第2の撮像ユニット)と、複数の撮像ユニットを同時に取り付けることができるカメラ本体13とから構成される。
図2に示すように、撮像ユニット11のケース14は、2個の立方体を縦に連結した直方体に形成される。したがって、撮像ユニット11の前面16a、右側面16b、背面16c、左側面16dは短辺Laに対して2倍の長さの長辺Lbを有する長方形となっており、上面16e及び底面16fは短辺Laを一辺とする正方形となっている。
撮像ユニット11の前面16aには、撮像光学系21の対物レンズ26(図4参照)が左上隅部に近接させて配置されており、前面16aの中心に対して偏心した位置となっている。また、背面16cには、2個の凸接続部17a,17b(第1の接続部)が縦中心線上で上からLa/2、3La/2の位置に立方体状に突出して形成される。この凸接続部17a,17bの上面には、接続端子及び検出端子が形成されている。接続端子は、画像データや各種指令の信号用の端子である。また、検出端子は、撮像ユニットの取り付け姿勢(縦姿勢又は横姿勢)、カメラ本体への取り付け位置、光軸の位置から分類される撮像ユニットの型(例えば、撮像ユニット11又は撮像ユニット12)を確認する信号用の端子であり、例えば、接続端子の片側にそれぞれ配置される。
凸接続部17a,17bは、カメラ本体13の凹接続部46(後述する)に嵌合して、カメラ本体13に撮像ユニットが取り付けられる。そして、撮像ユニットは凹接続部46を介してカメラ本体13と電気的に結合され、各種信号の送受信が行われる。なお、凸接続部17a,17bには図示しないクリック係止機構が設けられている。このクリック係止機構は凸接続部17a,17bが凹接続部46に接続された状態で凹接続部46の溝部に突出し、撮像ユニットがカメラ本体13から脱落することを防ぐ。なお、このようなクリック係止機構に替えて、又はこのようなクリック係止機構に加えてカメラ本体13側に脱落防止突起や蓋などからなる脱落防止部材を設けても良い。なお、撮像ユニット12の凸接続部17a,17bも上述の撮像ユニット11の凸接続部17a,17bと略同様に構成されるから、図及び説明を省略する。
図3及び図4に示すように、撮像ユニット11は、前述のケース14と、このケース14内に収納される撮像光学系21及び光学系駆動部22とから構成されている。
撮像光学系21は、例えば、対物レンズ26、プリズム27、ズームレンズ28、絞り29、フォーカスレンズ31、CCD32(撮像素子)などから構成される。
対物レンズ26は、ユニット開口33から入射する被写体光をプリズム27へと導く。プリズム27は、三角柱状に形成され、光軸L1に沿って入射する光を屈曲させ、このプリズム27の下方に設けられたCCD32の受光面へ導く。
ズームレンズ29は、プリズム27とCCD32との間でプリズム27に近接して設けられる。このズームレンズ28は、プリズム27によって屈曲した光軸L1に沿って上下に移動自在に設けられ、撮像する倍率を変化させる。絞り29は、ズームレンズ28の下方に設けられ、後述するレリーズボタン47が半押し操作されると作動し、絞り開口34の面積を変化させ、撮影光量を調節する。
フォーカスレンズ31は、絞り29とCCD32との間に、プリズム27によって屈曲した光軸L1に沿って上下に移動自在に設けられる。フォーカスレンズ31は、ズームレンズ29の上下移動による撮像倍率の変化や、レリーズボタン47の半押し操作にともなって作動し、焦点調節を行う。CCD32は、受光面で被写体光を光電変換し、アナログの撮像信号を凸接続部16bからカメラ本体13に出力する。
光学系駆動部22は、ズームモータ36、ズームリードスクリュ37、ズームキャリッジ38、絞り用モータ39、フォーカスモータ41、フォーカスリードスクリュ42、フォーカスキャリッジ43から構成される。
ズームリードスクリュ37及びフォーカスリードスクリュ42は、プリズム27によって屈曲した光軸L1に平行に配置される。ズームリードスクリュ37にはズームキャリッジ38の雌ネジ部が螺合されている。また、ズームリードスクリュ37はズームモータ36により回転される。ズームキャリッジ38は回転することがないように且つ光軸L1方向に移動自在に取り付けられており、ズームリードスクリュ37が回転することにより、ズームキャリッジ38が光軸L1方向で移動する。ズームキャリッジ38にはズームレンズ28が保持されており、ズームレンズ22の位置が変更されることによって、ズーム倍率が変更される。
同様にして、フォーカスリードスクリュ42にはフォーカスキャリッジ43の雌ネジ部が螺合されており、フォーカスリードスクリュ42はフォーカスモータ41により回転される。フォーカスキャリッジ43は回転することがないように且つ光軸L1方向に移動自在に取り付けられており、フォーカスリードスクリュ42が回転することにより、フォーカスキャリッジ43が光軸L1方向で移動する。フォーカスキャリッジ43にはフォーカスレンズ31が保持されており、フォーカスレンズ31の位置が変更されることによって、ピント調節が行われる。
ズームモータ36は、プリズム27によって屈曲した光軸L1に平行に配設されるズームリードスクリュ37を回転させることでズームキャリッジ38を光軸L1に沿って上下に移動させる。これにより、ズームキャリッジ38に保持されるズームレンズ29は、光軸L1に沿って移動される。
絞り用モータ39は、撮像に適当な光量の被写体光がCCD32の受光面に到達するように、絞り開口34の面積を変化させる。フォーカスモータ41は、プリズム27によって屈曲した光軸L1に平行に配設されるフォーカスリードスクリュ42を回転させることでフォーカスキャリッジ43を光軸L1に沿って上下に移動させる。これにより、フォーカスキャリッジ43に保持されるフォーカスレンズ31は、光軸L1に沿って移動される。
ケース14内で左側に撮像光学系21が配置され、右側に光学系駆動部22が配置されることにより、撮像光学系21の対物レンズ26はケース14の前面16aの中心に対して左側に偏心して配置される。また、撮像光学系21の対物レンズ26はケース14内の上部に配置されるため、ケース14の全面の中心に対して上側に対物レンズ26は偏心して配置される。これらの偏心配置によって、前述のように対物レンズ26はケース14の前面に対して左上隅部に配置されることになる。
第2の撮像ユニット12も、第1の撮像ユニット11と同様に構成されており、前面16aに対物レンズ26が、背面16cに凸接続部17a,17bが配置されている。この第2撮像ユニット12が第1撮像ユニット11と異なっている点は、対物レンズ26が第1の撮像ユニット11とは左右対称になるように、右上隅部に形成されている点である。
図5に示すように、カメラ本体13は中央部分に直方体状の収納凹部44を備えている。この収納凹部44は、カメラ本体13の前面44a(取付面)及び上面44bに開口し、撮像ユニットを4個並べて収納可能な大きさ(縦:2La(=Lb)、横:4La(=2Lb)、奥行き:La)になっている。
収納凹部44の前面44aには、撮像ユニット11,12の凸接続部17a,17bが入り込むことで電気的に接続される凹接続部46(第2の接続部)が形成されている。この凹接続部46は、撮像ユニットが縦姿勢及び横姿勢の何れでも収納可能なように、縦姿勢の凸接続部17a,17b及び横姿勢の凸接続部17a,17bに対応する位置に形成されている。
また、凹接続部46は撮像ユニットの凸接続部17a,17bが嵌合される形状の溝となっており、各側面には接続端子及び検出端子が形成されている。これら各側面の何れに凸接続部17a,17bの各端子が接続されるかによって、カメラ本体13は撮像ユニットの取り付け姿勢及び取り付け位置を検出する。例えば、凹接続部46の上面の端子と凸接続部17a,17bの上面の端子同士がそれぞれ結合されている場合には縦正立姿勢(縦姿勢)であり、凹接続部46の下面の端子と凸接続部17a,17bの端子とがそれぞれ結合されている場合には縦倒立姿勢(縦姿勢)であることがわかる。また、例えば、凹接続部46の右側面の端子と凸接続部17a,17bの端子同士が結合されている場合には横右姿勢(横姿勢)であり、凹接続部46の左側面の端子と凸接続部17a,17bの端子同士が結合されている場合には横左姿勢(横姿勢)であることがわかる。また、2個の凸接続部17a,17bを用いているため、これらの凸接続部17a,17bが接続される2個の凹接続部46の位置によってカメラ本体13は取り付け位置を判別する。さらに、カメラ本体13は検出端子から受ける検出信号に基づいて撮像ユニットの型、すなわち、接続されている撮像ユニットが第1の撮像ユニット11であるのか、あるいは第2の撮像ユニット12であるのかを判別する。そして、上述のように判別した撮像ユニットの型、撮像ユニットの取り付け位置及び取り付け姿勢に基づいて、カメラ本体13は接続されている撮像ユニットの光軸の位置、例えば撮像ユニットの光軸L1の位置や撮像ユニットの光軸L2の位置を判断する。
凹接続部46と凸接続部17a,17bとの接続端子の接続を介して、カメラ本体13は撮像ユニット11に電力を供給する。また、この接続端子の接合を介して、カメラ本体13は撮像ユニット11を適切に動作させる信号などを送信し、撮像ユニット11からの撮像信号を受信する。例えば、ズームモータ36を動作させるズーム信号、絞り29を動作させる光量調節信号、フォーカスモータ41を動作させるフォーカス信号、CCD32を動作させるCCD駆動信号などをカメラ本体13は撮像ユニット11に送信し、撮像ユニット11を適切に駆動する。
基線長は、周知のように、複数の撮像ユニットを用いて撮像し、視差のある2つの画像を得るときに、対になる撮像ユニットの撮像光軸間の長さである。例えば、図5に示すように、カメラ本体13に第1の撮像ユニット11と第2の撮像ユニット12とを、収納凹部44の左端と右端にそれぞれ縦姿勢で取り付けて撮像する場合には、第1の撮像ユニット11の光軸L1と第2の撮像ユニット12の光軸L2との間の長さが基線長Rとなる。
カメラ本体13の上面44bには、後述する操作部48の一部として、複眼カメラ10によって被写体を撮像するためのレリーズボタン47が備えられる。このレリーズボタン47は、半押しと全押しの2段階に押圧操作を行うことが可能となっている。1段階目の半押し操作によって、カメラ本体13に取り付けられた撮像ユニットは自動的に焦点や撮影光量の調節を行い、2段階目の全押し操作によって実際に撮像が実行されると、被写体像が得られる。
図6に示すように、カメラ本体13の背面には、複眼カメラ10を操作する操作部48と表示パネル49とが備えられている。
表示パネル49は、撮像するときにリアルタイムに解像度の低いスルー画像を表示する電子ビューファインダとして機能するとともに、メモリカードなどの記憶媒体に記憶された画像を表示するディスプレイとして機能する。また、後述する操作部48の操作により、複眼カメラ10の設定を変更するためのメニューなども表示する。
この表示パネル49は、液晶表示装置であるが、パララックスバリアを用いた液晶表示装置であり、表示モードとして立体表示モードと平面表示モードとを備える。立体表示モードにおいては、表示するスルー画像やメモリカードなどに記憶された画像などを立体的に認識させるように表示する。
具体的には、表示パネル49は、液晶表示層とともにパララックスバリア表示層を備える。表示パネル49の表示方法が立体表示モードに設定されている場合には、パララックスバリア表示層にパララックスバリアを形成し、このパララックスバリアのピッチに応じた左眼用及び右眼用の短冊状の断片画像を交互に配列した画像を液晶表示層に表示する。
一方、平面表示モードにおいては、通常の液晶表示装置のように、表示する画像などを平面の画像として表示する場合には、パララックスバリア表示層にパララックスバリアを形成せず、通常の画像を液晶表示層に表示する。さらに、表示パネル49は、複数の画像を並べて表示するマルチ表示モードや、いくつかの画像を半透明にして重ねて表示する重ね表示モードなどを備える。
このような表示方法の変更は、後述する操作部48の操作し、表示パネル49の設定を変更することによって自由に切り替えられる。また、表示パネル49を電子ビューファインダとして用い、スルー画像を表示する際には立体表示を行い、メニューなどを表示する際には平面表示というように、使用条件に応じても表示パネル49の表示方法を設定される。
操作部48は、前述のレリーズボタン47と、カメラ本体13の背面に配設されるメニューボタン51、マルチファンクションキー52、電源ボタン53とから構成される。
メニューボタン51を押圧操作することによって、表示パネル49に複眼カメラ10を操作するメニューが表示される。表示パネル49に表示されるメニューには、被写体を撮像する撮像モードの選択メニュー、表示パネル49の表示方法を指定する表示モードの選択メニュー、撮像した画像の記録方法を指定する記録モードの選択メニューなどがある。
撮影モードには、1つの撮像ユニットを用いて撮像する単眼撮影モード、複数の撮像ユニットを用いて撮像する複眼撮影モードがある。単眼撮影モードは、複眼カメラ10に取り付けられた撮像ユニットうちの一つを用いて1枚の被写体画像を取得する。
複眼カメラ10が備える複眼撮像モードとしては、複数の撮像ユニット用いて画像を取得する複眼モードに加え、パノラマモード、パンフォーカスモード、ダイナミックレンジ拡大モード、特殊撮影モード、マルチズームモード、連写モードなど、取得した複数の画像に特殊な加工などを施す特殊撮影モードを備える。
複眼モードでは、撮像に用いる各々の撮像ユニットごとの撮影条件を一致させて同時撮影を行い、視差のある複数の画像を得る。これらの画像はメモリカードなどの記憶媒体に関連付けられて記憶され、後に画像処理することによって画像の3次元データを取得する場合や、特殊な画像を合成する場合などに用いられる。
パノラマモードでは、撮像に用いる各々の撮像ユニットごとの撮影条件を一致させて同時撮影を行い、撮像範囲が一部重なっている2つの画像を得る。これらの画像のうち一方から重複する撮影範囲を除き、他方の画像につなぎ合わせることで、一つの撮像ユニットで撮像した画像よりも広い範囲を写したパノラマ画像を合成する。
パンフォーカスモードでは、撮像に用いる各々の撮像ユニットごとに焦点位置を意図的にずらして同時撮影を行い、得られた複数の画像から合焦範囲の広い1枚の画像を合成する。
ダイナミックレンジ拡大モードでは、撮像に用いる各々の撮像ユニットごとに露出条件を変えて同時撮影を行い、得られた複数の画像からダイナミックレンジの広い1枚の画像を合成する。
特殊撮影モードでは、撮像に用いる撮像ユニットの撮影条件を一致させて同時撮影を行い、視差のある複数の画像を得ると、自動的に3次元データを抽出し、この3次元データに基づいて、いわゆる被写界深度の浅い1枚の画像を合成する。すなわち、背景をぼかし、主要被写体が際立つ1枚の画像を合成する。
マルチズームモードでは、撮像に用いる撮像ユニットごとに画角を変えて同時撮影を行い、得られた複数の画像から主要被写体が高解像度で写された1枚の画像を合成する。
連写モードでは、撮像に用いる撮像ユニットをそれぞれ所定の時間間隔で駆動し、連続した画像を得る。
マルチファンクションキー52は、複眼カメラ10の設定時には、表示パネル49に表示されるメニューの各項目にカーソルを移動する十字キーとして機能し、中央部を押圧操作することによって項目を選択するいわゆる決定キーとしても機能する。また、撮像時においては、このマルチファンクションキー52は、撮像範囲を拡大又は縮小するいわゆるズームキーとしても機能する。さらに、メモリカード54などから読み出された画像を表示パネル49に表示する場合には、コマ送りキーなどとしても機能する。
電源ボタン53は、長押し操作することにより複眼カメラ10の電源をオン又はオフにする。なお、複眼カメラ10は、図示しない内臓バッテリなどによって電力を供給される。
また、カメラ本体13の側面には、メモリカードスロット(図示しない)、外部機器と複眼カメラ10を接続する複数の外部接続端子(図示しない)などを備える。撮像した画像などを記憶し、複眼カメラ10の記憶装置として機能するメモリカード54を挿入する。また、外部接続端子は、外部電源やコンピュータなどと複眼カメラ10とを接続する。
図7に示すように、複眼カメラ10は、撮像ユニット駆動部71(ユニット制御部)、DSP(Digital Signal Proseccor)72、CPU73、表示画像処理部74、SDRAM76、EEPROM77などから構成される。
撮像ユニット駆動部71は、一つの撮像ユニット検出部78と、CCDドライバ81、モータドライバ82、相関二重サンプリング回路(CDS)83、信号増幅器(AMP)84、A/D変換機(A/D)86をカメラ本体13に取り付けられるそれぞれの撮像ユニットごとに備える。したがって、最大で4個の撮像ユニットを同時に取り付けることができる複眼カメラ10は、CCDドライバ81、モータドライバ82、CDS83、AMP84、A/D86を1つの組として、4つの組を備える。これらにより、複数の撮像ユニットを同時に駆動し、同時撮影などを行う。
撮像ユニット検出部78は、撮像ユニットの取り付け位置及び取り付け姿勢を検出する。具体的には、凹接続部46のいずれの側面の検出端子が撮像ユニットの凸接続部17a,17bと接続されているかを判断する。また、凹接続部46と凸接続部17a,17bの検出端子同士の接合を介して、検出信号を受ける。この検出信号には、接続されている撮像ユニットの型を判別するためのユニットタイプ信号や、接続されている撮像ユニットのID信号などがある。そして、これらに基づいて、撮像ユニット検出部78は同一の撮像ユニットに属する凸接続部を判別し、さらには、同一の撮像ユニットに属する凸接続部17a,17bの接続される位置から接続さている撮像ユニットの取り付け位置及び取り付け姿勢を検出する。さらに、撮像ユニット検出部87は、検出した撮像ユニットの型、取り付け位置及び取り付け姿勢から、取り付けられた撮像ユニットの光軸の位置を判断する。なお、撮像ユニットの型、個数、取り付け位置及び取り付け姿勢、光軸の位置などの情報は、SDRAM76に記憶される。
CCDドライバ81は、撮像ユニット検出部78によって接続の検出された撮像ユニットのCCDを駆動する。このCCDドライバ81は、CPU73によって制御され、凹接続部46と凸接続部17bとを介して、目的のCCD32を駆動する。また、複数の撮像ユニットがカメラ本体13に接続されている場合には、撮像ユニット駆動部71が備える4つのCCDドライバ81のうち、何れのCCDドライバ81が何れの撮像ユニットのCCDを駆動するかは、CPU73によって割り当てられる。
モータドライバ82は、ズームモータ36、絞り用モータ39、フォーカスモータ41を駆動する。このモータドライバ82によるモータの駆動は、CPU73によって制御される。例えば、各種モータを駆動する順序や駆動量などはCPU73によって制御される。
CDS83は、撮像時などにCCD32から出力されるアナログの撮像信号を受けて、ノイズを除去し、AMP84へ出力する。AMP84は、CDS83によってノイズを除去されたアナログの撮像信号を増幅し、A/D86へと出力する。A/D86は、AMP84によって増幅されたアナログの撮像信号をデジタルな画像データに変換し、DSP72へ入力する。A/D86が出力するデジタルな画像データは、CCD32の各セルの蓄積電荷量に正確に対応したR,G,Bの画像データである。
DSP72は、画像入力コントローラ87、画質補正処理回路88、YC変換処理回路89、圧縮伸張処理回路91などから構成され、A/D86から入力されるRGBの画像データをSDRAM76に一時的に記憶した後に各種画像処理を施す。
また、DSP72は、データバス92を介して、AE/AWB検出回路(図示せず)とAF検出回路(図示せず)とに接続されている。AE/AWB検出回路は、撮像に用いる撮像ユニットの露出量、すなわち電子シャッタのシャッタ速度と絞り開口34の面積が撮像に適切か否かを、撮像に用いる撮像ユニットそれぞれについて検出する。AF検出回路は、撮像に用いる撮像ユニットそれぞれについて、焦点調節が撮像に適切か否かを検出する。
画像入力コントローラ87は、A/D86から入力される画像データをバッファリングし、データバス92を介して接続されたSDRAM76に記憶させる。画質補正処理回路88は、画像入力コントローラ87によってSDRAM76に書き込まれた画像データを読み出し、階調変換、ホワイトバランス補正、γ補正処理などの画像処理を施し、この画像データを再度SDRAM76に記憶させる。YC変換処理回路89は、画質補正処理回路88によって各種の画像処理を施された画像データをSDRAM76から読み出し、輝度信号Yと色差信号Cr,Cbとに変換する。圧縮伸張処理回路91は、YC変換された画像データを所定の方式に、例えば、JPEGやTIFFといったファイル形式に圧縮して出力する。そして、圧縮された画像データは、メディアコントローラ93を介してメモリカード54に記憶される。
撮像ユニット駆動部71は、レリーズボタン47が押圧操作されると、接続された撮像ユニットから画素数の大きな本画像データを取得する。一方で、表示パネル49を電子ビューファインダとして用いている間、表示パネル49へスルー表示するための画素数の小さなスルー画像データを取得する。このスルー画像データの取得は、毎秒30フレームのフレームレートで行われる。このスルー画像データは、本画像データと同様にして、DSP72による各種画像処理を施された後に、SDRAM76へ一時的に記憶される。一方、本画像データは、上述の各種画像処理が施された後に、メモリカード54に記憶されるのに対して、スルー画像データは表示画像処理部74に読み出されて、スルー表示に適切な画像処理を施された後に、エンコーダ94によってアナログのコンポジット信号に変換され、表示パネル49にビデオ出力される。SDRAM76内には、スルー画像データを格納するVRAM領域が確保されており、VRAM領域内のスルー画像は、前述のフレームレートに合わせて随時更新されて表示パネル49に出力される。
表示画像処理部74は、SDRAM76やメモリカード54などに記憶された画像データを、予め設定された表示パネル49の表示方法に応じて画像処理し、エンコーダ94を介して表示パネル49に画像などを表示させる。
表示パネル49の表示方法の設定が立体表示モードである場合には、表示画像処理部74は、パララックスバリア表示層にパララックスバリアを形成するとともに、SDRAM76やメモリカード54から立体表示する画像データを読み出し、パララックスバリアのピッチに応じた左眼用及び右眼用の短冊状の断片画像を交互に配列した1つの立体表示用画像データを合成する。この立体表示用画像データは、エンコーダ94を介して表示パネル49の液晶表示層に表示される。
一方、表示パネル49の表示方法の設定が平面表示モードである場合には、表示画像処理部74は、パララックスバリア表示層にパララックスバリアを形成せず、SDRAM76やメモリカード54から表示パネル49に平面表示する画像データを読み出し、エンコーダ94を介して表示パネル49の液晶表示層に表示させる。
また、表示パネル49の表示方法の設定がマルチ表示モードである場合には、表示画像処理部74は、予め設定された数の複数の画像データをSDRAM76やメモリカード54から読み出し、これらの画像データから、複数の画像を縮小して配列した1枚のマルチ表示画像を合成する。このマルチ表示画像は、エンコーダ94を介して表示パネル49の液晶表示層に表示される。
さらに、表示パネル49の表示方法の設定が重ね表示モードである場合には、表示画像処理部74は、予め設定された数の複数の画像データをSDRAM76やメモリカード54から読み出し、これらの画像データを半透明化し、重ね合わせた1枚の重ね画像データを合成する。そして、この重ね画像データは、エンコーダ94を介して表示パネル49の液晶表示層に表示される。
また、撮像時などにスルー画像を表示し、表示パネル49を電子ビューファインダとして用いる場合には、表示画像処理部74は、SDRAM76のVRAM領域からスルー画像データを、更新されるごとに随時読み出す。そして、上述のように予め設定された表示パネル49の各種表示方法に応じた画像処理を行い、エンコーダ94を介して表示パネル49の液晶表示層にスルー画像を表示させる。
CPU73は、複眼カメラ10を制御するための制御用プログラムをEEPROM77から読み出し、実行する。そして、操作部48の操作に応じて、上述のように複眼カメラ10の各部の動作を統括的に制御する。さらに、例えば、CPU73は、AE/AWB検出回路やAF検出回路の検出結果に基づいて、撮像ユニット駆動部71の各部を駆動し、複眼カメラ10に接続された撮像ユニットをそれぞれ制御する。また、例えば、CPU73は、撮像ユニット検出部78の検出結果に基づいて視差のある2つの画像を撮像する撮像ユニットの対を判断し、撮像するときの基線長を判断する。そして、撮像して得られた画像を互いに関連付ける情報とともに、撮像条件などの情報、例えば基線長などを画像とともにSDRAM76に保存する。
また、CPU73は、撮像ユニット検出部78による検出結果に基づいて、カメラ本体13に取り付けられた撮像ユニットの個数と取り付け位置や取り付け姿勢などの状態を判断し、撮像時に動作させる順序や、電子ビューファインダとして用いる表示パネル49に標準で表示するスルー画像データを取得する撮像ユニットなどを決定し、上述のように制御する。
SDRAM76は、作業用のメモリであり、画像データや設定の情報が一時的に記憶されるとともに、CPU73によって実行される制御用プログラムがロードされる。EEPROM77には、CPU73によって実行される複眼カメラ10の各部を制御する制御用プログラムや設定情報などが記憶されている。
以上のように構成される複眼カメラ10の作用について説明する。複眼カメラ10を、一般的なデジタルカメラと同様に単眼のデジタルカメラとして用いる場合には、複眼カメラ10に1つの撮像ユニットを取り付けて撮像を行うか、又は、複数取り付けられた撮像ユニットの任意の一つを用いて撮像を行う。このとき、撮像ユニットの取り付け位置や取り付け姿勢は任意である。すなわち、撮像ユニットを縦姿勢又は横姿勢で、任意の位置に取り付けて撮像することができる。
一方、複眼カメラ10を用いて視差のある1対の画像を撮像する場合や、同時に撮像した複数の画像から特殊な画像を合成する撮像モードで撮像する場合には、カメラ本体13に2個以上の撮像ユニットを取り付けて撮像を行う。
このように、2個の撮像ユニットをカメラ本体13に取り付けて撮像するときには、同じタイプの撮像ユニットを2個組み合わせて用いる場合と、異なるタイプの撮像ユニットを2個組み合わせて用いる場合がある。
なお、前述のように撮像ユニットの前面をなす長方形の短辺の長さはLa、長辺の長さはLb=2Laであり、以下では撮像ユニットの前面をなす長方形の各辺に対して、撮像ユニットの光軸が最も近い長辺までの距離をLp、撮像ユニットの光軸が最も近い短辺までの距離をLqとする。
まず、2個の同じタイプの撮像ユニットを組み合わせて用いる場合には、例えば、撮像ユニット11とともに、撮像ユニット11と光軸の配置などが全く同様に構成される撮像ユニット96の2個を用いる。そして、例えば、図8に示すように、撮像ユニット11の光軸L1と撮像ユニット96の光軸L3とが最も離れるように、撮像ユニット11と撮像ユニット96をそれぞれ縦姿勢でカメラ本体13に取り付ける。すなわち、撮像ユニット11と撮像ユニット96とを撮像ユニット2個分の間隔をあけて、縦姿勢で取り付ける。
このとき、光軸L1と光軸L3との間の長さである基線長R2は3Laであり、同じタイプの2個の撮像ユニットを組み合わせて用いる場合の撮像ユニットの配置の中で最も長い基線長であるから、比較的遠方に被写体がある場合や、遠景を撮像する場合に適する撮像ユニットの配置である。また、撮像ユニット11の光軸L1と撮像ユニット96の光軸L3は、カメラ本体13に対して垂直方向には同じ高さにあり、水平方向に基線長R2だけ離れているから、撮像ユニット11と撮像ユニット96とを用いて同時に同じ被写体を撮像すると、水平方向に視差のある1対の画像を得ることができる。
同様に、2個の同じタイプの撮像ユニット、すなわち撮像ユニット11と撮像ユニット96とを組み合わせて用いる場合に、例えば、図9に示すように、撮像ユニット11と撮像ユニット96とを縦姿勢で、撮像ユニット1個分の間隔をあけて取り付ける。
このとき、光軸L1と光軸L3との間の長さである基線長R5の長さは2Laであり、上述の基線長R2と比較して、Laだけ短くなる。したがって、基線長がR2となる配置に撮像ユニット11と撮像ユニット96とを取り付ける場合(図8)と比較して、比較的近い位置に被写体がある場合や、中距離程度の風景などを撮像する場合に適する撮像ユニットの配置である。なお、図9においては、図8と比較して、撮像ユニット11を撮像ユニット1個分だけ撮像ユニット96に近づけて取り付けるが、撮像ユニット96を撮像ユニット1個分だけ撮像ユニット11に近づけて配置する場合も、当然ながら光軸L1と光軸L3との間の長さは、基線長R5となる。したがって、光軸L1と光軸L3との間の長さが基線長R5となる撮像ユニット11及び撮像ユニット96の取り付け位置は、2通りの配置何れかが任意に選択される。
さらに、上述のように、2個の同じタイプの撮像ユニット、すなわち撮像ユニット11と撮像ユニット96とを組み合わせて用いる場合に、例えば、図10に示すように、撮像ユニット11と撮像ユニット96とを縦姿勢で、間隔をあけず、隣接して取り付ける。
このとき、光軸L1と光軸L3との間の長さである基線長R8はLaであり、2個の同じタイプの撮像ユニットを縦姿勢で組み合わせて用いる場合の中で、最も短い基線長となる。したがって、比較的近い位置に被写体がある場合や、近距離の風景などを撮像する場合に適する撮像ユニットの配置である。なお、このように撮像ユニット11と撮像ユニット96とを、縦姿勢で隣接させてカメラ本体13に取り付ける位置は3通りあるが、何れも基線長はR8となるから、任意に選択される。
次に、異なるタイプの2個の撮像ユニットを組み合わせて用いる場合には、例えば、撮像ユニット11と撮像ユニット12を組み合わせて用いる。撮像ユニット12は、前述のように、撮像光学系21と光学系駆動部22との配置が撮像ユニット11と逆になっている撮像ユニットであり、回転しても撮像ユニット11とは重ならず、撮像ユニット11とは異なるから、タイプの異なる撮像ユニット11と撮像ユニット12とを組み合わせて用いることで、さらに多様な基線長の長さを任意に選択して撮像することができる。
例えば、図11に示すように、光軸L1と光軸L2とが最も離れるように、撮像ユニット11と撮像ユニット12とをそれぞれ縦姿勢で取り付ける。すなわち、撮像ユニット11と撮像ユニット12とを撮像ユニット2個分の間隔をあけて、縦姿勢で、カメラ本体13の上方に撮像光学系21の対物レンズ26が位置するように、それぞれ取り付ける。
このとき、光軸L1と光軸L2との間の長さである基線長R1は4La−2Lpであり、前述の基線長R2よりも長く、2個の撮像ユニットを組み合わせて撮像を行う場合の中で最も長い基線長である。したがって、光軸L1と光軸L2との間の長さである基線長がR1となる撮像ユニットの配置と組み合わせは、カメラ本体13に取り付ける撮像ユニットの配置及び組み合わせのなかで、被写体が最も遠くにある場合や、最も遠景を撮像する場合に適する。
また、図12に示すように、光軸L1と光軸L2との間の長さが基線長R1となる撮像ユニット11と撮像ユニット12の配置(図11)から、撮像ユニット11と撮像ユニット12の位置を入れ替えて配置すると、基線長R3は2La+2Lpとなる。この基線長R3の長さは、基線長R1,R2よりも短く、基線長R5よりも長い。したがって、光軸L1と光軸L2との間の長さが基線長R3となる撮像ユニットの配置は、光軸L1と光軸L2との間の長さが基線長R1となる撮像ユニットの配置と比較して、より近くに被写体がある場合や、より近景を撮像する場合に適する。
また、図13に示すように、撮像ユニット1個分の間隔をあけ、光軸L1と光軸L2との距離ができるだけ離れるように、撮像ユニット11と撮像ユニット12とを縦姿勢で取り付けると、基線長R4は3La−2Lpとなる。この基線長R4の長さは、基線長R3よりも短い。したがって、光軸L1と光軸L2との間の長さが基線長R4となる撮像ユニットの配置は、光軸L1と光軸L2との間の長さが基線長R3となる撮像ユニットの配置と比較して、さらに近くに被写体がある場合や、さらに近景を撮像する場合に適する。
さらに、図14に示すように、撮像ユニット1個分の間隔をあけ、光軸L1と光軸L2との距離ができるだけ近くなるように、撮像ユニット11と撮像ユニット12とを縦姿勢で取り付けると、基線長R6はLa+2Lpとなる。この基線長R6の長さは、基線長R4よりも短い。したがって、光軸L1と光軸L2との間の長さが基線長R6となる撮像ユニットの配置は、光軸L1と光軸L2との間の長さが基線長R4となる撮像ユニットの配置と比較して、さらに近くに被写体がある場合や、さらに近景を撮像する場合に適する。
同様にして、図15に示すように、撮像ユニット11と撮像ユニット12とを隣接させて、光軸L1と光軸L2との距離ができるだけ離れるように縦姿勢で取り付けると、基線長R7の長さは2La−2Lpとなる。この基線長R7の長さは、基線長R6よりも短い。したがって、光軸L1と光軸L2との間の長さが基線長R7となる撮像ユニットの配置は、光軸L1と光軸L2との間の長さが基線長R6となる撮像ユニットの配置と比較して、より近くに被写体がある場合や、より近景を撮像する場合に適する。
さらに、同様にして、図16に示すように、撮像ユニット11と撮像ユニット12とを隣接させて、光軸L1と光軸L2との距離ができるだけ近くなるように取り付けると、基線長R9の長さは2Lpとなる。この基線長R9の長さは、基線長R7よりも短く、2個の撮像ユニットを組み合わせて用いる場合の基線長の中で最も短い。したがって、光軸L1と光軸L2との距離が基線長R9となる撮像ユニットの配置は、2個の撮像ユニットを縦姿勢で取り付ける組み合わせのうち、最も近くに被写体がある場合や、最も近景を撮像する場合に適する。
以上のように、複眼カメラ10は、2個の撮像ユニットのタイプ、取り付け位置及び取り付け姿勢の組み合わせを自在に変更することができるから、撮像する被写体までの距離に応じて、撮像に適切な基線長を自在に選択することができる。
撮像する被写体までの距離に応じて自在に選択できる基線長は、基線長R1,R2,R3,R4,R5,R6,R7,R8,R9である。Lp<La/4を満たす撮像ユニットを用いる場合、これらの基線長の長さは、R1>R2>R3>R4>R5>R6>R7>R8>R9であり、複眼カメラ10によって9種の基線長を自在に選択して撮像することができる。
特にLp=La/4を満たすような撮像ユニットを用いる場合であっても、撮像する被写体までの距離に応じて自在に選択できる基線長はR1,R2,R3=R4,R5,R6=R7,R8,R9であり、これらはR1>R2>R3=R4>R5>R6=R7>R8>R9であるから、7種もの基線長を自在に選択して撮像することができる上に、R1はR9の7倍程度の長さとなるから、撮像ユニット11は多様な距離の被写体に適する基線長で撮像を行うことができる。
さらには、距離Lpがそれぞれ異なるように撮像ユニット11と撮像ユニット12とを作製すれば、撮像する被写体までの距離に応じて、さらに多様な基線長の長さから、細かく選択することができる。
また、上述の実施形態においては、撮像ユニット11,12の撮像光学系21にプリズムを用いてそれぞれの光軸を屈曲させる屈曲光学系を用いるから、撮像ユニットの厚みを軽減することができる。したがって、屈曲光学系を用いる撮像ユニット用いることで、複眼カメラ10の厚みを軽減することができ、複眼カメラ10の携帯性を向上させることができる。
上記実施形態においては、2つの撮像ユニットを縦姿勢で組み合わせて用いるが、これに限らず、2つの撮像ユニットを横姿勢に組み合わせて配置してもよい。
例えば、図17に示すように、撮像ユニット11と撮像ユニット12とを横姿勢に組み合わせて用い、撮像ユニット11の光軸L1と撮像ユニット12の光軸L2との間の長さができるだけ遠くなるようにそれぞれ取り付ける。このとき光軸L1と光軸L2との間の長さは、基線長R10となる。この基線長R10の長さは、4La−Lqであり、Lp≠Lqの場合には、前述の基線長R1〜R9の何れとも異なるから、さらに基線長の選択の自由度が増す。
同様にして、例えば、図18に示すように、撮像ユニット11と撮像ユニット12とを横向きの状態で組み合わせて用い、光軸L1と光軸L2との間の長さができるだけ短くなるようにそれぞれ取り付ける。このとき光軸L1と光軸L2との間の長さは、基線長R11となる。この基線長R11の長さは、2Lqであり、Lp≠Lqの場合には、前述の基線長R1〜R9及び基線長R10の何れとも異なるから、さらに基線長の選択の自由度が増す。
さらに、上記実施形態においては、2つの撮像ユニットを組み合わせて用いるが、これに限らず、4個の撮像ユニットを組み合わせて用いてもよい。例えば、図19に示すように、4個の撮像ユニット、すなわち撮像ユニット11,12,96と、撮像ユニット12と光軸の配置などが全く同様に構成される撮像ユニット97とを組み合わせて用いる。
そして、光軸L1と光軸L2との間の長さが最も遠くなるように撮像ユニット11と撮像ユニット12とを横姿勢に並べて取り付け、かつ、撮像ユニット96の光軸L3と撮像ユニット97の光軸L4との間の長さが最も遠くなるように、横姿勢に撮像ユニット96を撮像ユニット12の下方に取り付け、撮像ユニット97を撮像ユニット11の下方に取り付ける。
このとき、撮像ユニット11の光軸L1と撮像ユニット12の光軸L2との間の長さは、基線長R10となり、撮像ユニット11によって撮像される画像と撮像ユニット12によって撮像される画像とは、互いに水平方向に視差のある画像となる。また、同様に、撮像ユニット96の光軸L3と撮像ユニット97の光軸L4との間の長さは、基線長R10となり、撮像ユニット96によって撮像される画像と撮像ユニット97によって撮像される画像とは、互いに水平方向に視差のある画像となる。
一方、撮像ユニット11の光軸L1と撮像ユニット97の光軸L4との間の長さは、基線長R7となり、撮像ユニット11によって撮像される画像と撮像ユニット97によって撮像される画像とは、カメラ本体13に対して互いに縦方向に視差のある画像となる。同様にして、撮像ユニット12の光軸L2と撮像ユニット96の光軸L3との間の長さは、基線長R7となり、撮像ユニット12によって撮像される画像と撮像ユニット97によって撮像される画像とは、カメラ本体13に対して互いに縦方向に視差のある画像となる。
基線長R10の長さは、2個の撮像ユニットを横姿勢で、横に並べてカメラ本体13に取り付ける場合の中で最も長い。さらに、基線長R7は、2個の撮像ユニットを横姿勢で、縦に並べてカメラ本体13に取り付ける場合の中で最も長い。したがって、上述のように4個の撮像ユニットの配置は、遠方に被写体がある場合や、遠景を撮像する場合に適する撮像ユニットの配置である。
また、図20に示すように、4個の撮像ユニット11,12,96,97を組み合わせて用い、光軸L1と光軸L2との間の長さが最も短くなるように撮像ユニット11と撮像ユニット12とを横姿勢で横に並べて取り付ける。さらに、光軸L3と光軸L4との間の長さが最も短くなるように、横姿勢で撮像ユニット97を撮像ユニット11の下方に取り付け、横姿勢で撮像ユニット96を撮像ユニット12の下方に取り付ける。
このとき、光軸L1と光軸L2との間の長さは、基線長R11となり、撮像ユニット11によって撮像される画像と撮像ユニット12によって撮像される画像とは、互いに水平方向に視差のある画像となる。また、同様に、光軸L3と光軸L4との間の長さは、基線長R9となり、撮像ユニット96によって撮像される画像と撮像ユニット97によって撮像される画像とは、互いに水平方向に視差のある画像となる。
一方、撮像ユニット11の光軸L1と撮像ユニット97の光軸L4との間の長さは、基線長R9となり、撮像ユニット11によって撮像される画像と撮像ユニット97によって撮像される画像とは、カメラ本体13に対して互いに縦方向に視差のある画像となる。同様にして、撮像ユニット12の光軸L2と撮像ユニット96の光軸L3との間の長さは、基線長R9となり、撮像ユニット12によって撮像される画像と撮像ユニット97によって撮像される画像とは、カメラ本体13に対して互いに縦方向に視差のある画像となる。
基線長R11の長さは、2個の撮像ユニットを横姿勢で、横に並べてカメラ本体13に取り付ける場合の中で最も短い。さらに、基線長R9は、2個の撮像ユニットを横姿勢で、縦に並べてカメラ本体13に取り付ける場合の中で最も短い。したがって、上述のような4個の撮像ユニットの配置は、複眼カメラ10の近くに被写体がある場合や、近景を撮像する場合に適する撮像ユニットの配置である。
以上のように、4個の撮像ユニットを組み合わせて、これらの撮像ユニットを横姿勢で横又は縦に並べてカメラ本体13に取り付けると、被写体までの距離に応じて撮像に適した基線長を選択することができ、水平方向に視差のある画像の対を得られると同時に、カメラ本体13に対して縦方向に視差のある画像の対をも得ることができる。
水平方向に視差のある画像の対は、周知のように、パノラマ画像の合成、立体視用の画像の合成、被写体の3次元データの算出などに様々な目的で利用することができる。特に、水平方向に視差のある画像の対から3次元データを算出するときに、垂直方向に視差のある画像を併用すると、3次元データを算出するときに必要な特徴点の抽出を容易に行うことができる。例えば、水平線など画像に対して横に長い形状が写された画像では、水平方向に視差のある画像の対から特徴点を抽出することは容易でないが、垂直方向に視差のある画像を併用することで容易に特徴点を抽出することができる。
なお、4個の撮像ユニットを組み合わせて用いる場合に、上述のように、水平方向のみならず、カメラ本体13に対して垂直方向にも光軸が並ぶように撮像ユニットをそれぞれ取り付け、カメラ本体13に対して縦方向に視差のある画像をも得るが、これに限らず、ある基線長の2個の撮像ユニットの配置と、この基線長と長さの異なる基線長となる2個の撮像ユニットの配置とを組み合わせて、4個の撮像ユニットを組み合わせて用いてもよい。
例えば、図21に示すように、4個の撮像ユニット11,12,96,97を組み合わせて用いる。このとき、光軸L1と光軸L2との間の長さが最も長くなるように、撮像ユニット11と撮像ユニット12とを横姿勢で横に並べてカメラ本体13に取り付ける。一方、光軸L3と光軸L4との間の長さが最も短くなるように、撮像ユニット96と撮像ユニット97とを横姿勢で横に並べ、撮像ユニット11の下方に撮像ユニット97を取り付け、撮像ユニット12の下方に撮像ユニット96を取り付ける。
このとき、光軸L1と光軸L2との間の長さは、基線長R10となり、撮像ユニット11によって撮像される画像と撮像ユニット12によって撮像される画像とは、互いに水平に視差のある画像となる。また、光軸L3と光軸L4との間の長さは、基線長R11となり、撮像ユニット96によって撮像される画像と撮像ユニット97によって撮像される画像とは、互いに水平に視差のある画像となる。
一方、光軸L1と光軸L4とは、カメラ本体13に対して縦方向にずれてはいるが、垂直方向にだけずれているわけではないので、撮像ユニット11によって撮像される画像と撮像ユニット97によって撮像される画像との対は、画像の長辺又は短辺に平行な視差だけがある画像の対として単純には扱えない。これは、撮像ユニット12によって撮像される画像と撮像ユニット96によって撮像される画像との視差についても同様である。
しかしながら、上述のように4個の撮像ユニットを取り付けると、基線長R10の分だけ水平に視差のある画像の対と、基線長R11の分だけ水平に視差のある画像の対とを同時に得ることができる。したがって、被写体までの距離に応じた撮像に適切な基線長を選択するために、撮像ユニット11,12,96,97の位置や向きを組み替えることなく、遠距離及び近距離の被写体に適切な基線長の視差のある画像の対を同時に得ることができる。これにより、撮像ユニットの組み替えの煩雑さを軽減することができる。
上述の実施形態では、4個の撮像ユニットを組み合わせて用いる場合に、全ての撮像ユニットを横姿勢でカメラ本体13に取り付けて用いるが、これに限らず、4個の撮像ユニットのうちいくつかを縦姿勢でカメラ本体13に取り付けて複眼カメラ10を用いてもよい。
例えば、図22に示すように、撮像ユニット11,12,96,97を組み合わせて用いる。このとき、光軸L1と光軸L2との間の長さが最も長くなるように、撮像ユニット11と撮像ユニット12とを縦姿勢で横に並べて、カメラ本体13の収納凹部44の両端にそれぞれ取り付ける。一方、光軸L3と光軸L4との間の長さが最も長くなるように、撮像ユニット96と撮像ユニット97とを横姿勢で縦に並べ、撮像ユニット96の下方に撮像ユニット97が位置するように、撮像ユニット11と撮像ユニット12との間に取り付ける。
このように4個の撮像ユニット11,12,96,97を取り付けると、光軸L1と光軸L2との間の長さは基線長R1となり、撮像ユニット11によって撮像される画像と撮像ユニット12によって撮像される画像とは、互いに水平方向に視差のある画像となる。同時に、光軸L3と光軸L4との間の長さは基線長R7となり、撮像ユニット96によって撮像される画像と撮像ユニット97によって撮像される画像とは、互いに垂直方向に視差のある画像となる。
基線長R1は、2個の撮像ユニットを縦姿勢で横に並べてカメラ本体13に取り付ける場合の基線長の中で最も長い。さらに、基線長R7は、2個の撮像ユニットを横姿勢で縦に並べてカメラ本体13に取り付ける場合の基線長の中で最も長い。したがって、上述のような4個の撮像ユニット11,12,96,97の配置は、遠方の被写体や遠景を撮像する場合に適切である。
また、上述のような撮像ユニット11,12,96の配置においては、光軸L1、光軸L2、及び光軸L3は、同一平面上にある。光軸L1と光軸L3との間の長さは、基線長S1となり、基線長R1〜R11の何れとも異なる。同様にして、光軸L2と光軸L3との間の長さは、基線長S2となり、基線長R1〜R11及び基線長S1の何れとも異なる。したがって、撮像ユニット11によって撮像される画像と撮像ユニット96によって撮像される画像との撮像範囲の重なる部分は、互いに水平に視差のある1対の画像として取り扱うことができる。同様に、撮像ユニット12によって撮像される画像と撮像ユニット96によって撮像される画像との撮像範囲の重なる部分は、水平方向に視差のある1対の画像として取り扱うことができる。
また、例えば、図23に示すように、撮像ユニット11,12,96,97を組み合わせて用いる。このとき、光軸L1と光軸L2との間の長さが最も短くなるように、撮像ユニット11と撮像ユニット12とを縦姿勢で横に並べて、カメラ本体13の収納凹部44の一端に隣接して取り付ける。一方、光軸L3と光軸L4との間の長さが最も短くなるように、撮像ユニット96と撮像ユニット97とを横姿勢で縦に並べて、カメラ本体13の収納凹部44の他端に取り付ける。
このように、4個の撮像ユニット11,12,96,97を取り付けると、光軸L1と光軸L2との間の長さは基線長R9となり、撮像ユニット11によって撮像される画像と撮像ユニット12によって撮像される画像とは、互いに水平方向に視差のある画像となる。同時に、光軸L3と光軸L4との間の長さは基線長R9となり、撮像ユニット96によって撮像される画像と撮像ユニット97によって撮像される画像とは、互いに垂直方向に視差のある画像となる。
基線長R9は、2個の撮像ユニットを縦姿勢で横に並べてカメラ本体13に取り付ける場合の基線長のなかで最も短く、さらには、2個の撮像ユニットを横姿勢で縦に並べてカメラ本体13に取り付ける場合の基線長のなかでも最も短い。したがって、上述のような4個の撮像ユニット11,12,96,97の配置は、近接する被写体や近景を撮像する場合に適切である。
上述のように、同時に取り付ける4個の撮像ユニットのうち、2個の撮像ユニットを縦姿勢でカメラ本体13に取り付け、残る2個の撮像ユニットを横姿勢でカメラ本体13に取り付けて用いると、被写体までの距離に応じた基線長を選択して撮像を行えるとともに、水平方向に互いに視差のある1対の画像と、垂直方向に互いに視差のある1対の画像とを同時に得ることができる。この水平方向に互いに視差のある1対の画像から3次元データを算出するときに、垂直方向に互いに視差のある1対の画像を併せて用いることで、特徴点の抽出などを容易に行うことができる。
以上のように、本発明の複眼カメラ10は、屈曲光学系を用いるいくつかの撮像ユニットを、カメラ本体13に着脱自在に備え、これらの少数の撮像ユニットを組み合わせて用いることで、被写体までの距離に応じた適切な基線長を自在に選択して撮像することができる。
なお、上述の実施形態では、多数ある撮像ユニットの組み合わせ及び配置のうちいくつかを例に挙げるが、これに限らず、例に挙げない撮像ユニットの組み合わせ、取り付け位置、取り付け姿勢で複眼カメラ10を使用しても良い。
また、上記実施形態では、複眼カメラ10は2個又は4個の撮像ユニットを用いるが、これに限らず、3個の撮像ユニットを取り付け位置や取り付け姿勢を自在に選択してカメラ本体13に取り付け、複眼カメラ10を使用しても良い。また、例えば、5個以上の撮像ユニットを同時に取り付けられるようにしても良い。より多くの撮像ユニットを組み合わせて用いることで、さらに細かく基線長を選択して撮像することができるようになる。
さらに、上記実施形態では、4個の撮像ユニットを組み合わせて用いる場合に、撮像ユニット11,12,96,97を組み合わせて用いるが、これに限らず、他の組み合わせの撮像ユニットを用いてもよい。例えば、撮像ユニット11と同様に構成される撮像ユニットを4個組み合わせて用いてもよい。
なお、上記実施形態では、撮像ユニットとカメラ本体13とは、撮像ユニットの凸接続部17a,17bと凹接続部46とで嵌合して電気的に接続するが、これに限らず、撮像ユニットとカメラ本体13との間で授受する信号などは、無線によって行っても良い。また、上述の接続を介して撮像ユニットに供給する電力は、カメラ本体13から電磁誘導などにより供給してもよい。
さらに、上記実施形態の撮像ユニットとカメラ本体13との接続方法や、凸接続部及び凹接続部の形状などは例であり、他の形状、取り付け位置、個数であっても良い。また、撮像ユニットのカメラ本体13に取り付け位置や取り付け姿勢などの検出方法も、上記実施形態の例に限らず、他の周知の方法を用いて行ってもよい。例えば、撮像ユニットがカメラ本体13に取り付けられたときに、それぞれの撮像ユニットに付与された詳細なIDなどを取得し、取り付けられた撮像ユニットの構造などを認識しても良く、また、機械的なスイッチなどで取り付けられた撮像ユニットの取り付け位置や取り付け姿勢を認識しても良い。
なお、上記実施形態では、撮像ユニットを駆動する撮像ユニット駆動部71が、カメラ本体13に設けられているが、これに限らず、撮像ユニット駆動部71又はその一部をそれぞれの撮像ユニットに個別に設けても良い。
また、上記実施形態では、表示パネル49としてパララックスバリアを備える液晶表示装置を用いるが、これに限らず、有機ELディスプレイ、LEDディスプレイやプラズマディスプレイなど周知の何れのディスプレイをも複眼カメラ10に用いることができる。さらに、表示パネル49は、画像などを立体的に認識させる方法としてパララックスバリアを用いるが、これに限らず、レンチキュラーレンズを用いる表示パネルを用いても良い。
なお、上記実施形態では、撮像ユニットを縦向きの状態と横向きの状態とで自在に向きを変更して使用するが、このように撮像ユニットの向きを変更する際に、例えば、撮像ユニットに対して、この撮像ユニットが内蔵するCCD32を±90度回転させることができる撮像ユニットを用いてもよい。一般に、CCD32の受光面は長方形であるから、上記実施形態のように、撮像ユニットを縦姿勢から横姿勢に向きを変更すると、例えば、得られる画像は横長の画像から縦長の画像になる。そこで、上述のような撮像ユニットを用いれば、撮像ユニットの取り付け姿勢に応じて、得られる画像の向きを適切に調節できる。
また、上記実施形態で用いる撮像ユニットの光軸の位置は、例えば第1の撮像ユニット11の光軸L1の位置と第2の撮像ユニット12の光軸L2の位置との2種類であるが、これに限らず、撮像ユニットの前面の他の任意の場所に光軸を設けても良い。さらには、上記実施形態では、撮像ユニット11の光軸の位置と撮像ユニット12の光軸の位置とは対称な位置に設けられるが、これに限らない。
なお、上記実施形態では、撮像ユニットの形状は略直方体であり、この撮像ユニットの前面をなす長方形の縦横比は2:1であるが、撮像ユニットの形状はこれに限らない。例えば、撮像ユニットの前面をなす長方形の縦横比を3:1などにしてもよい。また、例えば、立方体形状の撮像ユニットを用いてもよい。
さらに、上記実施形態では、カメラ本体13の収納凹部44にいくつかの撮像ユニットを取り付けるときに、撮像ユニットを取り付けない収納凹部44は隙間が開くが、これに限らず、例えば撮像ユニットと同様の形状に作製されたスペーサなどを収納凹部44の隙間に取り付けてもよい。また、この隙間には、ストロボを備える発光ユニットなどの追加機能ユニットを取り付け、複眼カメラ10に機能を追加しても良い。
なお、上記実施形態では、ストロボ機能や手振れ補正機能など、デジタルカメラに関する周知の技術の説明を省略したが、動画撮影機能、撮像時に発光させるストロボや、それぞれの撮像装置による撮像ごとに手振れを補正する手振れ補正機能など、従来のデジタルカメラなどに備えられる機能を備えることが好ましい。
なお、上記実施形態では、プリズム27によって被写体からの光を屈曲させてCCD32に導くが、これに限らず、反射鏡などを用いて被写体からの光を屈曲させCCD32に導いても良い。さらに、複眼カメラの奥行き方向に余裕がある場合には、撮像ユニットに屈曲光学系を用いずに、光軸が一直線の光学系を用いても良い。
複眼カメラの外観を示す斜視図である。 撮像ユニットの外観を示す斜視図である。 撮像ユニットの光学的な構成を示す前面16aと平行な縦断面図である。 撮像ユニットの光学的な構成を示す前面16aに垂直な縦断面図である。 カメラ本体の前面の外観を示す斜視図である。 カメラ本体の背面の外観を示す斜視図である。 複眼カメラの電気的な構成を示すブロック図である。 2個の同じ撮像ユニットを用いて遠距離の被写体を撮像する様子を示す斜視図である。 2個の同じ撮像ユニットを用いて中距離の被写体を撮像する様子を示す斜視図である。 2個の同じ撮像ユニットを用いて近距離の被写体を撮像する様子を示す斜視図である。 2個の異なる撮像ユニットを用い、基線長がR1となる撮像ユニットの配置を示す斜視図である。 2個の異なる撮像ユニットを用い、基線長がR3となる撮像ユニットの配置を示す斜視図である。 2個の異なる撮像ユニットを用い、基線長がR4となる撮像ユニットの配置を示す斜視図である。 2個の異なる撮像ユニットを用い、基線長がR6となる撮像ユニットの配置を示す斜視図である。 2個の異なる撮像ユニットを用い、基線長がR7となる撮像ユニットの配置を示す斜視図である。 2個の異なる撮像ユニットを用い、基線長がR9となる撮像ユニットの配置を示す斜視図である。 遠距離の被写体を2個の撮像ユニットを横姿勢で取り付ける様子を示す斜視図である。 近距離の被写体を2個の撮像ユニットを横姿勢で取り付ける様子を示す斜視図である。 4個の撮像ユニットを横姿勢で取り付け、遠距離の被写体を撮像する様子を示す斜視図である。 4個の撮像ユニットを横姿勢で取り付け、近距離の被写体を撮像する様子を示す斜視図である。 遠距離及び近距離の被写体の何れの撮像にも適するように、4個の撮像ユニットを横姿勢で取り付ける様子を示す斜視図である。 2個の撮像ユニットを縦向きの状態で、他の2個の撮像ユニットを横姿勢で取り付け、遠距離の被写体を撮像する様子を示す斜視図である。 2個の撮像ユニットを縦向きの状態で、他の2個の撮像ユニットを横姿勢で取り付け、近距離の被写体を撮像する様子を示す斜視図である。
符号の説明
10 複眼カメラ(複眼撮像装置)
11,12,96,97 撮像ユニット
13 カメラ本体
17a,17b 凸接続部(第1の接続部)
21 撮像光学系
22 光学系駆動部
27 プリズム
32 CCD(撮像素子)
44 収納凹部
44a 前面(取付面)
46 凹接続部(第2の接続部)
71 撮像ユニット駆動部(ユニット制御部)
78 撮像ユニット検出部
L1,L2,L3,L4 光軸(撮像光軸)
R,R1〜R11 基線長

Claims (7)

  1. 撮像光学系によって集光した被写体からの光を撮像する撮像素子を複数個有し、複数の前記撮像素子で同じ被写体を略同時に撮像し、視差のある画像の対を得る複眼撮像装置において、
    前記撮像光学系と前記撮像素子とをそれぞれ1つずつ有する複数の撮像ユニットと、
    前記撮像ユニットが複数個同時に着脱自在に、撮像する被写体までの距離に応じて位置及び向きを調節して接続されるカメラ本体と
    を備えることを特徴とする複眼撮像装置。
  2. 前記撮像光学系は、被写体からの光を屈曲させて前記撮像素子へ導く屈曲光学系であることを特徴とする請求項1記載の複眼撮像装置。
  3. 前記撮像ユニットは直方体に構成されており、その一面を前面として、前記全面の中心に対して偏心させて、前記撮像光学系の対物レンズを位置させたことを特徴とする請求項1または2記載の複眼撮像装置。
  4. 前記直方体の前面は長辺が短辺の2倍に形成された長方形であり、前記長方形の4隅の一つに接近させて前記撮像光学系の対物レンズを配置することを特徴とする請求項3記載の複眼撮像装置。
  5. 前記複数の撮像ユニットの側面同士を合わせて接触させ且つ各前面が面一になるように組み合わせたときに、前記側面による接触面に対して対称位置に前記対物レンズが配置される第1及び第2の撮像ユニットを備えることを特徴とする請求項4記載の複眼撮像装置。
  6. 前記カメラ本体は、前記複数個の撮像ユニットを縦姿勢及び横姿勢で収納可能な収納凹部と、前記収納凹部にセットされた前記撮像ユニットに接続し、各々の前記撮像ユニットにより撮像を行い、画像データを取得するユニット制御部とを有し、
    前記収納凹部は、前記直方体の適数倍の短辺及び長辺を有する長方形の取付面を有することを特徴とする請求項5記載の複眼撮像装置。
  7. 前記撮像ユニットの前面とは反対側の背面には第1の接続部を有し、
    前記収納凹部の取付面には、前記撮像ユニットの各取付位置での取り付けに対応して前記第1の接続部に対面する位置に第2の接続部を有し、
    前記第2の接続部への前記第1の接続部の接続状態に応じて、前記撮像ユニットの取り付け位置と、前記縦姿勢または横姿勢の何れかの取り付け姿勢とを検出することを特徴とする請求項6記載の複眼撮像装置。
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