JP2008127993A - ポンプの気体混入診断装置及び気体混入診断装置付きポンプ装置 - Google Patents

ポンプの気体混入診断装置及び気体混入診断装置付きポンプ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 ポンプの出口から液体や粘性流体等の流体を吐出する場合、その吐出される流体中に気体が混入しているときに、そのことを認識できるようにすること。
【解決手段】 例えば粘性流体を入口から流入させて出口から吐出するポンプの気体混入診断装置であって、出口の圧力を検出することができる出口圧力検出部と、ポンプが所定の一定回転速度RCで回転するときに、出口圧力検出部によって検出して得られた測定出口圧力値PXが、予め設定されている第1下限圧力PLよりも小さいか否かを判定する気体混入判定手段(ステップS104)とを備え、第1下限圧力PLは、出口内の流体に許容できる最大量、又はそれに近い量の気体が混入しているときの圧力である。
【選択図】 図3

Description

本発明は、例えばポンプの吐出口から液体や粘性流体等の流体を連続して吐出して線引きする場合、その吐出される流体中に気体が混入していてシール線が途切れそうになったときや、途切れたときに、そのことを認識できるようにするためのポンプの気体混入診断装置及び気体混入診断装置付きポンプ装置に関する。
従来のポンプ装置の一例を、図9を参照して説明する(例えば、特許文献1参照。)。このポンプ装置1は、同図に示すように、一軸偏心ねじポンプ2を備えており、この一軸偏心ねじポンプ2は、ロータ3とステータ4とを有している。ロータ3は、雄ねじ形状であり、雌ねじ形状の内孔4aを有するステータ4に嵌挿されている。そして、このロータ3の一端は、オルダム型偏心継手5を介して駆動軸6と連結している。この駆動軸6は、減速機付き電気モータである駆動部7によって回転駆動される。
そして、偏心継手5及び駆動軸6は、ケーシング8及びベース9内に収容されている。また、ステータ4の先端部には、ノズル11を介してニードルノズル12が取り付けられている。
この図9に示すポンプ装置1によれば、駆動部7が回転駆動すると、この駆動部7の回転が、駆動軸6及び偏心継手5を介して一軸偏心ねじポンプ2のロータ3に伝達されて、このロータ3を所定方向に回転させることができる。そして、このロータ3の回転によって、例えば粘性流体を入口9aから流入させてニードルノズル12から連続して吐出することができる。
このポンプ装置1の使用例として、例えばシール剤をニードルノズル12から連続して吐出して、機械部品の所定範囲に線引きすることができる。
特開2004−360469号公報
しかし、図9に示す従来のポンプ装置1では、ポンプ2内のシール剤に気体が混入している場合があると、機械部品等に線状に塗布されるシール剤が途切れる恐れがある。そして、万一、シール剤が途切れることがあると、その途切れた箇所でシール不良が発生して機械部品の品質の低下を招く。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、例えばポンプの出口から液体や粘性流体等の流体を吐出する場合、その吐出される流体中に気体が混入しているときに、そのことを認識できるようにするためのポンプの気体混入診断装置及び気体混入診断装置付きポンプ装置を提供することを目的としている。
請求項1の発明に係るポンプの気体混入診断装置は、流体を入口から流入させて出口から吐出するポンプの気体混入診断装置であって、前記出口の圧力を検出するための出口圧力検出部と、前記ポンプが所定の一定回転速度で回転するときに、前記出口圧力検出部によって検出して得られた測定出口圧力値が、予め設定されている第1下限圧力よりも小さいか否かを判定する気体混入判定手段とを備え、前記第1下限圧力は、前記出口内の前記流体に許容できる最大量、又はそれに近い量の気体が混入しているときの圧力であることを特徴とするものである。
請求項1の発明に係るポンプの気体混入診断装置によると、ポンプの出口圧力を出口圧力検出部によって検出することができる。そして、ポンプが所定の一定回転速度で回転するときに、出口圧力検出部によって検出して得られた測定出口圧力値が、第1下限圧力よりも小さいか否かを気体混入判定手段によって判定することができる。ここで、第1下限圧力は、ポンプ出口内の流体に許容できる最大量、又はそれに近い量の気体が混入しているときの圧力であるので、ポンプ出口内の流体中に許容できない程度の量の気体が混入しているか否かを診断することができる。
請求項2の発明に係るポンプの気体混入診断装置は、流体を入口から流入させて出口から吐出するポンプの気体混入診断装置であって、前記出口の圧力を経時的に検出することができる出口圧力検出部と、前記ポンプが所定の一定回転速度で回転するときに、前記出口圧力検出部によって所定の第1時間内で検出して得られる第1所定数の測定出口圧力値において、それらの圧力降下量が予め設定されている第1圧力降下量よりも大きいか否かを判定する気体混入判定手段とを備え、前記第1圧力降下量は、前記出口内の前記流体に許容できる最大量、又はそれに近い量の気体が混入しているときに生じる圧力差であることを特徴とするものである。
請求項2の発明に係るポンプの気体混入診断装置によると、ポンプの出口圧力を出口圧力検出部によって経時的に検出することができる。そして、ポンプが所定の一定回転速度で回転するときに、前記出口圧力検出部によって所定の第1時間内で検出して得られた第1所定数の測定出口圧力値において、それらの圧力降下量が予め設定されている第1圧力降下量よりも大きいか否かを気体混入判定手段によって判定することができる。ここで、第1圧力降下量は、ポンプ出口内の流体に許容できる最大量、又はそれに近い量の気体が混入しているときに生じる圧力差であるので、ポンプ出口内の流体中に許容できない程度の量の気体が混入しているか否かを診断することができる。
そして、第1時間内で検出して得られた第1所定数の測定出口圧力値を使用して気体混入診断を行うのは、流体中に気体が混入したときに、測定出口圧力値が低下する時間帯における測定出口圧力値を得るためであり、これによって、気体の混入を確実に認識できるようにすることができる。
請求項3の発明に係るポンプの気体混入診断装置は、流体を入口から流入させて出口から吐出するポンプの気体混入診断装置であって、前記出口の圧力を経時的に検出することができる出口圧力検出部と、前記ポンプが所定の一定回転速度で回転するときに、前記出口圧力検出部によって所定の第1時間内で検出して得られる第1所定数の測定出口圧力値のうち、最初に得られた測定出口圧力値、又は最大の測定出口圧力値に前記第1所定数を乗算して乗算値を算出する乗算手段と、前記第1所定数の測定出口圧力値を加算して加算値を算出する加算手段と、前記乗算値から前記加算値を減算して得られた減算値が予め設定されている第1基準値よりも大きいか否かを判定する気体混入判定手段とを備え、前記第1基準値は、前記出口内の前記流体に許容できる最大量、又はそれに近い量の気体が混入しているときの値であることを特徴とするものである。
請求項3の発明に係るポンプの気体混入診断装置によると、ポンプの出口圧力を出口圧力検出部によって経時的に検出することができる。そして、乗算手段は、ポンプが所定の一定回転速度で回転するときに、出口圧力検出部によって所定の第1時間内で検出して得られた第1所定数の測定出口圧力値のうち、最初に得られた測定出口圧力値、又は最大の測定出口圧力値にその第1所定数を乗算して乗算値を算出することができる。また、加算手段は、第1所定数の測定出口圧力値を加算して加算値を算出することができる。更に、気体混入判定手段は、その乗算値から加算値を減算して得られた減算値が第1基準値よりも大きいか否かを判定することができる。ここで、第1基準値は、ポンプ出口内の流体に許容できる最大量、又はそれに近い量の気体が混入しているときの値であるので、ポンプ出口内の流体中に許容できない程度の量の気体が混入しているか否かを診断することができる。そして、第1時間内で検出して得られた複数の測定出口圧力値を使用して気体混入診断を行う理由は、請求項2記載発明と同じである。
請求項4の発明に係るポンプの気体混入診断装置は、請求項1乃至3のいずれかの発明において、前記気体混入判定手段によって、前記測定出口圧力値が前記第1下限圧力よりも小さいと判定されたとき、前記圧力降下量が前記第1圧力降下量よりも大きいと判定されたとき、又は前記減算値が前記第1基準値よりも大きいと判定されたときに、その旨の信号を生成する判定信号生成手段を備えることを特徴とするものである。
請求項4の発明に係るポンプの気体混入診断装置によると、気体混入判定手段によって、測定出口圧力値が第1下限圧力よりも小さいと判定されたとき、圧力降下量が第1圧力降下量よりも大きいと判定されたとき、又は減算値が第1基準値よりも大きいと判定されたときに、その旨の信号を判定信号生成手段が生成することができる。当該その旨の信号は、例えば注意表示や警報表示をしたり、警報音を発生させるためのものである。
請求項5の発明に係る気体混入診断装置付きポンプ装置は、請求項1乃至4のいずれかに記載のポンプの気体混入診断装置を備え、前記ポンプは、雄ねじ型ロータが雌ねじ型ステータの内孔に嵌挿する一軸偏心ねじポンプであることを特徴とするものである。
請求項5の発明に係る気体混入診断装置付きポンプ装置によると、上記各発明の診断機能によって管理された状態で流体を吐出することができる。
請求項1〜第4の各発明に係るポンプの気体混入診断装置によると、ポンプ出口内の流体中に許容できない程度の量の気体が混入しているか否かを診断することができる構成としたので、例えばポンプの出口からシール剤を連続して吐出して、シール剤を機械部品の所定範囲に線引きする場合、ポンプ出口内のシール剤に気体が混入してシール線が途切れそうになったときや、途切れたときに、そのことを認識できるようにすることができる。これによって、シール剤の線引き不良を防止できるし、シール剤の線引き不良を確実に発見してその不良を修正することができる。
請求項5の発明に係る気体混入診断装置付きポンプ装置によると、上記各発明の気体混入の診断機能によって管理された状態で流体を吐出することができるので、シール剤の線引き不良を防止できるし、シール剤の線引き不良を確実に発見してその不良を修正することができる状態でポンプを使用できるようにすることができる。
以下、本発明に係るポンプの気体混入診断装置及び気体混入診断装置付きポンプ装置の第1実施形態である気体混入診断装置付きポンプ装置を、図1〜図4を参照して説明する。この気体混入診断装置付きポンプ装置13は、図1に示す一軸偏心ねじポンプ2に対して、図2及び図3に示すポンプの気体混入診断装置14を設けたものであり、このポンプの気体混入診断装置14は、ポンプ2の出口空間15内の圧力PXが第1下限圧力PLよりも小さくなったときに、その旨の注意表示等をして、例えば吐出されて線引きされる粘性流体が途切れないようにしたり、又は途切れたときに、オペレータに知らせることができるものである。また、この気体混入診断装置付きポンプ装置13は、低粘度から高粘度までのいずれの流体でも、高流量精度、低脈動で移送したり充填することができるものである。
一軸偏心ねじポンプ2は、図1に示すように、回転容積型ポンプであり、ロータ3とステータ4とを備えている。ロータ3は、雄ねじ形状であり、雌ねじ形状の内孔4aを有するステータ4に嵌挿されている。そして、このロータ3の一端は、オルダム型偏心継手5を介して駆動軸6と連結している。この駆動軸6は、減速機付き電気モータ等の駆動部7によって回転駆動される。
そして、偏心継手5及び駆動軸6は、ケーシング8及びベース9内に収容されている。また、ステータ4の先端部には、ノズル11が取り付けられ、このノズル11にニードルノズル12がナット16で取り付けられている。なお、図1に示す17は、可撓性シールカバーである。この可撓性シールカバー17は、略短筒形に形成され、偏心継手5を包囲するように取り付けられており、偏心継手5の摺動部分に粘性流体等の流体が接触しないようにするためのものである。
この図1に示すポンプ装置13によれば、駆動部7が回転駆動すると、この駆動部7の回転が、駆動軸6及び偏心継手5を介して一軸偏心ねじポンプ2のロータ3に伝達されて、このロータ3を所定方向に回転させることができる。そして、ロータ3の回転によって、例えば粘性流体を入口9aから流入させてニードルノズル12から吐出することができる。
この入口9aは、ベース9に設けられ、この入口9aには、供給管(図示せず)を介して流体供給装置(図示せず)が接続している。この流体供給装置は、例えばポンプ2がニードルノズル12から粘性流体を吐出するとき、その吐出のタイミングと同期してその吐出された粘性流体の量と同量の粘性流体を入口9aに供給するように構成されている。
ポンプの気体混入診断装置14は、図2に示すように、入口圧力検出部18及び出口圧力検出部19を備えている。この入口圧力検出部18及び出口圧力検出部19は、制御部20と電気的に接続し、制御部20には、キースイッチ等の入力操作部21、表示部22、スピーカ23、ポンプ2の駆動部7、及び記憶部24が電気的に接続している。
出口圧力検出部19は、図1に示すように、ノズル11に取り付けられており、ノズル11内の出口空間15の出口圧力を検出して出口圧力信号PXを生成し、この信号を制御部20に出力するものである。この出口圧力信号PXは、制御部20で測定出口圧力値PXとして処理される。
入口圧力検出部18は、図1に示すように、ケーシング8に取り付けられており、ケーシング8内の入口空間25の圧力を検出して入口圧力信号PYを生成し、この信号を制御部20に出力するものである。この入口圧力信号PYは、制御部20で測定入口圧力値PYとして処理され、例えば粘性流体が流体供給装置からポンプ2の入口9aに所定の供給圧力で供給されていることを監視するために使用される。
入力操作部21は、各種データや設定値等を入力したり、この気体混入診断装置付きポンプ装置13を操作することができるものである。
表示部22は、例えばディスプレーや表示灯等であり、制御部20から出力された信号によって所定の注意表示や警報表示をしたり、点灯及び消灯するものである。スピーカ23は、制御部20から出力された信号によって所定の注意音や警報音等を発生するものである。
駆動部7は、制御部20から出力された信号に基づいて、ロータ3を自動的に所定の回転速度で回転させたり、減速や増速等の速度変更をすることができる例えばサーボモータである。
図2に示す制御部20は、CPU(中央演算処理装置)によって構成されており、記憶部24等に記憶されているプログラムに従って作動して、図3等に示す各種診断処理等を行うものである。図3は、ポンプ2の気体混入診断処理の手順を示すフローチャートであり、この診断処理は、ポンプ回転速度判定部、気体混入判定部、及び判定信号生成部によって行われる。
ポンプ回転速度判定部(図3に示すステップS100)は、ポンプ2の回転速度RXが、気体混入の判定を行うときの回転速度RCであるか否か(駆動部7が回転速度RCで回転するように設定されているか否か)を判定するものである。つまり、この気体混入診断装置14は、ポンプ2が回転速度RCで回転する状態で気体混入の診断処理を行うようにしているので、ポンプ2の回転速度がRCであるか否かを判定するようにしている。
気体混入判定部(ステップS104)は、ポンプが所定の一定回転速度RCで回転するときに、出口圧力検出部19によって検出して得られた測定出口圧力値PXが、予め設定されている第1下限圧力PLよりも小さいか否かを判定するものである。この第1下限圧力PLは、出口空間15内の粘性流体に許容できる最大量、又はそれに近い量の気体が混入しているときの圧力である。
つまり、出口空間15内の粘性流体中に空気等の気体が混入していると、ロータが規定の回転速度RCで回転していても、ニードルノズル12から吐出されるシール剤等の粘性流体に気体が含まれることとなり、シール剤等の流量が減少したり、規定流量だけ吐出されない状態となる。そしてこのとき、出口空間15から比較的高圧の気体が吐出されるので、図4のKで示すように、出口空間15内の圧力が急激に低下することとなる。図4は、出口空間15内の圧力PXの時間的変化を示す図である。
従って、出口空間15内の圧力を出口圧力検出部19によって測定することによって、ニードルノズル12から吐出されるシール剤等の粘性流体の流量を監視することができる。なお、図4において、時間T1からT2までの間は、ロータ3が加速されている。そして、時間T2以降の所定時間までの間は、ロータ3が所定の一定回転速度RCで回転しており、シール剤等による線引き作業が行われている。
判定信号生成部(ステップS106、S108)は、気体混入判定部(ステップS104)によって、測定出口圧力値PXが第1下限圧力PLよりも小さいか否かの判定がされたとき、その旨の信号を生成するものである。
次に、上記のように構成された図1及び図2に示す気体混入診断装置付きポンプ装置13を使用しているときに、ポンプ出口空間15内の粘性流体中に気体が混入しているか否かの診断処理を行う手順を、図3及び図4を参照して説明する。図3は、気体混入診断処理の手順を示すフローチャートである。
今、気体混入診断装置付きポンプ装置13を使用して、例えばシール剤をニードルノズル12から連続して吐出して、機械部品の所定範囲に線引き作業をしているとする。まず、ポンプ回転速度判定部によって、ポンプ2の回転速度RXが、気体混入の判定を行うときの回転速度RCであるか否か(駆動部7が回転速度RCで回転するように設定されているか否か)を判定する(ステップS100)。そして、ポンプ回転速度判定部によって、ポンプ2の回転速度RXが所定の回転速度RCでありYESと判定されたときは、出口圧力検出部19によって測定して得られた出口空間15の測定出口圧力値PXを順次制御部20が読み取る(ステップS102)。次に、この読み取った測定出口圧力値PXが、予め設定されている第1下限圧力PLよりも小さいか否かを気体混入判定部が判定する(ステップS104)。
そして、気体混入判定部によって、測定出口圧力値PXが第1下限圧力PLよりも小さくYESと判定されたときは、ポンプ出口空間15内のシール剤に気体が混入しており、線引きされるシール線が途切れそうになったり、又は途切れた状態となっていると判定する。よって、このときには、判定信号生成部は、その旨の信号を生成して(ステップS106)、例えば表示部22のディスプレーに注意表示や警報表示をしたり、表示灯を点灯させることができ、更に、スピーカ23で注意音や警報音を発生させることができる。これによって、上記の状態をオペレータに知らせることができるので、機械部品等のシール剤の線引き不良を防止できるし、シール剤の線引き不良を確実に発見してその不良を修正することができる。
ただし、ステップS100において、ポンプ回転速度判定部によって、ポンプ2の回転速度RXが回転速度RCではなくNOと判定されたときは、この気体混入の診断処理を行なわず、ステップS100に戻って、図3に示す上記と同様の処理を行う。
そして、ステップS104において、気体混入判定部によって、測定出口圧力値PXが第1下限圧力PLと同一又はそれよりも大きくNOと判定されたときは、例えば表示部22のディスプレーに、シール剤等の線引き作業は正常に行われていることを表す表示等をする(ステップS108)。そして、ステップS100に戻って、図3に示す上記と同様の処理を行う。
次に、本発明に係るポンプの気体混入診断装置、及びそれを備える気体混入診断装置付きポンプ装置の第2実施形態の気体混入診断装置付きポンプ装置27を説明する。この気体混入診断装置付きポンプ装置27は、第1実施形態と同様に、図1に示す一軸偏心ねじポンプ2に対して、図2及び図5に示すポンプの気体混入診断装置28を設けたものである。このポンプの気体混入診断装置28は、第1時間TN内で得られた測定出口圧力値PX1〜PXNのうち、最大測定出口圧力値PXHから最小測定出口圧力値PXLを減算して、この減算値(圧力降下量)が第1圧力降下量PKよりも大きくなったときに、その旨の注意表示等をして、第1実施形態と同様に、例えば吐出されて線引きされる粘性流体が途切れないようにしたり、又は途切れたときに、オペレータに知らせることができるものである。
この第2実施形態と第1実施形態とが相違しているところは、制御部20及び記憶部24に記憶されているプログラムの内容が相違しているところである。つまり、第2実施形態の制御部20等は、ポンプ回転速度判定部、測定値記憶部、気体混入判定部、及び判定信号生成部を備えており、これらによってポンプ2の気体混入診断処理を行うことができる。これ以外は、第1実施形態と同等であるので、同等部分の詳細な説明を省略する。
ポンプ回転速度判定部(図5に示すステップS200)は、第1実施形態のものと同等のものであり、ポンプ2の回転速度RXが、気体混入の判定を行うときの回転速度RCであるか否か(駆動部7が回転速度RCで回転するように設定されているか否か)を判定するものである。つまり、この気体混入診断装置28は、ポンプ2が回転速度RCで回転する状態で気体混入の診断処理を行うようにしているので、ポンプ2の回転速度がRCであるか否かを判定するようにしている。
測定値記憶部(ステップS204)は、出口圧力検出部19によって所定の第1時間TN内で得られた第1所定数N個の測定出口圧力値PX1〜PXNを記憶部24に記憶するものである(図6参照)。つまり、記憶部24には、第1所定数N個の測定出口圧力値PX1〜PXNが記憶され、例えば新しい測定出口圧力値PX(N+1)、PX(N+2)、・・・が順次測定されたときは、測定出口圧力値PX1、PX2,・・・が記憶部24から順次削除されて、記憶部24には、第1所定数N個の測定出口圧力値PX2〜PX(N+1)等が記憶されるようになっている。
このように、順次測定して得られた新しい測定出口圧力値PXを記憶部24に記憶すると共に、その都度、記憶部24に記憶されている測定出口圧力値PXのうち最も古いものを削除して、記憶部24には、最も新しい第1所定数N個の測定出口圧力値PX1〜PXNが記憶されるようになっている。
そして、第1時間TN内で検出して得られた第1所定数N個の測定出口圧力値PX1〜PXNを使用して気体混入診断を行うのは、粘性流体中に気体が混入したときに、測定出口圧力値PXが低下する時間帯における測定出口圧力値PXを得るためであり、これによって、気体の混入を確実に認識できるようにすることができる。よって、例えばこの第1所定数Nの測定出口圧力値PXを検出する第1時間TNの長さは、気体の混入が原因してその測定出口圧力値PXが低下する時間の長さに応じて決定することができる。
気体混入判定部(ステップS206)は、上記のように、記憶部24に記憶されている第1所定数N個の測定出口圧力値PX1〜PXNのうち、最大測定出口圧力値PXHから最小測定出口圧力値PXLを減算して、その減算して得られた減算値が第1圧力降下量PKよりも大きいか否かを判定するものである。この第1圧力降下量PKは、出口空間15内の粘性流体に許容できる最大量、又はそれに近い量の気体が混入しているときに生じる圧力差である。そして、最大測定出口圧力値PXHは、最小測定出口圧力値PXLよりも前に記憶部24に記憶されたものを使用するようになっており、これによって、圧力降下量を求めるようになっている。
つまり、第1実施形態と同様に、出口空間15内の粘性流体中に空気等の気体が混入していると、図6のKで示すように、出口空間15内の圧力が急激に低下することとなる。図6は、出口空間15内の圧力PXの時間的変化を示す図である。
従って、順次得られるN個の測定出口圧力値PX1〜PXNを使用して、出口空間15内の圧力降下量(PXH−PXL)を演算することによって、ニードルノズル12から吐出されるシール剤等の粘性流体の流量減少量を監視することができる。なお、図6において、時間T1からT2までの間は、ロータ3が加速されている。そして、時間T2以降の所定時間までの間は、ロータ3が所定の一定回転速度RCで回転しており、シール剤等による線引き作業が行われている。
判定信号生成部(ステップS208、S210)は、気体混入判定部(ステップS206)によって、出口空間15内の圧力降下量(PXH−PXL)が第1圧力降下量PKよりも大きいか否かの判定がされたとき、その旨の信号を生成するものである。
次に、上記のように構成された図1及び図2に示す気体混入診断装置付きポンプ装置27を使用しているときに、ポンプ出口空間15内の粘性流体中に気体が混入しているか否かの診断処理を行う手順を、図5及び図6を参照して説明する。図5は、気体混入診断処理の手順を示すフローチャートである。
今、第1実施形態と同様に、気体混入診断装置付きポンプ装置27を使用して、例えばシール剤をニードルノズル12から連続して吐出して、機械部品の所定範囲に線引き作業をしているとする。まず、ポンプ回転速度判定部によって、ポンプ2の回転速度RXが、気体混入の判定を行うときの回転速度RCであるか否か(駆動部7が回転速度RCで回転するように設定されているか否か)を判定する(ステップS200)。そして、ポンプ回転速度判定部によって、ポンプ2の回転速度RXが所定の回転速度RCでありYESと判定されたときは、出口圧力検出部19によって測定して得られた出口空間15の測定出口圧力値PXを順次制御部20が読み取る(ステップS202)。
次に、測定値記憶部は、出口圧力検出部19によって所定の第1時間TN内で得られる第1所定数N個の測定出口圧力値PX1〜PXNを順次記憶部24に記憶する(ステップS204)。そして、気体混入判定部が、測定出口圧力値PX1〜PXNのうち、最大測定出口圧力値PXHから最小測定出口圧力値PXLを減算して、その減算して得られた減算値が第1圧力降下量PKよりも大きいか否かを判定する(ステップS206)。
そして、気体混入判定部によって、出口空間15内の圧力降下量(PXH−PXL)が第1圧力降下量PKよりも大きくYESと判定されたときは、ポンプ出口空間15内のシール剤に気体が混入しているために、線引きされるシール線が途切れそうになったり、又は途切れた状態となっていると判定する。よって、このときには、判定信号生成部は、その旨の信号を生成して(ステップS208)、例えば表示部22のディスプレーに注意表示や警報表示をしたり、表示灯を点灯させることができ、更に、スピーカ23で注意音や警報音を発生させることができる。これによって、上記の状態をオペレータに知らせることができるので、機械部品等のシール剤の線引き不良を防止できるし、シール剤の線引き不良を確実に発見してその不良を修正することができる。
ただし、ステップS200において、ポンプ回転速度判定部によって、ポンプ2の回転速度RXが回転速度RCではなくNOと判定されたときは、この気体混入の診断処理を行なわず、ステップS200に戻って、図5に示す上記と同様の処理を行う。
そして、ステップS206において、気体混入判定部によって、出口空間15内の圧力降下量(PXH−PXL)が第1圧力降下量PKと同一又はそれよりも小さくNOと判定されたときは、例えば表示部22のディスプレーに、シール剤等の線引き作業は正常に行われていることを表す表示等をする(ステップS210)。そして、ステップS200に戻って、図5に示す上記と同様の処理を行う。
次に、本発明に係るポンプの気体混入診断装置、及びそれを備える気体混入診断装置付きポンプ装置の第3実施形態の気体混入診断装置付きポンプ装置29を説明する。この気体混入診断装置付きポンプ装置29は、第1実施形態と同様に、図1に示す一軸偏心ねじポンプ2に対して、図2及び図7に示すポンプの気体混入診断装置30を設けたものである。このポンプの気体混入診断装置30は、第1時間TN内で得られた第1所定数N個の測定出口圧力値PX1〜PXNを使用して、ニードルノズル12から吐出された気体の体積と対応する値(PX1・N−PXG)を演算して、その気体の体積と対応する値が第1基準値PJよりも大きくなったときに、その旨の注意表示等をして、第1実施形態と同様に、例えば吐出される粘性流体が途切れないようにしたり、又は途切れたときに、オペレータに知らせることができるものである。
この第3実施形態と第1実施形態とが相違しているところは、制御部20及び記憶部24に記憶されているプログラムの内容が相違しているところである。つまり、第3実施形態の制御部20等は、ポンプ回転速度判定部、測定値記憶部、乗算部、加算部、気体混入判定部、及び判定信号生成部を備えており、これらによってポンプ2の気体混入診断処理を行うことができる。これ以外は、第1実施形態と同等であるので、同等部分の詳細な説明を省略する。
ポンプ回転速度判定部(図7に示すステップS300)は、第1実施形態のものと同等のものであり、ポンプ2の回転速度RXが、気体混入の判定を行うときの回転速度RCであるか否か(駆動部7が回転速度RCで回転するように設定されているか否か)を判定するものである。つまり、この気体混入診断装置30は、ポンプ2が回転速度RCで回転する状態で気体混入の診断処理を行うようにしているので、ポンプ2の回転速度がRCであるか否かを判定するようにしている。
測定値記憶部(ステップS304)は、第2実施形態のものと同等のものであり、出口圧力検出部19によって所定の第1時間TN内で得られた第1所定数N個の測定出口圧力値PX1〜PXNを記憶部24に記憶するものである(図8参照)。つまり、記憶部24には、第1所定数N個の測定出口圧力値PX1〜PXNが記憶され、例えば新しい測定出口圧力値PX(N+1)、PX(N+2)、・・・が順次測定されたときは、測定出口圧力値PX1、PX2、・・・が記憶部24から順次削除されて、記憶部24には、第1所定数N個の測定出口圧力値PX2〜PX(N+1)等が記憶されるようになっている。
乗算部(ステップS306)は、上記のように、記憶部24に記憶されている第1所定数N個の測定出口圧力値PX1〜PXNのうち、最初に得られた測定出口圧力値PX1に第1所定数Nを乗算して乗算値PX1・Nを算出するものである。この乗算値PX1・Nは、図8に示す面積Aと面積Bとの和の面積(A+B)と対応している。
加算部(ステップS308)は、記憶部24に記憶されている第1所定数N個の測定出口圧力値PX1〜PXNの加算値PXGを算出するものである。この加算値PXGは、図8に示す面積Bと対応している。
気体混入判定部(ステップS310)は、上記のようにして得られた乗算値PX1・N(面積A+B)から加算値PXG(面積B)を減算して、その減算して得られた減算値(PX1・N−PXG)(面積A)が予め設定されている第1基準値PJよりも大きいか否かを判定するものである。この第1基準値PJは、出口空間15内の粘性流体に許容できる最大量、又はそれに近い量の気体が混入しているときの値である。
つまり、第1実施形態と同様に、出口空間15内の粘性流体中に空気等の気体が混入していると、図8のKで示すように、出口空間15内の圧力が急激に低下することとなる。図8は、出口空間15内の圧力PXの時間的変化を示す図である。
従って、順次得られる出口空間15内の測定出口圧力値PX1〜PXNを使用して、減算値(PX1・N−PXG)を演算することによって、ニードルノズル12から吐出される空気等の気体の流量を監視することができ、これによって、シール剤等の粘性流体の流量減少量を監視することができる。なお、図8において、T2までの間は、ロータ3が加速されている。そして、時間T2以降の所定時間までの間は、ロータ3が所定の一定回転速度RCで回転しており、シール剤等による線引き作業が行われている。
判定信号生成部(ステップS312、S314)は、気体混入判定部(ステップS310)によって、減算値(PX1・N−PXG)が第1基準値PJよりも大きいか否かの判定がされたとき、その旨の信号を生成するものである。
次に、上記のように構成された図1及び図2に示す気体混入診断装置付きポンプ装置29を使用しているときに、ポンプ出口空間15内の粘性流体中に気体が混入しているか否かの診断処理を行う手順を、図7及び図8を参照して説明する。図7は、気体混入診断処理の手順を示すフローチャートである。
今、第1実施形態と同様に、気体混入診断装置付きポンプ装置29を使用して、例えばシール剤をニードルノズル12から連続して吐出して、機械部品の所定範囲に線引き作業をしているとする。まず、ポンプ回転速度判定部によって、ポンプ2の回転速度RXが、気体混入の判定を行うときの回転速度RCであるか否か(駆動部7が回転速度RCで回転するように設定されているか否か)を判定する(ステップS300)。そして、ポンプ回転速度判定部によって、ポンプ2の回転速度RXが所定の回転速度RCでありYESと判定されたときは、出口圧力検出部19によって測定して得られた出口空間15の測定出口圧力値PXを順次制御部20が読み取る(ステップS302)。
次に、測定値記憶部は、出口圧力検出部19によって所定の第1時間TN内で得られる第1所定数N個の測定出口圧力値PX1〜PXNを順次記憶部24に記憶する(ステップS304)。そして、乗算部は、記憶部24に記憶されている第1所定数N個の測定出口圧力値PX1〜PXNのうち、最初に得られた測定出口圧力値PX1に第1所定数Nを乗算して乗算値PX1・Nを算出する(ステップS306)。この乗算値PX1・Nは、図8に示す面積(A+B)と対応している。また、加算部は、記憶部24に記憶されている第1所定数N個の測定出口圧力値PX1〜PXNの加算値PXGを算出する(ステップS308)。この加算値PXGは、図8に示す面積Bと対応している。
そして、気体混入判定部が、上記のようにして得られた乗算値PX1・N(面積A+B)から加算値PXG(面積B)を減算して、その減算して得られた減算値(PX1・N−PXG)(面積A)が予め設定されている第1基準値PJよりも大きいか否かを判定する(ステップS310)。
そして、気体混入判定部によって、減算値(PX1・N−PXG)(面積A)が第1基準値PJよりも大きくYESと判定されたときは、ポンプ出口空間15内のシール剤に気体が混入しているために、線引きされるシール線が途切れそうになったり、又は途切れた状態となっていると判定する。よって、このときには、判定信号生成部は、その旨の信号を生成して(ステップS312)、例えば表示部22のディスプレーに注意表示や警報表示をしたり、表示灯を点灯させることができ、更に、スピーカ23で注意音や警報音を発生させることができる。これによって、上記の状態をオペレータに知らせることができるので、機械部品等のシール剤の線引き不良を防止できるし、シール剤の線引き不良を確実に発見してその不良を修正することができる。
このように、上記各実施形態の気体混入診断装置付きポンプ装置13、27、29によると、ポンプの気体混入診断装置14、28、30によって、気体混入の有無を診断して管理された状態で流体を吐出することができるので、シール剤の線引き不良を防止できるし、シール剤の線引き不良を確実に発見してその不良を修正することができ、このような状態でポンプを使用することができる。
なお、ステップS300において、ポンプ回転速度判定部によって、ポンプ2の回転速度RXが回転速度RCではなくNOと判定されたときは、この気体混入の診断処理を行なわず、ステップS300に戻って、図7に示す上記と同様の処理を行う。
そして、ステップS310において、気体混入判定部によって、減算値(PX1・N−PXG)(面積A)が第1基準値PJと同一又はそれよりも小さくNOと判定されたときは、例えば表示部22のディスプレーに、シール剤等の線引き作業は正常に行われていることを表す表示等をする(ステップS314)。そして、ステップS300に戻って、図7に示す上記と同様の処理を行う。
ただし、上記第2実施形態では、図5に示す気体混入判定部(ステップS206)は、記憶部24に記憶されている第1所定数N個の測定出口圧力値PX1〜PXNのうち、最大測定出口圧力値PXHから最小測定出口圧力値PXLを減算して、その減算して得られた減算値(PXH−PXL)が第1圧力降下量PKよりも大きいか否かを判定するようにしたが、これに代えて以下のようにしてもよい。
つまり、図5に示す気体混入判定部(ステップS206)は、記憶部24に記憶されている第1所定数N個の測定出口圧力値PX1〜PXNのうち、最初に得られた測定出口圧力値PX1から最後に得られた測定出口圧力値PXNを減算して、その減算して得られた減算値(PX1−PXN)が第1圧力降下量PKよりも大きいか否かを判定するようにしてもよい。
そして、上記第3実施形態では、図7に示す乗算部(ステップS306)は、記憶部24に記憶されている第1所定数N個の測定出口圧力値PX1〜PXNのうち、最初に得られた測定出口圧力値PX1に第1所定数Nを乗算して乗算値PX1・Nを算出し、気体混入判定部(ステップS310)は、この乗算値PX1・N(面積A+B)から加算値PXG(面積B)を減算して、その減算して得られた減算値(PX1・N−PXG)が予め設定されている第1基準値PJよりも大きいか否かを判定したが、これに代えて以下のようにしてもよい。
つまり、図7に示す乗算部(ステップS306)は、記憶部24に記憶されている第1所定数N個の測定出口圧力値PX1〜PXNのうち、最大測定出口圧力値PXHに第1所定数Nを乗算して乗算値PXH・Nを算出し、気体混入判定部(ステップS310)は、この乗算値PXH・N(面積A+B)から加算値PXG(面積B)を減算して、その減算して得られた減算値(PXH・N−PXG)が予め設定されている第1基準値PJよりも大きいか否かを判定するようにしてもよい。
以上のように、本発明に係るポンプの気体混入診断装置及び気体混入診断装置付きポンプ装置は、ポンプの出口から液体や粘性流体等の流体を吐出する場合、その吐出される流体中に気体が混入しているときに、そのことを認識できるようにする優れた効果を有し、このようなポンプの気体混入診断装置及び気体混入診断装置付きポンプ装置に適用するのに適している。
この発明の第1実施形態に係る気体混入診断装置付きポンプ装置を示す縦断面図である。 同第1実施形態に係る気体混入診断装置付きポンプ装置が備える気体混入診断装置のブロック図である。 同第1実施形態に係る気体混入診断装置付きポンプ装置の診断手順を示すフローチャートである。 同第1実施形態に係る気体混入診断装置付きポンプ装置の診断手順を説明するための図である。 同発明の第2実施形態に係る気体混入診断装置付きポンプ装置の診断手順を示すフローチャートである。 同第2実施形態に係る気体混入診断装置付きポンプ装置の診断手順を説明するための図である。 同発明の第3実施形態に係る気体混入診断装置付きポンプ装置の診断手順を示すフローチャートである。 同第3実施形態に係る気体混入診断装置付きポンプ装置の診断手順を説明するための図である。 従来の一軸偏心ねじポンプを示す縦断面図である。
符号の説明
1 ポンプ装置
2 一軸偏心ねじポンプ
3 ロータ
4 ステータ
4a 内孔
5 偏心継手
6 駆動軸
7 駆動部
8 ケーシング
9 ベース
9a 入口
11 ノズル
12 ニードルノズル
13、27、29 気体混入診断装置付きポンプ装置
14、28、30 ポンプの気体混入診断装置
15 出口空間
16 ナット
17 可撓性シールカバー
18 入口圧力検出部
19 出口圧力検出部
20 制御部
21 入力操作部
22 表示部
23 スピーカ
24 記憶部
25 入口空間

Claims (5)

  1. 流体を入口から流入させて出口から吐出するポンプの気体混入診断装置であって、
    前記出口の圧力を検出するための出口圧力検出部と、
    前記ポンプが所定の一定回転速度で回転するときに、前記出口圧力検出部によって検出して得られた測定出口圧力値が、予め設定されている第1下限圧力よりも小さいか否かを判定する気体混入判定手段とを備え、
    前記第1下限圧力は、前記出口内の前記流体に許容できる最大量、又はそれに近い量の気体が混入しているときの圧力であることを特徴とするポンプの気体混入診断装置。
  2. 流体を入口から流入させて出口から吐出するポンプの気体混入診断装置であって、
    前記出口の圧力を経時的に検出することができる出口圧力検出部と、
    前記ポンプが所定の一定回転速度で回転するときに、前記出口圧力検出部によって所定の第1時間内で検出して得られる第1所定数の測定出口圧力値において、それらの圧力降下量が予め設定されている第1圧力降下量よりも大きいか否かを判定する気体混入判定手段とを備え、
    前記第1圧力降下量は、前記出口内の前記流体に許容できる最大量、又はそれに近い量の気体が混入しているときに生じる圧力差であることを特徴とするポンプの気体混入診断装置。
  3. 流体を入口から流入させて出口から吐出するポンプの気体混入診断装置であって、
    前記出口の圧力を経時的に検出することができる出口圧力検出部と、
    前記ポンプが所定の一定回転速度で回転するときに、前記出口圧力検出部によって所定の第1時間内で検出して得られる第1所定数の測定出口圧力値のうち、最初に得られた測定出口圧力値、又は最大の測定出口圧力値に前記第1所定数を乗算して乗算値を算出する乗算手段と、
    前記第1所定数の測定出口圧力値を加算して加算値を算出する加算手段と、
    前記乗算値から前記加算値を減算して得られた減算値が予め設定されている第1基準値よりも大きいか否かを判定する気体混入判定手段とを備え、
    前記第1基準値は、前記出口内の前記流体に許容できる最大量、又はそれに近い量の気体が混入しているときの値であることを特徴とするポンプの気体混入診断装置。
  4. 前記気体混入判定手段によって、前記測定出口圧力値が前記第1下限圧力よりも小さいと判定されたとき、前記圧力降下量が前記第1圧力降下量よりも大きいと判定されたとき、又は前記減算値が前記第1基準値よりも大きいと判定されたときに、その旨の信号を生成する判定信号生成手段を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のポンプの気体混入診断装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載のポンプの気体混入診断装置を備え、前記ポンプは、雄ねじ型ロータが雌ねじ型ステータの内孔に嵌挿する一軸偏心ねじポンプであることを特徴とする気体混入診断装置付きポンプ装置。
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