JP2008127449A - コークス炉の温度分布調整方法 - Google Patents

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元 加藤
Takeshi Shimohata
武 下畑
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Abstract

【課題】炉長方向の中心部で、多段燃焼のために供給する空気の圧損を軽減する。
【解決手段】炉長方向に細分された垂直フリュー同士の隔壁内に空気の供給路2cを形成し、この供給路2cから片側の垂直フリューへ空気を供給して多段燃焼を行うコークス炉で、夫々の供給路2cの吹出し口2dを、炉長方向の中心を境にしたコークサイド及びプッシャーサイドで背向するように形成すると共に、炉長方向の中心に位置する隔壁内だけに、コークサイドに吹出す供給路2cとプッシャーサイドに吹出す供給路2cの双方を併設する場合、この中心に位置する隔壁を高強度レンガで形成すると共に、この隔壁内に併設される供給路2cの断面積を、他の隔壁内に形成される供給路2cと同一の断面積にする。
【選択図】図3

Description

本発明は、コークス炉の温度分布調整方法に関するものである。
コークス炉の燃焼改善技術の一つに、火炎温度を下げてNOxの低減を図る多段燃焼があり、これは燃焼室の下位で完全燃焼に必要とされる空気の8〜9割程度を供給し、燃焼室の上位で不足分の空気を補い、全体として完全燃焼させる技術である(特許文献1参照)。
特開2001−81470号公報
多段燃焼のために上位に空気を供給する構造として、炉長方向に細分された燃焼室同士の隔壁内に空気の供給路を形成し、この供給路から片側の燃焼室へ空気を供給するものがある。但し、燃焼室を構成するレンガは、窯口に近い部分が特に劣化しやすいため、炉長方向の最端に位置する炉外との隔壁だけには、前述した供給路を形成することは避けたい。そのため、図4に示すように、炉長方向の最端に位置する燃焼室と、これに隣接した燃焼室との隔壁内に形成する供給路の吹出し口は、最端に位置する燃焼室の側、つまり窯口側に向けて形成しなければならず、それ以降の吹出し口も、必然的に窯口側に向けられる。したがって、各吹出し口は、炉長方向の中心を境にしたコークサイド及びプッシャーサイドで背向するように形成され、炉長方向の中心に位置する隔壁内だけには、コークサイドに吹出す供給路とプッシャーサイドに吹出す供給路の双方が併設される。
この中心の隔壁内に併設された二つの供給路は、隔壁の強度が損なわれることを防ぐために、他の隔壁内に形成した供給路よりも断面積を小さくしている。したがって、この二つの供給路では通気抵抗が大きい分、圧損が大きくなり、供給できる空気の流量が減少し燃焼温度が低下してしまう。つまり、炉長方向の温度分布を観測すると、図5に示すように、中心部の燃焼温度が局部的に低下してしまい、理想的な温度分布を得ることができなかった。
本発明の課題は、炉長方向の中心部で、多段燃焼のために供給する空気の圧損を軽減することである。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に係るコークス炉の温度分布調整方法は、炉長方向に細分された燃焼室同士の隔壁内に空気の供給路を形成し、該供給路から片側の前記燃焼室へ空気を供給して多段燃焼を行うコークス炉で、夫々の前記供給路の吹出し口を、炉長方向の中心を境にしたコークサイド及びプッシャーサイドで背向するように形成すると共に、炉長方向の中心に位置する隔壁内だけに、コークサイドに吹出す前記供給路とプッシャーサイドに吹出す前記供給路の双方を併設する場合、当該中心に位置する隔壁を高強度レンガで形成すると共に、当該隔壁内に併設される前記供給路の断面積を、他の前記隔壁内に形成される前記供給路と同一の断面積にすることで、前記燃焼室の炉長方向の温度分布を調整することを特徴とするコークス炉の温度分布調整方法。
本発明の請求項1に係るコークス炉の温度分布調整方法によれば、中心に位置する隔壁内に併設される供給路の断面積を、他の隔壁内に形成する供給路と同一の断面積にすることで、炉長方向の中心部で、多段燃焼のために供給する空気の圧損を軽減することができる。したがって、空気の流量減少に起因して中心部の燃焼温度が局部的に低下してしまうといった事態を回避し、理想的な温度分布を得ることができる。しかも、中心に位置する隔壁を高強度レンガで形成することで、隔壁の強度が損なわれることも防げる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、コークス炉の概略構成である。炭化室1と燃焼室2とは炉団方向に交互に配置され、その下方には蓄熱室3が炉団方向に配設されている。
燃焼室2は、炉長方向に細分されており、図2に示すように、一つの燃焼室2は、炉長方向に並んだ二つの垂直フリュー2a及び2bを上部で連通したヘアピン構造になっている。蓄熱室3は、燃焼室2と対応するように炉長方向に分割されており、一つの燃焼室2に対して所定の蓄熱室3が連通されている。炉長方向に並んだ各蓄熱室3の底部は、炉長方向に延在するソールフリュー4と連通しており、各蓄熱室3とソールフリュー4との夫々の間には、開口部を有するノズルプレート5が介挿されている。
そして、一つの燃焼室2に対して、燃料ガス及び空気を燃焼室2へ供給するルートと、排気ガスを燃焼室2から排出するルートと、が個別に形成される。すなわち、燃料ガス及び空気は、夫々、異なるソールフリュー4のCSの一端から注入され、ノズルプレート4を介して蓄熱室3に入り、そこで予熱されてから燃焼室2へ立ち上がり、垂直焔道2a及び2bの何れか一方で燃焼が行われる。その排気ガスは、垂直焔道2a及び2bの他方から蓄熱室3へと引き落され、そこで熱回収されてからソールフリュー4に入り、PSの他端から排気される。これら燃料ガス及び空気の供給ルートと排気ガスの排気ルートは、所定時間毎に切替えられ、蓄熱室3では予熱と熱回収が交互に行われる。
なお、火炎温度を下げてNOxの低減を図るために、二段燃焼を行うこととし、一段目は、垂直フリューの底部から空気を供給し、二段目は、垂直フリュー同士の隔壁内に空気の供給路2cを形成し、この供給路2cから片側の垂直フリューへ空気を供給する。すなわち、一つの供給路2cに対して所定の蓄熱室3が連通されており、この蓄熱室3へ送られてくる空気が、隔壁内の供給路2cを経て垂直フリュー2a又は2bへ吹出される。
但し、燃焼室2を構成するレンガは、窯口に近いほど劣化しやすいため、炉長方向の最端に位置する炉外との隔壁だけには、供給路2cを形成することは避けたい。そのため、図3に示すように、炉長方向の最端に位置する垂直フリューと、これに隣接した垂直フリューとの隔壁内に形成する供給路2cの吹出し口2dは、最端に位置する垂直フリューの側、つまり窯口側に向けて形成しており、それ以降の吹出し口2dも、全て窯口側に向けている。したがって、各吹出し口2dは、炉長方向の中心を境にしたコークサイド及びプッシャーサイドで背向するように形成され、炉長方向の中心に位置する隔壁内だけには、コークサイドに吹出す供給路2cとプッシャーサイドに吹出す供給路2cの双方が併設される。
この中心に位置する隔壁を高強度レンガで形成すると共に、この隔壁内に併設される二つの供給路2cの断面積を、他の隔壁内に形成される供給路2cと同一の断面積にする。コークス炉には、一般に、熱間強度や容積安定性に優れた珪石レンガが使用されるが、この中心に位置する隔壁にだけは、更に高強度のレンガを使用する。この高強度のレンガとは、コークス炉の構造体内でのレンガ膨張の挙動を考えたとき、やはり珪石レンガとなるが、珪石レンガ中の不純分をより低下させて製造することから得られる、より高品位な珪石が好ましい。
各燃焼室2の燃焼温度は、そこに供給される燃料ガスや空気の流量によって左右されるため、ノズルプレート5の開口面積を調整することにより、そこを通過する燃料ガスの流量を調整し、燃焼温度の調整を行う。
次に、本実施形態の作用効果について説明する。
従来、中心の隔壁内に併設された二つの供給路2cは、隔壁の強度が損なわれることを防ぐために、他の隔壁内に形成した供給路2cよりも断面積を小さくされていた。しかしながら、このように断面積を小さくしてしまうと、ノズルプレート5の開口面積を幾ら拡大したとしても、供給路2c自体の通気抵抗が大きい分、圧損が大きくなり、供給できる空気の流量が減少し、燃焼温度が低下してしまう。つまり、炉長方向の温度分布を観測すると、中心部の燃焼温度が局部的に低下してしまい、理想的な温度分布を得ることができなかった。
そこで、中心に位置する隔壁内に併設される二つの供給路2cの断面積を、他の隔壁内に形成する供給路2cと同一の断面積にすることで、炉長方向の中心部で、多段燃焼のために供給する空気の圧損を軽減することができる。したがって、空気の流量減少に起因して中心部の燃焼温度が局部的に低下してしまうといった事態を回避し、理想的な温度分布を得ることができる。しかも、中心に位置する隔壁を高強度レンガで形成することで、隔壁の強度が損なわれることも防げる。
なお、上記の一実施形態では、二段燃焼の場合について説明したが、これに限定されるものではなく、二段以上となる多段燃焼の場合についても同様である。
コークス炉の概略構成である。 供給及び排気のルートである。 供給路と吹出し口の概略構成である。 従来の概略構成である。 従来の温度分布である。
符号の説明
1 炭化室
2 燃焼室
2a・2b 垂直フリュー
2c 供給路
2d 吹出し口
3 蓄熱室
4 ソールフリュー
5 ノズルプレート

Claims (1)

  1. 炉長方向に細分された燃焼室同士の隔壁内に空気の供給路を形成し、該供給路から片側の前記燃焼室へ空気を供給して多段燃焼を行うコークス炉で、夫々の前記供給路の吹出し口を、炉長方向の中心を境にしたコークサイド及びプッシャーサイドで背向するように形成すると共に、炉長方向の中心に位置する隔壁内だけに、コークサイドに吹出す前記供給路とプッシャーサイドに吹出す前記供給路の双方を併設する場合、
    当該中心に位置する隔壁を高強度レンガで形成すると共に、当該隔壁内に併設される前記供給路の断面積を、他の前記隔壁内に形成される前記供給路と同一の断面積にすることで、前記燃焼室の炉長方向の温度分布を調整することを特徴とするコークス炉の温度分布調整方法。
JP2006312903A 2006-11-20 2006-11-20 コークス炉の温度分布調整方法 Pending JP2008127449A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009046536A (ja) * 2007-08-15 2009-03-05 Jfe Steel Kk コークス炉の温度分布調整方法
JP2012052021A (ja) * 2010-09-01 2012-03-15 Sumitomo Metal Ind Ltd コークス炉

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