JP2008125432A - 緑化基盤、この緑化基盤を用いた水分センサーの設置方法並びに緑化基盤の潅水システム - Google Patents

緑化基盤、この緑化基盤を用いた水分センサーの設置方法並びに緑化基盤の潅水システム Download PDF

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Abstract

【課題】 壁面等の稙栽の培地である緑化基盤の保水量の精度向上を図って、節水が可能な壁面等全体の水分管理を提供する。
【解決手段】 表面に植栽する緑化基盤1の裏面の凹み部2に、フレーム9に取り付けられたセンサーヘッド3を測定対象物4と略接触状態で固定されるように、フレーム9を緑化基盤1に取り付る。センサーヘッド3の出力信号をケーブル5、主ケーブル50で光学式水分センサー制御装置100に伝え、測定対象物4の含水率を計算して、緑化基盤1の灌水制御を行う。
【選択図】 図7

Description

この発明は、緑化基盤、特に、壁面の緑化が容易な緑化基盤とその緑化基盤に設置する水分センサーの設置方法、並びに壁面の植栽した緑化基盤の潅水、特に、植栽の保水量を一定に保つために行う潅水を制御するために用いて好適な壁面緑化基盤システムに関するものである。
緑化可能な面積が限られる都心部では、屋上のような平面だけでなく、壁面等を活用した緑化技術が要望されている。壁面等を利用するために、植栽するための緑化基盤を壁面等に取り付けることが提案されており、その潅水方法は手動潅水或いは点滴式等が主流となっている。
また、緑化基盤を形成した壁面の潅水による汚れを生じさせることなく、鉛直の壁面に緑化基盤を形成することができる緑化パネルが提案されている(特許文献1参照)。
この壁面緑化パネルは、保水マットと、上記保水マットの表面側に露出しない位置に配置されて、上記保水マットに水を供給する潅水管と、上記保水マットの表面に配置されて、緑化用の土壌が吹き付けられる土壌保持部材と、で構成されている。
上記緑化パネルにおいて、潅水する場合には、潅水管から水を供給する。水が供給されると、水はまず保水マットに蓄えられ、この保水マットの表面に配置された緑化用土壌が所定厚さに吹き付けられた土壌保持部材に水が徐々に浸潤する。即ち、上記緑化パネルにおいては、保水マットに常に水を蓄えておき、この蓄えられた水が保水マットを介して、土壌保持部材が保持する緑化用の土壌に徐々に供給されるように構成している。これにより、緑化用土壌に、水を均一に徐々に供給するものである。
特開2002−238379号公報
壁面等の植栽に潅水するために、緑化基盤の上辺から点滴チューブ等で潅水すると、所謂、水の通り道ができることが多く、壁面等全体を均一に潅水できないことが多いという問題点があった。また、手動潅水等で植栽全体に十分な潅水をしようとすると余剰水が生じる等、不経済な問題もあった。
また、上記特許文献1に記載のものでは、保水マットを介して、土壌保持部材が保持する緑化用の土壌に徐々に供給されるように構成しているが、保水マットには、常に水を蓄えておく必要がある。このため、水を余分に供給する必要があり、余剰水が生じするなどの不経済である。さらに、保水マットに水が蓄えられているか否か判別することができず、経験的に潅水管から水を供給しているので、実際の保水マットの水の蓄積状態に応じた水の供給ができないという問題もある。特に。壁面が大きくなった場合には、場所によって、乾燥状態異なり、土壌保持部材への水の供給が均一に行えないなどの問題も生じる。
この発明は、上述した従来の問題点に鑑みなされたものにして、稙栽の培地である緑化基盤の保水量の精度向上を図って、節水が可能な壁面等全体の水分管理を提供することを第1の目的とする。
また、培地の保水量を一定に保つには一回当たりの潅水量を少なくし高頻度で潅水する
必要がある。このため、この発明は、培地水分量に対して応答性が速く、高精度でかつ低コストの光学式水分センサーを壁面緑化基盤と潅水装置のセットで提供することを第2の目的とする。
この発明の緑化基盤は、基盤の裏面部に1個以上のセンサーヘッド取り付け部が設けられ、このセンサーヘッド取り付け部に水分センサーのセンサーヘッドが設置されることを特徴とする。
また、この発明は、前記水分センサーのセンサーヘッドをフレームに取り付け、前記フレームを前記緑化基盤に固定し、前記センサーヘッド取り付け部にセンサーヘッドを設置するように構成できる。
前記センサーヘッド取り付け部は、前記緑化基盤の裏面に設けられるセンサーヘッドを収容する凹み部で構成することができる。
また、前記凹み部に測定対象物を固定し、測定対象物の水分量を前記センサーヘッドで検出するように構成すればよい。
また、この発明は、前記水分センサーとして光学式水分センサーを用い、前記センサーヘッドの光出入部を前記測定対象物に臨む位置で前記緑化基盤にセンサーヘッドが設置されるように構成できる。
前記測定対象物は、セラミック、砂、ポリマー、ゴムの中から選ばれる材料で構成すればよい。
また、前記測定対象物は前記凹み部の底部に機械的に固定することができる。
この発明の緑化基盤を用いた水分センサーの設置方法は、緑化基盤に1個以上のセンサーヘッド取り付け部が設けられ、水分センサーのセンサーヘッドをフレームに取り付け、前記フレームを前記緑化基盤に固定し、前記センサーヘッド取り付け部にセンサーヘッドを設置することを特徴とする。
前記センサーヘッド取り付け部は、前記緑化基盤の裏面に設けられるセンサーヘッドを収容する凹み部で構成することができる。
さらに、前記水分センサーとして光学式水分センサーを用い、前記センサーヘッドの光出入部を前記測定対象物に臨む位置で前記緑化基盤にセンサーヘッドを設置するとよい。
この発明の緑化基盤の潅水システムは、基盤の裏面部に1個以上のセンサーヘッド取り付け部が設けらた緑化基盤と、このセンサーヘッド取り付け部に設置される水分センサーのセンサーヘッドと、このセンサーヘッドからの検出信号を出力する出力手段と、前記緑化基盤に潅水する潅水手段と、前記出力手段からの信号を受け取りこの信号に基づき前記緑化基盤内の含水率を算出し、算出した含水量により前記潅水手段の動作を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は前記緑化基盤内の水分量が所定値未満になると潅水手段を動作させて潅水を行い、水分量が所定位置以上になると潅水を停止させることを特徴とする。
前記緑化基盤の裏面に設けられるセンサーヘッドを収容する凹み部が設けられ、この凹み部に測定対象物が取り付けられるように構成できる。
前記水分センサーとして光学式水分センサーを用い、前記センサーヘッドの光出入部を前記測定対象物に臨む位置で前記緑化基盤にセンサーヘッドを設置するとよい。
装置前記センサーヘッドが設置されることを特徴とする。
設置される面積に対応して複数の緑化基盤が設置され、前記基盤の潅水を施すべき一以上のエリアに前記センサーヘッドを配置し、前記センサーヘッドからの出力により各エリアの含水率を測定し、複数個の前記基盤の含水率に応じて各緑化基盤の潅水手段の作動を制御し、この各緑化基盤の所望の保水量を制御するように構成することができる。
前記光学式水分センサーは、水分に吸収される特定波長の分光発光強度にピークをもつ一波長光を前記測定対象物に投・入射する発光部及び受光部を備えた前記センサーヘッドを備えて構成すればよい。
以上説明したように、この発明は、緑化基盤において、基盤の表面に植栽し、その裏面に一個以上のセンサーヘッド取り付け部を設け、この取り付け部にセンサーヘッドを固定することにより、潅水制御が行える緑化基盤に適用できる。そして、壁面などの潅水制御システム全体の小型軽量化が実現できる。
また、緑化基盤の裏面に凹み部を設け、その底部に測定対象物を設けて、センサーヘッドをその測定対象物に略接触状態となるようフレームで一体化して固定することにより、水分センサーのセンサーヘッドを備えた緑化基盤が容易に提供できる。
さらに、測定対象物の表面とセンサーヘッドを測定対象物に臨む位置になるように、基盤に取り付けているため、センサーヘッドと測定対象物の焦点距離を極めて小さくできるので、測定精度の向上が図られより正確な含水率を測定することが実現できる。
また、測定対象物は前記凹み部にネジ等で機械的に固定されているので寸法精度が高く、かつ耐水性の高い材料を使用しているので長寿命の壁面緑化基盤の提供が可能となる。
この発明の潅水制御システムは、リアルタイムで基盤の水分を把握するとともに、光学式水分センサーの制御装置に予め閾値を設定されているために、複数箇所を同時に計測してエリア毎にて適量の潅水指示を行うことにより培地の保水量の均一化の向上が図られ、その結果として植栽物の安定な生育が期待できる。
また、緑化基盤と水分センサーと潅水手段を一体化していることにより、植栽壁面の全体を個々に所望する潅水を行うことができるために、節水対策に貢献できる。
この発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付し、説明の重複を避けるためにその説明は繰り返さない。
図1は、この発明の実施形態にかかる緑化基盤の一部を切り欠いた平面図、図2はこの発明の実施形態にかかる緑化基盤の一部を切り欠いた側面図、図3は、この発明の実施形態にかかる緑化基盤に取り付けるフレーム部分を示し、センサーヘッドをセットした状態の平面図、図4は、この発明の実施形態にかかる壁面緑化基盤に取り付けるフレーム部分を示し、センサーヘッドをセットした状態の側面図である。
図5は、この発明の実施形態にかかる緑化基盤に設置される水分センサーのセンサーヘッド部分を示す一部を切り欠いた斜視図、図6は、この発明の実施形態にかかる緑化基盤に光学式水分センサーのセンサーヘッド部分を示す断面図である。
図7は、この発明の実施形態にかかる緑化基盤と水分センサー並びに潅水装置を用いた潅水システムを示す構成図、図8は、この発明の実施形態にかかる潅水システムの構成を示すブロック回路図である。
図1ないし図4に示すように、この発明の実施形態にかかる緑化基盤1は、縦、横がそれぞれ450mm、厚みが50mmの発泡コンクリート成型基盤で構成され、植物の根が張りやすいように小さな隙間14が多数形成されている。発泡コンクリート形成基盤は、例えば、セメント、水、細骨材、粗骨材のコンクリートの基本構成から細骨材を取り除いた連続空隙を持つポーラスコンクリートで構成される。必要に応じて、コンクリート内に発泡ガラスや発泡スチロールなどの発泡体や木炭、活性炭などの炭化物を含有させている。
この発明の緑化基盤1は、屋上等の平面だけではなく、ビル或いは塀等の室内外の壁面等に設置されて用いられる。
この実施形態においては、緑化基盤1の裏面側に、一個以上のセンサーヘッド取り付け部としての凹み部2を設けている。この実施形態においては、2個の凹み部2を設けている。この凹み部2内には、後述するように、水分センサーのセンサーヘッド3が収容される。この実施形態においては、水分センサーとしては、光学式水分センサーが用いられ、そのセンサーヘッド3は円筒形に形成されている。このセンサーヘッド3の形状に合わせて、凹み部2も丸孔形状に形成されている。
図3及び図4、図7に示すように、この実施形態においては、緑化基盤1の裏面側に取り付けるフレーム9にセンサーヘッド3を取り付け、フレーム9を緑化基盤1に取り付けたときに、センサヘッド3の測定用窓部31が測定対象物4に略接触状態となるように近接して固定されるように構成されている。緑化基盤1に設けた凹み部2と対向するフレーム9の位置には、センサーヘッド3が挿入される孔部11aが設けられ、この孔部11aにセンサーヘッド3を固定するブッシング11が装着されている。このブッシング11を介してセンサーヘッド3がフレーム9に固定される。そして、フレーム9が壁面緑化基盤1の裏面側にボルト13にて固定されている。
図7に示すように、裏面の凹み部2の底部内には、セラミック、砂、ゴム、ポリマー等からなる測定対象物4が石膏ボード用金属ネジ、セラミック系ネジ等からなるネジ8で固定されている。測定対象物4として、砂を用いる場合には、砂をバインダー等で固めて板状のものを形成する。また、セラミックとしては、保水性セラミックを板状に形成したもの、ゴムは、ゴムチップを加熱プレス等で形成した保水性ゴムを板状に形成したもの、ポリマーとしては、ウレタンスポンジを板状に形成したものや保水性ポリマーを板状に形成したものを適宜用いればよい。
この測定対象物4は、基盤1または基盤1の表面側に付着させた土壌に浸透した水分量に対応してその内部に水分が含有される。この実施形態においては、測定対象物4の水分量を測定することにより、緑化基盤1内の水分量を検出するように構成している。測定対象物4は凹み部2にネジ8で機械的に固定することで寸法精度が高く、かつ耐水性の高い材料を使用しているので長寿命の緑化基盤1を提供できる。
この実施形態においては、水分センサーは光学式水分センサーを用いているので、後述するように、センサーヘッド3には、測定対象物4に赤外線を照射するとともに測定対象物4からの反射光を受光するための窓部15が設けられている。そして、水分量を正確に測定するために、測定用窓部31が測定対象物4に略接触状態となるように固定する。
次に、この発明の実施形態に用いられる水分センサーにつき説明する。この発明の実施形態においては、水分センサーとして、1波長型土壌水分センサーを用いている。
図5ないし図8に示すように、この発明に用いられる1波長型土壌水分センサーは、水分に吸収される特定波長である1.2μm、1.45μm、1.94μm、2.95μmなどに分光発光強度のピークをもつ何れかの単波長の光を照射する発光ダイオードを有する発光部32と、InGaAs系の受光素子を有する受光部33およびアンプ回路等を含む電子回路34を内蔵するセンサーヘッド3を備える。このセンサーヘッド3は、測定対象物である壁面緑化基盤1の土壌等の含水率を測定するために、壁面緑化基盤1の裏面側の凹み部2に取り付けられた測定対象物4に臨むように取り付けられる。
図5及び図6に示すように、センサーヘッド3には、樹脂等で形成された円筒状の容器44を有し、この容器44内に、発光部32及び受光部33を収容するための筒状の挿入部32a、33aが設けられている。そして、この挿入部32aに連接して光が照射される窓部31まで案内するガイド部32bが設けられている。また、挿入部33aには、窓部31から入射する反射光が案内されるガイド部33bが設けられている。挿入部32aに、この実施形態においては、波長1.94μmに分光発光強度のピークを有する発光ダイオードからなる発光部32が挿入されて固定される。また、挿入部33aには、InGaAs系の受光素子からなる受光部33が挿入されて固定される。
発光部32と受光部33とは、測定対象物の検知面の法線に対して対象となるように配置される。
そして、窓部31には、前面ガラス35が設けられる。この前面ガラス35は、樹脂等からなる蓋材44bの凹所にはめ込まれ、この蓋材44bを容器44にねじ44cを用いて固定される。
容器44の窓部31と反対面側に、受光部33からの出力信号を増幅するアンプ回路等の電子回路を備えた基板34aが取り付けられる。そして、この基板34aを覆うようにキャップ44eがねじ44fで取り付けられている。さらに、基板34aには、発光部32のオン/オフを後述する制御装置100からの制御信号に基づき行うスイッチング回路が設けられている。アンプ回路からの出力信号、発光部32、受光部33への制御信号等はケーブル5を介して行われる。
緑化基盤1に取り付けるセンサーヘッド3の容器44は、緑化基盤1からの水の浸入を防止するために気密度を向上させて、水の浸入による容器44内の誤動作を未然に防止できる構造となっている。その気密封止構造は一般的なOリングやシール剤が使用される。この実施形態においては、窓部31と前面ガラス35との間にOリング44aがはめ込まれている。さらに、センサーヘッド3の封止条件を内部圧力が1気圧以上の状態で封止することで水の浸入を防止できる高気密構造に構成している。
また、図6に示すように、発光部32から照射された光は前面ガラス35の外側に焦点を合わせるように発光部32と受光部33をV字型に配置しているので、緑化基盤1の凹み部2に取り付けられたセンサーヘッド3は前面ガラス35の外側に位置する測定対象物4に焦点が合っており、前面ガラス35の外側に密着している測定対象物4から反射した光を受光部33で受けるようにしている。
図7および図8を参照して、この発明の実施形態にかかる緑化基盤、水分センサーを用いた潅水システムにつき説明する。
図7及び図8に示すように、センサーヘッド3は、緑化基盤1の凹み部2に取り付けられる。各センサーヘッド3は、ケーブル5で接続され、制御装置100と接続される主ケーブル50に接続される。ケーブル5、主ケーブル50を介して各センサーヘッド3と制御装置100との間で信号の送受が行われる。センサーヘッド3の電子回路34は、制御装置100との間で信号の送受等を行うための入出力回路342、発光部32のオンオフを制御するスイッチング回路340、受光部33からの信号を増幅するアンプ回路341、全体の制御を行う制御回路343等を備える。センサーヘッド3には、外部に設けた電源となる電池345より電力が与えられる。そして、各センサーヘッド3には、それぞれアドレス等が割り付けられ、このアドレスともに、センサーヘッド3からの出力信号が制御回路100に与えられる。制御装置100は、受信したアドレス情報により、センサーヘッド3を特定し、そのセンサーヘッド3が取り付けられた緑化基盤1の水分量を検出することになる。
図7及び図8に示すように、センサーヘッド3で計測された出力信号は、ケーブル5、主ケーブル50を介して制御装置100へ送られる。制御装置100には、ケーブル50から入力されたセンサーヘッド3の出力信号は入出力回路102に与えられ、この入出力回路102からセンサーヘッド3の信号が取り込まれる。制御装置100は、メモリ103、CPU110aを内蔵する中央演算装置110及びコンプレックス・プログラマブルロジック・デバイス(CPLD)120を備える。この制御装置100は、主たる制御は中央演算装置110で行い、データの入出力や制御等をCPLD120を介して行うように構成している。勿論、CPLD120を省略し、中央演算処理110で全ての制御を行うように構成することもできる。
入出力回路102に入力された各センサーヘッド3からの出力はメモリ103に格納される。入出力回路102の入出力制御は、CPLD120を介して行われる。メモリ103に格納された各センサーヘッド3の受信信号は中央演算装置110のサンプルホールド回路110bに与えられ、そして、AD変換回路110cでデジタル変換されてCPU110a内のメモリエリアに格納される。CPU110aは、取り込んだセンサーヘッド3の信号に基づき、測定対象物4の含水率を計算する。
測定対象物4の含水率が所定値(閾値)より低い場合には、中央演算装置110aは、センサーヘッド3の該当する潅水装置70を作動させるための信号を出力する。当該信号がCPLD120を介して潅水制御出力回路108に与えられる。そして、この潅水制御出力回路108から潅水装置70に信号線115を介して信号を出力し、潅水装置70が動作する。
潅水装置70には、水道管75から水が供給され、光学式水分センサー制御装置100からの制御信号が信号線115を介して与えられる。潅水装置70は、制御装置100から与えられた信号に基づき該当する潅水管71の潅水バルブを開放し、所定の緑化基盤1へ水を供給し、潅水が行われる。
そして、センサーヘッド3からの信号に基づき、緑化基盤1の水分量が所定量に達したことを光学式水分センサー制御装置100が検出すると、潅水動作を停止するように、潅水制御出力回路108から潅水装置70に信号線115を介して信号を出力して、給水を終了させる。
また、このセンサーヘッド3においては、発光部32として、発光ダイオードを用いて低消費電力化を図っている。しかし、発光部32を常に動作させておくと、電池345の消耗が早くなる。そこで、この実施形態においては、予め決められた時間にだけ、センサーヘッド3を動作させ、それ以外は、動作をオフにし、電池345の消耗を少なくなるように構成し、電池345の交換頻度を少なくし、保守性を向上させている。このため、中央演算装置110は、所定の含水率測定の時間になると、センサーヘッド3を動作させるための制御信号を入出力回路102からケーブル50、5を介してセンサーヘッド3の入出力回路342に送る。入出力回路342から動作を開始するための信号を受けると、制御回路343は、センサーヘッド3の発光部32、受光部33及びアンプ回路341に電源を供給し、そして、発光部32の発光ダイオードをオンさせる。そして、所定のセンサーヘッド3からの信号を制御装置100が入手すると、制御回路343は、センサーヘッド3の動作を終了する制御信号を入出力回路342に与える。入出力回路342が終了信号を受け取ると、センサーヘッド3の動作を終了させ、電源供給を遮断する。
尚、上記した実施形態においては、センサーヘッド3へ電池より電力供給しているが、主ケーブル50、ケーブル5を電源供給も可能なケーブルで構成することにより、ケーブルを介して電力供給するように構成しても良い。
次に、この発明の緑化基盤1を壁面に取り付けて、潅水制御を行う実施形態につき図9及び図10を参照して説明する。図9は、この発明の実施形態にかかる壁面緑化基盤を壁面等に設置し、光学式水分センサー及び潅水装置を構成した場合の正面図、図10は、この発明の実施形態にかかる壁面緑化基盤を壁面等に設置し、光学式水分センサー及び潅水装置を構成した場合の制御システムを構成図である。
図9に示すように、壁面200の面積に対応して複数個の緑化基盤1が設置される。壁面200には、直接またはアングル等のフレームを用いて緑化基盤1を取り付ける。この緑化基盤1に植栽物60が植え付けられる。この直裁物60が植え付けられた緑化基盤1内の保水量を一定に保つために、潅水装置70を光学式水分センサー制御装置100を用いて制御する。各緑化基盤1には、潅水管71が取り付けられ、潅水装置70から水道管75の水が供給される。また、各緑化基盤1には、前述したセンサーヘッド3が設けられ、センサーヘッド3からの出力により、緑化基盤1内の水分量を制御装置100が検出し、潅水装置70の動作が制御される。
この図10に示すように、この実施形態においては、壁面等200に複数配置された壁面緑化基盤1毎にセンサーヘッド3をフレーム9(図3、図4参照)で取り付ける。各緑化基盤1には、潅水のためのスプレーノズル80a〜80fが設けられている。各スプレーノズル80a〜80fには、それぞれ潅水バルブ81a〜81fが設けられている。この潅水バルブ81a〜81fを開放することにより、潅水管71からスプレーノズル80a〜80fに給水され、スプレーノズル80a〜80fから緑化基盤1への潅水が行われる。バルブ81a〜81fを閉鎖することにより、潅水管71からスプレーノズル80a〜80fへの給水が停止される。
潅水バルブ81a〜81fは、例えば、電磁バルブで構成され、潅水装置70からのバルブ制御信号線85から与えられる制御信号により、その開閉が制御される。
そして、各緑化基盤1に取り付けられたセンサーヘッド3からの出力信号がケーブル5から主ケーブル50を介して光学式水分センサー制御装置100に入力される。制御装置100で、入力されたセンサーヘッド3からの出力に基づき緑化基盤1の測定対象物4の含水率を計算する。また、測定対象物4の含水率が光学式水分センサー制御装置100に予め設定された所定値(閾値)より低い場合には、ケーブル115によって潅水装置70に潅水開始を伝える信号を与える。潅水装置70は、潅水制御出力として信号線85から各潅水バルブ81a〜81fに制御信号を出力する。その出力を受けて各潅水バルブ81a〜81fの開閉が個別に作動し、適宜、潅水管71を通して潅水が必要な壁面緑化基盤1のみに各スプレーノズル80a〜80fにより適量の潅水を行なわれる。
その潅水によって壁面緑化基盤1の含水率が上昇し、それをセンサーヘッド3により、リアルタイムで含水率を検知して光学式水分センサー制御装置70に予め設定されている閾値をその含水率が上回った場合に、潅水バルブ81a〜81fを閉鎖し、緑化基盤1への潅水を停止させる。
また、この実施形態では、予め決められた時間にだけ、センサーヘッド3を動作させ、
それ以外は動作をオフにしておくこともできる。
また、光学式水分センサーのセンサーヘッド3は小型で比較的低価格のため、センサーヘッド3を壁面緑化基盤1毎に必要数設置でき、さらに、壁面緑化基盤1とフレーム9でセンサーヘッド3を一体化できるため、多点計測による精密な保水量管理及び壁面潅水制御システム全体の小型軽量化が実現できる。その結果として植栽物の安定な生育と節水対策が期待できる。
なお、上記した実施形態においては、水分センサーとしては、光学式水分センサーを用いたが、他の水分センサーを用いても良い。例えば、2つの電極間の抵抗値を測定するタイプの水分センサーなどを用いることもできる。また、上記実施形態においては、緑化基盤1に2つのセンサーヘッド3を取り付けているが、センサーヘッド3の個数は必要に応じて適宜選択すればよい。
更に、上記実施形態においては、緑化基盤1にセンサーヘッドを収容するための凹み部2を設け、緑化基盤1の厚さの中心付近の水分量を測定できるように構成している。凹み部2を設けずに、緑化基盤1の底面に取り付けるように構成しても良く、緑化基盤1の設置される場所や角度などを考慮してセンサーヘッド3の取り付け位置を決めればよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。この発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明は、緑化スペースが限られる都心部におけるビルの屋上等の平面だけではなく、ビル或いは塀等の室内外の壁面を活用した壁面緑化基盤に用いられる。
この発明の実施形態にかかる緑化基盤の一部を切り欠いた平面図である。 この発明の実施形態にかかる緑化基盤の一部を切り欠いた側面図である。 この発明の実施形態にかかる緑化基盤に取り付けるフレーム部分を示し、センサーヘッドをセットした状態の平面図である。 この発明の実施形態にかかる壁面緑化基盤に取り付けるフレーム部分を示し、センサーヘッドをセットした状態の側面図である。 この発明の実施形態にかかる緑化基盤に設置される水分センサーのセンサーヘッド部分を示す一部を切り欠いた斜視図である。 この発明の実施形態にかかる緑化基盤に光学式水分センサーのセンサーヘッド部分を示す断面図である。 この発明の実施形態にかかる緑化基盤と水分センサー並びに潅水装置を用いた潅水システムを示す構成図である。 この発明の実施形態にかかる潅水システムの構成を示すブロック回路図である。 この発明の実施形態にかかる壁面緑化基盤を壁面等に設置し、光学式水分センサー及び潅水装置を構成した場合の正面図である。 この発明の実施形態にかかる壁面緑化基盤を壁面等に設置し、光学式水分センサー及び潅水装置を構成した場合の制御システムを構成図である。
符号の説明
1 緑化基盤、2 凹み部、3 センサーヘッド、4 測定対象物、5 ケーブル、8
ネジ、9 フレーム、13 ボルト、31 窓部、32 発光部、33 受光部、50
主ケーブル、100 制御装置、70 潅水装置、71 潅水管、75 水道管、60
植栽物、200 壁面。
前記水分センサーとして光学式水分センサーを用い、前記センサーヘッドの光出入部を前記測定対象物に臨む位置で前記緑化基盤にセンサーヘッドを設置するとよい。
また、上記特許文献1に記載のものでは、保水マットを介して、土壌保持部材が保持する緑化用の土壌に徐々に供給されるように構成しているが、保水マットには、常に水を蓄えておく必要がある。このため、水を余分に供給する必要があり、余剰水が生じするなどの不経済である。さらに、保水マットに水が蓄えられているか否か判別することができず、経験的に潅水管から水を供給しているので、実際の保水マットの水の蓄積状態に応じた水の供給ができないという問題もある。特に。壁面が大きくなった場合には、場所によって、乾燥状態異なり、土壌保持部材への水の供給が均一に行えないなどの問題も生じる。
この実施形態においては、水分センサーは光学式水分センサーを用いているので、後述するように、センサーヘッド3には、測定対象物4に赤外線を照射するとともに測定対象
物4からの反射光を受光するための窓部31が設けられている。そして、水分量を正確に測定するために、測定用窓部31が測定対象物4に略接触状態となるように固定する。

Claims (6)

  1. 緑化基盤に1個以上のセンサーヘッド取り付け部が設けられ、水分センサーのセンサーヘッドをフレームに取り付け、前記フレームを前記緑化基盤に固定し、前記センサーヘッド取り付け部にセンサーヘッドを設置することを特徴とする緑化基盤を用いた水分センサーの設置方法。
  2. 前記センサーヘッド取り付け部は、前記緑化基盤の裏面に設けられるセンサーヘッドを収容する凹み部で構成したことを特徴とする請求項1に記載の緑化基盤を用いた水分センサーの設置方法。
  3. 前記凹み部に測定対象物を固定したことを特徴とする請求項2に記載の緑化基盤を用いた水分センサーの設置方法。
  4. 前記水分センサーとして光学式水分センサーを用い、前記センサーヘッドの光出入部を前記測定対象物に臨む位置で前記緑化基盤にセンサーヘッドが設置されることを特徴とする請求項3に記載の緑化基盤を用いた水分センサーの設置方法。
  5. 前記測定対象物は、セラミック、砂、ポリマー、ゴムの中から選ばれる材料で構成したことを特徴とする請求項3に記載の緑化基盤を用いた水分センサーの設置方法。
  6. 前記測定対象物は前記凹み部の底部に機械的に固定されていることを特徴とする請求項5に記載の緑化基盤を用いた水分センサーの設置方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011006916A (ja) * 2009-06-25 2011-01-13 Ohbayashi Corp 建物
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JP7522294B2 (ja) 2020-07-13 2024-07-24 チンダオ ハイアール レフリジレーター カンパニー リミテッド 室内型ガーデンセンター用の水分補給システムおよびその操作方法

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